176: 2015/07/22(水) 10:05:10.71 ID:U1wNKEpM0
「ジャバウォック島と不思議なノート」
10分後、こっそり自由投下します
・アイランドモード
・マックスウェルの不思議なノートネタ有り

177: 2015/07/22(水) 10:14:58.09 ID:U1wNKEpM0
ポイ捨ては禁止のジャバウォック島。
それなのに道端にポツンとノートが置いてある。

日向「なんだこのノート…」

気になった俺はノートを手に取る。
表紙には文字が書かれていた。

日向「マックスウェル? …ってなんだよ」
七海「日向君、私が説明するよ!」
日向「おわっ、七海!?」

突然出てきた七海に驚いてノートを落とすと、遠くからウサミが走ってくるのが見えた。

ウサミ「ポイ捨てはいけまちぇんよー! …あれ、これがなんでここにあるんでちゅ?」
日向「お前、これのことを知ってるのか?」
ウサミ「ま、まぁ…」
七海「ウサミちゃん、マックスウェル…そう書いてあるノートってことは、マックスウェルの不思議なノートが元ネタなの? どうしてそんなものがここにあるのかな」
ウサミ「き、企業秘密でちゅ」

なぜかウサミに興奮したように詰め寄る七海…ちょっと怖いな。

日向「…マックスウェルの不思議なノートってなんだ?」
七海「簡単に言うとゲームだよ。ヒント通りに物を作成、使用してスターをゲットしていくんだ。結構自由度が高いから人気もあるんだよ」
日向「物を作成?」
ウサミ「ノートに書き込んだ物が出てくるんでちゅ。書き込むというより打ち込むことが多いでちゅけどね」

開いてみると…なるほど。
確かに書き込めるようにになっている。

七海「魔法が使えるウサミちゃんがいることだし、本当に使えたりするのかな!? かな!?」
日向「七海、近い…」

ゲームの話になるといつも眠たそうにしていると思えないな…。

ウサミ「使えなくはないでちゅけど、生徒に貸したとなると色々問題が…」
七海「私、ダゴンとか書かないよ?」
ウサミ「書く気があったんでちゅか!? 余計ダメでちゅ!」
日向「だご…?」
七海「分からないなら知らないままでいい、よ。…で、ウサミちゃん!」

あ、この笑顔は何か企んでる顔だ。

七海「私がダメなら日向君がやればいいんだよ!」
日向「…は? いや、無理だって!」
七海「ただ字を打つだけだよ? …それに、日向君は魔法を使ってみたくないの?」
日向「ま、魔法…」

かなり心が揺さぶられる言葉だ…。

ウサミ「まぁ、日向君なら悪用もしないでちょうし…」
七海「やったあ!」
日向「なんで七海が喜んでるんだよ…」
ウサミ「じゃあ、あちしは用があるので行きまちゅね」

らーぶ、らーぶ…そう言ってウサミは去って行った。

178: 2015/07/22(水) 10:17:37.84 ID:U1wNKEpM0
七海「早速だけど、日向君」
日向「なんだ?」
七海「なにか適当に出してみてよ」
日向「適当って言われても…」

物、といわれてすぐに考えつくこともないわけで。
…そういえば。

日向「田中が野生の生き物が見当たらないって嘆いてたな」

厨二なセリフを使わないぐらい切羽つまっていたのが印象深い。

七海「そんなことやってたね」
日向「はじめってのもあるし、犬や猫なんかを出してやろうか」
七海「その辺りのポピュラーな動物なら種類を入れても大丈夫なんだよ」
日向「種類…ダックスフンドとかチワワとか?」
七海「そうそう!」
日向「それなら…ダックスフンド、と」

俺がそう打つと、目の前に犬が出てきた。

日向「お、おぉ…」
七海「半信半疑だったけど…実際に見れて幸せ…」

七海の顔は蕩けて…って、おい。

日向「おい、七海? 戻ってこい」
七海「…はっ、ご、ごめんね。続けて続けて」

…やるか。
俺は、思い付く限りの犬種を入れてみた。
…十は出しただろうか。
どこからか走っているような足音と叫び声が聞こえてきた。

日向「…なんだこの音」
七海「この声は田中君かな」
日向「どうしたんだろうな?」
七海「さぁ? …ほら、どんどん出して!」
日向「分かったから押すな!」

ノートに手をかけた…その時。

田中「我が魔獣達よっ!!」
日向「うおっ」カチャ
七海「日向君!」

田中が俺にぶつかってきたせいで手元が狂い、『ム』と打ってしまった。

田中「再び俺様と合まみえると信じていたぞ!」
日向「田中! 痛いじゃないか!」
田中「…特異点に偽りの世界の救世主、これはいったいどういうことなのだ」
日向「どうしたもこうしたも…」
七海「ウサミちゃんから魔法が使えるノートを借りたんだ。それで出したんだよ。」
田中「魔法…!? 特異点よ、それを渡すのだ!」

田中がノートに手を伸ばしてくる。

日向「ちょっと、待てって…」
田中「待たぬ! 早くしろ!」カチッ

田中の手は、確定ボタンに触れた。
すると、ブラックホールのようなものが出てきた。

七海「…無!? 早く逃げ…」

七海は逃げろと言ったのだろうか。
しかし、遅かった。
俺達は『無』に巻き込まれ、そのまま…。


ちゃちゃちゃっちゃっちゃーん
「やりなおす」

「やめる」

179: 2015/07/22(水) 10:20:01.84 ID:U1wNKEpM0
マックスウェルの不思議なノートを知らない人に優しくない仕様のssでした!
オチも温い!
すいませんでした!!

引用: 【ダンガンロンパ】苗木「みんなのミニssを投下するスレ!」【自由参加】