【ローゼンメイデン】水銀燈「お弁当作ってきたわぁ」 : SSまにあっくす！

1: 2015/01/19(月) 00:16:12.46 ID:7NbSBuNUK.net

真紅「……」

水銀燈「なっ、なによぉ…別に毒なんて入ってないわよ？」

真紅「……」

水銀燈「……ほ、ほら折角作ったんだから食べましょう？」

真紅「……」

水銀燈「し…真紅？」

ｽｸｯ

真紅「…すー……」

水銀燈「？」

真紅「…おりぁあ！！」ｹﾞｼｯ

水銀燈「ち、ちょっとぉ！！？」

真紅「ふん、ふん！！！」ｹﾞｼ、ｹﾞｼｯ

水銀燈「お、お弁当がぁ…！やめてよぉ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ローゼンメイデン水銀燈完成品フィギュア

6: 2015/01/19(月) 00:30:14.90 ID:7NbSBuNUK.net

真紅「…ｯ！…ｯ！」ｹﾞｼｯｹﾞｼｯ

水銀燈「しんくぅ…やめてぇ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ｶﾞﾁｬ

翠星石「真紅ー、そろそろくんくんが始まる時間です…」

翠星石「…な、なにしてるですかおめーら…」

真紅「…ｵﾗｯ！ｵﾗｯ！」

水銀燈「うぅぅ……ダメぇえ……」

9: 2015/01/19(月) 00:40:04.82 ID:7NbSBuNUK.net

水銀燈「ひ…ひっぐ…し、しんくがぁ、ぁ…私のおべんどぉ、ぉおぉ……」ﾍﾞｿﾍﾞｿ

翠星石「よ、よしよし…何があったのかイマイチ分からねーですが…」

真紅「……」

翠星石「…真紅が水銀燈に何かしたんですか？」

真紅「……」

水銀燈「…ぅぐぅ……」

翠星石「水銀燈が真紅に怯えている…よっぽどのことがあったんですね…」

10: 2015/01/19(月) 00:47:37.87 ID:7NbSBuNUK.net

真紅「……あっ」

水銀燈「…！」ﾋﾞｸｯ

翠星石「？」

真紅「確かに、くんくんの時間なのだわ。翠星石、知らせてくれてありがとう。」

真紅「そろそろ下に降りるのだわ。じゃあね翠星石」

翠星石「お、おう…行ってらっしゃいですぅ…」

ｶﾞﾁｬ

水銀燈「…し、真紅、あのっ」

ﾊﾞﾀﾝ

水銀燈「ぅうぅ……」ｸﾞｽ

14: 2015/01/19(月) 01:03:10.62 ID:7NbSBuNUK.net

水銀燈「…ｸﾞｽｯ……今日は…もう帰るわぁ…」

翠星石「あっ、そうですか…」

水銀燈「…ごめんねぇ…迷惑だったわねぇ…」

翠星石「いや、別にそんなことは…その…翠星石で良かったらいつでも相手してやるですよ…」

水銀燈「あらぁ……ありがとう…」ｽﾝｽﾝ

水銀燈「…じゃあ…さよならぁ…」ﾊﾞｻｯ

翠星石「…また来るがいいです、その頃にはきっと真紅の機嫌も」

翠星石「……いないです、ね…」

翠星石「…さて、翠星石もそろそろ戻るですか」ﾄｺﾄｺ

16: 2015/01/19(月) 01:14:23.01 ID:7NbSBuNUK.net

真紅「はぁー、今日のくんくんも面白かったわね」

雛苺「特にくんくんが『断罪！断罪！』って言いながら犯人をタコ殴りし続けたところは見ててスカッとしたのー！」

真紅「あれは新しかったわね、だんだん貴女も分かってきたじゃない」

真紅「さて、暇になったしJUMに紅茶を入れさせるのだわ」

雛苺「うにゅ～もなの～」

ﾄｺﾄｺ

翠星石「…あ、真紅ちょっと」

真紅「何かしら？」

19: 2015/01/19(月) 01:27:46.73 ID:7NbSBuNUK.net

翠星石「水銀燈の件なんですが…」

真紅「そんなこと。」

翠星石「は？」

真紅「そんなことで人形を一々呼び止めないでほしいのだわ。それより今からJUMのところへ行くの、貴女も来る？」

翠星石「…いえ、今は遠慮しとくですぅ…」

雛苺「うゆ、紅茶とうにゅ～もあるのよ？」

翠星石「…そんな気分にはなれんですよ…失礼するです」ﾄｺﾄｺ

22: 2015/01/19(月) 01:36:15.73 ID:7NbSBuNUK.net

真紅「JUM、紅茶を入れて頂戴」

JUM「なんで僕が…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

雛苺「文句いいながらしっかりやってるのー」

JUM「…あれ、おい翠星石はいないのか？」

真紅「あの娘ならどっか行ったわ」

JUM「どっかって…いい加減だなぁ」ｶﾁｬｶﾁｬ

真紅「だわわ」

28: 2015/01/19(月) 01:47:29.72 ID:7NbSBuNUK.net

JUM「つか、マジで翠星石はどこに行ったんだ？」

JUM「さっき家の部屋ひと通り覗いてみたけど、どこにもいなかったぞ」

真紅「さぁ、私に聞かれても……人形だって万能じゃないわ、誰がどこにいるかとか分からないわ」

JUM「お前急に饒舌になったな…まぁいいけど」

JUM「…あれ、雛苺は？」

30: 2015/01/19(月) 01:55:33.46 ID:7NbSBuNUK.net

JUM「雛苺？おーい雛苺ー！」

ｼｰﾝ

JUM「へんじがない …」

JUM「…いや待てよ、だっておかしいよな、さっきまで僕らは一緒にお茶をしてた…」

真紅「……」

JUM「おい何か言えよ真紅…怖ぇよ…」

真紅「……」

32: 2015/01/19(月) 02:00:28.43 ID:7NbSBuNUK.net

真紅「…ごめんなさいJUM」

JUM「なに？」

真紅「…私、全部知ってて黙っていたの」

真紅「言うのが怖かったから…」

JUM「…ごめん、何言ってるか全然分からない」

34: 2015/01/19(月) 02:04:38.88 ID:7NbSBuNUK.net

真紅「私……皆から仲間外れにされているのよ」

JUM「はぁ？んなこたないだろ」

真紅「本当…本当なのよ…」

真紅「…本当よ…信じてJUM…」ｷﾞｭｯ

JUM（おいおい…）

真紅「……」

35: 2015/01/19(月) 02:10:44.41 ID:7NbSBuNUK.net

真紅「…信じてくれないの？」

JUM「だってよ…急にそんなこと言われて信じられないだろ…第一証拠もないし」

真紅「証拠なら…ない…今はないけど…」

真紅「でも、確かに本当よ。信じて、JUM」

真紅「私が信じられるのは、もうJUMだけなの」ｷﾞｭｯ

JUM「ｯ…」