1: 2012/05/10(木) 21:54:51.79 ID:SpEQtmny0
―――部室にて
キョン「は? 部活対抗の乱闘だと?」
ハルヒ「そうよ。この北高の部が全員相手になって戦うのよ。それが明日行われるのよ」
キョン「そんなのは一切きいていないぞ」
ハルヒ「いい? これはそれぞれの部の部長にしか通告されないのよ」
キョン「どうせ、そんなの誰かのでたらめだろう。実際にそんなことやったら氏傷者でまくりじゃねーか」
ハルヒ「だったらこの紙を見てみなさいよ」
キョン「んん」
その紙にはこう書かれていた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
北高恒例部活対抗乱闘パーティーの開催について
本校は急遽明日に部活対抗での乱闘パーティーを実施することになりました。
奮ってご参加ください。
一つの部に参加可能な部員は5人までとなっております。
優勝した部には、賞金として100万円を贈呈させていただきます。
詳しくは明日、当日にお知らせいたします。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
キョン「は? 部活対抗の乱闘だと?」
ハルヒ「そうよ。この北高の部が全員相手になって戦うのよ。それが明日行われるのよ」
キョン「そんなのは一切きいていないぞ」
ハルヒ「いい? これはそれぞれの部の部長にしか通告されないのよ」
キョン「どうせ、そんなの誰かのでたらめだろう。実際にそんなことやったら氏傷者でまくりじゃねーか」
ハルヒ「だったらこの紙を見てみなさいよ」
キョン「んん」
その紙にはこう書かれていた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
北高恒例部活対抗乱闘パーティーの開催について
本校は急遽明日に部活対抗での乱闘パーティーを実施することになりました。
奮ってご参加ください。
一つの部に参加可能な部員は5人までとなっております。
優勝した部には、賞金として100万円を贈呈させていただきます。
詳しくは明日、当日にお知らせいたします。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
4: 2012/05/10(木) 21:56:07.99 ID:SpEQtmny0
キョン「おい、これどう考えても滅茶苦茶すぎるだろ」
ハルヒ「でも見て、100万円よ! 100万!」
キョン「あのな……ハルヒ……」
ガラッ―――――
古泉「おや、二人だけでしたか」
キョン「古泉、緊急事態だ。閉鎖空間とやらが発生しかねない状況だ」
ハルヒ「な、なによ閉鎖空間って」
キョン「い、いやなんでもない」
古泉「おやおや、何かありましたか」
ハルヒ「古泉君もこれを見て」
ハルヒ「でも見て、100万円よ! 100万!」
キョン「あのな……ハルヒ……」
ガラッ―――――
古泉「おや、二人だけでしたか」
キョン「古泉、緊急事態だ。閉鎖空間とやらが発生しかねない状況だ」
ハルヒ「な、なによ閉鎖空間って」
キョン「い、いやなんでもない」
古泉「おやおや、何かありましたか」
ハルヒ「古泉君もこれを見て」
8: 2012/05/10(木) 21:58:07.48 ID:SpEQtmny0
古泉「ふむふむ」
キョン「……」
古泉「なるほど、なかなか面白そうじゃないですか」
キョン「お前、それ本気で言ってんのか。
部活対抗で乱闘なんて、運動部が参加なんかしたら氏者が出るかもしんないんだぞ」
古泉「わかりませんよ。発行元が校長なのか詳しくは知りませんが、
そんなことにはならないでしょう。そうなれば大変なことですし」
ハルヒ「そうよ。きっと何か画期的なやり方で勝負するのよ!」
古泉「それにしても明日なんて。唐突ですね」
キョン「俺も今聞いたばかりだ」
ハルヒ「とりあえず、みんな、明日は必ず学校に来るのよ! 来なかったら私刑の上に氏刑だからねっ♪」
キョン「どっちにしろ明日は確実に氏ぬだろうな」
キョン「……」
古泉「なるほど、なかなか面白そうじゃないですか」
キョン「お前、それ本気で言ってんのか。
部活対抗で乱闘なんて、運動部が参加なんかしたら氏者が出るかもしんないんだぞ」
古泉「わかりませんよ。発行元が校長なのか詳しくは知りませんが、
そんなことにはならないでしょう。そうなれば大変なことですし」
ハルヒ「そうよ。きっと何か画期的なやり方で勝負するのよ!」
古泉「それにしても明日なんて。唐突ですね」
キョン「俺も今聞いたばかりだ」
ハルヒ「とりあえず、みんな、明日は必ず学校に来るのよ! 来なかったら私刑の上に氏刑だからねっ♪」
キョン「どっちにしろ明日は確実に氏ぬだろうな」
10: 2012/05/10(木) 21:59:10.07 ID:SpEQtmny0
―――次の日
キョン「ということなんだ、長門」
長門「……そう」
キョン「そ、そうだと!? いまから部活対抗の乱闘が始まるんだぞ! よくそんなぼそっとしていられるな」
長門「……」
キョン「」
キョン「ということなんだ、長門」
長門「……そう」
キョン「そ、そうだと!? いまから部活対抗の乱闘が始まるんだぞ! よくそんなぼそっとしていられるな」
長門「……」
キョン「」
11: 2012/05/10(木) 22:00:24.29 ID:SpEQtmny0
ガラッ―――
みくる「おはようございますぅー」
キョン「あ、朝比奈さん!」
みくる「キョンくんおはよう。昨日、涼宮さんから電話が来て、朝早く来るように言われて……」
キョン「これから乱闘パーティーが始まるんです」
みくる「ららら、乱闘パ、パーティー!?/// な、なななんですかそそれ」
キョン「読んで字の如くそのままのとおりですよ」
みくる「キョンくんのエOチィィィイイイイ!!///////」
パチンッ!
その後、朝比奈さんにそのことについて詳しくお話した。
みくる「おはようございますぅー」
キョン「あ、朝比奈さん!」
みくる「キョンくんおはよう。昨日、涼宮さんから電話が来て、朝早く来るように言われて……」
キョン「これから乱闘パーティーが始まるんです」
みくる「ららら、乱闘パ、パーティー!?/// な、なななんですかそそれ」
キョン「読んで字の如くそのままのとおりですよ」
みくる「キョンくんのエOチィィィイイイイ!!///////」
パチンッ!
その後、朝比奈さんにそのことについて詳しくお話した。
12: 2012/05/10(木) 22:02:25.27 ID:SpEQtmny0
キョン「というわけなんですよ……痛」
みくる「ごごめんなさいキョンくん、私、何も知らなくて……」
キョン「(ハルヒもハルヒで何でこんな大事な用件を詳細に教えなかったんだ……。
まあ朝比奈さんは昨日、熱で学校を休んでいたからしかたないといえばしかたないか)」
みくる「それで私はなにをすればいいですか」
キョン「俺もよくわからないんですよ。部活対抗の乱闘がいったいなんなのか。
きっと、この後にアナウンスでも入るんじゃないですかね」
みくる「ごごめんなさいキョンくん、私、何も知らなくて……」
キョン「(ハルヒもハルヒで何でこんな大事な用件を詳細に教えなかったんだ……。
まあ朝比奈さんは昨日、熱で学校を休んでいたからしかたないといえばしかたないか)」
みくる「それで私はなにをすればいいですか」
キョン「俺もよくわからないんですよ。部活対抗の乱闘がいったいなんなのか。
きっと、この後にアナウンスでも入るんじゃないですかね」
13: 2012/05/10(木) 22:04:28.58 ID:SpEQtmny0
ドンッ!―――
ハルヒ「待たせたわね!」
古泉「失礼します」
ハルヒ「あらっ全員そろっているじゃない!」
キョン「ああ、そろっているとも」
ハルヒ「これから放送部からのアナウンスが入るらしいわ」
古泉「なんだかワックワックしてきますね」
キョン「お前一人でワクワクでもなんでもしてろ」
ハルヒ「待たせたわね!」
古泉「失礼します」
ハルヒ「あらっ全員そろっているじゃない!」
キョン「ああ、そろっているとも」
ハルヒ「これから放送部からのアナウンスが入るらしいわ」
古泉「なんだかワックワックしてきますね」
キョン「お前一人でワクワクでもなんでもしてろ」
14: 2012/05/10(木) 22:06:34.35 ID:SpEQtmny0
放送部『えーと、それでは部活対抗乱闘の詳しいルールなどを放送部から説明いたします』
キョン「やっと、アナウンスが入ったか」
放送部『これから参加部員全員は現実世界をそのまま反映した仮想世界へと移って頂きます。
そこでは相手からの打撃を受けると、現実世界へと戻ってしまうシステムになっています』
キョン「つまり氏んだとしても現実世界、つまり今ここにいる場所へ戻ってくるだけなのか」
古泉「そのようです。なんだか閉鎖空間に似て非なるものですね」
放送部『仮想世界では何をやっても結構です。最後まで残った部員の所属する部が優勝となります。
優勝された部には賞金として100万円が贈呈されます』
放送部『では、参加する部をそれぞれ発表いたします』
キョン「やっと、アナウンスが入ったか」
放送部『これから参加部員全員は現実世界をそのまま反映した仮想世界へと移って頂きます。
そこでは相手からの打撃を受けると、現実世界へと戻ってしまうシステムになっています』
キョン「つまり氏んだとしても現実世界、つまり今ここにいる場所へ戻ってくるだけなのか」
古泉「そのようです。なんだか閉鎖空間に似て非なるものですね」
放送部『仮想世界では何をやっても結構です。最後まで残った部員の所属する部が優勝となります。
優勝された部には賞金として100万円が贈呈されます』
放送部『では、参加する部をそれぞれ発表いたします』
15: 2012/05/10(木) 22:07:04.27 ID:SpEQtmny0
―――――――――――――――――――
放送部が参加する部を次々に言い放った。
それによると……
・文芸部(SOS団)
・放送部
・野球部
・バスケ部
・弓道部
・ラクビー部
・コンピューター研究部
・将棋部
・鉄道部
・陸上部
・帰宅部
・クッキング部
・軽音部
・バレーボール部
・映画研究部
・相撲部
・テニス部
・科学部
らしい
―――――――――――――――――
放送部が参加する部を次々に言い放った。
それによると……
・文芸部(SOS団)
・放送部
・野球部
・バスケ部
・弓道部
・ラクビー部
・コンピューター研究部
・将棋部
・鉄道部
・陸上部
・帰宅部
・クッキング部
・軽音部
・バレーボール部
・映画研究部
・相撲部
・テニス部
・科学部
らしい
―――――――――――――――――
16: 2012/05/10(木) 22:09:09.73 ID:SpEQtmny0
キョン「おいおい、野球部、陸上部とかの運動部はやっぱり卑怯だろ」
ハルヒ「でも、私たちならきっと勝てるはずよ」
キョン「その気持ちはどこから沸き起こるのかね……ああ」
古泉「きっと勝てますよ、僕たちなら」
キョン「古泉、お前まで……」
みくる「わわわ、わたしはどうすれば……」
ハルヒ「でも、私たちならきっと勝てるはずよ」
キョン「その気持ちはどこから沸き起こるのかね……ああ」
古泉「きっと勝てますよ、僕たちなら」
キョン「古泉、お前まで……」
みくる「わわわ、わたしはどうすれば……」
17: 2012/05/10(木) 22:10:36.32 ID:SpEQtmny0
ハルヒ「とりあえず様子見として私たちはここにこもっていましょ」
キョン「バカ野郎! 奴らが侵入してくるにきまってるだろ!」
ハルヒ「そう?」
キョン「当たり前だろ! これは乱闘なんだぞ!? 乱闘!」
ハルヒ「きっと大丈夫よ!!!」
キョン「ああ、なんだか状況を把握できなくなってきた。これは夢なのか、現実なのか……誰か教えてくれ……」
放送部『それでは皆様を仮想世界へと誘います。3、2、1……』
古泉「イグニッ」
――――――――――――――――
キョン「バカ野郎! 奴らが侵入してくるにきまってるだろ!」
ハルヒ「そう?」
キョン「当たり前だろ! これは乱闘なんだぞ!? 乱闘!」
ハルヒ「きっと大丈夫よ!!!」
キョン「ああ、なんだか状況を把握できなくなってきた。これは夢なのか、現実なのか……誰か教えてくれ……」
放送部『それでは皆様を仮想世界へと誘います。3、2、1……』
古泉「イグニッ」
――――――――――――――――
20: 2012/05/10(木) 22:12:38.35 ID:SpEQtmny0
キョン「あれ、仮想世界にきたのか」
ハルヒ「あまり変わってないわね」
古泉「いつのまにかモニターが搭載されていますね」
キョン「ほんとだ。にしてもデカイなこのモニター。いつの間にか本棚が消されてるし」
放送部『それぞれの部室に巨大モニターを設置させていただきました。そのモニターを見れば、
今何が起こっているのかを把握することができます。
しかし確認は各部室の中でしかできないので注意してください。この仮想世界では何をやっても結構です。
思う存分に戦ってください。それでは健闘をお祈りいたします。実況は放送部が責任を持ってやらせていただきます』
キョン「なんか説明不足じゃないのか。ただ乱闘して優勝した部が100万円なんて。もっと詳しく説明してくれよ……」
ハルヒ「そんなことどうでもいいのよ。勝てば100万円。ただそれだけのことじゃない!」
キョン「ああ……いつものこのハルヒテンション……ついていけん……」
ハルヒ「あまり変わってないわね」
古泉「いつのまにかモニターが搭載されていますね」
キョン「ほんとだ。にしてもデカイなこのモニター。いつの間にか本棚が消されてるし」
放送部『それぞれの部室に巨大モニターを設置させていただきました。そのモニターを見れば、
今何が起こっているのかを把握することができます。
しかし確認は各部室の中でしかできないので注意してください。この仮想世界では何をやっても結構です。
思う存分に戦ってください。それでは健闘をお祈りいたします。実況は放送部が責任を持ってやらせていただきます』
キョン「なんか説明不足じゃないのか。ただ乱闘して優勝した部が100万円なんて。もっと詳しく説明してくれよ……」
ハルヒ「そんなことどうでもいいのよ。勝てば100万円。ただそれだけのことじゃない!」
キョン「ああ……いつものこのハルヒテンション……ついていけん……」
21: 2012/05/10(木) 22:14:21.52 ID:SpEQtmny0
古泉「とりあえずお互い頑張りましょう」
放送部『それではあと1分後に開始いたします。皆様、準備のほうを宜しくお願い致します』
キョン「なんか武器はないのか、武器」
ハルヒ「そんなものあるわけないじゃない」
キョン「そしたらどうやって戦えばいいんだ。ただぼっとしているだけじゃやられるだけだぞ」
ハルヒ「私がなんとかするわ」
キョン「なんとかって、具体的に言えよ……」
長門「……私に任せて」
キョン「……長門?」
放送部『それではあと1分後に開始いたします。皆様、準備のほうを宜しくお願い致します』
キョン「なんか武器はないのか、武器」
ハルヒ「そんなものあるわけないじゃない」
キョン「そしたらどうやって戦えばいいんだ。ただぼっとしているだけじゃやられるだけだぞ」
ハルヒ「私がなんとかするわ」
キョン「なんとかって、具体的に言えよ……」
長門「……私に任せて」
キョン「……長門?」
22: 2012/05/10(木) 22:16:09.85 ID:SpEQtmny0
長門「特殊なプロテクトシールドを部室に施した。
これによって、SOS団以外の部員はこの部室を感知することができない。
ただしこの効果を持続できるのは30分のみ。これが私のできる精一杯なこと」
ハルヒ「有希……」
キョン「さすがだな、長門。たいした奴だ(にしても、いきなりチートらしきものを使うとは)」
古泉「これで30分間だけは無事でいられますね」
キョン「そのあとはどうすんだ」
ハルヒ「その後はその後考えればいいじゃない!」
キョン「おい! ったく……」
これによって、SOS団以外の部員はこの部室を感知することができない。
ただしこの効果を持続できるのは30分のみ。これが私のできる精一杯なこと」
ハルヒ「有希……」
キョン「さすがだな、長門。たいした奴だ(にしても、いきなりチートらしきものを使うとは)」
古泉「これで30分間だけは無事でいられますね」
キョン「そのあとはどうすんだ」
ハルヒ「その後はその後考えればいいじゃない!」
キョン「おい! ったく……」
24: 2012/05/10(木) 22:17:43.14 ID:SpEQtmny0
ハルヒ「そろそろね」
古泉「残すところ後10秒です」
キョン「まじではじまっちまうのかよ」
みくる「緊張しますー」
長門「……」
放送部『それでは部活対抗での乱闘を開始致します!!!』
古泉「残すところ後10秒です」
キョン「まじではじまっちまうのかよ」
みくる「緊張しますー」
長門「……」
放送部『それでは部活対抗での乱闘を開始致します!!!』
25: 2012/05/10(木) 22:19:16.10 ID:SpEQtmny0
ということで戦いの火蓋は切られた。
俺はというとモニターに釘付けだ。
柔道部員男A『うぉおおおおおおおおおおおおおおおおお』
柔道部員男B『よっしゃあああああああああああああああああ』
柔道部員女C『ううう、うりゃあああああああああ/////」
モニターから中継されているその風景とやらは壮大だ。
柔道部員が全速力で校庭に向かっている。
このモニターには教室の廊下や門前、校庭などが映し出されるのでとても便利なものだ。
キョン「やばそうな雰囲気だな。あの目はやばいぞ。殺気を感じる」
古泉「どうやら金に目がくらんでいるようですね」
俺はというとモニターに釘付けだ。
柔道部員男A『うぉおおおおおおおおおおおおおおおおお』
柔道部員男B『よっしゃあああああああああああああああああ』
柔道部員女C『ううう、うりゃあああああああああ/////」
モニターから中継されているその風景とやらは壮大だ。
柔道部員が全速力で校庭に向かっている。
このモニターには教室の廊下や門前、校庭などが映し出されるのでとても便利なものだ。
キョン「やばそうな雰囲気だな。あの目はやばいぞ。殺気を感じる」
古泉「どうやら金に目がくらんでいるようですね」
26: 2012/05/10(木) 22:21:15.00 ID:SpEQtmny0
ハルヒ「なんだか、私も外に出てみたくなってきたわ!!!」
キョン「まだよしとけ。こんなところで外に出たら長門がしてくれたことが台無しだぜ」
放送部『おおおっと、陸上部と柔道部が衝突した模様です!!!』
柔道部員男D『ウホッ』
陸上部員男C『ウホッウホウホ』
キョン「なんだなんだ、柔道部員と陸上部員が互いにけん制しあっているぞ。なんだかお前みたいだな、なあ古泉」
古泉「ウホッ」
キョン「ごめん。俺が悪かった」
みくる「なんだか怖いですぅ~」
キョン「まだよしとけ。こんなところで外に出たら長門がしてくれたことが台無しだぜ」
放送部『おおおっと、陸上部と柔道部が衝突した模様です!!!』
柔道部員男D『ウホッ』
陸上部員男C『ウホッウホウホ』
キョン「なんだなんだ、柔道部員と陸上部員が互いにけん制しあっているぞ。なんだかお前みたいだな、なあ古泉」
古泉「ウホッ」
キョン「ごめん。俺が悪かった」
みくる「なんだか怖いですぅ~」
27: 2012/05/10(木) 22:23:41.02 ID:SpEQtmny0
放送部『面白い展開になってきましたね。校庭では、陸上部員と柔道部員が互いにけん制しあっています。
今のところ、どの部活ともやられた人数はゼロです』
??A『皆の者、力をみせよおおおおおおおおおおおお!!!』
??B『うおおおおおおおおおおおおおおお!!!』
??D『おりゃあああああああああああああ!!!』
ズッ――――
ズサッズッ―――――――
柔道部員男A「な、なんだコレは……」
今のところ、どの部活ともやられた人数はゼロです』
??A『皆の者、力をみせよおおおおおおおおおおおお!!!』
??B『うおおおおおおおおおおおおおおお!!!』
??D『おりゃあああああああああああああ!!!』
ズッ――――
ズサッズッ―――――――
柔道部員男A「な、なんだコレは……」
29: 2012/05/10(木) 22:26:19.51 ID:SpEQtmny0
放送部『な、なんということでしょう! 屋上から弓道部による急所をついた攻撃です!!!』
陸上部員男E『ぐはっ……』
放送部『これでいきなり柔道部から3人、陸上部員から2人いなくなりました!!!』
キョン「おいおいおいおい、どうなってんだよ。こんなのありかよ」
古泉「的をついたやり方でなかなか良いと思いますが」
陸上部員男E『ぐはっ……』
放送部『これでいきなり柔道部から3人、陸上部員から2人いなくなりました!!!』
キョン「おいおいおいおい、どうなってんだよ。こんなのありかよ」
古泉「的をついたやり方でなかなか良いと思いますが」
30: 2012/05/10(木) 22:27:08.21 ID:SpEQtmny0
陸上部員男C『ウホッ』
弓道部員男A『おい、後を追うぞ』
弓道部員女E『わかりました!!』
??A『そうはさせるかよ』
弓道部員女D『な、なによこのニオイ……』
弓道部員男A『そ、そんな馬鹿な』
??B『わりぃな』
弓道部員男A『おい、後を追うぞ』
弓道部員女E『わかりました!!』
??A『そうはさせるかよ』
弓道部員女D『な、なによこのニオイ……』
弓道部員男A『そ、そんな馬鹿な』
??B『わりぃな』
31: 2012/05/10(木) 22:29:31.31 ID:SpEQtmny0
放送部『一体何が起こったのでしょうか! 屋上にて弓道部員全員が倒れてしまいました。
と、そこを見る限り、そこにはなんらかのクスリをもち、特殊なマスクをつけた部員がいることが確認できます!!!』
科学部員男A『ちょっと合理的ではないがな』
科学部員男E『これくらいがちょうどいいですよっ』
キョン「……」
ハルヒ「ちょっとこれは卑怯ね」
キョン「まあ科学部なんだし仕方はないと思うけれどもよ……なんだかな、ため息しかでねえぜ」
と、そこを見る限り、そこにはなんらかのクスリをもち、特殊なマスクをつけた部員がいることが確認できます!!!』
科学部員男A『ちょっと合理的ではないがな』
科学部員男E『これくらいがちょうどいいですよっ』
キョン「……」
ハルヒ「ちょっとこれは卑怯ね」
キョン「まあ科学部なんだし仕方はないと思うけれどもよ……なんだかな、ため息しかでねえぜ」
32: 2012/05/10(木) 22:32:51.37 ID:SpEQtmny0
放送部『おっと、残った少人数の陸上部員と柔道部員の文化部への侵入により
今、クッキング部と軽音部の消滅が確認されました』
ハルヒ「ENOZじゃないの!!!」
キョン「そういえばそうだな」
ハルヒ「そんな……なんだか許せないわ」
キョン「落ち着け。これはただのゲームだ。リアルにいなくなるわけじゃない。冷静になれ」
パリンッ――――
パリンパリンッ―――――――
今、クッキング部と軽音部の消滅が確認されました』
ハルヒ「ENOZじゃないの!!!」
キョン「そういえばそうだな」
ハルヒ「そんな……なんだか許せないわ」
キョン「落ち着け。これはただのゲームだ。リアルにいなくなるわけじゃない。冷静になれ」
パリンッ――――
パリンパリンッ―――――――
33: 2012/05/10(木) 22:35:06.72 ID:SpEQtmny0
放送部『おーと、野球部の遠距離攻撃により教室の廊下の窓などが次々と割られていきます!!』
陸上部員男B『あぶなすぎるだろ、アイツら』
陸上部員男D『万が一あたりでもしたらそれでもアウトだから、これには注意を払わないとな』
キョン「すごい勢いで陸上部員が廊下を走ってるじゃねえか」
??A『お前らそれでも陸上部なのかよ!!!』
ズドン!!――――――
陸上部員男B『あぶなすぎるだろ、アイツら』
陸上部員男D『万が一あたりでもしたらそれでもアウトだから、これには注意を払わないとな』
キョン「すごい勢いで陸上部員が廊下を走ってるじゃねえか」
??A『お前らそれでも陸上部なのかよ!!!』
ズドン!!――――――
34: 2012/05/10(木) 22:37:10.65 ID:SpEQtmny0
放送部『たった今、ものすごい轟音が教室二階の廊下から響きました!!!
それからでしょうか、陸上部がどうやら消滅した模様です。陸上部員が吹っ飛び、窓ガラスから放たれています!!!』
キョン「oh……強烈なタックル…….それにしてもいかついな」
ラグビー部員男A『衝突になら慣れてるぜ』
ラクビー部員男B『この調子で行きましょう!』
放送部『今のところ、消滅した部は弓道部、クッキング部、軽音部、陸上部となっております!!!』
ラグビー部員男D『とりあえず廊下をダッシュしていれば誰かに当たって一発アウトにすることができる」
ラグビー部員男E『いい考えだな。それぞれ階に分かれて廊下をダッシュしよう。そして激突して一発アウトを狙うか。
このタックル力に勝てる奴など誰もいないだろうからな』
それからでしょうか、陸上部がどうやら消滅した模様です。陸上部員が吹っ飛び、窓ガラスから放たれています!!!』
キョン「oh……強烈なタックル…….それにしてもいかついな」
ラグビー部員男A『衝突になら慣れてるぜ』
ラクビー部員男B『この調子で行きましょう!』
放送部『今のところ、消滅した部は弓道部、クッキング部、軽音部、陸上部となっております!!!』
ラグビー部員男D『とりあえず廊下をダッシュしていれば誰かに当たって一発アウトにすることができる」
ラグビー部員男E『いい考えだな。それぞれ階に分かれて廊下をダッシュしよう。そして激突して一発アウトを狙うか。
このタックル力に勝てる奴など誰もいないだろうからな』
35: 2012/05/10(木) 22:40:40.68 ID:SpEQtmny0
キョン「恐ろしいな」
古泉「少しの油断もできそうにないですね」
長門「……あと15分」
キョン「早いな、15分経ったら俺たちはどうすりゃいいんだよ」
ラグビー部員男A『配置につきました!!』
ラグビー部員男C『こちらもついたぞ。突撃準備はいいか!? 廊下の奥にすでに人影がある。チャンスだ!!』
ラグビー部員男D『それぞれ配置につき次第、突撃だあああああああああああ!!!』
古泉「少しの油断もできそうにないですね」
長門「……あと15分」
キョン「早いな、15分経ったら俺たちはどうすりゃいいんだよ」
ラグビー部員男A『配置につきました!!』
ラグビー部員男C『こちらもついたぞ。突撃準備はいいか!? 廊下の奥にすでに人影がある。チャンスだ!!』
ラグビー部員男D『それぞれ配置につき次第、突撃だあああああああああああ!!!』
37: 2012/05/10(木) 22:44:44.59 ID:SpEQtmny0
将棋部員男A『ん』
ラグビー部員男A『うおおおおおおおお!!!』
将棋部員男A『あああああああ、ぐはっ!!!』
放送部『なんと! 二階の廊下から一人の部員が投げ出されています!!! なんという凄まじい光景!!!』
??E『トラップ発動!』
??A『おっとダメ、ダーメ、速度違反ですよ』
ラグビー部員D『あぶねえええええええええええええ!!』
放送部『ラグビー部員三人が姿を消しました! 何が起こったのでしょう!』
ラグビー部員男A『うおおおおおおおお!!!』
将棋部員男A『あああああああ、ぐはっ!!!』
放送部『なんと! 二階の廊下から一人の部員が投げ出されています!!! なんという凄まじい光景!!!』
??E『トラップ発動!』
??A『おっとダメ、ダーメ、速度違反ですよ』
ラグビー部員D『あぶねえええええええええええええ!!』
放送部『ラグビー部員三人が姿を消しました! 何が起こったのでしょう!』
39: 2012/05/10(木) 22:47:31.23 ID:SpEQtmny0
相撲部員男A『このときをずっと待っていた』
相撲部員男C『ウホオオオオオオオオオオオオ。うっ……あ』
放送部『どうやら相撲部員が待ち伏せしていたようです!
おかげでラグビー部員はその体重を押し切ることができず、逆に跳ね返り、吹き飛ばされた模様です!!』
キョン「あああ、なんだか目が痛くなってきた。一生外に出たくない」
古泉「それではニートですよ」
キョン「ちげーよ、バカ」
ハルヒ「なんだか面白くなってきたじゃないの! もしかしたら私たちこのまま何もしないで勝てるかもしれないわ!」
キョン「だといいんだがな」
相撲部員男C『ウホオオオオオオオオオオオオ。うっ……あ』
放送部『どうやら相撲部員が待ち伏せしていたようです!
おかげでラグビー部員はその体重を押し切ることができず、逆に跳ね返り、吹き飛ばされた模様です!!』
キョン「あああ、なんだか目が痛くなってきた。一生外に出たくない」
古泉「それではニートですよ」
キョン「ちげーよ、バカ」
ハルヒ「なんだか面白くなってきたじゃないの! もしかしたら私たちこのまま何もしないで勝てるかもしれないわ!」
キョン「だといいんだがな」
40: 2012/05/10(木) 22:50:59.85 ID:SpEQtmny0
放送部『速報です!! 緊急速報です!! 科学部による化学兵器の撒き散らしによって多数の部が消滅している模様です!!
これにより消滅を確認された部はラグビー部、将棋部、相撲部、映画研究部となっております!!』
放送部『残る部は文芸部、野球部、バスケ部、コンピュータ研究部、鉄道部、帰宅部、バレーボール部、テニス部、科学部の合計9の部となりました!!』
放送部『それと帰宅部ですが、帰宅部のうち三人がすでに家に帰宅してしまったということで三人が自動的にいなくなるという結果になりました。
よって帰宅部は残り学校内にいる二人だけとなります!!
それと化学兵器の拡散により各場所におかしな臭いが漂っているので十分注意してください!!』
これにより消滅を確認された部はラグビー部、将棋部、相撲部、映画研究部となっております!!』
放送部『残る部は文芸部、野球部、バスケ部、コンピュータ研究部、鉄道部、帰宅部、バレーボール部、テニス部、科学部の合計9の部となりました!!』
放送部『それと帰宅部ですが、帰宅部のうち三人がすでに家に帰宅してしまったということで三人が自動的にいなくなるという結果になりました。
よって帰宅部は残り学校内にいる二人だけとなります!!
それと化学兵器の拡散により各場所におかしな臭いが漂っているので十分注意してください!!』
42: 2012/05/10(木) 22:52:12.02 ID:SpEQtmny0
キョン「このモニターを見ている奴なんて部室にいる俺たちしかいないだろうに」
ハルヒ「放送部も色々と大変ね」
古泉「ごくろうさま、ですね」
みくる「ふぅ~」
キョン「というか学校壊れすぎだろ。窓ガラスといい壁といい、ボロボロじゃねえか」
古泉「仮想世界でしかできないことですから、仕方ないでしょう」
ハルヒ「放送部も色々と大変ね」
古泉「ごくろうさま、ですね」
みくる「ふぅ~」
キョン「というか学校壊れすぎだろ。窓ガラスといい壁といい、ボロボロじゃねえか」
古泉「仮想世界でしかできないことですから、仕方ないでしょう」
45: 2012/05/10(木) 22:55:22.88 ID:SpEQtmny0
放送部『鉄道部がバレーボール部の部員全員を轢いたという情報が入ってきました!!
これにより事実上バレーボール部は消滅したことになります!!!』
キョン「鉄道部がバレーボール部員を轢いた、だと!?」
古泉「予想できない展開になってきましたね」
キョン「なんだか本当によくわかんねえな」
放送部『ただいま校庭で帰宅部と野球部が衝突し、激戦を繰り広げている模様です!!』
キョン「た、谷口と国木田じゃねーかよ!!!!!」
古泉「これはなんと……!!」
谷口『行くぞ、国木田っ!!』
国木田『はいよ!!』
これにより事実上バレーボール部は消滅したことになります!!!』
キョン「鉄道部がバレーボール部員を轢いた、だと!?」
古泉「予想できない展開になってきましたね」
キョン「なんだか本当によくわかんねえな」
放送部『ただいま校庭で帰宅部と野球部が衝突し、激戦を繰り広げている模様です!!』
キョン「た、谷口と国木田じゃねーかよ!!!!!」
古泉「これはなんと……!!」
谷口『行くぞ、国木田っ!!』
国木田『はいよ!!』
46: 2012/05/10(木) 22:57:49.85 ID:SpEQtmny0
放送部『なんということでしょうか!! 帰宅部の一人が強烈なストレートパンチを野球部員の額に浴びせました!!
さらに華麗なステップで、すごい勢いで飛んでくるボールを避けています!!
右回し蹴り、前蹴り、突進してきた相手に膝蹴り!! この人物は本当に帰宅部員なんでしょうか!!!
もう一人の帰宅部員も負けていません!!』
キョン「谷口……お前……」
谷口『そろそろこれで終わりといこうぜ』
放送部『おおおおおお!!! なんでしょうか、あの目にも止まらぬ回転の速さは!
コークスクリューでしょうか!? 見事に決まりました!!!
帰宅部員の拳、手首には血痕らしきものが流れているのを確認できます!!
あれはモロ入ったでしょう!! 野球部員はぶっ倒れています!!
あの帰宅部員の前髪がなお一層の颯爽感を醸し出しています!!』
さらに華麗なステップで、すごい勢いで飛んでくるボールを避けています!!
右回し蹴り、前蹴り、突進してきた相手に膝蹴り!! この人物は本当に帰宅部員なんでしょうか!!!
もう一人の帰宅部員も負けていません!!』
キョン「谷口……お前……」
谷口『そろそろこれで終わりといこうぜ』
放送部『おおおおおお!!! なんでしょうか、あの目にも止まらぬ回転の速さは!
コークスクリューでしょうか!? 見事に決まりました!!!
帰宅部員の拳、手首には血痕らしきものが流れているのを確認できます!!
あれはモロ入ったでしょう!! 野球部員はぶっ倒れています!!
あの帰宅部員の前髪がなお一層の颯爽感を醸し出しています!!』
47: 2012/05/10(木) 23:02:29.78 ID:SpEQtmny0
キョン「アイツ、あんなに強かったのかよ……う、嘘だろ……」
古泉「これは驚愕な出来事ですね」
ハルヒ「なかなかやるじゃない。東中の時はあんな姿、微塵も見せなかったのに」
キョン「アイツをアホ呼ばわりしていた俺は……すまないな谷口、馬鹿にしていて。……今のお前は最高にかっこいいぞ」
放送部『帰宅部員二人による攻撃により野球部は消滅。
残りの部は文芸部、バスケ部、コンピュータ研究部、鉄道部、帰宅部、テニス部、科学部の合計7の部となりました』
長門「……残り3分」
キョン「まじかよ、長門。そろそろ俺たちも動かないといけないのか」
ハルヒ「ふふ! 今のうちに腕を鳴らしておかないと!」
みくる「ひひひ、ひえええ」
古泉「これは驚愕な出来事ですね」
ハルヒ「なかなかやるじゃない。東中の時はあんな姿、微塵も見せなかったのに」
キョン「アイツをアホ呼ばわりしていた俺は……すまないな谷口、馬鹿にしていて。……今のお前は最高にかっこいいぞ」
放送部『帰宅部員二人による攻撃により野球部は消滅。
残りの部は文芸部、バスケ部、コンピュータ研究部、鉄道部、帰宅部、テニス部、科学部の合計7の部となりました』
長門「……残り3分」
キョン「まじかよ、長門。そろそろ俺たちも動かないといけないのか」
ハルヒ「ふふ! 今のうちに腕を鳴らしておかないと!」
みくる「ひひひ、ひえええ」
49: 2012/05/10(木) 23:04:25.43 ID:SpEQtmny0
放送部『残り7部。どうなるのか楽しみになってきましたねえっ、ふっ……ぐっ』
キョン「おいおい、放送部どうしたんだ」
放送部『……』
古泉「これは……妙に嫌な予感がします」
科学部員男A『放送部室は支配させてもらった。これからのアナウンスは一切ない。
今から残る部室を容赦なく殲滅しにいくので覚悟を。まあその前に充満した毒ガスに耐えられるかどうか……』
キョン「おい……マジかよ」
古泉「放送部室が乗っ取られるとは」
キョン「というかその前に変な臭いがしてこないか。やばい気が……」
古泉「どうやら旧館にまで及んできたようですね」
キョン「おいおい、放送部どうしたんだ」
放送部『……』
古泉「これは……妙に嫌な予感がします」
科学部員男A『放送部室は支配させてもらった。これからのアナウンスは一切ない。
今から残る部室を容赦なく殲滅しにいくので覚悟を。まあその前に充満した毒ガスに耐えられるかどうか……』
キョン「おい……マジかよ」
古泉「放送部室が乗っ取られるとは」
キョン「というかその前に変な臭いがしてこないか。やばい気が……」
古泉「どうやら旧館にまで及んできたようですね」
50: 2012/05/10(木) 23:07:55.09 ID:SpEQtmny0
長門「……時間」
ハルヒ「さあ、SOS団、動くわよ! SOS団の名に賭けて負けるなんてことは絶対に許されないんだからねっ!!」
キョン「ああ、モニターは役立たずになった。次は俺たちがモニターとして動き出す番だ」
長門「この部室から出る前に、皆にフォースバリアを施す」
キョン「フォースバリア……だと?」
長門「……そう。これにより化学兵器による攻撃を全て無効化することができる」
キョン「でもそんなものを使って良いのか……」
長門「相手が使用しているのは化学兵器。このままではこちらに勝ち目はない。対等に戦うべき」
キョン「わかった。かけてくれ長門」
そうして俺たちは長門にとある魔法をかけられ、部室を後にした。
ハルヒ「さあ、SOS団、動くわよ! SOS団の名に賭けて負けるなんてことは絶対に許されないんだからねっ!!」
キョン「ああ、モニターは役立たずになった。次は俺たちがモニターとして動き出す番だ」
長門「この部室から出る前に、皆にフォースバリアを施す」
キョン「フォースバリア……だと?」
長門「……そう。これにより化学兵器による攻撃を全て無効化することができる」
キョン「でもそんなものを使って良いのか……」
長門「相手が使用しているのは化学兵器。このままではこちらに勝ち目はない。対等に戦うべき」
キョン「わかった。かけてくれ長門」
そうして俺たちは長門にとある魔法をかけられ、部室を後にした。
53: 2012/05/10(木) 23:10:50.70 ID:SpEQtmny0
キョン「なんかガスが充満しすぎて周りがよく見えないな」
ハルヒ「そうね」
古泉「とりあえず外に出てみましょう」
みくる「こ、こわいですぅ~」
キョン「体育館にでも立ち寄ってみるか」
スッ――――――
キョン「だ、誰だ!!!」
ハルヒ「来たの!?」
長門「……」
ササッ!―――――――
キョン「! って……」
古泉「これはこれは……」
ハルヒ「そうね」
古泉「とりあえず外に出てみましょう」
みくる「こ、こわいですぅ~」
キョン「体育館にでも立ち寄ってみるか」
スッ――――――
キョン「だ、誰だ!!!」
ハルヒ「来たの!?」
長門「……」
ササッ!―――――――
キョン「! って……」
古泉「これはこれは……」
54: 2012/05/10(木) 23:14:13.36 ID:SpEQtmny0
キョン「コンピ研とやらの部長さんではないか」
コンピ研部長「SOS団……」
ハルヒ「あんた傷だらけじゃないの」
キョン「長門、この部長さんにもあのフォースなんちゃらというものをかけてやれないか」
長門「……わかった」
コンピ研部長「SOS団……」
ハルヒ「あんた傷だらけじゃないの」
キョン「長門、この部長さんにもあのフォースなんちゃらというものをかけてやれないか」
長門「……わかった」
56: 2012/05/10(木) 23:17:09.95 ID:SpEQtmny0
コンピ研部長「……ありがとう。恩に着るよ」
キョン「それでほかの部員はどうしたんだ。部長さん一人だけとは、やけに珍しいじゃないか」
コンピ研部長「突然、テニス部の襲撃を受けたんだ。
僕らは体育館前で身を寄せ合っていたのだがね……僕しか逃げ切れなかった」
キョン「ということは今、体育館周辺にはテニス部員たちがいるのか」
コンピ研部長「もしかしたら」
キョン「んー……どうすればいいのやら」
ハルヒ「行くのよ!」
キョン「行くのか!?」
ハルヒ「そうよ、正々堂々と真っ向から闘いに行くのよ!」
キョン「しかしどうやって」
キョン「それでほかの部員はどうしたんだ。部長さん一人だけとは、やけに珍しいじゃないか」
コンピ研部長「突然、テニス部の襲撃を受けたんだ。
僕らは体育館前で身を寄せ合っていたのだがね……僕しか逃げ切れなかった」
キョン「ということは今、体育館周辺にはテニス部員たちがいるのか」
コンピ研部長「もしかしたら」
キョン「んー……どうすればいいのやら」
ハルヒ「行くのよ!」
キョン「行くのか!?」
ハルヒ「そうよ、正々堂々と真っ向から闘いに行くのよ!」
キョン「しかしどうやって」
57: 2012/05/10(木) 23:20:25.15 ID:SpEQtmny0
ハルヒ「ふふふっ」
キョン「なんだその不気味な微笑みは」
ハルヒ「み、く、る、ちゃん!」
キョン「まさか……」
みくる「な、なななななんですか~ぁ」
ハルヒ「目からビームくらい出せるでしょ!あのときみたいに! ねえ、みくるちゃん!」
みくる「ふ、ふぇえええ」
キョン「(今回はコンタクトをしていないから大丈夫だとは思うが…)」
ハルヒ「だから乱闘になったときは頼むわよ!」
キョン「結局、お前は何もしないのか」
キョン「なんだその不気味な微笑みは」
ハルヒ「み、く、る、ちゃん!」
キョン「まさか……」
みくる「な、なななななんですか~ぁ」
ハルヒ「目からビームくらい出せるでしょ!あのときみたいに! ねえ、みくるちゃん!」
みくる「ふ、ふぇえええ」
キョン「(今回はコンタクトをしていないから大丈夫だとは思うが…)」
ハルヒ「だから乱闘になったときは頼むわよ!」
キョン「結局、お前は何もしないのか」
58: 2012/05/10(木) 23:24:36.90 ID:SpEQtmny0
トントントンッ―――――トントンッ―――
キョン「おい、バスケットボールをドリブルしている音が聞こえるぞ」
古泉「ここは一旦、木陰に隠れましょう」
トンッ――トンッ―トンッ
バスケ部員男B「ったく残りの部のやつらは一体どこにいんだよ」
バスケ部員男C「放送部は科学部によって制圧されちまったしな」
コンピ研部長「どうするんですか」
キョン「このまま見過ごすわけにもいかないしな……」
ハルヒ「突撃しましょ! 後ろからドンパチやってやるのよ!」
キョン「本当にそれでいいn……!!!!!!」
!!!
スッスッスッ―――パンパンッ――
キョン「剛速球のテニスボールがバスケ部めがけて飛んできやがったぞ!!!」
キョン「おい、バスケットボールをドリブルしている音が聞こえるぞ」
古泉「ここは一旦、木陰に隠れましょう」
トンッ――トンッ―トンッ
バスケ部員男B「ったく残りの部のやつらは一体どこにいんだよ」
バスケ部員男C「放送部は科学部によって制圧されちまったしな」
コンピ研部長「どうするんですか」
キョン「このまま見過ごすわけにもいかないしな……」
ハルヒ「突撃しましょ! 後ろからドンパチやってやるのよ!」
キョン「本当にそれでいいn……!!!!!!」
!!!
スッスッスッ―――パンパンッ――
キョン「剛速球のテニスボールがバスケ部めがけて飛んできやがったぞ!!!」
59: 2012/05/10(木) 23:27:50.50 ID:SpEQtmny0
バスケ部員男A「うっ!!」
バスケ部員男E「背後からいきなり奇襲……してくると……は……」
バスケ部員男B「俺らだけでも逃げないと!」
テニス部員女B「そうはさせないわよ!!!」
スッ!―パンッ!――
バスケ部員B「っ……」
テニス部員女E「意外とバスケ部もあっけなく終わりましたね」
??「そうね」
キョン「って! な、なんであ、あいつがあんなところにいんだ!!!」
バスケ部員男E「背後からいきなり奇襲……してくると……は……」
バスケ部員男B「俺らだけでも逃げないと!」
テニス部員女B「そうはさせないわよ!!!」
スッ!―パンッ!――
バスケ部員B「っ……」
テニス部員女E「意外とバスケ部もあっけなく終わりましたね」
??「そうね」
キョン「って! な、なんであ、あいつがあんなところにいんだ!!!」
61: 2012/05/10(木) 23:32:08.15 ID:SpEQtmny0
テニス部員女B「朝倉先輩、次はどうしますか?」
朝倉「そうね……なんだか……あそこ……怪しいわね」
キョン「朝倉? テニス部員? 先輩? しかしあれは見るから朝倉涼子に間違いない。よりによってなんであいつなんだ!!
って、そんなことを言ってる場合じゃねえ。あいつが迫ってきてるじゃねえか」
ハルヒ「みくるちゃん!! 目からビーム発射するのよ!!!」
みくる「わわわわわ、わたしがですかああああ!!!」
ハルヒ「いいから早く出しなさぁぁぁああああい!!」
キョン「あああ、本当に大丈夫なのかよ!」
みくる「み、みみみくるビィィィィィィイイイイーーーーーーム!」
ピシュンッ―――――――――――
朝倉「そうね……なんだか……あそこ……怪しいわね」
キョン「朝倉? テニス部員? 先輩? しかしあれは見るから朝倉涼子に間違いない。よりによってなんであいつなんだ!!
って、そんなことを言ってる場合じゃねえ。あいつが迫ってきてるじゃねえか」
ハルヒ「みくるちゃん!! 目からビーム発射するのよ!!!」
みくる「わわわわわ、わたしがですかああああ!!!」
ハルヒ「いいから早く出しなさぁぁぁああああい!!」
キョン「あああ、本当に大丈夫なのかよ!」
みくる「み、みみみくるビィィィィィィイイイイーーーーーーム!」
ピシュンッ―――――――――――
63: 2012/05/10(木) 23:33:19.18 ID:SpEQtmny0
キョン「マジで出しやがった!」
朝倉「!」
テニス部員女E「あ!」
テニス部員女B「か、からだが!!」
テニス部員女C「そ、そんな……」
テニス部員女D「朝倉先輩、あとはおねが………」
キョン「おいおい、いきなり四人も仕留めちまったじゃねえかよ」
朝倉「あら、やっぱりいたのね。でも……逃がさないわよ」
キョン「(またあのときみたいになっちまうのか……)」
古泉「……これは困ったことになりましたね」
朝倉「!」
テニス部員女E「あ!」
テニス部員女B「か、からだが!!」
テニス部員女C「そ、そんな……」
テニス部員女D「朝倉先輩、あとはおねが………」
キョン「おいおい、いきなり四人も仕留めちまったじゃねえかよ」
朝倉「あら、やっぱりいたのね。でも……逃がさないわよ」
キョン「(またあのときみたいになっちまうのか……)」
古泉「……これは困ったことになりましたね」
64: 2012/05/10(木) 23:37:56.00 ID:SpEQtmny0
ハルヒ「みくるちゃん!! こうなったらみくるビーム連射よ!!! やっちゃいなさい!!」
みくる「と、ととと、とりぷるみくるビィィィィィィイイイイイーーーム!!!」
ピシュンッ――――ピシュンッ――――ピシュンッ―――――――――――
朝倉「私にそんなのは無用よ」
キョン「くそっ、なんだあの敏捷な動きは。朝比奈さんのビームに掠りもしねぇ」
みくる「もう力がありませぇんしえーん」
ハルヒ「どうしましょ」
朝倉「次は私の番よ」
キョン「あっ!」
古泉「!」
コンピ研部長「!」
シュシュシュッ!!―――――ズズズズズ...........
みくる「と、ととと、とりぷるみくるビィィィィィィイイイイイーーーム!!!」
ピシュンッ――――ピシュンッ――――ピシュンッ―――――――――――
朝倉「私にそんなのは無用よ」
キョン「くそっ、なんだあの敏捷な動きは。朝比奈さんのビームに掠りもしねぇ」
みくる「もう力がありませぇんしえーん」
ハルヒ「どうしましょ」
朝倉「次は私の番よ」
キョン「あっ!」
古泉「!」
コンピ研部長「!」
シュシュシュッ!!―――――ズズズズズ...........
66: 2012/05/10(木) 23:40:56.57 ID:SpEQtmny0
朝倉「あら」
キョン「朝倉が放った巨大な数本の針を……と、とめやがっただと!!
目の前で長門がシールドを張ってやがる……」
長門「……ここは私に任せて」
ハルヒ「……有希!」
長門「早く……時間がない」
朝倉「あら、あなた一人で私を攻略できるかしら」
キョン「ここは長門にまかせよう」
古泉「そうですね。僕たちは残っている他の部を追いましょう」
キョン「長門、後は頼んだぞ」
―――――――――――――――――
キョン「朝倉が放った巨大な数本の針を……と、とめやがっただと!!
目の前で長門がシールドを張ってやがる……」
長門「……ここは私に任せて」
ハルヒ「……有希!」
長門「早く……時間がない」
朝倉「あら、あなた一人で私を攻略できるかしら」
キョン「ここは長門にまかせよう」
古泉「そうですね。僕たちは残っている他の部を追いましょう」
キョン「長門、後は頼んだぞ」
―――――――――――――――――
67: 2012/05/10(木) 23:44:07.13 ID:SpEQtmny0
キョン「長門だけをおいて体育館に来たわけだが」
ハルヒ「誰もいないじゃない」
キョン「どこにいんだ……」
科学部員男A「いたぞ!!!」
キョン「くそっ! いやがったか!!」
科学部員男D「毒ガスを発射します!!」
科学部員男E「いいぞ、やってやれ!!」
キョン「やつら全員、完全防備かよ。ずるいにもほどがあるぞ」
古泉「僕たちには長門さんにかけてもらった アレ がありますから大丈夫でしょう」
キョン「そうだな」
コンピ研部長「なるほど」
キョン「ハルヒ、一発やってやろうぜ!」
ハルヒ「あったりまえでしょう!!!」
ハルヒ「誰もいないじゃない」
キョン「どこにいんだ……」
科学部員男A「いたぞ!!!」
キョン「くそっ! いやがったか!!」
科学部員男D「毒ガスを発射します!!」
科学部員男E「いいぞ、やってやれ!!」
キョン「やつら全員、完全防備かよ。ずるいにもほどがあるぞ」
古泉「僕たちには長門さんにかけてもらった アレ がありますから大丈夫でしょう」
キョン「そうだな」
コンピ研部長「なるほど」
キョン「ハルヒ、一発やってやろうぜ!」
ハルヒ「あったりまえでしょう!!!」
69: 2012/05/10(木) 23:51:30.57 ID:SpEQtmny0
科学部員男D「毒ガスが効かないだと! どういうことだ!!!!」
ハルヒ「今のうちに!! おりゃぁぁぁぁあああああああああああ!!!」
古泉「ふんもっふふふふふふふふふふふふもっふもっふもっふもっふ!!!!!!」
キョン「アッ―――――――――――――」
―――――――――――――
ハルヒ「今のうちに!! おりゃぁぁぁぁあああああああああああ!!!」
古泉「ふんもっふふふふふふふふふふふふもっふもっふもっふもっふ!!!!!!」
キョン「アッ―――――――――――――」
―――――――――――――
73: 2012/05/10(木) 23:56:07.11 ID:SpEQtmny0
古泉「科学部は全滅しましたね」
キョン「ああ」
ハルヒ「意外と楽勝だったじゃない」
キョン「あと残っている部は何なんだ」
古泉「アナウンスがないので把握出来ませんね」
キョン「ちくしょう、長門のところに戻ってみるか」
古泉「そうしましょう」
朝倉「あら、こんなところにいたの?」
キョン「あ、朝倉!」
キョン「ああ」
ハルヒ「意外と楽勝だったじゃない」
キョン「あと残っている部は何なんだ」
古泉「アナウンスがないので把握出来ませんね」
キョン「ちくしょう、長門のところに戻ってみるか」
古泉「そうしましょう」
朝倉「あら、こんなところにいたの?」
キョン「あ、朝倉!」
74: 2012/05/11(金) 00:01:47.39 ID:SpEQtmny0
古泉「来てしまいましたね」
キョン「長門はどうした!!!?」
朝倉「あの子? あの子ならもうやっつけちゃったわよ。案外弱くてびっくりしちゃったくらい。
それと、鉄道部員の人かしら? あの人たちも全員まとめてやっちゃったわよ」
キョン「長門が負けるなんてそんなことありえんのかよ」
古泉「やるしかありません」
みくる「こうなったらわたしも」
古泉「ふんっっっっっっもっふもふもふもふもふもふもふもふもふふふふふふふ!!!!」
みくる「み、みくるビィィィィィィィィィイイイーーーーム!!」
朝倉「残念だけど……そんなのは効かないの」
シュンッ!――――――――――ドンッ!――――――――
キョン「長門はどうした!!!?」
朝倉「あの子? あの子ならもうやっつけちゃったわよ。案外弱くてびっくりしちゃったくらい。
それと、鉄道部員の人かしら? あの人たちも全員まとめてやっちゃったわよ」
キョン「長門が負けるなんてそんなことありえんのかよ」
古泉「やるしかありません」
みくる「こうなったらわたしも」
古泉「ふんっっっっっっもっふもふもふもふもふもふもふもふもふふふふふふふ!!!!」
みくる「み、みくるビィィィィィィィィィイイイーーーーム!!」
朝倉「残念だけど……そんなのは効かないの」
シュンッ!――――――――――ドンッ!――――――――
76: 2012/05/11(金) 00:03:41.72 ID:fIWvXrk30
キョン「古泉っ! 朝比奈さん!」
古泉「まさか跳ね返ってくるとは……」
みくる「うぅ……」
ハルヒ「ちょっと、みくるちゃん! 古泉君!」
古泉「あとはよろしく頼みま……」
みくる「キョンくん……涼宮さん……ごめんなさ……」
コンピ研部長「……僕まで巻き添いになるとは」
キョン「完全にパニック状態だ。ゲームであれ、こんな状況は想定していなかった」
古泉「まさか跳ね返ってくるとは……」
みくる「うぅ……」
ハルヒ「ちょっと、みくるちゃん! 古泉君!」
古泉「あとはよろしく頼みま……」
みくる「キョンくん……涼宮さん……ごめんなさ……」
コンピ研部長「……僕まで巻き添いになるとは」
キョン「完全にパニック状態だ。ゲームであれ、こんな状況は想定していなかった」
78: 2012/05/11(金) 00:06:12.08 ID:fIWvXrk30
ハルヒ「そんな……」
キョン「くそっ、ここで負けるしかないのか」
朝倉「ふふ、これで私の勝ちも確定みたいね。どう? 楽しかったでしょ?」
キョン「仕方ない。ハルヒ、俺が奴を引き付ける。その間に、隙を狙って攻撃するんだ」
ハルヒ「わかったわ」
朝倉「このナイフでぶっ刺して終わりにしましょ♪」
スッ―――――――
動きが早い!!
キョン「こっちだ。来い!」
朝倉「まずはあなたからね」
キョン「くそっ、ここで負けるしかないのか」
朝倉「ふふ、これで私の勝ちも確定みたいね。どう? 楽しかったでしょ?」
キョン「仕方ない。ハルヒ、俺が奴を引き付ける。その間に、隙を狙って攻撃するんだ」
ハルヒ「わかったわ」
朝倉「このナイフでぶっ刺して終わりにしましょ♪」
スッ―――――――
動きが早い!!
キョン「こっちだ。来い!」
朝倉「まずはあなたからね」
79: 2012/05/11(金) 00:09:39.43 ID:fIWvXrk30
前なんか向いていたら背後から刺されて一巻の終わりになっちまう。
ここは、正面を向いて堂々と戦うしかない。
って言っても何も持っていないんじゃ話にならない。
素手で闘うしかないのか。
朝倉「もう逃げられないわ。これでおしまいよ!」
ちくしょう!
スッ――――
危ねえ! ギリギリで避けられた。身を翻していなかったらやられてたな。
朝倉「惜しいわね」
ここは、正面を向いて堂々と戦うしかない。
って言っても何も持っていないんじゃ話にならない。
素手で闘うしかないのか。
朝倉「もう逃げられないわ。これでおしまいよ!」
ちくしょう!
スッ――――
危ねえ! ギリギリで避けられた。身を翻していなかったらやられてたな。
朝倉「惜しいわね」
81: 2012/05/11(金) 00:12:28.78 ID:fIWvXrk30
ハルヒ「これで止めをさすわよ!」
キョン「弓だと! どこから拾ってきたんだそんなもの。
まあいい、あの運動神経抜群なハルヒならやってくれるかもしれない」
ハルヒ「集中……集中……全てをこの一本の矢に託すわ!」
朝倉「……させないわ」
スッ―――――――
キョン「!」
グサッ―――――
キョン「弓だと! どこから拾ってきたんだそんなもの。
まあいい、あの運動神経抜群なハルヒならやってくれるかもしれない」
ハルヒ「集中……集中……全てをこの一本の矢に託すわ!」
朝倉「……させないわ」
スッ―――――――
キョン「!」
グサッ―――――
82: 2012/05/11(金) 00:15:34.28 ID:fIWvXrk30
ハルヒ「っ……」
朝倉「……残念だったわね」
キョン「テ、テレポートしやがった……そんなまさか」
ハルヒ「キョン……何もしてあげられなくてごめ……」
キョン「冗談きついぜ……これじゃ、あの時と全く同じ光景じゃねえか」
朝倉「残りはあなただけね。それじゃあ、行くわよっ!」
サッ――
朝倉「……残念だったわね」
キョン「テ、テレポートしやがった……そんなまさか」
ハルヒ「キョン……何もしてあげられなくてごめ……」
キョン「冗談きついぜ……これじゃ、あの時と全く同じ光景じゃねえか」
朝倉「残りはあなただけね。それじゃあ、行くわよっ!」
サッ――
83: 2012/05/11(金) 00:17:45.18 ID:fIWvXrk30
キョン「ダメだ。これはもう完全に氏亡フラグだ……」
あ
スッ――
グサリッ――
終わった……
ああ
ささっt……!!!
あ
スッ――
グサリッ――
終わった……
ああ
ささっt……!!!
85: 2012/05/11(金) 00:23:44.34 ID:fIWvXrk30
谷口「わりぃな、遅れちまって」
キョン「た、谷口!!!」
朝倉「!!」
キョン「お、お前……」
谷口「俺のことはいいんだ」
腹にナイフが刺ってんじゃねえかよ……しかも俺の真正面にいやがる。
俺のために犠牲になるなんて……。
谷口「AAランクプラスと仲間……どちらをとるか……」
谷口が腹に刺さったナイフを片手で抜いた。
キョン「た、谷口!!!」
朝倉「!!」
キョン「お、お前……」
谷口「俺のことはいいんだ」
腹にナイフが刺ってんじゃねえかよ……しかも俺の真正面にいやがる。
俺のために犠牲になるなんて……。
谷口「AAランクプラスと仲間……どちらをとるか……」
谷口が腹に刺さったナイフを片手で抜いた。
86: 2012/05/11(金) 00:25:46.28 ID:fIWvXrk30
谷口「俺だったら……」
朝倉「!!」
グサリッ――――
谷口「仲間を取るぜ」
朝倉「そ、そんな……」
谷口「俺にとって朝倉涼子は夢のような存在だ。しかし俺にだって失いたくないものはある」
キョン「谷口……」
谷口「現実世界でまた会おうぜ」
朝倉「!!」
グサリッ――――
谷口「仲間を取るぜ」
朝倉「そ、そんな……」
谷口「俺にとって朝倉涼子は夢のような存在だ。しかし俺にだって失いたくないものはある」
キョン「谷口……」
谷口「現実世界でまた会おうぜ」
87: 2012/05/11(金) 00:28:52.68 ID:fIWvXrk30
ったくあの野郎X……
ずっとお前は俺のことを仲間だと思っていたのかよ
やっぱり世界一のアホだな
……でもよ、俺もだぜ……。心の中では蔑みながらも、本当は仲間だと思っていたさ。
谷口だけじゃねえ。朝比奈さん、古泉、長門、ハルヒだって俺にとって大切な仲間だ。
なんだかんだ言って、このイベント、楽しかったな。
って、体中が塵になっていく……待てよ、まだ残っている部があるんじゃないのか、ないのか?
ああ意識が朦朧と…………..
ずっとお前は俺のことを仲間だと思っていたのかよ
やっぱり世界一のアホだな
……でもよ、俺もだぜ……。心の中では蔑みながらも、本当は仲間だと思っていたさ。
谷口だけじゃねえ。朝比奈さん、古泉、長門、ハルヒだって俺にとって大切な仲間だ。
なんだかんだ言って、このイベント、楽しかったな。
って、体中が塵になっていく……待てよ、まだ残っている部があるんじゃないのか、ないのか?
ああ意識が朦朧と…………..
90: 2012/05/11(金) 00:31:51.69 ID:fIWvXrk30
ハルヒ「キョン、キョンったら、さっさと起きなさいっ!」
キョン「ん……うう」
ハルヒ「いつまで仮想世界に浸っているのよ」
みくる「キョンくん、大丈夫ですかあ!?」
古泉「ご無事のようで」
キョン「ここは、現実世界でいいん……だな?」
古泉「そうです。あなたのおかげでSOS団は勝利を得ることができました」
ハルヒ「キョン、よく頑張ったわ! 100万円で好きなものをバンバン買えるわよ!」
なんとかSOS団一同はこのイベントで勝つことができたらしい……。
それにしても疲れたな。
キョン「ん……うう」
ハルヒ「いつまで仮想世界に浸っているのよ」
みくる「キョンくん、大丈夫ですかあ!?」
古泉「ご無事のようで」
キョン「ここは、現実世界でいいん……だな?」
古泉「そうです。あなたのおかげでSOS団は勝利を得ることができました」
ハルヒ「キョン、よく頑張ったわ! 100万円で好きなものをバンバン買えるわよ!」
なんとかSOS団一同はこのイベントで勝つことができたらしい……。
それにしても疲れたな。
91: 2012/05/11(金) 00:33:11.76 ID:fIWvXrk30
放課後――――
キョン「ったく、ハルヒのやつめ、掃除が終わったら、すぐ部室に来いだなんて。そんなことは言われなくてもわかってる」
キョン「教室の掃除が終わったことだし、行ってみるか。ハルヒは100万を何に使うんだろうな」
キョン「ったく、ハルヒのやつめ、掃除が終わったら、すぐ部室に来いだなんて。そんなことは言われなくてもわかってる」
キョン「教室の掃除が終わったことだし、行ってみるか。ハルヒは100万を何に使うんだろうな」
92: 2012/05/11(金) 00:35:06.35 ID:fIWvXrk30
部室――――
ガシャッ――――――
キョン「うわっ!」
キョン「全揃いじゃねーか!」
みくる「キョンくん、来ましたね!」
ハルヒ「ちょっとキョン!来るの遅いわよ!」
古泉「おやおや、やっときましたか」
長門「……」
国木田「やあ、キョン」
谷口「まったくよ……」
鶴屋さん「キョンくーーん、ひっさしぶりー!」
コンピ研部長「お邪魔しています……」
ガシャッ――――――
キョン「うわっ!」
キョン「全揃いじゃねーか!」
みくる「キョンくん、来ましたね!」
ハルヒ「ちょっとキョン!来るの遅いわよ!」
古泉「おやおや、やっときましたか」
長門「……」
国木田「やあ、キョン」
谷口「まったくよ……」
鶴屋さん「キョンくーーん、ひっさしぶりー!」
コンピ研部長「お邪魔しています……」
93: 2012/05/11(金) 00:37:20.70 ID:fIWvXrk30
キョン「ど、どうなってんだ。しかもテーブルが豪華な食事で埋まってやがるし……」
ハルヒ「これ、全部私の奢りよ! 私のじ・ば・ら!」
キョン「どうせ賞金の100万でそろえたんだろ」
ハルヒ「何言ってんの。やっぱり賞金は辞退したわ」
キョン「はあああああ!?」
ハルヒ「よく考えてみたら、私たち高校生にそんな大金は必要ないのよ。
それで金銭感覚が狂っちゃったら本来楽しかったものも楽しめなくなっちゃうでしょ?
私はそれよりももっと大事なものがあると思うの。お金では買えない大事なものが」
ハルヒ「これ、全部私の奢りよ! 私のじ・ば・ら!」
キョン「どうせ賞金の100万でそろえたんだろ」
ハルヒ「何言ってんの。やっぱり賞金は辞退したわ」
キョン「はあああああ!?」
ハルヒ「よく考えてみたら、私たち高校生にそんな大金は必要ないのよ。
それで金銭感覚が狂っちゃったら本来楽しかったものも楽しめなくなっちゃうでしょ?
私はそれよりももっと大事なものがあると思うの。お金では買えない大事なものが」
94: 2012/05/11(金) 00:39:06.76 ID:fIWvXrk30
キョン「なんともハルヒらしい。だけど今回のこの食費、飲食代、俺は絶対払わないからな!」
ハルヒ「わかってるわよ! そのくらい。 その代わり、100万円と引き換えにいいものを頂いたわ!」
キョン「言ってみろ。たいしたことじゃないんだろうが」
ハルヒ「文化祭の映画! 次撮影したときは、それが体育館で上映されることになったのよ!!!!
体育館よ、体育館!!! これでSOS団の名をさらに世に知らしめることができるわ!!」
キョン「アッ―――――――――――――――」
ハルヒ「わかってるわよ! そのくらい。 その代わり、100万円と引き換えにいいものを頂いたわ!」
キョン「言ってみろ。たいしたことじゃないんだろうが」
ハルヒ「文化祭の映画! 次撮影したときは、それが体育館で上映されることになったのよ!!!!
体育館よ、体育館!!! これでSOS団の名をさらに世に知らしめることができるわ!!」
キョン「アッ―――――――――――――――」
95: 2012/05/11(金) 00:39:58.57 ID:fIWvXrk30
あのときのハルヒの笑顔は俺が今まで見た中で一番輝いていた。
その後、部室の中では豪華なパーティーが繰り広げられた。
こんな小さな部室の中でよくこんな大勢の人がいられるものだ。大勢でもないか。
とりあえず、みんなとの会話を楽しんだ。
その後、部室の中では豪華なパーティーが繰り広げられた。
こんな小さな部室の中でよくこんな大勢の人がいられるものだ。大勢でもないか。
とりあえず、みんなとの会話を楽しんだ。
96: 2012/05/11(金) 00:40:19.15 ID:fIWvXrk30
みくる「キョンくん、ごめんなさい。私何もできなくて」
キョン「朝比奈さん、いいんですよ。結局は勝てたんだし」
みくる「ただ怯えることしかできませんでした……」
キョン「でも、ミクルビーム、活躍してたじゃないですか」
みくる「そ、そうですか////」
キョン「そうですよ。あれがなかったら絶対に勝てませんでしたよ」
みくる「み、みみみくるビィィィイイイイイーーーーーム!!!」
キョン「ちょ、朝比奈さん! アッ―――――――――――――」
キョン「朝比奈さん、いいんですよ。結局は勝てたんだし」
みくる「ただ怯えることしかできませんでした……」
キョン「でも、ミクルビーム、活躍してたじゃないですか」
みくる「そ、そうですか////」
キョン「そうですよ。あれがなかったら絶対に勝てませんでしたよ」
みくる「み、みみみくるビィィィイイイイイーーーーーム!!!」
キョン「ちょ、朝比奈さん! アッ―――――――――――――」
97: 2012/05/11(金) 00:41:21.08 ID:fIWvXrk30
キョン「長門、お疲れ様」
長門「……」
キョン「あまり思い出したくないのだが、朝倉はやっぱり強かったか」
長門「……強かった。なぜあの空間に現れたのか不明。でもあなたは頑張った」
キョン「長門がいたから頑張れたんだ。ありがとな」
長門「……」
長門「……大好き」
キョン「い、いま、なんと……!」
長門「……」
キョン「あまり思い出したくないのだが、朝倉はやっぱり強かったか」
長門「……強かった。なぜあの空間に現れたのか不明。でもあなたは頑張った」
キョン「長門がいたから頑張れたんだ。ありがとな」
長門「……」
長門「……大好き」
キョン「い、いま、なんと……!」
98: 2012/05/11(金) 00:42:09.41 ID:fIWvXrk30
キョン「……」
古泉「おやおや」
キョン「……」
古泉「まだお疲れになられているのですか」
キョン「まあな、お前のせいだ」
古泉「僕のふんもっふはどうでしたか」
キョン「こんなことは直接言いたくないが……最高だったぜ」
古泉「なんだか照れますね」
キョン「頼むからそのにやけ面はやめろっ!」
古泉「おやおや」
キョン「……」
古泉「まだお疲れになられているのですか」
キョン「まあな、お前のせいだ」
古泉「僕のふんもっふはどうでしたか」
キョン「こんなことは直接言いたくないが……最高だったぜ」
古泉「なんだか照れますね」
キョン「頼むからそのにやけ面はやめろっ!」
99: 2012/05/11(金) 00:43:07.12 ID:fIWvXrk30
キョン「国木田、お前は参加していたのか」
国木田「当たり前だよ。参加していたに決まっているじゃないか」
キョン「ああ、そういえば谷口と一緒に戦っていたな」
国木田「でも途中で鉄道部の人にコテンパンにやられてしまってね」
キョン「そうだったのか」
国木田「それよりさ、僕の化学の話、聞いてくれない!!!?」
キョン「断る!」
国木田「当たり前だよ。参加していたに決まっているじゃないか」
キョン「ああ、そういえば谷口と一緒に戦っていたな」
国木田「でも途中で鉄道部の人にコテンパンにやられてしまってね」
キョン「そうだったのか」
国木田「それよりさ、僕の化学の話、聞いてくれない!!!?」
キョン「断る!」
100: 2012/05/11(金) 00:44:43.60 ID:fIWvXrk30
キョン「よっ、谷口。お前には救われたよ」
谷口「お前を助けた覚えはないが」
キョン「お前が助けたのは朝倉のほうだったか」
谷口「そうかもな」
キョン「やっぱりお前は世界一のアホだ」
谷口「お前に言われたくはないぜ」
キョン「ありがとよ」
谷口「お前を助けた覚えはないが」
キョン「お前が助けたのは朝倉のほうだったか」
谷口「そうかもな」
キョン「やっぱりお前は世界一のアホだ」
谷口「お前に言われたくはないぜ」
キョン「ありがとよ」
101: 2012/05/11(金) 00:45:45.32 ID:fIWvXrk30
キョン「鶴屋さんは参加しなかったんですか」
鶴屋さん「ちょっとね。参加したけれども用事があって家に帰っちゃったのさ」
キョン「帰ったのは鶴屋さんだったのか!」
鶴屋さん「そうさ! それまでは谷口君と国木田君と一緒に行動していたのだけどね!」
キョン「なるほど……そういうことだったのか」
鶴屋さん「でも何か国木田君とは良い仲になれそうにょろよ」
キョン「国木田をよろしく頼みます(棒」
鶴屋さん「ちょっとね。参加したけれども用事があって家に帰っちゃったのさ」
キョン「帰ったのは鶴屋さんだったのか!」
鶴屋さん「そうさ! それまでは谷口君と国木田君と一緒に行動していたのだけどね!」
キョン「なるほど……そういうことだったのか」
鶴屋さん「でも何か国木田君とは良い仲になれそうにょろよ」
キョン「国木田をよろしく頼みます(棒」
102: 2012/05/11(金) 00:47:07.42 ID:fIWvXrk30
キョン「」
コンピ研部長「どうも……」
キョン「部長さんはどこでいなくなったんですか」
コンピ研部長「あの女の子の攻撃を食らってね……」
キョン「そうだったのか。全く気がつかなかった」
コンピ研部長「そ、そんな……」
キョン「でもお疲れさん」
コンピ研部長「お疲れ……」
コンピ研部長「どうも……」
キョン「部長さんはどこでいなくなったんですか」
コンピ研部長「あの女の子の攻撃を食らってね……」
キョン「そうだったのか。全く気がつかなかった」
コンピ研部長「そ、そんな……」
キョン「でもお疲れさん」
コンピ研部長「お疲れ……」
103: 2012/05/11(金) 00:48:31.69 ID:fIWvXrk30
ハルヒ「じゃあ、みんな! 勝利を祝ってもう一度、乾杯するわよ!!」
キョン「こんなに喜んでいるハルヒを今までに見たことがないね」
ハルヒ「さあ、グラスを持ちなさいぃぃいいいい!!」
古泉「なんだか盛り上がってきましたね」
みくる「とっても楽しいです!」
鶴屋さん「この高揚感! はんぱないっさぁ!」
国木田「鶴屋さんカワエエ」
谷口「よいしょっと」
ハルヒ「じゃあ、行くわよぉぉぉぉおおおおおおお!!!」
一同「乾杯!!!」
~完~
キョン「こんなに喜んでいるハルヒを今までに見たことがないね」
ハルヒ「さあ、グラスを持ちなさいぃぃいいいい!!」
古泉「なんだか盛り上がってきましたね」
みくる「とっても楽しいです!」
鶴屋さん「この高揚感! はんぱないっさぁ!」
国木田「鶴屋さんカワエエ」
谷口「よいしょっと」
ハルヒ「じゃあ、行くわよぉぉぉぉおおおおおおお!!!」
一同「乾杯!!!」
~完~
104: 2012/05/11(金) 00:50:08.00 ID:fIWvXrk30
保守してくれた人ありでした!
乙
乙
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります