10: 2009/01/25(日) 23:16:36.77 ID:N13JYFAaO
お面屋「ほっほっほっほ……えぇ、それはムジュラの仮面と言いまして…」

水銀燈「なんか気味悪いわぁ」

お面屋「呪われたお面なんですよ」

水銀燈「のっ…呪いぃ?……ふぅん」

お面屋「おやぁ…興味がおありですか?」

水銀燈「えぇ……このお面、いただこうかしらぁ」

お面屋「ほっほっほっ、それはダメですよ、なんせ一度そのお面をつけてしま…」

水銀燈「じゃあねぇ」

バサッバサッ

お面屋「あっ…あぁぁぁ……行ってしまいましたか……これは大変な事になりますよぉ……」




31: 2009/01/26(月) 00:01:43.68 ID:G3XfuvukO
銀「ただいまぁ」

め「あら、おかえり水銀燈」

銀「あなた…まだ起きてたの?早く寝なさい」

め「たまには良いじゃない…それに今夜は月が綺麗よ?」

銀「?…あら本当ねぇ…」

め「満月の光には不思議なちからがあるって良くきくけど…本当かしら…」

銀「さぁ?しらないわそんなの」

め「ふふ…あら?それなに?」


41: 2009/01/26(月) 00:14:23.05 ID:G3XfuvukO

銀「あら…これ?変な男から貰ったのよぉ」
め「ふーん…何だか凄いデザインね…ちょっとかして」

銀「はぁ?嫌よ何で私が…」

め「お願い!!良いでしょ?!」

銀「……たくしょうがないわね…」

め「えへへ…ありがとう」


44: 2009/01/26(月) 00:17:17.04 ID:G3XfuvukO
め「見るからに…怪しい感じ……でも何故かしら…凄く……引き寄せられる…」

銀「?…めぐ?」

ガポ!!

銀「ちょっと!!?」

め「!!!」


47: 2009/01/26(月) 00:22:53.83 ID:G3XfuvukO
め「ぐっ……あっ…水銀…と…う…」

銀「ちょっと?!めぐ!!しっかりしなさい!!」

め「なーんてね!」

銀「はぁ!!?」

め「あははは…どうしたの?私の事心配?」
銀「は…はぁ!?そんなわけ無いでしょ!!バッカみたいぃ!!」
め「ふふふ…水銀燈可愛い…」

銀「いいかげんにしなさいぃ!!もう知らないわよ!!」

め「もー……あれ?」


49: 2009/01/26(月) 00:26:07.98 ID:G3XfuvukO
銀「なによぉ?今度は…」

め「……取れない…」
銀「はぁ?また私を騙すつもりぃ?いいかげん…」

め「おかしいな……取れない……くらい……たす……けて……」

銀「めぐ?」


ビガ!!!!!

銀「!!?」

50: 2009/01/26(月) 00:30:38.38 ID:G3XfuvukO
め「あはははははは!!!」

銀「なぁ!?めぐ?!どうしたのよぉ!!」
め「めぐ?あぁ私の事?…まぁそんなことどうでも良いわ…」

銀「あんた…めぐじゃないわねぇ…いったい!!」

め「うるさいな……他のとこ行っちゃお…」
スー…

銀「な!!鏡の中に?!まちなさぁい!!」
スー…

51: 2009/01/26(月) 00:35:29.18 ID:G3XfuvukO
銀「くっ…何なのよあの仮面は!!…Nのフィールドにまで行き来出来るなんて…」

銀「めぐ!!出てきなさい!!めぐ!!」

め「しつこいな…」

銀「あんた…いったい何者なの!?めぐから離れなさい!!」

め「………もういいや」

銀「?」

め「 お 前 の 顔 は 見 飽 き た 」

バシュン!!!

銀「!!?きゃあああああ!!!」

52: 2009/01/26(月) 00:44:17.93 ID:G3XfuvukO
「……ん……ここは…」

シューン…

「メイメイ……そうだわ私はめぐを追って…早く探さなきゃ!!」
ガッ

「?…あら?なに?…上手くとべな……?!!!」

デク銀燈「なっなっなによこれぇぇぇ~~~~!!??」


おやおや、これは飛んでもない事になりました…果たしてあの黒髪少女は何処へ?
そして、姿を変えられたドールの運命は……信じなさい
信じなさい


つまんないならもう止めますけど…

55: 2009/01/26(月) 01:00:57.71 ID:G3XfuvukO
デク銀燈「何なのよ?!これは?!!あの仮面の仕業ねぇ!!!良くも!!…
ローゼンメイデン第一ドールの水銀燈に向かって
こんな呪いをかけてくれたわねぇ!!!」

ハァ…ハァ…ハァ

銀(しかも何よこの顔!…品の欠片もないじゃない!!……こんな姿…真紅達に見られたらおしまいだわぁ…)
銀「………髪はそのままねぇ…」

56: 2009/01/26(月) 01:06:16.43 ID:G3XfuvukO

シューン…ヒュンヒュン
銀「あ…メイメイ…」
ヒュンヒュン

銀「え?めぐが何処にいるかわかるのぉ?!!」

ヒュン!!

銀「でかしたわぁ!流石ねぇ!……でも…こんな体で……どうやって……」

シュン……

銀「あーもうぐずぐずしたって始まらないわぁ!!行くわよメイメイ!!」
シュンシュン!!


銀「……あ!待ちなさい!くっ!この体歩きにくいわぁ…」

トコトコ……

57: 2009/01/26(月) 01:10:15.27 ID:G3XfuvukO
銀「ずいぶん暗いわねぇ……あら…あれは…」

キラッ

銀「出口?!」

シュン!

銀「あ!メイメイ!!待ちなさいってばぁ!!」

シュー…ン…



銀「……なぁにここ?」

ガコン…ガコン…ガコン…

銀「大きい歯車ねぇ……あ…扉だわぁ…」

ガチャ……


60: 2009/01/26(月) 01:14:23.88 ID:G3XfuvukO
ガヤガヤガヤ…

扉の外は賑やかな町が広がっていた…
でもそこは、水銀燈達がいた町とは違い
かなり文明が遅れたような世界だった…

銀「…Nのフィールドの一つかしら…でも時間何だか変ねぇ…」


62: 2009/01/26(月) 01:21:16.65 ID:G3XfuvukO
トントン……

ガタン……ダン

大工「親方!やっぱり祭の準備するんですか!?もう止めて逃げやしょうよ!」

親方「てやんで!!!てめえもあんな噂信じてんのか!!?
口答えする暇があったら手を動かせバカヤロウ!!」
大工「はっはいい!!」

ドタドタ…

銀「ずいぶん賑やかねぇ…まぁ私には関係無いわぁ…メイメイ?めぐは何処?」

シュン!

銀「この町の外ねぇ?解ったわ…」

64: 2009/01/26(月) 01:31:26.52 ID:G3XfuvukO
銀「この先が外ねぇ…」

トコトコ…

?「あ!キミダメだよ!」

バッ!

銀「なぁ!?」

兵士「この先は危険が一杯なんだ…外に用があるならお母さんと一緒にね?」

銀「なによぉあんた!私は外に用があるのよぉどきなさぁい!」

兵士「ダメだよ…キミみたいな小さな子だけじゃ危ないよ」

水銀燈「アンタ!私を誰だと思ってるのぉ!?
誇り高きローゼンメイデンの第一ドール水銀燈よぉ!!いいからソコをどきなさぁい!さもないと
ジャンクにするわよぉ!!」

バタバタ!!

兵士「………はいはい解ったから…早くお母さんの所に帰ろうね?」

ヒョイ!!

銀「………………グス……」


66: 2009/01/26(月) 01:40:03.01 ID:G3XfuvukO
シュン…シュン…

銀「……良いのよメイメイ…アナタは悪く無いわぁ…他に外に出る方々を探せば良いだけよぉ…」

グルルル……

銀「!!?な…何よ…」

犬「ワンワンワンワン!!」

銀「ヒッ!?」

犬「ワン!ワン!」

銀「いやぁぁぁぁ!!何よこの犬!!もとの姿に戻ったら覚えて…」

ガッ

銀「きゃああ!!?」
ゴロゴロゴロゴロ!!!
どどーん!!

銀「あががが…」ピヨピヨピヨ…

68: 2009/01/26(月) 01:53:55.39 ID:G3XfuvukO
銀「……ん…あらぁ…何処…ここ…」

?「あら…気がついた?」

銀「?!!」

アンジュ「はい?」

銀「あ…アナタだれよぉ!」

アン「私はアンジュ…アナタが倒れてるのをみて運んできたのよ?」

銀「……そ…そう」

ア「もうすぐこの町はお祭りがあるの、だから普段より人が多くてそのぶん迷子もおおいの…
見たところキミはデクナッツ族みたいね?なら直ぐにお母さんが見つかるわ、ここはこの町唯一の宿、ナベカマ亭よ」

銀「……デクナッツ?」

ア「あら?違った?まぁいいわそれより手当てよ、あっちこっち擦りむいてるし」
銀「なにってんのよぉ私は忙しいのよぉ!」
ガバ!!

ア「こら!動かないで!」

銀「わぁあ!?」


70: 2009/01/26(月) 02:02:20.47 ID:G3XfuvukO
銀(忌々しいわぁ…あの呪い仮面…見つけたら絶対にジャンクにしてやるんだから…)

ア「はい、これでもう大丈夫よ」

銀「ムス…」

ア「どうしたの?まだ痛いところある?」

銀「フン…」

プイ!

銀「!……」

ア「…まってて直ぐにお母さんが見つかるわ」
銀「ねぇ…アンジュ」
ア「?なに」

銀「あのドレス…もしかして」

ア「…あぁそうれね…ウェディングドレスよ…」

72: 2009/01/26(月) 02:09:03.71 ID:G3XfuvukO
銀「アナタ…結婚するの?」

ア「えぇ…でももう無理かもしれないわ」

銀「?どういう事よ…」
ア「カーフェイが数日前から行方不明なの…」
銀「そのカーフェイって人が貴女のあいてってわけねぇ…」

ア「もう…おませさんね…
えぇそうよ…とても大事な人…祭の日に結婚しようって約束したのに…最近変な噂もたっているし…」

銀「噂?……」

73: 2009/01/26(月) 02:13:29.34 ID:G3XfuvukO
ア「あら知らない?
空から月が3日後に落ちてくるって噂よ…3日後には祭があるのに…
だからこの町でも祭をしようって人達と逃げようって人達に別れてるの…」

銀「そういえば聞いたわねぇ…そんな話」

ア「カーフェイも逃げ出しちゃったのかな?」

銀「そんなの私が知るわけ無いでしょ」

75: 2009/01/26(月) 02:21:06.43 ID:G3XfuvukO
ア「…そうよね…ごめん」

銀「貴女みたいな美人を捨てるような男じゃない事は
貴女が一番解ったてるでしょ
初対面のしかもこんな不細工に聞かないで頂戴…それと…私は…これでもレディなのよぉ…キミなんて言わないでくれない?」

ア「!!…あなた…名前は…」

銀「……水銀燈よ…」
ア「そう……水銀燈…ありがとう…」

ギュッ…

銀「?!…」

(何故かしら…普段ならイライラする筈なのに…姿を変えられたからかしら…)

77: 2009/01/26(月) 02:27:18.96 ID:G3XfuvukO
銀「ところで…
その月を落とすなんてバカな噂が広まっているのねぇ…
私なら絶対に信じないわよぉ?」

ア「うん…でも月が少しづつだけど近づいて来てるの…それに…」
銀「それに?」

ア「月を落とそうとしてるのが…仮面を着けた黒髪の魔女だって言われてて…」

銀(仮面!?黒髪の魔女?!!)


めぐ「ふふふ…ここまで来るなんて…本当にしつこいなぁ…」

銀「!!?」

78: 2009/01/26(月) 02:36:08.87 ID:G3XfuvukO

銀「めぐ!!」

ア「キャッ!水銀燈?」

め「ふふふふふふ」

銀「まちなさぁい!今度こそ逃がさないわぁ!!」

デク銀燈はめぐ(仮面)を追いかけます…するといつの間にやら…
デク銀燈は自分がこの町の入口として出てきた建物、時計塔の頂上までやって来たのでした…

銀「はぁ…はぁ…さぁ追い詰めたわぁ…」

め「お前も本当にしつこいな…」

銀「うるさい!!めぐを解放しなさい!私を元に戻しなさぁい!!」

め「ふん…もう手遅れ…」
スッ…
銀「!?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
銀「な…なによ…これ…」

79: 2009/01/26(月) 02:40:55.85 ID:G3XfuvukO
めぐが指差す先を見たデク銀燈は青ざめました…
空一杯に物凄い顔をした月がこちらに向かって落ちてきているのです!!

銀「これが…月…」

め「ふははは!!アンタなんかにはどうにもならないさ…止められるもんなら止めてみろ!!」

銀「!!!クッ…」


め「アハハハハハハハハア…」

銀「!?」

82: 2009/01/26(月) 02:48:51.45 ID:G3XfuvukO
め「グッ!…ヤメロ…ウルサイ…ダマレ…ダマ…れ……と…う……
水銀燈!!」

銀「めぐ!?」

め「お願い…良く聞いて…あの月を…止める方法が…あるの…」

銀「な!何ですって!?」

め「私が少しだけ…時間を…もどすから…お願い……沼…やま…ウミ…たに…止める……ちから…があるから…それを……あああ?!!!」

銀「めぐうぅぅ!!!」
ゴゴゴゴゴゴ…


カッ!!!!













83: 2009/01/26(月) 02:54:17.94 ID:G3XfuvukO
シュンシュン!

銀「…ここは…メイメイ?…私は……そう…確か…月が落ちて……はぁ!!」
ガバ!!!

銀「外はどうなったのぉ!!?」

…カラン…

ガシッ←ドアノブをつかむ音

銀「あら?……あ…ああ…!!」





銀「やったわあああぁぁぁ!!!もとの姿に戻ったわぁあぁぁ!!!」


86: 2009/01/26(月) 03:00:44.76 ID:G3XfuvukO
ガチャ…

改めて外を見る水銀燈…
外は自分がこの世界に来たときと変わらず賑やかだった…

銀「夢……いや違うわよねぇ…」

空を見てアレを確認する

銀「さっきより小さい…違うわねぇ…時間が戻ったみたい…あら?」

下を見ていると見慣れた人物が目に入る…

銀「アンジュ!!」

88: 2009/01/26(月) 03:09:43.44 ID:G3XfuvukO
バサバサ…

ア「キャッ!?」

銀「良かった…無事みたいねぇ…」

ア「あ…貴女…誰?」
銀「…この前デクナッツの少女を助けたのわすれたのぉ?ほらぁ銀髪の…」

ア「デクナッツ?銀髪?……さぁ…」

銀「………アンジュ…貴女…フィアンセは見つかった?」

ア「!!カーフェイを知っているの?!教えて!あの人は今どこで何を!!」

銀「!まちなさぁい!私は…知らないわよ!」

振り払って飛び立つ水銀燈

バサバサバサ…



91: 2009/01/26(月) 03:14:37.42 ID:G3XfuvukO
銀「よく見たら…姿だけじゃない…傷も最初っから無かったみたいになくなってるわぁ……」
シュン……

銀「…大丈夫よメイメイ…それより…これからの事よぉ…」



102: 2009/01/26(月) 06:34:04.90 ID:G3XfuvukO

銀「めぐによると…沼…山…海…谷に何かあるみたいに言ってたわねぇ…
めぐが時間を戻してくれたのはそこへいってそれを手に入れてくればいいのねぇ…」

銀「そういえばメイメイ…いったい何時間ぐらい戻ったのぉ?」

シュン…シュン!シュン!

銀「そう…72時間…今は…71時間31分22秒ねぇ…」

銀「解ったわ…さぁ行くわよぐずぐずしてられないわぁ…」

シュンシュン!

銀「さてと、何処から行こうかしら……!」


103: 2009/01/26(月) 06:39:33.69 ID:G3XfuvukO
銀「……」
じー
兵士「…?」
じー
銀「………」
じー
兵士「あのなんでしょう……?」

銀「……………」

スタスタ……

ガッ!!←踏んだ

兵士「!!?」

銀「あぁらごめんなさぁい!!」

スタスタスタスタ…

兵士「なっ!…何だいったい!?……でもいい……」


104: 2009/01/26(月) 06:51:03.68 ID:G3XfuvukO
銀「さて、このゲートで一番近いのは沼ねぇ…さぁ行くわよ」


沼地にやって来た水銀燈&メイメイ…


銀「何よここ!!沼っていうよりジャングルじゃない?!!…
沼だって汚いわぁ!!うかつに近づかないほうがいいわねぇ…」

銀「あら?何かあるわねぇ…」

近づいてみる…


ピョコピョコ!!

銀「ひゃああ!!ななによこれ!?」


105: 2009/01/26(月) 06:59:54.91 ID:G3XfuvukO
デクA「ここは神聖なるデクナッツ王国ッピ!!」

デクB「よそ者は入れられないッピ!サッサと帰るッピ!!」

銀「な…なぁによぉ別にいいじゃない!」

デクA「ダメッピ!サッサと帰るッピ!!」
デクB「帰るッピ帰るッピ!!」

銀「何よ!ムカつくわねぇ!!いいわ…アンタ達を倒してでも中に入ってやるわぁ!!」
バサッ!!!

デクB「ヒ~!!怒ったッピ!!」

デクA「者共!!出会え出会え~ッピ!!」
ワラワラワラワラ!!
銀「!!?なっ!!」
デクナッツ兵は仲間をよんだ!!


106: 2009/01/26(月) 07:02:41.83 ID:G3XfuvukO
デクA「一斉射撃ッピ!!」

デクナッツ達の攻撃!!

ブッ!ブッ!ブッ!ブッ!ブッ!ブッ!ブッ!ブッ!ブッ!ブッ!ブッ!ブッ!ブッ!ブッ!ブッ!

銀「ぎゃあああああ!!」
どかどかどかどか!!

109: 2009/01/26(月) 07:10:09.61 ID:G3XfuvukO
銀「なによぉ!なによぉ!!なによぉ!!!あいつら…デクナッツの分際で……お尻ばっかり攻撃する事無いじゃない……
あぁ…どうしよう…ん?なぁにメイメイ…」
キュイーン…

ポトッ

銀「!!!それは!デクナッツの仮面!!もってたのぉ…」

シュン!!
銀「確かに…これでまたデクナッツになれば入れるかも知れないけど…でもぉ!」

銀「~~~~~~」

ガポ!!

銀「BOOOOO!!!」



デクA「仲間だッピ!」

デクB「通るッピ!」

デク銀燈「…嬉しくないわぁ……」

111: 2009/01/26(月) 07:20:36.87 ID:G3XfuvukO
銀「さぁて中に入れたけどぉ…ここにめぐが言ってた物があるのかしら…あら」

デク王「これより!我が娘デク姫の誘拐犯を火炙りの刑に処す!!」

執事「お辞めください!王様!まだ証拠も見つかっていないのに!」

デク王「えぇいうるさい!うるさい!良くもデク姫を誘拐してくれたな
この猿どもめ!!さぁ火を付けるのじゃ!!」
デクF「付けるッピ!」

猿「わぁああ!助けて!!」

銀「何だか変な王国に来ちゃったわねぇ…」


112: 2009/01/26(月) 07:27:18.18 ID:G3XfuvukO
ズズン!!…ズズン!!

銀「!!?ななに!?」

ガアアアア!!!

銀「なっ何よあれえ!!」

密林仮面戦士オドルワが現れた!!

デク王「うお!!何だこやつは!!」

ドッドドー!ドッドドー!

ズガァ!!!

執事「ひええぇぇ!!」

銀「なによぉ!!どうなってんのよこの国は!!」

114: 2009/01/26(月) 07:30:15.17 ID:G3XfuvukO
ギラッ!!

銀「!?こっちにきたわぁ!!」

ドッドドー!ドッドドー!

ドコッ!!

銀「あーもう!うざぁい!!」

カパ!!

銀「もう面倒だわ!!アンタなんか私がジャンクにしてあげる!!!」
ジャキン!!
水銀刀装備!

115: 2009/01/26(月) 07:41:01.73 ID:G3XfuvukO
銀「はぁはぁ…結構やるわねぇ…」

ガアアアア!!!!

銀「あら?あれなに?……!!」

ガアアアア!!!!

銀「くっ…メイメイ!!」

ピカッ!!!

メイメイがオドルワの目の前で強く光った

ガア…!!
銀「今よぉ!!フンッ!」
スパ!!
銀「なぁにこれ?瓶に何か入ってるわぁ?」
ズズン!ズズン!
銀「!!」
ガアアアア!!!
銀「フン…サッサと消えなさぁい!!!」

ズバッ!!!

116: 2009/01/26(月) 07:46:05.59 ID:G3XfuvukO
オドルワの体が砂のように崩れていく…残ったのは仮面だけだった…

銀「なぁにこれ…アイツも仮面つけてたのぉ?」

ピカ!!

仮面が光った!

銀「!?」

突然手足の長い巨人が姿を現した!!

巨人「……礼を…言う……」

銀「!はぁ!?」

巨人「仲間の…封印…解いて……月…止める……」

銀「月を止めるですってぇ!!?」

117: 2009/01/26(月) 07:49:37.12 ID:G3XfuvukO
銀「まさか…めぐが言ってた物ってこれ?」
デク王「おい!そこの黒いの!!」

銀「なぁによ!うるさいわねぇ!」
デク王「そのビンに入っているのはもしや!」

銀「え!?」

ビン(デク姫)「出してくださいッピ!!」
銀「なぁ!!?」


118: 2009/01/26(月) 07:56:25.82 ID:G3XfuvukO


デク姫「だからあれほど言ったのに全くお父様ったら!!」
デク王「す、すまぬ…」

デク王はこっぴどく娘に叱られた…

執事「ありがとうございます!この国は救われました!」

銀「フン…別に私はこの変な国なんかの為なんかじゃ無いわぁ…」銀(めぐが言ってたものがあの巨人だとしたら…まさか他の場所にも…)

デク姫「でもありがとうございます…あの水銀燈様…お願いがあるのですが…」

銀「?なぁに?変な事じゃなきゃ聞くわよ?」

119: 2009/01/26(月) 08:02:21.46 ID:G3XfuvukO
デク姫「あの…出来ればこの国の兵士として残って欲しいのですが…」

銀「シーン………」

デク姫「あ!いえ!違います!今のは冗談です!!…あの…ですね」
銀「やっぱり…まともな奴はいないわねぇ…」

デク「その仮面をまたつけて欲しいのです…」

銀「?…」
カポ!

デク銀燈「…これでいいのぉ?」

デク姫「……じわっ!」

銀「!?」

121: 2009/01/26(月) 08:07:31.55 ID:G3XfuvukO
デク姫「さようなら…何時までもお元気で!!」

銀「ちょっと!?どうしたのよぉ!!」



執事「その仮面をつけた貴女は
その…亡くなった私の息子にどことなく似ているのです…」
銀「ふーん…微妙ねぇそれ…」

執事「いえ!!すみません……姫様とはとてもなかが良かったもので…
どうか…気を悪くなさらないで下さい…」

銀「ふん…ねぇ…一ついい?」

執事「はい?」



122: 2009/01/26(月) 08:15:37.01 ID:G3XfuvukO
シュンシュン…

銀「…いいのよメイメイ…あんな呪い仮面…もう必要無いわぁ…」
シュン

銀「はぁ?違う?何がよぉ…」

シュンシュン…

銀「フン…あと61時間11分05秒ねぇ…急ぐわよぉ!」

シュン!!

バサバサ…


デクナッツの仮面が埋められた場所にはこう刻まれていた…

~心優しきデクナッツここに眠る~

124: 2009/01/26(月) 08:31:09.10 ID:G3XfuvukO
銀「さぁやって来たわぁ…山に!…でもぉねぇ……何で雪山なのよぉおおおお!!!」
ビョオォォォォォォ!!!

銀「ちょっとメイメイどういう事よぉ!!山は山でも雪山なんて聞いてないわよぉ!!」
シュン…シュン

銀「くっ…解ってるわよぉとにかく、この前のあの化物みたいなの倒してさっさと下山するわよぉ…へーくち!!」
ビョオォォォォォォゴロ…!!

銀「?!なぁにメイメイ何か言った? 」

シュンシュン?

銀「ズズッ…はぁ?何も言ってない?おかしいわねぇ…」

ビョオォォォォォォゴロ…!!

銀「!!?なっ何か聞こえたわぁ!…」

ビョオォォォォォォ!!

ねんゴロ…

銀「!!?」

バッ!!


125: 2009/01/26(月) 08:39:17.14 ID:G3XfuvukO

銀「なに…これ…」

声のする方向を見た水銀燈は驚いた…
筋肉質な成人男性のような雪男が氷ずけになっていたからだ…

銀「今更何が出てきても驚かないけど…何よこれぇ…雪男?かしら…」

ねんゴロ…

銀「!!だ…誰!?」
むねんゴロ…

銀「!!まさか!!」
雪男「無念ゴロ…」

銀「……いゃああああお化けええぇぇ!!」

126: 2009/01/26(月) 08:48:20.68 ID:G3XfuvukO
銀「出たわねぇ化物ぉ!!!アンタなんか私がジャンクにいぃぃ!!」

ジャキン!!!

雪男の霊「ま!待つゴロ!オレは確かに幽霊だが悪い幽霊じゃないゴロ!」

銀「うるさい!!ジャンクになりなさぁい!!」

幽霊「ひぇええ!!」

ガキン! ガキン!ガキン!

ビョオォォォォォォ!!!…


128: 2009/01/26(月) 08:56:29.70 ID:G3XfuvukO
月落下時間残り【50間44分26秒】

銀「はぁ…はぁ…はぁ…」

幽霊「落ち付いたゴロか?嬢ちゃん…」

銀「えぇ……はぁ…貴方の言う通り…悪い幽霊じゃ…はぁ…ないみたい…ねぇ…はぁ」

幽霊「すまなかったゴロおどかすつもりなんてなかったゴロよ?」
銀「フン…バカにしないで頂戴!
私はローゼンメイデン第一ドール水銀燈よ?幽霊なんかに恐れたりしないわぁ!」

幽霊「じゃ何でオレの氏体に斬りかかったゴロ…」

銀「アレはぁ…そうよぉ!寒いから体を温めるためにやっただけよぉ本当におバカさぁん!」

幽霊「そ…そうゴロか…」

129: 2009/01/26(月) 09:10:58.96 ID:G3XfuvukO
銀「で…貴方は何なのよ…見たところただの人間には見えないけれどぉ…」

幽霊「おぉ!そうだったゴロ!自己紹介もまだだったゴロ!
オレはダルマーニ三世ゴロ!誇り高きゴロン族の戦士ゴロ!」

銀「…ふーん…でそのダルマがなんで氏んでるのよぉ?
まさか…崖から落ちたとか言うんじゃ無いでしょうねぇ!?」
ダル「ちがうゴロ!そんなバカな氏にかたなわけないゴロ!!てか名前間違ってるゴロ!!」

銀「はいはい…じゃなによ…さっき無念とかなんとか言ってたじゃなぁい?」
ダル「……まぁいいゴロ…話すゴロ…
嬢ちゃんも気付いてるかも知れないけど、いまこの山は以上気象で雪山と化しているゴロ!」

銀「ふーん…」ブルブル…

130: 2009/01/26(月) 09:17:56.89 ID:G3XfuvukO
ダル「いつもならこの時期は草花が咲き乱れ…とても住みやすい山なんだゴロ…」

銀「……ズッ」ブルブル

ダル「でもある日変な化物がこの山に住むようになってからこんな大吹雪が続いているゴロ…」

銀「……ズズッ…うぅ…」ブルブルブル

ダル「我がゴロン族はこのままじゃ寒さで氏んでしまうゴロ…だからオレは奴に決闘を申し込んだゴロ!」

銀「…ふーん…で、負けてそんなんなったって訳ねぇ…」ブルブルブルブル…

ダル「!!そうゴロ嬢ちゃん察しがいいゴロね!!」


132: 2009/01/26(月) 09:25:42.69 ID:G3XfuvukO
銀「それで…無念とか言ってたのねぇ……じゃあ…さよなら…」

ダル「なっ?!!ちょっと待つゴロ!!」

銀「やぁよ!!寒くて今度はこっちがアンタみたいになりそうなのよぉ!!?
もう付き合ってられないわぁ!私にはやることがあるから邪魔しないでくれるぅ!?」

ダル「やること?何ゴロか?」

銀「どうやら、アンタが倒し損ねたソレ…私の獲物みたいだからぁ…倒しにいくのよぉ!」
ダル「な!?本気ゴロか!!?」

銀「じゃなかったらこんなクソ寒い山なんか用はないわよぉ!じゃあね…負け犬さん」


135: 2009/01/26(月) 09:35:45.11 ID:G3XfuvukO
ダル「それなら話は早いゴロ!!願いゴロ!!」
銀「はぁ?なんの真似よぉ…頭なんか下げて…」

ダル「オレの代わりに奴を倒して欲しいゴロ!!この通りゴロ!!」

銀「…アンタなんかに言われなくたって行くわよ
じゃあね…」

ダル「まつゴロ!まだもう一つあるゴロ!!」

銀「はぁ?!!何で私がアンタみたいな化けダルマに
二つも三つもお願いされなきゃなんないのよ!
私に何にもメリット何か無いじゃない!!」
ダル「この先は更に雪が凄いゴロ!いくら嬢ちゃんでも氏んでしまうゴロ!
だからオレが寒さを平気にしてやるゴロ!」

銀「はぁ?!そんな話にこの私が……え?!」


136: 2009/01/26(月) 09:45:13.64 ID:G3XfuvukO
ダル「だ…ダメゴロか…せっかく筋のいい剣士だと思ってたのに…
わかったゴロせいぜい気お付けて…」

銀「まちなさぁい!!」

ダル「!?」

銀「何でソレを早く言わないのよぉ!!アンタって本当におバカさぁん!!」
ダル「へ?」

銀「いいから早くしなさい!」

ダル「いや…え!?」
銀「アンタの願い全部引き受けて上げるわぁ!だから早くこの寒さを何とかしなさぁい!!」

ダル「お…おおぉぉ!!ありがとうゴロ!!こんな嬉しい事はナイゴロよ!!感謝するゴロ!」

銀「解ったから早くしなさぁい!寒くてしかたないわぁ」

ダル「OKゴロ!じゃあ行くゴロよ!!」

銀(ラッキー♪寒さが増になるなら何でもいいわぁ♪…待っててねめぐ直ぐに貴女を助けに…)



銀「BOOOO!!!」


140: 2009/01/26(月) 09:53:39.33 ID:G3XfuvukO
銀「…………」
ビョオォォォォォォォォォ

銀「な…な…な…」

ゴロ銀燈「なんじゃこりゃあああああ!!!!!」
ビョオォォォォォォ!!
ガクーン
川川川川川
川ORZ川

ゴロ銀燈「もう…ダメだわぁ…あの化けダルマぁ…仮面になる代わりに成仏しちゃうしいぃ……こんなんじゃもうアリスになれないわぁ……」

シュンシュン!

ゴロ銀燈「何よぉ!メイメイ!!慰めなんかいらないわよぉ!!
てかうP主!!いい加減ゴロ銀燈って書くの止めなさい!!!」
シュンシュンシュン

ゴロ銀燈「え!?仮面なら顔から外せるはず?………」

ガポ

142: 2009/01/26(月) 10:01:43.42 ID:G3XfuvukO
水銀燈「あ…本当だわぁ……アハハ…ハハハハハ…ハハハハハハハ!!!」


バシ!!

仮面を地面に叩きつける水銀燈

水銀燈「やったわよメイメイ!!ついに私はあのダルマに勝ったのよぉ!!!」

ビョオォォォォォォォォォ!!
銀「ってぎゃあああ!!さ!!さむいぃぃ!!!何で急に…こんなぁ………はっ!!!」


仮面を見る水銀燈

銀「………………」

ビョオォォォォォォ!!!

銀「…………」

ヒョイ…

カポ!

ゴロ銀燈「雪なんて大っ嫌あぁい!!!」

ビョオォォォォォォ!!!

145: 2009/01/26(月) 10:11:03.59 ID:G3XfuvukO
仮面機械獣ゴートが現れた!!

ゴート「フフフ懲りずに来たかダルマーニ三世よ…」
銀「………」
ゴート「今度こそ貴様に引導を渡してくれるわぁ!!!」
銀「………」
ドドドドドド!!
巨大な山羊型のメカが襲ってくる!!
ズドン!!!

ゴート「!!?なっなにいぃ!!俺様の突進を…正面から受け止めただとぉぉ!!!」

銀「……るな…」
ゴート「な!?何!?」


銀「も う 喋 る な ! ! !」







ドゴオォオオオ!!!!!!





146: 2009/01/26(月) 10:15:15.49 ID:G3XfuvukO
ゴロンC「凄いゴロ長老!!一大事ゴロ!!」

長老「なんじゃ騒がしい?!」

ゴロンE「吹雪が!吹雪が止んだんです!!」

ゴロンK「そして、凄い勢いで雪も溶けて行きます!!」

長老「なんじゃと!!」

長老の息子「やったんだ!!兄ちゃんが魔物をやっつけたんだ!!」

わあああ!!!



148: 2009/01/26(月) 10:17:40.78 ID:G3XfuvukO
ゴロンM「長老見てください!!ダルマーニから手紙が!」

長老「なに!?あやつめ…何故里に戻らんのじゃ?」

ペラ…



150: 2009/01/26(月) 10:26:00.77 ID:G3XfuvukO
ゴロン族の皆へ

村を飛び出してからだいぶ時間かけちまったな ゴロ
何とか怪物はたいじした ゴロ

でも、オレは思う ゴロ
世界にはこんな風にゴロン族だけじゃないいろんなところで皆を困らせてるる奴等がいる ゴロ
オレはそんな奴らと戦うために旅に出る ゴロ
例えどんなに離れて居てもオレ達は仲間だ ゴロ

またいつの日か会える日まで
ゴロン族の戦士ダルマーニ三世



PS 皆が寂しがらないようにオレそっくりの仮面もプレゼントする ゴロ!
大事にする ゴロよ

151: 2009/01/26(月) 10:31:46.56 ID:G3XfuvukO
銀「はー…すーっとしたわぁ!!やっぱり私にはこの姿が一番ねぇ♪」

メイメイ→●<ブルブル

銀「あらぁ?どうしたのメイメイ?もう寒く無いでしょう?」
メイメイ→●<ブルブル

銀「まぁアナタは精霊だし仕方ないわよねぇ?!さぁあて…早く次行かなきゃねぇ♪」

メイメイ→●<ブルブルブルブル…

残り時間【45時間08分04秒】

153: 2009/01/26(月) 10:37:32.98 ID:G3XfuvukO
銀「さぁ付いたわぁ…ここが…う…み………」


ザザーン……ザザーン……

銀「………」

シュンシュン!

銀「あ!なぁにメイメイ?解ってるわよぉ別に感動したとかじゃないわぁ…ただ、結構きれいだなーって思っただけよぉ…」

さくさくさく←砂浜を歩く音

銀「それにしても…………!!」

脱ぎ!!!


155: 2009/01/26(月) 10:45:30.16 ID:G3XfuvukO
銀「こんな綺麗な海何ですものぉ少しくらい羽を外したってバチ当たらないわぁ!」

裸足で飛び回る水銀燈

アハハハハハ

アハハハハハ

パシャ

パシャ

ぐに!

銀「…え!?」



156: 2009/01/26(月) 10:48:06.01 ID:G3XfuvukO
足下を見て水銀燈は青くなったそれはもう…この海に負けないレベルでだ…何故なら彼女の下には…


?「………」

銀「!!!!ぎゃあああああ!!!!」



半魚人が倒れてたからである…

158: 2009/01/26(月) 10:55:50.92 ID:G3XfuvukO
銀「な…何よこいつ……どう見ても人間じゃないわぁ………」


半魚「う……く…」

銀「!!?まだ生きてる!!」

半魚「……ルル…ルルなのか…」

銀「はぁ!?何寝ぼけてるのよぉ!私には魚の知り合いなんか居ないわよぉ!!」

半魚「…そうか…そうだよな……ルルは…いま…喋れない…から…な…」

銀「……アナタ…!!?」

うつ伏せだったからだろう
よく見るとその半魚人は怪我をしていた
左肩から斜めに大きく斬られた後だった…

銀「ちょっと?アンタ斬られてるじゃなあぃ!」

159: 2009/01/26(月) 11:05:31.56 ID:G3XfuvukO
半魚「…これか……ははっ…ゾーラ…族の…戦士…末裔の分際で…ざまぁないな…ガハッ!」

銀「アンタ…一体何が…」

半魚「オレは…ミカウ…ダル・ブルーのギタリストだった…」

銀「ダル・ブルー?聞いた事ないわよぉ?」
ミカ「ははぁ…そうか…なら…それはそれでいい…なぁ…ここで会ったのも…なにかの…縁だ…最後に一つ…頼みがある…」

銀「な…なによぉ(さっき踏んだこと気付いてないのかしら…何だか断りずらいわぁ…)」

163: 2009/01/26(月) 11:14:29.86 ID:G3XfuvukO
ミカ「最近…この海に…海賊が…出るように…なったんだ…そいつらは…財宝が欲しい…からとか…言って…ルルが…突然産んだ卵を盗んだんだ……そのショックで…ルルは…歌えなく…なっちまった…」

銀「歌…」

ミカ「オレは…卵を取り戻すために…船に密航…した…でも…あいつら……グガアア!」
ブシュッ!!

銀「ちょっと!しっかりしなさぁい!!」
ミカ「オレはもう…ダメだ…だから…お願いだ…ルルに…卵を…取りせなかったっと…つたえて…く…れ…」
銀「は?!ちょっと!!ふざけんじゃないわよぉ!!」
ミカ「!!?」

165: 2009/01/26(月) 11:21:45.92 ID:G3XfuvukO
銀「簡単に諦めてんじゃないわよぉ!!本当に大事なら…最後まで無様に足掻きなさい!!…そんなことも出来ないなんて…アンタ…本当に…おバカさぁん…」

ミカ「そうか…そうだな…ありがとう…お前に…会えて…良かった………」

銀「!!?ちょっと!!しっかりしなさいぃ!!」

ミカ「あぁ…皆と一緒に……ライブをやりたかった…ぜ……」




そう言い残すとミカウは光に包まれて仮面へとなった……

銀「………メイメイ…時間あとどれくらいかしら…」

シュン…

銀「ふん…いいわ…海賊退治この水銀燈が引き受けて上げるわぁ…有りがたく思いなさぁい!!」




168: 2009/01/26(月) 11:26:23.76 ID:G3XfuvukO
銀「行くわよぉ…ミカウ…」

かぽ!

銀「BOOOOO!!!」



ゾラ銀燈「…ふーん…今までで一番増しかしら?それはそうと…髪の毛だけはあまり変わらないのねぇ…」

銀「さぁ行くわよ…」
バッ!!

ザバッ!!!



170: 2009/01/26(月) 11:34:13.93 ID:G3XfuvukO
海賊B「やりましたね!お頭!今日は宴ですよ!!」

海賊G「あのミカウとか言うゾーラ族たいしたことなかったですねぇ!?」

海賊頭「ふん…アタイに掛かればあんな半魚の一匹や二匹ドーってことないよ!」

海賊N「しかし…こんな卵で本当に財宝何て手に入るんですかねぇ?」

海賊頭「あぁ…あの怪しげな仮面魔女の事か?まぁいいじゃねぇかもしデマなら頃してでも奪い取ればいいだけよ!」

海賊F「ちげーねーや」

海賊達「アハハハハハハハハ!!!」


銀「何て下品な奴等かしら…同じ女だとは思えないわぁ…」

171: 2009/01/26(月) 11:45:39.66 ID:G3XfuvukO
銀「それに…仮面魔女…ってまさかめぐの事!?ならこのまま付いて行けばめぐに会えるのねぇ…あら…あれって……」
蜂の巣?
銀「よーし…ふっ!!」
ヒュン…プス……ボト……ブーン!ブーン!
海賊達「!!?」

ブゥゥゥゥゥ!!!

海賊達「ぎゃあああああ!!蜂が!蜂が!!いやあああ!!」

銀「あんなやつらと仲良く船に乗るなんて真っ平御免だわぁ…」

海賊達が蜂に驚いてる隙に水銀燈は卵入りのビンを拾った!!

銀「へぇ…コレがゾーラ族の卵…大きな真珠見たいねぇ」

海賊頭「貴様!?何処から入った!!この蜂もお前の仕業だね!?許さないよ!!」

銀「ふん…ミカウ…今度はしくじるじゃないわよ?」
カポ!!
ゾラ銀燈「許さないのはオレのほうさ!」


173: 2009/01/26(月) 11:49:49.77 ID:G3XfuvukO
海賊頭「きさま!!生きていたのか!!しぶとい魚だねぇ!!」

ゾラ銀燈「そりゃそうよぉ…何せオレは…ゾーラ族の戦士の末裔だからなぁ!!」

海賊頭「くっ…今度こそ地獄に送ってやるよ!!」


この時ゾラ銀燈の持つ卵が何かに反応した!!パアッ~…



ボコボコボコボコ…


グオ…!!

176: 2009/01/26(月) 12:01:16.57 ID:G3XfuvukO
銀「ん!?…なに!」
海賊頭「よそ見してんじゃないわよぉ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

物凄い勢いで船がひっくり返った!!

海賊達「キャアアアアアア!!」

銀「な…何よこれ…はぁあ!!」

ゾラ銀燈がみたものそれはさっきの船の何倍もある巨大な海亀だった!!

亀「ゾーラ族の選ばれし戦士の末裔よ…そなたのその勇気を認め頼みがある
…近頃この海を汚そうとする魔物が現れました…
奴を倒すには貴方の力が必要です…力を貸してください…」

銀「魔物?…まさかそいつ巨人を封印してるのねぇ?!」

亀「流石は勇者…もうそこまでご存知とは恐れ入ります…」
銀「当たり前よぉさぁ早くオレを連れていきなさぁい!」
亀「では私の背中に…」

巨大海亀の背中はまさに生きた島と言っても言い過ぎにはならないレベルだった

180: 2009/01/26(月) 12:15:26.61 ID:G3XfuvukO
銀「霧が深いわねぇ…まだなのぉ?」

亀「もうすぐです……アレです!」

その海域につく頃にはもう辺りは暗くなっていました…でもその巨大や禍々しさは夜の海でも隠せないレベルだったのです!

グアアアアア!!
巨大仮面魚グヨーグが現れた!!

意を決してゾラ銀燈は海に飛び込む!!

ザブン!!

銀「凄いスピードだわぁ…あんなに大きいのにぃ…」

ガアアアアグワアァ!!

銀「くっ!!」

ガキン!!

銀「飲まれたら人溜まりもないわぁ!!」


181: 2009/01/26(月) 12:17:28.79 ID:G3XfuvukO
(水銀燈!シールドだ!シールドを使うんだ!)

銀「ミカウ!!アナタなのぉ?」

ミカ(あぁ!それよりシールドを使うんだ!ゾーラ族の
秘伝技であるアレなら奴を倒せるはずだ!)
銀「よぉし…きなさぃ!!この不細工魚!!」

ムカ!!

ガアアアア!!!
グワッ!!

ミカ(今だ!!!)

銀「電撃をご馳走して上げるわぁ…」

パリパリ…ビリ…

銀「たっぷり喰らいなさぁいぃぃ!!」

バリバリバリバリバリバリバリバリ!!!

ガアアアア!!……

182: 2009/01/26(月) 12:25:19.93 ID:G3XfuvukO
亀「あの卵はこの海に邪悪が蔓延る時、ゾーラ族の巫女が産み、そして戦士を導くと言われています…」

水銀燈「それが…アナタだったのねぇ…卵をゾーラ族になった私が持っていたからアナタが目覚めた…」

亀「はい…ありがとうございます…アナタがいなければこの海はどうなっていたか解りません…」

銀「止めなさいぃまさか私も海賊とあの魔物が繋がってるなんて知らなかったんだし…」
亀「?では何故?」

銀「ミカウの話を聞いてたらさぁ…他人事に思えなかっただけよぉ…それに…」

亀「それに?」

銀「私も彼女の歌声に興味があるのよぉ…」

184: 2009/01/26(月) 12:32:02.66 ID:G3XfuvukO
海外に一人のゾーラ族の女性が立っている…ルル「………」

ゾラ銀燈「……ルル」
ルル「!!…」

ゾラ銀燈「遅くなってすまなかったなぁ…卵は無事だぜぇ」

ルル「……ぁ…」

ゾラ銀燈「ルル?!」
ルル「私……声が…」
ソッ…

ルル「ありがとう…ミカウ…」

銀「…ルル…大事な話があるんだ…聞いてくれ…」


185: 2009/01/26(月) 12:40:29.79 ID:G3XfuvukO
銀「実は…オレは…」ギュッ…
銀「!……ルル」
ルル「解ってる…アナタは本当はミカウじゃないんでしょ?」
銀「!!…ルル…」
ルル「ゾーラ族の巫女の力も…役に立たないものね…」
銀「…ルル」
ルル「ごめんなさい…」
銀「?!」
ルル「アナタを…こんな辛い事に巻き込んでしまって…辛かったでしょう…あの時私がもっとちゃんと引き留めていれば…こんなことには……うっうう…うわぁあああああ!!!」

188: 2009/01/26(月) 12:46:50.40 ID:G3XfuvukO
その日彼女は泣いた…声が出るようになったからだと言ってもいい…彼女は力限り…泣いた…


銀「…ごめんなさい…もう行かなきゃ…」

ルル「うん…ありがとう…水銀燈さん…」

銀「ふん…水銀燈で良いわよぉ……」

ルル「さようなら…」
銀「元気でね…ルル…ミカウ…」

次の目的地に向けて水銀燈は飛び立った…

ルル「さようならミカウ…愛しているわ…」

ルルは今は亡き恋人の形見に…最後の口付けを落とした……

189: 2009/01/26(月) 12:52:07.81 ID:G3XfuvukO
谷編をワクテカしてる人に大変ご免なさい!
昨日書いた通り
オレはムジュラの仮面は漫画版しかしりません…ので後1スレで巨人揃っちゃいます…誠に申し訳ございません
ですが、海編までこれたのも皆さんが保守してくれたからです
ありがとうございます
因みにこれから出る仮面少年も少し訂正します

それでもいい人はもうしばらくお付き合いください

193: 2009/01/26(月) 13:04:34.07 ID:G3XfuvukO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

グアアアアア!!

巨大仮面虫ツインモルドが現れた!!

銀「残るは…アンタって訳ねぇ…」

巨大な化けミミズに剣を構える水銀燈…

銀「残り5時間を切ったわぁ……めぐを助けるためよぉ…消えなさぁい!!」

ズバッ!!!

ギャアアアアアアア…

バシュン!!

銀「これで…封印が溶けるわぁ…」

ゴゴゴゴゴゴ…

丸い頭のそのまま長い手足の生えた巨人が現れた…

194: 2009/01/26(月) 13:07:17.34 ID:G3XfuvukO
巨人「我々を…解放した…感謝する…礼に…受け取る…」

パワァアアア

銀「なぁにこれ?
変な形の石ねぇ…穴がいくつも空いてるわぁ…」

シュン!

銀「メイメイ?え!?オカリナ?これ楽器なのぉ?ふーん…とりあえずコレを時計塔の上で吹けばいいのねぇ?」

巨人「直ぐに…助ける…」

銀「えぇ…じゃあ今から私は時計塔に戻るから吹いたら必ずきなさいよぉ!」


195: 2009/01/26(月) 13:13:26.95 ID:G3XfuvukO
バサバサ…

スタッ

銀「町に戻ってきたわぁ…でも…」

ヒョオォォォォ…

銀「まるでゴーストタウンねぇ……そういえば…アンジュは…」

【ナベカマ亭】

ゴソゴソ…

銀「ん?誰あの子供……」

ガサガサ…ポトッ…

銀「手紙をポストに?」

くる!

銀「なっ!?アレは!!」

197: 2009/01/26(月) 13:18:14.99 ID:G3XfuvukO
銀「く…くんくん!!」

なんと怪しげな少年はくんくんのお面を付けていたのだ!!

銀「何でくんくんがこの世界に!?…!違うわよぉ!アレはくんくんじゃなくてくんくんのお面よぉ!?…でも欲しいわぁ…あいやいやそうじゃないでしょ!!?」
銀「兎に角…何を入れたのかしら…」
ポストを拝借する水銀燈…皆は真似しちゃダメだよ!

銀「えっと…アンジュへ…カーフェイより!?」


198: 2009/01/26(月) 13:23:16.91 ID:G3XfuvukO
バン!!

銀「アンジュ!!居るの!?返事しなさぁい!!」

ア「あら?アナタはこの前の…」

銀「アンジュ…その荷物はなに?!」

ア「あぁ…コレは私ももうココを逃げるの…宿だって今はやってないのよ?ごめんなさいねお嬢ちゃん…」

銀「……アンジュ…貴女に見せたいものがあるわ…」

ア「え?!私に?」

カサ…

ア「!!!それは!まさか…カーフェイの!?」

199: 2009/01/26(月) 13:29:24.66 ID:G3XfuvukO
手紙を開け熱心に読むアンジュ…

ア「………カーフェイ…ああっ
間違いな…あの人の字よ!!良かったっ……」
ギュ…
手紙を抱きしめるアンジュ…

ア「でも…どうしてアナタがコレを?」

銀「私もいま見つけた所よぉ…カーフェイがどこにいるかは私も解らないわぁ…」

ア「そう……あなた…名前は?…」

銀「水銀燈よ…(この会話…二度目ね…)」

200: 2009/01/26(月) 13:33:45.78 ID:G3XfuvukO
銀「少しだけ時間いいかしら?」

ア「え?」

銀「彼が何処にいるか少し心辺りがあるのよぉ…」

ア「…………水銀燈ちゃん…」
銀「水銀燈で良いわよぉ」

ア「彼にもし会ったら伝えて下さい…」

銀「!?」

ア「アナタを待ってますって…」

銀「…えぇ…」

202: 2009/01/26(月) 13:39:29.73 ID:G3XfuvukO
バサバサ…
銀「あんな小さな子…そう遠くには行けないはずだわぁ…!」

チラ!

銀「いた!くんくん!じゃなくて…兎に角まちなさぁい!!」

ダッ!!

銀「!?何あいつ!めちゃくちゃ足早いじゃない!!…」

(あの身体能力…そして、仮面…まさか…あの呪い仮面の手下!?)

ガタン!!

銀「!!?」

ガラガラガラガラ!!
銀「しまった!トラッP…ガラガラ!ドターン!


少年「…よし…」

203: 2009/01/26(月) 13:49:05.52 ID:G3XfuvukO
少年「ふー…」

銀「何がふーよ…」

Σビク!!

銀「あれくらいでこの私をジャンクにしたつもりになるなんて…
真紅以上のおバカさぁねぇ…」

スタ…

少年「……!!」

銀「さぁ白状しなさぁい!あの手紙は何処で手に入れたのよぉ?!カーフェイの事なにか知っているのぉ!?」
少年「………」

銀「話なさぁいさもないと…」

ガタン!!

銀「きゃあ?!」


206: 2009/01/26(月) 14:08:20.76 ID:G3XfuvukO
サルくらった

銀(こいつ…やっぱり普通のガキとは違うわぁ!!)

ガバッ!!

少年は水銀燈に飛び掛かった

銀「いいかげんにしなさぁい!!アナタまさかカーフェイに何かしたんじゃ!」

プチ…

銀「!!?」

パサ…

少年「……どうもしてないよ…」
銀「なっ?!」

カーフェイ「僕がカーフェイ…本人さ」

209: 2009/01/26(月) 14:09:43.20 ID:G3XfuvukO
銀「カーフェイ!!?嘘おっしゃい!アンタ今幾つだと思ったるのよぉ!」

カ「…あぁ…確かにな…この姿じゃ信じてくれってのが無理だよな…だが事実なんだ…お前も最近聞くんじゃないか?変な仮面の魔女が数日前から彷徨いてる事を…」

銀「!!」

カ「僕は奴に子供にされたんだ…全く忌々しい…」

銀「そう…事情は解ったわぁ…でも待って…じゃあ何で?!…何で今まで?!!アンタ!アンジュに一度も顔みせなかったのよ!!?」

211: 2009/01/26(月) 14:15:02.17 ID:G3XfuvukO
カ「……ッバカをいえ!!こんな姿で彼女にあって何て言えばいいんだ!!?
どんな顔すればいいんだ?!!
お前なんかには解らないさ!!無理矢理姿の自由を奪われる苦しみなんて!!!」

銀「…カーフェイ…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

カ「!?何だ!」

銀「しまった!もう時間が!!」


カ「時間!?何の事だ!?」

銀「…カーフェイ」

カ「?!」

213: 2009/01/26(月) 14:21:51.44 ID:G3XfuvukO
銀「アンタの気持何て解らないわぁ…ううん…解りたくもないわねぇ…」

カ「!?何だと!!」
銀「けどアンタがその呪いで苦しんでると同時にぃ…アンジュもまた苦しんでるのよぉ!?」

カ「!!?」

銀「アンタが居なくなって一番心配したのはだれよぉ!
アンタが心配で世界がこんなになるまで待ってたのは誰よぉ!!
アンタのあの手紙を見て一番涙を流したのは誰よぉ!!!」

カ「!!!」


214: 2009/01/26(月) 14:26:59.49 ID:G3XfuvukO
銀「カーフェイ…アンタは少し壊れてるのよぉ…体が小さくなったせいで…心まで幼くなっちゃったのねぇ…」
カ「……」

銀「あるおバカさぁん人形が言ってたわぁ…」

真紅『呼んでる声にさえ気づきさえすれば…誰もジャンクに何てならない』

銀「アナタを呼んでくれてる声があるはずよぉ?…」

カ「!!!」


217: 2009/01/26(月) 14:29:55.21 ID:G3XfuvukO
銀「それをちゃんと聞いて…一度かえりなさぁい…壊れるのが…治るまでねぇ…」


ギイィィ…バタン

部屋から水銀燈は出ていった…

カ「僕は……僕は……」

237: 2009/01/26(月) 18:01:25.33 ID:G3XfuvukO

銀「…ごめんなさいカーフェイ…私は、アンタに大口叩ける立場じゃないんだけれどねぇ……さぁ…行くわよぉ!!」

バサッバサッ


カーフェイのいた小屋から一気に飛び立つ水銀燈…


親方「てゃんでぃべらぼうめぃ!!落ちれるものなら落ちてみあがれってもんでぃい!!」
親方「たくぅ!どいつもこいつも根性のねぇ奴ばかりでぃい!!」

238: 2009/01/26(月) 18:05:23.90 ID:G3XfuvukO
子供Y「ねぇねぇ!あのお月様ってこの町に落ちるんだよねぇ!」
子供W「うん、でも母ちゃんがそんなわけ無いって言ってたぜ!」
子供Y「どっちみち今更避難なんかしても手遅れだよなー!」

子供W「なー!」


兵士「…………(神よ…せめてあの子達だけでも御守りください!!)」

240: 2009/01/26(月) 18:15:35.13 ID:G3XfuvukO
村人P「どういう事ですか!町長!!なぜこんなになるまでほって置いたんですか!!」
町長「いやーそう言われとものぅ…家内がそんな噂真に受けるなって…言うもんだから…」

村人Q「ちょっと!そんなんでいいんですか!!」

町長「もう…この際だし…残った町のみんなのために祭始めましょうか!?」

村人達「えぇぇ?!!町長ぉぉ!!本気なんですか!!?」

町長「うん…ほら!花火あったろ?花火?アレで、ねぇ盛大に…」

ヒュー…ドーン!!
バラバラ

ヒュー…ドーン!!
バラバラ


241: 2009/01/26(月) 18:21:15.73 ID:G3XfuvukO
ヒュー…ドドーン!!バラバラ…

ヒュー…ドドーン!!バラバラ…

ドドーン!!

ドーン!!

アンジュ「花火……キレイ……カーフェイ…カーフェイ……うっ…うつ……」


?「花火見ただけで泣くなんて相変わらずアンジュはオーバーだな!」

ア「!!!?」



242: 2009/01/26(月) 18:25:39.40 ID:G3XfuvukO
ア「…………」


ドドーン…ドーン…

?「………その…久しぶり…」
ドドーン…ドーン…
ア「…………」

?「あ…いや…その…」








ア「カーフェイ…」


カ「   えっ!?」

いつの間にか…二人の距離は無くなっていた…


243: 2009/01/26(月) 18:31:28.10 ID:G3XfuvukO


カ「……あ…アンジュ……僕がっ…僕が解るのかい?!」

ア「当たり前でしょ!?アナタは私の誰よりも大事な…大事な人なんだから…」

カ「……アンジュッ……アンジュゥゥゥ!!!」

ギュッ!!!

カ「アアァァァァ!!!」

ア「お帰りなさい…カーフェイ…無事でっ…良かったっ……」

ツー

ドーン…ドドーン…




245: 2009/01/26(月) 18:40:48.36 ID:G3XfuvukO
ムジュラ「…来たな…このジャンクドール…」

銀「お黙りなさい…この呪い…いや…ムジュラ!!」

ムジュラ「ハハハ今更らお前が来たって無駄さ!この体は俺のもの!この世界もぜぇぇぇんぶ俺のものだもんねぇ」

銀「フン…今までの私とは違うわよぉ!」

スッ!!

ム「!!?何だ?」

銀「きなさぁい!!四大巨人!!」

♪~♪~♪~♪~♪~♪~…

水銀燈はオカリナを吹いたら……



246: 2009/01/26(月) 18:42:40.82 ID:G3XfuvukO
ム「で?それがなんだ?」























銀「………あれ?」

248: 2009/01/26(月) 18:48:13.73 ID:G3XfuvukO
銀「え…ちょ…ちょっと…まちなさぁい!!
ちょっとメイメイ!!どうなってるのよぉ!!」

シュン!シュン!シュン!

銀「成功したはずってぇ…あの巨人たちぃ影も形も無いじゃないぃ!! 」

ム「アハハハハハハ!!バーカバーカ!!みんなみんな潰れちゃえ!!」


銀「…う…うそでしょぉ……こんなの…」

ム「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」

銀「いやぁあああああ!!!」






ズズン!!!




251: 2009/01/26(月) 18:55:10.24 ID:G3XfuvukO
ズズン!!

ズズン!!!

ズズン!!!!

ム「!!?な…なんだ!!」

銀「…きた…………来たわぁあああ!!!」
ズズン!!!!!

ズズン!!!!!

ズズン!!!!!

ズズン!!!!!

四体の巨人が時計塔を目指して走って来る!!
ム「クソ!!月よ!!もっと早く落ちろ!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ズズン!!!!!

ズズン!!!!!

ガシッ!!!!!!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオォォォォォォ……
銀「………と……止まった……」

256: 2009/01/26(月) 19:01:34.91 ID:G3XfuvukO
銀「やった…やったわぁ…私たちやったのよぉ!!メイメイィ!!」

シュン!シュン!シュン!

銀「全く!あんたたち遅いのよぉ!もぉ!!」

巨人「すまない……おくれた…」

銀「たく………さぁコレでアンタのまけよぉ…ムジュラ…」

ム「!!」

銀「今度こそ…めぐを解放しなさぁい!!」
ム「………良いぜ?」
銀「あらぁ…ずいぶん素直…」

ム「ただし…オレのゲームにかてたらな!!!」


ズズズズズズズズズ!!!
ムジュラの仮面が巨大化していく!!

銀「めぐぅぅぅ!!」

258: 2009/01/26(月) 19:09:16.73 ID:G3XfuvukO
銀「くっ…めぐを返しなさぁい!!」

ム「まぁそうカッカカッカすんなよ…じゃあ…そうだな…あれだ!」

銀「?」

ム「鬼 ご っ こ だ そ れ が い い ! ! 」

銀「はぁ!?」

ム「オレからこの女を取り返したらお前の勝ちだ……」

そう言うと仮面の横から髪の毛のような触手でからめとられためぐが!!

銀「………」

ム「鬼はこの仮面をつけるんだ…い い な 」

水銀燈の目の前に白い顔の仮面が現れる

ム「先にまってるぜ…」


スースッ!!

262: 2009/01/26(月) 19:14:10.65 ID:G3XfuvukO
水銀燈「…………ふふぅ……鬼になれですってぇ?…上等だわぁ……
この ローゼン メイデン 第一 ドール 水銀燈 が 貴方と 遊んで あ げ る 」

ガポ!!!

銀「ぐ……う……うぅ……ぐわあああああああああああ!!!!!!」


ガカッ!!!







265: 2009/01/26(月) 19:25:19.37 ID:G3XfuvukO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
それは、もうドールではなかった…

美しく…強く…誇り高い…アレは…鬼は鬼でも…銀色の鬼神…

銀「………いくわよ…ムジュラ!!」

バッサ!!!

ブワァッ!!!

ゴオォ!!!

ドール時の数倍の翼で一気にとびあがった水銀燈は
ムジュラがにげた月に突撃していく!!
ズガァ!!!

269: 2009/01/26(月) 19:33:27.28 ID:G3XfuvukO
ドドドドドドドドーン…
月の壁を破り中にはいった鬼神燈…

…月のなかはなにやら草原が広がっていた…
鬼神燈「…………!」
わぁ!わぁ!

子供が走ってくる
今の水銀燈は大人のサイズとあまり変わらない…だからかなりわかりやすい…アレは子供だ…だが…

子供達?「わーいおにだおにだ!!」

仮面を付けている…今までで水銀燈が倒した怪物の顔だった…
子供達?「おにさかんこちら!てのなるホウへ…」

仮面だけが巨大化した!

グワア!!!

キーン……

鬼神燈は今まででの数十倍もある大剣を取り出し仮面の化物達を片手で…

ヒュン………



バシュン!!!!

消した…

273: 2009/01/26(月) 19:37:05.20 ID:G3XfuvukO
メイメイは思った…

「…もうこれがアリスで良くないか?!…てか今の水銀燈様には誰も勝てないのでは!!?と…」
だが今の水銀燈いや鬼神燈にはそんなことよりやることがあった…


草原の向こうにそいつはいた…

ム「よく来たね…待ってたよ…」


グニャン!!

278: 2009/01/26(月) 19:44:05.86 ID:G3XfuvukO
鬼神燈「…………」

草原から青色の部屋の中に移動した!空間が変わったみたいだ!

ム「アハハハ!オレはこっちだぜ!早くしないと時間切れになるぞ!!」

いつの間にやらムジュラの仮面は
仮面から手足の生えたような奇妙な生き物となっていた…
めぐは体の中心に埋もれている

鬼神燈「…………空間が思い道理になる空間……この月は
アナタの精神そのものみたいね…つまり…私たちはアナタのお腹の中どうぜんと言うわけね…」

以前より赤く輝く瞳で表情一つ変えずに鬼神燈は分析する…

280: 2009/01/26(月) 19:48:33.11 ID:G3XfuvukO
ム「へへへ…今更気付いたっておせーよ!」
しねぇえええ!!」

ムジュラは「眼」だった部分から黒い光を放つ!!

鬼神燈「……!」

ズガァアアァァ!!!
黒い煙を上げて爆発した!!

ム「アハハハ!オレの勝ちだ!アハハハハハハハハハ!!」



ザンッ!!!



はぁ!?



284: 2009/01/26(月) 19:54:49.76 ID:G3XfuvukO
ム「ぎゃあああああ!!!!ばバカな!!人質と一緒に斬りやがった!!こいつほんもんの鬼……なぁ?!!!」

のたうちまわるムジュラ…しかし鬼神燈の腕には無傷のめぐが抱き抱えられていた…

ム「な……あの一瞬で女だけ取り除いたってのか!!バカな!そんなこと出来るわけぇ…」

鬼神燈「……めぐの体の大きさが解れば大丈夫……良かった…寝てるだけね…」

赤く輝く瞳が一瞬微笑んだ気がした…

293: 2009/01/26(月) 20:01:42.86 ID:G3XfuvukO
鬼神燈「めぐは取り返した…私の勝ちだ…早く消えろ…」
めぐをゆっくり床に寝かせる鬼神燈…防具で固めた腕だがなぜか温かさを感じる…


ム「よくも…おまえ…やなやつ…ヤナヤツ…ヨクモヤッタナアアアァァ!!


ムジュラは更に姿を変えた…もう仮面だったころの面影はない…

ニンゲンハ イツモソウダ!ダイジニスルノハ サイショダケ スグニ ミンナ ミンナ ミンナ アアァァァァァ!!!

鬼神燈「いや…前言撤回だ…」

ゴオォ…

299: 2009/01/26(月) 20:09:53.38 ID:G3XfuvukO
鬼神燈の黒い翼が巨大化していく

ゴゴゴゴゴゴ

ガアアアアアアァァァ!!!

巨大化した羽が何体もの黒い龍に姿を変えた!!

鬼神燈「……お前は…もう十分遊んだ…」

パチン!

鬼神燈が指を鳴らすと黒い龍達がムジュラに襲い掛かった!!

ガアアアア!!
ガシッ!!ガバッ!!メキッ!!ドゴォ!!ゴキゴキ!!

黒い龍達はムジュラを加えてはなさない!!

ガア…ガアアアア!!

そして…鬼神燈…剣が…

鬼神燈「お休みなさい…」


――――ザンッ―――


ムジュラは…消し飛んだ……

307: 2009/01/26(月) 20:14:29.14 ID:G3XfuvukO
朝日が上ると同時に…月は霧のように姿を消した……

同時に水銀燈の付けていた仮面も砂のようにきえた……

銀「めぐ…めぐ!おきなさい!!」

ペチペチ…

め「……いたい…あれ…す…水銀燈…」

銀「…おはよう…めぐ」

め「……うん…おはよう…」

310: 2009/01/26(月) 20:21:31.93 ID:G3XfuvukO
め「水銀燈…私…長い夢を見てたみたい…」
銀「そりゃそうよぉ…三日間ずっと寝てたんですものぉ…」

め「あら…そんなに…とても楽しい夢だったは…水銀燈が大活躍だったのよ?」

銀「そう?…さぁ行くわよ…めぐ…」

め「え?!…行くって何処に?」

銀「この世界のちょっとした知り合いの…結婚式よぉ…」

313: 2009/01/26(月) 20:30:11.50 ID:G3XfuvukO
銀「もう始まってるやねぇ…」

ゴオォン…ゴオォン…
ワー!ワー!ワー!

め「あれ?…」

銀「どうしたのよぉ?めぐ…」

め「なんだか私…あの二人知ってる…初めて見るのに…変なの」

銀「他人のそら似よ…」

め「そうよね…」


315: 2009/01/26(月) 20:33:43.81 ID:G3XfuvukO
しばらく時間が経過した…

銀「…さぁ帰るわよ…めぐ」

め「…うん…」



そう言うと水銀燈とめぐは時計塔の倉庫への扉を開いた

ギィィ…

銀「…アンジュ…カーフェイ…げんきでねぇ…」

め「水銀燈?どうしたの?」

銀「ふん…何でもないわぁ……」

パァアアア…

倉庫の奥が光二人の影は消えた…


水銀燈とムジュラの仮面~完~

322: 2009/01/26(月) 20:40:51.98 ID:G3XfuvukO
皆さんありがとうございました!

こんなに支援されるなんて思ってもみなかったです!

しかし、前から考えていた
ローゼンメイデン+ゼルダシリーズと水銀燈中心SSが一変に書けるなんて夢にも思わなかったです!!

コレも皆さんが読んでくれたお陰です誠にありがとうございました!!

実はこれデク銀燈とゴロ銀燈やりたいがために書いてました!
ゾラ銀燈と鬼神燈は書きながら考えました

では!…


326: 2009/01/26(月) 20:44:51.28 ID:k9nWsYL1O
乙ッ!!

引用: 水銀燈「なにこれぇ……ムジュラの仮面?」