ガチャ

唯「………ただいまぁ」

憂「うん」

唯「………えっと、ご飯は…」

憂「見て分かんない？今作ってるんだけど」

唯「…ごめん」

唯「………」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

憂「………」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

唯「…おかわり」

憂「だから自分でやってって言ってるでしょ？」

唯「ごめん」

憂「…じゃあ、ごちそうさま、部屋に行ってるね？」

唯「…うん……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

テレビ「春日のここ、空いてますよ」

唯「わははは」

ピッ

テレビ「…今後も動機の解明などを………」

憂「………」

唯「………」

唯(もう寝よう)

学校、昼休み

唯「………」ﾃｸﾃｸ

律「おーい、唯！」

澪「や！」

唯「あ、りっちゃん！澪ちゃん」

律「弁当持ってどこ行くんだ？学食か？」

唯「いや、トイレに………」

律「ふーん、私らも学食なんだ、弁当持っててやるから一緒に行こうぜ」

唯「え？」

澪「あ、一緒に食うやつ決まってたの？」

唯「いや………やっぱりトイレいいや！すぐに行こう」

律「いいのか？」

唯「うん！」

澪「じゃあ行こうか」

律「でさぁ、そんときな………」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

澪「へぇ、でもそれはやばいんじゃないか？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

律「そう思うだろ？でもな？………」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

澪「あぁ、そういうことか、じゃあ………」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

律澪「ははははは」




唯「………………」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

唯「…ごちそうさま」

律「うぉ、食うの早いなぁ」

澪「確かになぁ」

律「食うの早いっていったらさぁ、………」

澪「そうなのか、でも………」

律「あぁ、………」




唯「………………」

放課後、音楽室

ガラガラ

律「うぃっす」

紬「あ！これ今月のお小遣いです」

律「え？」

紬「あ………」

律「へぇ、凄いね」

紬(しまった………)

律「くれんの？」

紬「もちろん！………あ」

律「え？まじで…？」

紬「………」

律「冗談だよ冗談」

紬「良いですよ」

律「………え？」

澪「お腹空いたなぁ」

唯「今すぐ買ってきます！………あ」

澪「え？」

唯「………」

澪「じゃあカレーパンとミルクティーお願い、はいお金」ﾁｬﾘﾝ

唯「え！？お金頂けるんですか？」

澪「え？お金いいの？」

唯「………うん」

澪「じゃあ頼む」

「あいつ、いつも一人だよな」　「気持ち悪くね？」　「つーか、迷惑なんですけどw」
「クラスの輪が乱れるよね」　「俺ら誰もいじめてねーし」　「ウチらへの嫌がらせ？」　　
「おまえ、声かけてみろよ？」　「ちーっすwww最近どうっすか？ww」　「キャハwwww」
「あたしなら辞めちゃうな」　「普通じゃないよね」　「止めなよ。聞こえちゃうよ？」
「つーか、絶対聞いてるよなw」　「アレも個性でしょ？認めてあげようよw」
「昼休みとか、どっか行って欲しいよね」　「あいつ、いつも寝たふりしてるよな」
「ラノベとかいう、気持ち悪いアニメ小説読んでるし」　「なんかブツブツ言ってるんですけど・・・」



梓「もう、やめてええええ！」


梓「な、なんだ…夢か…」ﾊｱﾊｱ


梓「くそ…また同じ夢をみるようになっちまった」

梓「くそ…くそ…」
ﾋﾟﾛﾋﾟﾛ

梓「……着信メール、唯先輩か」


梓「あずにゃん、最近調子悪いけど寝不足？…寝不足の人間に真夜中にメール送るなよ…ばか」


梓「…っ」シクシク

じゃあ俺が書く

澪「今日集まってもらったのは他でもない、みんなのことについて話し合う為だ」

律「みんなのこと？」

澪「そうだ」

澪「周知の通り私達は各々誰かによって虐められています」

律「えっ？今何て？」

澪「唯は憂ちゃんに」
澪「ムギはさわちゃんに」
澪「梓はクラスメイト全員に」
澪「そして私もクラスメイト全員に」

澪「なんとしてでも私達はこの境遇から脱出したい」

律「あの…私別に虐められてないけど…」

澪「そこで私は考えました」

律「いや、てかみんな虐められてたのか！？おい！！それ本当なのか！？」

澪「やはり私達は軽音部、音楽で自分達の道を切り開くべきだと思うのです」

律「無視しないで！！」

唯「おおー！なんかいいねそれ！」

紬「格好良いですねー」

律「いや…あの、てか…虐められてるって…」

梓「それで澪先輩、何か具体的な策があるんですね？」

澪「ああ、勿論だ」

澪「放課後ティータイムをブルデス、グラインド、カオティックＶ系バンドに転向します」

律「何ぃいぃいいいぃいいいいいいいいい！！！！！！」

澪「そして奴らを見返してやるのです」

梓「素晴らしい」

紬「決まりね」

唯「じゃあ練習はじめよー！」

律「いやいや！！！何進めちゃってんの！！！！」

澪「いやいや、もう決まったことだし、奴らを見返してやるには最高の手だと思うんだけど…」

律「奴らって誰だよ！！！まず私は虐められてないよ！！！」
律「てか何バンドって！！？」

澪「いや、だから」

澪「ブルデス、グラインド、カオティックＶ系バンドだよ」

律「うわぁあぁああぁあああああああああ！！！！！」ﾋﾞｼﾊﾞｼ

澪「痛い！痛い！スティックで私の腕がとても痛い！！」

律「欲張り過ぎだろぉおぉおおおおおお！！！！！！」ﾋﾞｼﾊﾞｼ

唯「りっちゃん落ち着いて！！澪ちゃんの腕はスネアじゃないよ！！！」

律「ハァハァ…悪い…ちょっと気が動転してた…」

律「…ん？あれ？」

唯「？どうしたのりっちゃん？」

律「いや、あのさ…唯…」


律「…ギー太ってレスポールカスタムだったっけ？」

唯「やだなーりっちゃん、カスタムだったよ前からー」

律「あれぇー…？そうだったかなぁ…」

梓「そうですよ先輩、私がここに入った時から唯先輩はカスタムでしたよ」

律「そうかー…いや…てか梓…？」


律「ムスタングは…？」

梓「何言ってるんですか…私前からFORESTだったじゃないですか…」


律「うわぁあぁああぁあああああああああ！！！！！！」ﾋﾞｼﾊﾞｼ

澪「痛い！痛い！腕が変形してしまう！！」

律「ムスタングどこいったんだよぉおぉおおぉおおおおおおお！！！！！！」

唯「りっちゃん落ち着いて！それはタムじゃないよ！」

律「ハァハァ…何なんだこれ…まるで前からＶ系バンドだったみたいじゃないか…」

澪「違う違う」
澪「ブルデス、グラインド、カオティックＶ系バンドだよ」


律「うわぁあぁああぁあああああああああ！！！！」ﾋﾞｼﾊﾞｼ

澪「痛い！痛い！腕がARMSみたいになってきた！」

とりあえず支援

紬「じゃあそろそろ練習始めましょう？」

梓「そうですね」

澪「なんだか知らないけど律は発狂してるみたいだから落ち着くまで私に合わせてくれ」

唯「ほーい」

律「……」

澪「１・２・３…」

ピロピロピロ

律「うわぁあぁああぁあああああああああ！！！！」

澪「っ！…なっ、何だよ律…」

律「えっ…いや…なんか今…ううん…何でもない…」

律（澪のベースが一瞬VEVITALみたいに動いた…）

澪「全く…じゃあもっかい最初からいくぞ」

澪「１・２・３…」


唯「ヴォイ！！！」


律「うわぁあぁああぁあああああああああ！！！！」

澪「何なんだ律！！さっきから！！」

律「いやいや！！！今なんか唯が！！！」

唯「そりゃーそういう曲だもん、デスボも出るよー」

律「出ないよ！！！てか今まで私らの曲で出たことないよ！！！」

梓「何言ってるんですか先輩、私達の曲の大半はシャウト曲じゃないですか…」

律「マジスか」

ピロピロピロ
ザザザザザザザザ
唯「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛！！！！」


律（放課後ティータイムってこんなだったかな…）

律（ポップ要素どこいったんだろ…）

律（てかムギのシンセ、グランドピアノにしてあるのか…）

律（余計怖いよ…）

唯「お゛お゛お゛お゛お゛お゛」
ギャギャギャギャギャ
ボボボボボボボ


律（てかこれ何て曲何だろう…）
律（私こんなの知らないよ…）

唯「かれぇえらぁあい！！！」
澪紬梓「ヴォイ！」
唯「かれぇえらぁあい！！！」
澪紬梓「ヴォイ！」


律（かれーらい？……！！）

律「これカレーのちライスだ！！！！」

澪「ふー…いやーなかなか良かったな」

唯「えへへー本当だねー」

澪「さてと、律ー、そろそろいけそうか？」

律「えっ？あ、うーんと…なんか私、曲ド忘れしちゃったみたいなんだ…」

澪「おいおい…頼むぞ本当…ほら、スコア」

律「あ、あぁ…ありがとう…」

律（えーっと…カレーのちライスは…と）

律（………）

律（BPM230…？）

律「あの…澪？…これ…」

澪「思い出したか？」

律「いや…あの…BPMがおかしいことになってる気がするんだけど…」

澪「？…前からそうだったじゃないか」

律「いや…私はそんな覚えないんだけど…まあ…それはおいといて」
律「私のドラムじゃまずこれは叩けないかな…って」

律「まず…フットの数からして私のド……」



律「ツインペダルになってるぅぅうぅうううう！！！！！！」

律「ああ！！もういいよ！！！やるよ！！やってやるよ！！！」
律「カンニバルでもブレインでも何でもさ！！！！」

紬「その意気よりっちゃん」

澪「うん、これで明日の文化祭も大丈夫そうだな」

律「文化祭！？マジで！？いや…もういいよ！！！やってやるよ何でも！！！」

「続きまして軽音部、放課後ティータイムによる演奏です」


唯「どーもー！放課後ティータイムです！！」
唯「ヴォイ！！！」
ピロピロピロ
ザザザザザザザザ
ボボボボボボボ
ダダダダダダダダ

唯「ふわふわぁあ゛あ゛！！！」
澪紬梓律「ヴォイ！」
唯「ふわふわぁあ゛あ゛！！！」
澪紬梓律「ヴォイ！」
唯「ぶちこめぶちこめマシュマロォ゛オ゛オ゛！！！」


和「こ…これは一体…」

唯「喰らえやぁああ！！！！」ﾎﾞﾝｯ

律（客席にマイクスタンド投げやがった！！）

教師「おい！！何をしてるんだ君達は！！！」

梓「うっせぇタコスケが！！！！」ﾄﾞｶﾞｼｬ

教師「ひぎぃ！」

律（教師をギターで殴りやがった！！）

澪「うわー私虐めてた奴らも見にきてるよー」
澪「これでも喰らえ」ﾎﾟｲｯ

ボワッ
生徒達「ぎゃあぁあああああああああ！！！！」

律（火炎瓶投げた！！！）

律「おっ、おい！澪！今のはやり過ぎだろ！！」

澪「いや、大丈夫だろ」
澪「こんなんで氏んだら医者いらねぇよ」

律「何言ってんの！！！？？？」

さわ子「ちょ、ちょっと！！！みんな何してるの！！！」

紬「消毒ですよ先生コラァ！！」ﾄﾞｺﾞｫ

さわ子「ぐえっ」

唯「しゃあ！！ゴミ共覚悟しろ！！！最高のライヴにしてやるよ！！！！」


律（ああ…一体どうしてこんなことに…）

…つ……

…りつ……

…律……

澪「おい！律！」

律「ん…ぁあ、なんだ私寝てたのか…」

澪「全く、練習もしないで寝るやつがあるか」

紬「りっちゃんらしいわねー」

律「悪ぃ悪ぃ！……」

律「それよりさっき夢見たんだ」

澪「夢？」

律「ああ」

律「なんか凄い夢でさー」

澪「へー、って、こら！律！練習するぞ！」

律「へいへい」


律「…あれ？」

澪「どうした律？」


律「私ツインペダルだったっけ？」

澪「何言ってるんだ律、そりゃあツインペダルだろ」
澪「だって私らブルデス、グラインド、カオティックＶ系バンドじゃないか」





律「夢だけど！！夢じゃなった！！！」

おわり

ループって怖くね？

v系はピロピロなんてできないだろ

おもろかったから俺だけは乙といっとく