1: 2009/04/05(日) 08:52:54.44 ID:ZFXw41CX0
スレが経ったら続き書く

2: 2009/04/05(日) 08:54:47.22 ID:ZFXw41CX0
立ったみたいだから書く。
仕事の片手間に書くから遅くなるかも。

み「ただいまぁ・・・」

金「おかえりかしら、みっちゃん」

み「あ゛ーしんど。年度末は疲れるわぁ」

金「みっちゃん、一応女の子なんだからそんな声出しちゃだめかしら」

み「だってー、歳には適わないわぁ」
ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
4: 2009/04/05(日) 08:57:28.59 ID:ZFXw41CX0
金「そんなお疲れのみっちゃんに、コレをプレゼントかしら」

コトン

み「なにこの蓬色の液体が入った小瓶は?」

金「体内の細胞を活性化させて、肌を引き締めるお薬かしら」

み「あー化粧品?」

金「違うかしら。これは入浴剤かしら。お風呂に入れてつかるだけで、見た目も中身も若返るかしら!」

み「へーすごいじゃない!これカナが作ったの?」

金「そうかしら。別の薬を作っていたら副産物としてできたかしら」

み「(なんの薬を作っていたんだろう)」

5: 2009/04/05(日) 09:02:39.68 ID:ZFXw41CX0
>>3書き溜めじゃない。
規制かかってて書けなかったけど会社のPCでなんとか。

み「じゃあさっそく使わせてもらうわね!」

金「あ、みっちゃん待つかしら!」

み「え?」

金「決まった用法・用量を守らないといけないかしら。カナが入れるかしら」

み「う、うん、お願い」

み「(大丈夫かな・・・)」

とぽとぽ・・・

金「うん、このくらいで大丈夫かしら」

み「ありがとうね、カナ」

6: 2009/04/05(日) 09:09:32.96 ID:ZFXw41CX0
ガラガラガラ・・・カチャン

ちゃぽん・・・

み「ふぅ・・・」

み「(カナの入れた入浴剤、なんか深い森の中にいるみたいな感じになる・・・)」

み「(うぅ・・・仕事の疲れもあってなんだか眠たくなってきたわ)」

金「(ちなみにみっちゃん、この入浴剤は効き目が高いから浸かる時間は10分以内にするかしら)」

み「・・・なんで10分以内なのかな。浸かるほど若くなるならずーっと浸かっていたいわよ・・・」

み「・・・Zzz・・・」



み「・・・ごぼばぼぼっ!?」

み「ブハァ!?ね、寝ちゃった・・・」

7: 2009/04/05(日) 09:19:21.65 ID:ZFXw41CX0
み「いやーうっかりうっかり・・・」

ザバァ・・・

み「ふ~んふふ~ん♪・・・あれ?」

み「シャワーヘッドの位置、こんなに高かったっけ?」

み「うーん・・・気のせいかな?」

み「心なしか胸も減ってる気がするけど、気のせいよね♪」

み「・・・え?胸が減ってる・・・?」

8: 2009/04/05(日) 09:25:43.33 ID:ZFXw41CX0
み「カ、カナぁぁぁぁぁ!!」

ドタドタドタ・・・!

金「!?」

み「た、大変よカナ!?お、おっOいがちっちゃくなっちゃったぁ!!」

金「み、みっちゃん!!裸でうろつくんじゃないかしら!」

金「って・・・おっOい?」

み「そうよ!87センチ(推定)あった胸が70センチくらい(推定)に縮まったのよ!?」

金「え・・・みっちゃん、落ち着くかしら」

金「なんか・・・みっちゃんちっちゃくなってないかしら?」

み「そうよ!ちっちゃくなったのよ!?」

金「じゃなくて、全体的に小さくなってないかしら?」

10: 2009/04/05(日) 09:30:35.48 ID:ZFXw41CX0
み「全体的に?」

金「そうかしら。なんか、中学生くらいになってるかしら」

み「・・・え?」

金「そこの鏡で見てみるかしら」

み「・・・」

くるっ

み「!!な、なによこれぇぇぇ!?」

金「あー・・・みっちゃん、まさかカナの入浴剤に長く浸かりすぎたかしら?」

み「そ、そういえばお風呂の中で寝ちゃった・・・今何時?」

金「みっちゃんが帰ってきてから1時間が経ってるかしら」

み「10分以上浸かっちゃった・・・」

金「・・・はぁ」

12: 2009/04/05(日) 09:35:10.84 ID:ZFXw41CX0
金「あれは確かに細胞を活性化させる薬かしら」

金「でもそれと同時に老化した細胞を減少させて、文字通り若返らせているのかしら」

金「10分くらいでだいたい2歳くらい若返る計算かしら」

金「それが1時間浸かっちゃったから・・・12歳は若返っていることになるかしら」

み「そんなっ・・・!」

金「マイナス2歳くらいなら何も支障はでないけど、12歳も若返っちゃ支障がでるかしら」

み「支障?若い方がいいじゃない♪」

金「みっちゃん、仕事どうするのかしら?」

み「!!」

15: 2009/04/05(日) 09:45:42.01 ID:ZFXw41CX0
み「え、えーと・・・」

金「まあ、明日は土曜日でみっちゃん仕事お休みかしら」

み「ほっ」

金「その薬の効果が切れるのは浸かった時間の40倍。つまり40時間後かしら」

み「え!?てことは2日間はずっとこのまま!?」

金「今は夜の8時かしら。つまり日曜日の正午には効果が消えるかしら」

み「えー、どうしよ・・・」

金「みっちゃんどうせ土日に予定なんか無いかしら。ゆっくり家で休むかしら」

み「えぇい・・・花の乙女が土日に家でぐーたらなんて・・・」

み「あ、そうだ」

17: 2009/04/05(日) 09:54:19.06 ID:ZFXw41CX0
み「ねえカナ、明日遊びに行きましょ」

金「みっちゃん、カナの話聞いてたかしら?」

み「いいじゃない、せっかく中学生の体になったんだし!どこかの名探偵みたいじゃない!」

金「なんのことかさっぱりだけど、第一どこに行く気かしら?」

み「そんなの、ジュンジュンの家に決まってるじゃない」

金「ジュンの家?」

み「そうよ、ちょっと耳を貸して?ごにょごにょ」

金「・・・みっちゃん、ごにょごにょ言ってもわからないかしら」

み「ごめん。かくかくしかじか」

金「まるまるうまうま・・・って、何のために・・・」

み「いいじゃない、遊び心よ!」

18: 2009/04/05(日) 09:58:26.82 ID:ZFXw41CX0
次の日。

ピンポーン

紅「ジュン、お客様よ」

ジ「姉ちゃんは?」

翠「部活に行くって言ってたですぅ」

ジ「そういえばそうだったな」

ガチャ

ジ「はーい」

金「おはようかしら!」

ジ「・・・」

ギー・・・

金「ちょ!何でドア閉めるかしら!?」

ジ「あ、条件反射でなんとなく」

金「どういう神経してるかしら!?」

19: 2009/04/05(日) 10:04:18.62 ID:ZFXw41CX0
ジ「で、なんでわざわざ玄関から来たんだ?」

金「実は紹介したい子がいるかしら」

ジ「みっちゃんか?」

金「違うかしら。みっちゃんのいとこの、ゆっちゃんかしら」

み(ゆ)「こんにちは」

ジ「あ、ど、どうも・・・」

金「み・・・ゆっちゃんはジュンと同学年かしら。仲良くするかしら」

ゆ「よろしくね!私、くs・・・栃村ゆい!」

ジ「さ、桜田ジュンです」

ゆ「(ふっふっふ・・・ジュンジュン照れてる・・・マサチューセッツしたいけど我慢我慢)」

21: 2009/04/05(日) 10:12:48.80 ID:ZFXw41CX0
ジ「というか、なんで金糸雀と一緒なんだ?」

金「うっ、それは・・・」

ゆ「私、たまたまこっちへ遊びに来たんですが、みつさんがお仕事でいなかったので、カナと遊んでたんです」

金「そ、そうかしら!で暇だから、ジュンの家へ遊びに来たかしら!」

ジ「なんで僕の家なんd」

金「ど、同学年の方が話しやすいかしら!ね!?」

ジ「え、あ、あぁ・・・」

ジ「まぁ、とりあえず入れよ」

ゆ「お邪魔しまーす♪」

22: 2009/04/05(日) 10:16:25.66 ID:ZFXw41CX0
スタスタ

紅「ジュン、遅かったじゃない。何をしていt」

翠「?」

雛「うよ?金糸雀?」

金「遊びに来たかしら」

翠「隣にいるのはデカ人間!?・・・にしては小さいような・・・」

金「この子はみっちゃんのいとこかしら」

ゆ「栃村ゆいです。よろしくね、真紅ちゃん」

紅「?なんで私の名前を知ってるの?」

ゆ「あ」

金「カナが教えたかしら。紅い服を着たツインテールの子だって」

紅「・・・そう」

翠「デカ人間のいとこですか。どーりで似てるはずですぅ」

雛「メガネをつければふいんき(なぜかry)そっくりなのー」

25: 2009/04/05(日) 10:30:55.24 ID:ZFXw41CX0
ジ「紅茶でいいか?」

ゆ「え、あ、うん」

ゆ「(やばい、思考まで中学生に戻ってるのかしら。ジュンジュンがかっこよく見える・・・)」

紅「・・・ねえあなた」

ゆ「な、なに?」

紅「前に会ったこと無い?」

ゆ「(ぎくっ)」

ゆ「い、いえ?初めてのはずよ?」

翠「真紅、いくらデカ人間に似てるからってそんな勘違いやめるですぅ」

紅「そうよね、ごめんなさい」

ゆ「い、いえ~」

ゆ「(まずい、ローゼンメイデンは意外とカンがいいわ)」

ジ「どうぞ」

カチャ

ゆ「あ、ありがとう!」

28: 2009/04/05(日) 10:53:50.11 ID:ZFXw41CX0
ジ「(しかし、かわいいなこの子・・・)」

ジ「(どっから来たんだろう。確かにふいんき(ry)はみっちゃんさんに似てるけど)」

ちらっ ちらっ

紅「・・・(イラッ)」

紅「雛苺」

雛「うい?」

紅「ごにょごにょ」

雛「うい」

たったった・・・

ジ「ん?雛苺どこ行くんだ?」

紅「トイレじゃない?」

ジ「そうか・・・ん?」

30: 2009/04/05(日) 11:04:59.88 ID:ZFXw41CX0
ゆ「へぇ、裁縫が趣味なんですか?」

ジ「う、うん・・・変だろ?」

ゆ「そんなことありません!すばらしいじゃないですか!」

ジ「あ、ありがとう」

金「(みっちゃん楽しくやってるかしら)」

金「(でも、なんか口調がだんだんおかしくなってってるかしら)」

翠「(あの人間、ジュンといちゃいちゃしやがってぇぇ!!)」

ゆ「(あれ、おかしいな・・・演技でもないのに不思議と口調が丁寧になっていくわ?)」

ゆ「(まさか本当に脳みそまで中学生に!?)」

32: 2009/04/05(日) 11:09:43.50 ID:ZFXw41CX0
ぴんぽーん

紅「(来た!)」

紅「ジュン、お客様よ!」

ジ「今日は客が多いな・・・」

ガチャ

ジ「はーい・・・」

巴「おじゃまします」

ジ「か、柏葉」

ずかずか

ジ「お、おい!勝手に・・・!」

バタン!!

ゆ「!?」

巴「・・・このメス犬が色目使いやがって」ボソ

34: 2009/04/05(日) 11:16:06.79 ID:ZFXw41CX0
ジ「お、おい柏葉、いくら幼馴染といっても勝手に家に上がるのはどうかと」

巴「桜田君は黙ってて」

ジ「はい」

ゆ「え、えーと・・・」

巴「私は桜田君の幼馴染なの。勝手にこの間に入ってこないで」

ゆ「!!」カチン

ゆ「そ、そう。でも別に”ジュン”くんと付き合ってるわけじゃないでしょ?」

巴「こ、これからよ。まだ私達は中学生だから早いのよ」

ゆ「いまどきの中学生は普通にデートなりしてますよ?行くとこまでイってるのよ?」

巴「!!」

ゆ「子供ね」ボソ

巴「!!」

ジ「あ、あのー、僕の意思は無視ですか?」

35: 2009/04/05(日) 11:22:24.27 ID:ZFXw41CX0
巴「私は桜田君と十数年の付き合いよ」

ゆ「でもまだ”桜田くん”どまりなのね?」

巴「うっ・・・」

ゆ「ねえ”ジュン君”、私のほうがいいよね?」

ぎゅっ

ジ「!!」

ジ「(こ、この子本当に中学生か!?ありえないぞこの腕に当たる感触は!!)」

ジ「(去年姉ちゃんにいたずらで抱きつかれたときの感触に近いぞ!)」

巴「こ、この色豚が・・・!!」

ゆ「巴さんのぺったんこなお胸じゃ、ジュン君魅力感じないよねー?」

ジ「え!?」

巴「・・・」

36: 2009/04/05(日) 11:25:55.16 ID:ZFXw41CX0
巴「・・・ふふふ」

すっ

紅「(背中に腕を回してどうするつもり?)」

巴「私は剣道少女よ」

ゆ「それで?」

巴「運動するには、大きい胸は邪魔なの」

ゆ「ふーん、いいわけ?」

巴「いいえ、運動するためには”大きい胸”を”小さくする”必要があるの」

ぱらっ

翠「巴の背中から長い布が・・・」

ばっ!!

ボンッ!!

ジ「!?」

巴「さらしを巻いて”小さくする”必要があったのよ」

ゆ「くっ・・・!」

42: 2009/04/05(日) 11:50:31.04 ID:ZFXw41CX0

ジ「(ま、まさか柏葉があんなに大きいとは・・・!)」

紅「(なんてこと!?)

翠「(げぇぇ!?一部デカ人間!?)」

雛「(本当の巴が現れたのー)」

ゆ「(まさか巴ちゃんがグラマー(氏語)だったとは・・・!)」

巴「どうしたんですか?黙っちゃって」

ゆ「ふ、ふん、胸が私よりちょっと大きいからって自慢しないでちょうだい!」

ジ「(やべぇ、興奮してきた)」

44: 2009/04/05(日) 11:54:58.08 ID:ZFXw41CX0
巴「とりあえず、その腕を放してくれない?」

ゆ「・・・いやよ」

巴「・・・」

ぎゅっ

ジ「巴さん!?」

巴「あなたが離さないのであれば、私がくっつくだけ」

ジ「なんで!?」

ジ「(うっ!本当の巴(真・巴)のおっOいもなかなか・・・包容力があるっていうかなんというか)」

ゆ「離しなさい!」

巴「断る」

紅「(イライライライラ)」

金「(おろおろ)」

蒼「やあみんなこんにちは!」

46: 2009/04/05(日) 11:59:43.09 ID:ZFXw41CX0
紅「(KY星石・・・)」

蒼「ん?どうしたんだい深刻は顔して」

蒼「あ、どうも巴さん。どうしてジュン君にくっついているんですか?」

蒼「あれれ~?隣の人はどちらさま?」

金「みっちゃんのいとこの、栃村ゆいちゃんかしら!」

ゆ「こんにちは」

蒼「二人してジュン君に抱きついて・・・不純だよ!!」

蒼「でもうらやましいな!」

翠「(KY星石・・・)」

48: 2009/04/05(日) 12:07:47.33 ID:ZFXw41CX0
蒼「なるほど、ジュン君の取り合いが始まったわけだ」

翠「そうですぅ」

紅「おかげで心地よい春なのに真夏並みの暑苦しさになったのだわ」

ジ「二人とも腕を・・・」

蒼「なるほど、なら二人で争ってもらおうじゃないか」

金「まさか、けけけけんか!?」

蒼「いや、二人が本当にジュン君の恋人にふさわしいか競ってもらうんだよ」

雛「どうやって?」

蒼「男の子は、家庭的でやさしい女の子に惹かれるんだよ」

蒼「だから二人に家庭的な勝負をしてもらうと思うんだ!」

翠「なるほど名案ですぅ」

紅「さすがKY星石ね」

蒼「え?」

紅「なんでもないのだわ」

55: 2009/04/05(日) 12:20:37.89 ID:ZFXw41CX0

ゆ「家庭的な子?ふふん、いいわよ」

ゆ「その勝負、乗った!」

巴「私も挑むわ」

蒼「話はまとまったね。では明日、午前9時からジュン君の家で勝負するよ!」

ジ「なんでうちなの?」

蒼「勝負は3本勝負!まずは料理対決、そしてお洗濯、そしてご奉仕だよ!」

巴「ご、ご奉仕って・・・?」

蒼「ご想像にお任せするよ」

ジ「これは興奮していいところ?」

蒼「お互いベストを尽くしてね!」

57: 2009/04/05(日) 12:35:33.53 ID:ZFXw41CX0
夜。

み(ゆ)「ふふ、この勝負もらったわね」

金「一人暮らししているみっちゃんにとっては家庭勝負なんてお手のものかしら」

み「うふふ・・・一人暮らし・・・」

金「みっちゃん?」

み「負けないわ、私・・・あんな小娘に負けるわけにはいかないのよ!」

金「なんで張り合ってるのかしら」

み「女の意地よ!」

金「(効果が12時までだけど・・・大丈夫かしら?)」

58: 2009/04/05(日) 12:41:16.95 ID:ZFXw41CX0
次の日。

蒼「さあやってまいりしました!桜田ジュン争奪家庭的な乙女は誰だ選手権!」

蒼「進行役の蒼星石です」

蒼「そして解説および審査員のジュン君です」

ジ「拒否権は?」

蒼「無いよ」

巴「大丈夫よ桜田君。きっと私が優勝するから」

ジ「何が大丈夫なの?」

翠「それにしてもあの女遅いですぅ」

紅「勝負を投げたとも思えないけど・・・」

ガチャ

雛「来たみたいなの」

59: 2009/04/05(日) 12:43:33.00 ID:ZFXw41CX0
ゆ「お待たせー」

蒼「時間厳守だよ、まったk」

ジ「な、何だその格好は!?」

翠「ぱ、パジャマ!?」

ゆ「え?あ、きゃっ!!慌ててきちゃったから間違えたぁ」

巴「(こ、こいつ・・・!)」

蒼「ド、ドジっ娘だぁぁぁぁぁ!!!20ポイント追加!!」

ジ「何のポイント?」

62: 2009/04/05(日) 12:50:10.59 ID:ZFXw41CX0
巴「(わざと遅刻してドジっ娘を演じやがった・・・)」

ゆ「(ふ、家を出たときから勝負が始まってるのよ、お嬢ちゃん)」

蒼「早速面白くなってきました。まずは第1番勝負!お料理対決!!」

翠「ジュンの好きな食べ物を作るのが勝負ですぅ」

ゆ「好きなものって?」

翠「それは、教えねーですぅ」

ゆ「な!?」

巴「ふっふっふ・・・好きな人の、好きな食べ物を知ってるのは当たり前じゃなくて?」

ゆ「(ふ、不利だ!!)」

巴「(勝負ついたわ)」

金「(みっちゃん・・・)」

64: 2009/04/05(日) 12:53:03.32 ID:ZFXw41CX0
20分後。

巴「できたわ」

ゆ「できた!」

蒼「二人ともほぼ同時に終わりました。それではさっしょく、試食です!」

ジ「かんだ?ねぇかんだ?」

蒼「審査はこの3人。ローゼンメイデン一の料理自慢、翠星石」

翠「翠星石の下はごまかせねぇです」

蒼「その食べ物はどこへ消えるのか!?ブラックホールストマック、雛苺!」

雛「うゆー」

蒼「そしてジュン君でお送りします」

ジ「雛苺のその呼び名何?初めて聞いたけど」

68: 2009/04/05(日) 12:59:04.92 ID:ZFXw41CX0
下→舌だね。ごめん。

蒼「ではまずは巴さんの料理を!」

巴「はい、これ」

翠「これは・・・オムレツ?」

ジ「・・・このオムレツは・・・!!」

紅「ジュン?」

ジ「柏葉がはじめて、僕に作ってくれた料理・・・」

巴「そう、小学5年の時に、桜田君のご両親とのりさんがいないときに作ったオムレツ」

巴「初めて火を使ったから怖かったし、焦げちゃったけど、桜田君はおいしそうに食べてくれた」

ジ「そんなこともあったな・・・」

紅「なんかいい雰囲気ね」

雛「真紅、ふんいきじゃなくてふいんきなのー」

69: 2009/04/05(日) 13:04:15.28 ID:ZFXw41CX0
パクッ

ジ「・・・うん、うまい。さすがだな、柏葉」

巴「ありがとう」

翠「ふむ、プレーンオムレツですけどふんわりと仕上がってるですぅ」

雛「うめぇwwwwうめぇwwww」

巴「黄身と白身を分けてあわ立てることでふんわりと仕上がるの」

翠「テクニックもなかなかのもんですぅ!9点!」

雛「10点!」

ジ「9点だな」

巴「!?桜田君・・・」

ジ「勝負のためじゃなく、食べてもらう人のことを思っていれば、10点だったな」

巴「・・・さすがね、桜田君」

金「続いてはゆっちゃんの番かしら!」

ゆ「キィー!!いい雰囲気になってくれちゃって!私の腕を見せてあげるわ!」

72: 2009/04/05(日) 13:17:00.33 ID:ZFXw41CX0
蒼「続いてはゆいさんです」

ゆ「はっきりってジュン君の好みはわからないわ。だから私の得意料理で勝負よ」

翠「シチューですか?」

ゆ「コクのあるチーズを使った本格派よ」

ジ「ずずっ・・・う、うまい・・・」

紅「香りだけでもおなかが満たされそうね」

ジ「なんだろ、家庭的で暖かい味がする・・・」

巴「(え?)」

金「(やった!)」

雛「ズゾゾォォォォォ!!!おかわりー!」

翠「もうちょっと品良く食べるですぅ!!」

ゆ「まだたくさんあるから、どんどん食べてね」

74: 2009/04/05(日) 13:24:07.00 ID:ZFXw41CX0
翠「うーん、翠星石にはちょっと濃すぎるですぅ。8点」

雛「10点!!」

ジ「うーん、10点かな」

巴「え?」

ジ「いや、僕の好きなものを知らずに良く作ったと思うよ」

ゆ「ふふ、ありがとう」

蒼「28点同士、これは勝負付きませんでした」

金「ああー残念だったかしら」

蒼「次はお洗濯勝負!!お洗濯といわず家事全般の勝負にしよう!」

巴「がんばる」

ゆ「次こそ快勝かな?」

76: 2009/04/05(日) 13:32:52.64 ID:ZFXw41CX0
蒼「じゃあジュン君」

スッ

ジ「ん?どうした蒼星石。コーヒーを片手に持って」

蒼「おっと滑ったぁぁぁ!!」

バシャァ!!

ジ「ホギャアアアアア!!!あっつぅぅぅぅ!!!」

蒼「ああ大変だ。ジュン君の服にコーヒーぶちまけちゃった(棒読み)」

蒼「早くしないと染みになっちゃうなぁ・・・そうだ、二人に染み抜きをしてもらおう!!」

ジ「てめぇぇぇ!!!わざわざコーヒーかけるんじゃねぇよ!!しかも熱々じゃねぇか!!」

蒼「さあジュン君服を脱いで」

ジ「言われなくたってぇ!!」

ぬぎぬぎ

巴「さ、桜田君・・・」

ゆ「・・・ぽっ」

蒼「二人ともなに赤くなってんのさ!早く染み抜きしなきゃ!」

79: 2009/04/05(日) 13:49:01.09 ID:ZFXw41CX0
巴「せっせ」

ゆ「せっせ」

ジ「(ところで普通中学生ぐらいで染み抜きの技術なんか持ってるのかな?)」

巴「できたわ」

ゆ「できた!」

蒼「うーん、二人とも綺麗に落ちてるね」

翠「じゃあ次はアイロンがけですぅ」

巴「せっせ」

ゆ「せっせ」

ジ「見た感じ二人とも同じ技量じゃないか?」

蒼「うーん、勝負つかないかも」

蒼「じゃあもう第3勝負、ご奉仕で決めるしかないね!」

巴「!!」

ゆ「!!」

81: 2009/04/05(日) 13:55:14.99 ID:ZFXw41CX0
巴「ご、ご奉仕・・・」

ゆ「具体的には何をすれば?」

蒼「ジュン君は何をしてもらいたい?」

ジ「な、ナニって」

蒼「もうアレしかない」

金「アレって?」

蒼「『私をお嫁にしてくださいアピール』だよ」

巴「!!」

ゆ「!!」

紅「!!」

翠「!!」

82: 2009/04/05(日) 14:03:10.66 ID:ZFXw41CX0
ごめ、1時間ほど用事で席離れる

101: 2009/04/05(日) 15:45:46.16 ID:ZFXw41CX0
仕事の合間に。

ジ「だいぶ興奮してきた」

蒼「さぁまずはどっちがやるかな?」

巴「・・・私がやるわ」

翠「さぁどうやってアピールするつもりですかね」

巴「・・・」

ぎゅっ

ジ「お、おい柏葉・・・手なんか握ってどうすr」

巴「巴って・・・呼んで?」

ジ「うっ」

ジ「(上目遣いなんて卑怯だ・・・かわいいじゃないか)」

巴「今だけ、あなたの巴でいたいの・・・」

蒼「・・・ごくり」

巴「私は、桜田君・・・いや、ジュン君と一緒にいたい・・・いつまでもずっと」

ジ「と・・・巴・・・」

122: 2009/04/05(日) 17:26:12.93 ID:ZFXw41CX0
ただいま。保守ホントありがとう。

蒼「・・・はっ!そ、そこまで!!」

ジ「!!」

蒼「あぶないあぶない!!僕までほれそうになった!!」

巴「ジュン君・・・お願いね?」

ジ「っ・・・」

雛「すごいのトゥモエー!!女の子ながら惚れ惚れしちゃったのー!!」

ジ「(柏葉の涙目・・・凶器だ!!)」

金「ま、まずいかしらゆっちゃん・・・」

ゆ「・・・ふふふ」

126: 2009/04/05(日) 17:41:49.03 ID:ZFXw41CX0
蒼「続いて、ゆいさんのターン!」

ゆ「・・・」

蒼「・・・ゆいさん?」

ダッ!!

ジ「!!」

翠「な!?」

紅「これは・・・」

金「み・・・ゆっちゃん・・・!」

蒼「キ・・・キスしよった・・・」

ゆ「・・・ちゅぷっ」

ジ「ハァ・・・ハァ・・・な、何を・・・」

ゆ「これが、私の本心よ」

すっ

蒼「な、なんてことだ!キスですべてを表した!!これがゆいさんの、ジュンくんに対する思い!!」

蒼「シンプルかつ、説得力のある行動!!敬意を表します!!」

128: 2009/04/05(日) 17:44:35.50 ID:ZFXw41CX0
巴「・・・安売りするのね、自分の唇を」

ゆ「好きな人じゃないとしないわ、こんなこと」

巴「・・・!」

蒼「さて、二人とももうご奉仕じゃなくなったわけですが、審査の結果はいかに!?」

翠「巴の方がぐっと来る行動でしたね」

紅「いえ、ゆいの方が率直な行動で感動したわ」

雛「トゥモエーあいとー!」

金「ゆっちゃんよくやったかしら!!」

蒼「さて、ドールズたちの意見は真っ二つ。ここは、ジュンくんの審査にかかっています!!」

ジ「・・・」

130: 2009/04/05(日) 17:47:31.41 ID:ZFXw41CX0
ジ「僕は・・・」

ジ「(柏葉は幼馴染で、気配りがよく、姉ちゃんのかわりに家事をしてくれたりする)」

ジ「(栃村は、突然出てきた子だけど、魅力的で、大胆な子だ)」

ジ「(僕は、どっちを選べばいいんだ?)」

蒼「さージュンくん、答えは!?」

巴「桜田君・・・」

ゆ「ジュン・・・」

ジ「・・・僕は・・・!」

鳩「ぱっぽー、ぱっぽー」

金「・・・は!?」

131: 2009/04/05(日) 17:50:17.39 ID:ZFXw41CX0
金「ま、まずい!」

ゆ「え?」

金「ゆっちゃん、帰るかしら!」

ゆ「ええ!?どうして!?」

金「と、時計!」

ゆ「時計・・・あ!!」

蒼「どうしたんだい?」

ゆ「お、お邪魔しましたー!!」

タッタッタッ

ジ「え?ちょ、ちょ待てよ!(キムタク風に)」

巴「・・・?」

紅「どうしたの?」

翠「さぁ?おなかでも空いたんじゃねーですか?」

134: 2009/04/05(日) 17:52:31.87 ID:ZFXw41CX0
ジ「待てよ栃村!!」

バタン!

み「はぁ・・・はぁ・・・」

ジ「みっちゃんさん!?どうしてここに?」

み「あ、いやぁ・・・ははは、やっほージュンジュン」

ジ「さっき、栃村が来ませんでした?」

み「えーと、おなかが空いたって言って帰って行ったわよ?」

ジ「そうですか・・・」

み「・・・(ズキッ)」

136: 2009/04/05(日) 17:55:08.51 ID:ZFXw41CX0
草笛みつ宅

み「あー、疲れた」

金「もう!調子に乗るから!」

み「ごめんごめん。でも、ジュンジュンには悪いことしたかなー」

金「あの場で飛び出すのはすごい不自然かしら」

み「いや、ジュンジュンの唇奪っちゃったことに、ね」

金「みっちゃん・・・なんでジュンにキスしたのかしら?」

み「・・・なんでだろうね?なんとなく、したくなっちゃったかなーって」

み「ま、私はファーストキスじゃなかったからいいけどね」

金「もう!女の子のキスは大切なものかしら!!」

138: 2009/04/05(日) 17:58:10.93 ID:ZFXw41CX0
桜田家

紅「結局勝負つかずね」

翠「ジュンも優柔不断な男ですぅ」

雛「そういっても翠星石すごい安心した顔してるのー」

翠「!!お、おばか苺!!黙るですぅ!!」

ジ「・・・」

紅「ジュン、あの子にはまた会えると思うわ」

ジ「え?」

紅「なんとなくよ・・・ふふ」

紅「それより、あなたはどっちを選んでいたの?」

ジ「・・・それは・・・」

紅「無理に言わなくていいわ。言っていたらきっと、後悔するわ」

141: 2009/04/05(日) 18:02:19.76 ID:ZFXw41CX0
?『うぅ・・・ひっく・・・』

?『どうしたの?何で泣いているの?』

?『おかあさん・・・いなくなっちゃった・・・ひぐっ』

?『あらら、大変ね。お姉ちゃんが探してあげる』

?『うぐっ・・・ホント?』

?『大丈夫、きっと見つかるから、泣かないで』

?『うっ・・・ひっく・・・』

?『もう、ほらっ』

ちゅっ

?『はい、もう泣かなくなるおまじないね?』

?『・・・おねえちゃん、誰?』

?『私?私はね・・・』

143: 2009/04/05(日) 18:04:32.64 ID:ZFXw41CX0
み「・・・」

み「懐かしい夢見ちゃったな・・・」

み「デパートで泣いてた男の子の母親探してあげたんだっけ」

み「あの子、今何してるんだろうなぁ」

─────────────────────────────

ジ「・・・っ」

ジ「夢・・・か」

ジ「迷子になった夢か・・・」

147: 2009/04/05(日) 18:08:37.02 ID:ZFXw41CX0
ぴんぽーん

ジ「・・・はい」

ガチャ

み「やっほー、ジュンジュン!」

ジ「みっちゃんさん?仕事帰りですか?」

み「そうなのよ」

み「それでね・・・えーっと、ゆいちゃんが、『お世話になりました』って言ってたわ」

ジ「そうですか」

み「・・・あのね、ゆいちゃん、また来るかもだって」

ジ「本当ですか?」

み「多分、ね?」

148: 2009/04/05(日) 18:11:18.78 ID:ZFXw41CX0
み「それじゃね、ジュンジュン!」

てくてく

み「!」

巴「こんばんは」

み「巴ちゃん?部活帰りかな?」

巴「えぇ、それと、みつさん」

み「ん?」

巴「・・・私、負けませんからね」

み「!!」

み「・・・私も、負けないわ」

み「今度は、秘密道具無しで本当の私で勝負するわよ?」

─ 完 ─

150: 2009/04/05(日) 18:12:30.97 ID:ZFXw41CX0
最後ぐだぐだになっちゃった。ごめん。

ID規制解除されたみたいだからこれから貯めてたネタ放出していく。

愚SSをご覧いただきありがとうございました。

153: 2009/04/05(日) 18:13:34.63 ID:FPCdqdu50

いい終わりじゃね?

引用: 金糸雀「みっちゃんがちっちゃくなっちゃったかしら」