1: 2014/04/07(月) 09:37:49 ID:ec7YDoTc
八幡には水銀燈だと思うんだ
由比ヶ浜は雛苺

てことで誰か

2: 2014/04/30(水) 23:40:04 ID:tVVG.a0g
八幡「……なんだこれ、新手の詐欺か」

八幡「無視だ無視、どうせ材木座あたりの仕業だろ、あいつが好きそうなフレーズだしな」

八幡「………………………」チラッ

八幡「………………ちくしょう、気になるじゃねえか」

八幡「まきますか? まきませんか?」

八幡「認めるぜ材木座、お前は成長している、俺の過去に捨てたはずの厨二心が戻ってくる程度にはな……」

八幡「だがまだ甘い! 厨二が見え見えすぎるぜ材木座! そんな餌に釣られクマー!!!」

まきます

八幡「…………」フッ

八幡「男には、たとえ罠だと解っていても踏み込まなきゃいけない時があるんだよ」

おにいちゃーん! ごはんー!

八幡「おう、今いく」

八幡(……そういえば)

八幡(アイツ今日、風邪で休みだったな、まあ、どうでもいいか)

3: 2014/04/30(水) 23:52:39 ID:tVVG.a0g
八幡「ごっそさん、あ、小町」

小町「はいはい、MAXコーヒーでしょ」

八幡「ああ、暖めてマシュマロを溶かしてくれ」

小町「あれをさらに甘くしちゃうとか……」

八幡「うるせ、マイブームなんだよ」

ゴトッ!!!

小町「へ? 何か落ちた?」

八幡「玄関の棚が崩れたんだろ、ちょっと直してくるわ」

小町「あ、小町も手伝う」

4: 2014/05/01(木) 00:09:47 ID:RTvkKzXE
八幡「…………ん?」

小町「どうしたの? 棚は崩れて無いみたいだけど…………」

八幡「これを見てみろ」

小町「わっ、綺麗な鞄だね、うちにこんなのあったっけ?」

八幡「無えよ、あったら真っ先に俺が見つけてヤフオクで売ってる」

小町「売っちゃうんだ!?」

八幡「バッカお前、こういう外国産っぽい鞄は日本じゃ高く売れるんだぜ? 小金の錬金術師的に考えてサイフポイント高いだろ」

小町「おにいちゃんそれ小町的にはポイント低いよ……」

八幡「なんにせよ、いままで無かった物がここにあるって訳だ、摩訶不思議すぎてアドベンチャーしそうだな」

小町「そうだねぇ、……中見てみる?」

八幡「……まあ、そうする以外に無さそうだな」

小町「オープンっ!」パカッ!

6: 2014/05/01(木) 00:29:36 ID:RTvkKzXE
小町「……へっ?」

真紅「…………」

八幡「…………………人形?」

小町「……お兄ちゃん」

八幡「なんだ?」

小町「お兄ちゃんがこんなになっちゃって、小町は悲しいよ」

八幡「唐突な罵倒はやめろ、意味がわからん」

小町「ダッチ○イフを買うにしても、もっと年をとってる奴にしなよ……」

八幡「待て、小町、お前勘違いしてる、聞け」

小町「やめてよ、いきなり触ってこないでキモイ」

八幡「」

小町「……なんてね、お兄ちゃんの趣味は知ってるから安心して…………お兄ちゃん?」

八幡「」

小町「……気絶してる」

7: 2014/05/01(木) 23:44:21 ID:RTvkKzXE


八幡「…………ん」

八幡(…………どこだここは、学校?教室?)

八幡(夢を……見ていたのか?)

ラプラスの魔「いいえ、夢ではありませんよ」

八幡「!?」

ラプラスの魔「いや、それとも夢なのかもしれない、この世界も夢もあちらの世界も境界線は薄いカーテンに仕切られているだけにすぎないのですからね」

ラプラスの魔「しかしそれでも、この世界はおそらく夢ではない、夢によく似た何かです、私はこの世界を第12802世界と呼んでいる」

八幡「兎が……立って話をしている……」

ラプラスの魔「はい、世にも珍しい話す兎でございます、以後お見知りおきを」

八幡(夢……だろ?、明らかにおかしすぎるじゃねえか……夢だって解ってんだからさっさと冷めろよ、俺)

ラプラスの魔「ふむ、用心深いお方のようだ、まあいいでしょう、夢であろうと現実であろうと、どちらにしても問題はない」

ラプラスの魔「私の役目はただ一つ、あなたに招待状を渡す事だけなのですから」

八幡「……招待状って何だ」

8: 2014/05/01(木) 23:55:01 ID:RTvkKzXE
ラプラスの魔「おっと失礼、私としたことが失敗をしてしまいましたね」

ラプラスの魔「さあお受け取り下さい、こちらが招待状になります」

八幡「これは、光ってる石か?」

ラプラスの魔「ええ、これがどうなるかはあなた次第、タロットカードがたった180度ひっくりかえるだけでその意味を変えてしまうように、この石も形を変えていくのです」

八幡「これを渡すために、お前は俺を呼んだのか」

ラプラスの魔「その通りでございます、比企谷八幡様」

八幡「なるほど……なら」

八幡「やなこった、こんな物もらう訳がないだろ」

ラプラスの魔「……ワオ」

9: 2014/05/02(金) 00:24:36 ID:aP5FiPas
ラプラスの魔「……理由をお伺いしても?」

八幡「比企谷八幡は静かに暮らしたいんだ、招待状ってソレ厄介事の匂いがプンプンするぜぇ! じゃねえか、他の奴にあたって欲しいね」

八幡「あとな、これは直接は関係無いんだが、俺の知りあいが小学校6年生だった時の話だ、その頃そいつにはミチコちゃんっていう好きな女の子がいたんだが、ある時俺はその子からプレゼントにキラキラ光る石を貰ったんだ。当然そいつは喜びに喜んだね、当たり前じゃねえか、好きな子からプレゼントを貰えたんだ、ところがある日、ミチコちゃんの周りにいた女から言われたんだ」

八幡「ヒキガエル、まだ国語の上杉先生の金歯持ってるの?キモーイ!」

八幡「そう、天使だと思ってたミチコちゃんはジジイの金歯をプレゼントしてくるような悪魔だったんだ、その話を聞いた俺は、光ってる物はプレゼントされないようにしようと心に誓ったんだよ」

ラプラスの魔「左様でございますか……いやいや、困りましたねぇ」

八幡「え? 無視? 俺とミチコちゃんの話無視?」

ラプラスの魔「別の方、という訳にもいきません、できればあなたにお渡ししたいのですが」

八幡「諦めな、そろそろ俺帰りたいし」

10: 2014/05/02(金) 00:36:40 ID:aP5FiPas
ラプラスの魔「解りました、では諦める事にします」

八幡「おう、さっさとこの夢から起こせ、早くダークライ貰いに行きたいんだよ」

ラプラスの魔「では…………と見せかけてえいっ!」

八幡「うわっ!」

シャアアアアアアアア!!

八幡(なんだ……これ、石が俺の体の中に……)

ラプラスの魔「招待状、確かにお渡しいたしました」

ラプラスの魔「それでは、また会う時まで」

11: 2014/05/02(金) 00:46:24 ID:aP5FiPas
小町「………ちゃん、お兄ちゃん早く起きて」

八幡「……ん」

小町「あ、起きた」

八幡「小町、俺はどれくらい寝てた?」

小町「へ? 5分くらいだけど……」

八幡「………………やっぱり、夢だったのかよ」

小町「?」

八幡「何でもねえ、とりあえず鞄は俺の部屋に置いておくぞ、コーヒータイムの続きだ」

小町「ええ~っ、せっかく綺麗な人形だったのに、遊びたかったなあ」

八幡「親父のかもしれないからな、俺が保存しておく」

小町「ちぇ、小町的にポイント低ーい」

八幡「言ってろ」

12: 2014/05/02(金) 01:05:49 ID:aP5FiPas
八幡「ごっそさん、ちっとポケモンセンター行ってくるわ」

小町「千葉県もポケモンセンターって、2013年の末にオープンした出来立てホヤホヤのポケモンセンターだよね?」

八幡「ああ、ポケモンの人形やキーチェーン、ゲームやカードがズラリと並んでいる名店だな」

小町「やっぱ住むなら千葉県だね!」

八幡「ああ!」

おしまい

引用: 八幡「まきますか?まきませんか?」