1: 2009/10/02(金) 23:42:13.50 ID:wh8R/JF00
澪「まったく、見栄はって皮なんか剥くから巻き込んじゃうんだぞ?」

唯「だって仮性じゃ恥ずかしいんだよおおお」

紬「いいじゃない唯ちゃん。仮性は可愛いわ」

唯「ムギちゃんはの皮で毛を巻き込んだことないからそんなこと言えるんだよ」

律「ムギはズルムケだもんな」

紬「そんな・・・」
けいおん!
2: 2009/10/02(金) 23:44:33.00 ID:wh8R/JF00
唯「うう、痛いよぉ」

澪「痛がってないでパンツに手つっこんで剥きなおしな、唯」

唯「そんな恥ずかしいこと出来ないよおおおお」

律「痛いのと恥ずかしいのだったら痛いほうがマシだろ」

唯「でもぉ」

紬「ねえ、毛が引っ張られるのってそんなに痛いものなの?」

唯「え?」

律「はあ、これだからズルムケは・・・」

澪「まあまあ、ムギは経験が無いんだから仕方ないよ」

4: 2009/10/02(金) 23:45:31.03 ID:wh8R/JF00
紬「えぇ?毛が引っ張られて痛いんじゃないの?」

唯「そんなに痛くなるほどの強い力で皮は戻ろうとしないよぉ」

紬「でも痛いんでしょ?」

律「痛いのは毛じゃなくて皮」

澪「巻き込まれた毛がの皮に食い込むのが痛いんだよ」

紬「まあ、そうだったの?」

律「ズルムケムギお嬢様には分からない痛みだよな~」

澪「コラ律!あんまりムギをいじめんな!」

律「あぃた!!」

6: 2009/10/02(金) 23:47:04.51 ID:wh8R/JF00
澪「でもそば食いのことを知らないなんて、ムギはやっぱりお嬢様なんだな」

唯「そば食い?」

澪「ん?ああ、そば食いっていうのは、の皮が毛を巻き込む現象の名前だよ」

唯「へぇ~」

律「澪はなんでも知ってんなー」

澪「なんでもは知らないよ。知ってることだけ」

唯「でもムギちゃんのほうがそういう知識たくさん持ってそうなのになぁ」

紬「ウチはお母様もズルムケだったから・・・」

唯澪律(さすがお金持ちのお嬢様だ・・・!)

7: 2009/10/02(金) 23:48:37.90 ID:wh8R/JF00
唯「そういえばあずにゃんのは剥けてるのかなあ?」

律「いきなり何を言い出すんだよ」

唯「だってだって、最近の子は剥けてる人のほうが多いって聞くよ?」

澪「最近の子って・・・私たちひとつしか変わらないじゃないか」

律「でも確かにきになるな、梓の」

紬「そうね。私も軽音部でズルムケが私だけなのかどうか気になるし」

澪「じゃあ梓が来たらちょっと脱がしてみるか」

唯律紬「さんせー!」

8: 2009/10/02(金) 23:51:05.05 ID:wh8R/JF00
梓「すいません遅れました!」

唯「おぉ、あずにゃん!ちょうど良いところに!!」

梓「え?」

紬「梓ちゃん、ちょっとこっちにいらっしゃい?」

律「悪いようにはしないからさ」

梓「な、なんなんですか?遅刻の罰ゲームでもさせられるんですか?」

澪「罰ゲームじゃないよ、梓。ちょっとを見せてもらうだけ」

唯「あずにゃーん、見せてよぉ」

律「見せろー」

紬「ー」

梓「ええええええ!?」

10: 2009/10/02(金) 23:54:03.47 ID:wh8R/JF00
梓「先輩達なにを言ってるんですかあああ!」

律「なんだよ~。そんなに恥ずかしがることかぁ?」

紬「そうよ、女の子同士じゃない」

梓「そういう問題じゃないですよ!!」

唯「あずにゃん、は別に恥ずかしいものじゃないよ?」

梓「ちちちち、ちん・・・こなんて、ついてるわけないじゃないですかあああ!!!」

澪「!」

12: 2009/10/02(金) 23:56:40.66 ID:wh8R/JF00
唯「えぇ!?あずにゃんついてないのぉ!?」

梓「ついてませんよ!」

律「おいおい唯、信じるなよ~。ついてない女なんてきいたこと無いぞ」

紬「そうよ梓ちゃん。つくならもっとマシな嘘つかなきゃ」

梓「嘘じゃありません!!」

唯「でもぉ・・・」

梓「ついてないったらついてないんです!!」

律「ちょ、ちょっと落ち着けよ梓・・・」

梓「これが落ち着いていられますか!!」

澪「・・・・・・」

13: 2009/10/02(金) 23:59:28.22 ID:wh8R/JF00
澪「梓・・・お前もしかして工口ドウジン病なのか?」

唯「工口ドウジン病?」

澪「工口ドウジン病っていうのは、女の子なのにが生えてこない病気のことさ」

律「澪はなんでも知ってんなー」

澪「あぁ」

紬「梓ちゃん・・・そうなの?」

梓「・・・・・・」

唯「工口ドウジン病なの?あずにゃん?」

梓「・・・はい」

14: 2009/10/03(土) 00:01:40.02 ID:qgFn7S+a0
澪「そうだったのか・・・」

律「だったらそう言ってくれれば良かったのに」

紬(ズルムケは私だけなのね・・・)


梓「私は・・・子供の頃からこの病気のせいでイジメられて」

梓「まわりの子はみんなが生えてくるのに!・・・私だけ全然生えてこなくて」

梓「そのことで皆にからかわれて・・・せっかく仲良くなれた先輩達にも、バレたらきっと嫌われちゃうと思って・・・」

澪「梓・・・」

紬「梓ちゃん・・・」

16: 2009/10/03(土) 00:03:57.25 ID:qgFn7S+a0
唯「バカだなぁ、あずにゃんは」

澪「ちょ、唯!?」

律「そうだな、梓はバカやろうだ」

澪「おい、律までなに言いだすんだよ!?」

梓「・・・」

唯「そんな病気で、私たちがあずにゃんを嫌いになるわけないよぉ」

律「そうだぞ、梓。あんまり私たちを舐めちゃいけないぜ?」

梓「先輩・・・」

唯「があってもなくても、あずにゃんはあずにゃんだよ?」

梓「・・・ふぇ、ふぇええええん」

20: 2009/10/03(土) 00:07:09.39 ID:qgFn7S+a0
律「おいおい泣くなよー、梓」

梓「だってええええ、先輩たちに、嫌われ、なくってえええええん」

唯「あぁん、あずにゃん泣いてたら私も泣いちゃうよおおおおおん」

律「私も泣いちゃうぞおお!うおおおおおおん」

澪「ま、ナニはともあれ、打ち明けてくれて良かったよ」

紬「そうね、がついてない梓ちゃんも可愛いし///」

澪「おいおい」

22: 2009/10/03(土) 00:10:26.10 ID:qgFn7S+a0
梓「でも、はやっぱり欲しいです」

唯「あずにゃん・・・」

梓「私も女の子同士での話とかしてみたいです!」

律「大丈夫さ、梓!はきっと生えてくる!な、澪?」

澪「まあ、工口ドウジン病は治らない病気ではないからな」

紬「そうよ、きっとズルムケのが生えてくるわ」

梓「先輩・・・」

唯「みんなあずにゃんの味方だよ」

梓「・・・ありがとうございます!」


こうして軽音部は、梓の病気をキッカケにして互いの結束をより強いものとした
絆の深まった軽音部は、後に大勢の客を巻き込んだ盛大なライブを行うこととなる
そう、まるで周りの毛を巻き込むのように・・・

そばぐい! -完-

引用: 唯「うう、毛が巻き込まれて痛いよぅ」