184: 2015/08/13(木) 07:43:49.25 ID:aGUCti7do
絶対絶望少女ネタで8時頃投下します
ネタバレ注意
ネタバレ注意
185: 2015/08/13(木) 07:59:38.06 ID:aGUCti7do
【絶対ご都合少女】
<プロローグ>
召使「こんなにあっさりと捕まっちゃうなんて、十神クンは大した希望じゃなかったね…」
召使「さて、この十神クンからいただいたハッキング銃はどうしようかな」
召使「…もしかしたら、これが予期せぬ希望の種になるかもしれない」
召使「こまるさんのにやったように機能を制限して街に放り投げておこう」
<その後、街の中>
花音「…これ、使えるかも。もーらい」
186: 2015/08/13(木) 08:01:09.53 ID:aGUCti7do
<三日後、橋の前>
悠太「この橋を渡れば街の外に出られるぞ!」
こまる「うん、一緒に脱出しよう」
腐川(参ったわね…今この街から脱出されたら困るのよ…そ、そうだわ!)
腐川「ま、待ちなさいよぉ!その腕輪、島から出ようとすると爆発するのよ!」
悠太「な…!?」
腐川「根拠はないけどきっとそうに違いないわ!」
こまる「確かに…それってあり得る設定だよね」
こまる「わたしの大好きな少女マンガにも病院から出ると心臓の爆弾が爆発する病弱少女がいたよ!」
腐川「は?マ、マンガなんて紙屑に興味はないけど…それは流石に比喩なんじゃないの?」
こまる「ううん、その女の子は外に出ようと病院を一歩出たとたん焼氏体になっちゃったんだ…」
腐川「そ、それってもはや、病弱とか、関係ないじゃない…」
こまる「マンガでは最初から故人として描かれてるんだけど、主人公の心にずっと残ってるんだよ」
悠太「よくわからないけど、少女マンガってそんななんだな…」
こまる「ということは、わたし達もこの島を出たら焼氏体に…?」
悠太「危なかったな…腐川は命の恩人だ」
腐川(…あら?口から出まかせだったけど言ってみるものね…)
腐川「フン…せいぜい感謝するのね」
こまる「で、でも…島から出られないならどうしたらいいの?」
腐川「決まってるじゃない、戦えばいいのよ」
悠太「戦う、か…そうなると、敵はあそこにいるんだよな…」
腐川「そうね。あのエクスカリバー号とやらに敵がいて、白夜様もあそこに囚われているのよ…」
こまる「た、戦うなんて無茶だよぉ…」
187: 2015/08/13(木) 08:03:21.01 ID:aGUCti7do
<数分前、街の中>
バキューンバキューンバキューンバキューン
イヤー!
グワー!
ヤラレチャッタ!
ナムアミダブツ!
太市「すごい銃だね、こんなの見た事ないよ…」
花音「未来機関製ってのが癪だけどね。利用できるからしてやってるだけ」
太市「はは…でも、あのモノクマと戦える君も充分すごいよ」
葉隠「でもよ、これ本当はもっとすごい銃だったんだべ」
太市「えっ?」
葉隠「元々この銃は弾数制限もねーし、威力も現状と比べ物になんねーくらい凄かったはずだぞ」
花音「でも、グレードダウンしてるっぽいんだよね…ちょべりばだ」
葉隠「古いべ花音っち」
太市「それはもしかすると…その機能制限、外せるかもしれないよ」
葉隠「マジでか!?」
太市「いや、あくまでももしかするとってレベルの話なんだけど…」
花音「やってみてよおじさん!」
太市「はは…おじさんか…ま、まあやるだけやってみるよ」
<数分後>
太市「できた。とりあえず機能制限を外してパワーアップさせてみたよ」
花音「すごいすごい!おじさんちょべりぐ!」
葉隠「古いべ花音っち」
花音「ほら見て見て!何回撃っても弾数が減らない!」バキュンバキュン
太市「ああっ、気をつけて!その銃なぜだか塔和製の機械全部に効いちゃうみたいだから…」
葉隠「なはは、空に向かって撃っても問題ねーべ」
ズガーン ドゴーン ドカーン バゴーン
葉隠「…あの飛行船、爆発してねーか?」
太市「も、もしかして、あれに当たっちゃった?」
花音「い、いくらなんでもこの銃の攻撃で沈むなんてことは…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
花音「あわわわわわわわわ」
太市「うわわわわわわわわ」
葉隠「轟沈エクスカリバーだべえええええ!?」
188: 2015/08/13(木) 08:04:40.08 ID:aGUCti7do
<橋の前>
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
悠太「エクスカリバー号が…沈んでいく…!?」
腐川「白夜さまあああああああああああああ!!!!?」
こまる「腐川さん!? どこいくの、危ないよ!」
腐川「白夜様助けに行くに決まってんじゃないのよ!あ、あんた達はそこでおとなしく待ってなさいよ!」
<エンディングだぞ、泣けよ>
悠太「…エクスカリバー号、完全に沈んじまったな」
こまる「腐川さん、本当にあっちの方に行っちゃったのかな…」
悠太「待ってろって言ってたけど…戻ってこないな」
新月「あの…」
悠太「お、お前は…」
こまる「あの時の子供?」
新月「腕輪は外しますので出て行ってくださいお願いします」
こまる「えっ、えっ?」
悠太「ま、出られるんだから素直に出とこうぜ」
こまる(腐川さん、大丈夫かな…)
召使(新月クンが勝手な事やってるけど、この事態はそもそもボクの運が原因な気がするし見逃してあげよう)
189: 2015/08/13(木) 08:06:13.23 ID:aGUCti7do
<オトナとコドモとモナカのその後>
大門「ぐすっ、ぐすっ、モナカちゃん、言子、新月、蛇太郎…どこ行っちゃったんだよ…」
浩子「やあ、ぼうや。お困りかい?」
大門「お、お前たちは、魔物!?」
太市「ああ、怖がらないで。僕達は君に危害を加えたりはしないよ。約束する」
大門「こ、怖くなんかないやい!あっちいけ!」
浩子「…おや、あんた、あの船に乗ってた子供じゃないか」
太市「他の子とはぐれちゃったのかい?かわいそうに…」
浩子「探すの手伝ってやるよ。ほら、あんたもおとなしく保護されときな」
大門「う…うるさいやい!そうやって騙すつもりなんだろ!汚い魔物め!」
大門「オトナの言うことなんか絶対聞かないんだからなー!ばーかばーか!」
浩子「…あーあ、逃げられちまったか」
太市「ゆっくりと和解していくしかないよ。オトナもコドモも…」
浩子「塔和も未来機関も、ね…」
浩子「それにしてもあんた、人の良さそうな顔して派手にやるじゃないか」
太市「僕もこんなことになるだなんて思わなかったよ…」
この後、塔和シティーの中にいた生存者は見つかり次第全員保護された。
尚、塔和グループがモノクマを製造していた件については塔和灰慈が罪に問われた。
大人モブ「まさか塔和グループが絶望だったなんて…」
大人モブ「信じてた俺達が馬鹿だったよ!」
灰慈「俺は悪くねえ!親父や妹が勝手にやってたんだ!」
未来機関モブ「いいから洗いざらい話せ」
未来機関モブ「抵抗したら承知しないぞ」
灰慈「ちくしょう、クソ未来機関め!」
モナカ「絶望も希望もできなかった…絶望的ぃ…」
190: 2015/08/13(木) 08:07:44.29 ID:aGUCti7do
<もうひとつの結末>
クロクマ「中途半端な結果になっちまったなオイ!所詮ガキはこんなもんか!ギャハハハ!」
シロクマ「まぁボク達としてはこの街がどうなろうとどうでもよかったんだけどね」
クロクマ「かーっ!言うじゃねーか、てめーは大福かっつーの!」
シロクマ「腹黒いのはお互い様でしょ?」
カムクラ(…会話機能、問題なし)
シロクマ「だってボク達は…」
クロクマ「オレ達は…」
シロクロ「「ふたりは江ノ島!」」
カムクラ(統合、同期、問題なし)
シロクロ「「何はともあれこっちの準備は完璧!ねぇねぇ、そう思わない?ねぇねぇねぇねぇ」」
カムクラ(動作確認完了。ICチップだけ抜いて持ち帰りましょう)
バキッ
シロクマ「」チーン
クロクマ「」チーン
2体のICチップ「」コナゴナ
カムクラ「」ヤッチマッタ
カムクラ「……」
(朝日を眺めるカムクラ)
(クマの残骸を猫車ごと放置して去るカムクラ)
この後日、新世界プログラムによる希望更生は正しく行われたのであった。
終里
191: 2015/08/13(木) 10:30:36.83 ID:yyEF3X7Mo
乙
勢いがあった
勢いがあった
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