18: 2012/05/13(日) 00:38:16.01 ID:cOaZ/lTo0
さやか「転校生ってお母さんみたい……」

ほむら「……そう」



20: 2012/05/13(日) 00:43:54.25 ID:cOaZ/lTo0
さやか「ぎゅ~ってしてよ」

ほむら「どうして?」

さやか「何となく」

もう誰にも頼らない

21: 2012/05/13(日) 00:44:44.44 ID:S1Ldc1Y/0
ほむら「私にそういう趣味は無いんだけど」

さやか「そう言わずにさー。ほむらはあたしの抱き枕になるんだー」ギュー

ほむら「はぁ……」

さやか「おいおい、リアクションが違うだろー。こういう時は頬を赤らめてだな……」

ほむら「きゃー助けてーさやかに襲われるー」

さやか「うへへー、逃げ場は無いぞー」サワサワ

ほむら「ちょ……本当に襲うつもり!?」

さやか「いやー、ノリで」

ほむら「ノリで襲わないで欲しいわ」



こういうのじゃないんだよ

30: 2012/05/13(日) 00:54:46.07 ID:S1Ldc1Y/0
ほむら「突然泊まりに来てやりたい放題ね、貴女」

さやか「いやー、まさか両親が旅行行く日に限って鍵を持って出るのを忘れちゃうなんてね」

ほむら「貴女のバカは今に始まったことじゃないけど……」

さやか「さやかちゃん一生の不覚」

ほむら「……貴女の一生って何回あるのかしらね」

さやか「ん? どゆこと?」

ほむら「わからないならいいわ」

35: 2012/05/13(日) 00:58:25.94 ID:S1Ldc1Y/0
ほむら「まったく、哀れに思って泊めたのが間違いだったわ」

さやか「……やっぱり迷惑だよね」

ほむら「……急にしおらしくならないでよ。こんなの冗談よ」

さやか「大丈夫、あたしも冗談だから」

ほむら「」イラッ

さやか「怒るのは美容によくないらしいよ」

ほむら「怒らせてるのは貴女でしょ」

37: 2012/05/13(日) 01:00:56.35 ID:S1Ldc1Y/0
ほむら「明日も学校なんだから早く寝なさいよ」

さやか「えー、まだ早いって。もっとピロートークを楽しもうよ」

ほむら「ピロートークって/// 貴女ねぇ……」

さやか「こういうのって修学旅行くらいだもんね」

ほむら「枕並べて会話するのがピロートークってわけじゃないのよ」

さやか「違うの? じゃあどんな時に使うの?」

ほむら「……自分で調べなさい」

40: 2012/05/13(日) 01:04:57.74 ID:S1Ldc1Y/0
さやか「転校生、もうちょっとこっち来て」

ほむら「だからそういう趣味は無いって言ってるでしょ」

さやか「あたしにだって無いよ。ただ寒いんだってば」

ほむら「まあ、多少暖かくなってきたとはいっても、素肌にジャージじゃねぇ」

さやか「転校生のマニアックな趣味のせいで……」

ほむら「人のせいにしないで。貴女が着替えも何も持ってないのが原因でしょ」

さやか「転校生の下着はきついから入らないしね」

ほむら「やっぱり貴女野宿したら? 寝袋くらい貸すわよ」

さやか「嘘です。温かいお布団最高です」

44: 2012/05/13(日) 01:08:08.17 ID:S1Ldc1Y/0
さやか「頼むよー。風邪引いちゃうよー」

ほむら「魔法少女はそれくらいじゃ氏なないわ」

さやか「……じゃあ野宿してても平気なんだよね」

ほむら「まあ、それくらいなら」

さやか「それなら、なんで泊めてくれたの?」

ほむら「……あんまりうるさいと本当に放り出すわよ」

さやか「へへへー、転校生も優しいとこあるじゃーん」ナデナデ

ほむら「やめなさい、うっとうしい///」

48: 2012/05/13(日) 01:11:41.05 ID:S1Ldc1Y/0
さやか「まあ晩御飯ご馳走になって、お風呂も貸してもらった時点で優しいのはわかってたけど」

ほむら「貴女がお腹空いたのお風呂入りたいだの言うから仕方なくよ」

さやか「もちろん感謝してますって」

ほむら「それならもうちょっと自重して欲しいものだわ」

さやか「……うん、わかった」

ほむら「……もう演技には騙されないわよ」

さやか「さっきのが5回目くらいだったしね」

51: 2012/05/13(日) 01:16:00.35 ID:S1Ldc1Y/0
さやか「しかし転校生は抱きしめがいがないなぁ」

ほむら「人を無理やり抱きしめておいてひどい言い草ね」

さやか「もうちょっとお肉つけたほうがいいぞー」

ほむら「余計なお世話よ」

さやか「特に胸の……」

ほむら「……貴女の回復力なら窓から落ちても平気よね」

さやか「以降、失言には気をつけます」

ほむら「反省の色が見られないんだけど」

さやか「反省してないからね」

53: 2012/05/13(日) 01:19:08.47 ID:S1Ldc1Y/0
さやか「あ」

ほむら「何よ」

さやか「学校行くとき、下着どうしよう」

ほむら「……まあ、そういう嗜好もあるみたいだし」

さやか「いやいやいやいや、さやかちゃんはそんな刺激的な学校生活望んでませんよ?」

ほむら「上条恭介にアピールするチャンスじゃない」

さやか「マイナスだよ! 変Oキャラをアピールしてどうすんのさ!」

ほむら「いいじゃない。もしかしたら彼にそういう趣味があるかもしれないわ」

さやか「それはそれで嫌だよ……」

55: 2012/05/13(日) 01:22:03.33 ID:S1Ldc1Y/0
さやか「しょうがない、朝一番でコンビニに……あー、コンビニまでどうしよう」

ほむら「安心しなさい。ちゃんと洗濯しておいたから」

さやか「それはありがたいけど……明日までに乾く?」

ほむら「乾燥機付き」

さやか「それを早く言ってよ転校生」

ほむら「貴女が何も言わないから、てっきりわかってるものとばかり……」

さやか「さやかちゃん、一生の不覚」

ほむら「貴女の一生、不覚だらけじゃない」

57: 2012/05/13(日) 01:24:43.36 ID:S1Ldc1Y/0
さやか「これで安心して寝られるぞー」ギュー

ほむら「寝るのならしがみつくのやめなさい」

さやか「実はあたし、抱き枕とかぬいぐるみを抱いてないと眠れないんだ」

ほむら「嘘でしょ?」

さやか「うん」

ほむら「貴女がそんな乙女チックなキャラだとは思えないもの」

さやか「さやかちゃんは恋する乙女だけどね」

ほむら「乙女が幼馴染の男の子と添い遂げたいとか言わないわ」

さやか「言ってないよ!? 言ったこと無いよ!?」

59: 2012/05/13(日) 01:29:06.88 ID:S1Ldc1Y/0
さやか「大体、今はほむらを抱いて寝てるわけだし」

ほむら「その誤解されそうな表現はやめて欲しいわ」

さやか「あたしはこのジャージの下は全裸」

ほむら「奇遇ね、私も下着の下は全裸よ」

さやか「……当たり前のことだけど、なんだかえOちな響きだね」

ほむら「気のせいよ。寝なさい」

さやか「もうちょっとお話しようよ、ほむらちゃん(甲高い声で)」

ほむら「その首を絞められたくなかったら黙りなさい」

62: 2012/05/13(日) 01:35:30.89 ID:S1Ldc1Y/0
さやか「転校生はノリが悪いなあ」

ほむら「そうかしら。わりとノってあげてると思うけど?」

さやか「もうちょっとがんばろうよ、ほむらちゃん(甲高い声で)」

ほむら「貴女いい加減にしなさいよ」

さやか「はい」

ほむら「あら、珍しく素直ね。いつもそうだといいんだけど」

さやか「ありがとう、ほむらちゃん(甲高い声で)」

ほむら「……」ギリギリ

さやか「女の子の顔にアイアンクロー決めるのはやめよう」

64: 2012/05/13(日) 01:38:47.16 ID:S1Ldc1Y/0
さやか「転校生はホントにまどかが好きだなあ」

ほむら「言ったでしょ。まどかは私の最初の友達なの」

さやか「あたしは?」

ほむら「友達の友達、かしら」

さやか「ほとんど赤の他人ポジションだったのか、あたし……」

ほむら「……ずっと転校生としか呼ばないしね」ボソッ

さやか「……なーんて、赤の他人だったら泊めてくれないもんねー」

ほむら「赤の他人じゃないわ。友達の友達だって言ってるでしょ」

さやか「それは限りなく赤の他人だよ……場合によっては会ったことすらないレベルだよ」

67: 2012/05/13(日) 01:41:22.71 ID:S1Ldc1Y/0
ほむら「不満かしら? じゃあクラスメート属性もつけてあげるわ」

さやか「もうちょっとおまけを……」

ほむら「それなら魔法少女仲間もつけてあげる」

さやか「もう一声!」

ほむら「他人以上友達未満」

さやか「それはあんまり変わってないよ転校生」

ほむら「このあたりが妥当だと思うけど、美樹さやか」

69: 2012/05/13(日) 01:46:45.35 ID:S1Ldc1Y/0
さやか「あたしは友達の友達でクラスメートで魔法少女仲間で他人以上友達未満……」

ほむら「我ながら今の関係を的確に表してると思うわ」

さやか「うーん、でもそれならこんな風に一緒の布団で寝ることはないんじゃないかなあ」

ほむら「何でこうなったのか、忘れたわけじゃないでしょうね」

さやか「はい、先生。家族が旅行に出る日に、家に鍵を置いたまま出てきてしまいました」

ほむら「はい、美樹さん。良くできました」

さやか「……何このコント」

ほむら「寝る前って妙なテンションになるわよね」

71: 2012/05/13(日) 01:49:22.87 ID:S1Ldc1Y/0
さやか「先生、友達未満から友達になるにはどうすればいいですか」

ほむら「自分で考えなさい」

さやか「キスだと思います」

ほむら「早すぎます。というか友達同士ではキスをしません」

さやか「おっOいを揉む」

ほむら「それはただのセクハラです」

さやか「先生のおっOいは揉むほどなさそうです」

ほむら「明け方は特に冷え込むと思うけど、貴女なら外でも平気よ。根拠は無いけど」

さやか「あたしは朝を迎えるまでこの布団から一歩も出ないぞー」

74: 2012/05/13(日) 01:53:32.48 ID:S1Ldc1Y/0
さやか「正解はなんですか、先生」

ほむら「……それは、歩み寄ることです。お互いに」

さやか「……最後の質問です」

ほむら「なんですか?」

さやか「先せ……転校生は、あたしと仲良くなりたいですか? あたしはなりたいです」

ほむら「……なりたくなかったら家になんて泊めないで、マミの家にでも押し付けてるわ」

さやか「……ほむら」

ほむら「……なに、さやか」

さやか「これで、友達かな?」

ほむら「他人だったら、こんな呼び方しないわよね」

76: 2012/05/13(日) 01:58:26.16 ID:S1Ldc1Y/0
さやか「素直じゃないなぁ、ほむらは」ギュー

ほむら「貴女に人のことが言えるの?」

さやか「さやかちゃんはいつだって素直ですー」

ほむら「どうでもいいことは素直なのに、肝心なことは素直じゃないイメージだけど」

さやか「冷静に分析するなよ……恥ずかしいじゃん」

ほむら「あら、貴女にも照れがあるのね」

さやか「あたしをなんだと……」

80: 2012/05/13(日) 02:04:15.93 ID:S1Ldc1Y/0
ほむら「さすがに夜更かしが過ぎたわ。そろそろ寝ましょう」

さやか「そうだね。明日揃って授業中寝てたらまずいもんね」

ほむら「……貴女は特に何もなくても寝てるじゃない」

さやか「大丈夫。これからはわからないところはほむら先生に聞くから」

ほむら「授業料を払ってもらえればいつでも教えるわよ」

さやか「よし、じゃあ教えてもらう代わりにさやかちゃんが泊まりに来てあげよう」

ほむら「得するのは貴女だけじゃない」

さやか「そうかなー? あたしだけなのかなー?」

ほむら「……たまになら歓迎するわ。別に一人暮らしが寂しいわけじゃないけど」

さやか「本当に素直じゃないなぁ」

ほむら「ほっといて」

82: 2012/05/13(日) 02:06:24.74 ID:S1Ldc1Y/0
ほむら「じゃあ、電気消すわよ」

さやか「ん」



さやか「転校生の身体、あったかいな……」ギュ

ほむら「……そうかしら」

さやか「……ほむらの身体、あったかいな」ギュー

ほむら「……少しだけ、照れてるのよ」

さやか「名前で呼ばれて嬉しいんだ」

ほむら「さあ、どうかしら」

さやか「耳が赤いもん」

ほむら「……見えないくせに」

さやか「そこはあれ、雰囲気で」

ほむら「……ばーか」

85: 2012/05/13(日) 02:10:14.00 ID:S1Ldc1Y/0
さやか「ほーむら」

ほむら「何よ」

さやか「いや、別に」

ほむら「なによそれ」

さやか「ほむらちゃん(甲高い声で)」

ほむら「バカやってないでもう寝なさい」

さやか「……おやすみ、ほむら」

ほむら「……おやすみ、さやか」



さやか「……ほむらー」

ほむら「寝なさいって」





おしまい

88: 2012/05/13(日) 02:12:23.71 ID:S1Ldc1Y/0
おつかれさまでした

さっき書いたのが不完全燃焼気味だったからがんばった

引用: さやか「転校生の身体あったかいな……」