1: 2024/12/23(月) 23:47:08 ID:???00
※一部AAを使用しています。専ブラ以外だと崩れるかもしれません。ご了承ください。


璃奈(今日はクリスマス)

璃奈(でも例によって例のごとく家には私ひとりだけ)

璃奈(同好会のみんなも今日は予定があるって言ってた)

璃奈「……はぁ」

璃奈「ゲーム配信でも見よっと」

ピンポーン

璃奈「ん?誰だろ」インターホンポチッ

???「璃奈さーん!開けてくださーい!」

璃奈「……せつ菜さん?」


ガチャッ

璃奈「どうしたの?せつ菜さ

せつ菜「メリィィィィィィィィィィィクリスマァァァァァァァァァス!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エマ「クリスマーーーーース!!!!!」

クソデカクラッカー「ッッッッッパァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!」


璃奈「っっっっっ!!!!????」キーーーーーーーーーン

2: 2024/12/23(月) 23:48:19 ID:???00
せつ菜「こんにちは!!璃奈さん!!ビックリしてくれましたか!!?」キャッキャッ

エマ「サプライズだーいせーいこうー!!」キャッキャッ

璃奈「……うん。すっごくビックリした。いろんな意味で」キーーーン

璃奈「え?なんで2人ともここにいるの? 予定あるって言ってなかった?」

エマ「それはもちろん、璃奈ちゃんにクリスマスプレゼントをあげるためだよ!」

せつ菜「そう!今日の私はせつ菜サンタ!」

せつ菜「全国のよいスクールアイドルにプレゼントを配る、クリスマスのヒーローです!」

璃奈「よいスクールアイドルって……悪いスクールアイドルもいるの?」

せつ菜「はい!! 嘆かわしいことですが、この世界には歌の力で世界を――いや、全宇宙を支配しようとする悪のスクールアイドルもいます!!きっと!!」

璃奈「思ったよりスケールが大きかった」

せつ菜「そんな悪のスクールアイドルには、全国のイベント出禁をプレゼントです!!」

璃奈「スケールに対してすごくリアルなお仕置きだった」

3: 2024/12/23(月) 23:50:26 ID:???00
璃奈「なるほど。だからサンタさんの恰好をしてるんだね、せつ菜さん」

/*イ`^ᗜ^リ

せつ菜「はい!服飾同好会から借りてきました!似合ってますか!?」

璃奈「うん。似合ってる」

せつ菜「ありがとうございます!!」

璃奈「それで、エマさんは……」


       ☆
      *◎。
     彡彳‡*
    +彡*★*ミ。
    彡‡※*▲ミ
   彡,,(d!.•ヮ•..)ミ+
  *彡゚◎从♪ミ‡ミ
  彡★つ☆⊂◆ミミ
  彡彡彡彡彡ミミミミ
     |::.;.|


璃奈「………………?」

4: 2024/12/23(月) 23:52:37 ID:???00
エマ「どう?似合ってるかな?」

璃奈「いや、似合ってるって言うか……なにそれ」

エマ「何って、ツリーだよ?クリスマスツリー」

璃奈「いやツリーはわかるけど、なんで? この流れだと普通はトナカイでは?」

せつ菜「最初はトナカイの着ぐるみを借りようとしたんですが、ちょうど貸し出し中と言われまして……」

エマ「代わりにこのツリーの着ぐるみを借りたんだ。服飾同好会ってどんな衣装もあってスゴいよね」

璃奈「何でもありすぎるよ。どこの需要に応えようとしてるの、服飾同好会」

エマ「あ、ちなみにこのツリー、スイッチを押すと光るんだよ。ほら」

  \  ヽ  |  /  /
    \ ヽ | / /
_             _
        ☆
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_     彡彳‡*     _
     +彡*★*ミ。
―    彡‡※*▲ミ    ―
_   彡,(d!.^ヮ^..)ミ+ ペカーッ!!
    *彡゚◎从♪ミ‡ミ
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_  彡彡彡彡彡ミミミミ  _
       |::.;.|    

    /  / | ヽ \
  /  /  |  ヽ  \

璃奈「うおっ、まぶしっ」

せつ菜「では私も!!とりゃっ!!」

\  ヽ  |  /  /
  \ ヽ | / /
_           _
    ○⌒\   
―   (二二二)  ―
_  /*イ`^ᗜ^リ ペカーッ!!

  /  / | ヽ \
/  /  |  ヽ  \

璃奈「なんでサンタさんも光るの!?」

5: 2024/12/23(月) 23:55:26 ID:???00
璃奈「というか、2人ともそろそろ中に入ろうか。玄関で騒いでると他の部屋から怒られそう」

璃奈「既に最初の大声とクラッカーが一線超えてる気はするけど」

せつ菜「でもここって確か防音ありますよね?」

璃奈「だとしても共用部でぶっ放すのはアウトだと思う。これがアニメなら、『よいスクールアイドルはマネしないでね』のテロップが必要」

せつ菜「そんな……私が悪いスクールアイドルだったなんて!イベント出禁にはなりたくないです!!」

璃奈「なりたくなければ、クラッカーのゴミはちゃんと片付けてね」

せつ菜「はい!もちろん!」サッサッサッ

エマ「あーん!着ぐるみが邪魔でゴミが拾えないよぉ~!」ウデバタバタ

璃奈「何してるの?エマさん」


せつ菜「ゴミ全部拾いました!!」

璃奈「じゃ、入って」

せつ菜「はい!おじゃましまーす!」テクテク

ガッ

エマ「あーん!着ぐるみが引っかかって入れないよぉ~!!」ジタバタジタバタ

璃奈「本当に何やってるの!?エマさん!?」

6: 2024/12/23(月) 23:58:13 ID:???00
~璃奈の部屋~
※エマさんは押し込みまくって何とか入れました。

璃奈「……えっと、で、なんだっけ」

せつ菜「やだなぁ、もう忘れちゃったんですか?」

エマ「今年1年いい子にしてた璃奈ちゃんに、せつ菜サンタちゃんからプレゼントがあるの!」

璃奈「あぁ、そうだった。この短時間にいろいろあり過ぎて忘れてた」

璃奈「プレゼントは素直に楽しみ。璃奈ちゃんボード『ワクワク』」

せつ菜「では早速!こちらが璃奈さんへのプレゼントです!!」ドーン

璃奈「わあ。大きな箱」

エマ「ほらほら、早く開けてみて?」

璃奈「なにかななにかな」ガサガサ


璃奈「……………!」

璃奈「こ、これは……まさか」

8: 2024/12/24(火) 00:00:40 ID:???00
せつ菜「そう!!こちら株式会社バ○ダイさんから今年発売された」

せつ菜「『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 オートエモーションコンバート璃奈ちゃんボード』です!!」




璃奈「………………」

せつ菜「なんとあの大手玩具メーカーのバ○ダイさんが、本気でデティールを再現!!」

エマ「168個ものLEDであんな表情やこんな表情も表示可能!」

せつ菜「璃奈さんの150種類以上のボイスを撮り下ろし収録!!」

エマ「曲を流しながら自動で表情を切り替えることもできるんだ!まるで本当に璃奈ちゃんが目の前で歌っているみたいだよ~!」

せつ菜「これだけの機能を搭載して、お値段なんと36,300円(税込)!!」

せつ菜「とってもお買い得ですよね!!エマさん!!」

エマ「うん!今すぐマストバイだね!」(※現在は販売を終了しております)

璃奈「2人ともどこかの回し者なの? もう説明の仕方がプレゼントのそれじゃないよね?」

9: 2024/12/24(火) 00:02:20 ID:???00
エマ「璃奈ちゃん、どう? 喜んでくれた?」

璃奈「うん。確かにこれはとても素晴らしい。デザインも機能もどれを取っても一級品」

せつ菜「これを考えた人は、きっと天才に違いないですよね!!」

璃奈「そうだね。じゃあここからは真面目にツッコむね」

璃奈「もう持ってる」


せつ菜「………………」

エマ「………………」

璃奈「というか私、これの完成品を提供してもらってる。オリジナル版作者特権」

10: 2024/12/24(火) 00:04:13 ID:???00
エマ「そんな……璃奈ちゃんに似合うものをと思って選んだのに……!」

璃奈「うん、世界中の誰より私が一番似合うと思う。当たり前だけど」

せつ菜「では、こちらは保存用か観賞用か布教用ということで……」

璃奈「保存用と観賞用はともかく布教用は今さら過ぎるよ。ずっとずっと私が布教してきたようなものだよ」


せつ菜「………………」

エマ「………………」

璃奈「………………」




せつ菜「はい。冗談はこれくらいにしておきましょうか」ハコカタヅケ

璃奈「今の茶番、必要だった?」

12: 2024/12/24(火) 00:07:12 ID:???00
せつ菜「本当のプレゼントは、こちらです!!」スッ

璃奈「……これは……招待状?」

エマ「うん。実は今日、同好会でクリスマスパーティーをするんだ。その招待状だよ」

璃奈「えっ? でも、今日はみんな予定があるって……」

せつ菜「実はそれ、璃奈さんを驚かせるためのウソだったんです」

エマ「璃奈ちゃんがクリスマスを一人で過ごすって聞いてね」

エマ「みんなで璃奈ちゃんのために集まってパーティーをすることにしたんだ」

璃奈(……そういえば、かすみちゃんとかにこぼしたような気がする)

14: 2024/12/24(火) 00:09:22 ID:???00
エマ「でね、璃奈ちゃんを驚かせるために、当日まで内緒にしておくことにしたの」

せつ菜「ずっと隠していて、すみませんでした」

璃奈「……そっか。そうだったんだ」

璃奈「ありがとう。せつ菜さん。エマさん」

璃奈「みんなが私のことをこんなに思ってくれてるなんて、私、とっても嬉しい」

璃奈「璃奈ちゃんボード『ジーン』」

エマ「私たちこそ璃奈ちゃんがとっても喜んでくれて、嬉しいよ!」


せつ菜「では早速部室に移動しましょう!!」

せつ菜「愛さんや彼方さんがおいしい料理を作って待ってますよ!!」

璃奈「うん!行こう!」




璃奈「………………あれ? ちょっと待って?」

15: 2024/12/24(火) 00:11:40 ID:???00
エマ「?」

せつ菜「どうしたんですか?璃奈さん」

璃奈「せつ菜さんの恰好は……まだいいとして」

 ○⌒\
 (二二二)
/*イ`^ᗜ^リ




璃奈「エマさん」

璃奈「まさかその格好で移動するの?」

16: 2024/12/24(火) 00:12:43 ID:???00
       ☆
      *◎。
     彡彳‡*
    +彡*★*ミ。
    彡‡※*▲ミ
   彡,,(d!.•ヮ•..)ミ+
  *彡゚◎从♪ミ‡ミ
  彡★つ☆⊂◆ミミ
  彡彡彡彡彡ミミミミ
     |::.;.|


エマ「えっ?そうだよ?」

璃奈「本気で!?」

18: 2024/12/24(火) 00:14:33 ID:???00
璃奈「もしかしてその変っ――動きづらい格好で学校からここまで来たの!?」

エマ「うん」

璃奈「すごい度胸!! あの、その、一緒に移動するならそれ脱いでもらえると私が助かるっていうか」

エマ「え、でも、この着ぐるみキツキツで……この下、下着だけだから///」

璃奈「下着だけ!? 着替えは!?」

エマ「全部学校に置いて来ちゃった」

エマ「あ、心配しないで。この着ぐるみすっごく暖かいんだよ」

璃奈「確かに暖かそうだけど、でも、えっと、気にしてるのはそこじゃなくて……!」

せつ菜「大丈夫!! ハロウィンみたいなものです!!」

璃奈「いまはクリスマス!! ハロウィンじゃない!!」

エマ「ほらほら、早く行かないと料理が冷めちゃうよ~」ガッ ガッ ガッ ガッ

璃奈「待って!!ツリーがあちこち引っかかってる引っかかってる!! 止まって!!エマさーーーーん!!!」

19: 2024/12/24(火) 00:17:25 ID:???00
~学校までの道~

せつ菜「今日はまた一段と寒いですね」

エマ「そうだね。早く彼方ちゃんのあったかいお料理が食べたいなぁー」

せつ菜「ふふっ。そうですね」

璃奈「………………」


通りすがりの女子高生K「……何っすかあれ。ツリー?めっちゃデカくないっすか?」

通りすがりの女子高生N「もしやどこかのエルチューバーの撮影?マニーの匂いがしますの~」


璃奈(めちゃくちゃ見られてる……)


エマ「どうしたの?璃奈ちゃん。さっきからずっとボードで顔隠してるけど」

せつ菜「まるで最初の頃のキャラに戻ったみたいじゃないですか」

璃奈「うん。今はちょっと、顔出しNG系スクールアイドルに戻りたい気分……」コソコソ

20: 2024/12/24(火) 00:20:19 ID:???00
璃奈「……もうはっきり聞いちゃうけど、エマさん恥ずかしくないの?その恰好で外を出歩いて」

エマ「恥ずかしいなんて、そういう衣装みたいなものだと思えば全然だよ?」

せつ菜「そうですよ。それにスクールアイドルは注目されてなんぼじゃないですか」

璃奈「そうかもしれないけど、でもオンとオフって言葉もあるから……」

エマ「オンとオフ! すっごく業界の人っぽいね!それ!」

せつ菜「私はいつだってオンのつもりです!!」

璃奈「……まあ、せつ菜さんはそうだろうね」


通りすがりの女子高生S「あ、あのスケッチブックで顔隠してる子、知ってる。天王寺璃奈」

通りすがりの女子高生M「へぇー、やっぱプライベートでもボードしてんだなー」


せつ菜「……かえって特定されやすくなってませんか? その隠れ方」

璃奈「……………………」

21: 2024/12/24(火) 00:22:36 ID:???00
エマ「あっ!! 2人とも見て見て!空!」

せつ菜「空?」

璃奈「あ」


…ヒラヒラ


璃奈「……雪」

せつ菜「……キレイですね」

エマ「ホワイトクリスマスだね。尊みが深いよ~」


せつ菜「ホワイトクリスマスと言えば」

せつ菜「クリスマスカラーってあるじゃないですか」

璃奈「うん」

エマ「人によって違うかもしれないけど、基本はレッド・グリーン・ホワイトだよね」


せつ菜「私たち3人も、ちょうどクリスマスカラーじゃないですか?」

22: 2024/12/24(火) 00:24:43 ID:???00
璃奈「あっ……確かに」

璃奈「せつ菜さんがレッド。正確にはスカーレットだけど」

璃奈「エマさんがグリーンで」

エマ「璃奈ちゃんがホワイト! すごーい!ピッタリ!」

せつ菜「偶然ですけど……でも、こういう偶然ってなんだかうれしいですよね」


エマ「じゃあさ、この3人でクリスマススペシャルユニット!とか、組んでみたら面白いかも!」

せつ菜「あ!いいですね!」

璃奈「面白そう。クリスマスソングはQU4RTZでも作ったけど、せっかくなら新曲作りたい」

エマ「いいねいいね! ……でも、今日がクリスマスだよ? 今から曲作り始めて間に合うのかな?」

せつ菜「じゃあ有名なクリスマスソングをカバーするのはどうですか?」

せつ菜「そしてそれを今夜ゲリラでライブ配信です!」

エマ「それアリだよ! 私、歌いたいクリスマスソングがいっぱいあるんだ!」

璃奈「乗った。配信の準備は私に任せて。璃奈ちゃんボード『むんっ!』」

23: 2024/12/24(火) 00:26:13 ID:???00
エマ「衣装は……私たちはこの恰好でいいよね!」

璃奈「えっ」

せつ菜「そうですね!!せつ菜サンタが熱いクリスマスをお届けします!!」ギラギラ

エマ「エマツリーが、煌びやかで癒されるクリスマスを届けるよ~!」ペカー

璃奈「……ここまで来たら私も腹を括るべきか。白……雪……璃奈ちゃん雪だるま……?」ブツブツ


エマ「あっ、でもイメージカラーが緑や白の子って、私たちの中にまだいるよね」

璃奈「栞子ちゃんとミアちゃんだね」

せつ菜「せっかくなので2人も誘っちゃいましょう!!」

璃奈「あと、金色もクリスマスカラーとされることが多い」

エマ「金色と言えば……ピンクゴールドのランジュちゃん?」

璃奈「かすみちゃんも、本当は黄色だけど強引に入ってきそう」


エマ「ふふっ。こんな調子だと、いつの間にかみんな参加しちゃいそうだね」

せつ菜「いいじゃないですか!! お祭りごとは、人数が多いほど楽しいですから!!」

24: 2024/12/24(火) 00:28:39 ID:???00
せつ菜「じゃあ部室に戻ったら、パーティー前にみんなに相談しましょう!」

璃奈「うん! パーティーもゲリラライブも楽しみ!」

エマ「とっても楽しい、忘れられないクリスマスにしようね!璃奈ちゃん!」


エマ「よーし、そうと決まったら、誰が最初に部室に着くか競争だよ~!」ダッ

せつ菜「ええ!負けませんよー!」ダッ




璃奈「あっ!待って、2人とも――――」

25: 2024/12/24(火) 00:30:56 ID:???00
        ○⌒\
        (二二二)
ε=ε= ┏/*イ`^ᗜ^リ┛ ウオオオオオオオ!!!!!

      ズダダダダダダ


          ☆
          *◎。
         彡彳‡*
        +彡*★*ミ。
        彡‡※*▲ミ
       彡,,(d!.•ヮ•..)ミ+
     ┏彡゚◎从♪ミ‡ミ┛ ワー!
      彡★*☆彡◆ミミ
      彡彡彡彡彡ミミミミ
ε=ε=     |::.;.|

      ズダダダダダダ

26: 2024/12/24(火) 00:32:00 ID:???00
璃奈「なんでその格好で速く走れるの!!? エマさん!!?」


おしまい

28: 2024/12/24(火) 00:36:19 ID:???00
以上です。ありがとうございました。メリークリスマス。
実験的にAA入れてみたんですが、
裏で2chmateで見た感じうまく自動AA判定に乗れてなさそうなものがあったのですみません。精進します。

着想元およびタイトル元ネタはPUFFYさんの曲です。完全に趣味です。

引用: 【SS】璃奈「R.G.W.」🆓