908: 2014/11/08(土) 23:16:36.61 ID:hdd+FLKAo
苗木「みんなに月が綺麗ですねって言ってみた」
苗木「江ノ島さんに教わった、最上の親愛を表す言葉『月が綺麗ですね』か……。よーし、早速みんなに言ってみよう!」
苗木「あ、舞園さん! 月が綺麗だね」
舞園「……ええ、そうですね」
苗木「え、えっと」
舞園「そうだ! 今夜は満月ですし、こんなに綺麗なんですからみんなでお月見でもしましょうか?」
苗木「あ、うん。それもいいかもね」
舞園「よーし! そうと決まったら私用意してきますね、待っててください」
苗木「あ、舞園さん! ……行っちゃった」
苗木「舞園さんにちゃんと気持ちが伝わったかはわからないけど、これで良かったのかな? みんなでお月見なんて、なんだか楽しそうだしね」
苗木「あ、戦刃さん。月が綺麗だね」
戦刃「? どうしたの急に。月……? 確かに、今日は満月で月も明るい。けど、月が明るいのはちょっと困る」
戦刃「折角の夜なのに、闇に紛れられないから……」
苗木「こ、この学園で闇に紛れる必要なんてないと思うけど」
戦刃「……いつ戦いになるかわからないし」
苗木「そうなんだ……今日はならないといいね」
戦刃「うん……」
江ノ島「で、それで終わりってワケぇ?」
戦刃「そうだけど」
江ノ島「ぶっ……ぶっひゃっひゃっひゃっひゃ! やっぱお姉ちゃんは期待を裏切らないねぇ! いいことを教えてあげるよ」
江ノ島「『月が綺麗ですね』って言うのはネー! 英語で言うと『I love you』ってことなんダヨー!」
戦刃「え……」
江ノ島「それをあなたはちゃんと返してあげないものだから、どうやら苗木クンは諦めてしまったようですね」
江ノ島「残念……でしたね……むくろ姉さん……」
苗木「江ノ島さんに教わった、最上の親愛を表す言葉『月が綺麗ですね』か……。よーし、早速みんなに言ってみよう!」
苗木「あ、舞園さん! 月が綺麗だね」
舞園「……ええ、そうですね」
苗木「え、えっと」
舞園「そうだ! 今夜は満月ですし、こんなに綺麗なんですからみんなでお月見でもしましょうか?」
苗木「あ、うん。それもいいかもね」
舞園「よーし! そうと決まったら私用意してきますね、待っててください」
苗木「あ、舞園さん! ……行っちゃった」
苗木「舞園さんにちゃんと気持ちが伝わったかはわからないけど、これで良かったのかな? みんなでお月見なんて、なんだか楽しそうだしね」
苗木「あ、戦刃さん。月が綺麗だね」
戦刃「? どうしたの急に。月……? 確かに、今日は満月で月も明るい。けど、月が明るいのはちょっと困る」
戦刃「折角の夜なのに、闇に紛れられないから……」
苗木「こ、この学園で闇に紛れる必要なんてないと思うけど」
戦刃「……いつ戦いになるかわからないし」
苗木「そうなんだ……今日はならないといいね」
戦刃「うん……」
江ノ島「で、それで終わりってワケぇ?」
戦刃「そうだけど」
江ノ島「ぶっ……ぶっひゃっひゃっひゃっひゃ! やっぱお姉ちゃんは期待を裏切らないねぇ! いいことを教えてあげるよ」
江ノ島「『月が綺麗ですね』って言うのはネー! 英語で言うと『I love you』ってことなんダヨー!」
戦刃「え……」
江ノ島「それをあなたはちゃんと返してあげないものだから、どうやら苗木クンは諦めてしまったようですね」
江ノ島「残念……でしたね……むくろ姉さん……」
909: 2014/11/08(土) 23:17:36.64 ID:hdd+FLKAo
苗木「思ってたのと違う気がするけど、とにかくどんどん行こう!」
苗木「桑田クン、月が綺麗だね」
桑田「あァン? 月だぁ? 何言ってんだオメーいきなり、大丈夫か?」
苗木「でもほら見てよ、あんなに綺麗なまん丸でさ」
桑田「確かにマールイけどよぉ……ああ、なんかこうして見るとボールみてーだな、月って。ほら、こうして手挙げると、すっぽり収まって握ったみてぇだ」
桑田「……最近ピックばっか握ってたな、そういや。たまにゃ気分転換に野球でもしてみっかなー」
桑田「おい苗木、そん時はキャッチボールぐらい付き合えよ。んじゃーなー!」
苗木「不二咲クン、月が綺麗だね」
不二咲「え? ええっ!? ど、どうしたのいきなり……そ、それってそういう意味ぃ……?」
苗木「もちろん、そういう意味だよ」
不二咲「た、確かに苗木君は僕と体格もそんなに変わらないのに、前向きで、とっても強くって……尊敬、してるけど……。あ、愛とかは……そんな」
苗木「どうしてもダメかな? 不二咲クン」
不二咲「ご、ごめんなさい! ちょっと考えさせてぇ……で、でも、苗木君がどんな趣味でも、僕は苗木君のこと、親しい友達だと思ってるから!!」
苗木「あ……行っちゃった……親しい友達だと思っててくれるなら、それでいいのになぁ」
苗木「大和田クン、月が綺麗だね」
大和田「オウ、苗木か。月だァ? んなもんこのオレに似合うと思ってんのかァ?」
苗木「に、似合うとか似合わないとかそういうことじゃなくって……ね?」
大和田「んだこらァ!? あーでもよ、むかし敵対してた族の頭とタイマン張ってよ、お互いぶっ倒れるまで殴り合って……二人とももう動けねーって大の字に寝転がって見た月は、確かになかなかいいもんだったな」
大和田「またあーいう喧嘩をしてぇもんだな……どうだ? 苗木。本気でぶつかってよ、オメェも兄弟に……」
苗木「え、遠慮しておくよ……ボク、喧嘩とかてんで弱いしね」
大和田「なにも殴り合いじゃなくてもいいんだぜ。オメェは意外と根性のあるヤツだと、オレは思ってっからよ。ま、理由もなく戦えはしねーよな……あーやってみてぇな……」
苗木「物騒なことを言いながら、行ってしまった……」
910: 2014/11/08(土) 23:19:07.68 ID:hdd+FLKAo
苗木「石丸クン、月が綺麗だね」
石丸「苗木くんか! そうだな、特にこの季節の満月は最も美しいとされているからな。そもそも満月とは望・望月とも呼び昔の人々に望まれていたものだった事が伺えるな」
石丸「望という文字から連想する事と言えばやはり希望、つまり我等が希望ヶ峰学園に最も相応しい月と言えるのではないだろうか!」
苗木「そ、そうだね……」
石丸「そうと分かればこうしてはいられない! この希望溢れる月を前にして、なにか、なにかしなければ……!!」
苗木「あ、そういえば舞園さんがみんなでお月見をするって言って、準備をしているみたいだよ」
石丸「お月見……? それはどういった行事なのだろうか。ああいや、平安時代に月を見ながらの酒宴の席を設けたり、歌を詠むといったことは知っている!」
石丸「だが今までの経験から言うと、おそらくそういうものとは違うのだろう。どうかこの愚かな僕に、月見とはどうする物なのか教えてくれないか! 苗木先生!!」
苗木「え、えっと……ボクもそんなに詳しくはないけど、ススキを飾って月見団子を供えて、月を眺めるって感じかなぁ」
石丸「ふうむ、なるほどなるほど鑑賞会という感じか! 舞園くんが準備をしてくれているのだな、では僕はそれを手伝ってくるぞ!」
苗木「山田クン、月が綺麗だね」
山田「ぶっひゃー! な、なんですと……そ、それはこのわたくしめに対して言った言葉なのでしょうか……?」
苗木「うん、もちろんそうだよ」
山田「ああ……ああ、笑顔が……笑顔が眩しい……僕にその気はないのに……ああでも不二咲千尋殿とまでは言わないまでも、苗木誠殿もなかなかの……い、いや!! ダメだダメだ僕にはぶー子がいるんだ……」
苗木「どうかしたの? 山田クン」
山田「おかしい……おかしいぞ、苗木誠殿が段々と可愛く見えて来た。これが世に聞く据え膳食わぬは男の恥というヤツか!?」
苗木「何を言ってるかはわからないけど、ボクの気持ちは伝わったみたいだね。よかった! これまでにも何人かに言ってたんだけど、どうもちゃんと伝わってないみたいで……」
山田「何人にもですと!? 苗木誠殿! 浮気は許しませんぞ! 一途に僕の事を想ってくれるようになるまで、この話はなかった事に!」
苗木「そんな……みんなボクの大事な人だし、それを諦めることなんて出来ないよ! みんなで仲良くすればいいじゃないか」
山田「一体なにをスルんですかねぇ……くっ! 博愛主義者恐るべし……男女関係なくハーレムを作る気なのか!? ああ、でも僕はもう苗木誠殿に心惹かれてしまっている身……悔しいけど逆らえない……ビクンビクンッ!」
苗木「とにかく、それでいいってことだね? これからもよろしく、山田クン!」
山田「ヨロシクオネガイシマス」
911: 2014/11/08(土) 23:20:39.16 ID:hdd+FLKAo
苗木「月が綺麗だね、セレスさん」
セレス「あら、苗木君。その言葉の重さを、分かって使ってらっしゃるのですか?」
苗木「え……」
セレス「どちらにしても、分を弁えてください。Cランクのあなた如きが、このわたくしに使っていい言葉ではありません」
苗木「その……ごめん、馴れ馴れしすぎたかな」
セレス「……そうですわ。ですから早くわたくしのAランクになって、もう一度今の言葉を言ってくださいまし」
苗木「う、うん……努力するよ」
苗木「大神さん、月が綺麗だね」
大神「ぬう!? 苗木よ、お主今なんと……」
苗木「月が綺麗だね、って言ったんだけど」
大神「そ、それは……女子なら気になるあの人に一度は言われない言葉ベスト10中、第4位の……ッ!」
苗木「え? そうなの? それなら、大神さんはどうなのかな」
大神「我は……我には……ケンイチロウが……い、いや、彼奴はただの好敵手であって別にそういう言葉を言われないわけでは」
苗木「どうなのかな?」
大神「ぬうううううう! その様な真っ直ぐな目で我を見るなッ! すまぬ苗木よ!! 友達から宜しくお願いしたい!!」
苗木「うん、もちろんだよ! よろしくね、大神さん!」
大神「ああ……その目……やはりお主はどこかケンイチロウに似ておるな……」
苗木「朝日奈さん、月が綺麗だね」
朝日奈「うんうん! そうだねー! 今日は満月なんだってね、あっかるいなー!」
朝日奈「舞園ちゃんが言ってたけど、みんなでお月見するんだって? 楽しみだなぁ、お月見ドーナツつくろうっと!」
苗木「お月見ドーナツ!? それって穴が空いてないドーナツのこと……?」
朝日奈「うん、そうだよー! 本当は私、穴が空いてる方が好きなんだけどね。ほら、浮き輪みたいでかわいいからさ」
朝日奈「でもサーターアンダギーとかベルリーナーとかティムビットとか、穴が空いてないのもいっぱいあるんだよー」
朝日奈「頑張って綺麗な真ん丸いドーナツ作るから、苗木も食べてね!」
912: 2014/11/08(土) 23:21:52.57 ID:hdd+FLKAo
苗木「霧切さん、月が綺麗だね」
霧切「……どうしたのかしら苗木君、突然不可解な事を言い出して」
苗木「どうしたって、ほら見てよ。月があんなに綺麗で……」
霧切「いいえ、待ってちょうだい。わかったわ、それは私に対する挑戦ね。『月が綺麗』どこか意味深な言葉、これは恐らく暗号……私を試そうだなんて、苗木君のくせに生意気よ」
霧切「でもいいわ、その挑戦受けてあげる。その代わり私が勝ったらそれ相応の事はしてもらうわよ? そうね、ちょっとした罰ゲームとでも思ってちょうだい」
霧切「それじゃあ首を洗って待ってらっしゃい、苗木君。その謎は必ずこの私が解いてみせるわ、真実はいつも一つなのだから……!」
苗木「あ、決め付けて行っちゃった……でも、謎解き遊びだと思えば悪くないのかな? それまでに僕も、謎の答えを用意しておかないと……」
十神「まったくあの探偵脳は……知識として知らないわけはないだろうに……面白いから黙っていたが」
十神「どうした苗木、お前もとうとう身を固める気になったというわけか?」
苗木「え? どういうこと? あ、十神クンも、月が綺麗だね」
十神「なん……だと……」
苗木「今みんなに言ってるんだ、ボクの気持ちを伝えようと思ってさ」
十神「貴様……このクラスの大半の女子だけに飽き足らず、男までも狙おうと言うのか……」
苗木「もちろん。せっかく同じクラスになれたんだし、みんな仲良くしたいと思ってるよ」
十神「……フン、残念だったな。十神の家にそれは許されることではない、他を当たるんだな」
苗木「なら、家関係なくなら、ボクと仲良くしてくれるんだね?」
十神「この俺に、十神の家を捨てろというのか?」
苗木「ボク達まだ高校生なんだから、家なんて気にしないで遊んだっていいと思うんだ」
十神「なっ、まさか……この俺と本気ではなく遊びで……」
十神「くっ……クックックッ……気に入った。俺の右腕たる者、それくらいの器がないとな。いいだろう苗木、しばらく俺の傍に置いておいてやる」
苗木「よかった! よろしくね、十神クン!」
腐川「そんな……白夜様と苗木が…………」
翔「萌えるゥ! チョー萌えるッッ! 片や天然系のジゴロ、片やそれを勘違いして一人で盛り上がっちゃってる御曹司!!」
翔「二人の勘違い・すれ違いはどうなってしまうのかッ!? あーオモシロ! ゲラゲラゲラゲラッ!!」
苗木「あ、ジェノサイダーじゃないか。腐川さんは?」
翔「んー? アイツはなーんかショックで奥引っ込んじまった」
苗木「ええっ、大丈夫なの? 心配だなぁ」
翔「ヘーキヘーキ、なんだかんだ言ってもアイツも好きだからねぇ、素直じゃねーけど! ゲラゲラゲラゲラッ!!」
苗木「ジェノサイダーがそう言うなら……あ、そうだ。月が綺麗だね」
翔「オーウ、サンキューサンキュー! アタシもまーくんの事大好きよォー? 頃したいぐらいにはねぇ!」
苗木「こ、頃すのは出来ればやめて欲しいけど……」
翔「まっ、この学園に通ってる間は我慢してあげるっけどね。結構気に入ってるし、今の生活」
苗木「じゃあ、腐川さんにも伝えておいてくれるかな?」
翔「イヤイヤそいつぁデキネー相談だなぁ、そういう事は直接言いな! アイツも満更でもないみたいだからよ」
苗木「そ、そうなの? じゃあ腐川さんが元気になって会えたら、言うよ」
翔「ハイハーイ! シクヨロねー!!」
913: 2014/11/08(土) 23:23:57.12 ID:hdd+FLKAo
こうして、みんなに言って回った後の、お月見会の席で……江ノ島さんがネタバラシをした時の恥ずかしさったらなかったよ。
ボクはみんなにもみくちゃにされて、からかわれて、怒られて、謝って。
月なんてそっちのけの大騒ぎになってしまったお月見会もたけなわ、ふと見ると一人静かに外で空を見上げている人がいた。
ボクは彼女に声を掛ける。
苗木「あの……ごめんね、せっかく準備してくれたのに、こんなことになっちゃって」
舞園「いいえ。こうやってみんなで騒ぐの、とっても楽しいですから」
苗木「でも、本当はこうして静かに月を見たかったんじゃない?」
舞園「それはいつでも出来ますからね。ただ、ちょっと考えごとをしてたんですよ」
舞園「あのね、苗木君。私は、意味をわかって『あの言葉』を言ってくれたんだと思ったんですよ?」
苗木「それって……」
舞園「だから私は答えたんです」
苗木「答えた……? でも、あの時舞園さんは確か『ええ、そうですね』としか」
舞園「ふふ……苗木君は、お勉強は苦手なのかな?」
苗木「え……?」
舞園「ほんと……月が綺麗ですね、苗木君」
914: 2014/11/08(土) 23:24:48.54 ID:hdd+FLKAo
江ノ島「残姉ちゃんがショックで月きれいしか言わなくなった」
終里
918: 2014/11/08(土) 23:41:01.95 ID:YHrQP8QSO
乙だべ
ところで誰か忘れてねーか?
ところで誰か忘れてねーか?
919: 2014/11/08(土) 23:49:06.63 ID:hdd+FLKAo
あっ……(ガチで忘れてた)
朝日奈の前後にでも入れよう
苗木「葉隠クン、月が綺麗だね」
葉隠「んだなー。綺麗なもんだべ」
苗木「そういえば葉隠クンって丸い物好きなの?」
葉隠「お? おー好きだぞ、水晶玉とか、ガラスドクロとかオーパーツなんかにも真ん丸い物は多いべ」
葉隠「そもそも昔は人工的に丸い物を作るのは難しかったんだろうな、技術者の憧れや神聖な物として扱われることが多かったんじゃねーかな」
苗木「へぇ……」
葉隠「あと綺麗なもんも好きだぞ。宝石とか金とかな!」
苗木「それって」
葉隠「でも、月がどんなに綺麗でも、手が届かなきゃ売れねぇもんなー」
苗木「やっぱり葉隠クンの基準はそこなんだね……」
朝日奈の前後にでも入れよう
苗木「葉隠クン、月が綺麗だね」
葉隠「んだなー。綺麗なもんだべ」
苗木「そういえば葉隠クンって丸い物好きなの?」
葉隠「お? おー好きだぞ、水晶玉とか、ガラスドクロとかオーパーツなんかにも真ん丸い物は多いべ」
葉隠「そもそも昔は人工的に丸い物を作るのは難しかったんだろうな、技術者の憧れや神聖な物として扱われることが多かったんじゃねーかな」
苗木「へぇ……」
葉隠「あと綺麗なもんも好きだぞ。宝石とか金とかな!」
苗木「それって」
葉隠「でも、月がどんなに綺麗でも、手が届かなきゃ売れねぇもんなー」
苗木「やっぱり葉隠クンの基準はそこなんだね……」
920: 2014/11/08(土) 23:54:52.32 ID:hdd+FLKAo
あと頭から離れなかったのでお題じゃないけどこれも投下。元ネタとは何の関係もありません。
戦刃「私、相撲取りになる……!」
江ノ島「は? 何言ってんのいきなり? なんでまた」
戦刃「……神の掲示を受けたから?」
江ノ島「無理して難しい言葉使ってんじゃねーよ。つかよぉ、オレら天下の絶望シスターズがなに神とか言っちゃってるワケぇ?」
戦刃「まずは股割りから……んっ、んっ!」
江ノ島「聞けよ! つーか体カタッ! ほとんど直角のまんまじゃん!」
戦刃「盾子ちゃん、背中押して……」
江ノ島「……全く仕方がないですね。このくらいですか?」
戦刃「もっと思いっきり……筋が切れるぐらいやらないと、意味がない……」
江ノ島「本当にいいんですか? 姉の足の筋を無理矢理切るなんて、私としてはなかなか絶望的ですが……」
戦刃「痛いのには慣れてるから……全然平気」
江ノ島「ええーっ! それじゃあ絶望にもなんにもなんないじゃなーい! ショックぅー!」
戦刃「そう言いつつ、もう切れた……」
江ノ島「本当にツマラナイな、まさに無駄な労力じゃないか」
戦刃「次は……ちゃんこ」
江ノ島「もう稽古終わりかよ! 筋切っただけじゃねーか! ってそれどっからどー見てもレーションじゃん!」
戦刃「大丈…夫……ちゃんこ味のレーションだから」
江ノ島「味の問題じゃねーよ! 相撲取りは味の為にちゃんこ食ってんじゃないからな!? あーもう!! ツッコミばっかしてて私様キャラ単調じゃない!?」
戦刃「食べた…ら……また稽古する」
江ノ島「食べてすぐはダメだろ……」
戦刃「盾子ちゃん、相手して。ぶつかり稽古」
江ノ島「いきなり実戦形式かよ! そもそも体力馬鹿のお姉ちゃんと私とじゃ稽古にならないでしょ……」
江ノ島「なーんて言うと思いましたか? いいでしょう、あなたの唯一の取り得を粉々に砕いてあげます」
戦刃「……はっけよいっ!」
江ノ島「いきなりだなオイ! こと実戦に関しては私様の知略・謀略の限りを尽くした戦術にあなた如きが勝てるわけが……」
江ノ島「あ…やっ……そこっ……そんなとこっ……だめぇ……!」
戦刃「くっ……!」
江ノ島「なーんつってなぁ! おりゃあ!!」
江ノ島「ふ、ふふ……やりますね。本気の私を打ち負かすとは。もうあなたの事は残姉とは呼べませんね」
戦刃「危なかっ…た……その筋力でここまで苦戦させられるなんて、やっぱり盾子ちゃんはすごい」
江ノ島「筋力の差など、この私の頭脳に掛かれば逆転していましたよ」
江ノ島「ところで、聞いてもいいですか? どうして急に相撲なんて?」
戦刃「え……? だってどすこい残姉ちゃんって」
江ノ島「どっこい残姉ちゃん!」
戦刃「私、相撲取りになる……!」
江ノ島「は? 何言ってんのいきなり? なんでまた」
戦刃「……神の掲示を受けたから?」
江ノ島「無理して難しい言葉使ってんじゃねーよ。つかよぉ、オレら天下の絶望シスターズがなに神とか言っちゃってるワケぇ?」
戦刃「まずは股割りから……んっ、んっ!」
江ノ島「聞けよ! つーか体カタッ! ほとんど直角のまんまじゃん!」
戦刃「盾子ちゃん、背中押して……」
江ノ島「……全く仕方がないですね。このくらいですか?」
戦刃「もっと思いっきり……筋が切れるぐらいやらないと、意味がない……」
江ノ島「本当にいいんですか? 姉の足の筋を無理矢理切るなんて、私としてはなかなか絶望的ですが……」
戦刃「痛いのには慣れてるから……全然平気」
江ノ島「ええーっ! それじゃあ絶望にもなんにもなんないじゃなーい! ショックぅー!」
戦刃「そう言いつつ、もう切れた……」
江ノ島「本当にツマラナイな、まさに無駄な労力じゃないか」
戦刃「次は……ちゃんこ」
江ノ島「もう稽古終わりかよ! 筋切っただけじゃねーか! ってそれどっからどー見てもレーションじゃん!」
戦刃「大丈…夫……ちゃんこ味のレーションだから」
江ノ島「味の問題じゃねーよ! 相撲取りは味の為にちゃんこ食ってんじゃないからな!? あーもう!! ツッコミばっかしてて私様キャラ単調じゃない!?」
戦刃「食べた…ら……また稽古する」
江ノ島「食べてすぐはダメだろ……」
戦刃「盾子ちゃん、相手して。ぶつかり稽古」
江ノ島「いきなり実戦形式かよ! そもそも体力馬鹿のお姉ちゃんと私とじゃ稽古にならないでしょ……」
江ノ島「なーんて言うと思いましたか? いいでしょう、あなたの唯一の取り得を粉々に砕いてあげます」
戦刃「……はっけよいっ!」
江ノ島「いきなりだなオイ! こと実戦に関しては私様の知略・謀略の限りを尽くした戦術にあなた如きが勝てるわけが……」
江ノ島「あ…やっ……そこっ……そんなとこっ……だめぇ……!」
戦刃「くっ……!」
江ノ島「なーんつってなぁ! おりゃあ!!」
江ノ島「ふ、ふふ……やりますね。本気の私を打ち負かすとは。もうあなたの事は残姉とは呼べませんね」
戦刃「危なかっ…た……その筋力でここまで苦戦させられるなんて、やっぱり盾子ちゃんはすごい」
江ノ島「筋力の差など、この私の頭脳に掛かれば逆転していましたよ」
江ノ島「ところで、聞いてもいいですか? どうして急に相撲なんて?」
戦刃「え……? だってどすこい残姉ちゃんって」
江ノ島「どっこい残姉ちゃん!」
921: 2014/11/09(日) 10:35:11.56 ID:3Qo8w1I/O
まさかのwwwww
スゴい面白かった!乙!
スゴい面白かった!乙!
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります