3: 2025/01/11(土) 12:02:25 ID:JkTuR3YYMM
◯長野の病院
医者「えー今日はどういった具合で」
さやか「入院させて欲しいんです」
医者「……は?」
さやか「だから、入院させて欲しいんです。わたしの夢を叶えるために、入院が必要なんです」
医者「夢???」
医者(すごいのがきたな)
医者「えー今日はどういった具合で」
さやか「入院させて欲しいんです」
医者「……は?」
さやか「だから、入院させて欲しいんです。わたしの夢を叶えるために、入院が必要なんです」
医者「夢???」
医者(すごいのがきたな)
4: 2025/01/11(土) 12:02:58 ID:JkTuR3YYMM
医者(ぱっと見具合悪いようには見えないけど、もしかしたら大変なのか……?)
医者「えっと、どのあたりが悪いんでしょうか」
さやか「その、胸が……」
医者「胸が……?」
さやか「苦しくなくて……」
医者「苦しくなくて……??」
さやか「間違えました。胸が哀しいんです」
医者「胸が哀しい?????」
医者「えっと、どのあたりが悪いんでしょうか」
さやか「その、胸が……」
医者「胸が……?」
さやか「苦しくなくて……」
医者「苦しくなくて……??」
さやか「間違えました。胸が哀しいんです」
医者「胸が哀しい?????」
5: 2025/01/11(土) 12:04:33 ID:JkTuR3YYMM
さやか「とにかく入院しなくてはいけないんです! ここで入院させてください!」
医者「そんなここで働かせてくださいみたいな……」
医者(どうしよう、精神科に渡そうかな)
さやか「できれば病院食は小児用が良いです。小学生用とかあれば、そういうの」
医者「こだわりがある人だ」
さやか「さもなくば刺す、そうも思います」
医者「やっぱりマズい人だぞ」
医者「そんなここで働かせてくださいみたいな……」
医者(どうしよう、精神科に渡そうかな)
さやか「できれば病院食は小児用が良いです。小学生用とかあれば、そういうの」
医者「こだわりがある人だ」
さやか「さもなくば刺す、そうも思います」
医者「やっぱりマズい人だぞ」
7: 2025/01/11(土) 12:05:34 ID:JkTuR3YYMM
医者(どうしよう、空きあったっけ?)
看護師(今はいっぱいいっぱいですよ)
医者(あれだ。渡辺さん出しちゃおう。もう治ってるでしょ)
看護師(全身やけどの? でもまたすぐ来ちゃいますよ)
医者(そしたらこの人出しちゃおう)
クッチャクッチャ
看護師(今はいっぱいいっぱいですよ)
医者(あれだ。渡辺さん出しちゃおう。もう治ってるでしょ)
看護師(全身やけどの? でもまたすぐ来ちゃいますよ)
医者(そしたらこの人出しちゃおう)
クッチャクッチャ
10: 2025/01/11(土) 12:07:45 ID:JkTuR3YYMM
医者「えーわかりました。入院できるよう整えますんで、ご家族に連絡とかね、お願いしますね」
さやか「ありがとうございます! ……ところで」
さやか「みなさんもこちらの病院食をお食べになっているんですか?」
医者(B88)「?」
看護師(B90)「?」
さやか「…………」ムラムラ
さやか「ありがとうございます! ……ところで」
さやか「みなさんもこちらの病院食をお食べになっているんですか?」
医者(B88)「?」
看護師(B90)「?」
さやか「…………」ムラムラ
12: 2025/01/11(土) 12:09:55 ID:JkTuR3YYMM
◯蓮ノ空
さやか「ただいま戻りました」
花帆「さやかちゃん!! 1ヶ月もどこ行ってたの!?」
瑠璃乃「連絡も取れないし! 心配したんだよ!?」
さやか「すみません、皆さんにはびっくりしてもらいたくって」
さやか「ふふ、どうですか? なにか、分かります?」
瑠璃乃「?????」
花帆「何言ってるのさやかちゃん??」
花帆「みんなほんとうに心配してたんだよ! びっくりもなにもないよ! なんでそんなふうに笑えるの!?」
さやか「…………」
さやか「ただいま戻りました」
花帆「さやかちゃん!! 1ヶ月もどこ行ってたの!?」
瑠璃乃「連絡も取れないし! 心配したんだよ!?」
さやか「すみません、皆さんにはびっくりしてもらいたくって」
さやか「ふふ、どうですか? なにか、分かります?」
瑠璃乃「?????」
花帆「何言ってるのさやかちゃん??」
花帆「みんなほんとうに心配してたんだよ! びっくりもなにもないよ! なんでそんなふうに笑えるの!?」
さやか「…………」
14: 2025/01/11(土) 12:11:30 ID:JkTuR3YYMM
さやか「……わたしだって」
さやか「わたしだってなにも、冗談のつもりはありません! 本気なんです! 花帆さんにはわからないでしょう! 持つものと持たざるものの如何ともしがたいこの壁を! 局所的重力を知らないガキ共と、風通しの良さを知らないガキ共の、価値観は違うんです!!」
花帆「なに……なんのはなし?」
瑠璃乃「ひぃ(充電切れ)」
さやか「吟子さん! 採寸です! 採寸するんです!」
吟子「え、え、え?」
さやか「さあ! はやく!」
吟子「は、はい……」
さやか「わたしだってなにも、冗談のつもりはありません! 本気なんです! 花帆さんにはわからないでしょう! 持つものと持たざるものの如何ともしがたいこの壁を! 局所的重力を知らないガキ共と、風通しの良さを知らないガキ共の、価値観は違うんです!!」
花帆「なに……なんのはなし?」
瑠璃乃「ひぃ(充電切れ)」
さやか「吟子さん! 採寸です! 採寸するんです!」
吟子「え、え、え?」
さやか「さあ! はやく!」
吟子「は、はい……」
15: 2025/01/11(土) 12:13:03 ID:JkTuR3YYMM
小鈴「さやか先輩、いったいどうしてしまったのでしょう……」
さやか「安心してください、小鈴さん。わたしたちにも希望があるんです。それをいま証明しますね」
姫芽(小鈴ちゃんにだけめちゃくちゃ優しいな……)
吟子「えーと、まず……」
さやか「あ、バストだけでいいです」
吟子「あ、はぁ」
さやか「安心してください、小鈴さん。わたしたちにも希望があるんです。それをいま証明しますね」
姫芽(小鈴ちゃんにだけめちゃくちゃ優しいな……)
吟子「えーと、まず……」
さやか「あ、バストだけでいいです」
吟子「あ、はぁ」
16: 2025/01/11(土) 12:14:38 ID:JkTuR3YYMM
吟子「えーと、72」
さやか「………………………………」
さやか「……………………………は?」
吟子「72ですね。えっと……これだけで良いんですか?」
さやか「もう一度」
さやか「採寸してください」
さやか「今、わたしは冷静さを欠こうとしています」
花帆(最初から冷静じゃなかったような……)
さやか「………………………………」
さやか「……………………………は?」
吟子「72ですね。えっと……これだけで良いんですか?」
さやか「もう一度」
さやか「採寸してください」
さやか「今、わたしは冷静さを欠こうとしています」
花帆(最初から冷静じゃなかったような……)
17: 2025/01/11(土) 12:16:05 ID:JkTuR3YYMM
吟子「えーと……はい、72ですね」
さやか「ば、ばかな……」
さやか「まさか……縮んでる……?」
吟子「いえ、以前計測したときと同じですね」
さやか「どうしてそんな意地悪言うんですか??」
吟子「ええ……す、すみません」
さやか「ば、ばかな……」
さやか「まさか……縮んでる……?」
吟子「いえ、以前計測したときと同じですね」
さやか「どうしてそんな意地悪言うんですか??」
吟子「ええ……す、すみません」
18: 2025/01/11(土) 12:17:17 ID:JkTuR3YYMM
小鈴「さやか先輩……」
花帆「さやかちゃん……」
姫芽「さやかせんぱい……」
吟子「えっと……そのぉ……」
さやか「…………」
さやか「……………はっ!」
花帆「さやかちゃん……」
姫芽「さやかせんぱい……」
吟子「えっと……そのぉ……」
さやか「…………」
さやか「……………はっ!」
19: 2025/01/11(土) 12:18:52 ID:JkTuR3YYMM
さやか「吟子さん────これまでにどこかの病院で入院したことは?」
吟子「え? いや、ありませんけど……」
さやか「では……普段はどなたのお料理を食べてますか?」
吟子「えっと、だいたいおばあちゃんが作ってくれて……」
さやか「百生家に住まわせてください! 今すぐに!!」
吟子「なんなんこの人……」
おしまい
吟子「え? いや、ありませんけど……」
さやか「では……普段はどなたのお料理を食べてますか?」
吟子「えっと、だいたいおばあちゃんが作ってくれて……」
さやか「百生家に住まわせてください! 今すぐに!!」
吟子「なんなんこの人……」
おしまい
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