14: 2010/05/17(月) 00:41:44.82 ID:KHBRyjjn0
ローゼンメイデンの消失




「ん・・・あ、もうこんな時間か・・・」

窓から射す光のまぶしさで目を覚ました僕は、背筋をのばす。

パキパキッと背中からなる乾いた音が妙に心地よい。

顔を洗おうと、ベッドから降りた僕は、何か違和感を感じた。

しかしすぐにその違和感の原因に気付く。

「真紅達の鞄が、無い・・・・」
ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
15: 2010/05/17(月) 00:43:32.93 ID:KHBRyjjn0
「・・・とりあえず、下に行くか・・・」

鞄が無いのは、真紅達が昨日は違う部屋で寝たからなのかもしれないし、いたずらなのかもしれない。

「全くあいつらは・・・・」


そうつぶやきながら階段を下り、リビングのドアを開ける。

そこに真紅達は居なかったが、姉ちゃんが居た。

姉ちゃんなら何か知ってるのではないかと思い、声をかけた。

「姉ちゃん、真紅達は?」

そう尋ねると、キョトンとした顔で、こちらを見てくる。

その理由がわからないまま、僕は再度尋ねた。

「真紅達はどこに居るんだ?知ってるんだろ?」

僕のこの質問に対する姉ちゃんの答えは、意外なものだった。

「誰のことを言っているの?ジュンくんの友達?」

18: 2010/05/17(月) 21:25:35.62 ID:R82ZYCJs0
「え?」

姉ちゃんの返答の意味がわからず間抜けた声を出してしまう。
真紅達とグルになって、僕をからかっているのか、と思い同じ質問をする。

「だから真紅達はどこに居るんだよ、いいから早く本当のことを言えよ」

半ば呆れた感じで尋ねる。
しかし姉ちゃんは真顔でこう答えた。

「ジュンくんさっきから何を言っているの?いいから早く朝ご飯を食べちゃって、お姉ちゃん今日は部活があるから」


表情から察するに、嘘を言っているようには見えない。

姉ちゃんはそんな僕を不思議そうに見つめてくる。

心配そうによってくる姉ちゃんを手で制し、考える。

真紅達はどこへ行った?

・・・駄目だ、わからない。


グウ


腹が鳴った。

とりあえず朝食をとろう。

19: 2010/05/17(月) 21:26:27.54 ID:R82ZYCJs0
朝食を食べおわり、テレビの電源を入れる。

朝のワイドショーをやっていた。するとアナウンサーが信じられない言葉を発した。

『今日は○月△日土曜日です』

「はぁ!?」

思わず大きい声を出してしまった。

台所で食器を洗っていた姉ちゃんが、びっくりしてこちらを見ている。

姉ちゃんには何でもないと言って誤魔化したが、そんなわけはない。

なぜならアナウンサーが言った日付は今から数ヶ月も前のことだったからだ。

確認のために部屋のカレンダーを見ると、○月と書いてある。
姉ちゃんにも確認をとると

「○月△日土曜日よ、ジュンくん。じゃあお姉ちゃんは部活に行くから」

と言い、出かけていった。

ますますわからない。

これからどうすればいいんだ・・・。

そう思った瞬間、玄関のチャイムが鳴った。



20: 2010/05/17(月) 21:28:26.29 ID:R82ZYCJs0
扉を開けると、そこには宅配の業者が居て、威勢のいい言葉を投げ掛けてくる。

「お届けものでーす、サインお願いしまーす」

「はい、ちょっと待っててください」

戸棚からペンを取出しサインすると、業者は帰っていった。

走り去っていく宅配の車を少し眺めたあと、ふと届けられた荷物に目を落とす。

そこには

『週刊少女のつくり方』

と書いてあった。


21: 2010/05/17(月) 21:29:16.60 ID:R82ZYCJs0
「なんだこれ・・・」

僕にはこんなものを頼んだ覚えが無い。

不思議に思いながらも、箱を開けて中を確認すると、人形のパーツ一式とパンフレットのようなものが入っていた。

そのパンフレットに紹介されていた人形は

「し・・・真紅」

紛れもなく

ローゼンメイデン第5ドール

真紅だった。

22: 2010/05/17(月) 21:31:03.15 ID:R82ZYCJs0
さっぱり意味がわからない。

なぜ真紅のパーツが送られてくるんだ?

真紅に何かあったのか?

考えにふけっていると、箱から光った何かが飛び出してきた。

最初は、何なのかよくわからなかったが、それはドール達の持っている人工精霊だった。


いきなり現れたそいつは、すーっと2階に向かっていく。

慌て箱を閉じ、追い掛けると、そいつは僕の部屋の前で止まった。

「・・・開けろってことか」

そう僕が呟くとチカチカと光りだした。

どうやら正解だったらしい。

お望み通りに部屋のドアを開けてやると、そいつは僕のパソコンの電源を付け、ワードを立ち上げた。

カチカチとキーボードを叩くにつれて、パソコンに文字が表示されていく。

そこにはこう書いてあった。

『私はローゼンメイデン第5ドール真紅の人工精霊のホーリエ。主の命によりあなたに伝言を伝えに来ました。』


23: 2010/05/17(月) 21:32:03.72 ID:R82ZYCJs0
そう打ち込んだ後、人工精霊が僕のお腹の前まで飛んできて、またチカチカしはじめた。

よくわからないまま手を差し出すと、そこにすっと降りてきた。

次の瞬間僕の頭に、見たことの無い映像が流れ込んでくる。

その映像の中では、真紅達が何かと戦っていた。


24: 2010/05/17(月) 21:32:54.19 ID:R82ZYCJs0
~ホーリエによる回想~


『翠星石!危ない!ローズテイル!』

『ふぅ・・・真紅ありがとうです・・・』

『お礼を言っている暇があったら攻撃しなさぁい!やられるわよ!』

『そうですね、よそ見をしている暇はありません、スイドリー・・・うわぁっ!』
『『翠星石!!』』

『お姉さま方・・・そろそろ止めです・・・』

シュルシュル
ピシィッ

『く・・・離しなさぁい・・・この・・・ジャンク・・・』

『ジャンクだなんて・・・ひどい言葉を仰るのね・・・私はとっても悲しくなってしまいました・・・』

『な・・・何度でも言ってやるわぁ・・・ジャンク・・・いやジャンクにすらなれない哀れな幻影・・・く・・・ああああ』

『水銀燈!ローズテイル!』

『無駄です・・・・』

シュルシュル
ビシィッ

『く・・・身動きがとれないのだわ・・・』

『後はミーディアムを捕らえれば私の目的は果たされる・・・・』

『・・・っ!そんなことはさせないのだわ!』

『お姉さまは黙っていてください・・・』

ギリギリ

『く・・・ああああ』

25: 2010/05/17(月) 21:34:20.55 ID:R82ZYCJs0
・・・

・・



「な・・・何なんだよ!今の映像は!」

「なぜ真紅達が・・・、なぁ知ってるなら教えてくれよ!」

するとホーリエはまたキーボードを打ちはじめた。

『私にはすべてをお伝えする事はできません。私があなたに言えることは、早く人形を組み立てろ、ということだけです。』

「・・・組み立てれば何かわかるんだな?」

『おそらくは。』

僕はすぐさまホーリエに言われた通りに、人形を組み立てはじめた。

幸いにもほぼ組み立てるだけの簡単な作業だったから、人形のボディはすぐに出来上がった。

「真紅・・・」

組み立てて出来た人形はやはり真紅だった。

26: 2010/05/17(月) 21:35:39.85 ID:R82ZYCJs0
箱にパーツと一緒に入っていたぜんまいで螺旋を巻いていく。

程なくして真紅が動き出した。

「しん・・・痛っ!」

いきなり真紅に頬を叩かれる。全く理由がわからない。

「ジュン!服を着せなさい!」

あ・・・そういや着せるの忘れてた。

27: 2010/05/17(月) 21:37:33.94 ID:R82ZYCJs0
真紅に服を渡し、部屋の外に出る。

この間にさっきまでのことを整理する。

真紅達が居なくなっていたこと

姉ちゃんが真紅達のことを忘れていたこと

注文した覚えの無い週刊少女の作り方のこと

ホーリエの見せてくれた映像のこと



・・・ダメだ、さっぱりわからない。

考えあぐねていると、部屋から入っていいのだわと声がした。


28: 2010/05/17(月) 21:38:47.36 ID:R82ZYCJs0
部屋に入ると、いつものドレスに着替えた真紅が居た。

また会えて素直にうれしかった。

「真紅、今までどこに行ってたんだ?そういや翠星石と雛苺はどうしたんだ?」

僕のこの質問に、真紅の体がビクッと反応する。

そして覚悟を決めた目をして、しゃべりだした。

「ジュン、あなたに言わなければならないことがあるの、でもそれはジュンにとってとても悲しいことかもしれない。それでも聞いてくれる?」

「もちろん」

「そういえば、もうホーリエにあれは見せて貰ったの?」

「あれって、あの戦ってる映像のことか?」

「どうやら見せてもらったようね・・・、なら話が早いのだわ。」

そう僕に告げると、真紅は淡々と話しはじめた。

29: 2010/05/17(月) 21:39:47.16 ID:R82ZYCJs0
「まず私の今の体は、本当の体ではないの。本当の体は、まだ雪華綺晶の力でnのフィールドの中に閉じ込められているわ。」

「雪華綺晶?」

初めて聞く名前だ。

「そいつもローゼンメイデンなのか?」

「ええ、実態を持たない7番目のドールよ」

「そうか、ならさっきの映像の中の白いやつがその雪華綺晶ってやつなんだな。」

「ええ、そうなのだわ。」

なるほど、1つ疑問が消えた。

「ん?ならどうして真紅の体は動いてるんだ?本体は別の場所なんだろ?」

「そ・・・それは」

真紅が困ったような表情をしている。

「ん?何でだ?」

僕がもう1度聞くと、真紅は答えてくれた。

その返答は、僕には信じがたいことだった。

「この体は雛苺のローザミスティカを使っているの・・・・」

30: 2010/05/17(月) 21:41:08.67 ID:R82ZYCJs0
「・・・・え?」

思わず自分の耳を疑う、雛苺のローザミスティカを使っている?なら雛苺はどうしたんだ?

まさか・・・

「まさか真紅・・・、奪い取ったのか?」

真紅が奪っただなんて、信じたくないが、これ以外に言葉が見つからなかった。

少しの間沈黙が続き、真紅はこう答えた。

「雛苺は、私の前に姿を表したときには、雪華綺晶の攻撃でボロボロにされていたわ・・・、あの子はその体で最後の力を振り絞り、私にメッセージを伝えに来てくれたの・・・。」

「なんだよ、そのメッセージって・・・」

「自分は幸せだった、毎日が楽しかった、もうみんながたたかったり傷つくのはいや、だから自分のローザミスティカを使ってみんなを護って・・・、そう言われたのだわ・・・・。」

「・・・っ!何だよそれ!何で今まで僕に言わなかったんだよ!」

「あの子は、ジュンには言わないで欲しいと言っていたのだわ・・・」

「・・・・くそっ!」

この話を聞いた瞬間、怒りが沸々と込み上げてきた。

話してくれなかったことではなく、気付くことの出来なかった自分自身に。

31: 2010/05/17(月) 21:42:15.23 ID:R82ZYCJs0
やり場のない怒りが、僕の体の中に満ちていく。

スッ

何かが僕の手に触れた。

真紅の小さな両手が、僕の手を握っていた。

「ジュン、ごめんなさい・・・」

「いや、いいんだ真紅・・・、僕こそごめん・・・」

心を落ち着け、真紅に話を続けてくれるよう目配せする。

真紅は心得顔で、また話し始めた。


32: 2010/05/17(月) 21:43:34.57 ID:R82ZYCJs0
「雛苺のローザミスティカを貰い受けた後、私は翠星石、水銀燈と共に雪華綺晶と戦うために、nのフィールドに向かったわ」

「水銀燈も?」

「ええ、あの子もミーディアムを捕らえられしまっていたから・・・」

「そうだったのか・・・」

「あの子もミーディアムに出会って変わったのよ」

確かに真紅の言うとおりかもしれない。

初めて水銀燈を見たときは、そんな感じは微塵もしなかったし。


「雪華綺晶はすぐに見つかったわ、いえ見つけさせてもらったと言ったほうが正しいかもしれない」

「私達が来るのを、待ち望んでいたようだった」

「そして戦いは始まったわ」

淡々と話している真紅だが、どこか悲しそうというか、切なそうな表情をしているように見える。

「私達は必氏に戦った・・・しかし負けてしまった」

え?

負けたってどういうことだ・・・?

「ちょ、ちょっと待て、負けたって言ったけど現に真紅はここに居るじゃないか」

「言ったでしょ、これは仮の体なのよ。私の本当の体は、私のローザミスティカと共にnのフィールドに閉じ込められているのだわ」

「そう・・・だったな、ごめん話を続けてくれ」


33: 2010/05/17(月) 21:44:39.64 ID:R82ZYCJs0
「雪華綺晶の手によって、止めをさされそうになった時、私達3人は最後の手段を使うことにしたわ。できれば使いたくなかったのだけど・・・」

「その最後の手段って?」

「それは・・・」

真紅は、言おうか言わまいか迷っている様子だった。

しかし僕は知りたい。

「頼む真紅、教えてくれ」

「・・・わかったのだわ、それは・・・」

「私達の体と共に、雪華綺晶を永遠にnのフィールドに封印すること・・・」

・・・・永遠?

「永遠ってことは・・・つまり・・・」

「ええ」

「もうジュンには二度と会えない」

34: 2010/05/17(月) 21:46:01.76 ID:R82ZYCJs0
「ちょっと待てよ!なんだよいきなり!」

「・・・事実なのだわ」

そう言って、悲しそうに俯く真紅。

何でだよ・・・!納得いかないよ・・・!

「他に方法は無かったのかよ!」

「雪華綺晶ほどの力を押さえるには、これしか方法が無かったの・・・」

「なん・・・で・・・だよ・・・」ポロポロ

意に反して目から流れ落ちる涙。

嫌だ・・・、二度と会えないなんて絶対に嫌だ・・・

しかしこの後の真紅の言葉で、僕はさらにどん底に突き落とされた。

「あなたの記憶を・・・消すわ」


35: 2010/05/17(月) 21:47:22.96 ID:R82ZYCJs0
「・・・え?何で、僕の記憶を・・・」

「雪華綺晶を封印できたとしても、彼女の力はとても強力なの・・・、だから私達はあなた達を守るためにこの世界から存在を消したの・・・。のりは私のこと覚えていなかったでしょ?」

そういえば、そうだ・・・

こんな理由があったなんて・・・でも

「でもどうやって消したっていうんだよ?」

そうなんだ、消したとしても方法がわからない。

「・・・ジュンは覚えている?最初に水銀燈が私達を狙ったときのこと」

「あ・・・ああ、もちろんだ」

確かあの時は、いきなり人形が窓を突き破ってきて、それで戦いになったはずだ。

「でも、それとこれと一体なんの関係が・・・」

「あの時壊れた窓を私はどうやって直したかしら?」

「どうって、確か窓ガラスの時間のゼンマイを巻き戻して・・・ってまさか・・・・」

「ええ、ジュンが想像している通りのことをしたのだわ」

「私達を除くこの世界の物の時間のゼンマイを、私達が現れる前にまで巻き戻したの・・・」

36: 2010/05/17(月) 21:48:35.15 ID:R82ZYCJs0
「で、でもそれならどうして僕には記憶が残ってたんだ?」

「それは、私にも予想できなかったのだわ」

「ジュンも含め、この世界の物すべてから私達に関する記憶を消すはずだったの」

「しかしなぜかジュンにはその力が及ばなかった・・・、だから私はあなたの記憶を消さなくてはならない・・・これは私達の為ではなく、ジュンを・・・私の大切なジュンを守るために・・・・」

「嫌だ!嫌だ!嫌だ!」

そうだ記憶を消されるなんて絶対に嫌だ!

真紅達との大切な思い出を忘れたくない!

「ジュン・・・あまり我が儘を言わないで、私だってかなしいのだわ・・・それに私には時間がないの・・・」

「時間が無いってどういう・・・・真紅!」

僕は自分の目を疑った。

真紅の体が・・・透けはじめていた。

37: 2010/05/17(月) 21:49:22.56 ID:R82ZYCJs0
「真紅!体が!」

「ええ、そうね・・・」

僕とは対象的に真紅は落ち着き払っている。

「何でそんなに落ち着いていられるんだよ!消えちゃうんだぞ!」

「大丈夫よ・・・ジュン、これは仕方のないことなのだから」

真紅の言っていることがわからない。

大丈夫?消えてしまうのに!今だって話しているうちに体がどんどん薄くなっているのに!

「私が消えることで泣いてくれるあなたがいるから・・・それにその人が自分の大切な人なんだから・・・」

「僕だって・・・今まで恥ずかしくて言えなかったけど・・・真紅のことを大切に思っていたんだ・・・!」

そう、この気持ちに嘘偽りは無い。

「僕は真紅といつまでも一緒にいたい!」

「・・・ごめんなさいジュン、あなたはこれからの人生を精一杯生きて・・・!」

その瞬間、僕の意識が途絶えた。

最後に見た真紅の顔は笑っているようにも見えたし、泣いているようにも見えた。


38: 2010/05/17(月) 21:50:41.69 ID:R82ZYCJs0
チュンチュン

「ん・・・朝か・・・」

窓からの光で目を覚ました僕は、制服に着替えて一階へ降りていく。

リビングのドアを開け、姉ちゃんに朝のあいさつをする。

「おはようジュンくん、今日から新学期ね。さぁご飯食べましょう」

「そうだね」

そう今日から2学期が始まる。

今まで不登校だった僕だけど、今学期から学校に行くことにした。

なぜこんな気持ちになったのかは、よくわからないけど。

夢に出てきたあの小さな人形のせいなのかな。

そんなことを考えていると玄関のチャイムが鳴った。
席を立ちかけた姉ちゃんを手で制し、玄関のドアを開ける。

そこには柏葉がいた。

「・・・おはよう、桜田くん」

「おはよう柏葉」

そうだった、一緒に行く約束をしていたんだっけ。

39: 2010/05/17(月) 21:59:24.38 ID:R82ZYCJs0
朝食を急いで食べ、柏葉と一緒に学校へ向かう。

今日から新しい日々が始まる。

正直不安だ。

でも・・・
「真紅・・・僕、がんばるよ」

「どうしたの?桜田くん」

「ん?」

「真紅って?」

「僕そんなこと言った?」

「・・・うん」

気付かなかったな・・・まぁ気にすることでもないのかも

「さぁ行こっか」


今日からきっと僕は頑張ることができる。

そして精一杯生きていく。

あの夢の約束に誓って・・・。

おわり

引用: ローゼン短編