1:2012/05/21(月) 23:55:57.21 ID:B7NqHlTz0
言峰「さて、>>5へ向かうか。きっと興味深い何かが待っているに違いあるまい」
5:2012/05/21(月) 23:57:50.85 ID:UxFn1tOX0
泰山
8:2012/05/22(火) 00:04:38.01 ID:fs1luapt0
泰山
言峰(やはり…すばらしい…。この麻婆、右手が止まらない)ガツガツ
言峰(味覚から伝わるこの刺激…。私の体に流れ込んでくるのを感じる…)ガツガツ
言峰「ふぅ、美味しくいただかせてもらった。」
言峰(さて、空腹は満たされた。少し歩くとしよう…>>11へも言ってみるか。)
11:2012/05/22(火) 00:07:47.25 ID:QTVvIlWG0
バチカン
13:2012/05/22(火) 00:18:22.63 ID:fs1luapt0
バチカン市国 サン・ピエトロ大聖堂
言峰(素晴らしいできだ…。美を追求し続けた者たちの集大成であろう。
私には到底理解できないが…。常人は皆、複雑にかつ繊細に彫られた彫刻に
感動するのであろう…。)
トボトボ
少女「おじさん!」
言峰「…。何かな?」
少女「写真!写真とってよ!」
14:2012/05/22(火) 00:22:36.23 ID:fs1luapt0
言峰「ここは撮影禁止のようだが?」
少女「いいじゃない!ばれないって!」
言峰「悪いね。それじゃ」
トボトボ
少女「おじさんのけち!!」
言峰(写真など後でいくら眺めたところで…。)
15:2012/05/22(火) 00:25:56.38 ID:fs1luapt0
大聖堂広場
言峰「少し休憩するか」
言峰(やはり、人が多い。さっきの少女も観光客の一人なのだろうか?
あんなところで騒ぐとはモラルにかけるというか…)
少女「あ!さっきのおじさん!」
言峰(くっ…。またか…)
少女「なにしてんの?一人旅?」
18:2012/05/22(火) 00:32:03.83 ID:fs1luapt0
言峰「…。君こそ、観光かなにかかな?」
少女「うん、まぁそんなところ。」
言峰(どことなく…、衛宮のサーヴァントに…。まさかな)
少女「ていうか!おじさんは?」
言峰「私は心を癒されにきたのだ。色々と疲れてね」
少女「へぇ、失恋とか?」
言峰「ふん、くだらぬ。君には到底いえない事情だ。」
少年「お~い!なにしてんだよ!」
19:2012/05/22(火) 00:36:21.57 ID:fs1luapt0
言峰(ギルガメッシュ!?なんだ!?これは!?)
少年「おい!少女!店さぼるなよ!」
少女「いいじゃん!お兄ちゃんだって寝てたし!」
少年「母さんが困ってるから!」
言峰(どうやら、私の思い過ごしのようだが…こんな偶然が…)
20:2012/05/22(火) 00:39:59.23 ID:fs1luapt0
少年「で、おじさん。誰?」
言峰「私はただの旅人だ。それより、君たちはここの人なのか?」
少年「うん!近くの市場で野菜とか!うってるんだ!こいつと」
少女「よかったらなんか買っていきなよ!」
言峰「また、次の機会に出向くとしよう。」
25:2012/05/22(火) 00:53:25.26 ID:fs1luapt0
少女「そんなこと言わずにくるの!」
少年「おい!こら!人様に迷惑は!」
言峰「致しかたあるまい。案内してくれるかな?」
少女「やった~」
少年「なんか、すいません…」ペコリ
言峰「お前は…いつからそんな礼儀正しく…」
少年「え?」
言峰「い、いや聞かなかったことに」
26:2012/05/22(火) 01:01:39.65 ID:fs1luapt0
市場
言峰「はぁ…結構歩いたぞ…」
肉屋「おい少年!」
少年「あ、にいちゃん!」
肉屋「なぜ少女ちゃんはそこの見知らぬ男といるのだ!?」
言峰(な!?あれは!確か!ケイネス・アーチボルトの!サーヴァント!)
肉屋「おい!貴様!まさか、誘拐など如何わしいこと…」
言峰「これはこれは、誤解であります。私はただ、彼女らのご好意で」
少女「そうだよ!野菜買ってくれるんだよ!」
29:2012/05/22(火) 01:08:46.29 ID:fs1luapt0
市場
ワイワイガヤガヤ
言峰(これは…果たして幻想なのか?英霊たちそっくりの人間が
普通の生活を送っている…。なんなのだ?これは…)
少年「にいちゃん!店番終わったら!サッカーの相手してよ!」
肉屋「少年!少女ちゃんを賭けるというのなら今からでも!」
少女「え~。いくら肉屋さんでも…」
店長「こら!坊主!子供の相手をしてやるのは構わんが今は店が優先であろう!」
肉屋「て、店長!申し訳ございません!」
市場はバチカンから外れてローマにあるみたいです
33:2012/05/22(火) 01:15:52.85 ID:fs1luapt0
言峰(なんだ?この妙な胸の暖かさは…。争いを知らぬサーヴァント?まさか…。
やはり、私は疲れているのか…)
男「おや?見知らぬ顔ですね。」
言峰(こ、今度はキャスター…)
男「ふむ、私が察するにあなたは何故か、目の前の光景を疑ってらっしゃる…」
言峰「あなたは?」
男「これは失礼。私はここのはずれで装飾品で商売をしております。
私でよければ、お話相手にでも。」
36:2012/05/22(火) 01:24:44.51 ID:fs1luapt0
男「ふむふむ、なかなか興味深いお話ですねぇ。
私たちに瓜二つの人々が争いをしていると申すのですか…。」
言峰「申し訳ございません。こんな話…もし、気分を害したのなら」
男「いえいえ、とんでもございませぬ。見ての通り私たちはここで平和に
暮らしているわけですし。」
言峰「はぁ…」
男「ひょっとすると、争いの中で生きる彼の叶わなかったもう一つの姿なのかも
しれませんね」ニコッ
言峰「もう一つの姿…?」
41:2012/05/22(火) 01:33:04.29 ID:fs1luapt0
男「えぇ、そうです。そう考えると素敵ではありませんか?」
言峰(聖杯を求め醜く争うサーヴァントのもう一つの姿…
地位と名誉、争いを捨てた姿…)
言峰「ふふ、なかなか面白いお考えですね。」
男「なんせ、ここは聖地であります。そんな奇跡あっても良いでしょう」ハッハッハッハ
言峰「確かに、彼らには想像もつかないでしょう。事実、私は今、自分でも理解しがたい
気持ちがこみ上げてるわけですし。」
男「ところで、気になったのですが。争いの結末は?」
42:2012/05/22(火) 01:41:57.59 ID:fs1luapt0
言峰「争いはまだ続いています。」
男「そうですか…。事情はよくわかりませんが。ひと段落つけばまたお越しください」ニコッ
言峰「ありがとうございます。是非、お伺いします。」
男「今度はご家族といらしてください。」ニコッ
言峰「…。はい。それでは、私はこれで」ペコリッ
少女「あ!おじちゃん帰るの!?」
言峰「世話になったね。野菜、美味しくいただくよ」
少女「また来てね!」
言峰「あぁ、またいつか」
44:2012/05/22(火) 01:52:20.60 ID:fs1luapt0
トボトボ
言峰(実に不思議な一日だった…。あれは本当にサーヴァントの生まれ変わりなのであろうか…
いや、ただの偶然だ…。こんなことが…)
娘「まま!今日は何作ってくれるの?」
母「そうね~。娘ちゃんは何が食べたい?」
娘「パパの大好物の辛いの!」
母「ふふ、ここで食材揃えれるかしら~?」ニコッ
言峰(やはり偶然ではないのかも知れない。
私の叶わぬ、いや、叶わなかった夢が…
ここでは、きっと叶えられているそう感じる…)
娘「あれ?」
言峰「どうしたのかな?」ポロポロ
娘「泣いてるの?」
母「娘ちゃ~ん、早くおいで~迷子になわよ~」
娘「えっと、えっと。ママ~待って~」
おわり
45:2012/05/22(火) 01:53:53.37 ID:fs1luapt0
すまん、コレ安価すれだったのに…
47:2012/05/22(火) 01:58:21.66 ID:fMr31fhn0
可憐とオルテンシアさんか…
乙!
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