14: 2014/05/17(土) 16:06:16 ID:802z1/QM

纏流子「鬼龍院皐月がグレた」

15: 2014/05/17(土) 16:07:03 ID:802z1/QM

 ―皐月の部屋の前―

揃「『今日からグレる』と宣言なされてから、部屋に引きこもったままなのです…」

流子「あの姉さんがなぁ…。ま、無理もないかもしれないけど…」

揃「流子様、お姉さまをよろしくお願いします」

流子「…わかった。
   ――おーい、姉さん、・・・入るぞー」ガチャ

皐月「……ああん?」

流子「!」

 ――バタンッ!(ドアを閉める音)
キルラキル Blu-ray Disc BOX(完全生産限定版)

13: 2014/05/17(土) 16:04:34 ID:802z1/QM
スレがもったいないからさ
思いついたせっそうないキルラssを書いてこうよ(提案)

16: 2014/05/17(土) 16:07:59 ID:802z1/QM

揃「…い、いかがでしたか…?」

流子「…ね、姉さんが…」

揃「?」

流子「…青と白のツートンカラーの特攻服着て前髪あげて白のメッシュ入れてアイシャドウ濃くして、そこまでしてんのに眉毛の太さはそのまんまだから違和感が半端じゃない…」

揃「と、とっこうふく、でございますか…聞いたことはありますが…」

流子「やべぇよ…全然似合ってねぇよ…。ここまでヤンキーが似合わない奴始めて見たよ…」

17: 2014/05/17(土) 16:09:12 ID:802z1/QM

揃「さようでございますか…」

流子「…やべぇよ…どのくらいやばいって、コンビニ前の中坊にも舐められそうなくらいやべぇよ…」

揃「さようでございますか…」

流子「…しかも姿勢がいいもんだから…。なんか育ちの良さ滲み出ちゃってんだよ…せめてヤンキー座りくらいしようよ…何で直立不動のやつにガンつけられなきゃならねーんだよ…」

揃「流子様、何か打つ手はあるのでしょうか…」

流子「打つ手っていうか…そもそも、これヤンキーじゃねぇよ。ヤンキーになりそこなった何かだよ」

揃「さようでございますか…」

18: 2014/05/17(土) 16:09:45 ID:802z1/QM

流子「…でも、このままって訳にもいかないだろうしなぁ…
   ――は、入るぞー姉さん」ガチャ

皐月「…ああん?」///

流子「」

――バタンッ (ドアを閉める音)

19: 2014/05/17(土) 16:10:22 ID:802z1/QM

揃「…いかがでしたか?」

流子「姉さんのヤンキー座り、腰の位置高すぎて変なことになってた…」

揃「やんきーずわり、ですか…聞いたことはありますが…」

流子「しかもさ、メンチきれてないんだよね。あれじゃ下から小首傾げて見上げてるだけだよ。威嚇できてねぇよ」

揃「さようでございますか…」

流子「しかもさ、ちょっと照れてんだよ」

揃「さようで…」

流子「どうしよう揃さん。なんか同じ土俵に降りてこられたせいか、この姉さん可愛くって仕方ないんだけど」

20: 2014/05/17(土) 16:11:21 ID:802z1/QM

揃「皐月お嬢様は最初から可愛らしくていらっしゃいます」

流子「そういやそうだったな。…いや、可愛くは無かったろ。イケメンではあったが」

揃「…あれは、皐月お嬢様が五歳のときのことでござ」

流子「あ。もういいです揃さんその話。もう五回目くらいなんで」

揃「さ、さようでございますか…」

流子「姉さん、今度こそ入るぞー」ガチャッ


皐月「……流子」

流子「…メンチ、きらなくていいのか?」

皐月「どうせできていないのだろう…」

流子「…話、聞こえてた?」

皐月「丸聞こえだっ!」

流子「まじか」

21: 2014/05/17(土) 16:12:13 ID:802z1/QM

皐月「…すまないな」

流子「何が?」

皐月「やはり私には、ヤンキーの気持ちはわからなかったよ…」

流子「?」

皐月「この雑誌に、『グレてた奴の気持ちは、グレてた奴にしかわかんねんだよぉっ!』と書いてあったのでな…。流子の気持ちが少しでも理解できればと思って…」

流子「姉さんってマガ○ン読むんだな」

皐月「流子が読みそうだと思ってな」

流子「ごめん姉さん。私ちゃお読んでた」

皐月「ふっ…『ミルモ○ぽん』か」

流子「『きらり○レボリューション』とかな」

22: 2014/05/17(土) 16:12:53 ID:802z1/QM

皐月「…わざわざグレる必要は、無かったようだな」

流子「ああ。懐かし少女漫画について語り明かそうぜ…まだ昼だけど」

揃「では、更生なされるということですね?…ほっといたしました…」

皐月「すまない。迷惑をかけたな、揃」

揃「では、お茶を…」

皐月「頼む。茶菓子も一緒にな」

流子「…じゃぁ、その間に」

皐月「何だ?」

流子「……メンチのきり方、教えてやるよ姉さん」

皐月「…ほう」

23: 2014/05/17(土) 16:13:34 ID:802z1/QM

流子「いいか、こうやってだな」

皐月「ふむ」

流子「…あああん?」

皐月「姉に向かって何だその目つきはぁ!」

流子「いやこれお手本だから!」

皐月「…そうだったな。すまん」

流子「じゃ、次姉さん」

皐月「……ああん?」

流子「かわいい!かわいい!」ゲラゲラ

皐月「…きっさま、流子ぉ!」

流子「…ぶっ、あっはっはっは!」

皐月「いつまで笑っているつもりだぁ!」

流子「…くっ…あははっ…」ヒクヒク

24: 2014/05/17(土) 16:14:27 ID:802z1/QM

 ――ガキンッ!

流子「いっきなり何すんだ!?」

皐月「……やるか?」

流子「…へぇーえ、姉妹喧嘩かぁ。いいよぉ。相手になってやる」

皐月「…」チャキッ

流子「…」グッ・・・

皐月&流子「「いくぜぇえええ!!!」」

 がらっ

揃「…室内で暴れるのは、いけませんよー」

皐月&流子「「…あ、ごめんなさーい」」

おわり

引用: 美木杉愛九郎「どうして光るんだろうね?」