395: 2018/09/04(火) 01:10:29.76 ID:FA59/l6R.net
【ラブライブ】希「ウチの喫茶店の味は」【夏】
【ラブライブ】希「ウチの喫茶店の味は」【秋】
■Scene17
カランコロン
絵里「いらっしゃいませ」
コト
絵里「メニューをどうぞ」
サッ
絵里「かしこまりました。少々おまちください」ペコリ
396: 2018/09/04(火) 01:11:05.03 ID:FA59/l6R.net
カチャカチャ
絵里「お母さん、ブレンド一つおねがい」
「はーい、了解♪」
希「…」ジー
絵里「…どう、分かった?」
希「…」コク
絵里「店員さんなんて簡単でしょ?」
希「…」フルフル
絵里「もう…希は怖がりすぎよ」
希「ぅぅ…」
絵里「はい、次は希の番」
希「…っ」ブンブン
397: 2018/09/04(火) 01:11:31.81 ID:FA59/l6R.net
「あんまり無理させたらアカンよー絵里ちゃん」
絵里「無理なんてさせてないわ。誰でもできる当たり前のことをさせようとしてるだけよ」
「誰でもできるーなんて、誰が決めたん? 人には人のできる範疇みたいなんがそれぞれにあるんよ」
絵里「…」
「今はまだ希ちゃんにそれが備わってないだけ…そーやんな?」ポンポン
希「…っ///」
絵里「…ふん」プイ
「あらー、絵里ちゃん最近ご機嫌ナナメやなぁ」
絵里「いい加減、そのエセ関西弁やめてよね」
「まだ言うのー? ええやんなぁ?」
希「…うん///」
絵里「希に悪影響与えたらどうするのよ…!」
「別に悪影響なんてないと思うけどー?」
希「ない、と思う…///」
絵里「懐いちゃってるのがもう悪影響なのよ…」
「えーウチに懐いてくれてるんー? だとしたら嬉しいわぁ~♪」スリスリ
希「///」
絵里「無理なんてさせてないわ。誰でもできる当たり前のことをさせようとしてるだけよ」
「誰でもできるーなんて、誰が決めたん? 人には人のできる範疇みたいなんがそれぞれにあるんよ」
絵里「…」
「今はまだ希ちゃんにそれが備わってないだけ…そーやんな?」ポンポン
希「…っ///」
絵里「…ふん」プイ
「あらー、絵里ちゃん最近ご機嫌ナナメやなぁ」
絵里「いい加減、そのエセ関西弁やめてよね」
「まだ言うのー? ええやんなぁ?」
希「…うん///」
絵里「希に悪影響与えたらどうするのよ…!」
「別に悪影響なんてないと思うけどー?」
希「ない、と思う…///」
絵里「懐いちゃってるのがもう悪影響なのよ…」
「えーウチに懐いてくれてるんー? だとしたら嬉しいわぁ~♪」スリスリ
希「///」
398: 2018/09/04(火) 01:11:57.64 ID:FA59/l6R.net
絵里「希、あなた家に帰らなくていいの?」
希「…」
絵里「あんまり遅くなると、家の人心配するんじゃないのかしら?」
希「…たぶん、大丈夫…」
絵里「本当…?」
「まぁまぁ、あんまり遅くなるようやったらウチが送ってあげるし、ギリギリまでいてええんよ?」
希「…うん♪」
絵里「…」
「そしたら次はコーヒーの淹れ方教えたる。ついてきてー♪」
希「…///」トコトコ
絵里「…はぁ」
……。
希「…」
絵里「あんまり遅くなると、家の人心配するんじゃないのかしら?」
希「…たぶん、大丈夫…」
絵里「本当…?」
「まぁまぁ、あんまり遅くなるようやったらウチが送ってあげるし、ギリギリまでいてええんよ?」
希「…うん♪」
絵里「…」
「そしたら次はコーヒーの淹れ方教えたる。ついてきてー♪」
希「…///」トコトコ
絵里「…はぁ」
……。
399: 2018/09/04(火) 01:12:24.65 ID:FA59/l6R.net
カランコロン
希「…っ」ペコリ
ゴト
希「…っ! …っ!」ペコペコ
絵里「…」
400: 2018/09/04(火) 01:12:51.62 ID:FA59/l6R.net
カランコロン
「ありがとうー♪ また来てなー」フリフリ
絵里「…あれじゃお客さんもどうしていいかわからないでしょ! なんでいらっしゃいませもロクに言えないの!?」ガミガミ
希「あぅ…」シュン
絵里「メニューを伺うこともできないし…お皿を割ったのだって今日何枚目!? タダじゃないのよ!!」
希「…」
絵里「希、聞いてるの!?」バン!
希「っ」ビク
絵里「あなたがこの店で働いてみたいって言うから教えてるのに、全然できないじゃない!!」
希「~~」フルフル
401: 2018/09/04(火) 01:13:19.85 ID:FA59/l6R.net
「絵里ちゃん、そのへんにしとき」ポン
絵里「お母さん…」
「希ちゃんだって頑張ってたやんなー? まだまだ慣れてへんだけやもん」
希「ぅぅ~…」プルプル
絵里「っ! そうやってすぐに泣こうとする…!」
希「ひぅ!」
「絵里ちゃん、怒らないの。よしよし、希ちゃん~♪」ナデナデ
希「~~…」
絵里「…っ」
絵里「お母さんは希に甘すぎるわ…!」
絵里「お母さん…」
「希ちゃんだって頑張ってたやんなー? まだまだ慣れてへんだけやもん」
希「ぅぅ~…」プルプル
絵里「っ! そうやってすぐに泣こうとする…!」
希「ひぅ!」
「絵里ちゃん、怒らないの。よしよし、希ちゃん~♪」ナデナデ
希「~~…」
絵里「…っ」
絵里「お母さんは希に甘すぎるわ…!」
402: 2018/09/04(火) 01:13:56.93 ID:FA59/l6R.net
カランコロン
「…あー行ってもうた…しょうがないなぁ」
希「…」
403: 2018/09/04(火) 01:14:24.42 ID:FA59/l6R.net
希「…ごめんなさい…私のせいで…」シュン
「あーあー、希ちゃんは気にせんでええよ。絵里ちゃんが癇癪起こすんはいつものことやから」
希「でも…」
「まぁあとでウチがちゃんとフォローしといたるわ。母親としてな♪」
希「お母さん…」
「ん? ウチをお母さんって呼んでみる?」
希「あ…う…///」
「あっはは、冗談やって! 希ちゃんにもちゃんとお母さんいるもんな?」
希「…うん」
「…まだ仲悪いん? お母さんと」
希「…うん」
「そっかぁ…。仲直りはできんもんかなぁ」
希「…お母さんが…私のことキライだから…」ギュ…
「そんなことないー…って言いたいとこやけど、こればっかりはいい加減なこと言えへんなぁ」
希「…」ギュ
「ん? ふふ♪」ナデナデ
希「…///」
「あーあー、希ちゃんは気にせんでええよ。絵里ちゃんが癇癪起こすんはいつものことやから」
希「でも…」
「まぁあとでウチがちゃんとフォローしといたるわ。母親としてな♪」
希「お母さん…」
「ん? ウチをお母さんって呼んでみる?」
希「あ…う…///」
「あっはは、冗談やって! 希ちゃんにもちゃんとお母さんいるもんな?」
希「…うん」
「…まだ仲悪いん? お母さんと」
希「…うん」
「そっかぁ…。仲直りはできんもんかなぁ」
希「…お母さんが…私のことキライだから…」ギュ…
「そんなことないー…って言いたいとこやけど、こればっかりはいい加減なこと言えへんなぁ」
希「…」ギュ
「ん? ふふ♪」ナデナデ
希「…///」
404: 2018/09/04(火) 01:14:51.42 ID:FA59/l6R.net
「なぁ希ちゃん、ウチ…なんでこの喫茶店やってる思う?」
希「なん…で…?」
「こうやってウチで手伝い始めてくれてるからなんとなく分かる思うけど、この店、お客さんが少ないと思わん?」
希「あ…えっと…う…うん…///」
「ええよええよ、正直な感想は大事や。本当に少ないんよ。びっくりするぐらい」
希「そうなんだ…」
「立地条件とか、この辺の客層に合わないとか、単純に味が悪いーとか色々理由はあると思うけど…」
希「味は…美味しい…と思う…///」
「お、ありがとなー♪」
「…けどまぁ、何が原因かは全く分からないんよ。こんな収入やったら中々続けることも厳しい」
希「…」
「それでもウチが続ける理由はな…お客さんを少しでも笑顔にさせてあげたいからなんよ」
希「なん…で…?」
「こうやってウチで手伝い始めてくれてるからなんとなく分かる思うけど、この店、お客さんが少ないと思わん?」
希「あ…えっと…う…うん…///」
「ええよええよ、正直な感想は大事や。本当に少ないんよ。びっくりするぐらい」
希「そうなんだ…」
「立地条件とか、この辺の客層に合わないとか、単純に味が悪いーとか色々理由はあると思うけど…」
希「味は…美味しい…と思う…///」
「お、ありがとなー♪」
「…けどまぁ、何が原因かは全く分からないんよ。こんな収入やったら中々続けることも厳しい」
希「…」
「それでもウチが続ける理由はな…お客さんを少しでも笑顔にさせてあげたいからなんよ」
405: 2018/09/04(火) 01:15:18.49 ID:FA59/l6R.net
「ウチが淹れるコーヒーを飲んで、みんなが満足してくれる」
「楽しそうに笑って話して、そして最後はそっと――背中を押してあげられるような」
「そんなお店ができたらいいなって、ずっと思ってたんよ」
希「…///」
「今も少なからず来てくれるお客さんは、みんな笑顔でこの店を出ていって――そしてたまに帰ってきてくれる」
「ウチ自身の夢、しっかり叶えられてるんかなぁ――…?」
希「…」ギュ
「ふふ…♪」
「だから希ちゃんも、そんなお客さんの一人なんやで? 笑顔になってもらわな♪」
希「うん…♪」ニコ
「楽しそうに笑って話して、そして最後はそっと――背中を押してあげられるような」
「そんなお店ができたらいいなって、ずっと思ってたんよ」
希「…///」
「今も少なからず来てくれるお客さんは、みんな笑顔でこの店を出ていって――そしてたまに帰ってきてくれる」
「ウチ自身の夢、しっかり叶えられてるんかなぁ――…?」
希「…」ギュ
「ふふ…♪」
「だから希ちゃんも、そんなお客さんの一人なんやで? 笑顔になってもらわな♪」
希「うん…♪」ニコ
406: 2018/09/04(火) 01:15:51.50 ID:FA59/l6R.net
「そうそう、その笑顔やで♪ そのスマイルをお客さんにも見せられれば完璧やよ♪」
希「あぅぅ…むずかしい…///」
「ふふ、そんなに焦ることはないー。自分のペースで頑張り♪」
希「うん…」
「まぁ絵里ちゃんは結構強く言ってくるかもしれんけどなぁ…」
希「…」
希「…絵里ちゃんは…私のこと、キライなのかなぁ…」
「んー…」
「希ちゃんは絵里ちゃんのこと、キライ?」
希「う、ううん! キライじゃ…ないよ…」フルフル
希「キライじゃない…けど…」
希「…」
希「絵里ちゃん…いつも怒ってばかり…だから…」
希「…私が…上手くできないせいで…」
希「あぅぅ…むずかしい…///」
「ふふ、そんなに焦ることはないー。自分のペースで頑張り♪」
希「うん…」
「まぁ絵里ちゃんは結構強く言ってくるかもしれんけどなぁ…」
希「…」
希「…絵里ちゃんは…私のこと、キライなのかなぁ…」
「んー…」
「希ちゃんは絵里ちゃんのこと、キライ?」
希「う、ううん! キライじゃ…ないよ…」フルフル
希「キライじゃない…けど…」
希「…」
希「絵里ちゃん…いつも怒ってばかり…だから…」
希「…私が…上手くできないせいで…」
407: 2018/09/04(火) 01:16:18.29 ID:FA59/l6R.net
「ふふ…安心してええよー。絵里ちゃんは希ちゃんのこと、嫌ってないから」
希「でも…」
「絵里ちゃんはああいう性格だから、当たりが強くなっちゃうだけなんよ」
希「そう…なの…?」
「そうやー。むしろ絵里ちゃんのあの感じからすると…」
希「…?」
「…ま、これは言わんでええかー。二人の行く末は、ウチも楽しみやからなぁ」
希「行く末…?」
「気にせんでええよー♪ あーウチもあと一人ぐらい産めばよかったわー」
希「妹…」
……。
希「でも…」
「絵里ちゃんはああいう性格だから、当たりが強くなっちゃうだけなんよ」
希「そう…なの…?」
「そうやー。むしろ絵里ちゃんのあの感じからすると…」
希「…?」
「…ま、これは言わんでええかー。二人の行く末は、ウチも楽しみやからなぁ」
希「行く末…?」
「気にせんでええよー♪ あーウチもあと一人ぐらい産めばよかったわー」
希「妹…」
……。
408: 2018/09/04(火) 01:16:46.15 ID:FA59/l6R.net
カランコロン
希「あ、あ、ありがとうございました…っ」
希「はぁー…」
「希ちゃーん、お疲れ様ー♪ そっちのテーブルにお昼ご飯用意しといたから、食べてー♪」
希「はーい…♪」
希「サンドイッチ…♪」
コト
絵里「…お疲れ様。隣、いいかしら?」
希「へっ? あ、う、うん…」
絵里「…」
希「…///」アセアセ
409: 2018/09/04(火) 01:17:13.99 ID:FA59/l6R.net
絵里「…」モグモグ
希「…っ」モグ…
絵里「…」ズズ…
希「…っ」
絵里「…」カタ
希「…~っ」ゴト
410: 2018/09/04(火) 01:17:41.02 ID:FA59/l6R.net
絵里「…希、もう少し落ち着いて食べられないの?」
希「あ、え、えと…ごめんなさい…」アセアセ
絵里「…なんで敬語なのよ」ハァ
希「え…あ…う…」
絵里「同い年でしょ? いいわよ、ため口で」
希「う、うん…」
絵里「うちでの仕事、楽しいの…?」
希「うん…たのしい…♪」
絵里「そう」
希「絵里ちゃんは…楽しいの?」
絵里「…楽しくない」
希「あ、え、えと…ごめんなさい…」アセアセ
絵里「…なんで敬語なのよ」ハァ
希「え…あ…う…」
絵里「同い年でしょ? いいわよ、ため口で」
希「う、うん…」
絵里「うちでの仕事、楽しいの…?」
希「うん…たのしい…♪」
絵里「そう」
希「絵里ちゃんは…楽しいの?」
絵里「…楽しくない」
411: 2018/09/04(火) 01:18:11.09 ID:FA59/l6R.net
希「そう、なんだ…」
絵里「私はこんなお客がこないような場所で働いていたくない。もっと、沢山の人が集まるところで誰かの役に立ちたい」
希「…」
絵里「…なに?」
希「…絵里ちゃんはすごいね」
絵里「そうかしら…? それぐらい、誰でも夢を持つ物じゃないかしら」
希「私は…そんな大きな夢持てないよ…」
絵里「何故?」
希「なぜって…私は人とお話するのも苦手だし…誰かと何かをできるなんて思わないよ…」
絵里「…じゃあ希は何でうちに来ているの?」
希「それは…」
絵里「…」
希「…」
絵里「私はこんなお客がこないような場所で働いていたくない。もっと、沢山の人が集まるところで誰かの役に立ちたい」
希「…」
絵里「…なに?」
希「…絵里ちゃんはすごいね」
絵里「そうかしら…? それぐらい、誰でも夢を持つ物じゃないかしら」
希「私は…そんな大きな夢持てないよ…」
絵里「何故?」
希「なぜって…私は人とお話するのも苦手だし…誰かと何かをできるなんて思わないよ…」
絵里「…じゃあ希は何でうちに来ているの?」
希「それは…」
絵里「…」
希「…」
412: 2018/09/04(火) 01:18:40.97 ID:FA59/l6R.net
絵里「希…あなたはもっと自信を持ちなさい」
希「自信…」
絵里「弱気でいてはダメ。自信が人を前に突き動かすの。恐怖から逃げちゃ、ダメ」
希「ぅぅ…でも…」フルフル
絵里「――私なら」
絵里「いくらでもその練習台になってあげられるから」
希「絵里ちゃん…」
絵里「だから、困ったことがあればいつでも私に相談しなさい」
希「うん…」
絵里「…それと、絵里ちゃんはやめて。なんか…くすぐったいわ」
希「え…でも…」オロオロ
「…♪」クスクス
413: 2018/09/04(火) 01:19:08.36 ID:FA59/l6R.net
カランコロン
ことり「こんにちわー♪」
「おー、ことりちゃんいらっしゃーい♪」
ことり「えへへ、遊びに来ちゃいましたぁ☆」
絵里「ことり…何しに来たの?」
ことり「えー、何しに来たのってあんまりじゃない~?」
絵里「あなたが来るとロクなことがないのよ」ハァ
ことり「ひどいっ! ことりはただ~、新しく作った衣装を絵里ちゃんに来て欲しくて~♪」ファサ
絵里「なんで私なのよ。自分で着なさい」
ことり「だって~、可愛い絵里ちゃんに着て貰いたくて~…って、あれ?」チラ
希「っ」ビク
414: 2018/09/04(火) 01:19:45.50 ID:FA59/l6R.net
ズザー!
ことり「か、可愛い…! なにこの子…!?///」ギュ
希「ふぇ…?」ガタガタ
絵里「ちょ、ことり…希に手出したら怒るわよ」
ことり「手なんか出さないよぉ…! ねぇねぇ、私が作ったこのお洋服、絵里ちゃんの代わりに着なぁい…♡」
希「え…? え…?」アセアセ
絵里「まぁ…荒療治も必要かしらね…」
希「…え!? …え!?」アワアワ
キャーーーー!!!!
……。
418: 2018/09/05(水) 01:44:29.97 ID:/OX4w1FJ.net
■Scene17.5
コト
「はい、ことりちゃんどうぞ~♪」
ことり「ありがとうございます~☆」
希「~~…っ」ガタガタ
ことり「はぁ…美味しい~…♡」
絵理「意味深ね」
ことり「そんなことないよぉ~…♡」
419: 2018/09/05(水) 01:44:57.87 ID:/OX4w1FJ.net
「あはは、希ちゃん似合っとるで~♪」
ことり「うんうん、似合ってる似合ってる~♪」
希「あぅぅ~~…」フルフル
「っていうか希ちゃんって意外に胸おっきかったんやなぁ。これは盲点やったわ…」
希「…///」
ことり「うんうんっ! 絵理ちゃんように合わせたお洋服がそのまんまぴったしだもん! 最高の逸材だよぉ~…///」ハァハァ
絵理「…というか、少しキツそうなぐらいよ。大丈夫、希…?」
希「…大丈夫…じゃない…」ウルウル
ことり「これはこれからの妄そ…洋服作りが捗りますっ! 希ちゃん希ちゃん! バストサイズ教えて~っ!!///」
希「い、いや…///」
「ことりちゃんやったら、妄想だけでサイズ間バッチリ分かりそうやけどなぁ~」アハハ
絵理「…」ハァ
ことり「うんうん、似合ってる似合ってる~♪」
希「あぅぅ~~…」フルフル
「っていうか希ちゃんって意外に胸おっきかったんやなぁ。これは盲点やったわ…」
希「…///」
ことり「うんうんっ! 絵理ちゃんように合わせたお洋服がそのまんまぴったしだもん! 最高の逸材だよぉ~…///」ハァハァ
絵理「…というか、少しキツそうなぐらいよ。大丈夫、希…?」
希「…大丈夫…じゃない…」ウルウル
ことり「これはこれからの妄そ…洋服作りが捗りますっ! 希ちゃん希ちゃん! バストサイズ教えて~っ!!///」
希「い、いや…///」
「ことりちゃんやったら、妄想だけでサイズ間バッチリ分かりそうやけどなぁ~」アハハ
絵理「…」ハァ
420: 2018/09/05(水) 01:45:26.47 ID:/OX4w1FJ.net
ジャー
希「うぅ~…」
「んー、どしたん希ちゃん? あ、結局そのお洋服、ことりちゃんからもらったんー?」
希「…無理矢理…」
「あっはは、別にええやん♪ 似合ってるし、可愛ええよー?」
希「…///」
「恥ずかしがってる顔も可愛ええなぁ~希ちゃんは♪」
希「~~!」バシバシ
「あーもー痛い痛いー♪」
421: 2018/09/05(水) 01:45:54.04 ID:/OX4w1FJ.net
希「…」ハァ
「…さすがにことりちゃんみたいなんは苦手?」
希「…苦手…」
「おー、珍しくはっきり言うたな~。ことりちゃんは嫌われもんやなぁ」クス
希「ことりちゃんは…ちょっと、ヘン…」
「ヘンはさすがに失礼やで? 個性的って言うんよ、ああいう子は♪」
希「こ、個性的…」
「と言ってもアレやで? みーんなそれぞれ個性的なんよ?」
希「え…?」
「希ちゃんやって随分個性的やでー? 希ちゃんみたいに言い換えれば、ヘンな子やよ?」
希「ヘン…」シュン
「…さすがにことりちゃんみたいなんは苦手?」
希「…苦手…」
「おー、珍しくはっきり言うたな~。ことりちゃんは嫌われもんやなぁ」クス
希「ことりちゃんは…ちょっと、ヘン…」
「ヘンはさすがに失礼やで? 個性的って言うんよ、ああいう子は♪」
希「こ、個性的…」
「と言ってもアレやで? みーんなそれぞれ個性的なんよ?」
希「え…?」
「希ちゃんやって随分個性的やでー? 希ちゃんみたいに言い換えれば、ヘンな子やよ?」
希「ヘン…」シュン
422: 2018/09/05(水) 01:46:20.79 ID:/OX4w1FJ.net
「あー、あー、そんな落ち込まんでも…。別に希ちゃんだけやなくて、ウチもだから安心しー♪」
希「お母さんも…?」
「そやー。こんないい加減な関西弁使ってるん、ウチだけやでー?」
希「そうなの…?」
「きっと本場の関西言ったら袋だたきに合うわ…怖いなぁー」
希「…それじゃあ、なんで関西弁なの…?」
「うーん…」
「まぁ、希ちゃんになら言ってもええかー…」
希「…?」
「ウチもな、本当は臆病モンなんよ――?」
希「お母さんも…?」
「そやー。こんないい加減な関西弁使ってるん、ウチだけやでー?」
希「そうなの…?」
「きっと本場の関西言ったら袋だたきに合うわ…怖いなぁー」
希「…それじゃあ、なんで関西弁なの…?」
「うーん…」
「まぁ、希ちゃんになら言ってもええかー…」
希「…?」
「ウチもな、本当は臆病モンなんよ――?」
423: 2018/09/05(水) 01:46:48.73 ID:/OX4w1FJ.net
希「…ウソ」
「ウソやないってー。本当も本当ー。いっつもガクガク震えてるんやよー?」
希「…絶対ウソ」
「疑り深いなぁ希ちゃんは~…」
希「…」ジー
「ふふ…」
「――ウチの関西弁はな、ウチ自信を守る魔法の言葉なんよ」
「ぶっきらぼうに喋って、ふてぶてしく笑って、誰にも負けないように自分を誤魔化す…偽りの魔法」
「それが――ウチの言葉」
「ウソやないってー。本当も本当ー。いっつもガクガク震えてるんやよー?」
希「…絶対ウソ」
「疑り深いなぁ希ちゃんは~…」
希「…」ジー
「ふふ…」
「――ウチの関西弁はな、ウチ自信を守る魔法の言葉なんよ」
「ぶっきらぼうに喋って、ふてぶてしく笑って、誰にも負けないように自分を誤魔化す…偽りの魔法」
「それが――ウチの言葉」
424: 2018/09/05(水) 01:47:15.38 ID:/OX4w1FJ.net
希「…」
「…――なんて、ちょっとカッコ良く言ってみたけど…やっぱりウソっぽいかなぁ?」
希「…」
「ふふ…♪」
「希ちゃんも真似してみる――?」
……。
425: 2018/09/05(水) 01:47:42.91 ID:/OX4w1FJ.net
カランコロン
ことり「希ちゃぁ~~ん…! 新しいお洋服作ってきたよぉ~…♡」
「ことりちゃん、いらっしゃーい♪」
ことり「あれぇー? 希ちゃんはぁ~…?」キョロキョロ
絵理「すっかり希をターゲットにしたのね…」ハァ
ことり「だってぇ~! あんなに可愛いんだもん~~!!///」ハァハァ
絵理「そういう変O的発言はやめてもらえる?」
ことり「えー…? 大体絵理ちゃんがそっけない態度なのがいけないんだよぉ…」ムー
絵理「そんなの当たり前でしょうが…」
ことり「いーもんいーもん、希ちゃんに着てもらうからぁ~…♡」
426: 2018/09/05(水) 01:48:09.86 ID:/OX4w1FJ.net
希「…っ」コソコソ
ことり「あーいたぁ~!」
希「っ」ビク
ことり「希ちゃ~ん! ことりの作ったお洋服着てみてぇ~…♡」
希「…///」
希「…」スーハー
427: 2018/09/05(水) 01:48:37.24 ID:/OX4w1FJ.net
希「う、ウチ…も…着たくないー…」
ことり「へ?」
絵理「え…?」
「…♪」
希「///」アセアセ
希「ウチはイヤや…そんなん…///」カァー
428: 2018/09/05(水) 01:49:04.04 ID:/OX4w1FJ.net
ことり「…………かっわいぃぃぃぃぃ―――――っっ!! 何ソレぇぇぇぇぇ―――――!!?///」ドバー
希「ひぅ!?」ビク
ことり「ななな、なんで関西弁になったの急に!? え? え? 絵理ちゃんのお母さんの真似!? そうなの!? どうなの!? 最高すぎるよ希ちゃん!! もう一回! もう一回ことりに聞かせてぇ~~~!!!!///」ハァハァ
希「あぅぅ~~~っ///」ブンブン
絵理「お母さん…っ! 変な入れ知恵したんじゃないでしょうね…!?」ギロ
「あっはっはっは! 希ちゃんめっちゃ可愛いわぁ~~!!!」バンバン!
……。
429: 2018/09/05(水) 01:49:33.60 ID:/OX4w1FJ.net
コト
絵里「懐かしいわね、この店で三人揃うなんて…」
ことり「そうだねぇ…。昔は三人で色々したねぇ♪」
希「主に、私が二人に振り回されてただけのような気もするけど…」
絵里「二人にじゃ無くてことりに、ね」
ことり「絵里ちゃんひどいっ!」
絵里「事実でしょ」
希「どっちもどっちかなぁ…」
430: 2018/09/05(水) 01:50:14.57 ID:/OX4w1FJ.net
海未「…あ、あれはどういう構図なのでしょうか…?」ジー
穂乃果「穂乃果も分からないよぉ…」ジー
海未「一見穏やかにも見えますけど…どことなく緊張感が…」アセアセ
穂乃果「や、やめてよ海未ちゃん…! ケンカが始まっちゃうとか…!?」アワアワ
海未「それは言い過ぎかもしれませんけど…あの絵里という人の強面は…」ガタガタ
穂乃果「な、なんか凄みがあるよね…」ブルブル
海未「な、何が起こっても対応できるように、いつでも出ていけるようにしなければ…」
穂乃果「う、海未ちゃん…そんな頼り甲斐あるキャラだったっけ…?」
431: 2018/09/05(水) 01:50:41.74 ID:/OX4w1FJ.net
ズズ…
絵里「…賑やかね」
希「なんか、ごめん…」
絵里「なんだか…あの頃の風景が蘇るみたいだわ」
ことり「…そうだね♪」
希「…うん」
432: 2018/09/05(水) 01:51:11.14 ID:/OX4w1FJ.net
絵里「煮え切らない希の世話を焼き、滅茶苦茶なことりの無茶振りをかわし、母のいい加減な関西弁に文句を言っていたあの頃…」
ことり「滅茶苦茶はあんまりだよぉ~…!」
希「…」クス
絵里「そんな風景が、ここにはある気がする――」
希「――…うん」
絵里「希…いつの間にか成長したわね」
433: 2018/09/05(水) 01:51:37.34 ID:/OX4w1FJ.net
希「うん…」
希「私、成長したと思う…」
希「えりちのおかげで…自信もついたし…」
希「今では立派に、えりちのお母さんの代わりを出来てる気がする」
絵里「そうね…」
絵里「母も、天国で希の姿を見て安心してるんじゃないかしら…?」
希「そう…だといいなぁ」
絵里「――それでも、私はあなたをここから連れ出したい」
434: 2018/09/05(水) 01:52:07.13 ID:/OX4w1FJ.net
希「えりち…」
絵里「…変わらない」
絵里「本当にあの頃と、何も変わらない…」
絵里「お母さんが造り上げた喫茶店の風景、そのままだわ…」
絵里「希、あなたはいつまで…この喫茶店に囚われてるつもりなの――?」
希「…」
435: 2018/09/05(水) 01:52:35.15 ID:/OX4w1FJ.net
絵里「母の口真似をして、母と同じように喫茶店を経営して、母の夢を追っている――」
絵理「娘の私からしたらそれは嬉しいことなのかもしれない」
絵理「母の空気をいつまでも感じられるこの店が残るのは、とても感慨深い」
絵理「けど、だからといってその母の幻影をあなたに背負わせるつもりはない」
絵理「…希は成長した」
絵理「きっと、一人でも立って歩けるぐらいに大人になった」
絵理「でも、あなたはここに囚われている限り…一歩も前へ進めない」
絵理「希の本質は、いつまでもあの頃のまま――」
絵理「内気で弱気で、臆病な希のまま――」
希「…」
436: 2018/09/05(水) 01:53:03.15 ID:/OX4w1FJ.net
絵理「その責任は私にもある…」
絵理「私が希の思うままに、やりたいように…この喫茶店を任せてしまったから」
絵理「ことりにお願いして、色んな面倒も見て貰った」
絵理「知りうる限りのコネを使って、最大限サポートした」
絵理「…でもそれは間違いだった」
絵理「私は…いずれ希が母とは違う夢を持って、新しい道を進んでくれることを願っていた」
絵理「けど、ここまで母の幻影を追うことになるとは…それこそ夢にも思わなかった…」
絵理「希…本当のあなたは一体どこにいるの…?」
絵里「希はいつまでも…母の夢の中にいる…」
437: 2018/09/05(水) 01:53:30.50 ID:/OX4w1FJ.net
希「私は…」
希「私…」
希「ウチは…」
希「ウチの夢は――…」
穂乃果「――希ちゃんは希ちゃんですっっ!!!」
438: 2018/09/05(水) 01:53:57.44 ID:/OX4w1FJ.net
希「――っ」
絵理「…な、なによ急に…」
絵里「関係ない人間が口を挟まないで頂戴…!!」
穂乃果「急じゃありませんっ! 関係なくありませんっ! ずっと聞いてましたっ! 沢山聞きましたっ! えりちさんの想いっ!!」
絵理「えりちって…あなたにその名前で呼ばれる覚えはないわ…!」
穂乃果「…っ」
439: 2018/09/05(水) 01:54:24.79 ID:/OX4w1FJ.net
穂乃果「…穂乃果、まだ希ちゃんと知り合ったばかりだから、そんなに希ちゃんのことは分からないです…」
穂乃果「でも、希ちゃんは…希ちゃんだから…!」
穂乃果「今、私達がいる喫茶店にいるこの希ちゃんが全てなんです!」
穂乃果「過去の希ちゃんがどういう人なんかは興味ありませんっ!」
穂乃果「希ちゃんは夢の中になんかいません!」
穂乃果「…昔の幻影を追っているのは絵理さんの方です!」
穂乃果「希ちゃんじゃない…希ちゃんであった別の人を、今でも追っているだけです…っ!!」
希「穂乃果ちゃん…」
ことり「…」
440: 2018/09/05(水) 01:54:51.74 ID:/OX4w1FJ.net
絵理「…何よ、それ」
絵理「私が…」
絵理「私が本当の希のことを見ていないとでも…?」
絵里「…希の幻影を追っているですって…?」
絵理「いつでも隅っこで震えて、誰とも話をしようとしなかった弱々しい希を知っているのは…私だけよ…!」
絵理「私が、どれだけ希の為にしてきたか…!」
絵理「どれだけ希の傍で支えてきたか…!」
絵理「あなたなんかに分からないでしょ…ッ!!」
441: 2018/09/05(水) 01:55:23.12 ID:/OX4w1FJ.net
穂乃果「分かりませんっ!」
穂乃果「そんな希ちゃんは、穂乃果は知りませんっ!!」
絵理「だったら口を挟まないでって言ってるでしょ…ッ!!」
穂乃果「――だってっ!!」
穂乃果「…今の希ちゃんは…すごく優しくて、強くて…」
穂乃果「みんなの頼りになるお姉さんなんだもん…」
穂乃果「そんなの…知らないよ…」
442: 2018/09/05(水) 01:55:56.21 ID:/OX4w1FJ.net
穂乃果「絵理さんのお母さんの真似なのかもしれない」
穂乃果「この喫茶店でやってることも同じなのかもしれない」
穂乃果「それでも――…」
穂乃果「…穂乃果にとっては、それが希ちゃんだもん」
穂乃果「みんなだってそう…」
穂乃果「穂乃果の大好きな…希ちゃんなんだもん…」
穂乃果「うう…」
穂乃果「うわぁぁぁぁ~~ん!!」ボロボロ
443: 2018/09/05(水) 01:56:56.07 ID:/OX4w1FJ.net
希「あ…ちょ、穂乃果ちゃん…」ギュ
穂乃果「うわあああ~~~~~~ん!!」ボロボロ
希「そんな、泣くことないやん…ほら…」
穂乃果「だってぇ…だってぇ…!!」ボロボロ
希「よしよし…ウチは大丈夫やから…」ナデナデ
絵理「…っ」
絵理「…なんなのよ…」
絵理「あなたが…希の何を知っているというのよ…っ!」
海未「――そうですね…私達は希さんのことをよく知りません」
444: 2018/09/05(水) 01:57:26.07 ID:/OX4w1FJ.net
絵理「あなたは…」
海未「私は…このお店のお客その一、という感じでしょうか」ニコ
海未「…私達はあくまでもお客なので、そのような立ち入ったことは分かりませんし…ましてや、興味もありません」
海未「ですが…それは希さんも同じ」
海未「極端な話をしてしまえば、私達の身の上話のことなどどうでもいいのです」
海未「けれど、それでも――今ここにいる希さんに惹かれて…私のようなお客さんがやってきているのです」
海未「そして、希さんにとってはどうでもいい話かもしれない私達の話に耳を傾けてくれる」
海未「あるいは――そっと…傍にいてくれる」
海未「…そんな希さんが、みんな好きなのですよ」
海未「過去にどんな希さんの姿形があったとしても、それは過去の物」
海未「絵理さんの望む形を、希さんが受け入れる必要はありませんよ」
445: 2018/09/05(水) 01:57:57.17 ID:/OX4w1FJ.net
絵理「…」
絵理「…私が望む…希の形…」
絵理「でも、それは――…」
ことり「ふふ…♪ 今日は絵理ちゃんの負けかなぁ?」
絵理「ことり…」
446: 2018/09/05(水) 01:58:25.45 ID:/OX4w1FJ.net
ことり「絵理ちゃんが希ちゃんに理想を求めている気持ちは分かるけどね」
ことり「ずっと絵理ちゃんが傍に居たのを、ことりは見ていたし…それを応援する側でもあった」
ことり「けど、そろそろ独り立ちさせてあげてもいいんじゃないかなぁ…?」
絵理「…私は、希を自由にさせたくて…」
絵理「母の幻影を背負わせたくなくて…っ!」
ことり「――それが押しつけなんだよ」
447: 2018/09/05(水) 01:58:53.42 ID:/OX4w1FJ.net
ことり「絵理ちゃんがさせようとしてることは、もしかしたら希ちゃんにとってはいいことなのかもしれない」
ことり「いつまでも希ちゃんをここに縛り付けるのは可哀想だなと、私も思った」
ことり「だから絵理ちゃんに手を貸した」
ことり「けど、何をどう望むかは…希ちゃん次第」
絵理「…っ」
ことり「まぁ最初はどうなるかなと思ったんだけど、やっぱり新しい出会いは変化を生むのかなぁ…?」チラ
穂乃果「うぅ…っ! うぅ…!」ボロボロ
希「ほーら、そろそろ泣きやみ…」ナデナデ
448: 2018/09/05(水) 01:59:22.68 ID:/OX4w1FJ.net
ことり「特にあの子が、大きな変化をもたらしてるような気はするけどー…♪」クスクス
ことり「それに私も――」
ことり「穂乃果ちゃんのあんな激しい姿見たら…味方したくなっちゃうよぉ…♡」ハァハァ
海未「…」サササ…
ことり「海未ちゃんもだよぉ~♡」ガシ
海未「ひぃ!?」
絵理「…」
希「ほらほら、穂乃果ちゃん…もう落ち着いたやろ?」
穂乃果「…うん…」グス
希「ちょっとごめんな…?」
穂乃果「ぁ…」
449: 2018/09/05(水) 01:59:50.32 ID:/OX4w1FJ.net
希「えりち…」
絵理「…なによ」
希「…ウチはえりちに感謝してるんよ」
希「子供の頃から、ウチのことを面倒見てくれたこと…」
希「どんなに辛いときでも、傍で慰めてくれたこと…」
希「いつも怒っていながらも、内心は優しく色々なことを教えてくれたこと…」
希「どれも、ウチにとっては大事な思い出…」
絵理「…」
450: 2018/09/05(水) 02:00:19.40 ID:/OX4w1FJ.net
希「お母さんとのことも、ウチは一生忘れへん」
希「行き場を失ったウチのことを置いてくれて、一つも嫌な顔をせずに面倒見てくれた…最高のお母さんや」
希「だから、この喫茶店はウチの家そのもの」
希「このお店をあの時のまま、変わらずに残して置いてくれたえりちには感謝しかない」
希「ウチは…お母さんの意思を継ぐことはもう、当たり前のことだとおもったんよ」
希「それは、囚われてるとかそういうことやない」
希「言ってみれば…恩返しみたいなもん」
希「ウチのことを育ててくれた、ウチなりのお母さんへの感謝の表れなんよ」
451: 2018/09/05(水) 02:00:47.96 ID:/OX4w1FJ.net
希「だからな…えりち」
希「ウチにもう少しだけ時間を与えて欲しい」
希「いつまでかは分からない」
希「もしかしたら、相当長い時間が必要かもしれん」
希「けどそれでも、待って欲しい」
絵理「…もう私は、長い時間待たされたつもりよ」
希「…うん」
希「えりちには迷惑ばっかりかけてる」
希「本当、ウチってダメやね…」クスクス
452: 2018/09/05(水) 02:01:15.93 ID:/OX4w1FJ.net
希「それでも…」
希「いつか、自分の足でこの店を出る…その時まで…」
絵理「希…」
穂乃果「希ちゃん…」
……。
453: 2018/09/05(水) 02:01:46.34 ID:/OX4w1FJ.net
カランコロン
絵里「…」クル
絵理「…希」
真姫「――」
454: 2018/09/05(水) 02:02:14.31 ID:/OX4w1FJ.net
絵理「っ…あなたは…?」
真姫「…っ」クル
カツカツ
絵理「…」
……。
462: 2018/09/06(木) 01:46:02.23 ID:QyvL02j5.net
■Scene18
コト
穂乃果「…そっか」
希「…」
穂乃果「希ちゃん、子供の頃は色々大変だったんだね…」
希「うん…」
穂乃果「…もう一杯、飲む?」
希「…お願いするわ」
463: 2018/09/06(木) 01:46:29.02 ID:QyvL02j5.net
ズズ…
希「…相変わらずまっずいなぁ」クス
穂乃果「ひどいよぉ…これでも少しは上手くなったんだよ…?」
希「まぁ、ウチも前は似たようなもんやったけど…」
穂乃果「なんか、それも意外だなぁ…」
希「ウチがこの店でちゃんとやれるようになったのなんて、つい最近のことなんやで?」クス
穂乃果「へぇ…」
希「それこそ、ほんの少し前までは…えりちに何言われてもしょうがない甘えんぼうのウチやった気がする」
穂乃果「甘えんぼうの希ちゃんかぁ…それはそれで見てみたいけど…♪」
希「見たら失望するでー?」クス
希「本当に…何も出来ない子供やったからなぁ…」
穂乃果「…」
464: 2018/09/06(木) 01:46:56.52 ID:QyvL02j5.net
希「でも…穂乃果ちゃんがこの店に来るようになった辺りからかなー?」
穂乃果「穂乃果?」
希「うん。その頃から…なんか色々変わって行った気がする」
穂乃果「そんな…穂乃果なんか、ただ希ちゃんとお喋りしてただけなのに…///」
希「それが良かったーってのはあるかもなぁ?」
希「穂乃果ちゃん、なーんも考えないでとにかく突っ走るだけやったから…ウチも気楽に付き合えたし」クス
穂乃果「むー…バカにしてるー」
希「そんなことないよ、それが穂乃果ちゃんの良さやもん♪」
穂乃果「…」ムー
希「…♪」クスクス
希「あとは――雨の日にふらっと来てくれるあの人のおかげもあるかなぁ…」
穂乃果「穂乃果?」
希「うん。その頃から…なんか色々変わって行った気がする」
穂乃果「そんな…穂乃果なんか、ただ希ちゃんとお喋りしてただけなのに…///」
希「それが良かったーってのはあるかもなぁ?」
希「穂乃果ちゃん、なーんも考えないでとにかく突っ走るだけやったから…ウチも気楽に付き合えたし」クス
穂乃果「むー…バカにしてるー」
希「そんなことないよ、それが穂乃果ちゃんの良さやもん♪」
穂乃果「…」ムー
希「…♪」クスクス
希「あとは――雨の日にふらっと来てくれるあの人のおかげもあるかなぁ…」
465: 2018/09/06(木) 01:47:28.66 ID:QyvL02j5.net
穂乃果「え、なにそれ? だれだれ?」ワクワク
希「多分穂乃果ちゃんよりも前からの常連さんやで? 本当にたまーにやってきて色んなことを話してくれるお客さんなんよ」
穂乃果「へぇ~…」
希「ウチもその人が来るときは必ず、横に座って一緒にコーヒー飲んでたりするんやけど…」
穂乃果「…♪」ニヤニヤ
希「な、なにー…?」
穂乃果「…希ちゃん、その人のこと好きなんでしょー?」
希「はぁ!?」
466: 2018/09/06(木) 01:48:07.87 ID:QyvL02j5.net
希「な、ないないー! ただのお客さんやでー? 絶対ないない」フリフリ
穂乃果「動揺してる~! 必氏に否定するのが怪しい~!!」
希「あ、怪しくなんかないー!///」
穂乃果「希ちゃん視線が泳いでるよー? 穂乃果の目、じっと見れるー…?」クス
希「う…み、みれるに決まってるやろー?」
穂乃果「へぇ~…」ジー
希「あぅ…と、とにかく! この話はおしまい! お仕事するでー!!///」バッ
穂乃果「あっ! ずるーい!!」
スタスタ…
希「もう…穂乃果ちゃんは…///」
穂乃果「動揺してる~! 必氏に否定するのが怪しい~!!」
希「あ、怪しくなんかないー!///」
穂乃果「希ちゃん視線が泳いでるよー? 穂乃果の目、じっと見れるー…?」クス
希「う…み、みれるに決まってるやろー?」
穂乃果「へぇ~…」ジー
希「あぅ…と、とにかく! この話はおしまい! お仕事するでー!!///」バッ
穂乃果「あっ! ずるーい!!」
スタスタ…
希「もう…穂乃果ちゃんは…///」
467: 2018/09/06(木) 01:48:35.71 ID:QyvL02j5.net
穂乃果「ちぇー、その人実際に見てみたいなぁー…」
希「…」
希「でも本当に…穂乃果ちゃんたちがキッカケを与えてくれたんよな」
希「――ありがとう…♪」
穂乃果「ん?」クル
468: 2018/09/06(木) 01:49:05.83 ID:QyvL02j5.net
カランコロン…
穂乃果「あ、いらっしゃいませー…♪」
穂乃果「って」
にこ「…穂乃果」
にこ「やっぱりここにいたわね」
穂乃果「にこちゃん…」
希「…にこっち、いらっしゃい。随分、遅かったんやない?」
469: 2018/09/06(木) 01:49:32.27 ID:QyvL02j5.net
コト
にこ「…迷惑掛けたわね」ズズ…
希「ううん、ウチはなーんも迷惑しとらんよ」
希「…むしろ、穂乃果ちゃんには感謝しか無いわ♪」
にこ「仕事の邪魔ばかりしてたんじゃないの?」
希「んー…まぁそれは否定せんわ」
穂乃果「希ちゃんっ!? 穂乃果あれだけ働いてたのに…!?」
希「別にお願いした訳やないしなぁ。第一、穂乃果ちゃんのせいでどれだけの被害が出たことか…」
穂乃果「ひっど!! そんな言い方ないんじゃないー!?」
希「事実やし♪」クス
にこ「…はぁ。やっぱり穂乃果は穂乃果ね」
穂乃果「ふーんっ!」プイ
希「ふふ…♪」
470: 2018/09/06(木) 01:49:59.03 ID:QyvL02j5.net
穂乃果「…で、にこちゃんは何で来たの!?」
にこ「決まってるでしょ」
にこ「…あんたを連れ帰るためよ」
穂乃果「ぇ…」
希「…」
穂乃果「それってつまり…」
にこ「――好きよ、穂乃果」
にこ「決まってるでしょ」
にこ「…あんたを連れ帰るためよ」
穂乃果「ぇ…」
希「…」
穂乃果「それってつまり…」
にこ「――好きよ、穂乃果」
471: 2018/09/06(木) 01:50:26.87 ID:QyvL02j5.net
にこ「結婚しましょう」
穂乃果「――」
ギュ…
472: 2018/09/06(木) 01:50:53.84 ID:QyvL02j5.net
穂乃果「にこちゃん…っ!」
にこ「…遅くなってゴメン」
穂乃果「ううん…!」
穂乃果「穂乃果も、ワガママ言ってごめんなさい…っ!!」
にこ「穂乃果が家を飛び出して…最初はあほのか! なんて怒ったりするだけで、特別捜したりしようなんて思わなかったんだけど…」
にこ「すぐに穂乃果の存在の大きさを感じたわ」
にこ「いなくなって、私の心の中にぽっかりと穴が空いたような気分だった…」
にこ「本当にいつのまにか…私の中で穂乃果は大切な存在になっていたわ」
473: 2018/09/06(木) 01:51:30.74 ID:QyvL02j5.net
にこ「…私はヒドイ女よね」
にこ「こんな素敵な子に猛烈アタックされてるのに、返事を出さず待ってろなんて言うんだから…」
にこ「本当にゴメン」
穂乃果「ううん…っ!」
穂乃果「にこちゃんが…好きって言ってくれるなら…全然構わないよ…っ!」
にこ「…」
パコ
にこ「穂乃果」
にこ「この指輪――受け取ってもらえる?」
474: 2018/09/06(木) 01:52:02.26 ID:QyvL02j5.net
穂乃果「…っ」
穂乃果「…はいっ!」
希「…何もこんなとこで一世一大の告白劇繰り広げんでもなぁ///」
……。
475: 2018/09/06(木) 01:52:39.07 ID:QyvL02j5.net
穂乃果「…お騒がせしましたっ!!///」
希「いやいや、別にええよー」フリフリ
希「…まぁなんというか、貴重なもん見れたわ♪」
穂乃果「うぅ…恥ずかしいぃ~…///」カァー
希「まぁこの間のウチらのごたごたのことといい、お互い様という感じやけどな…」クス
穂乃果「あ…そう、だね」クスクス
希「しかし、随分短い期間だった筈やのに…なんだか偉い長かった気がするわ」
穂乃果「本当だねぇ…。あっという間だったような気もするけど、なんだか長い時間働いていたような気もするよ」
希「不思議なもんやね」クスクス
穂乃果「あはは…♪ あ、でもここで働くのはすっごい楽しかったよ!」
希「ウチは楽しいだけじゃなく面倒ごとの方が多かった気がするけどなー」ハハハ
穂乃果「希ちゃんひどいっ!!」
希「まぁまぁ、それもこれも楽しい思いでやん♪」
穂乃果「うん…♪」
476: 2018/09/06(木) 01:53:06.78 ID:QyvL02j5.net
ファサ
穂乃果「今まで着ていた希ちゃんのお古の制服…もうこれに袖を通すこともなくなっちゃうのかぁ」
希「…別にいつでも着てもいいんやで?」
穂乃果「ん…それは遠慮しておくよ」
希「…」
穂乃果「ごめんね、本当は洗って返したいんだけど…もうあんまり、この店には来れないと思うから――」
希「…そうやね」
477: 2018/09/06(木) 01:53:35.37 ID:QyvL02j5.net
穂乃果「だから、はい…」
穂乃果「今までありがとうございました…っ」ペコリ
希「うん…こちらこそ♪」ギュ…
穂乃果「あ、その…匂いとか嗅がないでね…?///」
希「…ことりちゃんに上げたらさぞ喜びそうやんな」クスクス
穂乃果「そ、そんなことしたら穂乃果怒るからねっ!!///」
希「…♪」クスクス
穂乃果「…♪」クスクス
478: 2018/09/06(木) 01:54:05.17 ID:QyvL02j5.net
希「穂乃果ちゃん、幸せにな…♪」
穂乃果「ありがとう…」
穂乃果「希ちゃんも、幸せを掴んでね…♪」
穂乃果「必ず――」
希「うん…っ♪」
穂乃果「じゃあねっ!!」
479: 2018/09/06(木) 01:54:31.73 ID:QyvL02j5.net
カランコロン…
希「…」
希「…」ハァ
希「――また一人ぼっち、かぁ」
480: 2018/09/06(木) 01:54:59.29 ID:QyvL02j5.net
ズズ…
希「ぬるいなぁ…」
希「…」
希「…///」クンクン
……。
485: 2018/09/07(金) 01:05:46.31 ID:z/q3xak9.net
■Scene19
ザァー…
希「…」
カランコロン
希「いらっしゃいませー♪」
希「…待ってたよ♪」ニコ
486: 2018/09/07(金) 01:06:22.06 ID:z/q3xak9.net
コト
希「え? なんで来るの分かったかって? 雨が降ったら必ず来てくれるやんー」
希「そんなの気にしてなかったって? 嘘やん…」
希「もうウチの中では雨の日の常連思ってるからなー」
希「これからも来てくれな困るんよ?」
希「え? そりゃ…売り上げ的な意味やで? 雨の日は売り上げ落ちるからな―」
希「…元からいないとか言うのやめてくれるー?」
487: 2018/09/07(金) 01:06:51.12 ID:z/q3xak9.net
ザァー…
希「――隣り行っても、ええ?」
希「まぁまぁ、いつものことやん? サボりもの同士ー♪」クス
希「今日はサボりじゃなくて休み? めっずらしー」
希「お仕事そう大変そうやったから、たまには…な♪」
希「…あれ? じゃあわざわざ足運んでくれたんー?」
希「ついでなぁー、ウチの優先度なんてそんなもんやんなー」
希「ありがと…♪」
488: 2018/09/07(金) 01:07:18.36 ID:z/q3xak9.net
ズズ…
希「少しは元気になったんじゃないかって? …んー、どうやろ?」
希「むしろ、今は空元気な気もするんやけど…」アハハ
希「前来たときの方が顔色悪かった? ウチ、そんなやったんか…」
希「あんなー? キミがこない間に結構色んなことがあったんよ」
希「すっごい元気な若い女の子がお店で働いてくれてたんよー?」
希「嘘やないって、住み込みでなぁー♪」
希「あ、ちょっと鼻伸びてるでー。若い女の子に反応したやろーやらしー」
489: 2018/09/07(金) 01:07:46.24 ID:z/q3xak9.net
ザァー
希「まぁ、ちょっと前に辞めちゃったからもういないんやけど…」
希「本当に台風みたいな子やったで…」
希「きっと、ウチが元気になったんはその子の影響があるかもなぁ」
希「うん、良い子やったよ♪」
希「にこっちが羨ましいわ…」
希「あ、なんでもないよーこっちの話♪」
490: 2018/09/07(金) 01:08:14.69 ID:z/q3xak9.net
ザァー…
希「…今まで、意識的にそんなに人とは深く関わらないようにしてきたんやけど」
希「何がきっかけで変わるかなんて、本当分からんもんやね…」
希「出会いってのは面白いなぁ…♪」
希「んー?」
希「勿論、キミとの出会いもそんな中の一つやと思うよ♪」ポフ
希「…ふふ。ごめん、ちょっと距離感近すぎたかもね」
491: 2018/09/07(金) 01:08:47.54 ID:z/q3xak9.net
ザァー…
希「キミは? 最近の調子はどうなん?」
希「あはは、元気なのはいいけど、あんまり調子に乗りすぎたらアカンよー?」
希「――きっとキミも、辛いことを隠して人と接するタイプやと思うから」
希「何かあったらウチに、話してくれていいんよ…?」
希「ウチにその資格があればやけど…」
希「…うん、考えといて♪」
492: 2018/09/07(金) 01:09:15.74 ID:z/q3xak9.net
ズズ…
希「どう? 美味しい?」
希「美味しいやろ? ふふ、最近なんか…自分の味に自信もてるようになってきたかもしれへんわ」
希「自惚れるなって? あっはは♪」
希「うん…それは大丈夫やよ」
希「自分に自惚れなんかしたら、怒られちゃうもん…」
希「キミにも――ね?」
493: 2018/09/07(金) 01:09:44.48 ID:z/q3xak9.net
ザァー…
希「最近、やたら時間の流れが早くなってる気するわ…」
希「なんでもかんでもあっという間…。学生時代が懐かしいわ」
希「え? ウチの学生時代に興味あるってー? やめやめ、ロクに面白くない話やよー?」
希「ウチなんか大概のネクラやったからなぁ。華々しい学園生活なんてこれっぽっちも送れてへん」
希「まぁそれでもウチが今こうしてられるのは、友人のおかげなんやけどなぁ」
希「友人? …ふふ、秘密ー。教えたらまた鼻伸ばしそうやし♪」
494: 2018/09/07(金) 01:10:23.51 ID:z/q3xak9.net
ザァー…
希「あの頃は、なんであんなにも時間の進みが遅かったんやろなぁ…」
希「ウチ自身が止めてたんかなぁ――」
希「え? 誰でもそういうもん?」
希「そっか…キミもだったんやね…うんうん」
希「必氏に否定する姿は怪しいなぁー」クスクス
495: 2018/09/07(金) 01:11:22.77 ID:z/q3xak9.net
ザァー…
希「それにしても、最近の学生のトレンドは何なんやろなぁ?」
希「――スクールアイドル?」
希「へぇ、そんなのが流行ってるんか」
希「わ、すご…めっちゃ本格的に歌って踊ってるやん…」
希「こういうのに打ち込めてたら、もっと変わってたんやろうけどなぁ…」
希「アイドル始めようなんて子、中々いないよなぁ」
希「ウチ? 無理やってー、無理無理。後ろの方でサポートするのが関の山やで…」
496: 2018/09/07(金) 01:12:02.16 ID:z/q3xak9.net
サァー…
希「…雨、弱くなってきたかな?」
希「…そか、また強くならないうちに帰った方がええわな」
希「次はまた仕事サボって来るんかなぁ…?」
希「あはは、冗談やって♪」
希「…いつでも待っとるよ♪」
希「いつでもウチは、ここで待ってる――」
497: 2018/09/07(金) 01:12:44.55 ID:z/q3xak9.net
カランコロン
サァー…
……。
500: 2018/09/08(土) 00:15:35.24 ID:adyP8p+a.net
■Scene20
コポポ…
コト
希「…」
ズズ…
希「美味しい…」
希「うん…この味なら自信を持って出せるわ♪」
501: 2018/09/08(土) 00:16:06.94 ID:adyP8p+a.net
希「…」
希「短い時間やったけど、穂乃果ちゃんと一緒に色々やってたから…なのかなぁ」ズズ
希「…穂乃果ちゃんの作るコーヒーの味は壮絶やったけど」クス
希「今頃、にこっちと仲良くやってるんやろなぁ…」
穂乃果『のっぞみちゃーんっ!』
希「…」ハァ
希「こんな小さな喫茶店やのに、随分広く感じるなぁ――…」
502: 2018/09/08(土) 00:16:36.75 ID:adyP8p+a.net
カラン…コロン…
希「…」ハァ
花陽「…」
花陽「…あ、あの…」フルフル
希「へ?」クル
花陽「っ」ビク
503: 2018/09/08(土) 00:17:05.16 ID:adyP8p+a.net
希「え…い、いつの間に中に…? お客さん…?」
花陽「…っ」カタカタ
希「お姉さん…というより、お嬢ちゃん…?」
花陽「え、と…」フルフル
希「いやぁ、でもその胸の大っきさでお嬢ちゃんってこともないー…?」
花陽「はぅ…///」
希「でも最近の子の発育の良さは侮れんしなぁ…」
花陽「ふぇぇ…///」カァー
花陽「…っ」カタカタ
希「お姉さん…というより、お嬢ちゃん…?」
花陽「え、と…」フルフル
希「いやぁ、でもその胸の大っきさでお嬢ちゃんってこともないー…?」
花陽「はぅ…///」
希「でも最近の子の発育の良さは侮れんしなぁ…」
花陽「ふぇぇ…///」カァー
504: 2018/09/08(土) 00:17:33.00 ID:adyP8p+a.net
希「お姉さん、いくつくらいー?」
花陽「あぅ…///」
希「って、初対面の、しかも女の子に聞くことじゃないかぁー」アハハ
花陽「~~…」
希「まぁ年齢と胸のことは置いといて――…」
花陽「~~///」
希「結局、お姉さんお客さんなんやろー? 適当なとこ座り♪」
花陽「はわ…」
花陽「あぅ…///」
希「って、初対面の、しかも女の子に聞くことじゃないかぁー」アハハ
花陽「~~…」
希「まぁ年齢と胸のことは置いといて――…」
花陽「~~///」
希「結局、お姉さんお客さんなんやろー? 適当なとこ座り♪」
花陽「はわ…」
505: 2018/09/08(土) 00:18:00.95 ID:adyP8p+a.net
コト
希「どうぞー。コーヒーで良かった?」
花陽「~~…っ」コク
希「そか♪ それじゃ遠慮しないで飲んでなー♪」
花陽「…」チラ
希「んー? あー、なんかよくわからんまま出しちゃったから、それはウチのおごりでええよ♪」
花陽「~~っ…!」フルフル
希「気にせんでええって。とにかく飲んで飲んで♪」
花陽「~~…///」コク
506: 2018/09/08(土) 00:18:29.81 ID:adyP8p+a.net
ズズ…
花陽「…!」
希「…美味しい?」
花陽「~~」コクコク
希「そか♪」
花陽「…///」
希「…随分放心しとるみたいやけど、大丈夫かー…?」フリフリ
507: 2018/09/08(土) 00:18:56.41 ID:adyP8p+a.net
花陽「…………うん///」
希「お、初めてまともに喋ってくれたなー♪」
花陽「~~っ///」バタバタ
希「ありゃ」
花陽「~~///」ズズ
希「…なんだかヘンな子やなぁ」クス
花陽「…///」
508: 2018/09/08(土) 00:19:24.47 ID:adyP8p+a.net
希「お姉さん、名前はなんて言うん?」
花陽「あ…///」
花陽「ぇと…///」
花陽「~~///」
希「ふふ…ゆーっくりでええよ♪」
花陽「…///」
花陽「あ…///」
花陽「ぇと…///」
花陽「~~///」
希「ふふ…ゆーっくりでええよ♪」
花陽「…///」
509: 2018/09/08(土) 00:19:52.73 ID:adyP8p+a.net
花陽「私の…なま…え…」
花陽「……はな…よ――…」
カランコロン!
凛「かーよちーん!?」
花陽「っ!?」ビク
510: 2018/09/08(土) 00:20:30.39 ID:adyP8p+a.net
凛「あーっ! やっぱりここにいたーっ!」
希「かよちん…? お姉さんの名前?」
花陽「ぁ…えと…えと…///」フルフル
凛「もー! 凛と一緒じゃなきゃ来ちゃダメって行ったでしょー!? かよちん、凛がいなきゃお話全然できないんだからぁー!」
花陽「ごめんね…」シュン
凛「ほらほら、帰るよーっ!」グイ
花陽「あぅあぅ…///」フルフル
511: 2018/09/08(土) 00:20:59.23 ID:adyP8p+a.net
凛「どうしたのー? 早く帰らないと怒られるよー!」
花陽「~~…っ」フルフル
凛「もー…そんなにここが気に入ったのー…?」
花陽「う、ん…」コク
凛「なんでこんなちっさいお店がいいの…? もっと他にもお店いっぱいあるよー」
花陽「この店が…いいの…」
凛「うーん…かよちんは本当に頑固だよ…」
花陽「凛ちゃん…だって…///」
花陽「~~…っ」フルフル
凛「もー…そんなにここが気に入ったのー…?」
花陽「う、ん…」コク
凛「なんでこんなちっさいお店がいいの…? もっと他にもお店いっぱいあるよー」
花陽「この店が…いいの…」
凛「うーん…かよちんは本当に頑固だよ…」
花陽「凛ちゃん…だって…///」
512: 2018/09/08(土) 00:21:25.77 ID:adyP8p+a.net
希「あー、えーっと…凛ちゃん? でええんかな?」
凛「な、なにー? 店員さんどこで凛の名前知ったのー…? 怖いにゃあ…」
希「…自分で言っとるがな」
凛「へ…?」
花陽「~~///」コクコク
凛「あ…///」
凛「と、とと、とにかくかよちん帰るよっ! こんな寂れた場所にいたらかよちん、襲われちゃうにゃ!」グイ
花陽「あぅぅ~~///」バタバタ
513: 2018/09/08(土) 00:21:52.99 ID:adyP8p+a.net
希「ちょー……っと待ち―っ!」ガシ
凛「ふにゃ!?///」
花陽「~~っ!?///」
希「なーんか色々失礼なこと言うてるやんー…子猫ちゃん?」クスクス
凛「ひっ!?」ビクッ
希「そーいう子には伝統のお仕置き芸が待っとるんよぉ~~…?」
凛「ふぇ…!? り、凛…なにされるの…!?」
希「それはぁ~…」
514: 2018/09/08(土) 00:22:19.76 ID:adyP8p+a.net
ワシワシスルヨーーーーー!!!!!
ニャーーーーーー!!!!!
515: 2018/09/08(土) 00:22:50.14 ID:adyP8p+a.net
凛「あぅぅ~~…」ピヨピヨ
花陽「あわわ…///」ガタガタ
希「う~ん…ちょっと凛ちゃんはサイズ的にイマイチやなぁ…」ニギニギ
凛「こんなところにいたら間違いなく犯されるにゃぁ…」ピクピク
希「…サイズ的にはかよちん? の方が良さそうなんやけど…♪」チラ
花陽「っ!?///」ビク
凛「かよちん…やっぱりこんなお店で働いたら身も心もズタボロに犯されちゃうよ…! 逃げて…っ!!」
花陽「り…んちゃ…ん…!!///」ガタガタ
希「失礼やなぁキミら…って」
希「…働く?」
516: 2018/09/08(土) 00:23:17.82 ID:adyP8p+a.net
花陽「~~…っ」
凛「か、かよちんはこんな小さくてきったないお店でなんか働かせないんだからね! り、凛が悪の手から守るんだからぁ…!!」
花陽「…///」フルフル
希「ウチは悪の大王かなんかなん…?」ハァ
希「…とまぁ、それは置いといて――」
花陽「~~っ」ビク
希「ウチで働きたいん…?」
517: 2018/09/08(土) 00:23:43.99 ID:adyP8p+a.net
希「えっと、かよちん…でええのかな?」
花陽「あ…え…と…///」フルフル
凛「かよちん…ダメだよ…っ! 騙されないで…っ!!」
希「…凛ちゃんはとりあえず黙っておこか」ムギュ
凛「む~~~///」ジタバタ
花陽「…///」
花陽「…」スーハー
花陽「…っ」
花陽「あ…え…と…///」フルフル
凛「かよちん…ダメだよ…っ! 騙されないで…っ!!」
希「…凛ちゃんはとりあえず黙っておこか」ムギュ
凛「む~~~///」ジタバタ
花陽「…///」
花陽「…」スーハー
花陽「…っ」
518: 2018/09/08(土) 00:24:21.90 ID:adyP8p+a.net
花陽「…ここ…で…」
花陽「はたら…かせて…ください…っ!!」
凛「かよちーーーーーーーーんッ!!!」
スパーン!!
凛「きゅう…」ピヨピヨ
……。
523: 2018/09/09(日) 00:38:08.36 ID:rTLx3Dy0.net
■Scene21
カランコロン
花陽「…っ!」ペコリ
コト
花陽「あぅ…っ///」サッ
524: 2018/09/09(日) 00:38:36.33 ID:rTLx3Dy0.net
コポポ…
コト
花陽「~~…っ///」ペコリ
希「すご…台詞らしい台詞一つも発してないのに成立しとるで…」
525: 2018/09/09(日) 00:39:03.80 ID:rTLx3Dy0.net
カランコロン…
花陽「…っ///」ハァー
希「…かよちん、お疲れ様♪」
花陽「あ…っ」ペコリ
希「案外接客自体はいけるやん? もっと不安な感じかと思っとったけど…」
花陽「…///」
希「本当はもうちょっとお客さんと会話できた方がええねんけどな」
花陽「あぅ…///」ペコペコ
希「まぁ…それはこれから頑張ろかーかよちん?」クス
花陽「あ…の…なまえ…はな…」
凛「かよちんに無理させちゃダメだよ! この人でなし!」
526: 2018/09/09(日) 00:39:32.32 ID:rTLx3Dy0.net
希「誰が人でなしやねん…」
凛「ふーん! かよちんにこんな汚い店のお仕事させようとしてること、凛はまだ許してないんだからね!」
希「別にウチがやらせてるんじゃなくて、かよちんたっての希望だったはずやけどなぁ」
凛「そんなことないーっ!」
花陽「あわわ…///」フルフル
希「…大体、自分やってノリノリで制服着てるやんか」
凛「う、うるさいにゃ! これはあのヘンタイ女に勝手に着せられただけだよっ!!///」
希「えーまたまたー、まんざらでもないクセにー」クスクス
凛「そんなことないー! 笑うなーっ!!///」
凛「ふーん! かよちんにこんな汚い店のお仕事させようとしてること、凛はまだ許してないんだからね!」
希「別にウチがやらせてるんじゃなくて、かよちんたっての希望だったはずやけどなぁ」
凛「そんなことないーっ!」
花陽「あわわ…///」フルフル
希「…大体、自分やってノリノリで制服着てるやんか」
凛「う、うるさいにゃ! これはあのヘンタイ女に勝手に着せられただけだよっ!!///」
希「えーまたまたー、まんざらでもないクセにー」クスクス
凛「そんなことないー! 笑うなーっ!!///」
527: 2018/09/09(日) 00:40:05.02 ID:rTLx3Dy0.net
ー数時間前ー
カシャア!
花陽「あ、あぅ…///」クル
希「おおー」
凛「おおー…///」
花陽「///」カァー
希「かよちん、中々の大きさやからウチの昔の制服ぴったしやん♪」
凛「おっきいにゃあ…///」ジー
花陽「~~///」バタバタ
528: 2018/09/09(日) 00:40:33.28 ID:rTLx3Dy0.net
希「まぁしかし、タイミングがいいというかなんというか…穂乃果ちゃんの制服がこうやってバトンタッチされるとはなぁ」
凛「…///」ジー
希「…どんだけ食い入るように見つめとんねん」
花陽「///」カァー
凛「はっ!? かよちんに見惚れてる場合じゃなかった…!」
凛「ダメ! かよちんをこんなボロい喫茶店で働かせるのはダメなんだから!!」バッ
希「さっきから失礼なことばかり口走る子やんなぁ」
凛「しかもこんな…ろ、露出度が高い制服着せて…///」
凛「かよちんにえOちなことさせる気でしょ!!///」
花陽「あわわ…っ///」ブンブン
希「ウチの店をなんだと思っとるん…?」
凛「…///」ジー
希「…どんだけ食い入るように見つめとんねん」
花陽「///」カァー
凛「はっ!? かよちんに見惚れてる場合じゃなかった…!」
凛「ダメ! かよちんをこんなボロい喫茶店で働かせるのはダメなんだから!!」バッ
希「さっきから失礼なことばかり口走る子やんなぁ」
凛「しかもこんな…ろ、露出度が高い制服着せて…///」
凛「かよちんにえOちなことさせる気でしょ!!///」
花陽「あわわ…っ///」ブンブン
希「ウチの店をなんだと思っとるん…?」
529: 2018/09/09(日) 00:41:01.55 ID:rTLx3Dy0.net
凛「…かよちん、ダメだよ? 悪いこと言わないから帰ろ?」グイ
花陽「~~///」フルフル
希「…かよちんはやる気みたいやけど?」クス
花陽「ぅぅ…///」コク
凛「かよちん…」
凛「…っ」
凛「…こうなったら、凛も一緒に働くしかないにゃ…!」グッ!
希「なんでやねん」
花陽「ぉー…///」パチパチ
530: 2018/09/09(日) 00:41:56.10 ID:rTLx3Dy0.net
希「…と言ってもなー。制服、ウチのも入れて二着しかないんよね」
凛「だ、誰がそんなえOちな制服着るかー!///」
花陽「え…っち…///」カァー
希「まぁさすがにバランス考えたら、一人だけ私服ってのもなぁー…」チラ
凛「ううぅ…///」
ことり「穂乃果ちゃぁぁ~~ん!! ことりの作った衣装着てぇぇ~~~☆」バーン
…カランコロン
花陽「っ!?」ビク
凛「な、なに…?」
凛「だ、誰がそんなえOちな制服着るかー!///」
花陽「え…っち…///」カァー
希「まぁさすがにバランス考えたら、一人だけ私服ってのもなぁー…」チラ
凛「ううぅ…///」
ことり「穂乃果ちゃぁぁ~~ん!! ことりの作った衣装着てぇぇ~~~☆」バーン
…カランコロン
花陽「っ!?」ビク
凛「な、なに…?」
531: 2018/09/09(日) 00:42:26.16 ID:rTLx3Dy0.net
ことり「…?」
ことり「あれぇ、穂乃果ちゃん…?」キョロキョロ
希「いらっしゃいーことりちゃん。穂乃果ちゃんならつい先日、寿退社してったでー」
ドサ
ことり「…………ことぶき……たいしゃ…」ジワ
ことり「そんなぁ…穂乃果ちゃぁぁん~~…!」ボロボロ
希「そんな泣くほどなんか…」
533: 2018/09/09(日) 00:43:06.06 ID:rTLx3Dy0.net
ことり「だ、だって! だってだってだよ! 穂乃果ちゃんは正に現代に舞い降りた天使だったんだよっ! 突然の寿退社なんて…! ことりにも黙ってそんな…! これじゃあ月に戻っていくかぐや姫の様だよぉ~~!!」メソメソ
希「どういう例えやねん…」
ことり「あ~~ん…ことりのお姫様は一体いずこにぃ~~!!」
凛「な、なんなのこの危ない人…」
花陽「あわわ…っ」アセアセ
ことり「…ん?」チラ
花陽「ひ…っ」ビク
希「あ…やば」
534: 2018/09/09(日) 00:43:49.78 ID:rTLx3Dy0.net
ことり「…」ジー
花陽「~~///」アワアワ
バッ
ことり「…お帰りなさい、私のかぐや♡」
花陽「!?!!?///」
希「浮気性すぎるやろ」
535: 2018/09/09(日) 00:44:42.23 ID:rTLx3Dy0.net
ことり「いや! だってこれはぁ…! このサイズでこの童顔! 反則だよぉ…#9825;」
希「あーそれは確かになぁ~…」チラ
花陽「~~///」カァー
ことり「それにこの控えめな性格…まるで小さい頃の希ちゃんの再来のようだよ…っ!」
希「ウチ…?」チラ
花陽「あわわ…?///」フルフル
凛「ちょ、ちょっとこのヘンタイ女! かよちんに触れないで!」バッ
ことり「ヘンタイなんて失礼だよぉ!? 誰…!?」
ことり「って…」
希「あーそれは確かになぁ~…」チラ
花陽「~~///」カァー
ことり「それにこの控えめな性格…まるで小さい頃の希ちゃんの再来のようだよ…っ!」
希「ウチ…?」チラ
花陽「あわわ…?///」フルフル
凛「ちょ、ちょっとこのヘンタイ女! かよちんに触れないで!」バッ
ことり「ヘンタイなんて失礼だよぉ!? 誰…!?」
ことり「って…」
536: 2018/09/09(日) 00:45:32.35 ID:rTLx3Dy0.net
凛「それ以上近付くと凛が許さないよ…っ!」
ことり「…」
ビターン!
ことり「天使が二人…ッ!!」ドバー
凛「にゃー!? 鼻血吹き出して倒れたにゃー!!」
ことり「にゃ、にゃー!? なにその猫真似!? かわ…可愛すぎるよぉ…!!///」ハァハァ
凛「き、キモいにゃ…!」
537: 2018/09/09(日) 00:46:07.63 ID:rTLx3Dy0.net
ことり「口悪いところもギャップ萌えで最高だよぉ…! 凛ちゃぁん…穂乃果ちゃんの為に作ったことりの衣装着て…? 着よ…♡」
凛「ふぇぇ…! い、いやだよ…! た、助けて…!」クル
花陽「~~っ」チラ
希「…まぁ、制服タダで手に入りそうやし調度いいんやない?」ニコ
凛「こ、この人でなしーーーっ!」
ことり「逃がさないよぉ~~…♡」
……。
凛「ふぇぇ…! い、いやだよ…! た、助けて…!」クル
花陽「~~っ」チラ
希「…まぁ、制服タダで手に入りそうやし調度いいんやない?」ニコ
凛「こ、この人でなしーーーっ!」
ことり「逃がさないよぉ~~…♡」
……。
538: 2018/09/09(日) 00:46:36.78 ID:rTLx3Dy0.net
凛「…こんなの犯罪だよっ! 許されないにゃ!!///」
希「まぁことりちゃんの横暴はともかくとしても、制服自体は気にいったんやろー?」キシシ
凛「そ、それは…。確かにカワイイ制服ではあると思うけど…」ヒラ
花陽「うん…っ」コクコク
凛「ぅぅ…でも凛にカワイイ制服は似合わないよ…///」
花陽「ううん…っ」フルフル
花陽「似合ってる…よ…?」
凛「本当…?」
539: 2018/09/09(日) 00:47:04.68 ID:rTLx3Dy0.net
ポン
希「可愛い、それは間違いないで?」クス
凛「…///」
花陽「…」ニコ
希「ま、そんな訳だから…かよちん、凛ちゃん、二人ともこれからよろしくなー♪」
花陽「…は…い…あ、あの、はな…」
凛「って! かよちん、この人でなしに上手く誤魔化されてるだけだよ! やっぱり考え直そう!?」
希「…そろそろ我慢の限界やん?」クスクス
ニャーーーーーー!!!
……。
540: 2018/09/09(日) 00:47:32.19 ID:rTLx3Dy0.net
カチャカチャ
凛「…なんで凛がこんなことを…」ブツブツ
希「こらー、無駄口叩くなー」
凛「ごごご、ごめんなさいにゃ…!」
希「よろしいー♪」
凛「はぁ…」
花陽「ご…ごめん、ね…」シュン
凛「あ…かよちんは悪くないよっ! あの人でなしに任せると危険だから、凛が守るために自分で残ってるだけだもん!」
花陽「…て、店長さんは…悪い人じゃない…よ…?」
凛「えー…そうー? なんかうさんくさい関西弁使ってるし、怪しさ全開だよー?」
花陽「そう…かなぁ…」アセアセ
541: 2018/09/09(日) 00:48:05.06 ID:rTLx3Dy0.net
凛「なんかおっOいもやたら大っきいし…」
花陽「そ、それは…関係ない…気が…」
凛「こ、こんな制服まで…///」
凛「もしかよちんにえOちなことさせようとしたら許さないにゃ…!///」
花陽「…///」カァー
凛「…はぁ…凛も、もうちょっと欲しかったなぁ…」サワサワ
花陽「…凛ちゃんは…そのままで充分…だよ…♪」
希「二人とも…私語が多いんやないー…? お仕事サボってると…」ユラ
凛「にゃ!?///」ビク
花陽「~~!?///」ペコリペコリ
希「って、そんなに怯えなくても~ただの冗談やよー?」ニギニギ
凛「じゃあその手をやめるにゃー!!///」
花陽「~~///」ドキドキ
花陽「そ、それは…関係ない…気が…」
凛「こ、こんな制服まで…///」
凛「もしかよちんにえOちなことさせようとしたら許さないにゃ…!///」
花陽「…///」カァー
凛「…はぁ…凛も、もうちょっと欲しかったなぁ…」サワサワ
花陽「…凛ちゃんは…そのままで充分…だよ…♪」
希「二人とも…私語が多いんやないー…? お仕事サボってると…」ユラ
凛「にゃ!?///」ビク
花陽「~~!?///」ペコリペコリ
希「って、そんなに怯えなくても~ただの冗談やよー?」ニギニギ
凛「じゃあその手をやめるにゃー!!///」
花陽「~~///」ドキドキ
542: 2018/09/09(日) 00:48:35.22 ID:rTLx3Dy0.net
希「ふふ…かよちんは凛ちゃんと一緒だと結構喋るんやね?」
花陽「あぅ…///」
凛「そうだよー! かよちんと凛は一番の友達なんだから! かよちんは凛がいないとダメなの!!」
花陽「り、凛ちゃん…っ」アワアワ
希「なるほどなぁ~」
凛「それに…かよちんは…」チラ
希「?」
凛「な、なんでもない! それより! 片付け終わったよ! 次はどうするの人でなし!?」
希「…いい加減、人でなしって呼ぶのやめてくれるかなぁ」
凛「ふん! 凛の貞操の危機に助けてくれなかったヤツなんて、人でなしで充分だよーだ!」
花陽「て、ていそ…う…///」
希「全く…仮にも働かせてもらってるとこの責任者にその口の利き方とか…とんでもない子やで…なぁかよちん?」ポン
花陽「あ、あ…の…私…はな…///」
凛「あーっ! かよちんに気軽に触れないでよー! おっOいお化け!」
希「…それはさすがに初めて言われたわ」
花陽「~~」アワアワ
花陽「あぅ…///」
凛「そうだよー! かよちんと凛は一番の友達なんだから! かよちんは凛がいないとダメなの!!」
花陽「り、凛ちゃん…っ」アワアワ
希「なるほどなぁ~」
凛「それに…かよちんは…」チラ
希「?」
凛「な、なんでもない! それより! 片付け終わったよ! 次はどうするの人でなし!?」
希「…いい加減、人でなしって呼ぶのやめてくれるかなぁ」
凛「ふん! 凛の貞操の危機に助けてくれなかったヤツなんて、人でなしで充分だよーだ!」
花陽「て、ていそ…う…///」
希「全く…仮にも働かせてもらってるとこの責任者にその口の利き方とか…とんでもない子やで…なぁかよちん?」ポン
花陽「あ、あ…の…私…はな…///」
凛「あーっ! かよちんに気軽に触れないでよー! おっOいお化け!」
希「…それはさすがに初めて言われたわ」
花陽「~~」アワアワ
543: 2018/09/09(日) 00:49:53.14 ID:rTLx3Dy0.net
凛「いいから! さっさと次の仕事ちょうだい! 早くかよちんと帰りたいの!!」
希「真面目なんだが不真面目なんだか分からん子やなー…」
花陽「…っ」
希「…まぁええわ、そしたら次は少しずつコーヒーの淹れ方勉強してもらおか?」
凛「え…いきなり? そんなこと教えてもらえるの…?」
希「同じ轍は踏まんようにしないとアカンからなー…」ハハハ
花陽「…?」
凛「へぇ~…コーヒーかぁ…」
希「ん? なんや、興味あるん?」
凛「ふぇ!?///」
希「…」ニヤニヤ
希「な、ないない! さっさと終わらせて早く帰るよかよちん!!」スタスタ
花陽「~~」アワアワ
希「…♪」クス
希「真面目なんだが不真面目なんだか分からん子やなー…」
花陽「…っ」
希「…まぁええわ、そしたら次は少しずつコーヒーの淹れ方勉強してもらおか?」
凛「え…いきなり? そんなこと教えてもらえるの…?」
希「同じ轍は踏まんようにしないとアカンからなー…」ハハハ
花陽「…?」
凛「へぇ~…コーヒーかぁ…」
希「ん? なんや、興味あるん?」
凛「ふぇ!?///」
希「…」ニヤニヤ
希「な、ないない! さっさと終わらせて早く帰るよかよちん!!」スタスタ
花陽「~~」アワアワ
希「…♪」クス
544: 2018/09/09(日) 00:50:20.54 ID:rTLx3Dy0.net
コポポ…
花陽「…こう…かな…?」アセアセ
凛「あ、違うよかよちんー! さっきあの人でなしから教えてもらったのはー…」
花陽「そ、そっか…」
凛「少しずつでいいから、ゆっくりやろー♪」
花陽「…ありが…と…///」
凛「いいよー。り、凛も興味あったし…///」
花陽「…」クス
希「…」
545: 2018/09/09(日) 00:50:49.85 ID:rTLx3Dy0.net
ズズ…
希「うん――…」
希『こ、こうかな…?』
絵里『違うわよ希。お母さんから教えてもらったでしょ? ここはこうするとね――…」
希『そ、そっか…ごめんえりち…』
絵里『…少しずつでいいから、ゆっくりやりましょ?』
希『ありがと…///』
絵里『…ふふ』
絵里『それより、そのえりちって呼び方、何…?』
546: 2018/09/09(日) 00:51:18.71 ID:rTLx3Dy0.net
花陽「…♪」
凛「~~♪」
希「――そっくりやんね…♪」クス
……。
554: 2018/09/10(月) 00:20:32.08 ID:o4atpYgI.net
■Scene22
カランコロン
凛「いらっしゃいませー♪」
コト
凛「ご注文はお決まりですかー?」
凛「…はーい、かしこまりました♪ かよちーん! コーヒーだにゃ!」
花陽「~~」コク
555: 2018/09/10(月) 00:21:03.64 ID:o4atpYgI.net
コポポ…
凛「お待たせしましたー! ごゆっくりにゃ♪」
希「…なんのかんの、一番やる気なんやない凛ちゃん?」
花陽「そう…ですね…」クス
凛「こらー! 人でなしー! かよちんと話してないで仕事するにゃー!」
希「はいはい」
凛「油断もスキもないんだからー…」
希「…まーったく、いつになったら人の名前呼んでくれんねん。なぁ、かよちん?」
花陽「あ、あの…はな…ょ…」
556: 2018/09/10(月) 00:21:39.63 ID:o4atpYgI.net
カランコロン
凛「あ、いらっしゃいませー♪」
花陽「…っ///」ペコリ
海未「…あ、あれ?」
希「海未ちゃん、いらっしゃーい♪」フリフリ
557: 2018/09/10(月) 00:22:07.41 ID:o4atpYgI.net
コト
凛「ご注文はお決まりですかー?」
海未「あ…コーヒーをお願いします」
凛「はーい、かしこまりました♪ かよちーん! コーヒーお願いにゃ♪」
花陽「~~っ」コク
海未「かよちん…?」チラ
558: 2018/09/10(月) 00:22:36.80 ID:o4atpYgI.net
コポポ…
凛「お客さん、どうしてこの喫茶店来たのー?」
海未「ど、どうして…?」アセアセ
凛「あの人で…じゃない、店長のお友達? コーヒー目当て?」
海未「あ、は、はい…。友達という程ではないかもしれませんが…コーヒーが目当てというのは当たっていますね」
凛「へぇ~…人気あるんだね~」
海未「そ、それより…」チラ
凛「あー、安心してくださいにゃ♪ かよちんもあの人でな…じゃない、店長から教わって、味もバッチリですから!」
海未「あ、いや、そうではなくて…」
凛「…っていうか、悪いこと言わないですから…こんな寂れた店の常連なんてやめた方が――…」ヒソヒソ
希「ほーう…また子猫ちゃんの悪口が聞こえてくるなー…?」ユラ
凛「にゃっ!?」ビク
希「凛ちゃんはお仕置きがだーい好きやもんねー…?」クス
凛「…お、お客様ごゆっくり――っ!!」タタタ…!
559: 2018/09/10(月) 00:23:04.51 ID:o4atpYgI.net
希「…逃げ足は本当に猫並やん」クス
海未「は、はぁ…」
希「ごめんなー騒がしくて。あの子ら二人、新しく雇った子達なんよー」
海未「二人…」
希「あ、今こんな客の少ない店で二人とか多すぎるとか考えたやろー? 失礼やなぁ」
海未「い、いえ、そのようなことは…///」フルフル
希「あはは、冗談やよー♪ 穂乃果ちゃんらと違って、海未ちゃんがそんな失礼なこと言う筈ないもんなー」
海未「あの、穂乃果さんは…?」
希「…ちょっと前に辞めていったよ。恋人と結婚するーって言ってな」
海未「あ…そうだったんですが…」
560: 2018/09/10(月) 00:23:31.98 ID:o4atpYgI.net
希「突然やってきたかと思えば、急にいなくなって…。本当、台風みたいな子やったわ」クス
海未「そうですね…。ですが、とても素敵な方でした…」
希「うん…。ウチも、元気いっぱいもらった♪」
海未「ふふ…」クス
海未「せめて一言ぐらい挨拶したかったのですが…」
希「…まぁ穂乃果ちゃんのことやから、またふらっとやってきてくれるかもしれん」
希「だからその時には…な♪」
海未「はい…」
海未「そうですね…。ですが、とても素敵な方でした…」
希「うん…。ウチも、元気いっぱいもらった♪」
海未「ふふ…」クス
海未「せめて一言ぐらい挨拶したかったのですが…」
希「…まぁ穂乃果ちゃんのことやから、またふらっとやってきてくれるかもしれん」
希「だからその時には…な♪」
海未「はい…」
561: 2018/09/10(月) 00:23:59.59 ID:o4atpYgI.net
希「海未ちゃんの方は、お仕事順調?」
海未「あ、はい…。順調に振り回されていると言いますか、なんと言いますか…///」
希「ことりちゃん指名の専属やもんな…同情するで…」
海未「い、いえ…自分で選択した道ですから、後悔は…ありませんよ…」ハハ
希「顔色悪いでー?」キシシ
海未「あ、そういえば制服が三着…またことりさんに作って頂いたんですか…?」
希「作ってもらったというかなんというか…」
希「まぁ当初の目的は穂乃果ちゃんだったみたいやけど…結果的にさっきの新しい子、凛ちゃんが犠牲になっとったわ」
海未「…ご愁傷様です」
海未「あ、はい…。順調に振り回されていると言いますか、なんと言いますか…///」
希「ことりちゃん指名の専属やもんな…同情するで…」
海未「い、いえ…自分で選択した道ですから、後悔は…ありませんよ…」ハハ
希「顔色悪いでー?」キシシ
海未「あ、そういえば制服が三着…またことりさんに作って頂いたんですか…?」
希「作ってもらったというかなんというか…」
希「まぁ当初の目的は穂乃果ちゃんだったみたいやけど…結果的にさっきの新しい子、凛ちゃんが犠牲になっとったわ」
海未「…ご愁傷様です」
562: 2018/09/10(月) 00:24:27.01 ID:o4atpYgI.net
コト
花陽「~~っ」ペコリ
海未「あ、ありがとうございます…」
花陽「…///」サササー
希「…あっちはあっちで、逃げるように去ってくなぁ」クス
海未「なんだか…対極のような性格をした子達ですね…」
希「そうかもなぁ…。穂乃果ちゃんとは違って、中々の問題児たちやで…」
海未「穂乃果さんも、ある意味では問題児ではあった気もしますが…」クス
希「お、言うようになったなぁ海未ちゃん♪」
海未「あ、い、いえ…///」カァー
563: 2018/09/10(月) 00:24:57.74 ID:o4atpYgI.net
ズズ…
海未「ぁ…」
希「美味しい?」
海未「はい…。凄く…美味しいです…」
希「お、そんなはっきり言ってもらえるなんて嬉しいなぁ♪」
海未「これ…あの子が…?」チラ
希「そうやでー。穂乃果ちゃんの淹れ方が余りにも散々だったから、あの子らにはウチが一から教えてるんよ」
海未「なるほど…」
希「いやいやしかし、こんな短い期間でこれだけ様になると教えた甲斐があったっていうもんやわぁ♪」ウンウン
海未「…希さんは凄いですね」
564: 2018/09/10(月) 00:25:27.39 ID:o4atpYgI.net
希「んー? 何がー?」
海未「…希さんのコーヒーの味を、こうも的確に教えることができるなんて…」
希「え…そうー…? そんな難しいことは教えとらんでー?」
海未「単純な味だけだったらともかく…。私自身なんていったらいいか分かりませんが、希さんの味を再現するのはそう簡単ではない筈です…」
希「…」チラ
花陽「~~っ」カチャカチャ
凛「あー、かよちんもう少し丁寧にやらなきゃダメだよー!」
海未「…えっと、かよちんさん…ですか? もしかしたら…あの子自身に希さんと同じ何かがあるのかもしれませんね…」
希「…そうなのかも、しれんなぁ」
海未「お二人は何故、ここで働くという話に…?」
希「あー…凛ちゃんの方は成り行きみたいなもんやけど…かよちんの方は…」
海未「…希さんのコーヒーの味を、こうも的確に教えることができるなんて…」
希「え…そうー…? そんな難しいことは教えとらんでー?」
海未「単純な味だけだったらともかく…。私自身なんていったらいいか分かりませんが、希さんの味を再現するのはそう簡単ではない筈です…」
希「…」チラ
花陽「~~っ」カチャカチャ
凛「あー、かよちんもう少し丁寧にやらなきゃダメだよー!」
海未「…えっと、かよちんさん…ですか? もしかしたら…あの子自身に希さんと同じ何かがあるのかもしれませんね…」
希「…そうなのかも、しれんなぁ」
海未「お二人は何故、ここで働くという話に…?」
希「あー…凛ちゃんの方は成り行きみたいなもんやけど…かよちんの方は…」
565: 2018/09/10(月) 00:25:58.78 ID:o4atpYgI.net
花陽『はたら…かせて…ください…っ!!』
希「あの目…」
希「あの力強い視線に、誰かと同じ意思の強さを感じたんよなぁ――…」
海未「…」クス
海未「希さんの顔…どんどん母親のようになって行きますね」
希「え? 海未ちゃんもおしおきされたいん?」ニギニギ
海未「あ、い、いえ! な、なんというかその…悪口ではないんですよ…?///」アワアワ
希「…この歳で母親なんて言われて喜ぶ方が少ないわ」
海未「すすす、すみません…///」ペコペコ
566: 2018/09/10(月) 00:26:26.31 ID:o4atpYgI.net
希「まぁでも…」
花陽「…っ」コポポ…
希「…」クス
希「お母さんも、こんな気持ちやったんかなぁ――…」
海未「…大事にしてあげてくださいね」ニコ
……。
567: 2018/09/10(月) 00:27:04.33 ID:o4atpYgI.net
カランコロン
凛「ありがとうございましたー♪」
希「…♪」フリフリ
凛「…」チラ
希「どうしたんー?」
凛「…あのお客さんとすっごい仲よさそうに話してたけど、いっつもあんな感じなの?」
希「んー…まぁお客さんとはみんな大体あんな感じやと思うけどー…」
凛「ふぅん…」
希「なんかあったん?」
凛「…べっつにー。ただ、人でなしの割に人気あるんだなぁーって…」
希「いい加減、人でなしって言うんやめよかー…?」
凛「べーだ!」
568: 2018/09/10(月) 00:27:31.85 ID:o4atpYgI.net
希「…はぁ」
希「とは言っても、お客さんは実際少ないし…なんでウチみたいなのに人気があるのかもよーわからんけどな」アハハ
希「まぁ、来てくれるお客さんが笑顔になって帰ってくれればそれでええけどな♪」
凛「…」
凛「…こういうところがかよちんは好きなのかなぁ――…」ボソ
希「なんか言った?」
凛「う、ううん! なんでも!」
凛「さぁーて、片付けするにゃー!! かよちーん!!」トテテ
希「…」クス
希「とは言っても、お客さんは実際少ないし…なんでウチみたいなのに人気があるのかもよーわからんけどな」アハハ
希「まぁ、来てくれるお客さんが笑顔になって帰ってくれればそれでええけどな♪」
凛「…」
凛「…こういうところがかよちんは好きなのかなぁ――…」ボソ
希「なんか言った?」
凛「う、ううん! なんでも!」
凛「さぁーて、片付けするにゃー!! かよちーん!!」トテテ
希「…」クス
569: 2018/09/10(月) 00:28:00.33 ID:o4atpYgI.net
カランコロン
真姫「あっ…///」ビク
希「あ…ま、真姫ちゃん」
真姫「…///」
希「…///」
希「は、入ったら?」
真姫「え、ええ…そうするわ」
570: 2018/09/10(月) 00:28:46.83 ID:o4atpYgI.net
凛「いらっしゃいませー…って」
真姫「…あら?」
凛「あーーーーっ!! ヤブ医者―ーーー!! なんでここにーーーーー!!?」
真姫「や、ヤブ医者じゃないわよっ!!」
希「へ…二人とも面識あるん…?」
真姫「え、ええ…ちょっとね…」ハァ
凛「ちょっとどころじゃないよっ! なんでここにいるのヤブ医者!!」
希「真姫ちゃん、ヤブ医者やったん…?」チラ
真姫「ち、違うわよ! そんな訳ないでしょ!!///」
571: 2018/09/10(月) 00:29:15.49 ID:o4atpYgI.net
凛「ウソだよ! 全然かよちんのこと治してくれなかった癖に…この嘘つきヤブ医者!!」
真姫「だから…それは誤解って言ってるでしょ…!」
凛「誤解なんかじゃないっ!」フー!
真姫「…はぁ」
希「真姫ちゃん…かよちんと何かあったん…?」
真姫「かよちんって…」
真姫「あ…星空さんがここにいるってことは…」
花陽「…///」ヒョコ
真姫「…こんにちわ、小泉さん」
花陽「…っ///」ペコペコ
真姫「だから…それは誤解って言ってるでしょ…!」
凛「誤解なんかじゃないっ!」フー!
真姫「…はぁ」
希「真姫ちゃん…かよちんと何かあったん…?」
真姫「かよちんって…」
真姫「あ…星空さんがここにいるってことは…」
花陽「…///」ヒョコ
真姫「…こんにちわ、小泉さん」
花陽「…っ///」ペコペコ
572: 2018/09/10(月) 00:29:43.83 ID:o4atpYgI.net
コト
希「…はい、真姫ちゃん」
真姫「ありがとう」
凛「…っ」フシャー
花陽「~~///」アセアセ
希「…遠くからめっちゃ威嚇しとるで凛ちゃん」
真姫「別にいつものことだから慣れてはいるけど…。彼女たちはなんで…?」
希「あー…あの子らがウチで働きたいって言ったから採用したんよ。調度穂乃果ちゃんが抜けちゃったあとやったしな」
真姫「…そう言えば、穂乃果さんはもういなくなったのね」
希「うん…。その…こ、恋人と結婚するからって辞めてったわ…」
真姫「…そ、そう///」
希「…///」
573: 2018/09/10(月) 00:30:52.16 ID:o4atpYgI.net
ズズ…
真姫「…!」
希「…あ、お、美味しい?」
真姫「…」
真姫「…美味しいわ」
真姫「ずっと…味わっていたい――…」
希「…///」
574: 2018/09/10(月) 00:31:24.17 ID:o4atpYgI.net
カタ…
真姫「…」チラ
凛「…っ」フー…!
花陽「~~っ」アワアワ
真姫「…あの二人、制服がとっても似合ってるわね」
希「あ、ああ、そうやね」
真姫「星空さんと一緒に仕事するのは大変そうではあるけど…」
希「あはは…。まぁ、凛ちゃんは色々と文句も多いけど…意外と頑張ってくれてるし、なにより可愛いやんな♪」
真姫「小泉さんもしっかりやれてるのかしら…?」
希「小泉さんって…ああ、かよちんのことかー。うん、頑張ってくれてるよ♪」
575: 2018/09/10(月) 00:31:50.51 ID:o4atpYgI.net
真姫「…彼女、あまり喋らないでしょ?」
希「あー…うん、そうやね。随分人見知りな子やなーと思ったけど…」
真姫「…」
希「なんかあるん…?」
真姫「…小泉さんね、私の患者なの」
希「あ…さっき、凛ちゃんが言ってた…? ヤブ医者ー! とか言ってたけど…」
真姫「それは否定させて貰うわ」
希「まぁ…凛ちゃんが口悪い子っていうのは身をもって体験してるから、誤解があるのは分かるけどな…」アハハ
希「あー…うん、そうやね。随分人見知りな子やなーと思ったけど…」
真姫「…」
希「なんかあるん…?」
真姫「…小泉さんね、私の患者なの」
希「あ…さっき、凛ちゃんが言ってた…? ヤブ医者ー! とか言ってたけど…」
真姫「それは否定させて貰うわ」
希「まぁ…凛ちゃんが口悪い子っていうのは身をもって体験してるから、誤解があるのは分かるけどな…」アハハ
576: 2018/09/10(月) 00:32:21.36 ID:o4atpYgI.net
真姫「…ある事故があったのよ」
希「事故?」
真姫「あまり詳しくは彼女のプライバシーの問題に関わるから言えないけど、小泉さん…その昔、学校でイジメを受けてたらしいの」
希「イジメ…」チラ
花陽「~~っ」ビク
真姫「…イジメる相手とのイザコザが原因で起きた事故でね。小泉さん、当時は本当に悲惨で…あと一歩手遅れだったらどうなっていたことか」
真姫「なんとか手術で一命を取り留めたのは良かったんだけど…後遺症が残ってしまったの」
希「もしかして、その後遺症が原因で…」
真姫「そう…。上手く言葉を紡げなくなってしまったの…」
希「…」
577: 2018/09/10(月) 00:32:52.23 ID:o4atpYgI.net
真姫「正確には違うらしいけど、自閉症の一種らしいわ。専門じゃないから、その辺は同期の精神科医に聞いただけの情報で分からないのだけど…」
希「自閉症って…」
真姫「自閉症とは言っても、小泉さんの場合は普通にコミュニケーションも取れるし、生活する分には何の問題もないのよ」
真姫「ただ…必要最低限の言葉しか喋れないという感じなの…」
希「…」
真姫「症状の原因が事故によるものなのか、イジメによるものなのかは分からない…。ただ、その一件から小泉さんは数年間、ずっとあんな感じのままなの…」
希「そうだったんや…」
花陽「~~…?」
真姫「…それからというもの、定期的に検診で彼女のことは見ているんだけど…一緒についてくる星空さんに目の敵にされちゃっててね」
希「あー…」
希「自閉症って…」
真姫「自閉症とは言っても、小泉さんの場合は普通にコミュニケーションも取れるし、生活する分には何の問題もないのよ」
真姫「ただ…必要最低限の言葉しか喋れないという感じなの…」
希「…」
真姫「症状の原因が事故によるものなのか、イジメによるものなのかは分からない…。ただ、その一件から小泉さんは数年間、ずっとあんな感じのままなの…」
希「そうだったんや…」
花陽「~~…?」
真姫「…それからというもの、定期的に検診で彼女のことは見ているんだけど…一緒についてくる星空さんに目の敵にされちゃっててね」
希「あー…」
578: 2018/09/10(月) 00:33:23.91 ID:o4atpYgI.net
真姫「絶対に治してあげるからって、手術の前に言ったんだけど…後遺症が残ったことでずっとそれを言われ続けてるのよね」
凛「…っ」フー…
真姫「彼女にとって、小泉さんは一番の親友らしくて…小さい頃からずっと一緒だったらしいわ」
真姫「だから事故の直後は、本当に真っ青な顔をして小泉さんの傍についていたのを今でも覚えているわ…」
希「…」
真姫「以前と同じように接することができなくて、不安な気持ちは分かるのだけれど…」
希「まぁ、それ以上に凛ちゃんは…」
真姫「ええ、小泉さんのことが好きみたいだしね――…」
希「…///」
真姫「…///」
凛「…っ」フー…
真姫「彼女にとって、小泉さんは一番の親友らしくて…小さい頃からずっと一緒だったらしいわ」
真姫「だから事故の直後は、本当に真っ青な顔をして小泉さんの傍についていたのを今でも覚えているわ…」
希「…」
真姫「以前と同じように接することができなくて、不安な気持ちは分かるのだけれど…」
希「まぁ、それ以上に凛ちゃんは…」
真姫「ええ、小泉さんのことが好きみたいだしね――…」
希「…///」
真姫「…///」
579: 2018/09/10(月) 00:33:55.21 ID:o4atpYgI.net
真姫「…まぁそれでも小泉さんは私に懐いてくれていたし、星空さんが来ないときはよく二人で話すこともあったわ」
希「へぇ…」
真姫「なんだかんだ、お互い人付き合い下手なところあるし…気が合ったのかもね」
希「確かになぁ」クス
真姫「…その時に、ここの喫茶店の話をしていたんだけど…それが彼女の興味を惹いたのかしら?」
希「病院で患者さんにそんなこと話してるん…? 恥ずかしいなぁ…」
真姫「こ、小泉さんは特別よ! 別に私は精神科医って訳じゃないし…///」
希「それやったらええけど…」
真姫「でもまさか…小泉さんがこの喫茶店で働くことになるとはね」
希「ウチもびっくりやったよ…急に働きたいって言うもんやから…」
真姫「…彼女、妙なところで行動力はあるのよね」
希「へぇ…」
真姫「なんだかんだ、お互い人付き合い下手なところあるし…気が合ったのかもね」
希「確かになぁ」クス
真姫「…その時に、ここの喫茶店の話をしていたんだけど…それが彼女の興味を惹いたのかしら?」
希「病院で患者さんにそんなこと話してるん…? 恥ずかしいなぁ…」
真姫「こ、小泉さんは特別よ! 別に私は精神科医って訳じゃないし…///」
希「それやったらええけど…」
真姫「でもまさか…小泉さんがこの喫茶店で働くことになるとはね」
希「ウチもびっくりやったよ…急に働きたいって言うもんやから…」
真姫「…彼女、妙なところで行動力はあるのよね」
580: 2018/09/10(月) 00:34:25.58 ID:o4atpYgI.net
真姫「でも…そんな行動力も、星空さんがずっと傍についてることによって阻害されてしまってるの…」
希「…」
真姫「同期の精神科医の話では、余りサポートのしすぎは良くないと言われてるんだけど…星空さん、あの性格でしょう?」
希「あー…」チラ
凛「…っ」シャー
真姫「それで、こっちもどうしたらいいものか分からなくて困り果てて…」
真姫「外傷自体はとっくに完治してるし、あとは心の問題だけのはずなんだけど…一向に進展がなくてね」
真姫「――そんな時に、私もこの喫茶店を見つけたの」
希「…」
真姫「同期の精神科医の話では、余りサポートのしすぎは良くないと言われてるんだけど…星空さん、あの性格でしょう?」
希「あー…」チラ
凛「…っ」シャー
真姫「それで、こっちもどうしたらいいものか分からなくて困り果てて…」
真姫「外傷自体はとっくに完治してるし、あとは心の問題だけのはずなんだけど…一向に進展がなくてね」
真姫「――そんな時に、私もこの喫茶店を見つけたの」
581: 2018/09/10(月) 00:34:54.59 ID:o4atpYgI.net
希「…そうだったんや」
真姫「…病院内のことだし、さすがに他人に話すこともないと思ってたけれど」
真姫「結局、希には話すことになってしまったわね…」
希「…そう、やね」
真姫「なんだかこの喫茶店って…不思議よね」
希「不思議…?」
真姫「色んな人がこの喫茶店に集まって…様々な想いを残して、そして誰かが受け取っていく…」
真姫「…勿論、私もそんな中の一人」
希「…」
真姫「…」
真姫「…なんだか、この間の一言のせいで変な空気にさせてごめんなさい」
希「あ、いやいや! その…別に真姫ちゃんが悪いわけじゃ…///」
真姫「…希は優しいわね」クス
真姫「…病院内のことだし、さすがに他人に話すこともないと思ってたけれど」
真姫「結局、希には話すことになってしまったわね…」
希「…そう、やね」
真姫「なんだかこの喫茶店って…不思議よね」
希「不思議…?」
真姫「色んな人がこの喫茶店に集まって…様々な想いを残して、そして誰かが受け取っていく…」
真姫「…勿論、私もそんな中の一人」
希「…」
真姫「…」
真姫「…なんだか、この間の一言のせいで変な空気にさせてごめんなさい」
希「あ、いやいや! その…別に真姫ちゃんが悪いわけじゃ…///」
真姫「…希は優しいわね」クス
582: 2018/09/10(月) 00:35:23.20 ID:o4atpYgI.net
ズズ…
真姫「私にはこのコーヒーがあれば…今はそれで充分よ…」
希「真姫ちゃん…」
真姫「希、きっと小泉さんは…あなたならなんとかできるんじゃないかと思うわ」
希「なんとかって…」
真姫「だから…二人のことお願いね」
……。
583: 2018/09/10(月) 00:35:51.80 ID:o4atpYgI.net
カランコロン
希「…」フリフリ
凛「かよちんっ! あのヤブ医者が常連のような店なんてやっぱり危ないよ! 今すぐやめよう!」
花陽「…西木野…先生は…悪い人じゃない…よ…」アセアセ
凛「一番の悪人だよ! あの人でなしといい、悪い人が集まる喫茶店なんだよ!」
花陽「そ、そんなこと…ないよぉ…」アワアワ
希「…」ハァ
希「…♪」クス
ギニャーーーーーーーー!!!
……。
589: 2018/09/11(火) 00:16:23.56 ID:QGoSwsvY.net
■Scene23
カランコロン
凛「いらっしゃいませー♪」
花陽「…い…いら…しゃいま…せ…///」ペコ
コト
花陽「ご…ご注文は…お決まり…でしょ…うか…?///」アセアセ
凛「…はーい! かしこまりましたにゃ♪」
590: 2018/09/11(火) 00:16:51.80 ID:QGoSwsvY.net
コポポ…
凛「かよちん、大丈夫? 手伝おうか?」
花陽「ううん…大丈夫だよ…♪ 凛ちゃんは…お客さんについてあげて…?」
凛「でもかよちん一人だと心配だし…あ、溢れちゃうよ!」
花陽「ぁ…!」アセアセ
凛「…危なかったぁ~。ほら、凛も手伝うよー♪」
花陽「…」シュン
591: 2018/09/11(火) 00:17:20.07 ID:QGoSwsvY.net
コト
凛「おまたせしましたー♪」
花陽「~~…っ///」ペコ
凛「…それではごゆっくりー♪」
花陽「…」ハァ
凛「かよちーん、一緒に掃除するにゃー♪」
花陽「う、ん…」トテテ
希「…」
592: 2018/09/11(火) 00:17:46.53 ID:QGoSwsvY.net
カランコロン
凛「ありがとうございましたー♪」
花陽「~~まし、た…///」ペコ
凛「ふー、あんまお客さんこないけど、たまに来ると楽しいねー♪」
花陽「ぁ…う、うん…///」キョロキョロ
凛「さーってと、片付け…あ、そーだ、さっきコーヒー作ろうとしたら豆が無かったんだった…」
花陽「あ…お、奥にあったと思う…から…私、もってくるよ…?」
凛「かよちん一人で大丈夫ー…?」
花陽「平気…だよ…♪」
593: 2018/09/11(火) 00:18:13.31 ID:QGoSwsvY.net
トコトコ…
凛「…心配しすぎ、かなぁ」
凛「…」
凛「…あれ? そう言えばあの人でなしは…?」キョロキョロ
希「ん~? 凛ちゃん一人でサボリ~? 感心せんなぁ~?」ニギニギ
凛「ふにゃ!?///」バッ
凛「ま、またおっOい揉む気!? このヘンタイ!! 凛、ちゃんとお仕事してたよ…!?///」ギュ
希「本当かなぁ~…」キシシ
凛「本当だよっ!!///」
594: 2018/09/11(火) 00:18:40.08 ID:QGoSwsvY.net
希「ま、冗談やけどな…♪ 凛ちゃんは熱心で真面目だし、ちゃんとやってるんやったらなんもせーへんよ」
凛「…人でなしの言うことなんて信用できない///」
希「本当に全く名前で呼んでくれないんやね、凛ちゃんは…」ハァ
凛「…だ、だって…そんな気軽に店長のことを…名前でなんて呼べないし…」
希「え? そんなこと気にしてたん?」
凛「そんなことって…」
希「普段から口開けば悪口しか言わん子やのに…案外可愛いとこあるやん♪」キシシ
凛「うぅ…うるさい! 笑うな人でなしーっ!!///」
希「その悪口も恥ずかしさ誤魔化す為だったりしてー…」
凛「…///」
希「あっはは! 冗談やってー、別に好きに呼んでくれてええよー♪」
凛「…ふ、ふん!」プイ
凛「…人でなしの言うことなんて信用できない///」
希「本当に全く名前で呼んでくれないんやね、凛ちゃんは…」ハァ
凛「…だ、だって…そんな気軽に店長のことを…名前でなんて呼べないし…」
希「え? そんなこと気にしてたん?」
凛「そんなことって…」
希「普段から口開けば悪口しか言わん子やのに…案外可愛いとこあるやん♪」キシシ
凛「うぅ…うるさい! 笑うな人でなしーっ!!///」
希「その悪口も恥ずかしさ誤魔化す為だったりしてー…」
凛「…///」
希「あっはは! 冗談やってー、別に好きに呼んでくれてええよー♪」
凛「…ふ、ふん!」プイ
595: 2018/09/11(火) 00:19:08.02 ID:QGoSwsvY.net
希「…かよちんとは随分仲良いみたいやけど、二人はどれぐらい長い付き合いなん?」
凛「え…? な、なに急に…。なんでそんなこと教えなくちゃいけないの…?」
希「んー…まぁなんとなく興味あるやん? 折角だから二人のこと教えてよー」
凛「…折角って…。凛たちのこと知ってどうする気…?」ジト
希「そんな隠すことでもないやろー、別に個人情報を悪用する訳でもなし?」
凛「ん~~…」
希「全然信用しとらん顔やな…。これでも一応職場の上司なんやけどなぁ」ハァ
希「お、そうだ。…それじゃあ改めて面接ってのはどうやー?」
凛「め、面接…?」
凛「え…? な、なに急に…。なんでそんなこと教えなくちゃいけないの…?」
希「んー…まぁなんとなく興味あるやん? 折角だから二人のこと教えてよー」
凛「…折角って…。凛たちのこと知ってどうする気…?」ジト
希「そんな隠すことでもないやろー、別に個人情報を悪用する訳でもなし?」
凛「ん~~…」
希「全然信用しとらん顔やな…。これでも一応職場の上司なんやけどなぁ」ハァ
希「お、そうだ。…それじゃあ改めて面接ってのはどうやー?」
凛「め、面接…?」
596: 2018/09/11(火) 00:19:34.77 ID:QGoSwsvY.net
希「二人共ロクな話も聞かずにいきなり採用しちゃったからなー」
希「ウチ、こないだまで二人の名字も知らんかったやでー? 普通の店やったらありえんわなぁ…」クス
凛「な、なにそれ…答えなかったらどうなるの…?」
希「んー…クビ?」
凛「ふぇ!? ク、クビ…!? なんで!?」
希「や、そりゃー一企業として? いい加減な子に働かせる訳にはいかんしなぁー…」チラ
凛「そんな…」
凛「そ、それってもしかして…かよちんも…?」
希「あーうん、まぁ、そうやね…連帯責任みたいなんもあるかもなー(嘘)」
凛「ひ、人でなし! 悪魔ッ!!」
希「おーこわ! 遂に悪魔まで言われちゃったかー…」
希「でも、凛ちゃんがそういう暴言吐き続けるならすぐに二人ともクビにせなアカンかもなぁー…?」
凛「ぅぅ…ズルイよ…」
凛「…分かったよ…答えるよ…」
希「うんうん、いい子やね♪」クス
希「ウチ、こないだまで二人の名字も知らんかったやでー? 普通の店やったらありえんわなぁ…」クス
凛「な、なにそれ…答えなかったらどうなるの…?」
希「んー…クビ?」
凛「ふぇ!? ク、クビ…!? なんで!?」
希「や、そりゃー一企業として? いい加減な子に働かせる訳にはいかんしなぁー…」チラ
凛「そんな…」
凛「そ、それってもしかして…かよちんも…?」
希「あーうん、まぁ、そうやね…連帯責任みたいなんもあるかもなー(嘘)」
凛「ひ、人でなし! 悪魔ッ!!」
希「おーこわ! 遂に悪魔まで言われちゃったかー…」
希「でも、凛ちゃんがそういう暴言吐き続けるならすぐに二人ともクビにせなアカンかもなぁー…?」
凛「ぅぅ…ズルイよ…」
凛「…分かったよ…答えるよ…」
希「うんうん、いい子やね♪」クス
597: 2018/09/11(火) 00:20:02.90 ID:QGoSwsvY.net
凛「…かよちんとは小学生の頃に知り合ったんだ」
希「それはまたえらく長い付き合いやねぇ…」
凛「そうだね…すっごく長いね…。いっつも一緒にいるから、あんまり気にしたことなかったけど…」
希「普通の友達同士でそれだけ一緒にいるって、珍しいなぁ」
凛「…かよちん、昔からあんな感じのおとなしい性格だったから、よくいじめっ子のターゲットにされてたんだよ…」
凛「それを凛が助けてあげたのが最初に仲良くなったきっかけ」
凛「で、それからも…何かあるたびにかよちんを助けてあげてたりしたから…自然とずっと一緒にいることが多かったんだ」
希「エライなぁ…。凛ちゃんは明るいし、元気な子だし、そういうイジメとかは無縁だったんかな?」
凛「ううん、そんなこともないよ…。凛は逆に女の子なのに男っぽいみたいな感じで、よく男の子からイジメられてたりしたし…」
希「そっかぁ…」
凛「でも、そうやって男の子に言われる度に、かよちんが凛のこと可愛いって言ってくれたりして…嬉しかったなぁ…♪」
希「…」クス
希「それはまたえらく長い付き合いやねぇ…」
凛「そうだね…すっごく長いね…。いっつも一緒にいるから、あんまり気にしたことなかったけど…」
希「普通の友達同士でそれだけ一緒にいるって、珍しいなぁ」
凛「…かよちん、昔からあんな感じのおとなしい性格だったから、よくいじめっ子のターゲットにされてたんだよ…」
凛「それを凛が助けてあげたのが最初に仲良くなったきっかけ」
凛「で、それからも…何かあるたびにかよちんを助けてあげてたりしたから…自然とずっと一緒にいることが多かったんだ」
希「エライなぁ…。凛ちゃんは明るいし、元気な子だし、そういうイジメとかは無縁だったんかな?」
凛「ううん、そんなこともないよ…。凛は逆に女の子なのに男っぽいみたいな感じで、よく男の子からイジメられてたりしたし…」
希「そっかぁ…」
凛「でも、そうやって男の子に言われる度に、かよちんが凛のこと可愛いって言ってくれたりして…嬉しかったなぁ…♪」
希「…」クス
598: 2018/09/11(火) 00:20:30.37 ID:QGoSwsvY.net
凛「…話すの、もうこれぐらいでいい…? 恥ずかしいんだけど…///」
希「えー…面接はまだまだ終わらへんよー?」キシシ
凛「うぅ…///」
希「んー、まぁなんとなく二人の子供の頃の関係性は分かったかなぁ♪」
凛「…この話、面接に必要あるの…?」ブツブツ
希「あるあるー、人のことを一から知るのは、仕事上ではだいーじなことやでー?(大嘘)」ウンウン
凛「ホントー…?」ジー
希「まぁでも子供の頃はともかくとして…なんで今でもかよちんとずっと一緒なん?」
凛「なんでって…一緒にいちゃいけない?」
希「そりゃ仲良きことは美しきかなやけど…。この店に来る時も本当は一緒のつもりだったみたいなこと言ってたし…いくら何でもベタベタ過ぎるんやない?」
凛「それは…」
希「それとも、まだイジメみたいなのはあったりするんかな…?」
凛「まさかー! 学校なんて下らない場所卒業しちゃったし、そんなのはもうないよー!」
凛「それに…まだかよちんに近寄ってくるつもりなら、凛が許さないよ…っ」
希「…」
希「えー…面接はまだまだ終わらへんよー?」キシシ
凛「うぅ…///」
希「んー、まぁなんとなく二人の子供の頃の関係性は分かったかなぁ♪」
凛「…この話、面接に必要あるの…?」ブツブツ
希「あるあるー、人のことを一から知るのは、仕事上ではだいーじなことやでー?(大嘘)」ウンウン
凛「ホントー…?」ジー
希「まぁでも子供の頃はともかくとして…なんで今でもかよちんとずっと一緒なん?」
凛「なんでって…一緒にいちゃいけない?」
希「そりゃ仲良きことは美しきかなやけど…。この店に来る時も本当は一緒のつもりだったみたいなこと言ってたし…いくら何でもベタベタ過ぎるんやない?」
凛「それは…」
希「それとも、まだイジメみたいなのはあったりするんかな…?」
凛「まさかー! 学校なんて下らない場所卒業しちゃったし、そんなのはもうないよー!」
凛「それに…まだかよちんに近寄ってくるつもりなら、凛が許さないよ…っ」
希「…」
599: 2018/09/11(火) 00:20:56.83 ID:QGoSwsvY.net
希「…それじゃあ尚更、今でもずっと一緒にいる必要はないんちゃう…?」
凛「…」
希「もしかして――事故が原因だったりするんやない…?」
凛「…あのヤブ医者から何聞いたの」ギロ
希「…かよちんの病気のことを、少しな」
凛「…っ」ギリ…
希「…」
凛「…」
希「もしかして――事故が原因だったりするんやない…?」
凛「…あのヤブ医者から何聞いたの」ギロ
希「…かよちんの病気のことを、少しな」
凛「…っ」ギリ…
希「…」
600: 2018/09/11(火) 00:21:24.38 ID:QGoSwsvY.net
凛「…そうだよ」
凛「…イジメられてた時の事故が原因で、かよちんは上手く喋れなくなっちゃったんだよ…」
凛「昔は…あんなに沢山凛に語りかけてくれたのに…」
凛「沢山可愛いって言ってくれたのに…」
凛「手術のあと…病室に行ったら…全然声が聞けなくて…!」
凛「凛…もう、どうしていいかわからなくて…」
凛「凛が…凛が、助けてあげられなかったから…」
凛「だから…ずっとかよちんの傍にいてあげなきゃって…!」
凛「そう思ったんだよ…」
希「…」
601: 2018/09/11(火) 00:21:56.65 ID:QGoSwsvY.net
希「真姫ちゃんに少し話聞いただけやけど…当時は悲惨だったらしいな…」
凛「そうだよ…!」
凛「本当に…ひどかったんだよ…! かよちん…氏んじゃうかもしれないって思ったんだよ…!」
凛「かよちんが氏んじゃったら…凛は…っ!」
凛「うぅ…っ!」
凛「…あのヤブ医者は、かよちんのこと絶対に助けてあげるって言ったクセに…!」
凛「全然治してくれなくて…っ!」
希「真姫ちゃんは関係ないんやない…?」
凛「関係なくなんかない!!」
凛「関係なくなんか…っ!!」
凛「そうだよ…!」
凛「本当に…ひどかったんだよ…! かよちん…氏んじゃうかもしれないって思ったんだよ…!」
凛「かよちんが氏んじゃったら…凛は…っ!」
凛「うぅ…っ!」
凛「…あのヤブ医者は、かよちんのこと絶対に助けてあげるって言ったクセに…!」
凛「全然治してくれなくて…っ!」
希「真姫ちゃんは関係ないんやない…?」
凛「関係なくなんかない!!」
凛「関係なくなんか…っ!!」
602: 2018/09/11(火) 00:22:23.83 ID:QGoSwsvY.net
希「だって、真姫ちゃんはかよちんのケガ自体は治してくれたんやろ…?」
凛「そう…だけど…っ」
希「かよちんの病気の原因は別のところにある――…」
希「それが何なのかは分からんって、真姫ちゃんも言ってたけど…」
希「そのことで真姫ちゃんを恨むのは、違うんやない…?」
凛「…」グス
凛「…そんなの、分かってるよ…」
凛「あの先生が悪くないことぐらい…バカな凛にだって分かるよ…」
603: 2018/09/11(火) 00:22:52.28 ID:QGoSwsvY.net
希「…自分のことバカなんて言うんやないよ」
凛「…だって、本当はかよちん――…!」
凛「凛が助けてあげられなかったから…」
凛「…いつも一緒にいるって約束してたのに、助けられなかったバカな凛のせいだから…!」
凛「だからかよちん…なんにも喋れなくなっちゃったんだよ…!」
希「…」ハァ
604: 2018/09/11(火) 00:23:20.77 ID:QGoSwsvY.net
ポン
希「…それは違うで」
凛「ふぇ…?」
希「もしかしたらそうかもしれへん――…」
希「けど、それが本当かどうかなんて確かめようがないやろ?」
凛「それは…そうだけど…でも…っ!」
希「まぁ…かよちんの病気がひょっこり出てきて、凛ちゃんが悪いーって言ってくれるんやったら別だけどー?」クスクス
凛「ふ、ふざけないでよ…っ!」キッ
希「ふふ…ごめん」ナデナデ
希「…でも、そういうことやろ? 誰かがこうです! って言わない限り、かよちんの病気の原因はだーれにも分からないんよ」
凛「…」
605: 2018/09/11(火) 00:23:49.92 ID:QGoSwsvY.net
希「それにな、こういうのは別に誰が悪いーとか、無いんやって」
希「物事に悪人が必ずいるなんて決めてかかったら、みーんな心がギスギスしてまうでー?」
凛「…だって」
希「かよちんがこうなってしまった事実はもう変えられないんやから、それはもう運命だと思うしか無い」
凛「運命って…そんな無責任なこと…!!」
希「しょうがないんよ…」
希「だって――そうでも思わなきゃ辛いやんか…」
凛「…?」
希「物事に悪人が必ずいるなんて決めてかかったら、みーんな心がギスギスしてまうでー?」
凛「…だって」
希「かよちんがこうなってしまった事実はもう変えられないんやから、それはもう運命だと思うしか無い」
凛「運命って…そんな無責任なこと…!!」
希「しょうがないんよ…」
希「だって――そうでも思わなきゃ辛いやんか…」
凛「…?」
606: 2018/09/11(火) 00:24:19.21 ID:QGoSwsvY.net
希「ふふ…凛ちゃんは人に対して当たりが強いからな、もっと気楽に考えなアカンよ?」
凛「そんなこと…言われても…」
希「かよちんとずっと一緒にいるってのも、自分が全部悪いーみたいな責任感からやろー?」
凛「それの…何が悪いの…?」
希「ぜーんぶ悪い」ビシ
凛「いたっ! なにするにゃー!!」
希「凛ちゃん…責任感でずっと一緒にいても、相手は嬉しいとは思わんよー?」
凛「…嬉しい嬉しくないの問題じゃ…」
希「あのな? もっと素直で感情でええんやでー…?」
凛「素直…?」
希「凛ちゃん――かよちんのこと好きやろ?」
凛「そんなこと…言われても…」
希「かよちんとずっと一緒にいるってのも、自分が全部悪いーみたいな責任感からやろー?」
凛「それの…何が悪いの…?」
希「ぜーんぶ悪い」ビシ
凛「いたっ! なにするにゃー!!」
希「凛ちゃん…責任感でずっと一緒にいても、相手は嬉しいとは思わんよー?」
凛「…嬉しい嬉しくないの問題じゃ…」
希「あのな? もっと素直で感情でええんやでー…?」
凛「素直…?」
希「凛ちゃん――かよちんのこと好きやろ?」
607: 2018/09/11(火) 00:24:47.70 ID:QGoSwsvY.net
凜「ふぇ―――!?///」ズザザー
希「ふふ…図星やね♪」
凜「そそそ、そんなことない…よよよ…!!///」ブンブン
希「わっかりやすいなぁー…」クスクス
凛「///」カァー
希「まぁ…そのことは別にええんよ、隠すことは無い♪」
希「それだけ昔から一緒にいて、お互いに支えあって生きてるなら…それも必然ってもんやと思うし」
凜「ぅぅ…///」
608: 2018/09/11(火) 00:25:16.17 ID:QGoSwsvY.net
希「ただ――今のままやとアカン」
凛「なんで…?」
希「…責任という盾を背負って相手に押し付けるのは、きっとお互いにいいことなんてないんよ」
凛「意味が…わからないよ…」
希「…」フゥ
希「…もっと素直になれってことだよ♪」ドン
……。
凛「なんで…?」
希「…責任という盾を背負って相手に押し付けるのは、きっとお互いにいいことなんてないんよ」
凛「意味が…わからないよ…」
希「…」フゥ
希「…もっと素直になれってことだよ♪」ドン
……。
609: 2018/09/11(火) 00:29:51.12 ID:QGoSwsvY.net
本当はこのSceneもう少し続くんだけど、ちょっと間に合わないのでここで一旦切ります…申し訳ない
あと最近のは見返したら結構誤字脱字あったりして、その辺も申し訳ないです
あと最近のは見返したら結構誤字脱字あったりして、その辺も申し訳ないです
引用: 希「ウチの喫茶店の味は」


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