1: 2014/02/24(月) 22:22:12 ID:aJmt142Q
千早「え……っと。それは、私がオフという意味ではなく」
P「ああ。765プロ自体がお休みという意味だ」
千早「プロデューサーも、音無さんもですか?」
P「もちろん、社長もだな。765プロの全員がお休みだ。来ても誰もいないし、事務所の鍵も閉まってるから」
千早「え」
P「明日は千早は、誰かと遊びにでも行くか、家でゆっくりすること」
千早「しかし、急に言われましても私は……」
P「ゆっくりすること。分かったな?」
千早「……はい」
P「ああ。765プロ自体がお休みという意味だ」
千早「プロデューサーも、音無さんもですか?」
P「もちろん、社長もだな。765プロの全員がお休みだ。来ても誰もいないし、事務所の鍵も閉まってるから」
千早「え」
P「明日は千早は、誰かと遊びにでも行くか、家でゆっくりすること」
千早「しかし、急に言われましても私は……」
P「ゆっくりすること。分かったな?」
千早「……はい」
2: 2014/02/24(月) 22:25:20 ID:aJmt142Q
小鳥「……いいんですか? あんな嘘ついちゃって」
P「しょうがないじゃないですか。最近の千早はどう考えてもオーバーワークなんですから」
小鳥「確かに、そうですよね。千早ちゃん、自分がオフの日でも毎日事務所に来るか、レッスン場借りてましたし」
P「あいつ、頑固ですから。こうでも言わないと休まないでしょうしね」
小鳥「……似たもの同士なんですね」
P「似たもの同士ですか? 俺と千早が? まっさかぁ」
P「しょうがないじゃないですか。最近の千早はどう考えてもオーバーワークなんですから」
小鳥「確かに、そうですよね。千早ちゃん、自分がオフの日でも毎日事務所に来るか、レッスン場借りてましたし」
P「あいつ、頑固ですから。こうでも言わないと休まないでしょうしね」
小鳥「……似たもの同士なんですね」
P「似たもの同士ですか? 俺と千早が? まっさかぁ」
3: 2014/02/24(月) 22:30:22 ID:aJmt142Q
小鳥「だってプロデューサーさん、ああ言っておきながら明日もお仕事なさる気でしょう?」
P「うぐっ。なんでそれを……」
小鳥「分かりますよ。私がどれだけ一緒にお仕事してると思ってるんですか」
P「いや、これはですね。自分が好きでやってることですから、その」
小鳥「はいはい、分かってますよ。お体に障らない限りは、止めたりしません」
P「それから、このことは千早には……」
小鳥「言いませんとも」
P「良かった……」
小鳥(私でも分かるようなことが、千早ちゃんに分からないはずがないですしね)
P「うぐっ。なんでそれを……」
小鳥「分かりますよ。私がどれだけ一緒にお仕事してると思ってるんですか」
P「いや、これはですね。自分が好きでやってることですから、その」
小鳥「はいはい、分かってますよ。お体に障らない限りは、止めたりしません」
P「それから、このことは千早には……」
小鳥「言いませんとも」
P「良かった……」
小鳥(私でも分かるようなことが、千早ちゃんに分からないはずがないですしね)
4: 2014/02/24(月) 22:33:57 ID:aJmt142Q
~翌日~
P「」かたかた
P「」かたかた
P「……」
P「」かたかたかた
きぃぃ
千早「……」
ひょこっ
千早(やっぱり……)
P「」かたかた
P「」かたかた
P「……」
P「」かたかたかた
きぃぃ
千早「……」
ひょこっ
千早(やっぱり……)
5: 2014/02/24(月) 22:36:55 ID:aJmt142Q
千早「……プロデューサー」
P「……」かたか、た
P「……今日は休みって伝えたはずだぞ、千早」
千早「その言葉、そっくりそのままお返しします」
P「参ったな……。音無さん、喋っちゃったのか?」
千早「音無さん、ですか?」
P「あれ、違うのか?」
千早「何のことを言っているのか分かりませんが……。いきなりあんなことを言われれば、ふつう気付きます」
千早「プロデューサーが無理やり私を休ませようとしている、と」
P「……」
千早「……そもそも、事務所が空になるようなことがあるとは思えませんし」
P「……そっか。ばれてたか」
P「……」かたか、た
P「……今日は休みって伝えたはずだぞ、千早」
千早「その言葉、そっくりそのままお返しします」
P「参ったな……。音無さん、喋っちゃったのか?」
千早「音無さん、ですか?」
P「あれ、違うのか?」
千早「何のことを言っているのか分かりませんが……。いきなりあんなことを言われれば、ふつう気付きます」
千早「プロデューサーが無理やり私を休ませようとしている、と」
P「……」
千早「……そもそも、事務所が空になるようなことがあるとは思えませんし」
P「……そっか。ばれてたか」
6: 2014/02/24(月) 22:40:00 ID:aJmt142Q
P「でも、今日は帰れ」
千早「嫌です」
P「……」
千早「……」
P「帰って、やす 千早「嫌です」」
P「……」
千早「……」
P「参ったな。自分でも分かってるだろ? 最近の千早は、根を詰めすぎだ」
千早「ええ、それは分かっています。ですが、プロデューサーはもっと肝心なことを分かっていません」
P「?」
千早「嫌です」
P「……」
千早「……」
P「帰って、やす 千早「嫌です」」
P「……」
千早「……」
P「参ったな。自分でも分かってるだろ? 最近の千早は、根を詰めすぎだ」
千早「ええ、それは分かっています。ですが、プロデューサーはもっと肝心なことを分かっていません」
P「?」
7: 2014/02/24(月) 22:44:21 ID:aJmt142Q
千早「プロデューサーだって、今日は休みだと言いながら事務所に来ているじゃないですか」
P「いや、それはだな……。どうせ家に居ても、寝るだけで終わっちゃいそうだし」
千早「私だって同じです。私には……。歌しか、ありませんから」
P「……」
千早「ですから。私は今日、事務所に『休みに』来たんです」
P「……は?」
千早「私とプロデューサーは、仕事のパートナーなんでしょう?」
P「……まあ、そうだな」
千早「でしたら、プロデューサーがお仕事をなさるのなら、私もせめて事務所に居たい。……そう思っただけのことです」
千早「ここなら、トレーニングをしないまでも雑誌や楽譜、番組の録画なども見られますから」
千早「こうして、充実した『休み』を過ごしに来ただけのことです」
P「……」
P「いや、それはだな……。どうせ家に居ても、寝るだけで終わっちゃいそうだし」
千早「私だって同じです。私には……。歌しか、ありませんから」
P「……」
千早「ですから。私は今日、事務所に『休みに』来たんです」
P「……は?」
千早「私とプロデューサーは、仕事のパートナーなんでしょう?」
P「……まあ、そうだな」
千早「でしたら、プロデューサーがお仕事をなさるのなら、私もせめて事務所に居たい。……そう思っただけのことです」
千早「ここなら、トレーニングをしないまでも雑誌や楽譜、番組の録画なども見られますから」
千早「こうして、充実した『休み』を過ごしに来ただけのことです」
P「……」
8: 2014/02/24(月) 22:46:28 ID:aJmt142Q
千早「駄目……ですか?」
P「……」
P「……俺は、仕事中だぞ?」
千早「はい」
P「質問に答えたりとかは、あまりしてあげられないかもしれないし」
千早「分かっています」
P「もしかしたら、夕方までかかってしまうかも」
千早「関係ありません」
P「世間一般で言う休みとはほど遠い休日になるぞ?」
千早「元々そのつもりです」
P「……」
千早「……」
P「……はあ。分かったよ。もし何かあったら呼んでくれ」
千早「はい。お仕事の邪魔にならないようには心がけます」
千早(……良かった)
P「……」
P「……俺は、仕事中だぞ?」
千早「はい」
P「質問に答えたりとかは、あまりしてあげられないかもしれないし」
千早「分かっています」
P「もしかしたら、夕方までかかってしまうかも」
千早「関係ありません」
P「世間一般で言う休みとはほど遠い休日になるぞ?」
千早「元々そのつもりです」
P「……」
千早「……」
P「……はあ。分かったよ。もし何かあったら呼んでくれ」
千早「はい。お仕事の邪魔にならないようには心がけます」
千早(……良かった)
9: 2014/02/24(月) 22:48:54 ID:aJmt142Q
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
10: 2014/02/24(月) 22:51:36 ID:aJmt142Q
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「ん。んー……」かた、かた
千早「……」
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「ん。んー……」かた、かた
千早「……」
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
11: 2014/02/24(月) 22:52:14 ID:aJmt142Q
P「……なあ、何を読んでるんだ?」
千早「これですか? この前、春香がインタビューを受けたという雑誌です」
P「ああ、この前の」
千早「はい。たまたまそこに置いてあったものですから」
P「そっか」
千早「はい」
P「……」
千早「……」
千早「これですか? この前、春香がインタビューを受けたという雑誌です」
P「ああ、この前の」
千早「はい。たまたまそこに置いてあったものですから」
P「そっか」
千早「はい」
P「……」
千早「……」
12: 2014/02/24(月) 22:53:39 ID:aJmt142Q
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
13: 2014/02/24(月) 22:54:27 ID:aJmt142Q
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「……あれ」かた
千早「……」ぺらっ
P「間違えたかな……」かたかたかたかた
千早「……」ぺらっ
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「……あれ」かた
千早「……」ぺらっ
P「間違えたかな……」かたかたかたかた
千早「……」ぺらっ
14: 2014/02/24(月) 22:55:12 ID:aJmt142Q
千早「……プロデューサーは、何をなさっているんですか?」
P「ん、これか? この前のイベントの報告書をまとめてるところだ」
千早「この前のというと、あの大きな会場での」
P「そうそう。よく分かったな」
千早「この雑誌で、春香も言っていますから。とても楽しかった、と」
P「そうなのか? それは良かった。普段より大きなイベントだったからな」
千早「はい。……私も、同じ気持ちです」
P「そうか」
千早「ええ」
P「……」
千早「……」
P「ん、これか? この前のイベントの報告書をまとめてるところだ」
千早「この前のというと、あの大きな会場での」
P「そうそう。よく分かったな」
千早「この雑誌で、春香も言っていますから。とても楽しかった、と」
P「そうなのか? それは良かった。普段より大きなイベントだったからな」
千早「はい。……私も、同じ気持ちです」
P「そうか」
千早「ええ」
P「……」
千早「……」
15: 2014/02/24(月) 22:57:45 ID:aJmt142Q
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」
P「」かたかたかた
千早「……」
P「」かたかたかた
千早「……」ぺら
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」
P「」かたかたかた
千早「……」
P「」かたかたかた
千早「……」ぺら
16: 2014/02/24(月) 22:58:22 ID:aJmt142Q
P「……そういえば、千早」
千早「はい」
P「今日、昼ご飯はどうするつもりだ?」
千早「……まだ、特に何も考えていません」
P「そっか。今日はたるき亭がお休みだから、俺は店屋物でも取ろうと思ってたんだが、千早もそうするか?」
千早「そうですか。では、それで」
千早「はい」
P「今日、昼ご飯はどうするつもりだ?」
千早「……まだ、特に何も考えていません」
P「そっか。今日はたるき亭がお休みだから、俺は店屋物でも取ろうと思ってたんだが、千早もそうするか?」
千早「そうですか。では、それで」
17: 2014/02/24(月) 23:00:49 ID:aJmt142Q
P「んじゃ、電話の横にメニューがあるから。頼みたいものを決めておくといい」
千早「電話の、横……。これですか?」
P「あ、そっちじゃなくて……。そうそう、その緑のやつ」
千早「これですね。……ちなみに、プロデューサーは何を注文なさるんですか?」
P「俺か? いつもはてんぷらそばかきつねそばで悩む所だけど……。今日はきつねそばな気分かな」
千早「きつねそば、ですか」
P「ん。おすすめだ」
千早「電話の、横……。これですか?」
P「あ、そっちじゃなくて……。そうそう、その緑のやつ」
千早「これですね。……ちなみに、プロデューサーは何を注文なさるんですか?」
P「俺か? いつもはてんぷらそばかきつねそばで悩む所だけど……。今日はきつねそばな気分かな」
千早「きつねそば、ですか」
P「ん。おすすめだ」
18: 2014/02/24(月) 23:03:18 ID:aJmt142Q
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P(……今度は、音楽雑誌を読み始めたのか)
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P(……今度は、音楽雑誌を読み始めたのか)
19: 2014/02/24(月) 23:04:20 ID:aJmt142Q
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「……あれ」
千早「……」ぺらっ
P「……どこやったっけな」がさごそ
千早「……」
P「……ない」がさがさ
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「……あれ」
千早「……」ぺらっ
P「……どこやったっけな」がさごそ
千早「……」
P「……ない」がさがさ
20: 2014/02/24(月) 23:05:01 ID:aJmt142Q
千早「……何をお探しなんですか?」
P「んー……。目薬が見つからないんだ」
千早「プロデューサーの目薬、というと……。あの、青いキャップのですか?」
P「そうそう。ドライアイの予防にと思って、いつも持ち歩いているんだが……。まあ、急いで必要なものでもないし気にしないでくれ」
千早「はあ」
P「悪いな、邪魔して」
千早「いえ」
P「んー……。目薬が見つからないんだ」
千早「プロデューサーの目薬、というと……。あの、青いキャップのですか?」
P「そうそう。ドライアイの予防にと思って、いつも持ち歩いているんだが……。まあ、急いで必要なものでもないし気にしないでくれ」
千早「はあ」
P「悪いな、邪魔して」
千早「いえ」
21: 2014/02/24(月) 23:06:43 ID:aJmt142Q
P「ついでに冷蔵庫から飲み物を取ってくるけど、千早は何か飲むか?」
千早「では、お茶を」
P「お茶な」がちゃっ
千早「すみません」
P「気にするな、ついでだから。……あれ、缶コーヒーがない」
千早「そういえば、昨日音無さんが切らしたと言っていたような」
P「そっかー。なら、俺もお茶にするかな。はい、千早の分」すっ
千早「ありがとうございます」
千早「では、お茶を」
P「お茶な」がちゃっ
千早「すみません」
P「気にするな、ついでだから。……あれ、缶コーヒーがない」
千早「そういえば、昨日音無さんが切らしたと言っていたような」
P「そっかー。なら、俺もお茶にするかな。はい、千早の分」すっ
千早「ありがとうございます」
22: 2014/02/24(月) 23:09:49 ID:aJmt142Q
P「」かたかたかた
千早「……」
P「」かたかたかた
千早「……」こくこく
P「」かたかたかた
千早「……」
P「」かたかたかた
千早「……」こくん
千早「……」
P「」かたかたかた
千早「……」こくこく
P「」かたかたかた
千早「……」
P「」かたかたかた
千早「……」こくん
23: 2014/02/24(月) 23:10:22 ID:aJmt142Q
P「」かたかたかた
千早「……」こく
P「」かたかたかた
千早「……」ちら
P「」かたかたかた
千早「……」
P「んー」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「よし、っと」かたかた、たん
千早「……」
千早「……」こく
P「」かたかたかた
千早「……」ちら
P「」かたかたかた
千早「……」
P「んー」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「よし、っと」かたかた、たん
千早「……」
24: 2014/02/24(月) 23:11:19 ID:aJmt142Q
千早「終わったんですか?」
P「ん、まあキリのいいところまで」
千早「そうですか。お疲れさまです」
P「ちょうどいいから、少し早いけどお昼を取ろうと思うんだが。千早は、おなか空いてるか?」
千早「ええ、少し。届くまでの時間もあるでしょうし、私もそれで構いません」
P「そっか。もう何を頼むかは決めたのか?」
千早「私は、普通のざるそばでいいです」
P「……遠慮しなくていいんだぞ」
千早「そうですか? では……。てんぷらそばで」
P「ん、分かった」
P「ん、まあキリのいいところまで」
千早「そうですか。お疲れさまです」
P「ちょうどいいから、少し早いけどお昼を取ろうと思うんだが。千早は、おなか空いてるか?」
千早「ええ、少し。届くまでの時間もあるでしょうし、私もそれで構いません」
P「そっか。もう何を頼むかは決めたのか?」
千早「私は、普通のざるそばでいいです」
P「……遠慮しなくていいんだぞ」
千早「そうですか? では……。てんぷらそばで」
P「ん、分かった」
25: 2014/02/24(月) 23:14:22 ID:aJmt142Q
~・~
\きつねそばとてんぷらそば、合わせて1600円になりまーす!/
P「はい、1600円……。ちょうどで」
\ありがとうございましたー!/
ぱたん
P「ふう。じゃあ、さっそく食べるとするか」
千早「はい。私も少しお腹が空いてしまいました」
\きつねそばとてんぷらそば、合わせて1600円になりまーす!/
P「はい、1600円……。ちょうどで」
\ありがとうございましたー!/
ぱたん
P「ふう。じゃあ、さっそく食べるとするか」
千早「はい。私も少しお腹が空いてしまいました」
26: 2014/02/24(月) 23:18:56 ID:aJmt142Q
P&千早「いただきます」
ぱきん
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
ぱきん
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
27: 2014/02/24(月) 23:19:35 ID:aJmt142Q
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……何だか、変な感じがしますね」
P「変?」
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……何だか、変な感じがしますね」
P「変?」
28: 2014/02/24(月) 23:22:59 ID:aJmt142Q
千早「いえ……。なんと言いますか」
千早「この広い事務所でプロデューサーと2人でおそばを食べている、というのが」
千早「普段からすると、なかなか無い状況のような、そんな気がして……」
P「んー、まあなあ。いつもは大抵、音無さんか誰かがいるわけだし」
P「……というか」
千早「?」
P「そもそも、今日千早がここにいること自体がイレギュラーだからなあ」
千早「……それ、プロデューサーにも同じことが言えるはずです、と昨日も言いましたよね」
P「それを言われると弱いけどさ」
千早「はい」
千早「この広い事務所でプロデューサーと2人でおそばを食べている、というのが」
千早「普段からすると、なかなか無い状況のような、そんな気がして……」
P「んー、まあなあ。いつもは大抵、音無さんか誰かがいるわけだし」
P「……というか」
千早「?」
P「そもそも、今日千早がここにいること自体がイレギュラーだからなあ」
千早「……それ、プロデューサーにも同じことが言えるはずです、と昨日も言いましたよね」
P「それを言われると弱いけどさ」
千早「はい」
29: 2014/02/24(月) 23:25:05 ID:aJmt142Q
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
30: 2014/02/24(月) 23:27:53 ID:aJmt142Q
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……あの」
prrrr prrrr
P「おっと、電話だ。悪い」
千早「いえ。どうぞ」
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……」つるつる
P「」ずるずる
千早「……あの」
prrrr prrrr
P「おっと、電話だ。悪い」
千早「いえ。どうぞ」
31: 2014/02/24(月) 23:29:52 ID:aJmt142Q
P「もしもし、大変お待たせいたしました。こちら765プロです」
千早「……」つるつる
P「はい。……はい。ええ」
千早「……」つる
P「はい。えっ、本当ですか!?」
千早「……」
P「2人か、3人……。はい。はい」
千早「……」
P「分かりました。1時に、そちらの会議室ですね。すぐに伺います」
千早「……」ずるずるずる
P「はい。では、後ほど」
千早「」つるつる
がちゃ
千早「……」つるつる
P「はい。……はい。ええ」
千早「……」つる
P「はい。えっ、本当ですか!?」
千早「……」
P「2人か、3人……。はい。はい」
千早「……」
P「分かりました。1時に、そちらの会議室ですね。すぐに伺います」
千早「……」ずるずるずる
P「はい。では、後ほど」
千早「」つるつる
がちゃ
32: 2014/02/24(月) 23:31:38 ID:aJmt142Q
千早「……仕事のお電話ですか?」
P「ああ。どうやらある番組のアイドル枠に病欠が出たみたいで、そこに765プロから何人か使ってもらえるみたいだ」
P「その打ち合わせのために、ちょっと今から出なくちゃいけなくなった」
千早「そうですか」
P「ごめんな。千早1人になるけど、これ」
ちゃらっ
千早「鍵、ですか?」
P「事務所の合鍵。多分戻ってくるまでそんなにかからないけど、もし帰りたくなったらいつ帰っても構わないから、戸締りだけはしておいてくれ」
千早「はあ。合鍵なんて、そんなに簡単に預けてしまっていいんですか?」
P「まあ、ほんとはいけないんだろうけど……。千早のことは、信用してるから」
千早「そうですか。……まあ多分、私は帰りませんけれど」
P「それならそれでいいんだ。もしもでいいから」
千早「分かりました」
P「ああ。どうやらある番組のアイドル枠に病欠が出たみたいで、そこに765プロから何人か使ってもらえるみたいだ」
P「その打ち合わせのために、ちょっと今から出なくちゃいけなくなった」
千早「そうですか」
P「ごめんな。千早1人になるけど、これ」
ちゃらっ
千早「鍵、ですか?」
P「事務所の合鍵。多分戻ってくるまでそんなにかからないけど、もし帰りたくなったらいつ帰っても構わないから、戸締りだけはしておいてくれ」
千早「はあ。合鍵なんて、そんなに簡単に預けてしまっていいんですか?」
P「まあ、ほんとはいけないんだろうけど……。千早のことは、信用してるから」
千早「そうですか。……まあ多分、私は帰りませんけれど」
P「それならそれでいいんだ。もしもでいいから」
千早「分かりました」
33: 2014/02/24(月) 23:32:53 ID:aJmt142Q
P「じゃあ、行ってくるな」
千早「あ、ちょっと待ってください」
P「すまん、時間ないから。話ならまたあとで」
千早「いえ、そうではなく」
ひょい
千早「肩に、糸くずがついていました。身だしなみには気をつけてください」
P「す、すまん。それじゃ、行ってくる」
千早「はい。お気をつけて」
千早「あ、ちょっと待ってください」
P「すまん、時間ないから。話ならまたあとで」
千早「いえ、そうではなく」
ひょい
千早「肩に、糸くずがついていました。身だしなみには気をつけてください」
P「す、すまん。それじゃ、行ってくる」
千早「はい。お気をつけて」
34: 2014/02/24(月) 23:34:14 ID:aJmt142Q
P「……っと、そうだ」
千早「何ですか?」
P「俺の油揚げ、残ってるけど食べるんじゃないぞ。冷めてもおいしいんだから」
千早「……心配しなくても、食べませんから。早く行ってください」
P「頼んだぞー」ひらひら
ぱたん
千早「……全く」
千早「何ですか?」
P「俺の油揚げ、残ってるけど食べるんじゃないぞ。冷めてもおいしいんだから」
千早「……心配しなくても、食べませんから。早く行ってください」
P「頼んだぞー」ひらひら
ぱたん
千早「……全く」
35: 2014/02/24(月) 23:35:52 ID:aJmt142Q
千早「…………」
千早「……」つるつる
千早「……」つるつる
千早「……」
千早「……」つるつる
千早「……」つるつる
千早「……」つるつる
千早「……」つるつる
千早「……」
千早「……」つるつる
千早「……」つるつる
36: 2014/02/24(月) 23:36:54 ID:aJmt142Q
千早「……」つるつる
千早「……」つるつる
千早「……」つるつる
千早「……」つるっ
千早「……ごちそうさまでした」ぱん
千早「……」つるつる
千早「……」つるつる
千早「……」つるっ
千早「……ごちそうさまでした」ぱん
37: 2014/02/24(月) 23:37:55 ID:aJmt142Q
千早「……」
千早「……」
千早「……」
千早「……」
千早「……」
千早「……そうだ、プロデューサーのぶんはラップに包んでおかないと」
千早「……」
千早「……」
千早「……」
千早「……」
千早「……そうだ、プロデューサーのぶんはラップに包んでおかないと」
38: 2014/02/24(月) 23:38:50 ID:aJmt142Q
千早「……」じいっ
千早「……」
千早「……」
千早「……」
千早「……」
千早「……」
千早「……」
千早「……」
千早「……」
39: 2014/02/24(月) 23:40:27 ID:aJmt142Q
千早「……」
千早「……」
千早「……」
千早「……ふぁ」
千早(次は、私もきつねそばにしようかしら)
千早「……」
千早「……」
千早「……ふぁ」
千早(次は、私もきつねそばにしようかしら)
40: 2014/02/24(月) 23:42:14 ID:aJmt142Q
千早「……」ぺらっ
千早「……」
千早「……」ぺらっ
千早「……」
千早「……」ぺらっ
千早「……」
千早「……」ぺらっ
千早「……」
千早「……」ぺらっ
41: 2014/02/24(月) 23:43:15 ID:aJmt142Q
千早「……」ぺらっ
千早「……」
千早「……」ぺらっ
千早(……そうだ、そういえば)
千早「……ええと」がさごそ
千早「一番近いのは……。あそこね」
千早「戸締りをしっかりして……」
千早「行って、きます」
きぃ
ばたん
がちゃ
千早「……」
千早「……」ぺらっ
千早(……そうだ、そういえば)
千早「……ええと」がさごそ
千早「一番近いのは……。あそこね」
千早「戸締りをしっかりして……」
千早「行って、きます」
きぃ
ばたん
がちゃ
42: 2014/02/24(月) 23:44:28 ID:aJmt142Q
~・~
がちゃがちゃ、がたん
がちゃ
P「ただいまー……。って、言ってはみたけど」
しぃん
P「ま、鍵閉まってたから分かってたけどな。何時間か経っちゃってるし」
P「それでも、千早が帰る気になったならよかった」
P「出演も決まったし、ナイスタイミングで電話が来たことに感謝しないとな」
がちゃがちゃ、がたん
がちゃ
P「ただいまー……。って、言ってはみたけど」
しぃん
P「ま、鍵閉まってたから分かってたけどな。何時間か経っちゃってるし」
P「それでも、千早が帰る気になったならよかった」
P「出演も決まったし、ナイスタイミングで電話が来たことに感謝しないとな」
43: 2014/02/24(月) 23:45:14 ID:aJmt142Q
P「さて、それじゃ食べそびれた昼飯でも……」
たん、たん、たん
P「階段を上る音? また誰か来たのか……?」
がちゃ
千早「プロデューサー……。戻っていたんですね」
P「千早……。お前、帰ったんじゃ」
千早「まさか。少し買い物に行っていただけです」
P「そうなのか……。鍵がかかってたから帰ったのかと思ったよ」
千早「戸締りはしっかり、と言われましたから」
千早「あ、お昼ですが。まだ食べていないなら冷蔵庫に残りを入れておきましたので」
P「ああ。ありがとう」
たん、たん、たん
P「階段を上る音? また誰か来たのか……?」
がちゃ
千早「プロデューサー……。戻っていたんですね」
P「千早……。お前、帰ったんじゃ」
千早「まさか。少し買い物に行っていただけです」
P「そうなのか……。鍵がかかってたから帰ったのかと思ったよ」
千早「戸締りはしっかり、と言われましたから」
千早「あ、お昼ですが。まだ食べていないなら冷蔵庫に残りを入れておきましたので」
P「ああ。ありがとう」
44: 2014/02/24(月) 23:46:49 ID:aJmt142Q
千早「それと、缶コーヒー。買い足しておきましたので、お好きなときに」
P「千早が買ってきたのか? ……悪いな、いくらだった?」
千早「いえ、ついででしたから」
P「ついで?」
千早「ええ、ついでです。ですから、気にしないでください」
P「いや、でも」
千早「本当にいいですから、店屋物のお代の代わりだとでも思ってください」
P「え」
千早「経費では、落ちないんでしょう?」
P「気付かれてたのか。参ったな」
P「千早が買ってきたのか? ……悪いな、いくらだった?」
千早「いえ、ついででしたから」
P「ついで?」
千早「ええ、ついでです。ですから、気にしないでください」
P「いや、でも」
千早「本当にいいですから、店屋物のお代の代わりだとでも思ってください」
P「え」
千早「経費では、落ちないんでしょう?」
P「気付かれてたのか。参ったな」
45: 2014/02/24(月) 23:47:58 ID:aJmt142Q
~・~
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」
P「」かたかたかた
千早「……」
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」
P「」かたかたかた
千早「……」
46: 2014/02/24(月) 23:48:58 ID:aJmt142Q
P「」かたかたかた
千早「……」
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」
P「」かたかたかた
千早「……」
P「」かたかたかた
千早「……あ、あの」
P「どうした?」
千早「……先ほど、目薬がないと仰ってましたが」
P「ああ、そうそう。結局まだ見つかってないんだ」
千早「……」
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」
P「」かたかたかた
千早「……」
P「」かたかたかた
千早「……あ、あの」
P「どうした?」
千早「……先ほど、目薬がないと仰ってましたが」
P「ああ、そうそう。結局まだ見つかってないんだ」
47: 2014/02/24(月) 23:50:10 ID:aJmt142Q
千早「もしよろしければ、私のをお使いになりますか?」
P「千早のを?」
千早「ええ。たまたま、同じものを持っていましたから。これ、ですよね?」すっ
P「んー……。厳密に言うと、同じではないんだけど」
千早「えっ」
P「まあ、目薬なんて似たものも多いから。貰っていいなら貰うけど……。いいのか? 見たところほとんど新品みたいだけど」
千早「え、ええ。私は構いません」
P「そうか。ありがとう」
P「千早のを?」
千早「ええ。たまたま、同じものを持っていましたから。これ、ですよね?」すっ
P「んー……。厳密に言うと、同じではないんだけど」
千早「えっ」
P「まあ、目薬なんて似たものも多いから。貰っていいなら貰うけど……。いいのか? 見たところほとんど新品みたいだけど」
千早「え、ええ。私は構いません」
P「そうか。ありがとう」
48: 2014/02/24(月) 23:51:12 ID:aJmt142Q
ぽたっ
P「~~っ! やっぱり効くなぁ」
千早「そんなに効くものなんですか? 少し、お疲れなのでは……」
P「いやいや、このタイプはこういうもんなんだよ。だから千早もこれにしたんじゃないのか?」
千早「え? ええ、そうですね」
P「ありがとう、ちょっとリフレッシュできたよ」
千早「それは良かったです。では、片付けますね」
P「あれ、千早は差さないのか?」
千早「……え」
P「~~っ! やっぱり効くなぁ」
千早「そんなに効くものなんですか? 少し、お疲れなのでは……」
P「いやいや、このタイプはこういうもんなんだよ。だから千早もこれにしたんじゃないのか?」
千早「え? ええ、そうですね」
P「ありがとう、ちょっとリフレッシュできたよ」
千早「それは良かったです。では、片付けますね」
P「あれ、千早は差さないのか?」
千早「……え」
49: 2014/02/24(月) 23:52:07 ID:aJmt142Q
P「てっきり、自分が差すから出してきたのかと」
千早「……いえ。私は、特に疲れていませんし」
P「それでも、差せるうちに差しとくといいぞ。目の疲れって、気付きにくいからな」
千早「いえ、しかし……」
P「……?」
千早「……分かりました」
千早「……いえ。私は、特に疲れていませんし」
P「それでも、差せるうちに差しとくといいぞ。目の疲れって、気付きにくいからな」
千早「いえ、しかし……」
P「……?」
千早「……分かりました」
50: 2014/02/24(月) 23:53:04 ID:aJmt142Q
千早「……」すぅっ、はぁっ
千早「……では、いきます」ぐっ
P「いや、そんなに身構えなくても」
ぽた、ぽたっ
千早「~~~~っ!!」
P「……大丈夫か、千早?」
千早「だ、だいじょうぶ、です」
P「ならいいけど……」
千早(……め、目薬ってこんなに刺激の強いものだったのね)
P「おーい?」
千早「大丈夫ですから、気になさらないで、ください……」
千早「……では、いきます」ぐっ
P「いや、そんなに身構えなくても」
ぽた、ぽたっ
千早「~~~~っ!!」
P「……大丈夫か、千早?」
千早「だ、だいじょうぶ、です」
P「ならいいけど……」
千早(……め、目薬ってこんなに刺激の強いものだったのね)
P「おーい?」
千早「大丈夫ですから、気になさらないで、ください……」
51: 2014/02/24(月) 23:54:04 ID:aJmt142Q
P「」かたかたかた
千早「……」しゃかしゃか
P「」かたかたかた
千早「……」しゃかしゃか
P「」かたかたかた
千早「……」しゃかしゃか
P「」かたかたかた
千早「……」しゃかしゃか
P(今度は音楽を聴き始めたのか)
千早「……」しゃかしゃか
P「」かたかたかた
千早「……」しゃかしゃか
P「」かたかたかた
千早「……」しゃかしゃか
P「」かたかたかた
千早「……」しゃかしゃか
P(今度は音楽を聴き始めたのか)
52: 2014/02/24(月) 23:55:29 ID:aJmt142Q
P「」かたかたかた
千早「……」しゃかしゃか
P「」
千早「……」しゃかしゃか
P「」ちらっ
千早「……」しゃかしゃか
P「んー……」かたかたかた
千早「……」ちら
P「」かたかたかた
千早「……」しゃかしゃか
千早「……」
千早「……」しゃかしゃか
P「」
千早「……」しゃかしゃか
P「」ちらっ
千早「……」しゃかしゃか
P「んー……」かたかたかた
千早「……」ちら
P「」かたかたかた
千早「……」しゃかしゃか
千早「……」
53: 2014/02/24(月) 23:56:35 ID:aJmt142Q
P「」かたかたかた
千早「……」しゃか
千早「……」ぱちっ
P「」かたかたかた
千早「……ふぅ」
P「……あれ、やめちゃうのか?」
千早「えっ? ……ええ。少し聴きたい曲があっただけですから」
P「そっか」
千早「はい」
千早「……」しゃか
千早「……」ぱちっ
P「」かたかたかた
千早「……ふぅ」
P「……あれ、やめちゃうのか?」
千早「えっ? ……ええ。少し聴きたい曲があっただけですから」
P「そっか」
千早「はい」
54: 2014/02/24(月) 23:57:44 ID:aJmt142Q
千早「プロデューサー。……ええと、その」
P「どうした?」
千早「……すみません。何を言おうとしていたのか、忘れてしまいました」
P「はは、よくあるよな。千早がそんなことを言うのは、珍しい気もするけど」
千早「そうですか?」
P「ああ。ま、俺の個人的な意見だけどな」
千早「それは、私が変わっているという意味なのでしょうか」
P「違う違う。単に、千早は何かを言いよどんだりするイメージがないってだけだ」
千早「それはいいことなのかどうか……」
P「まあ、いいことなんじゃないか?」
P「どうした?」
千早「……すみません。何を言おうとしていたのか、忘れてしまいました」
P「はは、よくあるよな。千早がそんなことを言うのは、珍しい気もするけど」
千早「そうですか?」
P「ああ。ま、俺の個人的な意見だけどな」
千早「それは、私が変わっているという意味なのでしょうか」
P「違う違う。単に、千早は何かを言いよどんだりするイメージがないってだけだ」
千早「それはいいことなのかどうか……」
P「まあ、いいことなんじゃないか?」
55: 2014/02/24(月) 23:58:39 ID:aJmt142Q
P「そういえばさ、千早」
千早「はい」
P「最近、事務所のみんなとはどうだ?」
千早「どう、と言いますと」
P「ん? どうって言ったら、ほら……。仲良くしてるか、とか。調子が悪そうな子はいないか、とか」
千早「調子が悪そうな人は……。あまり、感じません。どちらかというと、全員上り調子という気がします」
P「そっか。それならよかった」
千早「はい」
P「最近、事務所のみんなとはどうだ?」
千早「どう、と言いますと」
P「ん? どうって言ったら、ほら……。仲良くしてるか、とか。調子が悪そうな子はいないか、とか」
千早「調子が悪そうな人は……。あまり、感じません。どちらかというと、全員上り調子という気がします」
P「そっか。それならよかった」
56: 2014/02/24(月) 23:59:50 ID:aJmt142Q
千早「きっと、プロデューサーのおかげですね」
P「いやいや。それほどでも」
千早「……ふふっ。そこは普通、否定するところなのでは?」
P「かもな。でも、千早からお褒めの言葉をいただくとは思わなかったからさ」
千早「わ、私だって人を褒めることくらいあります」
P「わかってるわかってる」
千早「……むう。私って、そんなに無愛想に見えるんでしょうか」
P「いやいや。それほどでも」
千早「……ふふっ。そこは普通、否定するところなのでは?」
P「かもな。でも、千早からお褒めの言葉をいただくとは思わなかったからさ」
千早「わ、私だって人を褒めることくらいあります」
P「わかってるわかってる」
千早「……むう。私って、そんなに無愛想に見えるんでしょうか」
57: 2014/02/25(火) 00:00:25 ID:0RywfKjM
P「そんなことないだろ。初めて会ったときはそう感じることもあったけど……。特に最近は、昔とは全然変わってきてるんじゃないか」
千早「……はい。それは自分でも思います」
P「春香たちのおかげかな?」
千早「ええ、きっと。春香はこんな私にも、優しくしてくれますから」
千早「春香や、律子。高槻さん。この事務所のみんなに会えて、本当によかったと思います」
P「そっか。じゃあ、明日は何かいいことがあるかもしれないな」
千早「明日、ですか? どうして……。あ」
千早「……はい。それは自分でも思います」
P「春香たちのおかげかな?」
千早「ええ、きっと。春香はこんな私にも、優しくしてくれますから」
千早「春香や、律子。高槻さん。この事務所のみんなに会えて、本当によかったと思います」
P「そっか。じゃあ、明日は何かいいことがあるかもしれないな」
千早「明日、ですか? どうして……。あ」
58: 2014/02/25(火) 00:01:28 ID:0RywfKjM
P「そう。お前の誕生日だろ? きっとみんな、すごい気合いを入れて準備していると思うぞ」
千早「すっかり忘れていました……」
P「え、忘れてたのか? しまった、それならサプライズにして、驚かせるべきだった……!」
千早「相変わらず、肝心なところが抜けていますね」
P「うわー……。悔やんでも悔やみきれないな、これ」
千早「……大丈夫です。嬉しいという気持ちに、きっと変わりはありませんから」
P「違うんだよ。折角の、千早の驚いた顔が見られるチャンスを逃してしまったと思うと……!」
千早「もう。なんですか、それは」
千早「……ふふっ」
千早「すっかり忘れていました……」
P「え、忘れてたのか? しまった、それならサプライズにして、驚かせるべきだった……!」
千早「相変わらず、肝心なところが抜けていますね」
P「うわー……。悔やんでも悔やみきれないな、これ」
千早「……大丈夫です。嬉しいという気持ちに、きっと変わりはありませんから」
P「違うんだよ。折角の、千早の驚いた顔が見られるチャンスを逃してしまったと思うと……!」
千早「もう。なんですか、それは」
千早「……ふふっ」
59: 2014/02/25(火) 00:02:34 ID:0RywfKjM
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
60: 2014/02/25(火) 00:04:03 ID:0RywfKjM
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「ん、んー」
千早「……」ぺらっ
P「」ぐっ、ぐっ
千早「……」ぺらっ
P「」ぐるんぐるん
千早「……」
千早「……」ぺらっ
P「ん、んー」
千早「……」ぺらっ
P「」ぐっ、ぐっ
千早「……」ぺらっ
P「」ぐるんぐるん
千早「……」
61: 2014/02/25(火) 00:05:35 ID:0RywfKjM
千早「……あの」
P「?」
千早「肩が、凝っているんですか?」
P「ん、まあ……。パソコンとにらめっこしてると、どうしてもな」
P「ストレッチとか、一応するようにはしてるんだけどなあ」
千早「そう、ですか。それでは」すっ
P「?」
P「?」
千早「肩が、凝っているんですか?」
P「ん、まあ……。パソコンとにらめっこしてると、どうしてもな」
P「ストレッチとか、一応するようにはしてるんだけどなあ」
千早「そう、ですか。それでは」すっ
P「?」
62: 2014/02/25(火) 00:07:29 ID:0RywfKjM
とん、とん、とん
P「!」
千早「……本当ですね。すごく、肩、固くなっています」
P「千早、お前……」
千早「こうすると、少しでも楽になると聞きました。……合っていますか?」
P「いや、合ってる……。もう少し強くても、いいかもしれない」
千早「もう少し強く、ですね。分かりました」
とん、とん、とん、とん
P「!」
千早「……本当ですね。すごく、肩、固くなっています」
P「千早、お前……」
千早「こうすると、少しでも楽になると聞きました。……合っていますか?」
P「いや、合ってる……。もう少し強くても、いいかもしれない」
千早「もう少し強く、ですね。分かりました」
とん、とん、とん、とん
63: 2014/02/25(火) 00:09:13 ID:0RywfKjM
P「ぁぁぁ……」
千早「くすっ。なんですか、今の変な声」
P「いや、ほんとに気持ちいいんだって……」
千早「そうですか。それなら、よかったです」
P「あー、肩たたきかぁ。もしも俺に……。……っと」
千早「もしも、なんですか?」
P「……いや、何でもない」
千早「そうですか」
P「ああ」
千早「……」
P「……」
千早「くすっ。なんですか、今の変な声」
P「いや、ほんとに気持ちいいんだって……」
千早「そうですか。それなら、よかったです」
P「あー、肩たたきかぁ。もしも俺に……。……っと」
千早「もしも、なんですか?」
P「……いや、何でもない」
千早「そうですか」
P「ああ」
千早「……」
P「……」
64: 2014/02/25(火) 00:10:46 ID:0RywfKjM
千早「プロデューサー」
P「何だ?」
千早「……優しいんですね」
P「……そんなことないよ」
P「何だ?」
千早「……優しいんですね」
P「……そんなことないよ」
65: 2014/02/25(火) 00:12:07 ID:0RywfKjM
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかた
千早「……」ぺらっ
66: 2014/02/25(火) 00:13:12 ID:0RywfKjM
P「」かたかたかたかたかた
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかたかたかたかたかた!
千早「……」
P「」かたかたかた、たんっ!!
千早「……?」
P「いよっし、終わった!」
千早「もう、終わったんですか?」
千早「……」ぺらっ
P「」かたかたかたかたかたかたかた!
千早「……」
P「」かたかたかた、たんっ!!
千早「……?」
P「いよっし、終わった!」
千早「もう、終わったんですか?」
67: 2014/02/25(火) 00:14:44 ID:0RywfKjM
P「もともと、今日は溜まってた報告書を上げるだけのつもりだったからな。ちょっと予定外で外出しちゃったけど」
千早「そうですか。お疲れ様です」ぱたん
P「うわ、もう外完全に暗くなっちゃってるな、もう少し早く終わらせるはずだったのに」
千早「本当ですね」
P「……」
千早「……」
P「……なあ、千早」
千早「何ですか?」
P「本当にこんな休日でよかったのか?」
千早「そうですか。お疲れ様です」ぱたん
P「うわ、もう外完全に暗くなっちゃってるな、もう少し早く終わらせるはずだったのに」
千早「本当ですね」
P「……」
千早「……」
P「……なあ、千早」
千早「何ですか?」
P「本当にこんな休日でよかったのか?」
68: 2014/02/25(火) 00:16:00 ID:0RywfKjM
千早「……どういう意味か、分かりません」
P「結局、大したこともできていないじゃないか」
千早「それは、そうかもしれませんけれど」
P「せっかく、リフレッシュする時間をとったんだからさ。もっと何かしたいことがあったんじゃないか?」
千早「そう言われましても、急には思いつきませんし」
千早「それに、ひとりきりであの部屋にいるよりは、きっと充実した一日ですから」
P「ここに居ても、ほとんど一人で過ごしてるようなものだったと思うけど」
千早「そんなこと、ありません」
P「そうか? ……なら、いいのかな」
千早「はい。今日はこれ以上ない、私にとっての休日でしたよ」
P「結局、大したこともできていないじゃないか」
千早「それは、そうかもしれませんけれど」
P「せっかく、リフレッシュする時間をとったんだからさ。もっと何かしたいことがあったんじゃないか?」
千早「そう言われましても、急には思いつきませんし」
千早「それに、ひとりきりであの部屋にいるよりは、きっと充実した一日ですから」
P「ここに居ても、ほとんど一人で過ごしてるようなものだったと思うけど」
千早「そんなこと、ありません」
P「そうか? ……なら、いいのかな」
千早「はい。今日はこれ以上ない、私にとっての休日でしたよ」
69: 2014/02/25(火) 00:18:07 ID:0RywfKjM
P「そうか。じゃあ、その締めくくりくらいは、ちゃんと二人で」
千早「?」
P「どこか、おいしいものでも食べに行くか?」
千早「……!」
千早「はいっ」
おわり
千早「?」
P「どこか、おいしいものでも食べに行くか?」
千早「……!」
千早「はいっ」
おわり
70: 2014/02/25(火) 00:19:44 ID:0RywfKjM
明日、もとい今日は千早の誕生日ですよー
誕生日ssはきっと他の方が書かれると思うので、それらの宣伝がてら、たまにはのんびり系を
個人的にはこのくらいの距離感の千早が好きです
コミック蒼い鳥とか、いい感じの千早でしたよね(すてま)
お付き合いいただいた方がもしいらっしゃれば、本当にありがとうございました
おやすみなさい
誕生日ssはきっと他の方が書かれると思うので、それらの宣伝がてら、たまにはのんびり系を
個人的にはこのくらいの距離感の千早が好きです
コミック蒼い鳥とか、いい感じの千早でしたよね(すてま)
お付き合いいただいた方がもしいらっしゃれば、本当にありがとうございました
おやすみなさい
引用: 千早「明日はお休み?」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります