1: 2009/08/06(木) 09:53:23.18 ID:uWrJPj3B0
立てれたら書く

4: 2009/08/06(木) 09:59:12.25 ID:uWrJPj3B0


金糸雀「バイオ・ローゼンかしら」
前回のあらすじ

新アリスゲームと呼ばれるバイオなんとかに酷似した世界に飛ばされたってか変化させられたJUM一行は
途中で兎さんにあったり銃を密輸したりしてる間に
謎の生命体ってか氏んでるゾンビ達に包囲され、窮地に陥っていたとさ。
人形師
169: 2009/08/06(木) 21:48:44.62 ID:uWrJPj3B0
>>5改変

J「撃てぇぇぇぇぇぇぇ!」

JUMの掛け声と共に一斉に銃の引き金が弾かれ、
放たれた弾丸は鋼鉄の雨となりゾンビ共に降り注いだ。

弾丸はゾンビの肉を抉り、辺りにぶち撒けられた。

J「なるべく弾の無駄遣いはするなよ!活路を開き逃げる事が優先だ!」

翠「チビ人間!これ次の弾が出ないです!どうなってるですか!?」

J「それはポンプアクションだ!セミオートじゃねーから排庚しないと次弾は撃てない!」

翠「もっと分かりやすく言いやがれです!!」

真紅「思ったより扱いが難しいわね!何とかならないの?」

金「ににに肉が飛び散って気持ち悪いかしら!!」

蒼「うおおおおお!」

蒼星石は一人果敢に接近戦を繰り広げていた。

170: 2009/08/06(木) 21:58:38.45 ID:uWrJPj3B0
>>6改変

銃の扱いに慣れてないドール達は次から次に問題を引き起こした。

金「これうまく制御出来ないかしらー!」

J「バカ!無駄撃ちするな!一度に撃つのは二三発でいい!」

真紅「JUM!弾が出なくなったわよ!」

J「作動不良か弾切れだ!どっちにしろもう使えないぞ!」

翠「は、早く次弾の撃ち方を教えろです!」

J「いいから早くフォアグリップを引け!」


その間、蒼星石は黙々とゾンビを斬り続けていた。

蒼「なんだこいつら気持ち悪っ!」

翠「蒼星石!ちょっとそこをどくです!」

48: 2009/08/06(木) 13:54:18.78 ID:uWrJPj3B0
>>8改変

バンッ

翠星石の撃った散弾は複数のゾンビをまとめて豪快に吹き飛ばした。
その結果、一時的に包囲網を解く事が出来た。

J「今だ、そこから逃げるぞ!」

JUM達はすぐさまゾンビ共の合間を縫って逃げ出した。
刹那、ゾンビの一匹が真紅に襲い掛かった。

「オアアアアアアア!!」

真紅「キャアアアッ!?」


その時、金が振り下ろした傘がゾンビの頭部を直撃し、難を逃れた。


金「折角近接武器があるのに、使わないのは勿体無いかしら!」

真紅「あ、ありがとうカナ」

J「皆、こっちだ!」

49: 2009/08/06(木) 14:03:53.36 ID:uWrJPj3B0
>>9改変

JUM達は取り敢えず近くの路地裏へと身を潜めた。



J「ハア、ハア、ハア…あいつら何時の間に湧きやがったんだ?」

真紅「紅茶が飲みたいわ…JUM、いれて頂戴」

翠「ほーらちゃんと扱えたじゃないですか!翠星石をなめるなです!」

金「肉体的にも精神的にもしんどいかしらー…」


蒼「…あのさ、いい加減マジで状況を説明してくれない?」

J「お前空気読めよ」

50: 2009/08/06(木) 14:15:29.05 ID:uWrJPj3B0
蒼「・・・成る程、大体状況は把握できた」

蒼「その本にフィールドから脱出する為の手掛かりが記されているかもしれないと」

金「きっとそうかしら」

J「此処じゃまたさっきみたいな事に成りかねない、何処か安全な場所へ移ろう」

真紅「水銀燈や雛苺はどうするの?探さなくていいの?」

J「そうか、あいつらもこのこのゲームに参加してるんだよな…」

翠「心配ですぅ」

金「翠星石が心配するなんて珍しいかしらー」

翠「かっ勘違いするなです!私は…」

蒼「とにかく雛苺達を探そう。脱出の方法はそれからでも遅くないよ」

J「そうだな…よし、行こう」

51: 2009/08/06(木) 14:24:06.00 ID:uWrJPj3B0
>>13改変

路地裏を出た直後、JUM達は信じられない光景を目の当たりにした。

金「ヒナ・・・?」



そこにはすぐそばの荒れ地で徘徊している雛苺がいたのだ。
顔色が幾分か悪かったが、紛れもなく雛苺であった。

翠「チビヒナ!みんなでお前の事ずっと心配してたですぅ!」

真紅「雛苺の様子がおかしいわ…?」



金「待って翠星石!ヒナに近づいちゃダメかしら!」

翠「え…!?」


雛「ウウウウウ!」

53: 2009/08/06(木) 14:33:13.16 ID:uWrJPj3B0
>>14改変

翠「キャッ!?」

翠星石は間一髪で雛苺の攻撃をかわした。


翠「ヒ、ヒナ?」

金「・・・どうやら雛苺はゾンビになってしまったかしら!」

真紅「え!?それってどういう事?」

金「この本に書かれているかしら」


金『ウイルスに感染した者はゾンビと化す』

54: 2009/08/06(木) 14:39:58.07 ID:uWrJPj3B0
>>16改変

真紅「で、でもドールがウイルスに感染する訳が…」

金「目の前にいるヒナが現実を物語っているかしら…」

J「だとしてもあり得ない話だ!狂ってる!」

翠「ヒナはもう…ダメなんですか…?」

蒼「いや、ウイルスに感染したとしても」

蒼「ワクチンで治せるんじゃないかな…?」


J「それだ!」

56: 2009/08/06(木) 15:06:40.37 ID:uWrJPj3B0
>>17>>23改変

J「よし、じゃあワクチンを探しに病院へ行こう」


真紅「待って頂戴。雛苺を置いていくつもり?」

翠「でも一緒には行けないですぅ」

蒼「なら僕が見張っておくよ」

翠「そっ蒼星石が残るなら、翠星石も残るです!」

J「分かった、僕たち三人は急いで戻るから」

J「それまで雛苺を頼んだぞ!」


そう言い残すと、JUM達は町内の病院へと向かった。

57: 2009/08/06(木) 15:21:25.64 ID:uWrJPj3B0
>>24改変

真紅「なに・・・これ・・・!」

JUM達が来た町の大通りには、徘徊する幾人ものゾンビ達と、
飛び散った壁やガラスの破片や肉片で溢れ返っていた。
JUM達はその様子を物陰から伺っていた。


金「これじゃ病院に辿り着けないかしらー!」

J「ウップ!気持ち悪い…」

真紅「ちょっとJUM!さっきの戦闘では平気だったじゃない!しっかりしなさい!」

J「お前らよく平気でいられるな」

真紅「ドールだもの、吐き気がすることは無いのだわ」

金「ここをどうやって突破するかしら…」

J「僕に考えがある。付いてきてくれ」

60: 2009/08/06(木) 15:41:48.25 ID:uWrJPj3B0
>>25改変

JUMは路地裏間を素早く移動してゾンビの目をかいくぐる作戦に出た。


J「・・・よし、病院の一歩手前まで来れたぞ」

真紅「何度か気づかれたけどうまく撒けたわね」

金「ムム、JUM…なかなかの策士かしら!」

J「あと一息だ。行くぞ!」

しかしJUM達が病院へ駆け込もうとした刹那、
ゾンビ共がすぐさま反応し遅い掛かってきた。

J「しまった!一旦路地裏に隠れるぞ!」

JUMたちはにげだした!
しかし、まわりこまれてしまった!

真紅「また包囲されたわ!」

金「逃げられないかしら!」

J「くそっ!弾薬が無いこの状況で…もう駄目だ!」

61: 2009/08/06(木) 15:49:46.89 ID:uWrJPj3B0
>>26改変

真紅「下僕ともあろう者がこのくらいでうろたえないで頂戴!」

金「どんどん迫られてるかしら!」

J「こうなりゃやれるだけやってやる!」

真紅「一か八かの賭けなのだわ!」

金「まだ氏にたくないかしら!善戦を尽くすかしらー!」


JUMは残弾3発のパイソンを的確に命中させ

真紅はステッキで果敢にゾンビに殴り掛かり

金糸雀はP90をゾンビ目がけて弾の続く限りばら撒いた

64: 2009/08/06(木) 16:03:17.35 ID:uWrJPj3B0
>>27改変

ゾンビの一体がJUMの肩に掴み掛かった。

J「うわあああっ!?」

真紅「JUM!!」

真紅はすぐに助けようとしたが、JUMは首を噛まれてしまった。

J「がはぁぁぁぁっ!!」

JUMは首から鮮血を吹き出しながらその場に倒れ込んだ。

66: 2009/08/06(木) 16:09:28.43 ID:uWrJPj3B0
>>29改変

金「ああっJUM!?」

真紅はJUMを掴んでいたゾンビを素早く殴り倒した。

「そんな…私の下僕が…!」


その時だった。彼方から声を聞いたのは。

「伏せなさい!」

68: 2009/08/06(木) 16:18:56.58 ID:uWrJPj3B0
>>32改変

次の瞬間、連続した激しい銃声と共に無数の弾丸が飛躍してきた。

「ヴォォォォォォ!!」

周りのゾンビ共が断末魔の叫びをあげながら次々に薙ぎ倒されていく。

真紅「い、一体何事!?」

金「キャアアアアア!?」


暫くして銃声が止み、辺りは驚く程に静かになった。


「乳酸菌とってるぅ?」

69: 2009/08/06(木) 16:28:48.09 ID:uWrJPj3B0
>>33改変

真紅「その声は…水銀燈!?」

金「水銀燈、生きてたかしら!」

水「私がゾンビごときに倒されるとでも思ったぁ?」

真紅「そ、それよりJUMが…!」

J「うっ…僕は大丈夫だ…」

真紅「JUM!」

水「その傷…噛まれたのねぇ?」

金「JUMはもしかしてウイルスに感染したんじゃないかしら!」

水「話は後よ!またゾンビがくる前に逃げるわよぅ!」

真紅「とにかく病院に行きましょう!急いで!」

70: 2009/08/06(木) 16:39:19.14 ID:uWrJPj3B0
>>36改変

蒼「…なんて事だ!」

翠「どうするです?ここをひとまず離れるですか?」

蒼「それじゃ雛を見失うかもしれない。」

蒼「ゾンビを倒す他無い!」

蒼星石達は集まってきたゾンビ共と対時していた。
その中に雛苺の姿もあった。


翠「でも蒼星石は銃を持ってないです!」

蒼「肉弾戦に尽きる!」

翠「無茶です!蒼星石の身が危ないです!」

蒼「その散弾銃でフォローしてくれ!行くぞ屑共!」

翠「人の話を聞くですぅ!」

71: 2009/08/06(木) 16:45:25.17 ID:uWrJPj3B0
>>38改変

水「・・・これが本当にJUMなの?」

真紅「私の不注意のせいでこんな事に…」

水「このJUM偽物じゃなぁい?もっと大きかった筈よぉ!」

金「水銀燈は新アリスゲームの事を聞いてないかしら?」

水「え?何よそれぇ?」

真紅「このJUMは本物よ…とにかく早くワクチンを!」


水「その必要は無いわぁ」

72: 2009/08/06(木) 16:55:58.31 ID:uWrJPj3B0


真紅「え?どういう事?」

水「ワクチンなら既に取ってあるって事よぅ!」

金「水銀燈!あなたもなかなかの策士かしらー!」

真紅「これで一安心ね…」


水「・・・つまりその兎のせいで町がこんな事に?」

水「…なんて奴…許せないわぁ!」

真紅「あら、あなたならこのゲームに乗り気だと思ったのに」

金「どういう風の吹き回しかしら」

76: 2009/08/06(木) 18:28:29.73 ID:uWrJPj3B0

真紅「所でそのでかい金属は何?まさかそれも銃?」

金「すごく堅牢に見えるかしらー!」

水「ああコレ?MK43 Mod1っていう軽機関銃らしいわよぅ」

金「カナの短機関銃とえらく違うかしらー!」

水「これ威力が凄いのよぅ!どんなゾンビもイチコロよ!」

J「よっと」

真紅「JUM、もう大丈夫?」

J「ああ、もう平気だ」

真紅「なら急いで雛苺の元に戻りましょう」

80: 2009/08/06(木) 18:40:48.66 ID:uWrJPj3B0
蒼「オラオラオラオラオラオラ」
翠「バーン!」

蒼「くそっ、しぶとい奴等だ!次から次にやってくる!」

翠「ゲッ!弾切れです!こうなったら私もこの如雨露で…」

J「おーい翠星石!蒼星石!」

蒼と翠「!」

J「ワクチンを手に入れた!こいつを雛苺にぶち込むぞ!」

真紅「雛苺は何処?」

金「いた!あそこかしら!」

雛苺はゾンビの固まりの中で蠢いていた。急激な早さで腐敗が進んでおり、所々肉がもげていた。

水「あんなゾンビの集団の中にいたら近づけないわぁ!」

81: 2009/08/06(木) 18:56:23.94 ID:uWrJPj3B0
J「まずはゾンビ共を蹴散らすしか無い様だな!」

J「水銀燈!用意はいいな?」

金「ちゃんと狙って撃つかしら!」

真紅「あなたの射撃の腕を見させて貰うわ」

水「何か面白くなってきたじゃなぁい?」

J「雛苺に当てるなよ!水銀燈!銃を構えろ!」

翠「蒼星石!早くこっちに避難するですぅ!」

蒼「おおっとすべったあ!」

翠「!!!!」


J「撃てぇぇぇぇぇぇ!!」
翠「待ってぇぇぇぇぇ!!」

ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ

82: 2009/08/06(木) 19:04:13.65 ID:uWrJPj3B0
「ギィヤアアアアアァァァァァァァ」

蒼「GUHAAAAAAAAAAA!!!」

ゾンビ共は断末魔と共に肉を抉られながら果てていく。
みるみる内にゾンビの数は減っていき、弾を全て使い切る頃にはそこからゾンビの姿は消えていた。
ただ一人、雛苺を残して。

J「雛苺!!」

雛「アアアアアア!!」

J「こいつで息を吹き返してくれ!!」

JUMは雛苺に向けてワクチン入りの注射針を投げつけた。
それは雛苺の脳天に見事に命中した。

雛「ガアアアアアアアアアアアァァァァァァ!!」

83: 2009/08/06(木) 19:10:50.54 ID:uWrJPj3B0
J「嘘だ!!」

真紅「そんな!!」

JUM達は酷いショックを受けていた。
何故なら地面に横たわっていたのは、『雛苺の格好をしただけのゾンビ』であったからだ。

J「騙された…!」

真紅「一体誰がこんな事を…!?」




水「あたしよぅ」

そこには、憎悪に顔を歪めた水銀燈がこちらにMKの銃口を向けて立っていた。

水「おバカさぁん」

86: 2009/08/06(木) 19:18:22.18 ID:uWrJPj3B0
真紅「水銀燈…!?あなた何を…!?」

J「な、え…!?」

金「わ、訳が分からないかしら!」

翠「…何を言ってるです?」



水「聞こえなかったかしらぁ?」

水「私があんた達を騙したのよぅ」

真紅「どういう事!?」

水「動いちゃ駄目よ真紅!あなたの頭に穴が開くことになるわよ?」

真紅「!! あんた…やっぱり…!」

89: 2009/08/06(木) 19:27:25.60 ID:uWrJPj3B0
水「冥土の土産に覚えておくといいわぁ」

水「病院前であんた達を助けたのも、ここにいたゾンビ達を蹴散らしてあげたのも」



水「全て演技だった訳よぉ!」

水「あんた達を油断させ、皆頃しにする為の演技だったのよぉ!!」

J「なっ…!?だとしたらこうなる事も全て計算の内…!?」

水「そうよ…全ては私がアリスになる為…」

水「お父様の為にやったことなのよ!」

90: 2009/08/06(木) 19:32:37.36 ID:uWrJPj3B0
J「ガハッ…!?」

真紅「JUM!!」

水「ワクチンってのも嘘よぉ」

水「ただのウイルスの塊よぉ!」

翠「酷いです…酷すぎるです!」

翠「勝てば何をしてもいいんですか!?」

翠「それがお父様の望んだ戦いですか?」

水「うるさいわね!あんたに何が分かるって言うのよ!」

96: 2009/08/06(木) 19:50:37.66 ID:uWrJPj3B0

真紅「ふざけないで水銀燈!」

真紅「あなたのしている事は間違ってる!」

真紅「アリスになる目的を見失っているのよ!」

真紅「こんな事してアリスになったとしても、お父様は喜ばないわ!」

真紅「そうでしょ? 水銀燈…」


水「・・・・・・!!」






水『・・・ジャンクにしてあげるわぁ!!!!』

144: 2009/08/06(木) 20:42:59.23 ID:uWrJPj3B0
取り敢えず>>96で二部糸冬了

さあお楽しみタイムだ 俺は関与しない

金糸雀「続続バイオ・ローゼンかしら」

引用: 金糸雀「続SSかしら」