金「そもそも、古代ギリシャの時代、左手の薬指の血管は心臓に繋がっていると考えられて、愛の血管と呼ばれ」

金「その大切な左手の薬指に嵌めてたら、ますます男が寄ってこなくなりますよ」

み「ムッ、じゃあ右手の薬指に嵌めれば良いんでしょ！」

金「待ちなさい、ドイツでは結婚指輪は右手の薬指に嵌めるんです、知らないんですか？」

み「だったらどうしろって言うのよ！！」ｷｰｯ

み「は～ぁ、せっかくローゼンメイデンをお迎えできたのに、こんな理屈っぽい子だったなんてガッカリだなぁ」

金「あ…ご、ごめんなさいかしら…みつさんに迷惑かけたくなかったから…その…」べすべす

ズキューン
み「えっ！？こ、こっちこそ、その、金糸雀ちゃんが私の事をそんなに考えてくれてたって思わなかったから…」

み「ガッカリだなんて言ってホントにごめんなさい、みっちゃんの馬鹿馬鹿」ｶﾞｯｼﾎﾞｶ
金「あ、ちょ、自分で自分を殴っちゃ駄目なのかしら！？カナの方こそ無神経なこと言っちゃってごめんなさいかしら…」

み「カナ？」
金「みっちゃん？」

み金「「クスクス」」

み「かしら？ってカナの口癖？可愛いわね」

金「みっちゃんこそ大人なのに自分のことみっちゃんだなんておかしいのかしら～」

み「――で、馬鹿にされないように無理して喋ってたんだ」

金「だって、妹たちからもチビ呼ばわりされてイヤだったかしら」

み「大丈夫よ、カナはみっちゃんの男の心配までしてくれる大人の女性なんだから」

金「ご、ごめんなさいかしら～」

み「で、指輪どうしようか？」

金「じゃあ～ここにエイッ」

み「足の薬指…」

ｆｉｎ


み「でも、カナって物知りなのね」

金「ググったかしら」

口癖をわざと隠すカナが可愛すぎるGJ