141: 2013/12/30(月) 11:03:01.98 ID:hKsj13pB0

142: 2013/12/30(月) 11:04:06.90 ID:hKsj13pB0

橘ありす「私がですか?」


P「ああ。すぐに誰かが帰ってきてくれると思うんだが……」


P「それまでは一人で待っててもらうことになるな」


ありす「……そうですか」


P「不安か?」


ありす「いえ、そういうわけではありませんが」


P「そうか。それじゃあ任せたいんだが……」


ありす「……分かりました」


P「ありがとな、ありす」


ありす「……あの、Pさん」


P「ん?」


ありす「その……いえ。気を付けてくださいね」

アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(12) (電撃コミックスEX)
143: 2013/12/30(月) 11:05:21.62 ID:hKsj13pB0

P「ははは、そうだな。……それじゃ、行ってきます」


ありす「……はい」


P「留守番の埋め合わせはちゃんとするから、いい子で待ってろよー」


ありす「行ってらっしゃい、Pさん」




バタンッ


ガチャッ


ありす「……」


ありす「本でも、読んでようかな」


144: 2013/12/30(月) 11:06:23.17 ID:hKsj13pB0

ありす「……」ペラッ


ありす(……今は、事務所に私一人だけ……)ペラッ


ありす(なんだか寂しいような気がします)


ありす「……」ペラッ




ガチャッ!


ありす「!」


ガチャッガチャッ!!


ありす「あ……Pさん、鍵を掛けていったんですね」


145: 2013/12/30(月) 11:08:00.71 ID:hKsj13pB0

ありす「えっと、インターホンは……」ピッ


ありす「……」




カチャンッ


ありす「……どうぞ」ガチャッ




??「もーっ、何で事務所鍵かかってるん?マジビックリなんだけど!」


??「って、ありすちゃんじゃん!ただまー☆」


ありす「……お疲れ様です、藤本さん」


藤本里奈「おつにゃんっ☆」


146: 2013/12/30(月) 11:09:59.97 ID:hKsj13pB0

ありす「……」ペラッ


里奈「……んー」ソワソワ


ありす「……」ジーッ


里奈「ねーねー、ありちーかまちょー」グイグイ


ありす「……何かご用ですか。それとありちーってなんですか」


里奈「ありすちゃんだからありちー!かわぽよでしょ?」


ありす「べ、別にかわいくなんて……」


里奈「もー、ありちーかたぽよ!まぢカタいんですけど!」


ありす(固いのにぽよ……?)


里奈「そんで、さっきから気になってる系だけど、何読んでるんー?」


ありす「これですか?この前発売されたミステリ小説ですけど……」


里奈「ちょっと見せちょー☆」ヒョイッ


ありす「あっ!ちょ、ちょっと藤本さん!」


147: 2013/12/30(月) 11:11:30.25 ID:hKsj13pB0

里奈「むむむ……」ジーッ


里奈「なにこれ!チョー難しいんですけど!」


ありす「そうですか?私は読みやすいと思ってたんですが……」


里奈「アタシ小説とかマジダメな系だからさー、読んでもさっぱりわからんぽよなんだよねー」


ありす「……」


里奈「あ、ごめんねありちー!勝手に借りちゃった!」


ありす「い、いえ……いいですよ。本も破れてないですし」


里奈「えーっと、えーと……あっ、差し入れ買ってきたからこれで許してー!」


ありす「そんな……大丈夫ですから」


里奈「えー?でもでも……じゃーんっ☆」


148: 2013/12/30(月) 11:12:13.75 ID:hKsj13pB0

――


ありす「……」モグモグ……


里奈「ねー、どしたのありちー?」ニコニコ


ありす「いえ……コンビニのケーキも、悪くないなと思っただけです」


里奈「でもありちー、テンションアガってない?」


ありす「別に……ただ、イチゴのケーキだったからですよ」


里奈「やっぱりありちー、イチゴ好きだよねー☆」


ありす「……はい。どういうわけか、この前の料理番組では不評でしたが」


里奈「……あー」


ありす「何がいけなかったのでしょうか……」


里奈「えっと、アタシバカだからよくわかんないけどー、ありちーが良かったならオッケーぢゃない?」


ありす「……ですよね。そうですよね」


149: 2013/12/30(月) 11:13:12.91 ID:hKsj13pB0

ありす「えへへ……はっ!」


ありす「えっと……ありがとうございました、藤本さん」


里奈「んー、その藤本さんってなんか気になる系ー」


ありす「年も離れていますから、敬語でないと……」


里奈「だからありちー、カタいんだってば!ほらほら、もっとぽよぽよしなきゃ!」ムニッ


ありす「ひゃぁっ!?」


里奈「おおー、ありちーぽよぽよ!てゆーかぷよぷよ?」ムニムニ


ありす「や、やめてくだひゃい!」グイー


里奈「あははっ、ありちーいい顔してる!マジヤバ!」


ありす「え……?」


里奈「あ……えっと、そうじゃなくて……ありちー笑顔になったなーって」


里奈「だからもっと笑ちょー、って感じ!」


ありす「もっと、笑ったほうが……いいのかな」


里奈「うんうん!ありちー笑うとマジかわだもん♪」


150: 2013/12/30(月) 11:14:17.18 ID:hKsj13pB0

ありす「……笑顔、ですか」


里奈「うんっ!そーだ、たくみんに聞いたらいいかも!」


ありす「向井さんですか?」


里奈「そうそう!たくみんスマーイル☆みたいな!」


ありす「……えっと、私が目指してるのはそういう方じゃなくて……」


ありす「あっ、いえ、その……向井さんを馬鹿にしている訳ではありませんけど」


里奈「んー……だったらほたるんや由愛っちに聞くといいかも?」


ありす「ほたるさんや、由愛さんですか?」


里奈「そーそー!事務所にいる時とか、よくにこーって練習しててきゃわわだよ!」


里奈「アタシも一緒にやるぽよーってみんなでやってるしー♪」


ありす「……そうだったんですか」


151: 2013/12/30(月) 11:15:37.47 ID:hKsj13pB0

里奈「うんうん。ほたるんや由愛っちも、一生懸命でむっちゃかわいーし☆」


里奈「ありちーも教えてもらうといいかも!」


ありす「そうですね……」


里奈「あれっ、ありちーはそこまで仲良くなかった系?」


ありす「いえ、そうではないですが……あまりお話したことがなかったな、って」


里奈「ふーん……そんじゃー、今度ありちーも一緒に練習しちゃお!」


ありす「わ、私もですか?」


里奈「もち!ほらほら、ありちースマーイル☆」ムニー


ありす「ひゃぁっ!?ら、らからやめてくだひゃいってば!!」グイー


里奈「あははっ、ありちーきゃわわ☆」


152: 2013/12/30(月) 11:16:45.69 ID:hKsj13pB0

ありす「……」ムスー


里奈「あ、ありちー?」


ありす「……なんですか」ムスー


里奈「えっと……マジゴメン、ありちー」


ありす「……いいですけど」


里奈「マジ!?やったっ、ありがとありちー☆」ギュッ


ありす「きゃぁっ!?だ、だからいきなりは……!」




prrrr! prrrr!


ありす「あ……電話」


ありす「……私が出ます」


里奈「えっ、ありちー……」


里奈「……!」ピコーン


153: 2013/12/30(月) 11:17:33.27 ID:hKsj13pB0

ササッ


ありす「っ!?」


里奈「アタシにまかせてっ☆」


ありす「……ふ、藤本さん?」




ガチャッ


里奈「――はい、こちらシンデレラガールズプロダクションでございます」


ありす「えっ!?」



里奈「……はい、申し訳ありませんが、生憎Pは席を外しております……はい」サラサラ……


里奈「かしこまりました」ニコッ


ガチャッ



ありす「……」ポカーン


里奈「……どーよありちー、見なおした?」ビシッ


154: 2013/12/30(月) 11:18:16.63 ID:hKsj13pB0

ありす「……いつもの調子で応対するかと思いました」


里奈「えー?そんなことしたらプロデューサーに迷惑かけちゃうっしょ」


里奈「アタシバカだし、アレコレ考えて動けにゃいけど……」


里奈「プロデューサーにスカウトされてお世話になったからには、アタシだって出来ることはちゃんとやりたい系なの!」


ありす「そうだったんですか……」


里奈「ちひろさんがこれ読んどけーって言ってたし、ひままーな時に見てたの」


里奈「難しくてよく分かんなかったところもあったけど……」


ありす「……あれ?」


里奈「で、どーよどーよ?、見なおした?ねーねーありちー」ユサユサ


ありす「……はい。今までは怖い方かと思っていましたが……ちゃんと、考えているんですね」


ありす「私、藤本さんのことを誤解していたんだと思います」


里奈「んー……そーなの?」


155: 2013/12/30(月) 11:19:42.77 ID:hKsj13pB0

里奈「アタシこんなチャラい見た目だし、怖がられてるかなーってのはなんとなく知ってたよ」


里奈「ほたるんや由愛っちも最初はアタシ見てびくーってしてたし」


ありす「……私も、そうでした」


里奈「決めつけは良くないっしょ、って思うけど……しゃーないよね」


里奈「でも……ほたるんも由愛っちも、一緒に練習するぽよーたらいいよって言ってくれたし」


里奈「アタシはこのままでいよー、って思うわけよ」


ありす「このまま、ですか?」


里奈「そう!プロデューサーだって、こんなアタシをスカウトして、こんなアタシのままアイドルにしちゃったし」


里奈「アタシバカだから……このままでいいのかーとか、難しいことよくわかんないけど」


里奈「このまま頑張る方が楽しそーだから、アタシらしくやるのっ☆」


ありす「……里奈さん」


156: 2013/12/30(月) 11:20:41.26 ID:hKsj13pB0

ありす「……貴方は、馬鹿なんかじゃないですよ」


ありす「ずっとずっと、色々なことを考えてて……凄いです」


里奈「……ありちー!えいっ☆」ギュッ


ありす「な、なんですか里奈さん……?」


里奈「あははっ、やっと名前で呼んでくれたしー♪」


ありす「あ……本当ですね」


里奈「ありちーきゃわわ☆妹になろ!」


ありす「い、妹ですか?」


里奈「うんっ☆まいまいにゆきみん、ほたるんに由愛っちに……ありちー!」


ありす「……大家族ですね」


157: 2013/12/30(月) 11:21:34.46 ID:hKsj13pB0

ありす「……でも」


ありす「私は、今の私から、変わりたいんです」


里奈「えー、変わっちゃう系?」


ありす「はい……もっと、素直な私になりたいんです」


ありす「もっと、今より勇気を出して……変わってみたいんです」




ありす「こうして、里奈さんともっと、話してみたいって思ったように」


ありす「もっともっと……変わりたいんです」


里奈「……ねー、ありちー」


ありす「何ですか?」


里奈「うん……だいじょーぶだよ、ありちー」


158: 2013/12/30(月) 11:22:30.81 ID:hKsj13pB0

里奈「ありちーはもう、変われたと思うし!」


ありす「そう、ですか……?」


里奈「そうったらそうなの!マジだよ、マジ!」


ありす「そうですか……えへへ」


里奈「!」キュンッ


里奈「ありちーマジかわ☆お持ち帰りしよー☆」ギュウッ


ありす「……もう、里奈さんったら……」エヘヘ


159: 2013/12/30(月) 11:23:27.25 ID:hKsj13pB0

――



ガチャッ


P「ただいまー」


里奈「あ、プロデューサーだ!おっつにゃーん☆」


ありす「お疲れ様です、Pさん」


P「おっ、里奈も留守番してくれてたんだ。ありがとな」


里奈「いーのいーの!ありちーともっと仲良くなれたし、マジ嬉しー☆」


P「そうか……流石だな、里奈」


里奈「あははっ、アタシだって、やる時はやるしっ♪」


ありす「……あの、Pさん」


P「ん、どうしたありす?」


ありす「えっと、その……」


里奈「……♪」ニコッ


ありす「……よしっ」ボソッ


160: 2013/12/30(月) 11:24:21.45 ID:hKsj13pB0

ありす「……お仕事が終わった後、時間はありますか?」


P「ああ、あるけど……」


ありす「Pさんと、ご飯を食べに行きたいな、なんて……ダメですか」


P「飯か?いいぞ」


ありす「ほ、本当ですか……!それじゃあ、三人で一緒に行きましょう!」


里奈「……三人?」


ありす「里奈さんももちろん、一緒ですよ?」


里奈「……もち、オッケーだし!プロデューサーのおごり、楽しみーっ☆」


P「いいけど……リクエストはあるか?」


ありす「……もちろん」




ありす「デザートは、イチゴパフェが食べたいです」ニコッ


161: 2013/12/30(月) 11:25:05.39 ID:hKsj13pB0
里奈編おわり。

では、次行きます。

引用: モバP「留守番、任せていいかな」