81: 2010/12/05(日) 16:17:37.26 ID:a..ezLM0
一発ネタを思いついたので



82: 2010/12/05(日) 16:18:14.40 ID:a..ezLM0
美琴「おっす」

当麻「おう」

いつもの学校帰り、見慣れた顔と遭遇する

美琴「今帰り?」

当麻「そんなところ、お前は?」

美琴「私も。ねぇ途中まで一緒に帰らない?」

当麻「別にかまわねぇよ」

二人で並んで歩く
それは、昔からありふれた光景で

とある魔術の禁書目録 31巻 (デジタル版ガンガンコミックス)
83: 2010/12/05(日) 16:19:43.24 ID:a..ezLM0
当麻「しっかし、学園都市に来てもお前と会うとはな」

美琴「何よ、不満なわけ」

当麻「いや、腐れ縁だなと思ってさ」

美琴「腐れ縁じゃなくて、幼馴染でしょ」

当麻「そうともいうな」

返事をしながら、幼馴染を見つめる
子どもの頃は、男勝りで一緒に駆けまわっていたが
だんだんと女の子らしい見た目になったと思う
正直、綺麗だと思う。口が裂けても言う気はないが

美琴「何よ、人の事じろじろ見て。……見惚れてたとか?」

当麻「な、なわけねーだろ、お前みたいな暴力女を」

美琴「はぁん、何ですってぇ! ……いいのよここで、アンタの恥ずかしい秘密をばらしても」

当麻「そ、それだけは勘弁してください! 美琴先生!」

美琴「どーしよっかなー」

当麻「マジすいませんでした!」

じゃれあいながら、歩く帰り道
この街に来ても変わらずにあるもの

84: 2010/12/05(日) 16:20:46.49 ID:a..ezLM0
当麻「そういやさ、お前の名前の由来ってなんだっけ」

美琴「何よ突然。前に話さなかった?」

当麻「かもな。教えてくれよ」

美琴「しょうがないわね。……伯母さんの名前をもらったの」

「あの御坂美琴の」

そう、美琴――鈴科美琴は答える

当麻「そうだったな。お前は親父さんだけじゃなくて、伯母さんもレベル5だったもんな」

美琴「そういえば、アンタの由来は? 聞いたこと無かったけど」

当麻「父さんの名前」

美琴「? ステイルさんじゃなかっけ? アンタのパパ」

当麻「氏んだ実の親父の方」

そう当麻――当麻・マグヌスは言葉にする
銀色のツンツン頭をかきながら

美琴「そうなんだ」

当麻「ああ」

この街に来たのも、本当の父親の事を知りたかったから
育ての父には感謝しているし、尊敬もしている
異父妹もかわいがっている
でも、知りたかった

美琴「ごめん、なんか変な事聞いちゃった」

当麻「いや、いいよ。むしろお前には聞いておいてほしかった」

この街で、実の父を調べる際に
いろんな事件な巻き込まれた
辛いこともあった
悲しい事も、でも

当麻「それより、腹減ってないか。メシでもどうだ」

美琴「いいわね、付き合うわ」


85: 2010/12/05(日) 16:21:13.82 ID:a..ezLM0
幼馴染が変わらずにいてくれるから、自分も自分でいられる
帰りたいと思うから、生き残れた

君がいるから、僕は大丈夫



引用: ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-18冊目-【超電磁砲】