1: 2009/02/24(火) 11:49:55.43 ID:0NsbfHHw0
傘で上空を浮遊中に建物の屋根の上に見覚えのある黒い影を見つけた金糸雀。

金糸雀「水銀燈?何してるのかしら?ちょっと行ってみるかしら!」

 ふわ~ すとん

金「(気づいてないかしら。・・・おどかしちゃえ)」

水銀燈「はー、ひなたぼっこいいわぁ。ぽかぽかいい陽気よねぇ今日は」

primaniacs(プリマニアックス) TVアニメ化20周年記念「ローゼンメイデン」 フレグランス 金糸雀 30ml

2: 2009/02/24(火) 11:55:16.98 ID:0NsbfHHw0
金「(独り言よね?まぁ気づくはずないかしら)」
(そろ~り そろ~り)

金「(せーの!)わa」
銀「 (クルッ)わッ!!!!!!!」
金「(ビクゥ!)きゃああああああああああぁぁああああわわわわん!!!」

 すってんころりん

銀「あっはっは!びっくりしたぁ?って金糸雀?ちょっと大丈夫ぅ?!」

金「(きゅ~)」


3: 2009/02/24(火) 11:56:37.56 ID:0NsbfHHw0
銀「そんなにビックリする事ないじゃないのぉ!ちょっと?(ゆさゆさ)」

金「(はっ!)あわわわわローゼンメイデン1の策士とした事が、してやられたかしら
     まさかカナの気配に気づいてたの?水銀燈すごいかしら!」

銀「当然じゃなぁい!あたしを誰だと思ってんの?(あんなに大胆に近づいてくれば誰でも気づくわよ)」

金「さすがかしら。あんなに気配を消して近づいたのに、これはさすがのカナでもかなわないかしら!」

銀「あったり前田のクラッカーよぉ。
    (普段は嫌でもあんなに空気なのに・・・ わが妹ながら不憫ね。ま、言わないであげる優しさもあるわよね)」

金「水銀燈それはさすがにさぶいかしら。古いし。」

6: 2009/02/24(火) 12:01:20.07 ID:0NsbfHHw0
金「そうそうここで何してたのかしら?」

銀「見ればわかるでしょ?ひなたぼっこしながら雲のかたちの変化を眺めてたのよぉ。まったりと」

金「・・・そう。(すごーく暇なのね・・・わが姉ながら不憫ね。でも言わないであげる優しさもあるかしら)」

銀「そういうあんたは何してんのよぉ?こんな所で。暇なら退屈しのぎにアリスゲームでもしない?」

金「お断りするかしら。カナは桜田家に行く途中かしら!たまたま水銀燈を見つけたから
  脅かしてやろうとしたかしら。・・失敗したけど」

銀「ふぅん、あんなとこに何しにいくのよ?それよりここであたしと雲を眺めながら
  あっ!あの雲見て見て!鳥みたいな形ねぇ、 とかいう乙女っぽい事しない?」

金「お断りするかしら」


8: 2009/02/24(火) 12:05:07.37 ID:0NsbfHHw0
銀「つれない子ねぇ。おねぇちゃん泣いちゃうわよぉ?くすん」

蒼「じゃあ泣けよ。それともボクが鳴かせてやろうか?」

銀「ほぇ?!ばっかじゃないの?ほんとに泣くわけないじゃな・・・って何?!今蒼星石いなかった?」

金「・・・さあ?水銀燈の気のせいじゃ無いかしら?(ほわわわわカナは何もみてないカナは何も見てないカナはn)」

銀「そう?空耳にしては妙に生々しかったけど。ところで金糸雀?顔色悪いわよぉ?」

金「それも気のせいかしら(カナわなにも見てないカナwahahahaha)」


11: 2009/02/24(火) 12:07:17.50 ID:0NsbfHHw0
金「ゴホン、それよりカナはもう行くかしら。」

銀「・・・え?そう。     じゃあねぇ」

金「(今一瞬すんげぇ寂しそうな顔したかしら)・・・もしよかったら水銀燈もいっしょに行かない?」

銀「え、べ、別にぜぇんぜんそんな暇ないしぃ!雲の形を眺めるのに忙しいしぃ!
  あっあの雲ヤクルトみたいだわぁ!おいしそうねぇ」

金「・・・そう、ならカナ1人で行くかしら。じゃ!またかしら」

銀「あっ・・・」

金「・・・」

14: 2009/02/24(火) 12:11:07.30 ID:0NsbfHHw0
金「・・・そういえば言ってなかったけど、今日行くのはちゃんと理由があるかしら」

銀「え、なに?」

金「昨日みっちゃんとふたりでお出かけしたかしら!そのおみやげを持っていくのよ」

銀「ふぅん、あの人間とねぇわりかしどうでもいいわね。
  ・・・ん?おみやげ?なんなの?食べもの?食べものなの?食べものなのね?」

金「ちょっ、ちょっと落ち着くかしら。昨日はケーキ屋さんに行ったから当然ケーキかしら。」

銀「(じゅる)そ、そう。ふぅん、ケーキね。(あたしはチーズケーキが好きなのよね、レアの。
   でもチョコレートも捨てがたいし、あ!モンブランもアリねぇ。ミルフィーユもおいしいし。なんたらかんたら)」

金「だから水銀燈もいっしょに来て食べればいいかしら。(スゴいよだれかしら。にやにやして口にしまりがないかしら)」


15: 2009/02/24(火) 12:17:44.25 ID:0NsbfHHw0
金「おみやげもみんなで食べたほうがおいしいかしら、って水銀燈きいてる?」

銀「ブツブツ・・・(でもやっぱり定番の苺ショートもいいわぁ、フルーツタルトもおいしいのよねぇ。でもでもやっぱり)」

金「おーい。きいてるのかしら~?」

銀「やっぱりチーズケーキよねぇ!よしキミに決めた!   ん、なぁに?なんか言った?」

金「いや、別になんでもないかしら。じゃあいっしょに行きましょ!ちなみにチーズケーキは無いかしら。」

銀「え、マジですか?」

金「マジです」


16: 2009/02/24(火) 12:20:05.28 ID:0NsbfHHw0
なんだかんだでついてくる事になった水銀燈といっしょに桜田家へむかう金糸雀なのであった。

『ぴんぽーん 』     がちゃ

金「こんにちは~皆々様!!ご機嫌うるわしゅうかしら!」

銀「し ん くぅ!わざわざ遊びにきてやったわよ~!ローザミスティカちょーだい!」

雛苺「あっ!カナー、遊びにきたの?すいぎんとーも?!わーい!いらっしゃいなの!」

翠星石「おっ?チビカナ来たですか!・・んん!?水銀燈も来たですか!?」

銀「なによぉ、なんか文句あるわけ?」


18: 2009/02/24(火) 12:24:58.66 ID:0NsbfHHw0
人いないかな?

翠「別に文句はないですけど。珍しいですね、2人がいっしょに来るなんて。仲いいんですかぁ?」

銀「たまたまよぉ、た ま た ま。」

金「カナが来る途中に水銀燈を見かけたから誘ったのかしら。カナがおみやげのケーキの話をしtむぐぅ」

銀「ちょっと!余計な事言うんじゃないわよぉ、あたしがケーキで釣られたいやしい奴みたいじゃない。」

苺「・・・(そのとーりなの)」

金「むぐぐぐうぅ(手を離してほしいかしら!くるしいかしら!)」


20: 2009/02/24(火) 12:28:48.74 ID:0NsbfHHw0
>>17
>>19 ありがとう。続けますね

翠「ま、そんなこったろーと思ったです。ちょーどいいです。
  今翠星石がスコーン焼いてるですよ。2人ともありがたく喰らいやがれですぅ」

銀「ふーん。ま、仕方ないから食べてあげるわぁ(今日何も食べてないのよね、来たかいがあったわぁ。)」

金「もがががが・・・(息!息出来ないかしら!マジで!息く ぐるじい)」

苺「カナのお顔がまっかなのー。あ、だんだんむらさきいろになってきたのー、夕焼けみたいね!」

翠「おチビ苺、のんきな事言ってないで助けてやるですよ。逝っちまう前に」

金「ふ・・・(がくん)」

23: 2009/02/24(火) 12:31:49.95 ID:0NsbfHHw0


金「(はぁはぁ)ほ、本気で氏ぬかと思ったかしら・・・」

銀「悪気は無かったのよぉ、ごめんなさいね。だからケーキは食べさせて?ね?ね?」

すると とんとんとん、と誰かが二階から下りてきた。

真紅「あら水銀燈、と            金糸雀? 遊びにきたの?」

金「その間は何かしら」

真「深い意味は無いのだわ(自信無かったけど あぁよかった!間違ってなくて)」



24: 2009/02/24(火) 12:34:03.10 ID:0NsbfHHw0
金「そう、ならいいかしら。お邪魔してるのかしら!おみやげにケーキを持って来たからみんなで食べるかしら!」

銀「真紅ぅ!ローザミスティカ頂きにきたわよぉ!ちょーだい。」

真「あらありがとう金糸雀。ちょうど午後のティータイムだし、みんなでいただきましょう。」

27: 2009/02/24(火) 12:36:34.97 ID:0NsbfHHw0
銀「ちょっと無視すんじゃないわよぉ!ローz
金「グッドタイミングかしら~流石はカナ!空気読めるドール第1位!」

銀「・・・全然読めてないわよ」

蒼「空気のくせにねwww」

銀「ほんとよねぇ?・・・ってまた?蒼星石!?いるの?!」

29: 2009/02/24(火) 12:40:02.18 ID:0NsbfHHw0

真「蒼星石?何を言っているのこのジャンクは。今日蒼星石は来てないわよ。聴覚までジャンクになったの?」

金「水銀燈の気のせいかしら。(なにもみてないなにもみてないなにm)」

銀「ええぇ~? 確かにココにいた気がしたんだけど、ていうか真紅。こっちにいらっしゃい、何もしないから。」


30: 2009/02/24(火) 12:43:57.24 ID:0NsbfHHw0
それからリビングへ入る3人?。 リビングにはジュンと【ジュンのぼり】を開始している雛苺、
それとキッチンには翠星石とのりがあわただしくおやつを作っていた。

ジュン「よお、来たのか。・・・おい雛苺重いから降りろよ。」

苺「やーなのー!頂上につくまでに降りたらジュンのぼり名人の名がすたるの!」

ジ「いや名人とかないから。お前しかしないから」

金「なんだか楽しそうね、雛苺。カナもしたいかしら!」

苺「のぼるがいいの!でも頂上はヒナのものよ!ついたら旗をさすのー」

ジ「そんなもん刺すなよ?おい、お前ものぼってくんな!」

金「うんしょ、うんしょ。なかなか体力がいるかしら!」


31: 2009/02/24(火) 12:49:34.72 ID:0NsbfHHw0
銀「あら、たのしそうねぇ。あたしものぼっていーい?」

翠&真&ジ&蒼「なっ・・・!!?」

苺「すいぎんとーも来やがれなの。らいばるが多いほうが燃えるってもんなのよ!」

翠「ななななに言ってやがるんですか水銀燈!?そんな子供みたいな事。でででもそそそれなら翠星石も///!!」

真「そそれならだわわわわ私ものぼる権利あるわよね///?!だわわわわわってだわわたしの下僕だしだわわわ」

ジ「そ、そんな大人数支えられる分けないだろ!(でも水銀燈にのぼられるってのは・・・いいかもしんない)」

蒼「・・・(ジュン君を足で踏みつけたおし、豊満な胸を押し付け声を上げながらジュン君のぼりをする水銀燈・・・
      いいね。実にいいよ!!おおっとデ、デジカメデジカメ 思い出は宝物!いやビデオカメラのほうが・・・)」

32: 2009/02/24(火) 12:52:57.16 ID:0NsbfHHw0
銀「フフ、やぁねぇ。ジョーダンに決まってるじゃないの。あんた達なに慌ててんのよぉw」

翠&真&ジ&蒼「・・・・にっ!!」

34: 2009/02/24(火) 12:56:53.73 ID:0NsbfHHw0
翠「そ、そうですよね!!えへへへへなかなかおもしろい冗談ですねぇ水銀燈!!腕を上げたですね!
 (これを口実にのぼれると思ったですのに・・・ううジュン)」

真「私は最初から気づいてたのだわわ。あなたがそんな事する分けないものね、
  うふふふふ(くっ・・・まんまとはめられたのだわ、ああ・・・ジュンのぼり)」

ジ「当たり前だろ、本当にこれ以上乗られたら体が保たないからな。(なんだろう、凄く残念な気持ちが・・・)」

蒼「・・・(ふふ、ボクとした事が。思わせぶりね、いやいや解ってたよ?解ってたんだけどさ。
      なんだよチクショウ・・・デジカメも録画の用意もばっちり用意したのに、こんちくしょおおおお)」

銀「ぷ、あんた達ってほんと単純ねぇ。おばかさぁん♪(ま、ちょっとのぼってはみたかったけどね)」

金「これは な、なかなか難しいのかしら・・・(ぷるぷる)」

苺「よいしょ、やったー!頂上到達なのー!!旗を掲げるの!」
ジ「おいこらほんとに刺すなっt(ぷすッ)いってえええぇえええええぇえ!!!」


37: 2009/02/24(火) 13:02:51.72 ID:0NsbfHHw0
苺「ぐすっ、いったいのー、ひっくジュン、なにも殴る事ないのよ!」

ジ「僕のほうがその何十倍も痛かったんだっつーの!! 爪楊枝とはいえほんとに刺す奴があるか!!
  ったく浅かったから良かったものの、いてて血が出てるし」

苺「ハタ坊にしてあげようとしただけなのにぐすっ」

翠「まったくちび苺はほんとにおばかですねぇ」

ジ「そうだ!おまえからもいってやってくれ」

翠「チビ人間は頭固いですから、まずドリルで穴をあけないと旗を刺したりなんか出来ないに決まってますよ!」

ジ「そう言う問題じゃねぇよ、さらっと怖い事いうなよ。氏ぬし」

金「やっと腰に到達したかしら(ぷるぷる)」

ジ「お前もいつまでやってんだよ!降りろ!」

38: 2009/02/24(火) 13:08:32.50 ID:0NsbfHHw0
のり「みんな~おやつの用意が出来たわよぅ!」

翠「翠星石のスコーンも焼けたです!うーん我ながら今回も完成度たっけぇです!」

真「あら、じゃあジュン紅茶を入れてきて頂戴」

銀「あたしはヤクルトがいいわぁ。400ね」

金「カナはオレンジジュースがいいかしら。100%の」

蒼「ボクはとりえあえず生中。ジョッキで」

苺「ヒナはうにゅ~が食べたいの」

ジ「わがままな奴らばっかだよ、やだもうこいつら」

40: 2009/02/24(火) 13:15:25.23 ID:0NsbfHHw0
~そうしてみんなでまったりとおやつタイム~

の「うーんこのケーキおいしわねぇ。金糸雀ちゃん、これどこで買ったのぅ?」

金「みっちゃんの知り合いのパティシエがいるお店で買ったかしら!○○って名前だったかしら?」

の「あら、そこ最近雑誌とかで評判のお店よぅ!友達の話で聞いた事あるわ」

ジ「へー、確かにうまいな」

41: 2009/02/24(火) 13:17:32.18 ID:0NsbfHHw0
苺「ぱちしえってなんなの?」

金「お菓子専門のコックさんのことかしら。」

苺「うにゅ~も?うにゅ~も作れるの?!」

金「当然ケーキ以外も作れるかしら。うにゅ~もばっちりかしら(たぶん)」

翠「翠星石にはおよびませんが、まぁまぁおいしいですね(もぐもぐ)」

42: 2009/02/24(火) 13:22:44.28 ID:0NsbfHHw0
銀「チョコケーキおいしいわぁ」

真「イチゴのムースもおいしいわよ」

銀「そうなの?ねぇ真紅、一口ちょうだいよぉ?」

真「いやなのだわ」

銀「ふん、ドケチね!知ってたケドぉ。・・・あっあんなところにくんくん探偵セット限定版プレミアムエディションDVD付き、が!」

真「え!?どこ?!どこに!?くんくん探偵セット限定版プレミアムエディションDVD付き!」


ひょいぱく

45: 2009/02/24(火) 13:27:43.85 ID:0NsbfHHw0
銀「ん~あまずっぱいわぁ、おいし」

真「くんくん探偵セット限定版プレミアムエディションDVD付きなんてないじゃな・・・
  あああああああああっ!!なんてこと!最後の楽しみにとっておいた苺を!水銀燈!!」

苺「お決まりのパターンなのー」

銀「あら、そうなの?てっきりいらないから除けてあるのかと思っちゃったわぁ。
  あんたも以外と貧乏くさい事すんのねぇ。銀ちゃんうっかり☆」

真「きいぃぃ!!ならばこうするだけなのだわ!」


ひょいぱく


49: 2009/02/24(火) 13:34:26.90 ID:0NsbfHHw0
銀「!!!あたしのチョコケーキの最後の一口が・・・しぃんくぅ!!!!」

真「あらあら、てっきりもういらないのかと思ったのだわ」

銀「嘘つきなさいよぉ!!そんなわけないじゃない!」

真「ふん!そっちが先に私の苺をとったのが悪いのだわ!」

銀「最初にあんたが一口くれなかったからでしょ?!ドブス!」

真「うるさいのだわ!苺の敵をとっただけでしょ?!ドアホ!」

翠「どっもどっちですぅ」

50: 2009/02/24(火) 13:38:50.84 ID:0NsbfHHw0
銀「ふ、どうやらよっぽどジャンクにされたいようねぇ?!メイメイ!」

真「あら、それはこっちの台詞なのだわ!ホーリエ!」

翠「あーあーまた始まったですよ。おばかコンビのコント。ジュン、早く止めねーと家が潰れちまうですよ」

ジ「やれやれまたかよ。ケーキぐらい仲よく食べられないのか」

51: 2009/02/24(火) 13:45:48.08 ID:0NsbfHHw0
真&銀「「ぎゃあぎゃあ!ドタバタ!しゃきーん!!ぴたぴた!!」」

ジ「おいお前ら喧嘩を今すぐやめろ」

金「ジュン君待つかしら!ここは次女であるこの金糸雀が華麗に喧嘩をとめるかしら!」

53: 2009/02/24(火) 13:52:18.77 ID:0NsbfHHw0
ジ「お、そうか?なら頼むよ。・・・気をつけろよ」

金「ええ・・・危険は承知!かしら」

とてとてとて

金「おーい、おふたりさん。喧嘩はもうやめにするかしら!」

銀「やぁよぉ!!邪魔する気?あんたも一緒にジャンクにしてあげましょうか?!」

真「金糸雀!邪魔しないでちょうだい!こいつを痛い目にあわせないと気がすまないのだわ!」

金「・・・」

54: 2009/02/24(火) 13:58:49.51 ID:0NsbfHHw0
金「そう。じゃあこことりだしますは残り2つのケーキ。それなら食べる暇ないわよね。
  それではこれは雛苺とカナで食べる事にするかしら」

銀&真「!?」

銀&真「ケ、ケーキ・・・」

金「はい、喧嘩にお忙しいおふたりさんには関係のないケーキかしら」

57: 2009/02/24(火) 14:02:49.15 ID:0NsbfHHw0
銀&真「うぅ・・・ごめんなさい。」

金「うんうん、おりこうさんかしら!ならこのケーキは貴女達にあげるかしら。もう喧嘩しちゃだめよ!」

銀&真「はい、すみませんでした」

金「ふぅ仕事完了!ほんとに似た者同士かしら」

苺「2人ともいやしいの」

ジ「苺大福両手にもってほおばってるおまえがいうな、雛苺」

59: 2009/02/24(火) 14:05:13.59 ID:0NsbfHHw0
真「?? 金糸雀!?この箱の中にはケーキが1つしかないわよ?どういうこと?」

金「えっ?そんな筈ないんだけどって あれれ?ほんとかしら、1つしかない。
  なぜかしら?さっきは2つあったのに」

蒼「モンブランうめぇ」

63: 2009/02/24(火) 14:09:11.32 ID:0NsbfHHw0
銀「なら1人しか食べられないじゃない!真紅、このケーキを懸けて勝負しましょ!」

金「こらー!喧嘩しちゃダメよって言ったところかしら!」

真「・・・その必要はないわよ。貴方に譲るわ」

銀「?!なに企んでんのよぉ?」

真「別に何も企んでなんかいないわ。さっきのは私も悪い所もあるし、そのお詫びみたいなものだから」

66: 2009/02/24(火) 14:12:40.08 ID:0NsbfHHw0
金「真紅・・・」

銀「・・・いいのぉ?ほんとに貰っちゃうわよ?」

真「ええどうぞ、かまわないのだわ」


銀「・・・」


 すっ

68: 2009/02/24(火) 14:14:43.99 ID:0NsbfHHw0
真「え?これは?」

銀「・・・・・はんぶんあげる。」

真「いいの?」

銀「あんた恵んでもらうなんてまっぴらだし、
    その・・・あたしも苺盗ったりしたしぃ、アンタがいうところのあれよ。お詫びよ、お わ び」

真「ありがとう水銀燈。いただくわ」

銀「ふん、気が変わらないうちに食べちゃいなさぁい」

70: 2009/02/24(火) 14:18:25.99 ID:0NsbfHHw0

銀「それと・・・」

銀「さっきはその・・・悪かったわぁ(ぼそ)」

真「!!」

真「いいえ、こちらこそごめんなさいね」

金「円満解決かしら!流石はカナ!!」

苺「ええのう、姉妹愛ええのう」

蒼「・・・ちぇっ」

75: 2009/02/24(火) 14:32:12.39 ID:0NsbfHHw0

ーーーー・・・

金「うん、うん。わかったかしら~!ばっちりオッケーかしらみっちゃん!」

がちゃん

ジ「みっちゃんさんから電話か。何だって?」

金「今夜は残業で遅くなるから心配しないで先に寝てていいよ~って電話かしら」

翠「デカ人間も忙しいんですねぇ」

金「みっちゃんはばりばりのきゃりあうーまんかしら!」

蒼「まぁ、三十路前の未婚の女の人って自然と仕事人間になるよねw」

銀「それは言っちゃいけないことよ、ってさっきから気になってなんだけど蒼星石いるわよね?」

ジ「へ?今日は見てないけど・・・」

翠「翠星石も見てないですぅ」

苺「おめめとおつむ大丈夫か?なのー」

金「気のせい!水銀燈気のせいかしら!(みてないみえないみてはいけない・・・)」

銀「???」

79: 2009/02/24(火) 14:40:11.25 ID:0NsbfHHw0
苺「それよりカナ、みっちゃんが遅いなら泊まって行けばいいの!」

金「ありがとう雛苺。でもカナはみっちゃんから留守を預かったかしら。重要な任務かしら!」

苺「ぷぅ、いっしょにお風呂はいったりしたかったのにぃ~」

真「雛苺、金糸雀は大事な仕事を任されたのよ。ワガママ言って困らせてはダメ。」

苺「むぅ~はーいなの」

金「今度は泊まりにくるから楽しみに待っていてほしいかしら!」

82: 2009/02/24(火) 14:47:17.64 ID:0NsbfHHw0
翠「晩ご飯はどうするんですか?よかったら食べていけばいいですよ」

金「およばれするかしらーと言いたいところだけどみっちゃんが作っておいてくれてるかしら。」

の「あらそうなのぅ、残念ねぇ」

銀「あたしは食べていくわよ♪」

翠「おまえはちょっとは遠慮しろですぅ、スコーンももりもり食べてますのに」


85: 2009/02/24(火) 14:53:25.71 ID:0NsbfHHw0

ーーーーーーーーーしばらくして


金「あ、そろそろ帰る時間かしら」

翠「そうですか、もうそんな時間になっちまったですか。また来るですよ!」

銀「げっぷ。じゃ、今日はあたしもこの辺でおいとまさせてもらうことにするわぁ」

苺「おなかパンパンなの・・・」

ジ「ケーキありがとな、金糸雀。みっちゃんさんによろしく言っといてくれ」

金「了解かしら~」

苺「水銀燈もまた来てねなのー!」

銀「はいはーい。あ真紅ぅ。今度はローザミスティカ貰いにくるから覚悟なさいねぇ」

真「望むところなのだわ。2人とも気をつけて帰りなさい」


88: 2009/02/24(火) 14:57:07.12 ID:0NsbfHHw0
銀「さーて帰りましょうか」

金「そうね。(それにしても水銀燈のおなか・・・飛べるのかしら?)

銀「じゃあねぇ」

金「ばいば~い、かしらー(あっ飛べた・・・よろよろしてるけど)」

91: 2009/02/24(火) 15:02:28.82 ID:0NsbfHHw0
そうしてみっちゃんのマンションに帰って来た金糸雀。

金「ふぅ、到着到着♪かしら!」

金「みっちゃんはいないから当然鍵が閉まってるかしら」

金「でも今日のカナはお留守番という大仕事をまかせられてるかしら!」

金「でもでも!このマジックアイテム家の鍵をつかえばあらふしぎ!・・・(がさごそ)」

金「・・・」

金「なくしちゃったかしら・・・」

93: 2009/02/24(火) 15:08:10.41 ID:0NsbfHHw0
金「・・・ピチカート!ピチカート!」

ピチカート(ぴかっぴかっ)

金「カナが持ってたお家の鍵知らないかしら?」

ピ(ぴか)

金「え?nのフィールドをつかえって?」

金「それは無理かしらピチカート」

金「こないだみっちゃんが酔った勢いで大きい鏡をぜんぶ・・・」

金(ブルッ)

金「あのときのことは思い出したくないかしら・・・」

ピ(汗)

94: 2009/02/24(火) 15:11:59.16 ID:0NsbfHHw0
金「とりあえず、来た道を辿って探すしかないかしら」

ピ(チカチカ)

金「なにかしらピチカート?」

ピ(ピカチカピカ)

金「こんなときこそお得意のピッキングをってやかましいわ」

98: 2009/02/24(火) 15:18:10.99 ID:0NsbfHHw0
金「カナはそんな放送出来ないような危ないキャラじゃないかしら!」

金「もう夕暮れ、早く探さなきゃ暗くなってしまうかしら」

金「ううっ、今日はなんだか皆が見えてないものが見えたりオカルティな日だったかしら」

金「1人で探すのは怖いかしら、でもあれだけ言った手前桜田家に戻るのは気がひける・・・」

金「むむむ、これはピンチかもしれないかしら」

100: 2009/02/24(火) 15:21:44.14 ID:0NsbfHHw0
???「ちょいとそこゆくお嬢さん。何かお探しですかね?」

金「ふぇ!?だれ?だれかしら!?」

???「ひょっとして、お探しなのは・・・」

銀「こんな鍵ぃ?」

金「あっ!!」

101: 2009/02/24(火) 15:26:48.69 ID:0NsbfHHw0
金「水銀燈!帰ったんじゃなかったかしら?」

銀「ふふ、アンタが帰ろうとしたときに何か落としたのが見えたのよ」

銀「ちょっぴり食べ過ぎちゃったから拾った頃にはアンタもういなかったのよぉ」

銀「ちょうど食後の運動になったからよかったけどねぇ」

金「(・・・もうおなかひっこんでるかしら)」

金「そうだったのかしら・・・ともかくありがとう!水銀燈!」

102: 2009/02/24(火) 15:29:50.13 ID:0NsbfHHw0
銀「じゃ、鍵も渡したし帰るわねぇ」

金「あ、水銀燈。・・・ちょっとだけお話ししていかないかしら?」

銀「?別にかまわないけどぉ」

そうして人通りの少ない土手にやって来た2人

金「ここはカナの秘密すぽっとかしら!」

銀「へー悪くないわねぇ」

103: 2009/02/24(火) 15:32:11.21 ID:0NsbfHHw0
銀「で、話って何なの?」

金「特に話がある訳じゃないのだけど、なんとなく水銀燈とお話ししてみたかったかしら」

銀「なによそれぇ。ならあたしは帰るわよぉ」

金「ほら、ここから見える夕焼けがとっても綺麗なのかしら。
  だからお礼に水銀燈にも見せたくって」

銀「ふぅん、あっそ。そういわれればほんと・・・綺麗ねぇ」

104: 2009/02/24(火) 15:37:15.87 ID:0NsbfHHw0
金「夕焼けはどこか寂しい感じがするけどカナは嫌いじゃないかしら、あっ一番星!」

銀「え?どこどこ?」

金「あそこに・・・あっもう2番星も出て来ちゃったかしら。」

銀「あら、ほんとねぇ。月も出て、夜の出番が来たのねぇ」

金「・・・」

106: 2009/02/24(火) 15:43:08.96 ID:0NsbfHHw0
金「ねぇ水銀燈、あなたずいぶん変わったかしら」

銀「なにそれ?どこが?意味わかんなぁい」

金「真紅ともどことなく仲がいい様に見えたのかしら」

銀「はぁ?!どこがよ。今日も思いっきり喧嘩してたじゃない」

金「少なくとも前のあなたならカナとこんなふうにお話なんてしてくれなかった」

銀「・・・」

107: 2009/02/24(火) 15:45:23.24 ID:0NsbfHHw0
金「カナはそれがとってもとっても嬉しいかしら」

金「だってカナのお姉さんは水銀燈だけだもの」

銀「・・・バッカじゃないのぉ?」

金「!!」

108: 2009/02/24(火) 15:47:01.75 ID:0NsbfHHw0
銀「こんな事で嬉しいなら、いつでも付き合ってあげるわよぉ。ふふっ安上がりな妹だこと」

金「え、え、ホントかしら?」

銀「別にこれくらいの事構わないわよぉ。そうね、ヤクルト一本で手を打ってあげてもいいわぁ」

金「クスっ、安上がりな姉かしら」

銀「なんですってぇ? あっ流れ星!」

109: 2009/02/24(火) 15:48:21.67 ID:0NsbfHHw0
金「えっ!えっ!どこ?どこかしら?」

銀「う 、そ。」

金「むぅうう、カナとした事が!」

銀「あっはははは、だまされたぁ、だまされたぁ!おばかさぁん♪」

金「むぅ、あっ!流れ星!!流れ星かしら!!」

銀「おばかねぇ、そんなにすぐおんなじ手に引っかかる奴なんていないわよぉ。あ。」

112: 2009/02/24(火) 15:49:58.34 ID:0NsbfHHw0
金「見た?見たかしら?!水銀燈!」

銀「ええ、みたわぁ一瞬だったけど。綺麗だったわね」

金「綺麗だった・・・かしら」

115: 2009/02/24(火) 15:51:28.74 ID:0NsbfHHw0

金「知ってるかしら?流れ星にはお願いごとを叶える力があるといわれているのかしら」

銀「それくらい知ってるわよ、人間もしょーもない事考えるわよねぇ」

金「そうね、でもロマンチックかしら」

銀「ま、そうかもね」


117: 2009/02/24(火) 15:53:39.85 ID:0NsbfHHw0
金「カナはもし願いが叶うなら、できることなら、姉妹同士で争いなんてしないで
  みっちゃんとずっといっしょにいたいかしら。」

金「今日みたいにみんなでケーキを食べたり、こんな風に楽しくおしゃべりしたりしていたい」

金「お父様を・・・裏切ってしまう事になるけれど、本当にそう思うかしら・・・」

銀「・・・ふーん。ほんとバカねあなた。
  ならあたしが今すぐアリスになってお父様にそう言ってきてあげるわぁ」

金「え・・・」


118: 2009/02/24(火) 15:58:03.44 ID:0NsbfHHw0
銀「ちょっと何て顔してんのよぉ、冗談も解らないわけ?   ま、いずれはそうなるんだけどねぇ」

そういって笑ってごまかした後、夕焼けから夜に変わり始めた空を見上げた水銀燈の顔は
どことなく寂しげで、悲しそうだった。

こんな時間はほんのひと時かもしれない。
でもこんな穏やかな日々ができるだけ長く続く事をカナはこの夜空にそっと願った。かしら。

119: 2009/02/24(火) 16:05:24.26 ID:0NsbfHHw0
銀「さぁ、冷えて来たからもう帰りましょう」

金「そうね。今日はお留守番を任されてるんだったかしら!
  そうだ。良かったら水銀燈ごはんたべてくかしら?」

銀「え、マジですか?!」

金「マジです」

銀「いやっほーう!!!」

金「水銀燈落ち着くかしら(カナはまだ食べられることに驚きかしら・・・)」

120: 2009/02/24(火) 16:10:49.42 ID:0NsbfHHw0
そうして晩ご飯を一緒に食べて楽しくおしゃべりした後水銀燈は帰っていった。
もう少しゆっくりしていったら?といったが
なんでもみっちゃんが苦手らしく八合わせる前に帰りたいとのことだった。
水銀燈を見送った後、今日みた流れ星のことと、水銀燈のあの表情を
胸に焼き付けて眠ることにした。かしら。

ps,(水銀燈と過ごしている間も蒼なんとかさんがチラチラ視界のすみに写ったり
  なにか発言したりしていた気がしたが、2人で気のせいだ、ということに決めた。かしら)

121: 2009/02/24(火) 16:19:13.08 ID:0NsbfHHw0
ーーーーー後日

金「あ、見て!あの雲卵焼きみたいかしら!」

銀「だめよぉ、卵焼きみたいな雲なんてゴロゴロしてるじゃない」

金「そうかしら?」

銀「それよりあたしが見つけたあの真紅そっくりの雲のほうがすごいわよぉ」

金「全然似てないかしら、ぐちゃぐちゃだし」

銀「そこが似てるのよ」

金「クスっ、ひどいかしら」

今日は水銀燈といっしょにこの間言っていた
【あっ、あの雲鳥みたい!とかいう乙女っぽい事。】をしに先日の土手までやって来た。
水銀燈から誘ってくれた事に驚いたけど、とっても嬉しかった。かしら。

122: 2009/02/24(火) 16:21:41.90 ID:0NsbfHHw0


いつかは終わること、そうかも知れない。

だけどカナはもうすこし こうしていたいかしら。

おしまい。


125: 2009/02/24(火) 16:24:52.99 ID:ira8Xc400
ええ話や・・・

引用: 金糸雀「今日も桜田家にあそびにいくかしら~あら?あれは」