460: 2007/04/28(土) 23:16:21.80 ID:MxkCIpyV0

俺は未だに二人が何の理由で喧嘩をしているのか分からなかったが、顔面全体に青筋を立てて
昔の甘いマスクは何処へやら、興奮しまくってベルトをムチのように振り回してる古泉と
何故か肉体がガチムキになって戦闘モードに入った朝比奈さんを止められそうにもなかったので見守ることにした。
ハルヒはと言うと、朝比奈さんのチロルチョコを食い尽くして暇になったのか、さっきからずっとフラフープで遊んでいた。

「おいハルヒ…止めなくて良いのかよ…あ、ちょ…痛い!…おま…フラフープ自重w」

「うっさいわね、良いじゃない好きにさせておけば、そのうち外に出られるわよ…それよりどうよ?私のフラフープテク、これギネスに載るんじゃない?」

ハルヒが腰をくねくねさせながら言った。
そして相変わらず一触即発の古泉と朝比奈さん…
そしてフラフープを続けるハルヒ……
すると、古泉が先に切り出した

「どうやら…私も本気を出さざるをえないようですね…いきますよ?」      

朝比奈さんが構える

「くたばりやがれビXチ!!はぁーー!!…ふんもッフ!ファイヤーーー!!!!」


涼宮ハルヒの憂鬱 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)


461: 2007/04/28(土) 23:19:17.88 ID:MxkCIpyV0


   ボフンッ!!!!

…朝比奈さんは…無傷だった、その代わりに、ハルヒのフラフープが爆発した。

「ゴッホゴホ…ちょ…私のあまりにも高速なフラフープさばきにフラフープが耐え切れなっちゃったのね…」

爆発で、頭がバケツみたいになってしまったハルヒが言った。と、言うかまるでガイルだ。
俺はハルヒがあまりにも不憫だったので、手鏡で今の自分の状態を見せてやった。

「…ちょっとキョン、あんたの手鏡に変なガイルが写ってるわよ?…それにしてもキモいわね(笑)」

「ああ、そうだな、あとで直しとくわ(笑)」




464: 2007/04/28(土) 23:30:31.12 ID:MxkCIpyV0
古泉はよほど"ふんもっふファイヤー"をはずしたのがショックだったらしく、気が動転して
先ほどからずっと歴史の教科書に載ってる偉人に落書きをしていた。

「フヒヒ…聖徳太子いいですねコレ、私鼻毛かいちゃいますよw」

朝比奈さんはと言うと、もう勝利を確信したらしく、マスタードをいつも古泉が座っている椅子に塗りたくっていた。

「あの…朝比奈さん…そのくらいにした方が…」

「キョン君…私と古泉君、どっちが良いんですか?」

「そりゃあ朝比奈さんですよ、でもマスタード塗りたくるのは止めてください、ものっそい部室が臭くなるんで」

すると、朝比奈さんは天使のように微笑んで

「そうですよね、ポツダム宣言とカイメール乱戦の差のようなものですよね(笑)」

と言った。ハルヒも

「うんうんそうよね、やっぱりこれが良いわね」

と言いながらプチプチ君(プチプチできる奴)を雑巾のようにねじってプチりまくってた。


467: 2007/04/28(土) 23:37:32.57 ID:MxkCIpyV0
これから少し、沈黙が続いた…
が、沈黙を打ち破るように、ハルヒの頭が"ブィーン、ブィーン"と鳴った。

「あ、悪い、俺だ…メールかな」

俺はいそいそとハルヒの頭のリボンを一回ひっぱって
ガイル頭のてっぺんをボフボフ叩き、画面になっている上履きを見た。

「ん?…長門からだ…あ、ハルヒ動かないで、読みにくいから、いや、動かないで」

メールの内容はとても短かった

 そろそろ部室が爆発するから、氏にたくなかったら脱出した方が良い(笑)

最後の(笑)がもの凄い気になったが、あの長門が言うのだから、きっとそうゆうことなのだろう。


471: 2007/04/28(土) 23:44:28.63 ID:MxkCIpyV0
でも俺は、少し納得がいかなかったから、長門に返信をすることにした。
早速ハルヒの頭に上手い棒を仕込んで、ホッペを両方三回プニプにしてから
ハルヒの頭のリボンをもの凄い引っ張ったが

「あ、キョン、流石にコレきついわ、ヤバいわ」 グググッ…

とハルヒが言ったのでリボンを離してしまった。
中途半端なところでリボンを離してしまい、リボンがべチンッ!となり

「ラモスッ!!!」

とハルヒが痛がってしまった、でもまだ返信する作業は終わってないので、ハルヒにはもう少し我慢してもらいたい。

473: 2007/04/28(土) 23:47:32.61 ID:8mtzSU7YO
ラモスwwwwwwwwwww

475: 2007/04/28(土) 23:52:08.02 ID:MxkCIpyV0
なんだかんだで、やっと長門に返信が出来た。
内容は

 よっす~!ナガモン元気ぃ~?ところでさ、何で部室が爆発しちゃうワケ?(笑)

わざと変な文にしてみた、でもどうせ長門は宇宙人なので、変な文を送っても別に問題はない。
しばらくすると、長門からメールが返ってきた

 よっすキョンキョン~、ウチは元気だよぉ~(笑)部室が爆発するのは…よくあるでしょ?若気の至りって奴www
                     まぁ、ふんもっふを何とかすればきっと無事に出られるよぉ(笑)

内容はともかく…なんてこった…宇宙人の適応能力を舐めてたぜ…
明日から長門がギャルみたいな口調になってたらどうしよう?…俺のせいだよな…
とか考えてたら、古泉がこっちをニヤニヤしながら見てた


480: 2007/04/29(日) 00:05:36.31 ID:nCJMEIRg0
古泉は俺の方にケツを向け、パンパンと自分のケツをたたきながら

「カモォン、ボーイ…」

とか抜かしてきやがった。
この時、俺と朝比奈さんとハルヒの三人は一致団結した。
そう、共通の敵を見つけたのだ。
朝比奈さんはガチムキモードに入り、ラオウも縮こまるような鬼の形相をしていた。
そしてあのハルヒでも眉間にシワをよせてもの凄いプルプルしているのだ。
流石はSOS団部長、いざとなったら頼りになるな、と思ったら
両手に、手の握力を鍛えるような物を持っていて、

「ふぎぃ…」

とか顔を真っ赤にして言いながら、手に力を入れているだけだった。
俺はイラッときたのでその、握力を鍛えるような物を即座に奪い取り、窓から投げ捨ててやった。
ハルヒはもの凄いショックを受けたようで、口がパクパクしていたが、その中にマシュマロをぶち込んで
口をパクパクさせるのを阻止してやった。
…未だに
「へい、どうしたんだいキョン?俺の穴にお前の熱いもの く れ よ 」
とかウィンクしながら抜かしやがる古泉に向かって朝比奈さんがついに動き出した。

484: 2007/04/29(日) 00:11:27.26 ID:nCJMEIRg0

「うおおおおおおおお!!!!いい加減くたばりやがってくださいホ〇野郎ッ!!!」

朝比奈さんが部室の椅子を手に持って、それで古泉に殴りかかったッ!!

「うわあああ!止めろ!それ以上私に近づくと邪気眼が発動しますよ!私、やる時はやりますよ!?」

とか古泉がうろたえている…
その横では、必氏にマシュマロをもぐもぐしているハルヒが居る。
そして窓の向こうには、何故か長門がふわふわと浮かんでいた。

485: 2007/04/29(日) 00:13:10.51 ID:nCJMEIRg0
おわり

引用: 涼宮ハルヒが○○になったんだって