1: 2025/01/04(土) 19:27:44 ID:???00
侑「あーあ、入院中は暇だな~」
侑「病院食って味が薄いしやることないから暇なんだよね」
侑「そういえば、大部屋で一緒の人ってだれなんだろ。ちょっと覗くくらい……」シャー…
花帆「ふんふん、ふんふん」
侑「熱心に読書中……って、蓮ノ空女学院の日野下花帆ちゃん!?」ジャッ!!
花帆「うびゃっ!?」ビクンッ
侑「うわあっ! 本物の花帆ちゃんだ! あのっ、スクコネでいっつも配信見てました! よければ握手を──いたあっ!?」ビギッ
花帆「え!? え!? な、なに!? なんなの!?」アタフタ
侑「ててて……尾てい骨折れてたって忘れてた……」
花帆「えと……だ、大丈夫、ですか……?」
侑「うん。平気平気っ。ごめんね、突然騒いじゃって」
侑「私、高咲侑。花帆ちゃんと同い年で、スクールアイドルが大好きなんだ」
侑「病院食って味が薄いしやることないから暇なんだよね」
侑「そういえば、大部屋で一緒の人ってだれなんだろ。ちょっと覗くくらい……」シャー…
花帆「ふんふん、ふんふん」
侑「熱心に読書中……って、蓮ノ空女学院の日野下花帆ちゃん!?」ジャッ!!
花帆「うびゃっ!?」ビクンッ
侑「うわあっ! 本物の花帆ちゃんだ! あのっ、スクコネでいっつも配信見てました! よければ握手を──いたあっ!?」ビギッ
花帆「え!? え!? な、なに!? なんなの!?」アタフタ
侑「ててて……尾てい骨折れてたって忘れてた……」
花帆「えと……だ、大丈夫、ですか……?」
侑「うん。平気平気っ。ごめんね、突然騒いじゃって」
侑「私、高咲侑。花帆ちゃんと同い年で、スクールアイドルが大好きなんだ」
2: 2025/01/04(土) 19:28:15 ID:???00
花帆「高咲、侑、ちゃん……。って、虹ヶ咲でマネージャーやってた?」
侑「あ、そうだよ。花帆ちゃんに知って貰えてるなんて光栄だなぁ」
花帆「当たり前だよ! 今やSIFはラブライブ!と並ぶくらい有名な祭典だもん!」
花帆「それにあたし、寝る前に侑ちゃんの弾いたピアノの音色聴いたりしてたし」
侑「ええ!? 光栄通り越して大光栄だなあ……」
侑「う~ん、それにしても、スクコネでは明るくて活発な印象だったけど、さっきの読書中の顔も可愛かったなあ」
花帆「え、えぇ? 急に褒められたら、花帆困っちゃいますよぉ~」ニヨニヨ
侑「照れてる表情もときめいちゃう! 花帆ちゃんの代のスリーズブーケも最高だよね!」
花帆「えへへ。ありがとね」
侑「あ、そうだよ。花帆ちゃんに知って貰えてるなんて光栄だなぁ」
花帆「当たり前だよ! 今やSIFはラブライブ!と並ぶくらい有名な祭典だもん!」
花帆「それにあたし、寝る前に侑ちゃんの弾いたピアノの音色聴いたりしてたし」
侑「ええ!? 光栄通り越して大光栄だなあ……」
侑「う~ん、それにしても、スクコネでは明るくて活発な印象だったけど、さっきの読書中の顔も可愛かったなあ」
花帆「え、えぇ? 急に褒められたら、花帆困っちゃいますよぉ~」ニヨニヨ
侑「照れてる表情もときめいちゃう! 花帆ちゃんの代のスリーズブーケも最高だよね!」
花帆「えへへ。ありがとね」
3: 2025/01/04(土) 19:28:47 ID:???00
タタタタタ…
しずく「こ、ここが侑さんの病室ですか!?」ガララッ
侑「あ、しずくちゃん」
しずく「ゆ、侑さん! お体は無事ですか!?」
侑「う、うん。平気平気。ちょっと尾てい骨を折ったくらいだから」
しずく「こ、骨折!? そんなっ、やせ我慢しなくてもいいんですよっ、痛かったら痛いって言ってくださいっ」
しずく「あなたと私はっ、喜びも悲しみも悦びも辛さも分かち合う関係じゃないですかっ」
花帆「よろこびが二つ? あっ(察し)」
しずく「あなたが傷を負えば、私も身を切られる思いをするんですよっ!?」
しずく「……って、ごめんなさい、自分のことばかり。取り乱してばかりでみっともない」
しずく「大事な時に遅れた私が言う台詞なんてありませんよね……」
侑「しずくちゃん……ほら、こっちに来なよ」
しずく「え、で、でも、私は……」
侑「いいから。私の言うことが聞けないの?」
しずく「……はい」ソッ
しずく「こ、ここが侑さんの病室ですか!?」ガララッ
侑「あ、しずくちゃん」
しずく「ゆ、侑さん! お体は無事ですか!?」
侑「う、うん。平気平気。ちょっと尾てい骨を折ったくらいだから」
しずく「こ、骨折!? そんなっ、やせ我慢しなくてもいいんですよっ、痛かったら痛いって言ってくださいっ」
しずく「あなたと私はっ、喜びも悲しみも悦びも辛さも分かち合う関係じゃないですかっ」
花帆「よろこびが二つ? あっ(察し)」
しずく「あなたが傷を負えば、私も身を切られる思いをするんですよっ!?」
しずく「……って、ごめんなさい、自分のことばかり。取り乱してばかりでみっともない」
しずく「大事な時に遅れた私が言う台詞なんてありませんよね……」
侑「しずくちゃん……ほら、こっちに来なよ」
しずく「え、で、でも、私は……」
侑「いいから。私の言うことが聞けないの?」
しずく「……はい」ソッ
4: 2025/01/04(土) 19:29:11 ID:???00
侑「しずくちゃんが取り乱したのは、私への思いの丈が大きいから。きっと私も、しずくちゃんが同じことになったら同じくらい取り乱すと思う」
侑「けど、これからの私たちを考えるなら、もう少し大人にならなきゃいけないよね」
侑「だから、さ、しずくちゃん」
侑「私の傍で、私と一緒に大人になっていこ?」
しずく「侑、先輩……」
侑「先輩じゃないでしょ?」
しずく「あ……侑、さん」
侑「うんっ」ニコッ
しずく「……私も、あなたの隣で立派な大人になっていきたい、です」コツン…
侑「けど、これからの私たちを考えるなら、もう少し大人にならなきゃいけないよね」
侑「だから、さ、しずくちゃん」
侑「私の傍で、私と一緒に大人になっていこ?」
しずく「侑、先輩……」
侑「先輩じゃないでしょ?」
しずく「あ……侑、さん」
侑「うんっ」ニコッ
しずく「……私も、あなたの隣で立派な大人になっていきたい、です」コツン…
5: 2025/01/04(土) 19:29:36 ID:???00
──
侑「ふぅ。騒がしくしちゃってごめんね」
花帆「ううん。小説のワンシーンみたいでドキドキしちゃった。今の人ってたしか、桜坂しずくちゃん、だよね」
侑「うん。虹ヶ咲の後輩だよ」
花帆「雨粒が落ちたみたいに真っ直ぐな髪の毛が綺麗だったなあ」
侑「だよねっ、見る度触る度嗅ぐ度にときめいちゃうよ」
花帆「それに、まとう空気が清楚で吟子ちゃんっぽくて──」
吟子「花帆の病室はここやね!?」ガララッ
花帆「あ、吟子ちゃんだ。やっほ~」
吟子「い、いた……ぶ、無事、なの……?」フラフラ
花帆「うんっ、花帆はいつでも元気印ですよ!」ムキッ
吟子「花帆っ──」ダキッ
花帆「ぅぐえっ」
侑「ふぅ。騒がしくしちゃってごめんね」
花帆「ううん。小説のワンシーンみたいでドキドキしちゃった。今の人ってたしか、桜坂しずくちゃん、だよね」
侑「うん。虹ヶ咲の後輩だよ」
花帆「雨粒が落ちたみたいに真っ直ぐな髪の毛が綺麗だったなあ」
侑「だよねっ、見る度触る度嗅ぐ度にときめいちゃうよ」
花帆「それに、まとう空気が清楚で吟子ちゃんっぽくて──」
吟子「花帆の病室はここやね!?」ガララッ
花帆「あ、吟子ちゃんだ。やっほ~」
吟子「い、いた……ぶ、無事、なの……?」フラフラ
花帆「うんっ、花帆はいつでも元気印ですよ!」ムキッ
吟子「花帆っ──」ダキッ
花帆「ぅぐえっ」
6: 2025/01/04(土) 19:30:02 ID:???00
吟子「ごめん、一緒にいられなくて。どうしても抜けられなくて」ググ…
吟子「けど、無事で本当に、本当に、よかった……」
吟子「よく、がんばったね、花帆……ありがとう」ギュウッ…
花帆「ぎ、ぎぶだよ吟子ちゃん……」ペシペシ
吟子「あっ、ご、ごめん。手術の直後だもん、傷口が開いちゃたいへん、だよね」
花帆「あはは、ちょっと苦しいくらいだったから大丈夫だよ」
花帆「吟子ちゃんがそれくらい想ってくれてるんだって思えば、ちょっとやそっとの苦しさは逆に嬉しいもん」
吟子「も、もう、苦しさが嬉しいだなんて、ヘン、だよ」
花帆「ええ? でもその変な人のために急いでここまで来たんだよね?」
吟子「あ、あんまりからかわないでっ」
花帆「えへへ、可愛いなあ吟子ちゃんっ」
吟子「けど、無事で本当に、本当に、よかった……」
吟子「よく、がんばったね、花帆……ありがとう」ギュウッ…
花帆「ぎ、ぎぶだよ吟子ちゃん……」ペシペシ
吟子「あっ、ご、ごめん。手術の直後だもん、傷口が開いちゃたいへん、だよね」
花帆「あはは、ちょっと苦しいくらいだったから大丈夫だよ」
花帆「吟子ちゃんがそれくらい想ってくれてるんだって思えば、ちょっとやそっとの苦しさは逆に嬉しいもん」
吟子「も、もう、苦しさが嬉しいだなんて、ヘン、だよ」
花帆「ええ? でもその変な人のために急いでここまで来たんだよね?」
吟子「あ、あんまりからかわないでっ」
花帆「えへへ、可愛いなあ吟子ちゃんっ」
7: 2025/01/04(土) 19:30:29 ID:???00
──
侑「ま、まさか、花帆ちゃんに続き吟子ちゃんまでお目にかかれるなんて……」ワナワナ…
花帆「今度はこっちが騒がしくしちゃった。ごめんね」
侑「い、いやいや、むしろご褒美だよっ。生のぎんかほを摂取できるなんて恐悦至極っていうかもう……」
侑「……」
侑「というか、ふむ、花帆ちゃんはぎんかほ、か」ボソッ
花帆「ん? なんて言ったの?」
侑「や、なんでもないよ」
<……オオオ
花帆「ん? なにか聞こえるような……」
<…ウオ…オオオオオオオ
侑「この声は──」
せつ菜「侑さん!!!」ガララッ
侑「やっぱりせつ菜ちゃんだ」
侑「ま、まさか、花帆ちゃんに続き吟子ちゃんまでお目にかかれるなんて……」ワナワナ…
花帆「今度はこっちが騒がしくしちゃった。ごめんね」
侑「い、いやいや、むしろご褒美だよっ。生のぎんかほを摂取できるなんて恐悦至極っていうかもう……」
侑「……」
侑「というか、ふむ、花帆ちゃんはぎんかほ、か」ボソッ
花帆「ん? なんて言ったの?」
侑「や、なんでもないよ」
<……オオオ
花帆「ん? なにか聞こえるような……」
<…ウオ…オオオオオオオ
侑「この声は──」
せつ菜「侑さん!!!」ガララッ
侑「やっぱりせつ菜ちゃんだ」
8: 2025/01/04(土) 19:30:52 ID:???00
せつ菜「侑さん侑さん侑さん侑さんっ!!!」ダキッ
侑「わわっ」
せつ菜「大好きです!!!」
侑「わお。出鼻から告白」
せつ菜「大好きです大好きです大好きです!!! 優木せつ菜は世界一っ、高咲侑を愛しています!!!」
侑「うんうん、私もせつ菜ちゃんのこと大好きだよ」ナデナデ
侑「けど、その前に言うことがあるんじゃない?」
せつ菜「え? あ……」カァ~…
せつ菜「す、すみません、知らせを受けてここに来るまでで頭がこんがらがってしまって……些か混乱してたみたいです」
せつ菜「お体の調子はどうですか?」
侑「うん、平気だよ。ちょっと骨が折れちゃったけど」
せつ菜「大問題じゃないですか!?!?!?」
侑「せつ菜ちゃん、ここ病院だから控えめにね」
せつ菜「す、すみません、菜々になっておきます……」スチャッ
菜々「で、では改めて……大好きです、侑さん」
菜々「あなたほど一生を添い遂げたいと思える人は他にいません」
菜々「私の大好きは、永遠にあなたのものですっ!」
侑「わわっ」
せつ菜「大好きです!!!」
侑「わお。出鼻から告白」
せつ菜「大好きです大好きです大好きです!!! 優木せつ菜は世界一っ、高咲侑を愛しています!!!」
侑「うんうん、私もせつ菜ちゃんのこと大好きだよ」ナデナデ
侑「けど、その前に言うことがあるんじゃない?」
せつ菜「え? あ……」カァ~…
せつ菜「す、すみません、知らせを受けてここに来るまでで頭がこんがらがってしまって……些か混乱してたみたいです」
せつ菜「お体の調子はどうですか?」
侑「うん、平気だよ。ちょっと骨が折れちゃったけど」
せつ菜「大問題じゃないですか!?!?!?」
侑「せつ菜ちゃん、ここ病院だから控えめにね」
せつ菜「す、すみません、菜々になっておきます……」スチャッ
菜々「で、では改めて……大好きです、侑さん」
菜々「あなたほど一生を添い遂げたいと思える人は他にいません」
菜々「私の大好きは、永遠にあなたのものですっ!」
9: 2025/01/04(土) 19:32:53 ID:???00
──
花帆「ドラマのワンシーンみたいでドキドキしちゃった」
侑「私もしずくちゃんと鉢合わせしないかドキドキしてた」
花帆「じゃあ、しずくちゃんとせつ菜ちゃんと……?」
侑「……」コクリ
花帆「……ねえ、侑ちゃん」
侑「あ、はい」
花帆「浮気ってね、いけないことなんだよ。だれかを愛するってことは、だれかの愛を選ばないってことだけど、だから真実の愛が生まれるの」
花帆「これで二人が侑ちゃんとの関係を知ったらどうするの? ショックだし悲しいし、なによりも大好きな侑ちゃんが浮気をしちゃう人だって知ってすっごく落ち込むと思う」
侑「申し開きようがございません」
花帆「まあ、あたしも人のこと言えないんだけど」
侑「……それってどういう──」
さやか「花(はな)の病室はここですか?」ガララ…
花帆「あ、さやかちゃん」
花帆「ドラマのワンシーンみたいでドキドキしちゃった」
侑「私もしずくちゃんと鉢合わせしないかドキドキしてた」
花帆「じゃあ、しずくちゃんとせつ菜ちゃんと……?」
侑「……」コクリ
花帆「……ねえ、侑ちゃん」
侑「あ、はい」
花帆「浮気ってね、いけないことなんだよ。だれかを愛するってことは、だれかの愛を選ばないってことだけど、だから真実の愛が生まれるの」
花帆「これで二人が侑ちゃんとの関係を知ったらどうするの? ショックだし悲しいし、なによりも大好きな侑ちゃんが浮気をしちゃう人だって知ってすっごく落ち込むと思う」
侑「申し開きようがございません」
花帆「まあ、あたしも人のこと言えないんだけど」
侑「……それってどういう──」
さやか「花(はな)の病室はここですか?」ガララ…
花帆「あ、さやかちゃん」
10: 2025/01/04(土) 19:33:15 ID:???00
さやか「花……」
さやか「えと、あの、体の方は……あれ……」ポロ…
さやか「あれ、おかしい、ですね……。来る前に山ほど言葉を用意していたんですが、その……ごめんなさい……」ポロポロ
花帆「……さやかちゃん」クイクイ
さやか「はい……」トトト…
花帆「だいじょうぶ」ナデリ
花帆「あたし、大丈夫だから」
花帆「間に合うも遅いもなにもないから。だから、大丈夫だよ、さやかちゃん」
さやか「花……」
さやか「ありがとう、ございます……」
さやか「……いえ、ありがとう、ございました」ギュッ…
さやか「えと、あの、体の方は……あれ……」ポロ…
さやか「あれ、おかしい、ですね……。来る前に山ほど言葉を用意していたんですが、その……ごめんなさい……」ポロポロ
花帆「……さやかちゃん」クイクイ
さやか「はい……」トトト…
花帆「だいじょうぶ」ナデリ
花帆「あたし、大丈夫だから」
花帆「間に合うも遅いもなにもないから。だから、大丈夫だよ、さやかちゃん」
さやか「花……」
さやか「ありがとう、ございます……」
さやか「……いえ、ありがとう、ございました」ギュッ…
11: 2025/01/04(土) 19:33:38 ID:???00
──
侑「よく私に説教できたもんだね」
花帆「ご、ごめんね。浮気中たびたびよぎる言葉だったから、つい他のだれかにぶつけてみたくって」
侑「みたくって、じゃないんだよ」
花帆「えへへ」ニコッ
侑「可愛い! ときめいちゃう!」
花帆「ちょろいなあ」
侑「性分なもので」ゴホン
花帆「ねえ、侑ちゃん」
侑「うん?」
花帆「この先の展開っていうか、次だれが来るか読めちゃったんだけど」
侑「実は、私も」
花帆「どうしよう……」
侑「う~ん、とりあえずLINE交換しない? ほら、境遇が同じだと色々慰め合えるし」
花帆「そ、そうだねっ、はい、こうか~んっ」
花帆「……」
侑「よく私に説教できたもんだね」
花帆「ご、ごめんね。浮気中たびたびよぎる言葉だったから、つい他のだれかにぶつけてみたくって」
侑「みたくって、じゃないんだよ」
花帆「えへへ」ニコッ
侑「可愛い! ときめいちゃう!」
花帆「ちょろいなあ」
侑「性分なもので」ゴホン
花帆「ねえ、侑ちゃん」
侑「うん?」
花帆「この先の展開っていうか、次だれが来るか読めちゃったんだけど」
侑「実は、私も」
花帆「どうしよう……」
侑「う~ん、とりあえずLINE交換しない? ほら、境遇が同じだと色々慰め合えるし」
花帆「そ、そうだねっ、はい、こうか~んっ」
花帆「……」
12: 2025/01/04(土) 19:34:03 ID:???00
花帆「ところで」
侑「ん?」
花帆「慰め合えるって──侑「そっちの意味じゃないから! そこまで性欲オバケじゃないよ!」
花帆「で、でも、ちょっと考えてみてっ、ごほんっ」
花帆「……度重なる浮気が原因で叱責と罵倒の毎日。心身共に疲弊して参っちゃうけど、頼れるよすがはどこにもない」
花帆「そんな時に現れる、自分と同じ境遇の人。抱えてる苦しみを分かってくれるのはこの人だけ」
花帆「悩みを分かち合う二人は次第に惹かれ合って、手を繋ぎ肩を寄せ合うだけじゃ飽き足らず、唇がどんどん近づいていって──ほらあ!!!!!」
侑「なにがほらあ!?」
花帆「あたしと侑ちゃんはぜったい関係持っちゃうよ!」
侑「ええ!?」
花帆「とんとん拍子だよ!」
侑「頭がピンクすぎない!?」
歩夢「侑ちゃん!」ガララッ
梢「花帆!」ガララッ
侑「来ちゃったよ」
花帆「しかもダブル」
歩夢「ごめんね侑ちゃんイギリスから日本まで最短コースを選んだけど遅れちゃってでも侑ちゃんが生きていてくれて本当によかった本当に心配して気が気じゃなかったんだけど梢「花帆っ花帆っ花帆っ花帆よね花帆なのよねっ息をして脈があってお花が咲いているのよねっよかったわっあなたが氏んでしまっては今世に残る理由なんて微塵もありはしないもの歩夢「ねえっ侑ちゃんとの会話の邪魔なんだけど消えてくれる?梢「花帆との逢瀬を邪魔しないで貰えるかしらお邪魔虫さん歩夢「は?梢「こっちの台詞なのだけれど歩夢「それで威嚇してるつもりなのかな笑っちゃうよ梢「そっくりそのままお言葉を返品するわ歩夢「ふ~ん喧嘩売ってるんだ梢「あら野蛮ね猟銃を持ってくるべきだったかしら歩夢「見立てがずいぶん甘いんだ目薬貸してあげようか梢「それって人用なのかしら歩夢「いますぐ息の根止めてあげるねここは病院だしすぐに氏亡判定出されるよ梢「お医者さんの手を煩わせてしまうのは申し訳ないわね遺体の前で両手くらいは合わせてあげる歩夢「ふふっいい声だね泣き声も愉しめそうっ」」」」」」」」」」」」」」」
侑「参ったねこりゃ」
花帆「あちゃー」
侑「ん?」
花帆「慰め合えるって──侑「そっちの意味じゃないから! そこまで性欲オバケじゃないよ!」
花帆「で、でも、ちょっと考えてみてっ、ごほんっ」
花帆「……度重なる浮気が原因で叱責と罵倒の毎日。心身共に疲弊して参っちゃうけど、頼れるよすがはどこにもない」
花帆「そんな時に現れる、自分と同じ境遇の人。抱えてる苦しみを分かってくれるのはこの人だけ」
花帆「悩みを分かち合う二人は次第に惹かれ合って、手を繋ぎ肩を寄せ合うだけじゃ飽き足らず、唇がどんどん近づいていって──ほらあ!!!!!」
侑「なにがほらあ!?」
花帆「あたしと侑ちゃんはぜったい関係持っちゃうよ!」
侑「ええ!?」
花帆「とんとん拍子だよ!」
侑「頭がピンクすぎない!?」
歩夢「侑ちゃん!」ガララッ
梢「花帆!」ガララッ
侑「来ちゃったよ」
花帆「しかもダブル」
歩夢「ごめんね侑ちゃんイギリスから日本まで最短コースを選んだけど遅れちゃってでも侑ちゃんが生きていてくれて本当によかった本当に心配して気が気じゃなかったんだけど梢「花帆っ花帆っ花帆っ花帆よね花帆なのよねっ息をして脈があってお花が咲いているのよねっよかったわっあなたが氏んでしまっては今世に残る理由なんて微塵もありはしないもの歩夢「ねえっ侑ちゃんとの会話の邪魔なんだけど消えてくれる?梢「花帆との逢瀬を邪魔しないで貰えるかしらお邪魔虫さん歩夢「は?梢「こっちの台詞なのだけれど歩夢「それで威嚇してるつもりなのかな笑っちゃうよ梢「そっくりそのままお言葉を返品するわ歩夢「ふ~ん喧嘩売ってるんだ梢「あら野蛮ね猟銃を持ってくるべきだったかしら歩夢「見立てがずいぶん甘いんだ目薬貸してあげようか梢「それって人用なのかしら歩夢「いますぐ息の根止めてあげるねここは病院だしすぐに氏亡判定出されるよ梢「お医者さんの手を煩わせてしまうのは申し訳ないわね遺体の前で両手くらいは合わせてあげる歩夢「ふふっいい声だね泣き声も愉しめそうっ」」」」」」」」」」」」」」」
侑「参ったねこりゃ」
花帆「あちゃー」
13: 2025/01/04(土) 19:34:27 ID:???00
──
侑「ところで、名前は決めた?」
花帆「あ、うん。それはもう、たっぷり三人分。侑ちゃんもでしょ?」
侑「まあね。しずくちゃんは複雑な意味の込められた名前を考えて、せつ菜ちゃんは健やかに育ってくれればって感じで、歩夢は私に一任してくれてたっけ」
花帆「あたしの場合だと、吟子ちゃんは親戚とかとも協議して、さやかちゃんは意味を込めすぎず自由に生きて欲しいって感じで、梢センパイは姓名診断とかでじっくり考えてたなあ」
侑「あ~、楽しかったな、あの時は」
花帆「うんうん、あの時までは」
侑「今頃赤ちゃんの置かれた部屋の前はすったもんだの大騒ぎなんだろうね」
花帆「髪色ですぐわかっちゃうからね……」
侑「けど、私たちならぜったい乗り越えられるよ!」
花帆「それは……うんっ、母は強しって言うもんね!」
侑「よ~し! 来たるべき修羅場と新生活、がんばっていくぞー!」
花帆「お~!!!」
その後、なんやかんやあって侑ちゃんと花帆ちゃんはやっぱり関係を持ったそうです。
~はっぴーえんど~
侑「ところで、名前は決めた?」
花帆「あ、うん。それはもう、たっぷり三人分。侑ちゃんもでしょ?」
侑「まあね。しずくちゃんは複雑な意味の込められた名前を考えて、せつ菜ちゃんは健やかに育ってくれればって感じで、歩夢は私に一任してくれてたっけ」
花帆「あたしの場合だと、吟子ちゃんは親戚とかとも協議して、さやかちゃんは意味を込めすぎず自由に生きて欲しいって感じで、梢センパイは姓名診断とかでじっくり考えてたなあ」
侑「あ~、楽しかったな、あの時は」
花帆「うんうん、あの時までは」
侑「今頃赤ちゃんの置かれた部屋の前はすったもんだの大騒ぎなんだろうね」
花帆「髪色ですぐわかっちゃうからね……」
侑「けど、私たちならぜったい乗り越えられるよ!」
花帆「それは……うんっ、母は強しって言うもんね!」
侑「よ~し! 来たるべき修羅場と新生活、がんばっていくぞー!」
花帆「お~!!!」
その後、なんやかんやあって侑ちゃんと花帆ちゃんはやっぱり関係を持ったそうです。
~はっぴーえんど~
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります