1: 2008/12/31(水) 09:07:57.30 ID:Ox1RcvAXO
みつ「えっ…どっどうしたの!?急に…」

金糸雀「それにとっても柔らかくてスベスベかしら」
TVアニメ「ローゼンメイデン・トロイメント」キャラクタードラマCD Vol.2 金糸雀
3: 2008/12/31(水) 09:13:47.79 ID:Ox1RcvAXO
金糸雀「フフッ…みっちゃんカワイイかしら♪」



ガラッ

もう1人の金糸雀「みっちゃんただいまかしらー」

みつ「…えっ?」

先にいた金糸雀「!?」

4: 2008/12/31(水) 09:18:30.03 ID:Ox1RcvAXO
後から来たカナ「みっちゃん…その娘誰かしら!?」

みつ「えっ?カナが二人?えっ!?」

先にいたカナ「貴女こそ誰かしら!ここはカナとみっちゃんのお家かしら!出ていくかしら!」

みつ「どうなってるのー!?」

7: 2008/12/31(水) 09:28:16.46 ID:Ox1RcvAXO
後カナ「私はローゼンメイデン第2ドール金糸雀かしら。みっちゃんから離れるかしら!このニセモノ!」

先カナ「ニセモノはそっちかしら!本物の金糸雀は私かしら!」

みつ「偽物!?どっちかのカナが偽物なの!?」

後カナ「本物のカナは私の方かしら!みっちゃん信じてかしら!」

神奈月「本物は私かしら!みっちゃん騙されちゃ駄目かしら!」

8: 2008/12/31(水) 09:34:27.21 ID:Ox1RcvAXO
みつ「そんな…私にはどっちが本物か見分けがつかないわ」

神奈月「後から来た方が偽物に決まってるかしら!さっきからずっと一緒にいたんだから分かるわよね?みっちゃん」

本物のカナ「みっちゃん!そんな奴の言うこと聞いちゃ駄目かしら!」

みつ「うぅ…」

12: 2008/12/31(水) 09:45:47.51 ID:Ox1RcvAXO
金糸雀「だったらコレを見るかしら!!!」

みつ「いきなり袖をまくったりしてどうしたの…あっ!」

神奈月「!?…しまった!」

金糸雀「この球体関節が私が本物だっていう証かしら!そいつにはそれが無いかしら!」

みつ「ほっ本物だわ!」

神奈月「ちいっ!」

みつ「じゃあこのカナは一体!?」

金糸雀「この薔薇乙女一の頭脳派・金糸雀にはすでにそいつの正体はお見通しかしら」

金糸雀「そいつはものまね芸人の神奈月かしら!」

神奈月「くそっバレたか!」

14: 2008/12/31(水) 09:54:09.95 ID:Ox1RcvAXO
金糸雀「カナの真似をしてみっちゃんを騙した罪は重いかしら!覚悟するかしら!」

金糸雀「沈黙の鎮魂歌!」

神奈月「うわぁ!」

金糸雀「クレッシェンド!」
神奈月「ぐっはぁ!!!



15: 2008/12/31(水) 10:03:28.21 ID:Ox1RcvAXO
神奈月「くそ…ここは退却だ!」

金糸雀「あっ待つかしら!…くぅ~逃げ足の速い奴かしら」

みつ「…カナ」

金糸雀「みっちゃん!大丈夫かしら!?」

みつ「カナ、ゴメンね…気付いてあげられなくて」

みつ「たしかに良く見たらさっき新しく着せてあげた服もパッツンパッツンだったわ」

金糸雀「仕方ないかしら。神奈月のものまねスキルは天下一品かしら。みっちゃんは何も悪く無いかしら」

金糸雀「それよりもみっちゃんが無事で良かったかしら」

みつ「カナ…ありがとう」

17: 2008/12/31(水) 10:21:02.99 ID:Ox1RcvAXO
神奈月「くそ!本物があんなに早く帰ってくるとは計算外だった」

神奈月「だが諦めんぞ。みっちゃんが駄目なら違う女の子とハァハァするまでだ」

神奈月「今度は有栖川大学病院に行ってみるか」

18: 2008/12/31(水) 10:26:53.51 ID:Ox1RcvAXO
神奈月「しかし球体関節とは盲点だった。コレをなんとかしない限りまた偽物だとバレる可能性が高いな」

神奈月「待てよ?だったら逆にこうすれば…」

神奈月「くっくっく」

20: 2008/12/31(水) 10:33:15.30 ID:Ox1RcvAXO
水銀燈「もうすっかり夜ねぇ」

水銀燈「めぐももう寝てるかしらぁ」

コンコンコン

水銀燈「あらぁ今のノックの音?こんな夜にこんなボロボロの教会たずねて来るなんて何者かしらぁ?」

めぐ「水銀燈!いないの!?水銀燈!」

水銀燈「めぐ!?」

21: 2008/12/31(水) 10:39:17.09 ID:Ox1RcvAXO
ギイィィィ

めぐ「水銀燈!よかった、やっぱりここにいたのね」

水銀燈「めぐ!どうしたの。こんな時間にこんな所に何しに来たのよ!?」

めぐ「何だか急に水銀燈に会いたくなっちゃって…こっそり病院ぬけだしてきちゃったの」

23: 2008/12/31(水) 10:52:01.40 ID:Ox1RcvAXO
水銀燈「来ちゃったのって…病気が悪化したらどうするのよ!?」

めぐ「大丈夫よ。今日はすっごく身体の調子が良いの♪」

めぐ「でも嬉しいな、水銀燈が私の身体の心配してくれるなんて」

水銀燈「なっ何言ってるのよ!私はマスターであるあなたに氏なれたら自分のパワーが弱くなる事を心配してるだけであなたの事なんて別に…」

めぐ「ふふっ水銀燈ったらテレちゃって」

水銀燈「フンっ勝手に言ってなさぁい、お馬鹿さぁん」

水銀燈「せっかくだから中に入ってく?何もない所だけど」

めぐ「うん。おじゃましまーす」

24: 2008/12/31(水) 11:02:15.32 ID:Ox1RcvAXO
水銀燈「で、結局何しに来たワケぇ?」

めぐ「だから言ったじゃない。水銀燈に会いたくなったから来たって」

水銀燈「本物にそれだけなワケ?まったく本当にお馬鹿さぁん」

めぐ「ふふっでもね、本物の事を言うとそれだけじゃ無いの」

水銀燈「それだけじゃ無いってどういう…え?めぐ!?なっなに!?」

めぐ「水銀燈…」

水銀燈「なっ何よぉ…めぐっいきなりどうしたの!?…ちょっちょっとドコ触ってんのよ!?」

めぐ「水銀燈…貴女の肌スベスベで…とっても綺麗」

26: 2008/12/31(水) 11:12:42.03 ID:Ox1RcvAXO
水銀燈「めぐっいい加減冗談は止めなさぁい…悪ふざけが過ぎるわよ」

めぐ「冗談じゃないわ。私は水銀燈を愛してる。本気で愛してるのよ」

めぐ「この気持ちはもう止められないの。だからねぇ?水銀燈…私と一緒に快楽の海に溺れましょう」

水銀燈「…///」

金糸雀「そこまでかしらッ!!!」

めぐ「なっ!?」

水銀燈「えっ!?」



28: 2008/12/31(水) 11:20:02.91 ID:Ox1RcvAXO
金糸雀「乙女番長・金糸雀ただいま参上!この私が来たからにはこれ以上の悪事は許さないかしら神奈月!!!」

水銀燈「金糸雀がどうしてここに!?」

金糸雀「水銀燈!そこの人間は貴女のマスターじゃないかしら!」

水銀燈「何を言ってるの?」


34: 2008/12/31(水) 11:31:45.40 ID:Ox1RcvAXO
金糸雀「そいつは神奈月と言う男が変装した偽物かしら!」

水銀燈「男?偽物?どう見たってこの娘はめぐじゃない!」

神奈月「騙されちゃ駄目よ水銀燈!あいつは水銀燈を混乱させて貴女を倒すつもりよ!あいつの狙いは貴女のローザミスティカよ」

水銀燈「なるほどぉ…セコい手使ってくれるじゃなぁい金糸雀」


37: 2008/12/31(水) 11:41:32.12 ID:Ox1RcvAXO
金糸雀「ちっ違うかしら水銀燈。そいつに騙されちゃ駄目かしら!」

水銀燈「問答無用!」

ズガガガガ

金糸雀「きゃあああッ!」

水銀燈「まだまだイクわよぉ」

金糸雀「くっ…水銀燈ったら完全に騙されてるかしら…何とか神奈月の変装を解かないと…こうなったら」

水銀燈「だんだん動きが鈍くなってきたわよぉ?もう諦めちゃったのかしらぁ?」

水銀燈「だったらすぐジャンクにしてあげるわ!」

ズガガガガッ

40: 2008/12/31(水) 11:52:48.69 ID:Ox1RcvAXO
金糸雀「うぐぅ…沈黙の鎮魂歌!」

水銀燈「甘いッそんな攻撃じゃ当たらないわよぉ?」

金糸雀「よしッ狙い通り水銀燈は上によけたかしら!」

金糸雀「終わりの無い追走曲!」

水銀燈「フンッどこ狙って…しまった!?あの娘最初からめぐを狙って…」

神奈月「きゃあああッ!?」

ズガァァァァ

水銀燈「めぐぅぅ!!!」

水銀燈「クッ金糸雀!よくもめぐを!めぐッ大丈夫!?…って…あら?めぐ…その頭」

神奈月「うぅ…いつつ…ってあぁ!カッカツラが!」

金糸雀「どうかしら?これで分かったでしょう?あいつは貴女のマスターじゃない。真っ赤な偽物かしら!」

42: 2008/12/31(水) 12:06:26.84 ID:Ox1RcvAXO
神奈月「くそッ!どうして金糸雀に俺がここにいる事がバレたんだ!」

金糸雀「ピチカートにこっそりお前の後をつけさせていたかしら。みっちゃんに酷い事した奴をそう簡単に逃がすわけないかしら」

神奈月「おのれ!」

金糸雀「さぁ今度こそ覚悟するかしら」

水銀燈「そぉねぇ私も騙された分と辱しめを受けた分はキッチリ落とし前つけてもらわないとねぇ」

神奈月「ひいぃぃぃぃ」

46: 2008/12/31(水) 12:22:11.29 ID:Ox1RcvAXO
金糸雀「本来ならこういう変質者は警察につきだすべきだけどカナ達のことを隠したまま警察に説明するのは難しいかしら」

水銀燈「私はこいつを八つ裂きしてやりたいわぁ。それでもまだ腹の虫が収まらないけどねぇ」

金糸雀「さッ流石に頃すのはまずいかしら」

水銀燈「あらそぉ?だったらもう二度と悪さする気が起こらなくなる様に一部のパーツだけジャンクにしてやったらどうかしらぁ」

水銀燈「男としての自信を無くしたらもうこんな馬鹿な事やろうなんて思わないはずよぉ」

金糸雀「あら、それいいかしら♪」

神奈月「それってまさか」

水銀燈「大丈夫よぉ命までは取りはしないからぁ」

金糸雀「この先、一生乙女として生きていくかしら」

神奈月「うぎゃああああああああああああああ……………………

47: 2008/12/31(水) 12:28:21.13 ID:Ox1RcvAXO

翌朝、有栖川大学病院の前で股間から大量の血を流して倒れている男が発見された。幸いにも命に別状は無かったが、その男はその後の一生を男を棄てて生きて行かなくてはいけなくなったという

48: 2008/12/31(水) 12:37:01.21 ID:Ox1RcvAXO
水銀燈「ねぇ金糸雀。貴女どうして私を助けたりしたの?」

金糸雀「え?」

水銀燈「あなた達は私の事嫌いなはずでしょう?だったら私の事なんてほっといて後からあの男を捕まえれば良かったじゃない」

金糸雀「確かに水銀燈の事はあんまり好きじゃ無いかしら。」

金糸雀「でも、それ以上に誇り高き薔薇乙女としてあんな奴のために自分の姉妹が傷つくのが嫌だったかしら。」

金糸雀「たとえ貴女のような人だったとしてもね。水銀燈」

54: 2008/12/31(水) 12:44:20.61 ID:Ox1RcvAXO
水銀燈「フンッそんな理由でボロボロになってまで私を助けたって言うのぉ?下らなぁい、ホンッとお馬鹿さぁん」

金糸雀「くッ下らないとは何かしら!てゆーかバカッて言う方がバカかしら!やっぱり水銀燈なんか助けてあげなきゃ良かったかしら!」

水銀燈「…今回は借りができたわね。一応お礼は言っとくわぁ」

水銀燈「…ありがと…じゃあね」

バサァ

56: 2008/12/31(水) 12:53:17.62 ID:Ox1RcvAXO
金糸雀「水銀燈…行っちゃったかしら」

金糸雀「でもあの水銀燈がありがとだなんて…今日は大雪でも降るんじゃないかしら」

金糸雀「さあ、カナも帰るかしら。きっとみっちゃんが心配してるかしら」




こうして今回の事件は幕を閉じた。
金糸雀達にとって最悪の思い出となった今回の事件だが、これが小さなきっかけとなって、やがて水銀燈も他の姉妹達に心を開き仲むつまじく手を取り合えるひ日が来るのである。
それはまだまだずっと未来の話ではあるのだが。




57: 2008/12/31(水) 12:58:00.69 ID:5wH8h5u50
イイハナシダナー

59: 2008/12/31(水) 13:00:07.85 ID:mrW5/GSq0
何で神奈月だったのか

引用: 金糸雀「みっちゃんの肌…とっても綺麗かしら」