1: 2009/05/31(日) 14:04:10.94 ID:M2FbHwS60
前回までのあらすじ
不登校になったカイジだが水銀燈に勇気付けられ学校に行くようになる
数日の遅れなど数十分で取り戻したカイジは帰路につこうとする
その時目に入ったのは3年による虐め
虐められているのがアカギと零だという事が判明し、カイジはすぐさま助けにいく
零の空気っぷりとアカギの強さを思い知らされた
今回はバイ猿に気をつけたいです
前スレ 水銀燈「ギャンブルぅ?」新たな出会いetc
不登校になったカイジだが水銀燈に勇気付けられ学校に行くようになる
数日の遅れなど数十分で取り戻したカイジは帰路につこうとする
その時目に入ったのは3年による虐め
虐められているのがアカギと零だという事が判明し、カイジはすぐさま助けにいく
零の空気っぷりとアカギの強さを思い知らされた
今回はバイ猿に気をつけたいです
前スレ 水銀燈「ギャンブルぅ?」新たな出会いetc
2: 2009/05/31(日) 14:05:14.28 ID:M2FbHwS60
【アカギの麻雀講座~基本編~】
かったるい学校も終わりやっと家についたアカギ
普段ならそのままゴロゴロするのだがそういうわけにはいかなくなってしまったのだ
今までならありえぬ出迎えがくる
「しげる~遅いですよ!」
翠星石がアカギを出迎える
翠星石と出会ってから結構経つが未だに下の名前で呼ばれる事に違和感を感じている
そろそろ慣れてもいい頃だと思うが
「さぁ翠星石に麻雀を教えるですぅ」
かったるい学校も終わりやっと家についたアカギ
普段ならそのままゴロゴロするのだがそういうわけにはいかなくなってしまったのだ
今までならありえぬ出迎えがくる
「しげる~遅いですよ!」
翠星石がアカギを出迎える
翠星石と出会ってから結構経つが未だに下の名前で呼ばれる事に違和感を感じている
そろそろ慣れてもいい頃だと思うが
「さぁ翠星石に麻雀を教えるですぅ」
4: 2009/05/31(日) 14:07:24.62 ID:M2FbHwS60
家に帰ったのだからまずはゆっくりしたいというのが人情だ
しかし翠星石がここまで自分を待ちわびていたのだ
相手にしないわけにもいかない
それにいつでも教えてやるといったのはアカギだ
その約束をあっさり反故にするような男ではない
アカギはさっさと着替えて翠星石を膝の上に乗せてやる
着替える時ぐらい出て行ってやればいいのに
休憩したいという気持ちを軽くおさえることができるのがアカギらしいところだ
「翠星石、どこまで覚えているんだ?」
5: 2009/05/31(日) 14:09:55.37 ID:M2FbHwS60
「今朝教えてくれたことは全部覚えてますよ」
翠星石は無い胸を張って答える
そこまで自信満々に言えるなんて教えているアカギも鼻が高い
実際に高いわけだが
翠星石は淡々と教えてもらったことをまとめる
①麻雀は34種類136牌を使う
②基本は1面子(メンツ)1雀頭(ジャントウ)
③面子は大きく分けて二種類、数字を順番に揃える順子(ジュンツ、シュンツ)同じ牌を三つ揃える刻子(コーツ)
④同じ牌を二つ集めたものを対子(トイツ)対子は頭として使う
⑤和了(ホーラ)できる段階を聴牌(テンパイ)という
⑥和了り牌を自分で引き当てたらツモ、相手が捨ててくれたらロンと宣言して牌を倒す
翠星石は無い胸を張って答える
そこまで自信満々に言えるなんて教えているアカギも鼻が高い
実際に高いわけだが
翠星石は淡々と教えてもらったことをまとめる
①麻雀は34種類136牌を使う
②基本は1面子(メンツ)1雀頭(ジャントウ)
③面子は大きく分けて二種類、数字を順番に揃える順子(ジュンツ、シュンツ)同じ牌を三つ揃える刻子(コーツ)
④同じ牌を二つ集めたものを対子(トイツ)対子は頭として使う
⑤和了(ホーラ)できる段階を聴牌(テンパイ)という
⑥和了り牌を自分で引き当てたらツモ、相手が捨ててくれたらロンと宣言して牌を倒す
6: 2009/05/31(日) 14:11:17.71 ID:M2FbHwS60
「そしてこの1~9萬はマン・・・マン・・・マンズですぅ」
この前の失態のせいで少し慎重になってしまっている翠星石
「と、とにかくこれで翠星石の頭の良さは分かってですね?もう馬鹿にすんなです!」
すぐに図にのるところが翠星石らしい
しかし呑みこみが早いというのも事実
アカギは素直に敬意を払い頭を撫でる
赤面しながらもガチャガチャ騒ぐ翠星石をスルーして本題に入る
「じゃあ今回は鳴きについて教えるか」
この前の失態のせいで少し慎重になってしまっている翠星石
「と、とにかくこれで翠星石の頭の良さは分かってですね?もう馬鹿にすんなです!」
すぐに図にのるところが翠星石らしい
しかし呑みこみが早いというのも事実
アカギは素直に敬意を払い頭を撫でる
赤面しながらもガチャガチャ騒ぐ翠星石をスルーして本題に入る
「じゃあ今回は鳴きについて教えるか」
7: 2009/05/31(日) 14:15:59.66 ID:M2FbHwS60
アカギは7・8萬を目の前にもってくる
翠星石はただそれをじっとみつめていた
「これは何がきたら面子になる?」
この質問に翠星石は即答する
「6・9萬です、こんなの馬鹿でもわかるですぅ」
「そうだな、現に馬鹿がわかってるもんな」
アカギの皮肉にギャーギャー騒ぐ翠星石
しかしそんなものに構っていては先に進めない
アカギはいつものように無視をする
先に進みたいなら皮肉を言わなければいいのだがアカギの性格的には無理である
「鳴きについて説明するからしっかり聞いてくれよ」
翠星石はただそれをじっとみつめていた
「これは何がきたら面子になる?」
この質問に翠星石は即答する
「6・9萬です、こんなの馬鹿でもわかるですぅ」
「そうだな、現に馬鹿がわかってるもんな」
アカギの皮肉にギャーギャー騒ぐ翠星石
しかしそんなものに構っていては先に進めない
アカギはいつものように無視をする
先に進みたいなら皮肉を言わなければいいのだがアカギの性格的には無理である
「鳴きについて説明するからしっかり聞いてくれよ」
9: 2009/05/31(日) 14:17:49.54 ID:M2FbHwS60
前回のバイ猿のせいで書くのが怖いです、これぐらいのペースで大丈夫ですか?
「6・9萬がくれば順子になる、が・・・自力で引かなきゃいけないというわけでもない」
この説明に翠星石はきょとんとする
これはあくまで前置きのようなものだから分かるはずもない
しかし数秒後、翠星石はアカギの言いたいことを直感する
「・・・もしかしてロンみたいに相手が捨てた牌をもらえるですか?」
翠星石は自信なさげにいう
無言のアカギに少し不安になってくる
もしかしてまた恥ずかしいことを言ってしまったのではないかと
アカギは翠星石の頭を撫でる
「ククク・・・良い勘してるぜ」
「6・9萬がくれば順子になる、が・・・自力で引かなきゃいけないというわけでもない」
この説明に翠星石はきょとんとする
これはあくまで前置きのようなものだから分かるはずもない
しかし数秒後、翠星石はアカギの言いたいことを直感する
「・・・もしかしてロンみたいに相手が捨てた牌をもらえるですか?」
翠星石は自信なさげにいう
無言のアカギに少し不安になってくる
もしかしてまた恥ずかしいことを言ってしまったのではないかと
アカギは翠星石の頭を撫でる
「ククク・・・良い勘してるぜ」
11: 2009/05/31(日) 14:20:51.87 ID:M2FbHwS60
このセリフを聞いて翠星石の不安は一気に消し飛ぶ
ボコ殴りの喧嘩で形成逆転したような態度になる
「翠星石の勘はお前なんかと比べ物にならないですぅ」
アカギの恐ろしさ、悪魔性を知らないからこんな事をいえるのだろう
しかしアカギは別にこれぐらいで怒ったりはしない
「ああ、覚えが早くて助かる」
それを聞いて翠星石は更に居丈高になる
「それがいわゆる鳴きだ」
翠星石が自分の素晴らしさについて語ろうとしていた事を直感したアカギはさっさと説明に入る
長話をされては話が進まなくなってしまう、どっちがいい勘してるのだかわからない
「これを《チー》という」
ボコ殴りの喧嘩で形成逆転したような態度になる
「翠星石の勘はお前なんかと比べ物にならないですぅ」
アカギの恐ろしさ、悪魔性を知らないからこんな事をいえるのだろう
しかしアカギは別にこれぐらいで怒ったりはしない
「ああ、覚えが早くて助かる」
それを聞いて翠星石は更に居丈高になる
「それがいわゆる鳴きだ」
翠星石が自分の素晴らしさについて語ろうとしていた事を直感したアカギはさっさと説明に入る
長話をされては話が進まなくなってしまう、どっちがいい勘してるのだかわからない
「これを《チー》という」
12: 2009/05/31(日) 14:21:50.67 ID:M2FbHwS60
「自分の左隣に座っている人を上家(カミチャ)という、チーは上家が捨てた牌限定だ」
そういってアカギは6萬を右手でもってくる
「上家が6萬を捨てたときに7・8萬だけ倒す、そうすれば6・7・8の順子ができる」
つまり早く面子ができるということだ
翠星石が理解したということを前提で話を続ける
「次にこれだ」
アカギは白を二枚持ってくる
「これは何がきたら面子になる?」
この質問に翠星石は動作で答える
白をもう一枚もってくる
「これで白の刻子です」
13: 2009/05/31(日) 14:25:03.44 ID:M2FbHwS60
見かけ以上に頭が良くて助かるとアカギはつくづく思う
「ここまできたらもう読めるよな?」
当然ですと翠星石は切り替えす
「上家が白を捨てたら刻子にできるんですね?」
アカギは少し黙ってから答える
「ククク・・・50点」
いい勘はしているが半分しか点が取れなかったことに不服な翠星石
「な、何が悪いんですか?!」
「ここまできたらもう読めるよな?」
当然ですと翠星石は切り替えす
「上家が白を捨てたら刻子にできるんですね?」
アカギは少し黙ってから答える
「ククク・・・50点」
いい勘はしているが半分しか点が取れなかったことに不服な翠星石
「な、何が悪いんですか?!」
14: 2009/05/31(日) 14:28:03.46 ID:M2FbHwS60
「まあそうでかい声を出すなよ」
翠星石をなだめて説明を続ける
「向い側に座っている人を対面(トイメン)右に座っている人を下親(シモチャ)という」
その説明を聞いて翠星石は話の腰を折る
「それとこれが何の関係があるんです?」
話の腰を折られたアカギは翠星石の頬をつまむ
何やらわめているがスルーする
圧倒的スルー・・・!
「50点の理由は上家が捨てた牌ってところだ、これは誰が捨てたか問わない」
翠星石をなだめて説明を続ける
「向い側に座っている人を対面(トイメン)右に座っている人を下親(シモチャ)という」
その説明を聞いて翠星石は話の腰を折る
「それとこれが何の関係があるんです?」
話の腰を折られたアカギは翠星石の頬をつまむ
何やらわめているがスルーする
圧倒的スルー・・・!
「50点の理由は上家が捨てた牌ってところだ、これは誰が捨てたか問わない」
15: 2009/05/31(日) 14:32:51.41 ID:M2FbHwS60
「誰かが捨ててくれた牌で刻子をつくる事を《ポン》という」
ポン・・・チー・・・と翠星石はつぶやく
つぶやき終えるまでアカギは待つ
自分のつぶやきで説明がとまっていることを悟った翠星石は顔を赤くして黙る
「こういった鳴きで和了を早めることができる」
翠星石は手を上げて質問をする
「ポンとチーが同時に起きたらどうなるんですか?」
いい質問だと言ってアカギは解説してやる
「その場合はポンが優先される、ちなみにロンが最優先だ」
ポン・・・チー・・・と翠星石はつぶやく
つぶやき終えるまでアカギは待つ
自分のつぶやきで説明がとまっていることを悟った翠星石は顔を赤くして黙る
「こういった鳴きで和了を早めることができる」
翠星石は手を上げて質問をする
「ポンとチーが同時に起きたらどうなるんですか?」
いい質問だと言ってアカギは解説してやる
「その場合はポンが優先される、ちなみにロンが最優先だ」
16: 2009/05/31(日) 14:38:01.89 ID:M2FbHwS60
「こんな感じだ」


18: 2009/05/31(日) 14:45:57.13 ID:M2FbHwS60
「同じ牌の4枚を集めた時や誰かが4枚目を捨てたときに《カン》ができる」


19: 2009/05/31(日) 14:49:20.04 ID:M2FbHwS60
バイ猿の事を考えてこのペースでいくべきでしょうか?もっと早めるべきでしょうか?
休息をあたえずに説明を続ける
ここまでついてこれている翠星石も中々のものだ
それほど麻雀に興味があるのだろう
「カンでつくった面子をカンツという、これは刻子として扱うと思ってくれ」
それを聞いて疑問点が出てくる
「刻子として扱うならカンする意味はないんじゃないですか?」
いい質問だと相槌を打つアカギ
「まあ先にドラの説明をするか」
休息をあたえずに説明を続ける
ここまでついてこれている翠星石も中々のものだ
それほど麻雀に興味があるのだろう
「カンでつくった面子をカンツという、これは刻子として扱うと思ってくれ」
それを聞いて疑問点が出てくる
「刻子として扱うならカンする意味はないんじゃないですか?」
いい質問だと相槌を打つアカギ
「まあ先にドラの説明をするか」
20: 2009/05/31(日) 14:52:54.91 ID:M2FbHwS60
ドラ・・・
それはもっているだけで点数が高くなる超お得牌である
「局の初めにドラというものをめくる」
そういってアカギは裏返っている牌を表返す
表返した牌は4筒
「めくった牌がドラ表示牌だ、ドラはドラ表示牌の次の牌だ、ここ重要」
つまりこの場合は5筒がドラとなる
翠星石はうんうんと頷く
本当に理解したのだろうか
アカギは理解したものだと思い説明を続けようとする
その時翠星石が質問をする
「字牌の場合はどうするんですか?」
それはもっているだけで点数が高くなる超お得牌である
「局の初めにドラというものをめくる」
そういってアカギは裏返っている牌を表返す
表返した牌は4筒
「めくった牌がドラ表示牌だ、ドラはドラ表示牌の次の牌だ、ここ重要」
つまりこの場合は5筒がドラとなる
翠星石はうんうんと頷く
本当に理解したのだろうか
アカギは理解したものだと思い説明を続けようとする
その時翠星石が質問をする
「字牌の場合はどうするんですか?」
22: 2009/05/31(日) 14:56:14.62 ID:M2FbHwS60
「中々良いところに目をつけたな」
アカギは東南西北の順番に並べる
そしてその下に三元牌を白發中の順番に並べる
「こういう順番になっている、9萬や中などの最後の牌が表示牌の場合1萬や白がドラなる」
「覚えにくいですね、特に字牌が」
無理も無いだろう
こんなに一気に教えられても混乱するのが関の山
しかし少しでも早く麻雀をしたい翠星石は休もうとしない
そんな健気な翠星石にアカギは自分流の覚え方を教える
「トンナンシャーペーハクハツチュンとなってるから盗難シャーペン爆発中と覚えたらどうだ?」
アカギは東南西北の順番に並べる
そしてその下に三元牌を白發中の順番に並べる
「こういう順番になっている、9萬や中などの最後の牌が表示牌の場合1萬や白がドラなる」
「覚えにくいですね、特に字牌が」
無理も無いだろう
こんなに一気に教えられても混乱するのが関の山
しかし少しでも早く麻雀をしたい翠星石は休もうとしない
そんな健気な翠星石にアカギは自分流の覚え方を教える
「トンナンシャーペーハクハツチュンとなってるから盗難シャーペン爆発中と覚えたらどうだ?」
23: 2009/05/31(日) 14:57:04.33 ID:M2FbHwS60
「なるほど、さすがしげるです」
何がさすがなのか知らないが翠星石は納得したらしい
ドラの説明が終わったところでカンの説明に戻る
「カンをするとドラが増えるんだ」
ドラは最初に一つめくる
誰かがカンすればドラが二つになるというわけだ
チャンスが増えるというわけだ
「じゃあどんどんカンすればいいんですね?」
24: 2009/05/31(日) 15:00:28.80 ID:M2FbHwS60
「馬鹿かお前は」
辛辣な言葉で翠星石の心にダメージを与えるアカギ
「そんなのケースバイケースだろうが、場合によっちゃ敵の手助けにもなる、ドラは自分だけのものじゃない、お前はジャイアンか」
原作のアカギよりもやたらと喋っている気がするが気のせいだろう
初心者相手にここまできつくいうこともない
ここまでついてこれているだけでも利口だというのに
しかしこういうきつい言葉で煽る事で伸びるとアカギは考えている
きつい言葉を浴びせられ翠星石は黙りこむ
「・・・」
辛辣な言葉で翠星石の心にダメージを与えるアカギ
「そんなのケースバイケースだろうが、場合によっちゃ敵の手助けにもなる、ドラは自分だけのものじゃない、お前はジャイアンか」
原作のアカギよりもやたらと喋っている気がするが気のせいだろう
初心者相手にここまできつくいうこともない
ここまでついてこれているだけでも利口だというのに
しかしこういうきつい言葉で煽る事で伸びるとアカギは考えている
きつい言葉を浴びせられ翠星石は黙りこむ
「・・・」
26: 2009/05/31(日) 15:03:54.69 ID:M2FbHwS60
いつもなら言い返してくるのに何も言い返してこない翠星石
少し異様だが特に気にしないアカギ
説明を続けるが翠星石が全く聞いていない事に気付く
「聞いてるのか?」
この問いかけにも不動
ポタ・・・と何か粒が落ちてきたのを感じるアカギ
「・・・?」
ポタ・・・ポタ・・・
粒の勢いが強くなる
「・・・?何泣いてるんだ?」
少し異様だが特に気にしないアカギ
説明を続けるが翠星石が全く聞いていない事に気付く
「聞いてるのか?」
この問いかけにも不動
ポタ・・・と何か粒が落ちてきたのを感じるアカギ
「・・・?」
ポタ・・・ポタ・・・
粒の勢いが強くなる
「・・・?何泣いてるんだ?」
27: 2009/05/31(日) 15:05:16.47 ID:M2FbHwS60
女を泣かしてしまったアカギ
何で泣いたかすら気付いていない
涙とはほとんど無縁のアカギだから無理もない
「ヒック・・・ヒック・・・」
別によっぱらっているわけではない、泣いているのだ
アカギはこういうときにどう対応していいかわからない
沈黙の中翠星石の泣き声だけが聞こえる
こういう時は謝るのが一番だ
しかしアカギ・・・この若き天才は全く別の思考に至っていた
さっさと説明を終わらせたい・・・
「説明を続けるぞ、ちゃんと聞け」
28: 2009/05/31(日) 15:08:54.88 ID:M2FbHwS60
最低・・・!
男として最低・・・!
「・・・か・・・」
翠星石は泣きながらつぶやいた
「馬鹿・・・しげるはどこまでも・・・ヒック・・・馬鹿です・・・お前なんて・・・もう知らないです」
泣きながらアカギに文句を言う翠星石
何故自分が馬鹿扱いされているかわからないアカギ
黙って翠星石の御託を聞く
「しげるは神域の馬鹿です・・・」
男として最低・・・!
「・・・か・・・」
翠星石は泣きながらつぶやいた
「馬鹿・・・しげるはどこまでも・・・ヒック・・・馬鹿です・・・お前なんて・・・もう知らないです」
泣きながらアカギに文句を言う翠星石
何故自分が馬鹿扱いされているかわからないアカギ
黙って翠星石の御託を聞く
「しげるは神域の馬鹿です・・・」
31: 2009/05/31(日) 15:14:02.65 ID:M2FbHwS60
神域の馬鹿と聞いて笑いそうになったが笑っちゃいけない空気だという事ぐらいは分かる
取り合えず笑うのは自重する
「二度と口を利いてやらんです」
翠星石はへそを曲げてしまう
「ひざの上でそんなこと言われてもな」
これも自重するべきだと思う
実を言うとアカギは何故泣いているかぐらいは何となく分かっていた
しかし自分の何が悪いかとまではわかっていない
敏感ながらも鈍感・・・!
「ククク・・・誇り高きなんとかってヤツはそれぐらいで泣くのか?それぐらいですねるのか?」
取り合えず笑うのは自重する
「二度と口を利いてやらんです」
翠星石はへそを曲げてしまう
「ひざの上でそんなこと言われてもな」
これも自重するべきだと思う
実を言うとアカギは何故泣いているかぐらいは何となく分かっていた
しかし自分の何が悪いかとまではわかっていない
敏感ながらも鈍感・・・!
「ククク・・・誇り高きなんとかってヤツはそれぐらいで泣くのか?それぐらいですねるのか?」
32: 2009/05/31(日) 15:16:05.37 ID:M2FbHwS60
「だ、黙りやがれです!」
自分をどこどこまでも愚弄するアカギに怒る翠星石
アカギはクククと笑う
「口を利かないんじゃなかったのか?」
言い返してしまったことを後悔する翠星石
アカギは翠星石を更に煽る
「ククク・・・」
言葉など不要・・・!
アカギが笑うだけで殺意が芽生える
「こ、この・・・」
自分をどこどこまでも愚弄するアカギに怒る翠星石
アカギはクククと笑う
「口を利かないんじゃなかったのか?」
言い返してしまったことを後悔する翠星石
アカギは翠星石を更に煽る
「ククク・・・」
言葉など不要・・・!
アカギが笑うだけで殺意が芽生える
「こ、この・・・」
35: 2009/05/31(日) 15:18:46.18 ID:M2FbHwS60
実をいうと翠星石もアカギを許してやろうと思っている
このまま喧嘩したままだとどうなるか・・・と考えるとさっさと仲直りしたいと思うのも当然である
「し、しげる」
「口をきか・・・」
アカギの言葉を遮って翠星石は言う
「許してほしかったら責任を持って最後まで翠星石に麻雀を教えるです、それができないなら・・・」
「一生お前とは口を利いてやらないってか?」
アカギ無法の先取り・・・!
セリフ先取り・・・!
「さ、先にいうなです!」
このまま喧嘩したままだとどうなるか・・・と考えるとさっさと仲直りしたいと思うのも当然である
「し、しげる」
「口をきか・・・」
アカギの言葉を遮って翠星石は言う
「許してほしかったら責任を持って最後まで翠星石に麻雀を教えるです、それができないなら・・・」
「一生お前とは口を利いてやらないってか?」
アカギ無法の先取り・・・!
セリフ先取り・・・!
「さ、先にいうなです!」
36: 2009/05/31(日) 15:20:51.81 ID:M2FbHwS60
とにもかくにも二人の関係は修復される
さっさと話を進めたいアカギは説明を続ける
「ちなみにカンには三種類ある」
三種類も?という顔でアカギを見る翠星石
アカギは黙って同じ牌を4枚もってくる
「自分で4枚集める暗カン、最後の4枚目を捨ててもらってつくる大明カン、ポンした状態で4枚目を引き当てる小明カンの三種類だ」
翠星石はそれぞれの条件を口にする
少し混乱しながらも質問をする
「ポンした状態で誰かが4枚目を捨てたときにカンは・・・」
「できない」
アカギは即答する
あくまで敵の力を借りれるのは1回までらしい
ポンさせてもらった上にカンなんて無理のようだ
「ここまで覚えれば上出来だ」
46: 2009/05/31(日) 17:02:55.33 ID:M2FbHwS60
【アカギとの17歩は通常の歩数に換算して170歩である】
カイジは生活費をかけてギャンブルをするはめになる
負ければ自分だけでなく水銀燈にも負担をかけてしまう
それだけはゴメン被りたい
金目の物を持っていかれそうな勢いだ
水銀燈が心配そうに勝負を見守る
何故こんな大勝負を・・・
事の発端はある出来事からなった
47: 2009/05/31(日) 17:04:06.45 ID:M2FbHwS60
「お前見かけによらず食うよな」
49: 2009/05/31(日) 17:05:31.08 ID:M2FbHwS60
これからの生活費をどうしようかと考えるカイジ
カイジは今まで氏ぬ気で貯めた貯金を30万ぐらい引き落とす事にした
ダディ・・・いや、水銀燈が大食いだからってあんまり食うなとは言いたくない
水銀燈には不自由なく生活してほしいというわけで惜しみつつも金を引き落とす
そこにかかってきた一通の電話
「先輩・・・」
声のトーンで誰か一発でわかった
「アカギか?」
無言で切り返す電話の相手
「先輩、家に行っていいですか?」
突然何をおっしゃるのだこの人は
水銀燈がいるのに家に来ていいわけがない、何か誤解される
「(や、やべぇどうしよう・・・断るべきか・・・?)」
カイジは今まで氏ぬ気で貯めた貯金を30万ぐらい引き落とす事にした
ダディ・・・いや、水銀燈が大食いだからってあんまり食うなとは言いたくない
水銀燈には不自由なく生活してほしいというわけで惜しみつつも金を引き落とす
そこにかかってきた一通の電話
「先輩・・・」
声のトーンで誰か一発でわかった
「アカギか?」
無言で切り返す電話の相手
「先輩、家に行っていいですか?」
突然何をおっしゃるのだこの人は
水銀燈がいるのに家に来ていいわけがない、何か誤解される
「(や、やべぇどうしよう・・・断るべきか・・・?)」
50: 2009/05/31(日) 17:07:17.41 ID:M2FbHwS60
カイジはチラッと水銀燈の方を見る
保留ボタンを押してから水銀燈に話し掛ける
「アカギってヤツが家に来たいらしいんだが良いか?」
水銀燈は顎に手をあてて何かを思い出そうとしている
そういえばアカギの話をチラッとした事がある、情けない話だが
「それって例の?」
そう、例のカイジを不登校にした男だ、本当に情けない
「いいわよぉ、どんな男か見てみたいしぃ」
そうか、それは何よりだ
「じゃあどこかに隠れててくれよ、いくらアカギでも動く人形はさすがにな・・・」
保留ボタンを押してから水銀燈に話し掛ける
「アカギってヤツが家に来たいらしいんだが良いか?」
水銀燈は顎に手をあてて何かを思い出そうとしている
そういえばアカギの話をチラッとした事がある、情けない話だが
「それって例の?」
そう、例のカイジを不登校にした男だ、本当に情けない
「いいわよぉ、どんな男か見てみたいしぃ」
そうか、それは何よりだ
「じゃあどこかに隠れててくれよ、いくらアカギでも動く人形はさすがにな・・・」
51: 2009/05/31(日) 17:09:36.12 ID:M2FbHwS60
カイジは保留ボタンをもう一度押す
「もしもし、アカギ?」
「いいんですね?」
良く分かったなとカイジ
それには何も答えずにアカギは一つ聞く
「ちょっと他のヤツも連れてっていいですか?」
他のヤツ?
零か・・・?
もしくは他の友達だろう
一人ぐらいならとカイジは答える
「それは良かった・・・ククク・・・」
「もしもし、アカギ?」
「いいんですね?」
良く分かったなとカイジ
それには何も答えずにアカギは一つ聞く
「ちょっと他のヤツも連れてっていいですか?」
他のヤツ?
零か・・・?
もしくは他の友達だろう
一人ぐらいならとカイジは答える
「それは良かった・・・ククク・・・」
53: 2009/05/31(日) 17:11:09.26 ID:M2FbHwS60
奇妙な笑いの後アカギはすぐに行くといって電話を切った
カイジは少し腑に落ちないところがあった
どうして突然家に来たいなどと言い出したのだろうか
いささか疑問である、しかしもっと疑問な事がある
「水銀燈・・・お前はヤクルト中毒なのか?」
ゴミ箱の中にある大量のヤクルトの容器を見てカイジは言う
最初の3袋なんてすぐになくなってしまった
5袋買いだめすれば一週間はもつと考えていた自分が馬鹿だったとカイジは思う
明後日までもてば上等だろうというぐらいの勢いだ
「まあとりあえずどこかに隠れてくれ、もしも見つかったらただの人形のフリをしててくれよ」
カイジは少し腑に落ちないところがあった
どうして突然家に来たいなどと言い出したのだろうか
いささか疑問である、しかしもっと疑問な事がある
「水銀燈・・・お前はヤクルト中毒なのか?」
ゴミ箱の中にある大量のヤクルトの容器を見てカイジは言う
最初の3袋なんてすぐになくなってしまった
5袋買いだめすれば一週間はもつと考えていた自分が馬鹿だったとカイジは思う
明後日までもてば上等だろうというぐらいの勢いだ
「まあとりあえずどこかに隠れてくれ、もしも見つかったらただの人形のフリをしててくれよ」
54: 2009/05/31(日) 17:13:35.52 ID:M2FbHwS60
ただの人形のフリをしていたらそれはそれで問題な気がする
カイジがそんな趣味を持っていると誤解されかねない
ちょうど部屋を片付け終わったところでアカギがやってくる
「お邪魔しますよ、ククク・・・」
家に来てまでそんな不気味な笑い方をするのはやめてほしい
それにしても良く家を覚えていたな、この家の前を通る時にちょっと紹介しただけなのに
「お邪魔するですぅ」
ずいぶんと高い声だ
アカギは女を連れてきたのだろうか
取り合えずカイジは客人を出迎える
「ゆっくりしていってね・・・って・・・」
カイジがそんな趣味を持っていると誤解されかねない
ちょうど部屋を片付け終わったところでアカギがやってくる
「お邪魔しますよ、ククク・・・」
家に来てまでそんな不気味な笑い方をするのはやめてほしい
それにしても良く家を覚えていたな、この家の前を通る時にちょっと紹介しただけなのに
「お邪魔するですぅ」
ずいぶんと高い声だ
アカギは女を連れてきたのだろうか
取り合えずカイジは客人を出迎える
「ゆっくりしていってね・・・って・・・」
55: 2009/05/31(日) 17:15:30.64 ID:M2FbHwS60
アカギ・・・いや、アカギの横にいる奴を見てカイジは驚愕する
自分に近しい者に少し似ている・・・というか酷似している
喋る人形・・・!
「ア、アカギ・・・」
カイジは思わず戸惑う
人形が喋っている・・・という事実ではなくアカギがコレを持っていることに驚いている
「やいトンガリ人間、さっさとお茶を出すですぅ」
誰がトンガリ人間だと突っ込む事よりも優先される驚き
しかしあだ名がアカギと同じというのがまた
アカギがこの人形について話そうとしたその刹那、隠れていた水銀燈が飛び出す
「す、翠星石!」
自分に近しい者に少し似ている・・・というか酷似している
喋る人形・・・!
「ア、アカギ・・・」
カイジは思わず戸惑う
人形が喋っている・・・という事実ではなくアカギがコレを持っていることに驚いている
「やいトンガリ人間、さっさとお茶を出すですぅ」
誰がトンガリ人間だと突っ込む事よりも優先される驚き
しかしあだ名がアカギと同じというのがまた
アカギがこの人形について話そうとしたその刹那、隠れていた水銀燈が飛び出す
「す、翠星石!」
56: 2009/05/31(日) 17:16:54.14 ID:M2FbHwS60
「す、水銀燈・・・!」
対峙する二人、いや二体だろうか
取り合えず二人と表現しておく
カイジの思ったとおり知り合いだ
「へぇ・・・先輩もローゼンメイデンと関わってたんですね・・・ククク・・・」
カイジはこれで今までのモヤモヤが消えうせる
少しおかしいと思っていたのだ
洒落っ気など無いアカギが突然変な指輪とつけだしたのだから
これは契約のアカギ・・・じゃなくて契約の証・・・!
とりあえずカイジは二人が出している妙な空気から逃げ出す
「こ、紅茶入れてくる」
対峙する二人、いや二体だろうか
取り合えず二人と表現しておく
カイジの思ったとおり知り合いだ
「へぇ・・・先輩もローゼンメイデンと関わってたんですね・・・ククク・・・」
カイジはこれで今までのモヤモヤが消えうせる
少しおかしいと思っていたのだ
洒落っ気など無いアカギが突然変な指輪とつけだしたのだから
これは契約のアカギ・・・じゃなくて契約の証・・・!
とりあえずカイジは二人が出している妙な空気から逃げ出す
「こ、紅茶入れてくる」
57: 2009/05/31(日) 17:18:55.53 ID:M2FbHwS60
水銀燈が隠れる必要がなくなったので4人分用意する
「お茶菓子ぐらい出しやがれです、気のきかねぇヤツです」
ローゼンメイデンはそろいもそろって傲慢のようだ
水銀燈のおかげでもうちょっとの事で怒ったりしなくなったカイジである
「悪いな・・・誰かさんが凄い勢いで食うからさ」
カイジは急に寒気がする、風邪かな
失言だったかと思いつつも笑顔を作る
「そ、それよりさ、何しにきたんだ?」
「お茶菓子ぐらい出しやがれです、気のきかねぇヤツです」
ローゼンメイデンはそろいもそろって傲慢のようだ
水銀燈のおかげでもうちょっとの事で怒ったりしなくなったカイジである
「悪いな・・・誰かさんが凄い勢いで食うからさ」
カイジは急に寒気がする、風邪かな
失言だったかと思いつつも笑顔を作る
「そ、それよりさ、何しにきたんだ?」
58: 2009/05/31(日) 17:21:33.56 ID:M2FbHwS60
「先輩と少し遊びたくなりましてね・・・ククク・・・」
アカギの奇妙な笑い方に少し引く水銀燈
遊びと聞いてカイジは直感する
「健全な遊びだろうな?」
「ククク・・・」
どうやら違うらしい、予感的中だ
アカギの遊びというとアレしかない
それはギャンブル・・・!
身構えるカイジを見て翠星石は馬鹿にする
「こんなトンガリ人間じゃしげるには勝てないです」
アカギの奇妙な笑い方に少し引く水銀燈
遊びと聞いてカイジは直感する
「健全な遊びだろうな?」
「ククク・・・」
どうやら違うらしい、予感的中だ
アカギの遊びというとアレしかない
それはギャンブル・・・!
身構えるカイジを見て翠星石は馬鹿にする
「こんなトンガリ人間じゃしげるには勝てないです」
61: 2009/05/31(日) 18:19:41.15 ID:M2FbHwS60
それは聞き捨てならないと水銀燈が言い返す
「トンガリって貴女のミーディアムもどっこいどっこいじゃない」
「水銀燈の尻にしかれている時点でダメに決まってるです、つくづく運が悪い証拠です!」
確かにそうかもしれないとカイジは言い返すに言い返せない
ムキになった水銀燈はカイジに飛びつく
「あんなヤツ倒しちゃってよぉ、カイジなら勝てるわぁきっと」
そんな保証はない
というか勝てる気がしない・・・!
いくらなんでも相手が悪い
「それはそれとして、翠星石だっけ?」
「何ですか?このトンガリ人間」
「俺はカイジだ、トンガリ人間はやめてくれよ」
「トンガリって貴女のミーディアムもどっこいどっこいじゃない」
「水銀燈の尻にしかれている時点でダメに決まってるです、つくづく運が悪い証拠です!」
確かにそうかもしれないとカイジは言い返すに言い返せない
ムキになった水銀燈はカイジに飛びつく
「あんなヤツ倒しちゃってよぉ、カイジなら勝てるわぁきっと」
そんな保証はない
というか勝てる気がしない・・・!
いくらなんでも相手が悪い
「それはそれとして、翠星石だっけ?」
「何ですか?このトンガリ人間」
「俺はカイジだ、トンガリ人間はやめてくれよ」
62: 2009/05/31(日) 18:21:43.41 ID:M2FbHwS60
ここから冒頭に至るわけである、少しはしょっている気もするが
種目は二人麻雀17歩だ
ルールは至って簡単だ
聴牌から始まる二人麻雀といえば麻雀を知る人にとっては理解がいい
全自動卓で牌をシャッフル
先攻となったものが右でも左でもどちらでもいいからドラをめくる
先攻となったものが三分の砂時計をひっくり返してスタート
目の前のヤマ(17×2)をチョイス
その34牌で聴牌をつくるという非常に簡単なルールだ
「(これはこれで面白いがアカギはどれくらいの力量なのだろうか、通常の麻雀よりは劣るはず・・・)」
種目は二人麻雀17歩だ
ルールは至って簡単だ
聴牌から始まる二人麻雀といえば麻雀を知る人にとっては理解がいい
全自動卓で牌をシャッフル
先攻となったものが右でも左でもどちらでもいいからドラをめくる
先攻となったものが三分の砂時計をひっくり返してスタート
目の前のヤマ(17×2)をチョイス
その34牌で聴牌をつくるという非常に簡単なルールだ
「(これはこれで面白いがアカギはどれくらいの力量なのだろうか、通常の麻雀よりは劣るはず・・・)」
63: 2009/05/31(日) 18:24:06.89 ID:M2FbHwS60
聴牌を作る上での枷はただ一つ
満貫以上・・・ということだ
三色だろうがチャンタだろうが何でもいい
とにかく満貫以上・・・!
それをつくり後はお互いに牌を切りあう
相手のロン牌を捨てれば当然和了され金を失う
倒した手によって戻りは色々
基本掛け金を1万と仮定しよう
満貫なら1万、跳ね満なら1、5倍の1万5千、倍満なら2倍の2万、三倍満なら3倍の3万
役満ならば4倍の4万、もしもダブル役満なんて事になれば8倍の8万・・・!
もしも17順で決着がつかなければ同額を卓に積む、つまり掛け金二倍だ
「始めるか・・・そろそろ」
満貫以上・・・ということだ
三色だろうがチャンタだろうが何でもいい
とにかく満貫以上・・・!
それをつくり後はお互いに牌を切りあう
相手のロン牌を捨てれば当然和了され金を失う
倒した手によって戻りは色々
基本掛け金を1万と仮定しよう
満貫なら1万、跳ね満なら1、5倍の1万5千、倍満なら2倍の2万、三倍満なら3倍の3万
役満ならば4倍の4万、もしもダブル役満なんて事になれば8倍の8万・・・!
もしも17順で決着がつかなければ同額を卓に積む、つまり掛け金二倍だ
「始めるか・・・そろそろ」
64: 2009/05/31(日) 18:26:03.80 ID:M2FbHwS60
この二人麻雀で掛け金は肝心要だ
二人の同意があれば1000・・・1万・・・10万だっていい
しかし軍資金の乏しいカイジに10万なんて高レート受けれる道理がない
それはアカギも同じはず・・・
が・・・
どこまでも予想外な男・・・それがアカギしげる
アカギは卓に10万積む
基本掛け金10万・・・!無法の10万・・・!
さすがのカイジもそればかりはうけれない
「あ、アカギ!いくらなんでもそれは・・・」
二人の同意があれば1000・・・1万・・・10万だっていい
しかし軍資金の乏しいカイジに10万なんて高レート受けれる道理がない
それはアカギも同じはず・・・
が・・・
どこまでも予想外な男・・・それがアカギしげる
アカギは卓に10万積む
基本掛け金10万・・・!無法の10万・・・!
さすがのカイジもそればかりはうけれない
「あ、アカギ!いくらなんでもそれは・・・」
65: 2009/05/31(日) 18:26:47.70 ID:M2FbHwS60
勝負を受けようとしないカイジ
しかしそれも無理はない
初っ端から10万なんて無理に決まっている
相手があの鬼神・・・悪魔・・・アカギなら尚更だ
「なるほど・・・凡夫だ・・・」
え・・・?
きょとんとする一同
アカギは淡々という
「それくらい持ってるでしょ?」
ざわ・・・ざわ・・・
「な、なにを・・・」
図星・・・!
カイジは確かに持っている、30万を
「出してくださいよ、10万」
しかしそれも無理はない
初っ端から10万なんて無理に決まっている
相手があの鬼神・・・悪魔・・・アカギなら尚更だ
「なるほど・・・凡夫だ・・・」
え・・・?
きょとんとする一同
アカギは淡々という
「それくらい持ってるでしょ?」
ざわ・・・ざわ・・・
「な、なにを・・・」
図星・・・!
カイジは確かに持っている、30万を
「出してくださいよ、10万」
66: 2009/05/31(日) 18:28:30.91 ID:M2FbHwS60
「ふ、ふざけるな!そんな法外な賭けできるわけねぇだろ!」
アカギ相手に10万張り・・・それはあまりにも暴挙
二人麻雀の腕がどれほどなのか知らないが並みの人間より強いことぐらいわかる
そりゃあ普通の麻雀とは大分異なるがそれでもアカギは強いはず・・・!
そこに翠星石が横入りする
「し、しげる!いくらなんでもそんな大金は・・・」
水銀燈も同意見だ
こんな無茶苦茶な賭けは認められない
千円ぐらいなら遊びの範囲だ
しかし10万はいくらなんでもありえない・・・!
手によっては15万・・・20万だってあり得る
そんな勝負を受けれる道理がない
「がっかりだ・・・先輩がそこまで臆病だなんて」
アカギ相手に10万張り・・・それはあまりにも暴挙
二人麻雀の腕がどれほどなのか知らないが並みの人間より強いことぐらいわかる
そりゃあ普通の麻雀とは大分異なるがそれでもアカギは強いはず・・・!
そこに翠星石が横入りする
「し、しげる!いくらなんでもそんな大金は・・・」
水銀燈も同意見だ
こんな無茶苦茶な賭けは認められない
千円ぐらいなら遊びの範囲だ
しかし10万はいくらなんでもありえない・・・!
手によっては15万・・・20万だってあり得る
そんな勝負を受けれる道理がない
「がっかりだ・・・先輩がそこまで臆病だなんて」
67: 2009/05/31(日) 18:31:15.85 ID:M2FbHwS60
「あ・・・?」
「博打の申し子とうたわれたカイジ先輩が大勝負に乗らないなんて・・・がっかりだ」
この時のアカギの顔は煽っているような顔とは少し違った
何かに失望しているような顔だ
大好きなアニメが打ち切りしてしまったような子供のような顔をしていた
そんなアカギに水銀燈は反論する
「大勝負も何もないわよぉ、振った振らないで10万?このお馬鹿さぁん」
正論だ、まさしく
ロン牌を振り込んだが故に10万なんてありえない
しかしカイジ・・・
バサッ
卓に十万を積む
「カ、カイジ?何をする気ぃ?」
「博打の申し子とうたわれたカイジ先輩が大勝負に乗らないなんて・・・がっかりだ」
この時のアカギの顔は煽っているような顔とは少し違った
何かに失望しているような顔だ
大好きなアニメが打ち切りしてしまったような子供のような顔をしていた
そんなアカギに水銀燈は反論する
「大勝負も何もないわよぉ、振った振らないで10万?このお馬鹿さぁん」
正論だ、まさしく
ロン牌を振り込んだが故に10万なんてありえない
しかしカイジ・・・
バサッ
卓に十万を積む
「カ、カイジ?何をする気ぃ?」
68: 2009/05/31(日) 18:33:44.64 ID:M2FbHwS60
カイジはアカギの表情を見て思い返した
自分の百戦錬磨伝説を
勝負を直感と理でかいくぐってきた
時にイカサマ返しをしたり時には誰かと結託し
とにもかくにも生き残ってきたのだ、地獄くぐりを
もはや直感は自分の血肉・・・!
それなのに勝負から逃げてどうする?
負けたら金を失う・・・?
だったら勝てばいい、それだけの事だ
とりあえず遊びの範囲で賭ける?
ケッ・・・馬鹿じゃねえの?
10万あるなら10万、20万あるなら20万、どんどん張っていけばいい
カイジは高らかに宣言する
「受けよう・・・基本10万の17歩・・・!」
自分の百戦錬磨伝説を
勝負を直感と理でかいくぐってきた
時にイカサマ返しをしたり時には誰かと結託し
とにもかくにも生き残ってきたのだ、地獄くぐりを
もはや直感は自分の血肉・・・!
それなのに勝負から逃げてどうする?
負けたら金を失う・・・?
だったら勝てばいい、それだけの事だ
とりあえず遊びの範囲で賭ける?
ケッ・・・馬鹿じゃねえの?
10万あるなら10万、20万あるなら20万、どんどん張っていけばいい
カイジは高らかに宣言する
「受けよう・・・基本10万の17歩・・・!」
69: 2009/05/31(日) 18:35:11.01 ID:M2FbHwS60
カイジ・・・道を開く
道を指す・・・!
カイジ・・・開示・・・!
「ククク・・・さすがカイジ先輩・・・」
アカギの表情はどことなく楽しそうだった
これから遊園地に連れて行ってもらえる子供のような雰囲気だ
アカギの表情は長門程はないが読みづらい
特に考えていることは読みづらい・・・!
カイジの暴挙を見かねて水銀燈が止めに入る
「カ、カイジ!挑発に乗る事なんかないわよぉ!」
道を指す・・・!
カイジ・・・開示・・・!
「ククク・・・さすがカイジ先輩・・・」
アカギの表情はどことなく楽しそうだった
これから遊園地に連れて行ってもらえる子供のような雰囲気だ
アカギの表情は長門程はないが読みづらい
特に考えていることは読みづらい・・・!
カイジの暴挙を見かねて水銀燈が止めに入る
「カ、カイジ!挑発に乗る事なんかないわよぉ!」
70: 2009/05/31(日) 18:36:56.33 ID:M2FbHwS60
水銀燈の制止を聞かないカイジ
ここまで来たら引くに引けない
ここまで来たら勝負だろうが・・・!
カイジは自分にそう言い聞かせる
相手が悪魔でも鬼神でも勝ち抜いてみせる・・・!
そういってカイジは牌を全自動卓に流し込む
ヤマが上がってくる
カイジはアカギに向かって啖呵を切る
「アカギ、俺は負けるわけにはいかない、全てを背負ってるんだ俺は・・・!」
ここまで来たら引くに引けない
ここまで来たら勝負だろうが・・・!
カイジは自分にそう言い聞かせる
相手が悪魔でも鬼神でも勝ち抜いてみせる・・・!
そういってカイジは牌を全自動卓に流し込む
ヤマが上がってくる
カイジはアカギに向かって啖呵を切る
「アカギ、俺は負けるわけにはいかない、全てを背負ってるんだ俺は・・・!」
72: 2009/05/31(日) 18:39:56.70 ID:M2FbHwS60
先攻後攻を決めるじゃんけんをする
カイジはグーを出せば勝てると直感・・・!
・・・あいこ
引き分けたのでもう一度だ
カイジはもう一度・・・もう一度グーを出すべきだと直感する
・・・結果はあいこだ
カイジは無駄に汗をかく
この緊迫した感じがたまらない
もしかするとアカギはわざとあいこにしているのではないだろうか
グー、グー、ときたから次はチョキ・・・
が・・・
「(狙われるかもしれない、俺のそういう発想・・・!)」
カイジはグーを出せば勝てると直感・・・!
・・・あいこ
引き分けたのでもう一度だ
カイジはもう一度・・・もう一度グーを出すべきだと直感する
・・・結果はあいこだ
カイジは無駄に汗をかく
この緊迫した感じがたまらない
もしかするとアカギはわざとあいこにしているのではないだろうか
グー、グー、ときたから次はチョキ・・・
が・・・
「(狙われるかもしれない、俺のそういう発想・・・!)」
73: 2009/05/31(日) 18:41:20.23 ID:M2FbHwS60
カイジとしては後攻を選びたいところだ
ならば勝ってここで選択権を得たいところ・・・!
チョキ・・・?それともパー・・・?
気付けば二択・・・!
「(ここはパー・・・いや・・・)」
最初に走った直感
それはチョキで勝つというイメージ
直感は信じたい・・・
直感は・・・
「(直感は俺の歴史・・・俺の血肉・・・!)」
ならば勝ってここで選択権を得たいところ・・・!
チョキ・・・?それともパー・・・?
気付けば二択・・・!
「(ここはパー・・・いや・・・)」
最初に走った直感
それはチョキで勝つというイメージ
直感は信じたい・・・
直感は・・・
「(直感は俺の歴史・・・俺の血肉・・・!)」
74: 2009/05/31(日) 18:43:28.82 ID:M2FbHwS60
カイジ・・・チョキ・・・!
アカギ・・・グー・・・!
アカギ・・・グー・・・!
75: 2009/05/31(日) 18:46:59.70 ID:M2FbHwS60
カイジ・・・選択権を得れず・・・!
ジャンケンぐらいで何泣いているんだという顔で水銀燈と翠星石はカイジを見る
アカギはクククと嘲笑う
カイジはアカギが先攻を選ぶ事を願う・・・
先攻後攻ぐらいで大袈裟な気もするがそんな事はない
先攻後攻は意外と重要だ・・・多分
先攻が切った牌が安牌になる可能性だってある
それなら後攻・・・!
「ククク・・・こりゃ幸先がいい・・・先攻をいかせてもらいましょう」
ジャンケンぐらいで何泣いているんだという顔で水銀燈と翠星石はカイジを見る
アカギはクククと嘲笑う
カイジはアカギが先攻を選ぶ事を願う・・・
先攻後攻ぐらいで大袈裟な気もするがそんな事はない
先攻後攻は意外と重要だ・・・多分
先攻が切った牌が安牌になる可能性だってある
それなら後攻・・・!
「ククク・・・こりゃ幸先がいい・・・先攻をいかせてもらいましょう」
77: 2009/05/31(日) 18:49:29.32 ID:M2FbHwS60
カイジはホッと安堵のためいきをつく
少し大袈裟な気もするがとにもかくにも助かる
カイジは砂時計をアカギに手渡す
アカギは自分から見て右側の手前から2つ目をめくる
運命のドラ表示牌・・・
ドラ表示牌は5索・・・!
つまりドラは6索・・・!
「ククク・・・いいドラですね」
少し大袈裟な気もするがとにもかくにも助かる
カイジは砂時計をアカギに手渡す
アカギは自分から見て右側の手前から2つ目をめくる
運命のドラ表示牌・・・
ドラ表示牌は5索・・・!
つまりドラは6索・・・!
「ククク・・・いいドラですね」
78: 2009/05/31(日) 18:54:13.68 ID:M2FbHwS60
アカギがいいドラと言ったのはそれなりの理由がある
この二人麻雀で一番怖いのは満貫不成立・・・!
満貫ができねばただ自分だけが通すというハイリスクノーリターン・・・!
そんな時にドラがあればかろうじて救われる事がある
しかし字牌のドラだとそうはいかない
まず手に組み込むのが難しい・・・!
どうしても刻子や対子となる
場合によっては単騎待ち・・・!
しかしここ一番での字牌ドラ単騎はもっとも避けたい待ち・・・!
「ククク・・・砂時計をひっくりかえさせてもらいますよ」
この二人麻雀で一番怖いのは満貫不成立・・・!
満貫ができねばただ自分だけが通すというハイリスクノーリターン・・・!
そんな時にドラがあればかろうじて救われる事がある
しかし字牌のドラだとそうはいかない
まず手に組み込むのが難しい・・・!
どうしても刻子や対子となる
場合によっては単騎待ち・・・!
しかしここ一番での字牌ドラ単騎はもっとも避けたい待ち・・・!
「ククク・・・砂時計をひっくりかえさせてもらいますよ」
79: 2009/05/31(日) 18:56:08.72 ID:M2FbHwS60
トニッ
アカギは砂時計をひっくり返す
返る・・・命の砂時計が・・・!
血そのもののような砂が落ちていく
両者は一斉にヤマを開ける
ここで手を滑らせると大幅なタイムロスとなってしまう
「(こいっ・・・!満貫・・・!)」
運命のヤマ・・・オープン・・・!
カイジの満貫来いという祈りが通じたのだろうか
成る・・・満貫成立・・・!
カイジは引き寄せてしまう・・・
ドラ暗刻・・・!
「(き、きたぁ~~~)」
アカギは砂時計をひっくり返す
返る・・・命の砂時計が・・・!
血そのもののような砂が落ちていく
両者は一斉にヤマを開ける
ここで手を滑らせると大幅なタイムロスとなってしまう
「(こいっ・・・!満貫・・・!)」
運命のヤマ・・・オープン・・・!
カイジの満貫来いという祈りが通じたのだろうか
成る・・・満貫成立・・・!
カイジは引き寄せてしまう・・・
ドラ暗刻・・・!
「(き、きたぁ~~~)」
80: 2009/05/31(日) 18:58:30.86 ID:M2FbHwS60
ドラ暗刻・・・!
これで免れる・・・満貫不成立というリスクを・・・
しかも・・・
自分が3枚もっているということは相手が一枚も持っていない可能性も必然高まる
有利・・・
この時点でカイジ圧倒的有利・・・
カイジは張る・・・!
ドラ3つを活かして満貫を・・・!
ドラ3つは頭と順子として扱う
待ちは1-4-7萬
役はメンタンピンドラ3・・・!
「(端の1萬が出てタンヤオが消えても最低満貫は氏守・・・!勝つ・・・!これで・・・!)」
これで免れる・・・満貫不成立というリスクを・・・
しかも・・・
自分が3枚もっているということは相手が一枚も持っていない可能性も必然高まる
有利・・・
この時点でカイジ圧倒的有利・・・
カイジは張る・・・!
ドラ3つを活かして満貫を・・・!
ドラ3つは頭と順子として扱う
待ちは1-4-7萬
役はメンタンピンドラ3・・・!
「(端の1萬が出てタンヤオが消えても最低満貫は氏守・・・!勝つ・・・!これで・・・!)」
81: 2009/05/31(日) 19:00:02.56 ID:M2FbHwS60
待ちも広いし跳ね満のチャンスまである
1萬が出ても裏ドラ次第で跳ね満になり得る・・・!
しかも・・・
カイジは一枚も自分のロン牌をもっていない・・・!
つまり・・・
その分相手がロン牌をたくさんもっているかもしれない
もしも自分が3枚もっていたら必然的に相手にその分はない
オマケにフリテンになるから自分はそれをきれない・・・
つまり選べる捨て牌が減るのだ・・・!
つまりこれはいい手・・・!
恐るべき強運・・・!
後ろで見ている水銀燈も驚きを隠せない
「(これがカイジの強運・・・!カイジが勝てばたくさんヤクルトが買えるわぁ)」
1萬が出ても裏ドラ次第で跳ね満になり得る・・・!
しかも・・・
カイジは一枚も自分のロン牌をもっていない・・・!
つまり・・・
その分相手がロン牌をたくさんもっているかもしれない
もしも自分が3枚もっていたら必然的に相手にその分はない
オマケにフリテンになるから自分はそれをきれない・・・
つまり選べる捨て牌が減るのだ・・・!
つまりこれはいい手・・・!
恐るべき強運・・・!
後ろで見ている水銀燈も驚きを隠せない
「(これがカイジの強運・・・!カイジが勝てばたくさんヤクルトが買えるわぁ)」
82: 2009/05/31(日) 19:01:28.61 ID:M2FbHwS60
両者聴牌選択を終え三分過ぎるのを待つ
砂時計がサラサラと落ちていく
残り5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・0
砂時計を見ていた翠星石が“そこまで”の合図をかける
「しげる!絶対負けちゃだめですよ!」
先打ちのアカギは躊躇無く牌を切る
タァニ
打・・・2萬・・・!
カイジのロン牌にかする牌・・・!
やたらと際どいところをアカギは通す・・・!
「リーチ」
砂時計がサラサラと落ちていく
残り5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・0
砂時計を見ていた翠星石が“そこまで”の合図をかける
「しげる!絶対負けちゃだめですよ!」
先打ちのアカギは躊躇無く牌を切る
タァニ
打・・・2萬・・・!
カイジのロン牌にかする牌・・・!
やたらと際どいところをアカギは通す・・・!
「リーチ」
83: 2009/05/31(日) 19:04:11.45 ID:M2FbHwS60
続いてカイジの番だ
2萬は自分で使っているから安牌として使えない
カイジはしばし考え込む
これはほぼノーヒントだ
考えたってどうしようもない
「(端っこはタンヤオがつかないから待たないか・・・いや・・・チャンタがあるから・・・)」
カイジは1打目にして長考・・・
千円程度の博打ならここまで悩まずに打っている
しかし大金がかかれば別・・・!
振れば消し飛ぶ・・・金・・・積み上げてきた勝ち金・・・!
カイジはとりあえず通りそうな牌をつかみあげる
「無難なこの辺か・・・?」
2萬は自分で使っているから安牌として使えない
カイジはしばし考え込む
これはほぼノーヒントだ
考えたってどうしようもない
「(端っこはタンヤオがつかないから待たないか・・・いや・・・チャンタがあるから・・・)」
カイジは1打目にして長考・・・
千円程度の博打ならここまで悩まずに打っている
しかし大金がかかれば別・・・!
振れば消し飛ぶ・・・金・・・積み上げてきた勝ち金・・・!
カイジはとりあえず通りそうな牌をつかみあげる
「無難なこの辺か・・・?」
84: 2009/05/31(日) 19:07:09.82 ID:M2FbHwS60
カイジ・・・打北・・・!
「リーチ」
通る・・・
この北はアカギに通る・・・!
通る保証などはない
しかしこれはオタ風・・・
普通の牌よりはいささか通りそうな気配がする
それにもう一つ理由がある
それはノーヒント・・・!
字牌を切ることで相手にヒントを与えない
つまりアカギは直感で牌を切る事になる
直感はそう続かない・・・!
アカギは躊躇無く二打目の牌を打つ
「(来い・・・!1-4-7萬・・・!)」
「リーチ」
通る・・・
この北はアカギに通る・・・!
通る保証などはない
しかしこれはオタ風・・・
普通の牌よりはいささか通りそうな気配がする
それにもう一つ理由がある
それはノーヒント・・・!
字牌を切ることで相手にヒントを与えない
つまりアカギは直感で牌を切る事になる
直感はそう続かない・・・!
アカギは躊躇無く二打目の牌を打つ
「(来い・・・!1-4-7萬・・・!)」
85: 2009/05/31(日) 19:09:15.13 ID:M2FbHwS60
タァニ
アカギ・・・打5萬・・・!
またもやかする・・・!
際どいところの連続・・・!
カイジはオタオタしないように必氏におさえる
動揺しては悟られてしまう・・・!
1-4-7萬待ちを・・・!
「(今はそれどころじゃねえ・・・俺が打つかもしれねえんだ)」
カイジは何がとおりそうかしばし考える
役牌はきな臭いからとりあえず保留しておく
シャボの公算は大だ
「(あまり当てにならねぇがここは5萬のスジ・・・8萬でいくか・・・)」
アカギ・・・打5萬・・・!
またもやかする・・・!
際どいところの連続・・・!
カイジはオタオタしないように必氏におさえる
動揺しては悟られてしまう・・・!
1-4-7萬待ちを・・・!
「(今はそれどころじゃねえ・・・俺が打つかもしれねえんだ)」
カイジは何がとおりそうかしばし考える
役牌はきな臭いからとりあえず保留しておく
シャボの公算は大だ
「(あまり当てにならねぇがここは5萬のスジ・・・8萬でいくか・・・)」
86: 2009/05/31(日) 19:11:19.55 ID:M2FbHwS60
タァニ
カイジ打・・・8萬
ここでアカギは伏せていた牌を起こす
ドキッ
「(や・・・やっちまったのか俺・・・?あ・・・?)」
ざわ・・・ざわ・・・
「ククク・・・ククク・・・」
カイジの捨て牌と自分の手配を何度も見比べて奇妙な笑みを浮かべるアカギ
高まるカイジの心拍数・・・!
ざわ・・・ざわ・・
「ククク・・・」
カイジ打・・・8萬
ここでアカギは伏せていた牌を起こす
ドキッ
「(や・・・やっちまったのか俺・・・?あ・・・?)」
ざわ・・・ざわ・・・
「ククク・・・ククク・・・」
カイジの捨て牌と自分の手配を何度も見比べて奇妙な笑みを浮かべるアカギ
高まるカイジの心拍数・・・!
ざわ・・・ざわ・・
「ククク・・・」
87: 2009/05/31(日) 19:12:02.16 ID:M2FbHwS60
タァニ
アカギの三打目は3萬・・・!
通っていた・・・!
カイジの8萬・・・!
カイジは露骨に安堵する
突然あんなことをされては心臓に悪い
パタッ
アカギは手配を伏せる
このアカギのフェイントに水銀燈はハラハラする
「(な、何よぉこの男・・・!ローザミスティカ飛び出るかと思ったじゃなぁい)」
88: 2009/05/31(日) 19:14:37.53 ID:M2FbHwS60
三歩目にしてカイジはしばし動きが止まる
さっきのフェイントで毒気をぬかれてしまったようだ
自分の捨て牌候補を眺めてボォーッとする
カイジの間抜け面を見て翠星石はクスクスと笑う
「(は、腹痛ぇですぅ・・・イヒヒ・・・あの間抜け面・・・ヒヒヒ)」
カイジは少し呆けた後我にかえる
「(・・・ここは・・・ここは通るはずだ・・・!)」
カイジは牌をつまみあげる
どう考えてもきびしい牌を・・・!
「(通る・・・ここは逆に・・・!)」
さっきのフェイントで毒気をぬかれてしまったようだ
自分の捨て牌候補を眺めてボォーッとする
カイジの間抜け面を見て翠星石はクスクスと笑う
「(は、腹痛ぇですぅ・・・イヒヒ・・・あの間抜け面・・・ヒヒヒ)」
カイジは少し呆けた後我にかえる
「(・・・ここは・・・ここは通るはずだ・・・!)」
カイジは牌をつまみあげる
どう考えてもきびしい牌を・・・!
「(通る・・・ここは逆に・・・!)」
89: 2009/05/31(日) 19:16:43.34 ID:M2FbHwS60
スパーァニ
カイジ・・・打8索・・・!
ドラ付近・・・!
一見厳しいドラ付近を強打・・・!
しかしこれは理があってのことだ
「(通るさここは・・・ドラ付近は出してくれない・・・だから逆に待たない・・・!)」
それだけではない
カイジはドラを3枚もっている
だからアカギはもってない可能性がたかい
オマケにその周りも結構持っているからその分相手にも入りにくい
だから通る・・・!
アカギはまた手牌を起こす
「(フンッ・・・そんなドッキリに誰が乗るかよ)」
カイジ・・・打8索・・・!
ドラ付近・・・!
一見厳しいドラ付近を強打・・・!
しかしこれは理があってのことだ
「(通るさここは・・・ドラ付近は出してくれない・・・だから逆に待たない・・・!)」
それだけではない
カイジはドラを3枚もっている
だからアカギはもってない可能性がたかい
オマケにその周りも結構持っているからその分相手にも入りにくい
だから通る・・・!
アカギはまた手牌を起こす
「(フンッ・・・そんなドッキリに誰が乗るかよ)」
90: 2009/05/31(日) 19:18:09.61 ID:M2FbHwS60
起こされた手牌を見て翠星石が《あっ》という顔をする
「残念・・・」
バラッ
アカギは牌を倒す
「ロン・・・」
アカギ・・・8索カンチャン待ち・・・!
カイジ・・・地雷を踏む・・・!
ドッカーンと・・・
爆破・・・!
「な、なんだぁこの手・・・?!」
「残念・・・」
バラッ
アカギは牌を倒す
「ロン・・・」
アカギ・・・8索カンチャン待ち・・・!
カイジ・・・地雷を踏む・・・!
ドッカーンと・・・
爆破・・・!
「な、なんだぁこの手・・・?!」
91: 2009/05/31(日) 19:19:09.39 ID:M2FbHwS60
カイジ・・・痛恨の振込み・・・!
98: 2009/05/31(日) 20:00:14.10 ID:M2FbHwS60
「リーチ純チャン・・・裏・・・」
この時点で満貫・・・!
もしも裏が乗れば・・・
裏が下手に乗れば・・・
「(よせ・・・!よせ・・・!)」
カイジは必氏に祈る
裏が乗らぬ事を・・・!
水銀燈も同様・・・圧倒的に同様・・・!
「(乗っちゃダメよぉ・・・!乗ったら飛ぶ・・・金・・・虎の子・・・ヤクルト・・・!)」
100: 2009/05/31(日) 20:02:38.48 ID:M2FbHwS60
「裏・・・惜しい」
裏ドラ表示牌は中・・・!
セーフ・・・!
圧倒的セーフ・・・!
痛恨の打ち込み・・・
不幸中の幸いは裏が乗らなかった事だ
「ククク・・・10万・・・」
アカギは金をだせと言わんばかりに手を伸ばす
カイジは半泣きになりながら10万を投げる
「うっ・・・うぐっ・・・」
102: 2009/05/31(日) 20:04:44.19 ID:M2FbHwS60
もっていかれる・・・10万を・・・
二回戦の先攻はカイジ・・・
カイジ残り20万・・・
カイジ・・・完全に意気消沈・・・
「(ありえない・・・ありえない・・・この大勝負でカンチャン待ち・・・?)」
アカギの待ちが腑に落ちなかった
カンチャンや単騎で待ってもし相手の捨て牌候補にそれがなかったら?
この大勝負でドラ付近のカンチャン・・・?
悪魔・・・!やはり悪魔・・・!
「さあ二回戦目いきましょうか・・・ククク・・・」
二回戦の先攻はカイジ・・・
カイジ残り20万・・・
カイジ・・・完全に意気消沈・・・
「(ありえない・・・ありえない・・・この大勝負でカンチャン待ち・・・?)」
アカギの待ちが腑に落ちなかった
カンチャンや単騎で待ってもし相手の捨て牌候補にそれがなかったら?
この大勝負でドラ付近のカンチャン・・・?
悪魔・・・!やはり悪魔・・・!
「さあ二回戦目いきましょうか・・・ククク・・・」
104: 2009/05/31(日) 20:10:25.63 ID:M2FbHwS60
アカギはカイジに砂時計を手渡す
牌を全て全自動卓に流し込む
新たなヤマが出現
カイジは続行するかどうか考える
次の勝負にいってもいいのだろうか
残り軍資金の半分もかけていいのか・・・?
カイジの勝負の灯が消えかけている
もし負けたら・・・
水銀燈に負担をかけてしまう
もし倍満ならここで勝負が終わってしまう・・・!
もし三倍満なら足りない10万を銀行から引き出してこなければいけない
「(う・・・うぐ・・・う・・・)」
牌を全て全自動卓に流し込む
新たなヤマが出現
カイジは続行するかどうか考える
次の勝負にいってもいいのだろうか
残り軍資金の半分もかけていいのか・・・?
カイジの勝負の灯が消えかけている
もし負けたら・・・
水銀燈に負担をかけてしまう
もし倍満ならここで勝負が終わってしまう・・・!
もし三倍満なら足りない10万を銀行から引き出してこなければいけない
「(う・・・うぐ・・・う・・・)」
105: 2009/05/31(日) 20:12:28.46 ID:M2FbHwS60
カイジの頭の中をifがかけめぐる
もし~だったら・・・という考えが
そして最終的には水銀燈にいきつく
水銀燈に負担・・・水銀燈に贅沢をさせてやれなくなる・・・
そんな考えにいきつく
自分の人生が無茶苦茶になる・・・という考えは浮かばない
水銀燈・・・水銀燈の事ばかり考えてしまう
その事を考えるともう10万など受けれない・・・!
10万レートから脱落する事を決意する
「ア、アカギ・・・言いにくいんだが・・・」
もし~だったら・・・という考えが
そして最終的には水銀燈にいきつく
水銀燈に負担・・・水銀燈に贅沢をさせてやれなくなる・・・
そんな考えにいきつく
自分の人生が無茶苦茶になる・・・という考えは浮かばない
水銀燈・・・水銀燈の事ばかり考えてしまう
その事を考えるともう10万など受けれない・・・!
10万レートから脱落する事を決意する
「ア、アカギ・・・言いにくいんだが・・・」
108: 2009/05/31(日) 20:14:51.75 ID:M2FbHwS60
「レートを下げろ・・・ですか?」
カイジは少し戸惑う
やはり読まれていた
アカギ相手に隠しとおせる道理がない
先程の際どい牌連続も自分の待ちを読んでいたからではないのか?
いや・・・それだけは絶対にない・・・!
普通の麻雀と違ってツモ切りや手出しがない
だから待ちを読む素材がすくないのだ・・・圧倒的に・・・!
それをあんな序盤でかぎつける事ができるはずがない・・・!
とにかく肝心なのはこっちだ
レートダウン・・・!
「・・・ああ・・・そうなんだ・・・恥ずかしいんだが、5万ぐらいに・・・」
カイジは少し戸惑う
やはり読まれていた
アカギ相手に隠しとおせる道理がない
先程の際どい牌連続も自分の待ちを読んでいたからではないのか?
いや・・・それだけは絶対にない・・・!
普通の麻雀と違ってツモ切りや手出しがない
だから待ちを読む素材がすくないのだ・・・圧倒的に・・・!
それをあんな序盤でかぎつける事ができるはずがない・・・!
とにかく肝心なのはこっちだ
レートダウン・・・!
「・・・ああ・・・そうなんだ・・・恥ずかしいんだが、5万ぐらいに・・・」
109: 2009/05/31(日) 20:18:12.24 ID:M2FbHwS60
カイジは赤面してレートダウンを乞う
無言のアカギにカイジはワケを説明する
「もし俺が負けたら生活費がなくなる、そうしたら水銀燈にも迷惑をかけちまう・・・」
これは黙っておこうと思ったのだが口にしてしまう
そういう空気になってしまっていたのだから
アカギの人情にかけたのだ
慈悲・・・アカギの慈悲を望んでいるのだ
自分はこの前アカギを助けた
それならアカギはきっと自分の要求をのんでくれるはずだ・・・と
アカギはカイジを嘲笑う
「ククク・・・馬鹿ですね先輩・・・」
無言のアカギにカイジはワケを説明する
「もし俺が負けたら生活費がなくなる、そうしたら水銀燈にも迷惑をかけちまう・・・」
これは黙っておこうと思ったのだが口にしてしまう
そういう空気になってしまっていたのだから
アカギの人情にかけたのだ
慈悲・・・アカギの慈悲を望んでいるのだ
自分はこの前アカギを助けた
それならアカギはきっと自分の要求をのんでくれるはずだ・・・と
アカギはカイジを嘲笑う
「ククク・・・馬鹿ですね先輩・・・」
110: 2009/05/31(日) 20:21:10.41 ID:M2FbHwS60
ざわ・・・ざわ・・・
「え・・・?」
アカギはまた笑う
ククク・・・ククク・・・と
「いちいちそんな事考えて打ってたんですか・・・ククク・・・救えぬお人好し・・・」
確かにそうかもしれないとカイジは言い返せない
アカギは淡々と続ける
「大金を張ってるのはほかならぬ自分なんだからそんな事考える必要はない・・・ましてや居候の事なんか・・・」
バニッ
それを聞いてカイジは台を叩いて立ち上がる
黙って聞いていたカイジもさすがに怒る
「そういうわけにはいくかよ!水銀燈はもはや居候なんかじゃない、俺にとっては家族のようなものなんだ!かけがえが無さ過ぎる!」
「え・・・?」
アカギはまた笑う
ククク・・・ククク・・・と
「いちいちそんな事考えて打ってたんですか・・・ククク・・・救えぬお人好し・・・」
確かにそうかもしれないとカイジは言い返せない
アカギは淡々と続ける
「大金を張ってるのはほかならぬ自分なんだからそんな事考える必要はない・・・ましてや居候の事なんか・・・」
バニッ
それを聞いてカイジは台を叩いて立ち上がる
黙って聞いていたカイジもさすがに怒る
「そういうわけにはいくかよ!水銀燈はもはや居候なんかじゃない、俺にとっては家族のようなものなんだ!かけがえが無さ過ぎる!」
112: 2009/05/31(日) 20:24:05.52 ID:M2FbHwS60
突然怒りだしたカイジに呆気を取られる翠星石
水銀燈は心を打たれる
ずっと自分の事を考えて打っていたカイジに・・・!
自分の事を家族といってくれた
かけがえのない家族だといってくれた
わがままで傲慢な自分を大事な家族として思ってくれている
友達を自分のことで怒ってくれている
そんなカイジに心を打たれる
思えばずっと優しくしてもらっていた
5時に起こしたり一日に何本もヤクルトをのんだり
色んなことをしてきたがカイジはいつも自分の事を大事にしてくれていた
あってからそんなに経ってないがカイジは自分の事を大事な家族として扱ってくれている
「カイジ・・・」
水銀燈は心を打たれる
ずっと自分の事を考えて打っていたカイジに・・・!
自分の事を家族といってくれた
かけがえのない家族だといってくれた
わがままで傲慢な自分を大事な家族として思ってくれている
友達を自分のことで怒ってくれている
そんなカイジに心を打たれる
思えばずっと優しくしてもらっていた
5時に起こしたり一日に何本もヤクルトをのんだり
色んなことをしてきたがカイジはいつも自分の事を大事にしてくれていた
あってからそんなに経ってないがカイジは自分の事を大事な家族として扱ってくれている
「カイジ・・・」
113: 2009/05/31(日) 20:28:33.24 ID:M2FbHwS60
それを聞いてアカギは更に笑う
カイジはゆっくりと腰を降ろす
アカギは積んである10万をポンと叩く
「そこまで大事な家族なら張りましょうよ、家族のために10万・・・」
ざわ・・・ざわ・・・
確かにアカギの言う通りかもしれないとカイジは思い込みはじめている
10万張りで取り返すべき・・・!
多くやればほとんどこっちが負けるはず・・・!
それなら大きく張るべき・・・!
運の要素も大きいこの勝負・・・
少なく長く張りつづけていてもジリ貧・・・!
それならば一度大きな手を和了して勝ち逃げするしかない・・・!
「・・・・・・・・・・・」
カイジはゆっくりと腰を降ろす
アカギは積んである10万をポンと叩く
「そこまで大事な家族なら張りましょうよ、家族のために10万・・・」
ざわ・・・ざわ・・・
確かにアカギの言う通りかもしれないとカイジは思い込みはじめている
10万張りで取り返すべき・・・!
多くやればほとんどこっちが負けるはず・・・!
それなら大きく張るべき・・・!
運の要素も大きいこの勝負・・・
少なく長く張りつづけていてもジリ貧・・・!
それならば一度大きな手を和了して勝ち逃げするしかない・・・!
「・・・・・・・・・・・」
117: 2009/05/31(日) 21:00:32.98 ID:M2FbHwS60
砂時計を片手にカイジはドラをめくる
運命のドラ表示牌・・・カイジ開示・・・!
ドラ表示牌北・・・!
ざわ・・・ざわ・・・
これはカイジにとってもっとも避けたかったドラ
先程記述した通り字牌のドラは使いづらい・・・
満貫不成立のリスクが高まる・・・!
「ケッ・・・不気味なドラだな・・・だが・・・」
カイジは砂時計をかざして宣言する
「勝つのは俺・・・!俺はお前を超える・・・!」
運命のドラ表示牌・・・カイジ開示・・・!
ドラ表示牌北・・・!
ざわ・・・ざわ・・・
これはカイジにとってもっとも避けたかったドラ
先程記述した通り字牌のドラは使いづらい・・・
満貫不成立のリスクが高まる・・・!
「ケッ・・・不気味なドラだな・・・だが・・・」
カイジは砂時計をかざして宣言する
「勝つのは俺・・・!俺はお前を超える・・・!」
118: 2009/05/31(日) 21:01:47.94 ID:M2FbHwS60
ドニッ
カイジは砂時計をひっくり返す
来いっ・・・!
満貫・・・!
ノーテンなどあってはならない・・・!
あってたまるか・・・!
カイジはヤマをあける
カイジは嫌な予感を感じながら理牌する
「(頼む・・・頼む・・・頼む・・・!)」
理牌を終える
パッと見で感じた印象はソーズが多いという事だ
しかしソーズのホンイツは張れない・・・!
不安ながらも牌をいじる
「(頼む・・・頼む・・・!)」
カイジは砂時計をひっくり返す
来いっ・・・!
満貫・・・!
ノーテンなどあってはならない・・・!
あってたまるか・・・!
カイジはヤマをあける
カイジは嫌な予感を感じながら理牌する
「(頼む・・・頼む・・・頼む・・・!)」
理牌を終える
パッと見で感じた印象はソーズが多いという事だ
しかしソーズのホンイツは張れない・・・!
不安ながらも牌をいじる
「(頼む・・・頼む・・・!)」
119: 2009/05/31(日) 21:03:09.56 ID:M2FbHwS60
長時間更新がなければバイ猿だと思ってください
牌をいじった結果・・・
張る・・・!
どうあれカイジは満貫を張る・・・
メンタンピンイーペーコーの満貫を張る・・・!
待ちは4-7筒・・・!
が・・・
4筒が来た時のみ成立という苦しい条件・・・!
いわゆる片和了りだ
苦しい待ちだがそれでもノーテンよりはマシ・・・!
「(大丈夫・・・!大丈夫だ・・・!)」
牌をいじった結果・・・
張る・・・!
どうあれカイジは満貫を張る・・・
メンタンピンイーペーコーの満貫を張る・・・!
待ちは4-7筒・・・!
が・・・
4筒が来た時のみ成立という苦しい条件・・・!
いわゆる片和了りだ
苦しい待ちだがそれでもノーテンよりはマシ・・・!
「(大丈夫・・・!大丈夫だ・・・!)」
122: 2009/05/31(日) 21:05:38.33 ID:M2FbHwS60
時間がないので2回戦終了後で一旦切ります
先打ちのカイジは迷わず牌を切る
タァニ
カイジ・・・打1筒
これはこの手に決めた時から打とうと考えていた牌だ
これの片スジの4筒をアカギに切らすための罠・・・!
浅はかな罠だが何もしないよりは確実にマシのはず・・・!
牌を横にして千点棒を供託する
「リーチ」
先打ちのカイジは迷わず牌を切る
タァニ
カイジ・・・打1筒
これはこの手に決めた時から打とうと考えていた牌だ
これの片スジの4筒をアカギに切らすための罠・・・!
浅はかな罠だが何もしないよりは確実にマシのはず・・・!
牌を横にして千点棒を供託する
「リーチ」
123: 2009/05/31(日) 21:06:57.96 ID:M2FbHwS60
タァニ
アカギ迷わず打東
ざわ・・・ざわ・・・
一切の躊躇無くドラ切り・・・!
アカギだからなせる離れ技・・・!
「リーチ」
続いて2歩目・・・!
カイジはチラッとアカギを見る
「(クッ・・・クソ度胸の野猿め・・・)」
アカギ迷わず打東
ざわ・・・ざわ・・・
一切の躊躇無くドラ切り・・・!
アカギだからなせる離れ技・・・!
「リーチ」
続いて2歩目・・・!
カイジはチラッとアカギを見る
「(クッ・・・クソ度胸の野猿め・・・)」
124: 2009/05/31(日) 21:09:01.08 ID:M2FbHwS60
ほぼノーヒント・・・!
カイジは何を切っていいか皆目わからない
が・・・
それでもあえて切るなら・・・
いや・・・
何をきっても打ちうる・・・!
安牌以外に100%の保証は基本的にない・・・!
アカギ相手だと全てがロン牌に見えてしまう
錯覚・・・!
全てがロン牌に見えてしまうという錯覚・・・!
「(くぅ・・・きな臭い・・・全て・・・)」
カイジは何を切っていいか皆目わからない
が・・・
それでもあえて切るなら・・・
いや・・・
何をきっても打ちうる・・・!
安牌以外に100%の保証は基本的にない・・・!
アカギ相手だと全てがロン牌に見えてしまう
錯覚・・・!
全てがロン牌に見えてしまうという錯覚・・・!
「(くぅ・・・きな臭い・・・全て・・・)」
126: 2009/05/31(日) 21:10:21.87 ID:M2FbHwS60
打ちうる・・・!
この牌はヤツのロン牌・・・!それは鉄板・・・!
カイジは手に掴んだ牌をおく
そして新たな牌をつかむ
その時カイジに圧倒的閃き・・・!
「(この4枚ある2萬が通れば4順の安全が買える・・・!これを通す方法がある・・・!)」
バラッ
「あっ・・・」
2萬をカイジは倒す
急いで立て直す
「す、すまねぇ」
この牌はヤツのロン牌・・・!それは鉄板・・・!
カイジは手に掴んだ牌をおく
そして新たな牌をつかむ
その時カイジに圧倒的閃き・・・!
「(この4枚ある2萬が通れば4順の安全が買える・・・!これを通す方法がある・・・!)」
バラッ
「あっ・・・」
2萬をカイジは倒す
急いで立て直す
「す、すまねぇ」
127: 2009/05/31(日) 21:12:59.31 ID:M2FbHwS60
これがカイジの策だ
2萬を倒す
これがロン牌なら反応するかもしれない
いや、無論アカギは反応しないだろう
が・・・
ヤツは違う・・・!
そう、後ろにいる翠星石・・・!
「(あの緑の可愛こ子ちゃんは動揺を隠せそうにねぇ・・・)」
翠星石の反応から察するにこれはセーフ・・・!少し反応したが牌を倒せば反応してもおかしくない
そう読んだ感じは2萬をつかむ
翠星石の表情を確認する
見えた牌がロン牌でそれをつかんだとなるとさすがに反応する
しかし反応なし・・・!
「(セーフ・・・!これは間違いなく・・・!)」
2萬を倒す
これがロン牌なら反応するかもしれない
いや、無論アカギは反応しないだろう
が・・・
ヤツは違う・・・!
そう、後ろにいる翠星石・・・!
「(あの緑の可愛こ子ちゃんは動揺を隠せそうにねぇ・・・)」
翠星石の反応から察するにこれはセーフ・・・!少し反応したが牌を倒せば反応してもおかしくない
そう読んだ感じは2萬をつかむ
翠星石の表情を確認する
見えた牌がロン牌でそれをつかんだとなるとさすがに反応する
しかし反応なし・・・!
「(セーフ・・・!これは間違いなく・・・!)」
129: 2009/05/31(日) 21:14:42.54 ID:M2FbHwS60
タァニ
カイジ打・・・2萬
一度の危険で4度の安全を買える2萬・・・!
セーフ・・・!
2萬はセーフ・・・!
通る・・・2萬が通る・・・!
これで5歩目までの安全が約束される
「さあ、バトンは返したぜアカギ」
カイジは少し得意になる
アカギは迷わず牌を掴む
「(というかどうしてコイツは躊躇無く牌を切れる・・・?)」
131: 2009/05/31(日) 21:17:42.77 ID:M2FbHwS60
ふれば最低でも10万を失う
それなのにスパッ・・・スパッと牌を切れるアカギ
そりゃ考えたって相手の手を精密に読めるわけではない
しかしそれでも少しは考えたり迷ったりするだろう
後ろにいる水銀燈が通しをしているとも考えづらい
そんな事を考えている間にアカギつかんでいた牌を打つ
タニッ
アカギ・・・打東・・・!
不可解なドラの東連続切り・・・!
「あっ・・・?」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります