1: 2014/05/11(日) 12:55:18 ID:gQZk8guE
【香港】
――飛行機が不時着したのは、香港沖35キロ地点!
承太郎達は、香港への上陸を余儀なくされた!!
香港! ホンコン島! クゥロン島! コンペイ糖! 新界!
周辺に浮かぶ、235余りの島々を擁し
その夜景は昔から、100万ドルの夜景wwと言われている!
――
ジョセフ「……そうだ。それでいい。乗客は我々と船員のみにしてくれ」
ジョセフ「そうだ、これ以上(わしらの攻撃の)巻き添えを増やす訳にはいかんからな……」
承太郎「……」
おかゆ「そこのデカい兄ちゃん!」
承太郎「あ?」
おかゆ「アンタら観光客かい? どうだいおかゆ! おかゆゆゆゆ! かゆいうま!!」
承太郎「オルァッ!」 おかゆ「びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛ぃ゛」
――飛行機が不時着したのは、香港沖35キロ地点!
承太郎達は、香港への上陸を余儀なくされた!!
香港! ホンコン島! クゥロン島! コンペイ糖! 新界!
周辺に浮かぶ、235余りの島々を擁し
その夜景は昔から、100万ドルの夜景wwと言われている!
――
ジョセフ「……そうだ。それでいい。乗客は我々と船員のみにしてくれ」
ジョセフ「そうだ、これ以上(わしらの攻撃の)巻き添えを増やす訳にはいかんからな……」
承太郎「……」
おかゆ「そこのデカい兄ちゃん!」
承太郎「あ?」
おかゆ「アンタら観光客かい? どうだいおかゆ! おかゆゆゆゆ! かゆいうま!!」
承太郎「オルァッ!」 おかゆ「びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛ぃ゛」
2: 2014/05/11(日) 12:57:07 ID:gQZk8guE
花京院「おかゆか……悪くない。知っているか、ジョジョ」
承太郎「ん」
花京院「日本と違って確か香港では、のどを通る食べ物はおかゆしかないんだ」
アヴドゥル「そうなのか!?」
花京院「じゃ、おかゆの中でも最もポピュラーな、おかゆをもらおうかな」
おかゆ「毎度!」
ジョセフ「おおーい!」ザッザッ
ジョセフ「お前ら何を食おうとしてるんじゃ。これからわしの馴染みの店に行こうというのに」
おかゆ「おっ、そこのダンディーな旦那! 香港名物、ホットおかゆはいかがですかな!」
ジョセフ「んなもん名物でもなんでもないわ!」
承太郎「じじい、どこに電話してたんだ」
ジョセフ「んん? あー、詳しいことは店に行ってから説明するが……」
ジョセフ「この先、安全かつ最短でエジプトに辿り着くためには、色々と策を講じなければならんということだ」
花京院「策……ですか。あっおかゆおいしい」
承太郎「買ってんじゃねえオラ!」ゴシカァン
3: 2014/05/11(日) 12:57:47 ID:gQZk8guE
【翠園・水宝酒家】
ジョセフ「――確かに、我々はもう飛行機でエジプトへ行くのは不可能になった」
ジョセフ「また、あのようなスタンド使いに飛行機内で出会ったなら……」
花京院「またしてもハイ工口ファントの出番という!」ガタッ
承太郎「てめえはすっこんでろ」
ジョセフ「結局、陸路か海路を取ってエジプトへ入るしかない」
アヴドゥル「しかし……50日以内にディオに出会わなければ……」
ジョセフ「……うむ……」
花京院「あの飛行機なら、今ごろカイロに着いているものを!」
承太郎「てめえが暴れ回って墜としたんだろうがオラッ!」
花京院「エフメガ!」
ジョセフ「……だが案ずるのはまだ早い」
ジョセフ「100年前のジュール・ヴェルヌの小説ではうんぬんかんぬん」
ジョセフ「そこでルートだが、わしは海路で行くのを提案する」
花京院「? カイロ……で行く……??」
4: 2014/05/11(日) 12:59:11 ID:gQZk8guE
ジョセフ「適当な大きさの船をチャーターし、マレー半島を回ってインド洋を突っ切る」
ジョセフ「いわば、海のシルクロードを行くのだ。海のシルクロードを!」ドヤ
アヴドゥル「わたしもそれがいいと思う。陸は国境が面倒だし――」
アヴドゥル「ヒマラヤ山脈や砂漠があって、もしToLoveったら足止めを食らう」
花京院「わたしはそんなところ両方とも行ったことがないので、行きたい」
承太郎「おれはじじいとアヴドゥルの意見でいい」
ジョセフ「決まりだな」
花京院「えっ」
ジョセフ「だが、一番の危険は、ディオが差し向けてくるスタンド使いだ」
ジョセフ「いかにして見つからずに、エジプトに潜り込むか……」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
?レフ「……」ニヤッ
5: 2014/05/11(日) 12:59:52 ID:gQZk8guE
花京院「……」カチャ…
承太郎「ん?」
花京院「ふふ。これは『お茶のおかわりは結構』のサインだよ」
花京院「香港ではこうしておくと、食器を片付けてくれるんだ」
チャイナ娘「」スタ スタ スタ
チャイナ娘「」コポコポコポ
花京院「えっ嘘。ちょっとちょっと」トン トン
チャイナ娘「^^」 スタ スタ スタ
承太郎「……」
花京院「…………あっ」
花京院「ちょうどいい承太郎、君の空っぽの茶碗を貸してくれ。注ぎ足そう!」ジョボジョボ
花京院「まぁ、これを飲みながら話でもしようや」
花京院「それともヌルイから飲むのはいやか?」
承太郎「オルァァッ!!」ドゴッ
花京院「アバチャ!」
6: 2014/05/11(日) 13:00:39 ID:gQZk8guE
ポルナレフ頭の男「すみませぇん、ちょっといいですかー?」
ポルナレフ頭の男「私はフランスから来た旅行者なんですが……」
アヴドゥル(おっ、ポルナレフヘアーだ)
花京院(ポルヘアだ)
ポルヘア「どうも漢字が難しくて、メニューが分かりませぇん。助けて欲しいのですがー」
承太郎「てめぇ漢字使ってんじゃねえか」
ポルヘア「えっ? 何ですって?」
承太郎「『何』って使えてんじゃねえか。向こうへ行け」
ジョセフ「おいおい承太郎、そういうメタ発言は控えんか」
ジョセフ「わしは何度も香港に来とるから、メニューぐらいの漢字は大体分かる」
ポルヘア「おお!」
ジョセフ「で、何を注文したい?」ペラペラ
ジョセフ「生肉、にが虫、強走剤、こやし玉、ペイントボール、大タル爆弾……」
ジョセフ「これとこれとこれ。あと、これももらおうかな。そうだ、それも」
レ ス ト ラ ン で 一 狩 り 行 こ う ぜ !
7: 2014/05/11(日) 13:02:20 ID:gQZk8guE
ドジャアーン!
【漢字三文字】【漢字三文字】【五文字】【六文字】
アヴドゥル「何だかえらく手抜きされた料理にみえますが……」
承太郎「金は払わねえ」
花京院「うまそうだな!」
ポルヘア「Oh……」ショボーン
ジョセフ「ハッハッハッハッハッハ。ま、いいじゃないか! わしの奢りだ!」
ジョセフ「さあ、モリモリ食べて、ビシバシ働こう!」
い た だ き ま す
アヴドゥル「ん……んんっ」ニコッ
花京院「何だこれッ!? ンマイなぁぁあぁぁ――ッ」ブッチュウ
承太郎「……」モソモソ
ジョセフ「どうじゃ? 美味いもんだろう!」
ポルヘア「おおっ、これは。手間ひまかけてこさえてありま」
花京院「ンマイなぁぁあぁぁ―――――――――ッ!!」
8: 2014/05/11(日) 13:03:47 ID:gQZk8guE
ポルヘア「ほら。このニンジンの形。『スター』の形……何か見覚えあるなぁ」
花京院「これのことか!」ガタッ ポロッ
ポルヘア「うおっ」ポロッ
皿! こぼれ落ちたふたつの星が!
スープと かゆの水面 吸い込まれてゆく!
引き合うように 重なる波紋!!
承太郎「きたねえんだよ!」ドゴッ
花京院「ジョジョ!」
ポルヘア「――そうそう、私の知り合いは」
ポルヘア「首筋にこれと同じ形のあざを……持っていたなァ……」
ジ・承・ア「!?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
花京院「キサマ……新手の……ッ」
花京院「新手の……ッ!!」
花京院「…………」
ポルヘア「ゆっくりと食事を再開するんじゃあないッ!!」
9: 2014/05/11(日) 13:06:13 ID:gQZk8guE
ジ ャ ギ ィ ィ ン !!
ジョセフ「!?」
突如おかゆから突き上がるレイピア! ダメになるおかゆ!!
アヴドゥル「ジョースターさん、危ないッ!」
ジョセフ「スタンドだーッ!」
ガ シ ャ ア ン
花京院「能力はちゃぶ台返しか!」
ジョセフ「さっきの星は巨人の星にかかっていたのか!」
アヴドゥル「マジシャンズレッド!!」
魔術師の赤『ケェー』 ボボボー
ポルナレフ「フン」
銀の戦車『 』シュパッ ヒュンヒュンヒュンッ
アヴドゥル「何ィ!」
銀の戦車『 』バァァン
アヴドゥル「新たな……スタンド使い……!」カコイイィ
10: 2014/05/11(日) 13:07:49 ID:gQZk8guE
ヒュンッ ボッ!
花京院「うっ……何という剣さばき!」
花京院「マジシャンズレッドが飛ばした炎を絡めとり、倒れたテーブルに火時計を作った!」
銀の戦車『 』キィン
ポルナレフ「おれのスタンドは戦車のカードをもつ『シルバー・チャリオッツ』!」
ポルナレフ「モハメド・アヴドゥル……始末して欲しいのは貴様からのようだな……」
ポルナレフ「そのテーブルに火時計を作った。火が12時を燃やすまでにオレァクサムヲムッコロス!」
アヴドゥル「テーブルの炎が12を燃やすまでにこの私を倒すだと……!?」
アヴドゥル「相当うぬぼれが過ぎないか? ああっと……ポルナレフヘアーの男」
ポルナレフ「ポルナレフ。名乗らせてもらおう、ジャン・ピエール・ポルナレフ!」
アヴドゥル「自己紹介、恐縮のいたり。しかしムッシュ・ポルヘアー」
魔術師の赤『ケェー』 ボボー
承太郎「!」
花京院「火時計の火が……消えたーっ!!」
ジョセフ「引っ張ったフラグを堂々と破壊しおった!」
アヴドゥル「わたしは炎を自在に扱えるからこそ、マジシャンズレッドと呼ばれている!」デェ~ン
11: 2014/05/11(日) 13:09:22 ID:gQZk8guE
アヴドゥル「しかし私をムッコロスとは、改めてうぬぼれが過ぎないか? ポルなんとかナレフ」
ポルナレフ「うぬぼれというのか? このわたしの剣さばきが――」
ポルナレフ「うぬぼれだと!?」 バッ
花京院「コインを投げた! 奴の本当の能力は、弾丸のようにコインを射出する能力!」
銀の戦車『違うよ!』 ヒュバッ
ジョセフ「おお! コイン五枚をたったの一突き! 重なり合った一瞬を貫いた!」
承太郎「いや……よーく見てみろ」
アヴドゥル「あ、あれは……コインとコインの間に……」
花京院「天ぷら! さんまの干物! トウモロコシ!!」
ハンバーグ! ドーナッツ! フライドチキン! にわとりーッ!!
ジョセフ「わ……わしも食いたい!」
承太郎「バーベキューにゃこと欠かねえな」
ポルナレフ「ふっ、これがどういう意味を持つか分かったようだな。いやBBQのことじゃない」
ポルナレフ「『銀の戦車』はお前に引けを取らぬほど、自由自在な剣さばきを扱えるということだ」
ポルナレフ「お前ら聞いているのか!? よだれを拭きやがれ!!」
13: 2014/05/11(日) 13:11:31 ID:gQZk8guE
ポルナレフ「……そしてシルバーチャリオッツは空気を切り裂き、空と空の間に溝を作れる」
ポルナレフ「つまり貴様の炎は、わたしの『銀の戦車』の前では無力と言うこと」
銀の戦車『 』ヒュッ チャリンチャリン
ポルナレフ「わたしのスタンド……チャリオッツの持つカードの暗示は『侵略』と『勝利』」
ポルナレフ「こんな狭っ苦しい場所で始末してやってもいいが」
ポルナレフ「アヴドゥル! お前の炎の能力は、広い場所の方が真価を発揮するだろう?」
ポルナレフ「そこを叩きのめすのが、わたしのスタンドに相応しい『勝利』……」
花京院「何だこれッ!? ンマイなぁぁあぁぁ――ッ」
ジョセフ「即席バーベキューも美味いもんじゃのう!」
承太郎「……」モソモソ
ポルナレフ「食ってるんじゃあない! おいアヴドゥル!」
アヴドゥル「もぐもぐなんだね? ポ……ポ……ポルナ……あーっとポルナレフヘアーの君」
ポルナレフ「……ここじゃ物が壊れる……」
ポルナレフ「タイガーバームガーデンへ行こうぜ……」
ポルナレフ「久しぶりに……キレちまったよ……」
20: 2014/05/13(火) 17:45:09 ID:EMJo7go2
【タイガーバームガーデン】
タイガーバームガーデン!
香港島のタイハンロード山腹斜面に実在する庭園である! 現在封鎖中!
制作費の元となったタイガーバームとは! メンソレータム商標の軟膏である!
しかし近所のドラッグストアでは売上不振だったのか、ある日こつ然と姿を消してしまった
ポルナレフ「ここで予言をしてやる。まずアヴドゥル……きさまは……」
ポルナレフ「……ん?」
承太郎「アヴドゥル」
アヴドゥル「ああ。承太郎は右手側を頼む」
花京院「左サイドは任せろ!」
アヴドゥル「ジョースターさんは奴の背後に回って下さい。出口はわたしが塞ごう」
ポルナレフ「おいきさまら」
ジョセフ「『勝利というのは、戦う前に全てすでに決定されている』のじゃ!」
アヴドゥル「いくぞポルナレフーッ!」
ポルナレフ「このドグサレがァァーーッ!!」
21: 2014/05/13(火) 17:47:06 ID:EMJo7go2
ポルナレフ「きさまら4人がかりで恥ずかしくねーのか!? STAND PROUDはどうしたァ!」
ジョセフ「ディオの刺客と分かった以上、こちらも全力で潰しにかかるに決まっておるじゃろうが!」
ポルナレフ「もっともじゃねえか! おれがおかしいのか!?」
アヴドゥル「ふっ。これだけ広い場所なら、思う存分フクロにできるというもの」
アヴドゥル「行けマジシャンズレッド!」
魔術師の赤『ケェー』
承太郎「スター・プラチナ!」
星の白金『オラァッ!』
ジョセフ「ハーミットパープル!」
隠者の紫『 』ハモーン
花京院「エメラルド・スプラッシュウウウウゥゥゥッ!!」
法皇の緑『 』ドッバァ~
ポルナレフ「うおおおぉぉ!?」
アヴドゥル「花京院の奇襲で体勢が崩れた! たたみかけろ!!」
花京院「シュウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」
法皇の緑『 』ドバババババババババババババババババ
22: 2014/05/13(火) 17:48:13 ID:EMJo7go2
星の白金『オォォラオラオラオラオラオラッ!』
銀の戦車『ぐあああっ!』
こうかは ばつぐんだ! ▼
魔術師の赤『ケェー』 ボボボー
銀の戦車『ぎゃあああっ!』
こうかは ばつぐんだ! ▼
法皇の緑『シュウウウウウッ』ドババババババ
銀の戦車『おう』
こうかは いまひとつのようだ… ▼
ジョセフ「シルバーチャリオッツといえば――? そう、『はがね』タイプじゃな」
ジョセフ「『はがね』タイプは、『かくとう』『ほのお』のこうげきに弱く」
ジョセフ「『いわ』タイプのこうげきに強いんじゃ」
アヴドゥル「エメラルド・スプラッシュって岩を飛ばしていたのか!?」
花京院「わからん! 何かわからんがくらえーッ!」ドバババババババ
23: 2014/05/13(火) 17:50:43 ID:EMJo7go2
アヴドゥル「むんん……ッ!」
ジョセフ「! おい、何かに隠れろ! アヴドゥルのメラゾーマが来る!」
花京院「エメラルド・スプラッシュウウウウウウゥゥゥゥゥーッ!!」
承太郎「なんだってじじい全く聞こえん」
アヴドゥル「我がスタンドは業火を纏うことで、触れるもの全てを焼き尽くす不氏鳥となる!」
アヴドゥル「その想像を絶する威力と優雅なる姿から、太古より魔界ではこう呼ぶ……」
アヴドゥル「『カイザーフェニックス!!』」
魔術師の赤『ケェー』 ===⊂二二二( ゜∋゜)二⊃
銀の戦車『 』スパンスパァン
アヴドゥル「ぐああああッ!!」
ポルナレフ「ただの特攻じゃねえかッ! ん? 妙な手ごたえ……」
ボッ!!
ポルナレフ「何ッ! 切断した体内から炎が出るなんて!」
アヴドゥル「化かし合いはわたしの勝ちだ。今のはカイザーフェニックスにみせかけたクロスファイヤーハリケーン――」
アヴドゥル「にみせかけたカイザーフェニックス!」ピュー
承太郎「斬られてんじゃねーか」
24: 2014/05/13(火) 17:57:09 ID:EMJo7go2
アヴドゥル「初披露となるが改めてくらえ! クロスファイヤー・ハリケーン!!」
魔術師の赤『ケェー』 つボボボボーン
ポルナレフ「ぐああああ!!」
ドサッ
アヴドゥル「占い師のわたしに戦いを挑もうとは、10年は早いんじゃあないかな」
承太郎「占い要素どこにあった」
ジョセフ「ともあれ勝ったんじゃ。途中からアヴドゥルにタイマンを押し付けて正解じゃったの」
花京院「くっ。エメラルド・スプラッシュが効きさえすれば!」
アヴドゥル「効かんの分かってて撃つなッ! 流れ弾いい加減にしろッ!」
ポルナレフ「……」シュウウ…
承太郎「ひでぇ火傷だ。こいつは氏んだな。運が良くて重傷……いや、運が悪けりゃかな」
花京院「つまりとどめが必要というわけか!!」
ジョセフ「放置プレイでいいということじゃ」
アヴドゥル「さあジョースターさん、エジプトへの旅を続けましょう」
ジョセフ「うむ!」
25: 2014/05/13(火) 17:58:53 ID:EMJo7go2
ポルナレフ「……」ピクッ
銀の戦車『 』 ボッショオォ
ポポポン ポンッ ポヒュウウウウウ
花京院「大江戸ロケット!」
ジョセフ「な、何だ!? 奴のスタンドがバラバラに分解したぞ!?」
ド ン
ポルナレフ「 」カッ
花京院「太鼓の達人!」
アヴドゥル「奴が寝たままの姿勢で空へ飛んだ!!」
ポルナレフ「ブラボー!! おお…ブラボー!!」
アヴドゥル「こ、こいつは……」
ジョセフ「信じられん……!」
花京院「ピンピンしている! ブラボーって?」
承太郎「ああ。しかし、奴の身体がなぜ宙に浮くんだ?」
26: 2014/05/13(火) 18:00:02 ID:EMJo7go2
ポルナレフ「フッフッフ……感覚の目でよーく見ろ」
アヴドゥル「(凝!)……!? あ、あれは……」
ヒュッ クルクルクル スタッ
ポルナレフ「そう、これだ。甲冑を外したスタンド『シルバー・チャリオッツ』!」バ ン
アヴドゥル「むぅ」
ポルナレフ「呆気に取られているようだが……」
ポルナレフ「わたしの持っている能力を説明せずに、これからきみを始末するのは」
ポルナレフ「騎士道に恥じる、闇討ちにも等しい行為――」
ポルナレフ「どういうことか、説明する時間を頂けるかな?」
ジョセフ「さっきと同じ配置でいいんじゃな」ザッザッ
承太郎「さっさと片付けるぜ」ザッザッ
花京院「このハイ工口ファントグリーンに任せろッ!!」バンッ
アヴドゥル「よーし」
アヴドゥル「む、何か言ったか? 遺言を言う時間? 聞いておいてやろう」
ポルナレフ「きさまらには騎士道精神の欠片もないのかァーッ!?」
27: 2014/05/13(火) 18:01:03 ID:EMJo7go2
ポルナレフ「……わたしのスタンドは、さっき分解して消えたのではない」
ポルナレフ「『銀の戦車』には防御甲冑がついていた……いま脱ぎ去ったのはそれだ」
ポルナレフ「ちなみに落ちたパーツは投げて武器にも使える」
花京院「ゼロスーツ・チャリオッツ!」
ポルナレフ「君の炎に焼かれたのは甲冑の部分、だからわたしは軽傷で済んだのだ」
ポルナレフ「そして甲冑を脱ぎ捨てた分、身軽になった」
ポルナレフ「わたしを持ち上げたスタンドの動きが見えたかね?」
ア・ジ「見えなかった」
承太郎「見えた」
花京院「見てなかった」
ポルナレフ「そう、それほどのスピードで動けるようになったのだ!」
アヴドゥル「ふむ……なるほど。先ほどは甲冑の重さゆえ、わたしのCFHを喰らったということか」
アヴドゥル「しかし! 逆に今はもうハダカ! プロテクターがないということは――」
アヴドゥル「今度ふたたび喰らったら、命はないということ!」
花京院「いわばパンツ一丁のアーサー!」
ポルナレフ「ふむ……ウィー、ごもっとも。だが、無理だね!」
28: 2014/05/13(火) 18:03:50 ID:EMJo7go2
アヴドゥル「無理と? 試してみたいな」
ポルナレフ「なぜなら君たちに、ぞっとするものをお見せするからだ」
アヴドゥル「ほう、どうぞどうぞどうぞ」
銀の戦車『『『 』』』 ズラララァ~
ジョセフ「なんじゃ!? 奴のスタンドが6……いや、7体にも増えたぞ!」
花京院「本体を入れて8! バカな、2台のWiiで全員遊べてしまう!」
アヴドゥル「ううっ……?」
ポルナレフ「ぞっとしたようだな! これは残像だ。フッフッフ」
ポルナレフ「視覚ではなく君の感覚へ訴えるスタンドの残像群だ」
ポルナレフ「君の感覚はこの動きについてこれないのだ」
アヴドゥル「どういうことなの……?」
ポルナレフ「今度の剣さばきはどうだァアアアアッ!?」シュパパパパパパパ
花京院「ヤボ……ボラ……サバな事を!」
承太郎「数が増えたんなら遠慮はしねえ」
ジョセフ「皆でリンチじゃあああッ!!」
32: 2014/05/14(水) 04:48:25 ID:FydsQYlM
銀の戦車『 』シュパパパパパパパパパパパパパ ×7
星の白金『オルァアア!!』
銀の戦車『 』シュパパパパパパパパパパパ ×5
法皇の緑『スプラッシュウウウウウウッッ!!』
銀の戦車『 』シュパパパパパパパパパ ×3
ジョセフ「本体を狙えハーミット・パープル!」
銀の戦車『 』シュパパパパパ ×1
アヴドゥル「むん! 赤い荒縄(レッドバインド)!」
魔術師の赤『ケェー』 ボボボ
ポルナレフ「ちょ、ちょっと待てーッ」
ポルナレフ「こんな一斉にかかられて一度に相手できるかーッ!」
アヴドゥル「ふむ。そういえば騎士道精神とやらで手の内を明かしてからの攻撃。礼を失せぬ奴……」
ポルナレフ「ゼェ……ゼェ……」
アヴドゥル「ゆえにわたしも、秘密を明かしてから次の攻撃にうつろう!」
ポルナレフ「リンチは止めんのかい!」
33: 2014/05/14(水) 04:50:21 ID:FydsQYlM
アヴドゥル「実はわたしのクロス・ファイヤー・ハリケーンにはバリエーションがある」
アヴドゥル「アンクの形の炎だが、一体だけではない。分裂させ、数体で飛ばすことが可能」
承太郎「俺のスタープラチナは、二本の指を伸ばし相手に突き刺すことが可能」
花京院「ハイ工口ファントグリーンはなんか紐状に分解することが可能ッ!」
ジョセフ「わしのハーミットパープルはカメラを叩き壊すことが可能ッ!」
ポルナレフ「ま、待て! 秘密を明かせば袋叩きは許されるみたいな流れはやめろォ!」
アヴドゥル「行くぞ!」
アヴドゥル「クロス・ファイヤー・ハリケーン・ ス ペ シ ャ ル !!」ボボボ
花京院「ならばエメラルド・スプラッシュ・ ス ペ シ ャ ル !!」ドバババババ
ジョセフ「本体を狙えハーミットパープル!」シュルルルル
ポルナレフ「ぐあああああぁぁぁっ!」 ド ッ
銀の戦車『あああああぁぁぁっ!』 ゴ ン
ドサッ…
承太郎「やれやれだぜ」
34: 2014/05/14(水) 04:53:02 ID:FydsQYlM
アヴドゥル「フッ。一撃目の炎は、トンネルを掘るためだったのだ」
アヴドゥル「言ったろ。わたしの炎は分裂、何体も分かれて飛ばせると!」
承太郎「もはやあまり意味はなかったようだがな」
ポルナレフ「うぐぐ……」
アヴドゥル「」つナイフ
ヒュッ サクッ
ポルナレフ「痛でーッ!」
アヴドゥル「炎に焼かれて氏ぬのは苦しかろう。その短剣で自害するといい」
ジョセフ「波紋を流されて氏ぬのは苦しかろう。わしの義指をやっとこう」ポイ
花京院「Eスプラッシュにまみれて氏ぬのはEスプラッシュだろう」
ポルナレフ「……うぬぼれてはいなかった……」
ポルナレフ「いくらわたしの剣さばきでも、さすがに4人がかりは無理だと……」
ポルナレフ「やはりこのまま、潔く退場するとしよう……」
ポルナレフ「それがきさまらにこれ以上関わらないようにするための最善策……」
35: 2014/05/14(水) 04:56:35 ID:FydsQYlM
アヴドゥル「ふむ」パチンッ
アヴドゥル「あくまでも騎士道とやらの礼を失せぬ奴」
アヴドゥル「しかもわたしの短剣をくらってもなお、まだ何か喋っていた」
アヴドゥル「ディオからの命令をも越える誇り高きタフネス! 頃すのは惜しい」
スッ…
アヴドゥル「む! こいつは蟲の仕業ですな……」
アヴドゥル「ジョジョ!」
承太郎「うむ」
星の白金『オルルァッ!!』ブチブチブチッ
ポルナレフ「うぎゃああああっ!!」ビクンビクン
ぼとっ うぞうぞ…
ジョセフ「うげええぇっ。この触手が気持ち悪いんじゃよなーッ!」
花京院「この花京院容赦せん! エメラルド・スプラッシュウウウウウウウゥゥゥゥーッ!!」ドババババ
シュウウ…
アヴドゥル「おk」
36: 2014/05/14(水) 04:58:46 ID:FydsQYlM
――
ジョセフ「昨日SPW財団にチャーターを依頼した船が、すでに港に入ってるはずじゃ」
ザッ
ポルナレフ「……」
ジョセフ「!」
アヴドゥル「どうした。まだ何か? ポルナレフ」
ポルナレフ「……まだディオの呪縛を解いてもらったお礼を言ってない」
アヴドゥル「だったらわたしでなく、肉の芽を抜いたジョジョに言え」
承太郎「だったらおれじゃあなく、肉の芽を片付けた花京院に言え」
花京院「我が名は花京院典明!!」
ポルナレフ「分かった。くどいのはおれも嫌いだからな。だが、用はもうひとつ」
ポルナレフ「ムッシュ・ジョースター。ものすごく奇妙な質問をさせて頂きたい」
ポルナレフ「その左腕右腕か?」
ジョセフ「もう少しくどくていいぞ」
37: 2014/05/14(水) 05:00:18 ID:FydsQYlM
ジョセフ「――ふむ、確かに奇妙な質問じゃ。一体どういうことかな?」
ポルナレフ「妹を引きこもりにした男を捜している」
一同「「!?」」
ポルナレフ「顔は分からない……だが、そいつの腕は両腕とも右腕なのだ」
ジョセフ「……」スッ…
ジョセフ「50年前の戦いによる名誉の負傷じゃ」ギギ ギギ
花京院「さらに手首を外すとサイコガンになるのだ」
ジョセフ「ならん。がいいなそれ、今度シュトロハイム財団に相談してみよう」
ポルナレフ「失礼な詮索であった。許してくれ」
ジョセフ「よければ何があったのか聞かせてくれんか」
ポルナレフ「……」
スタ スタ スタ スタ
ポルナレフ「もう3年になる……」
一同「「 」」ザッザザッザッ
ポルナレフ「別に近付かなくていいから!」
38: 2014/05/14(水) 05:01:26 ID:FydsQYlM
ポルナレフ「――俺の妹は雨の日、学校からの帰り道をクラスメイトと二人で歩いていた」
ポルナレフ「故郷、フランスの田舎道だ。……道の端に男が一人、背を向けてたっていた」
――――――――――――――――――――――――
妹『? 何かしらあれ』
妹友『ちょっと、あれコート一枚じゃない?』
男『ぐへへへ』
男『ばあああああああ』(開帳)
妹『キャアアアァァァァ!!』
妹友『変Oだ――!!!!』
男『ばああああああああwwwwwwww』
妹『キャアアアァァァァ!!』
妹友『変O!! 変O!! 変O!! 変O!! 通報!!』
――――――――――――――――――――――――
ポルナレフ「男の目的は、ただそれだけだった」
承太郎「何が言いてぇんだテメーはよ」
39: 2014/05/14(水) 05:05:27 ID:FydsQYlM
ポルナレフ「以上が、男を警察に突き出した友人の証言だ」
アヴドゥル「捕まっとんのかい!」
ポルナレフ「だが翌日脱走した。そしてまだ捕まってない」
ジョセフ「明らかにスタンド能力者だ」
承太郎「そこでかよ」
ポルナレフ「妹はそれを直視したショックで引きこもり、今やニート化しようとしている」
ポルナレフ「俺は誓った!」
ポルナレフ「我が妹の魂の尊厳と安らぎは、そいつの再逮捕でもって償わなければ取り戻せん!」
ポルナレフ「俺のスタンドが然るべき報いを、与えてやる!」
アヴドゥル「はあ」
ポルナレフ「そして一年前、ディオに出会った!」
花京院「な、なんだって――!!」
承太郎「今度はマシな話なんだろうな」
ポルナレフ「ああ、君らを頃してこいと命令された。それが正しいことと信じた……」
ジョセフ「そこを端折るんじゃあない!」
40: 2014/05/14(水) 05:09:04 ID:FydsQYlM
花京院「しかし話から推理すると……推理すると? アヴドゥル」
アヴドゥル「どうやらディオは、その両手とも右腕の男を探し出し仲間にしているな」
花京院「それだ」
承太郎「なんでヤツがただの変O野郎をスカウトするんだ」
ポルナレフ「俺はアンタたちと共にエジプトに行くことに決めたぜッ!」
ポルナレフ「ディオをめざしていけば、きっと妹のかたきに出会えるッ!」
承太郎「気は確かかこいつ」
アヴドゥル「どうします? わたしに異存はありませんが」
ジョセフ「どうせ断っても付いてくるじゃろうしなぁ」
ポルナレフが なかまに なった! ▼
ポルナレフ「よろしく頼むぜ!」
パーティーが いっぱいです!!
パーティーから はずすメンバーを えらんでください! ▼
ジョセフ「じゃあ……」ピ ピ ピ >ポルナレフ
ポルナレフ「おい即決かよ!」
41: 2014/05/14(水) 05:10:41 ID:FydsQYlM
承太郎「はぁ……やれやr」
女子A「すみませーん、ちょっとカメラのシャッター押してもらえませんか?」
女子A(素敵!)
女子B(きっかけつくっちゃおっと!)
女子A「おねがいしま~す!」
女子B「海を背にしたいんですぅ~!」
承太郎「やかましい! 他のヤツに言えッ!」
ポルナレフ「まぁまぁまぁまぁ。写真ならわたしが撮っ」
ポルナレフ「って妹!?」
女子A「お兄ちゃん!?」
女子B「ポル兄さん!?」
承太郎「は?」
アヴドゥル「はい」
ジョセフ「ハイ」
花京院「ハイ工口ファントグリーン!」
42: 2014/05/14(水) 05:12:06 ID:FydsQYlM
こうしてポルナレフが新たに加わり 花京院たちの戦力はアップした
しかしこれはまだ 冒険の序章に過ぎない!!
押し寄せてくる!
これからDIOの刺客が うじゃうじゃ押し寄せてくる!
迎え撃つは花京院! みんなのヒーロー花京院!!
震えるぞエメラルドッ! 撃ち尽くすほどヒートッ!!
刻め法皇のビートッッ!!
DIOの野望を打ち砕けッ!! オラッ行けッ花京院ッ!!
終わり
44: 2014/05/14(水) 07:11:11 ID:H5oNXmO.
普通に海外旅行してんじゃねぇーか
31: 2014/05/13(火) 20:29:53 ID:g96A6a3o
スレタイ見た瞬間お前だってわかった
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