176: 2009/04/17(金) 09:46:15 ID:CTYeYqj6
エイラは廊下でニヤニヤとだらしなく口端をつり上げていた。若干だが頬も赤い。
昼頃に目を覚ましたエイラは、ふと最近『揉んでないぞ?!』とどこかお告げめいた電波をサーニャ経由で受信した。本当かどうかは分からない。
芳佳が覚醒した今、この501にはおっOいマイスターが三人居ることになる。
エイラとルッキーニと、芳佳。
どこか芳佳にお株を奪われている気がしてならない。ルッキーニは…シャーリーばかりだな、最近は。
177: 2009/04/17(金) 09:46:59 ID:CTYeYqj6
と、そのような感じに部屋を飛び出したエイラである。
もう通り魔のごとく揉んでやろうと画策していた。
そこに運悪く通りがかったのは、ゲルトルート・バルクホルン。
極度の姉バカで遠く離れたところで養生している本当の妹クリスに代わり、と言っては何だが芳佳を妙に可愛がっているほどの『お姉ちゃん』だ。
他人でも年上でも妹に為兼ねないおっOいマイスターに並ぶ教祖そしてその地位をどこかで確立している。
「昔はカタブツだったのになー。最近は宮藤の所為でぐでぐでのでれでれだからな。…今ならひょっとしたら悪戯に狼狽えてくれるかもな。にひっ」
ぶつぶつと呟くエイラに、向こうへと歩いているトゥルーデは気が付かない。
「真面目ぶっているその綺麗な顔を吹き飛ばしてやるぞっ!」
無表情で足早にどこかに向かっているようだが、エイラはその足に『ジャパニーズニンジャ』――芳佳の受け売り――のごとく歩み寄り、背後から、意外とある胸を鷲掴んだ!
「とりゃぁっ!」
「なっ!」
手に柔らかい感触。うん、紛う事無きおっOいだ。久しい感触に嬉しくなった。
「な、なな何だ、誰だ!?」
後ろを振り返ろうと躍起になるトゥルーデだが、背中からがっちりホールドしているエイラの顔を見ることが叶わない。
「よーっす、お姉ちゃーん」
「!?」
息を吸い込むような短い悲鳴のような声が口から漏れる。この呼称はもはや『姉潰し』であることをエイラはしっかり理解している。
178: 2009/04/17(金) 09:47:31 ID:CTYeYqj6
「そ、その声…ゆ、ユーティライネン少尉、か…?」
「ひひ、分かるだろー? 宮藤はここまで積極的じゃないって」
「宮藤は妹のような存在だ! 胸を揉むのも道理が分かるが、少尉の場合は理由が…分からない! 揉・む・な!!」
「いやー、お姉ちゃんの胸を揉むのは二回目だな。ちょっとは大きくなってるかー?」
「ふ…ふざけるのもいい加減に……ぃ…」
顔を真っ赤にして語尾が消え入っている。完全に思考がショートしている証拠だ。流石『姉潰し』。もはや『姉頃し』だ。
エイラの計画通り、生真面目ぶっている顔は見事に吹き飛び、ヘタレた。
「い、…急ぎの…用が、……あると、いうのに……」
トゥルーデの体温が急上昇しているのを感じ取って、エイラは満悦した。
「知ったこっちゃないねー。胸の前にはどんなことも非力だからな」
「どういう…理屈、なんだ!」
「だってさ、振り解こうと思ったらすぐに出来るだろー? 何でしないんだよー」
「そ、それは…」
トゥルーデが容赦無しに力を込めれば、エイラ一人ぐらいどうとでもなる。それをしないとはつまり、密かにその行為を認めているということ。
敏感な場所を服の上からではあるが掌に収めているエイラがそれを一番分かっていた。
「妹に手込めにされるのがそんなに好きなのか。変Oダナー」
煽るように語尾をわざとらしくする。
「ち、ちがっ! そんなこと、」
「愛しい妹にぐちゃぐちゃにされたいのかー?」
「いや…違う、そんな変Oじゃ…ぁ!」
突端に触れたエイラの指に反応してしまう。これでは肯定しているようなものだ。
「ま、私は妹になったつもりは無いけどねー。それは宮藤の役目だからさ」
「…じゃあ、この行為を…すぐにやめろ!」
予想以上に反応してくれたことが嬉しくて溜まらないエイラの嗜虐心を揺さぶるほど、今のトゥルーデは可愛かった。
色んな感情が入り乱れてぐらぐらして涙が浮かんでいるその瞳も。
「宮藤にこんな姿見られたらどうする? やっぱり興奮しちゃうのかー?」
もはや流れに身を任せる形にまで崩されたトゥルーデの意志ではどうにも出来なかった。
「お……お願い、だから……やめてくれ………」
立っていられなくなって、背後のエイラに体重を預け始めるトゥルーデ。
おぉ、まさかここまでいい反応をしてくれるとは。エイラも驚きを隠せない。流石にやり過ぎたか、と思い手を胸から離して抱き留めることにした。
「…はぁ…は……はぁ………」
荒れる息を無理に直そうともせずぐったりしている。昔とは完全に別人だなぁ、と密かに髪の香りを楽しむ。
「(あぁ…なんか、耳とか…咥えたくなってくるんだけど…)」
リミッターが外れている。抑えの効かない欲望が湧き出る。
「(だけど…これ以上やると可哀想なんだよなぁー)」
脳裏をサーニャの姿が掠める。サーニャにはエイラが必要だと考えている。
「(あーうー。カウハバ基地のアホネンのこともあるし…これじゃあスオムス人も扶桑人と同じと思われちまうからなぁ…)」
そんなことを、柔らかい身体してるなぁ…、とか考えつつ。
「どうしよう…」
口に出したその時だ。
「ひひ、分かるだろー? 宮藤はここまで積極的じゃないって」
「宮藤は妹のような存在だ! 胸を揉むのも道理が分かるが、少尉の場合は理由が…分からない! 揉・む・な!!」
「いやー、お姉ちゃんの胸を揉むのは二回目だな。ちょっとは大きくなってるかー?」
「ふ…ふざけるのもいい加減に……ぃ…」
顔を真っ赤にして語尾が消え入っている。完全に思考がショートしている証拠だ。流石『姉潰し』。もはや『姉頃し』だ。
エイラの計画通り、生真面目ぶっている顔は見事に吹き飛び、ヘタレた。
「い、…急ぎの…用が、……あると、いうのに……」
トゥルーデの体温が急上昇しているのを感じ取って、エイラは満悦した。
「知ったこっちゃないねー。胸の前にはどんなことも非力だからな」
「どういう…理屈、なんだ!」
「だってさ、振り解こうと思ったらすぐに出来るだろー? 何でしないんだよー」
「そ、それは…」
トゥルーデが容赦無しに力を込めれば、エイラ一人ぐらいどうとでもなる。それをしないとはつまり、密かにその行為を認めているということ。
敏感な場所を服の上からではあるが掌に収めているエイラがそれを一番分かっていた。
「妹に手込めにされるのがそんなに好きなのか。変Oダナー」
煽るように語尾をわざとらしくする。
「ち、ちがっ! そんなこと、」
「愛しい妹にぐちゃぐちゃにされたいのかー?」
「いや…違う、そんな変Oじゃ…ぁ!」
突端に触れたエイラの指に反応してしまう。これでは肯定しているようなものだ。
「ま、私は妹になったつもりは無いけどねー。それは宮藤の役目だからさ」
「…じゃあ、この行為を…すぐにやめろ!」
予想以上に反応してくれたことが嬉しくて溜まらないエイラの嗜虐心を揺さぶるほど、今のトゥルーデは可愛かった。
色んな感情が入り乱れてぐらぐらして涙が浮かんでいるその瞳も。
「宮藤にこんな姿見られたらどうする? やっぱり興奮しちゃうのかー?」
もはや流れに身を任せる形にまで崩されたトゥルーデの意志ではどうにも出来なかった。
「お……お願い、だから……やめてくれ………」
立っていられなくなって、背後のエイラに体重を預け始めるトゥルーデ。
おぉ、まさかここまでいい反応をしてくれるとは。エイラも驚きを隠せない。流石にやり過ぎたか、と思い手を胸から離して抱き留めることにした。
「…はぁ…は……はぁ………」
荒れる息を無理に直そうともせずぐったりしている。昔とは完全に別人だなぁ、と密かに髪の香りを楽しむ。
「(あぁ…なんか、耳とか…咥えたくなってくるんだけど…)」
リミッターが外れている。抑えの効かない欲望が湧き出る。
「(だけど…これ以上やると可哀想なんだよなぁー)」
脳裏をサーニャの姿が掠める。サーニャにはエイラが必要だと考えている。
「(あーうー。カウハバ基地のアホネンのこともあるし…これじゃあスオムス人も扶桑人と同じと思われちまうからなぁ…)」
そんなことを、柔らかい身体してるなぁ…、とか考えつつ。
「どうしよう…」
口に出したその時だ。
179: 2009/04/17(金) 09:49:42 ID:CTYeYqj6
「あ、バルクホルン大尉! さっきミーナ隊長が…………おっぱ!?」
すぐそこの角から曲がってきた芳佳が、条件反射的に反応し、耳と尾まで生えて尻尾に至ってはフリフリと忙しく左右に揺れている。
「…み、みやふじ」
エイラの腕に納まっているトゥルーデだが、ここに芳佳が現われたということの意味を、深く考えることができない。
よだれまで垂らしそうな状態のわんこ芳佳に、助けを求めるトゥルーデ。
「助けてくれないか…、一人じゃ…立てなくて」
「お・ね・え・ちゃーん!」
がばっ。
「ぶっ」
不意打ちの『姉潰し』。芳佳がそれを言うと『姉壊し』だ。
「わはー!」
連なる丘に顔を埋めてなすり付ける芳佳。飼い主にひどく懐いている犬そのものだった。
「み…みゃ……ぁっ」
トゥルーデの身体の力がさらに抜けたおかげで、エイラが一瞬支えきれなくなりそうだったが持ち堪えた。
「おっと」
「あ! エイラさんも居たんですか。すみません気付きませんでした…えへへ」
サーニャも好きな無垢な笑顔。純粋におっOいが好きなだけというとんでもないわんこではあるが…。
そんな笑顔にちょっとだけどき、としたのは内緒で、エイラは返事をした。
「ひどいぞ宮藤ぃ。私は最初からここに居たって」
「すみません…。あれ、でもエイラさんバルクホルン大尉の後ろで何やってたんですか?」
トゥルーデの肩越しの会話。その間も手を休めない芳佳の凄まじい根性。
「ぃ…いやー。なんというかアレだよアレ…。今おまえがやってるようなことをやってたんだよ」
「え、そうだったんですか? 邪魔だったら譲りますけど…?」
「わ…私はモノじゃ…ない……」
「お姉ちゃんのおっOいやわらかーい!」
芳佳の『姉壊し』一発。エイラとの会話を遮ったトゥルーデへの牽制だった。
トゥルーデは案の定頭上から湯気を出して大人しくなった。
「いや…その、なんだ…。宮藤、いやらしい手つきだな……」
寄せて上げるようにやんわりと、且つ力加減は優しすぎず。共に快楽を得られる熟練の手つき。一体どこで仕入れた。
「ありがとうございます。…あれ、どうしてバルクホルン大尉、こんなに弱ってらっしゃるんですか?」
今更気付いた芳佳に、トゥルーデが今度こそ、と反応する。
「この行為を…やめてくれぇ……。でないと、ダメに……」
「何がダメなんですか?」
「…いろ……ぃろ………」
「えー? 全然ダメじゃないですよ、むしろ手に張り付くような弾力でとても良いですよ!」
「……」
もうダメだ、とトゥルーデはある意味氏を覚悟した。
芳佳は抵抗が一切合切消えたトゥルーデに、総攻撃を仕掛け、いつの間にかエイラも混じってひたすら絡んで時間を忘れた。
「(私に……胸が無ければ…)」
トゥルーデは薄らぼんやりとした頭で思う。
「(………いやしかし、胸が無かったら宮藤とここまで仲を発展させることもできなかった…)」
口から声も漏れているようだが、既に心と体は乖離状態で、身を任せている。
「(…ふ、ふふ………世の中とは、難しいものだな……ミーナ)」
ミーナ。古くからの友人の名を出した瞬間、トゥルーデの身に電撃が走った。
「(そうだ! 用を忘れていた! ミーナに荷物運びを手伝うように言われていたというのに!!)」
待ち受けることが容易に想像出来、恐怖に戦く。
「あなたたち…? 何故、昼下がりの廊下で乳繰り合っているのかしら?」
キュッ。
――
以上です。
読んでくださってありがとうございます!
すぐそこの角から曲がってきた芳佳が、条件反射的に反応し、耳と尾まで生えて尻尾に至ってはフリフリと忙しく左右に揺れている。
「…み、みやふじ」
エイラの腕に納まっているトゥルーデだが、ここに芳佳が現われたということの意味を、深く考えることができない。
よだれまで垂らしそうな状態のわんこ芳佳に、助けを求めるトゥルーデ。
「助けてくれないか…、一人じゃ…立てなくて」
「お・ね・え・ちゃーん!」
がばっ。
「ぶっ」
不意打ちの『姉潰し』。芳佳がそれを言うと『姉壊し』だ。
「わはー!」
連なる丘に顔を埋めてなすり付ける芳佳。飼い主にひどく懐いている犬そのものだった。
「み…みゃ……ぁっ」
トゥルーデの身体の力がさらに抜けたおかげで、エイラが一瞬支えきれなくなりそうだったが持ち堪えた。
「おっと」
「あ! エイラさんも居たんですか。すみません気付きませんでした…えへへ」
サーニャも好きな無垢な笑顔。純粋におっOいが好きなだけというとんでもないわんこではあるが…。
そんな笑顔にちょっとだけどき、としたのは内緒で、エイラは返事をした。
「ひどいぞ宮藤ぃ。私は最初からここに居たって」
「すみません…。あれ、でもエイラさんバルクホルン大尉の後ろで何やってたんですか?」
トゥルーデの肩越しの会話。その間も手を休めない芳佳の凄まじい根性。
「ぃ…いやー。なんというかアレだよアレ…。今おまえがやってるようなことをやってたんだよ」
「え、そうだったんですか? 邪魔だったら譲りますけど…?」
「わ…私はモノじゃ…ない……」
「お姉ちゃんのおっOいやわらかーい!」
芳佳の『姉壊し』一発。エイラとの会話を遮ったトゥルーデへの牽制だった。
トゥルーデは案の定頭上から湯気を出して大人しくなった。
「いや…その、なんだ…。宮藤、いやらしい手つきだな……」
寄せて上げるようにやんわりと、且つ力加減は優しすぎず。共に快楽を得られる熟練の手つき。一体どこで仕入れた。
「ありがとうございます。…あれ、どうしてバルクホルン大尉、こんなに弱ってらっしゃるんですか?」
今更気付いた芳佳に、トゥルーデが今度こそ、と反応する。
「この行為を…やめてくれぇ……。でないと、ダメに……」
「何がダメなんですか?」
「…いろ……ぃろ………」
「えー? 全然ダメじゃないですよ、むしろ手に張り付くような弾力でとても良いですよ!」
「……」
もうダメだ、とトゥルーデはある意味氏を覚悟した。
芳佳は抵抗が一切合切消えたトゥルーデに、総攻撃を仕掛け、いつの間にかエイラも混じってひたすら絡んで時間を忘れた。
「(私に……胸が無ければ…)」
トゥルーデは薄らぼんやりとした頭で思う。
「(………いやしかし、胸が無かったら宮藤とここまで仲を発展させることもできなかった…)」
口から声も漏れているようだが、既に心と体は乖離状態で、身を任せている。
「(…ふ、ふふ………世の中とは、難しいものだな……ミーナ)」
ミーナ。古くからの友人の名を出した瞬間、トゥルーデの身に電撃が走った。
「(そうだ! 用を忘れていた! ミーナに荷物運びを手伝うように言われていたというのに!!)」
待ち受けることが容易に想像出来、恐怖に戦く。
「あなたたち…? 何故、昼下がりの廊下で乳繰り合っているのかしら?」
キュッ。
――
以上です。
読んでくださってありがとうございます!
引用: ストライクウィッチーズ避難所2
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります