俺「クリスマスにこんな往来で騒がれると」

俺「くくっ。まるで俺が修羅場でも迎えてるように思われてしまう」

女「あ……」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

俺「Can't talk！」ｶｯ

ｼｰﾝ

女（綺麗な発音……帰国子女とかなのかな）

俺「それで、何か御用かな？お嬢さん達」

女「あ、あの……」

JK「好きです！私とお付き合いしてください！」ﾀﾞｷｯ

ｵｵｯ

女「ここは冷静になる場面でしょーが！これだから若いのは！」

俺「……ふむ。大胆なお嬢さんだ」

JK「い、いかがでしょう……？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

女「ズ、ズルいわよそんないきなり抱きついて！」

JK「……お姉さん、先程別の男性といらっしゃいましたよね？」

女「そ、それが何よ！」

JK「いえ？」

俺「くくっ。女というのは怖いな。よく見ている」

女「あぅ……」

女（か、軽い女だと思われちゃった……）ｼｭﾝ

JK「わ、私は……その……綺麗、ですので……安心してください……」ｶｱｱｯ

ｵｵｯ

モブ1「これはもう決まりじゃないか？」

モブ2「ああ、あっちのオバサンは勝ち目ねーよ」

俺「……」

JK「お兄さん……」ｼﾞｯ

ｽｯ

モブ1「顔が近付いていく！キスだ！これキスだ！」

モブ2「若い衝動って素晴らしい！カップルが誕生するぞ！」

JK（あと1cm……）ﾌﾙﾌﾙ

女「もういやぁ！」

俺「もし俺とミスタードーナツに行ったとして」

JK「え？」

俺「何を頼む？」

JK「え、えーとっ、そうですね……」

俺「……」

JK「ポン・デ・リング……でしょうか？」

俺「……そうか」ﾌｯ

JK（め、目から興味の光が消えた……！？）

JK「い、いえ違います！エンゼルクリーム……フレンチクルーラー！？」

ｵｰﾙﾄﾞﾌｧｯｼｮﾝ！

俺「……」ﾋﾟｸｯ

美少女「チョコオールドファッション」ｻﾞｯ

女（誰？）

モブ（誰だ？）

JK「……どなた、ですか？」

美少女「アンタがしがみついてる色男のコレだよ」ｸｲｯｸｲｯ

JK「こ、恋人！？」ｶﾞｰﾝ

美少女「私を待たせといて他の女と乳繰り合ってるなんていい度胸してるじゃない」

俺「……すまない」

俺「だがこれは……」

美少女「言い訳無用！」ｶｯ

ﾌﾞｱｯ

JK「きゃあ！」ﾊﾞｻﾊﾞｻｯ

女「す、凄い風！」ﾊﾞｻﾊﾞｻｯ

モブ1「お、おい！見たか今の！JKの娘は紫のパンツ！それに比べてあのオバサンは白だ！純白だった！まだ勝負はわからないぞ！」

モブ2「いや、もう勝負終わってんじゃん？」

美少女「さあ、行くよ！予定が詰まってるんだ！」ｸﾞｲｯ

俺「くくっ。本当に女は怖い」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

女「待って！」

俺「すまなかったな、お嬢さん達。見ての通りでね」

JK「わ、私諦めませんから！絶対！奪ってみせますから！」

俺「くくっ。面白いお嬢……」

美少女「何をくっちゃべってんだい！」ｷﾞｷﾞｷﾞｯ

俺「ぐががっ！がはぁっ！」ｶﾞｸﾝｯ

俺「」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

ﾋﾗﾋﾗ

JK「あ、雪……」

女（今日は12月25日。クリスマス、眠らない夜……）

ﾋﾗﾋﾗ

女（きっと君は来ない）

JK（ひとりきりのクリスマス･イブ）

女&JK（Silent night, Holy night）

完！

終わった終わった

女だけ別れてバッドエンドじゃん

美少女の口調のせいでドーラみたいになってる

美少女がラピュタのドーラで再生された