1: 2025/01/21(火) 12:08:30
海未「>>3です」

3: 2025/01/21(火) 12:15:03
卒業旅行

4: 2025/01/21(火) 12:30:47


ザッ……

穂乃果「到着~!」

凛「やっと着いたにゃ~!」

絵里「ちょっと二人とも、あんまりはしゃぎすぎないようにね?」


海未(絵里達3年生の卒業を記念し、皆で企画した卒業旅行)

海未(私達μ’sは今、>>6に来ています)

6: 2025/01/21(火) 12:37:34
沖縄

8: 2025/01/21(火) 13:23:50
ザザーン……


花陽「わぁぁ…! 凄い、海の底が見える…!」

希「さすがは沖縄やね。海水は綺麗だし、太陽の光が眩しい~」ノビッ

真姫「暑いわね…私ビーチパラソルの方に行ってる」

にこ「アンタね…そこはポーズでも喜んで見せなさいよ」

ことり「あはは、真姫ちゃんらしいね。あ、日焼け止め塗らなきゃ」

穂乃果「よーし、泳ぐよ凛ちゃん!」

凛「おー!」

絵里「他の人に迷惑かけないように気をつけなさいよー」


海未(さて、私は━)


>>10


1.泳ぐ
2.休む
3.食べる
4.その他

10: 2025/01/21(火) 13:52:14
1

15: 2025/01/21(火) 17:17:39
海未(せっかく海に来たんですし、泳ぎますか)


穂乃果「おっ、海未ちゃんも泳ぐ?」

海未「ええ。いいトレーニングになりそうですから」

凛「ちょっ…海未ちゃん! 今日はそういうのナシだからね!?」

海未「ふふ、冗談ですよ。旅行に来たんですし、のんびり楽しみましょう」

凛「もー、焦ったにゃ。また遠泳10kmとか言い出したらどうしようかと…」

穂乃果「じゃあ、せーので━」


ザパンッ

16: 2025/01/21(火) 17:26:20
穂乃果「おおっ、時期の割には水が冷たくないね」

凛「うんっ、丁度いい感じの温度にゃ」

海未「沖縄では3月中旬~下旬頃には海開きですからね。関東地方在住の我々には想像がつきにくいですが…充分海水浴を楽しめるくらいの水温にはなっているんです」

海未「ベストシーズンからはズレていますが…逆に観光客の数が少なく、快適に遊べるという見方も出来るかもしれませんね」

穂乃果「う、うん。急に凄い喋るね海未ちゃん」

17: 2025/01/21(火) 17:49:33
凛「も~、そんな事情はどうでもいーよ! 早く泳ご泳ご」ザバザバ

穂乃果「よーし、じゃあ三人で競争しよう! ここから浜まで早く戻ってきた人の勝ちね」

海未「いいでしょう。では、負けた人は勝った二人にジュースおごりで」

凛「おおっ、海未ちゃんが珍しくノリノリにゃ」

穂乃果「いいねいいね~、旅行中のテンションはそうでなくっちゃ。はい、よ~いスタート!」ザバッ

凛「あっ、ズルいよ穂乃果ちゃーん!」ザバッ

海未「くっ、油断しました…!」ザバッ




━結果
>>19の勝ち

20: 2025/01/21(火) 23:16:11
ザパッ


海未「ふぅ、私の勝ちですね」

穂乃果「うぐぐ、不意をついたのにダメだったかー」

凛「むぅ~、穂乃果ちゃんと同着で…海未ちゃんの一人勝ちかー」

海未「では、後ほど二人にはジュースをおごって貰いますね」フフッ

穂乃果「ちぇ~、分かったよぅ。この借りは必ず返すからね!」

凛「イモを洗って待ってるにゃ!」

穂乃果「…って、イモ洗わせてどうするねーん!」ビシッ

海未「足を洗って待ってますよ」

穂乃果「何したの海未ちゃん!?」

凛「あははっ、やっぱり今日の海未ちゃんノリいいにゃ~」

21: 2025/01/21(火) 23:18:28
海未(さて、浜に着きましたね)


>>23

1.もう少し泳ぐ
2.ちょっと休憩
3.砂浜を歩く
4.その他

24: 2025/01/22(水) 00:07:34
ことり「海未ちゃん、かっこよかったよ~」

にこ「ずいぶん本気で泳いでたわね」


海未(砂浜に立てかけたビーチパラソルの下、ことりとにこがくつろいでいました)


海未「ええ。ジュースがかかってましたから」

にこ「なんじゃそら。絵里みたいな事してるわね」

ことり「あはは、そういえば皆でジュース争奪の競争したっけ」

にこ「絵里のヤツ、あの時急に走り出したから何事かと思ったわよ」ヤレヤレ

25: 2025/01/22(水) 00:25:41
海未「その絵里はどこです?」キョロキョロ

にこ「希と花陽と一緒に買い出し。飲み物買ってくるって。またダッシュしてたりしてね」

ことり「ぷっ…や、やめてよにこちゃん」クスクス

海未「フフッ、絵里もああ見えて子供っぽい所がありますからね。…真姫はどちらに?」

にこ「なんかその辺歩いてくるとか言ってたわよ。ま、そのうち戻ってくるでしょ」

海未「そうですか。私も少し泳ぎ疲れたので、失礼しますね」ヨイショ

26: 2025/01/22(水) 00:45:13
ザザーン…ザザーン…


海未「波の音が心地良いですね」

ことり「うん、ずっと聴いてても飽きないよね。……あ、見て見て、穂乃果ちゃんと凛ちゃんがこっちに手振ってる」フリフリ

にこ「あの二人はほんっと元気よね、飛行機乗ってる間もずっと話してなかった?」

海未「ええ、何なら旅行の話が決まってからずっと元気ですよ」

にこ「ふぅん。そんなに沖縄来たかったのかしら」

28: 2025/01/22(水) 08:59:41
海未「……違いますよ」

海未「きっと、これが卒業旅行だからです」

ことり「!」

にこ「……なるほどねぇ。しんみりしないようにしてると」

にこ「やれやれ、変な気遣いしなくてもいいのに」



ザザーン…ザザーン…

29: 2025/01/22(水) 09:11:50
海未(会話が途切れると、波の音が大きくなったように感じました)

海未(言葉にしてみると分かります。もしかすると私も…凛や穂乃果と同じ気持ちだったのかもしれません)


海未(私は>>31)


1.もう少し話す事にした
2.砂浜を歩く事にした
3.泳ぎの疲れを感じた
4.小腹が空いてきた
5.その他

33: 2025/01/22(水) 13:07:04
海未「少し歩いてきますね」

にこ「ん、行ってらっしゃい。荷物は私が見てるから、ことりも行ってきたら?」

ことり「ううん。もう少しここで…波の音を聴いてようかな」

にこ「そ。まぁ、好きにしなさいよ」


ザザーン…ザザーン…

34: 2025/01/22(水) 13:20:52
サク…サク…サク…


海未(砂浜を歩き出すと、足の裏にサラサラとした感触が伝わってきました)

海未(抜けるような青空の下、どこを目指すでもなく、ゆっくりと足を進めていきます。すると━)


海未「! 真姫…」


海未(見慣れた姿がありました)

海未(真姫は━>>36)


1.砂浜に何か描いていた
2.ナンパされていた
3.サーフィンをしていた
4.その他

37: 2025/01/22(水) 17:25:04
真姫「モグモグ…ゴクン。あら、海未」

海未「真姫、一人で焼きそばですか」

真姫「美味しそうなお店があったのよ。あなたも食べる?」ハイ

海未「クンクン…良い匂いですが、コレ、ケチャップで味付けしてるんですか?」

真姫「沖縄の伝統的な味付けなんですって。ガイドブックに書いてあったわ」

海未「さすが予習はバッチリですね。隣、失礼しますね」ヨイショ

38: 2025/01/22(水) 17:36:49
真姫「はいお箸。私が使ったやつだけど」

海未「構いませんよ、ありがとうございます」イタダキマス


パクッ…モグモグモグ


海未「おいしいです、麺がしっかりしてますね」

真姫「修学旅行で来た時は食べなかったの?」

海未「台風で予定が狂いましたから…著名な観光スポットは回れたんですが」

真姫「食べ物の方までは味わい尽くせてない訳ね。穂乃果が沖縄を推してたのってそういうこと?」ヤレヤレ

39: 2025/01/22(水) 17:51:42
ザザーン…ザザーン…


海未「……」

真姫「……」

海未「なんだか、音楽室にいるみたいですね」

真姫「え?」

海未「いえ、真姫と二人きりでいる時は…音楽室で曲について考えている事が多いので」

真姫「何よそれ。旅行中なのに、海未ったらワーカホリックの気があるんじゃない?」

海未「そんなことは……あるんでしょうか?」

真姫「フフッ、知らないわよ」

40: 2025/01/22(水) 17:55:37

海未「今なら……」

真姫「?」

海未「今なら━━どんな曲が出来そうですか?」

真姫「!」


真姫「>>42」

43: 2025/01/22(水) 23:05:44
真姫「そうね…こんな感じかしら」


~~♪


海未(真姫が口ずさむメロディはとても美しく、とても儚く…寄せては返す波の音と溶け合っていきます)

海未(いつもそうするように━私は目を閉じ、心に響く音に身を任せました)


海未「楽しくて、楽しくて…毎日、奇跡だった…」


海未(心に浮かぶ言の葉を、真姫の奏でるメロディの上にそっと乗せていきます)

海未(終わらないでほしい━)

海未(おしまいにすると決めても、どうしてもそう思ってしまうのは…わがままなのでしょうか)

46: 2025/01/23(木) 16:41:56

━━


真姫「……ふぅ。これ、詰めれば一曲出来るんじゃない?」

海未「ええ。良い曲になると思います」


海未(真姫と二人、曲作りに夢中になるうちにどれくらい経ったのでしょうか。日の光が陰ってきたように思えます)


海未(私は>>48)



1.真姫ともう少し話す事にした
2.凛と穂乃果が手を振っているのに気づいた
3.ことりとにこの所に戻る事にした
4.絵里達を探してみる事にした
5.その他

49: 2025/01/23(木) 16:54:47
海未「凛と穂乃果が呼んでいるようなので、行きますね」

真姫「ええ、まだ泳いでるのね…呆れるくらい元気だわ」

海未「真姫も行きませんか?」

真姫「私はパス。今の曲について考えたいし、海ではしゃぐのも性に合わないわ」

海未「そんなこともないと思いますが…分かりました、では」

50: 2025/01/23(木) 17:05:41
ザパッ


海未(再び海へ入ると、水温が少し低くなっているように感じました)

海未(ぼちぼち海水浴もお開きにした方が良い時間帯なのかもしれませんね)


穂乃果「おーい、海未ちゃ~ん!」

凛「早く来て~!」

海未「はいはい、どうしました?」


穂乃果「>>51」


1.もう一回勝負しよう!
2.そろそろ帰らない?
3.ちょっと相談があって…
4.真姫ちゃんと何の話してたの?
5.その他

52: 2025/01/23(木) 19:34:32
海未「何やっているんですか!?!?」

穂乃果「わ、私は何もやってな……イダダダダダダダ!!」

凛「ほ、穂乃果ちゃん大丈夫!?」

穂乃果「だいじょばない…だいじょばないよコレ…電撃喰らってるみたいに痛いよ…」

海未「くっ……私じゃなく真姫に助けを求めていたとは…! 急いで呼んできます!」ダッ

穂乃果「お、お願いね海未ちゃん…やばい…なんか息が上手く吸えないかも…」ハッ…ハッ…

凛「ひっひっふーだよ、ひっひっふー!」

穂乃果「ツッコめない…とてもツッコめないよ凛ちゃん…」

53: 2025/01/23(木) 19:40:17
真姫「何やってんのよ穂乃果ー!」ダッ

穂乃果「だ、だから私は何もやってな……」


海未(幸い、真姫が読んでいたガイドブックにはハブクラゲに刺された時の対処法も掲載されていたようで━)

海未(元々家がお医者様でもある真姫の事、穂乃果にテキパキと応急処置を施しました)

海未(結果的に穂乃果は>>54)


安価直下秒数
偶数━助かった
奇数━助からなかった

56: 2025/01/23(木) 20:16:09

━━沖縄ヒルトンホテル


ことり「穂乃果ちゃん…そんな…」

凛「こんな…こんな事ってないにゃ…」

にこ「クラゲに刺されて…なんて…アンタらしくないわよ、穂乃果…」

真姫「……ごめんなさい。私がもっとちゃんと処置が出来ていれば…」


海未(穂乃果は━━助かりませんでした。ハブクラゲによる毒はそれほどまでに恐ろしいものだったのです)


絵里「真姫のせいなんかじゃないわ。誰のせいでもないわよ…」

花陽「うぅ…穂乃果ちゃん…グスッ…沖縄の料理、もっと食べて欲しかった…おいしかったよ、ソーキそば…」

57: 2025/01/23(木) 20:24:12
海未(悲しみに暮れる皆の中で、私は一人だけ…穂乃果を生き返らせる方法について真剣に考え込んでいるような顔をした人物に気づきました)


希「……」


海未「希? どうしたんですか? そんな穂乃果を生き返らせる方法について真剣に考え込んでいるような顔をして」

希「>>59」

60: 2025/01/23(木) 20:39:50
海未「時をまき戻す? 何を言っているんですか、ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから」

希「『穂乃果ちゃんがハブクラゲに刺される』という過程が消し飛べば、『穂乃果ちゃんは助からなかった』という結果も消える…そうは思わない?」

絵里「それはそうかもしれないけど、一体どうやって…」

希「幸いウチらが今いるのは沖縄。霊的なパワーがこれでもかって集まってる場所なんよ。ここなら━」

ことり「どんな奇跡が起こっても不思議じゃない…?」

希「…」コクッ

64: 2025/01/23(木) 21:59:58
凛「……やってみようよ! 穂乃果ちゃんが戻って来るなら!」

花陽「うん! どんな事でもやり切ってみせます!」

にこ「ったく、卒業旅行だってのに…ビュッフェ食べ損ねたら怒るからね、穂乃果!」

真姫「時をまき戻す…か。皆で歌うのね、あの曲を」

希「そう。あの曲に込めた皆の想いと、沖縄に古来より蓄積されてきた神力が併されば、きっと……奇跡は起こる!」

海未「……分かりました」


海未「皆で歌いましょう、あの曲を!」


あの曲>>66

68: 2025/01/23(木) 22:34:54
━━那覇市、国際通り


ザワザワ…ザワザワ…


『音ノ木坂学院アイドル研究部スペシャルライブ~高坂穂乃果復活の儀~』バン


真姫「やれやれ、何とかライブする許可が降りたわ」フー

凛「さす真姫ちゃん!」

ことり「衣装は時間がなかったから…ドンキで買ってきてアレンジしたよ~」

花陽「わぁぁ、さすがことりちゃん!」

絵里「準備は万端ね。後は━」

希「ウチらの思い次第、ってわけやね」

海未「穂乃果…帰ってきたらジュース、奢ってもらいますからね」フフッ

にこ「さぁ、行くわよ皆!!」

69: 2025/01/23(木) 22:51:23
ザワザワ…ザワザワ…


海未『皆さん、今日…私たちの友人がハブクラゲに刺され…大変な事になってしまいました』

凛『信じられませんでした…何かの間違いだと思いました』

花陽『夢なのか、幻なのか、いや、もしかしたら━』

ことり『錯覚してたんじゃないかって…そう思いました』

希『今日は、そんな感じの気持ちを込めて歌います』

絵里『ホント錯覚していたわ』

真姫『そうね、錯覚してたわ』

にこ『錯覚……?』



真姫『聴いてください、「錯覚CROSSROADS」』



~~♪

70: 2025/01/23(木) 22:55:54
海未(ゲリラライブは、大成功を収めました)


海未(そして時は━>>71)



直下秒数
偶数━まき戻った
奇数━まき戻りすぎた

73: 2025/01/23(木) 23:22:31
海未(ライブが終わった時、辺りが眩い光に包まれたのは覚えています)


海未(思わず目を閉じ、次に目を開けた時に私がいた場所は━)


海未(>>75でした)

103: 2025/01/24(金) 14:00:44

ことり「うみちゃん? おーい」

ほのか「もー、急にどうしたのー」

海未「……ほの、か?」

ほのか「うん。ほのかだよ?」

海未「穂乃果ぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ギュッ

ほのか「わぁ!? く、くるしいよ海未ちゃん…」

ことり「む~、二人ともズルいよ! ことりもまぜて~」ギュッ

104: 2025/01/24(金) 14:14:54
海未(ちょっと戻りすぎたようでしたが、穂乃果が…目の前にいました)


海未(しかし、ことりには時がまき戻った記憶はないようで━)


海未(私の二週目の人生が始まりました)

105: 2025/01/24(金) 14:18:50



海未(一応思惑通りになったのは良かったのですが、高校2年生までの知識がある私にとっては)


海未(小学校低学年の生活を再び送るのはあまりにも退屈で)


海未(京極夏彦のレンガ本を読んだり、>>107したり、>>108したりして過ごしました)


海未(そして━運命の日が近づいて来たのです)

109: 2025/01/24(金) 17:09:33
━━


海未「……」ペラッ

ほのか「海未ちゃん、何読んでるの?」

海未「『鉄鼠の檻』です」

ことり「海未ちゃんていっつも難しそうな本読んでるよね~」

海未「まぁ、二週目ですので」

110: 2025/01/24(金) 17:11:54
━━


海未「……」セクシーポーズ

パシャッ

海未「ふふ、2週目ともなると刺激的な事をやりたくなるのも仕方ないですよね」ポチッ

海未「!? あ、垢BAN!? なんでですかなんでですか!!」バンバンバン

111: 2025/01/24(金) 17:19:22
━━



ジャーネー マタアシター

希「……」テクテクテク…


海未(住所を特定するのが大変でしたが…あれが幼少期の希ですか、面影がありますね)コソッ

海未(ふふ、幼少期の頃の恥ずかしい思い出を盗撮しておいて…高校で出会った時に披露する━2週目でしか味わえない愉悦ですね)ジーッ



希「……」

112: 2025/01/24(金) 17:28:49
━━μ’s、final live 終了後



ワァァァァァァァァァァ…!


穂乃果「ハァ…ハァ…」

穂乃果「これで……本当にやり遂げたんだよね…?」

海未「ええ。μ’sとしてのライブの集大成…私達はまさに一つの光となってスクールアイドル界に燦然と輝く星になったことでしょう」

穂乃果「昔から思ってたんだけど…海未ちゃんていっつも冷静すぎて恐いよ!」

ことり「そうだよ海未ちゃん! こんな時くらい泣いたり笑ったりしようよ!」

海未「……」ニコォッ…


海未(私が組んだチャートの通り、無事にμ’sは最後のライブを迎える事が出来ました。あと少し、あと少しです…!)

113: 2025/01/24(金) 17:33:30
━━部室


穂乃果「ねぇ皆、卒業旅行に行こうよ!」

海未「!!」


海未(苦節10年…遂に来ましたか、この時が…!)

114: 2025/01/24(金) 17:38:40
凛「おー、大賛成! にこちゃん達を盛大に送り出すにゃ!」

穂乃果「うんうん! 場所も考えてあるんだ、沖縄なんてどうかな?」

ことり「沖縄? 私達は修学旅行で行ったけど…」

穂乃果「台風で予定狂っちゃったでしょ? もう一回行きたいなーって」エヘヘ


海未(ここです)

海未(卒業旅行の行き先を沖縄から変更し━ハブクラゲによる事故を…抹消する!)

バンッ!
海未「沖縄なんてダメです!」

穂乃果「う、海未ちゃん? どうしたの急に大声出して」

海未「卒業旅行は…>>116に行きますよ!」

119: 2025/01/24(金) 22:21:58
穂乃果「え~、沖縄行きたいよー」

海未「ダメです。行き先は奄美大島で決定です」

穂乃果「なんでー! こういうのは皆の意見を」

海未「当て身」トンッ

穂乃果「」ドサッ

海未「ふぅ」


海未「他に、異論はありませんね?」ニコッ



えりのぞにことまきりんぱな「…」コクコクコクコク


海未(こうして、無事に沖縄は回避しました)

海未(念のため身体能力を上げられるだけ上げておいて良かったです)ホッ

120: 2025/01/24(金) 22:24:50
━━


ザッ……

穂乃果「到着~!」

凛「やっと着いたにゃ~!」

絵里「ちょっと二人とも、あんまりはしゃぎすぎないようにね?」


海未(絵里達3年生の卒業を記念し、皆で企画した卒業旅行)

海未(私達μ’sは今、奄美大島に来ています)

121: 2025/01/24(金) 22:27:03
ザザーン……


花陽「わぁぁ…! 凄い、海の底が見える…!」

希「さすがは奄美大島やね。海水は綺麗だし、太陽の光が眩しい~」ノビッ

真姫「暑いわね…私ビーチパラソルの方に行ってる」

にこ「アンタね…そこはポーズでも喜んで見せなさいよ」

ことり「あはは、真姫ちゃんらしいね。あ、日焼け止め塗らなきゃ」

穂乃果「よーし、泳ぐよ凛ちゃん!」

凛「おー!」

絵里「他の人に迷惑かけないように気をつけ…」

海未「待ちなさい穂乃果」

122: 2025/01/24(金) 22:29:03
穂乃果「ビクッ…な、なに? 海未ちゃん」

海未「>>123」


1.あなたは海水浴禁止です
2.問答無用で縛る
3.当て身
4.その他

123: 2025/01/24(金) 22:30:12
4.海水浴はやめてアマミノクロウサギ探しをしませんか?

124: 2025/01/24(金) 22:59:11
穂乃果「アマミノクロウサギ?」

真姫「奄美大島に棲息する絶滅危惧種のウサギね」

絵里「さすが真姫。予習はバッチリね」

にこ「はぁ? ここまで来て海水浴しないとかありえないわよ」

凛「凛も凛も~。泳ぎに行きたいにゃ」

希「……ウチは、賛成かな」ボソッ

海未「!」

にこ「げ、希アンタ…マジで言ってるの?」

希「うん、せっかくの奄美大島なんやし。ここでしか出来ないことをするのもアリやない?」

125: 2025/01/24(金) 23:05:31
絵里「希がそう言うなら、私はそれで構わないわよ」

花陽「私も…三年生のための旅行ですし」

ことり「私も賛成かな。にこちゃんはどう?」

にこ「しょうがないわねぇ。まぁ、島内をぶらぶら歩くだけでも面白いか」

凛「えー。でも、かよちんの言う通りかぁ…分かった、凛もさんせー」

海未「では穂乃果。アマミノクロウサギ探しをするという事で」

穂乃果「え、えぇー……」

126: 2025/01/24(金) 23:09:23
━━


スタスタスタ…

海未(私は少し歩くペースを落とし、最後尾にいた人物に声を掛けました)


海未「希」

希「ん? どうしたん海未ちゃん」

海未「薄々感じてはいましたが、あなた……ありますね? 一週目の記憶が」ボソッ

希「……」

127: 2025/01/24(金) 23:47:45
希「そう…やっぱり海未ちゃんもそうやったんやね」

海未「! まったく。そうならそうと言ってくれれば良かったじゃないですか」

希「恐かったんよ。ふとした事がきっかけで、一週目とは全然違った世界になるかもしれないやん?」

海未「それは私も懸念していました。だからこそ幼少期の皆に直接会わず、盗撮するに留めたんです」

希「それも人としてどうかとは思うけど……そう、それでも世界は変わらなかった」

希「海未ちゃんがSNSの裏垢でえOちな投稿をしても、μ’sは結成されて、ラブライブで優勝して、卒業旅行は敢行されたんや。まるで『一週目の世界をなぞるように』」

海未「……どういう事です?」

128: 2025/01/24(金) 23:56:30
希「まだ油断は出来ないって事。海未ちゃん、知ってる? 奄美大島にも━ハブクラゲは生息してるんよ」

海未「な!?」

希「運命か必然か……時をまき戻しても、避けられない事象はあるのかもしれない」

海未「見えない何かが穂乃果を窮地に陥れる、と。そう言う事ですか?」

希「ウチにも……分からない。そこからはもう神様の領域や」

129: 2025/01/24(金) 23:57:35
海未「……いいでしょう、その『何か』が穂乃果を狙うというのなら━」

海未「何が起きようと、私が守りきってみせます!」


穂乃果「ぬわーーーーーーー!!」


のぞうみ「「!!」」



穂乃果の身に起こった事>>130-132

190: 2025/01/25(土) 09:18:34
アマミノクロウサギ「キシャァァァァァァァァ!!」

穂乃果「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」


海未「大量のアマミノクロウサギ…!? 絶滅危惧種だったはずでは!?」

希「くっ……見るからに凶暴化している…これが『何か』の力か…!」

海未「ならば━撃退するのみです!」ダッ


アマミノクロウサギ「アマミノクロウサァァァァァァァァァギ!!」

海未「おぉぉぉぉおぉぉおぉぉぉぉ!!」


海未ちゃんvsアマミノクロウサギ!
勝ったのは…

安価直下秒数
偶数━海未ちゃん
奇数━アマミノクロウサギ

194: 2025/01/25(土) 09:45:53
ドカバキドゴォッ!

海未「ウァァァァァァァァァ」ズザー

海未「ば、バカな…10年間、今日この日のために鍛錬を積んだ私が負けるなど…!」

アマミノクロウサギ「メッシャァァァァァァァ!!」

穂乃果「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

希「大丈夫や海未ちゃん! ウチが止める!!」ダッ



のんたんvsアマミノクロウサギ!
勝者は…
偶数━のんたん
奇数━アマミノクロウサギ

197: 2025/01/25(土) 10:13:53
ゴシカァァァァァン!!

希「ウァァァァァァァァァ!!」ズザー

希「ぐぐぐ……μ’s最胸のウチが負けるなんて…これが運命の力なん…?」


アマミノクロウサギ「ルォォォォォォォォォ!!」

穂乃果「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

ザッ


真姫「何が何だか分からないけど!」

凛「穂乃果ちゃんを傷つけるのは許せないにゃ!」

花陽「私達一人一人は海未ちゃんや希には及ばないかもしれないけど…三人で力を合わせれば!」
 
海未「まきりんぱな……!」


まきりんぱな「「「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」


まきりんぱなvsアマミノクロウサギ!
勝者は…

安価直下秒数
偶数━まきりんぱな
奇数━アマミノクロウサギ

199: 2025/01/25(土) 11:17:30
アマミノクロウサギ「キーッ!」スタコラッ


真姫「や、やった…!」

凛「何とか勝てたにゃ…!」

花陽「うぅ、恐かった…」

海未「三人とも、よくやってくれました。これで穂乃果は無事に……」

希「!! 海未ちゃん、まだやん! まだ終わってない!」

海未「え!?」


ゴロゴロゴロ…ピッシャーン!


海未「な!? 急に空が暗く…!?」

200: 2025/01/25(土) 11:25:15
希「マズい……まだ、何か来る…!」スマホスッスッ


『そ、速報です! 奄美大島にて局所的に非常に大きな勢力を保った台風が発生! 付近の住民は避難を…ウァァァァァァァァァ!!』


ヒュォォォォォォ…!!


海未「な……風で海面が巻き上がって…まるで意思を持った竜巻のように…!!」


ヒュンヒュンヒュン…!!


海未「竜巻の中から何かが飛んできた!? あ、あれはまさか……!」

希「ハブクラゲ……!!」

201: 2025/01/25(土) 11:31:19
ハブクラゲ「…」ゴォォォォォォ!!


穂乃果「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


真姫「ほ、穂乃果ぁぁぁ!」

凛「クラゲが穂乃果ちゃんに直撃するにゃ!」

花陽「うぅ、私達はさっきの戦いで力を使い果たしています…!」


ザッ……!


海未「! 絵里! にこ!」

絵里「任せて。大事な後輩を傷つけさせたりしない」

にこ「クラゲなんて、私と絵里が打ち落としてやるわ!」


にこえり「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


にこえりvsハブクラゲ!!

勝者は…
安価直下秒数
偶数━にこえり
奇数━ハブクラゲ

205: 2025/01/25(土) 11:50:55
ベシッ! ベシッ!

ハブクラゲ「…」ペチャッ


絵里「や…やった……!」ハァ…ハァ…

にこ「ふふん、どんなもんよ!」


凛「だ、大丈夫なの二人とも? クラゲに素手で触ってたけど…」

海未「ハブクラゲの毒針は主にその触手にありますが、人間の手の平は皮膚が厚く、毒針は刺さっていきません。つまり手の平で触る分には毒が注入される事はないんです」

海未「危険なのは手の甲などの皮膚が薄い部分に触れた場合です。この場合はすぐに応急処置が必要になります」

真姫「ずいぶん勉強したわね…まるでハブクラゲ博士だわ」

海未「調べましたからね、ハブクラゲを倒すために」


※実際は手の平でも触るのは止めましょう。応急処置を行う場合もハブクラゲに触れる時は必ず手袋を着用したりピンセットを使用しましょう。

206: 2025/01/25(土) 12:06:06
海未「ともかく、これで『穂乃果がハブクラゲに刺される』という運命は回避出来たんですね」

希「うん。ふふ、ウチらの力には神様も敵わなかったみたいやね」


穂乃果「な、何だか知らないけど助かったぁ…」ヘナヘナ

ことり「ほ、穂乃果ちゃん! 大丈夫?」タッ


ハブクラゲ「…」ピクッ

ギュォッ!

ことり「……え?」


希「はっ!? こ、ことりちゃん! 危なーい!」

海未(しまっ……ハブクラゲの触手は2mにも及ぶ事があると分かっていたのに…! 私とした事が…!」)

海未(間に合え━━!!)



ハブクラゲに刺されたのは…
安価直下秒数
偶数━ことり
奇数━海未
ゾロ目━誰もいなかった

208: 2025/01/25(土) 12:36:25
ドスッ!!


ことり「……あ」フラッ

海未「!!! ことりっ!!」ガシッ

穂乃果「ことりちゃんっ!!」

ことり「う、海未……ちゃん……穂乃果…ちゃ……」ハッ…ハッ…


海未「だ、大丈夫です! 大丈夫ですよことり。ハブクラゲに対する処置の知識で私に適う者などいません」

海未「まず、患部に付いた触手を取り除いて、それからコレです」つ酢

海未「ふふ、何をやっているんだと思われるかもしれませんが、酢を患部にかける事でハブクラゲの毒が不活性化するんです」トクトクトク

海未「よし、これで応急処置はOKです。後は━」

海未「…………ことり?」

210: 2025/01/25(土) 12:40:55
海未「どうして…………目を閉じているんです? 何か言ってください」

真姫「救急車!! 誰でもいい! 早く呼んで!」

花陽「わ、私が! 私が呼ぶから!」グスッ

凛「やだ…やだよ、こんな……」

にこ「冗談やめなさいよことり! 起きてよ! 起きなさいよ!」ガシッ

絵里「にこ! やめて! お願いだから…!」

希「……」ギリッ

穂乃果「ことり……ちゃん……?」


海未「ことり……………」

212: 2025/01/25(土) 13:36:38
━━奄美大島、ハートロック


ザザーン…


海未「……」

希「海未ちゃん…」

海未「……穂乃果を助けようとすれば、代わりにことりを…そういうことですか」

海未「いいでしょう、運命が二人を狙うなら━私が、正面からねじ伏せてみせます」

希「また、時をまき戻すつもりなんやね?」

海未「ええ。奄美大島でも有数のパワースポットであるここ━ハートロックならば可能でしょう?」

希「恐らくは…いや、出来るやろうね」

213: 2025/01/25(土) 13:53:20
海未「今度は曲を間違えません。あの曲を歌えば、戻りすぎることなく、時をまき戻す事も可能…そうですね希?」

希「出来る…けど海未ちゃん、分かってるん? 下手したらまたあんな光景を見る事になるんよ?」

海未「私は絶対に諦めません。穂乃果もことりも…救ってみせます!」スッ



~~♪(僕たちはひとつの光)


━━━


━━



216: 2025/01/25(土) 16:41:18
ザッ……

穂乃果「到着~!」

凛「やっと着いたにゃ~!」

絵里「ちょっと二人とも、あんまりはしゃぎすぎないようにね?」

ことり「ふふっ、楽しみだね~」


海未(絵里達3年生の卒業を記念し、皆で企画した卒業旅行)

海未(私達μ’sは今、>>217に来ています)

海未(ここならば━大丈夫でしょう)

218: 2025/01/25(土) 17:03:04
鹿「…」モッシャモッシャ


絵里「きゃー! 見て見て真姫! 鹿がおせんべい食べてるわ!」キャッキャッ

真姫「あなたが一番はしゃいでるじゃないのよ…」

花陽「ふふ、絵里ちゃんて結構子供っぽい所あるよね」

にこ「そうね。そういえば奈良って花陽の地元なんだっけ?」

花陽「え? 違うけど…」

にこ「あれ? ああそう…」

219: 2025/01/25(土) 17:07:13
海未(奈良公園に海はありません。これでハブクラゲ問題は解決)

海未(後は無事に卒業旅行を完遂するのみ。今度は油断しません)チラッ

希(分かってるよ海未ちゃん。今週で穂乃果ちゃん達の運命の呪縛を━解き放つ!)


穂乃果「ウボァアァアァアァァァァァァァァ!!」


のぞうみ(来たか……!!)


穂乃果の身に起こった事>>220

221: 2025/01/25(土) 17:26:25
鹿「シカァァァァァァァァァ!!」ドドドドドドド…🦌🦌🦌


穂乃果「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! なんか凄い鹿が来たぁぁぁぁぁぁぁ!!」


海未「今回はこんなパターンですか…! 希! 私が鹿を食い止めます! あなたは穂乃果とことりを頼みます!」

希「おっけー! ウチに任しとき!」


鹿「シカァァァァァァァァァ!!」ドドドドドドド…🦌🦌🦌


海未「鹿に恨みはありませんが…私の親友に手を出すつもりなら容赦はしません! 3週目にして身につけた私の奥義……今こそ魅せてやります!」

海未「『羅武亜浪愁斗』!」カッ


海未ちゃんvs鹿!
勝者は…

安価直下秒数
偶数━海未ちゃん
奇数━鹿

228: 2025/01/25(土) 22:36:29
鹿「シカァッ!?」ドサッドサッドサッ…


海未「よし、鹿の群れは止めました!」

希「海未ちゃん、穂乃果ちゃんとことりちゃんも無事やん!」ムギュッ

穂乃果「の、希ちゃん…」ムギュッ

ことり「苦しいよぉ~…」ムギュッ


海未「良かった、本当に良かったです…」グスッ

海未「これで一件落ちゃ…!!?」ゾワッ


海未(それは予感と呼ぶにはあまりにも具体的で、確信に満ちたものでした)

海未(まだ━━終わっていない!)

230: 2025/01/25(土) 22:43:01
海未(しかし、穂乃果もことりも無事……これ以上何があると━)ハッ

海未(まさか、『穂乃果』か『ことり』ではなく━)


海未(『μ’sの中の誰か』が……!?)


>>232「キャァァァァァァァァァ!!」


海未(奈良公園に響き渡った、耳をつんざくような悲鳴━)

海未(私は振り向きたくないと拒絶する全身を無理やり動かして、>>231の悲鳴がした方を見ました)

海未(>>231は……)



>>231の身に起こった事>>233

236: 2025/01/26(日) 10:58:23
花陽「やめて~! 服引っ張らないで~!」

鹿「シカーカッカッカッwwwwww」グイグイ

ピロン

花陽「ピャァァァァァァァ!!///」

凛「こらー! やめるにゃー! かよちんのパンツを見ていいのは凛だけにゃー!」

鹿「シカカカカカカカwwwwww」ムッシャムッシャ

真姫「やめなさい! 花陽のおにぎりを食べていいのは花陽だけよ!」


海未「ふぅ……」ホッ

海未(牧歌的な光景が広がっているのを見て、私は胸を撫で下ろしました)

海未(さっきの胸騒ぎは杞憂だったようですね。これで一件落着です)


そして…

安価直下秒数
偶数━何事もなく卒業旅行は幕を閉じた
奇数━輸送中のハブクラゲに誰かが刺された

240: 2025/01/26(日) 11:39:59
━━


穂乃果「いや~、鹿に追われたりしたけど…楽しかったね奈良旅行!」

ことり「うん、また皆で来たいね」

花陽「うぅ、おにぎり…私のおにぎり…」

凛「かよちんてばまだ言ってるにゃ」

真姫「スカート捲られた事よりおにぎりのが大事なのね…」

絵里「見て見てにこ、鹿せんべい食べてる鹿の写真!」

にこ「はいはい、可愛い可愛い」

241: 2025/01/26(日) 11:46:25
ワイワイガヤガヤ…



海未「……希」

希「ん、聞きたい事は分かってるよ海未ちゃん。運命の呪縛からμ’sは解き放たれたのか、そうやろ?」

海未「ええ。あの時感じた悪寒は本当に杞憂だったのかと、今になって思いまして」

希「ウチにも本当のところは分からない。ただ━」

海未「ただ…?」

希「もしかすると、μ’sを愛するどこかの誰かが……助けてくれたのかもしれないね」

海未「そうだとすると━私達にはもう与り知れない事になりますね」ハァ

希「うん。だから感謝しよう、その…どこかの誰かに」

242: 2025/01/26(日) 12:03:53
『次のニュースです』


『本日正午頃、観光客で賑わう奈良県奈良市奈良公園において、輸送中のハブクラゲに刺され男性が氏亡する事故が発生しました』


『男性はオ=マエラさん(住所不定、国籍不定、年齢不詳、無職、素人童O)。意識を失う直前、「これでいい……良かった……」と呟いたとのことで』


『警察はオ=マエラさんの身元確認を進めています。続いて本日の天気を━』

247: 2025/01/26(日) 16:30:57
━━後日、神田明神にて


ガラガラッ……パンッパンッ

海未「……」スッ


希「海未ちゃん、待たせちゃってごめんね」

海未「希。いえ、今来た所です」

希「ううん、そっちじゃなくて…ウチのスピリチュアルパゥワーが溜まるのに随分時間がかかっちゃって」

海未「時を巻き戻した記憶を消すためなんでしょう。時間がかかるのも仕方ないですよ」


海未(あれから━私は希と相談し、お互いに時をまき戻した記憶を消す事にしました)

海未(あれは人の理を超えたもの。何度も使うべきではないと、私も希も合意しました)

248: 2025/01/26(日) 16:37:56
海未「それにしても……」

希「どうしたん?」

海未「なぜ私達だけ、時をまき戻した記憶が残っていたんでしょうか」

希「ん~……何でやろうね」

海未「希にも分からない事があるんですね」

希「そりゃあね。この世はスピリチュアルな事で溢れてるから。むりやり理由をつけるなら━」

希「ウチも海未ちゃんも、μ’sがまだ終わって欲しくない、そう思ってたからやない?」

海未「希、それは理由になっていませんよ」

希「あれ、そう?」アハハ

249: 2025/01/26(日) 16:48:05
海未「ただ……私、もう一度繰り返す事で気づいた事があるんです」

希「へぇ、なに?」

海未「きっと何百回、何千回繰り返したとしても……μ’sが始まって、終わるまでの間に歩んだ軌跡は一度きりなんです」

海未「あの時感じた嬉しさも、楽しさも、喜びも、悔しさも、二度とは訪れない奇跡だったんです」

海未「あの曲は……過ぎ去った過去を惜しむものではなく、積み重ねた過去の一番先にある━━今を歌う曲なんです」

希「今が最高、か。ふふ、やっぱりμ’sの作詞担当は海未ちゃんやね」

希「……さぁ、そろそろ準備はいい?」

海未「ええ、いつでも。もう…別れを惜しんだりはしません」

250: 2025/01/26(日) 16:49:42
希「じゃあ……行くよ!」


希「希パワーた~っぷり注入! は~い、プシュッ!!」

海未「いただきましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


━━━━


━━━


━━

251: 2025/01/26(日) 16:54:24
海未「……ん」

海未「おや、ここは……神田明神ですか」キョロキョロ

希「……zzz」

海未「希? こんな所で寝てたら風邪を引きますよ、起きて下さい」


穂乃果「あ、いたいた。海未ちゃんと希ちゃんはっけーん!」

凛「もー、やっと見つけた。こんな所で何やってるのー!」

海未「二人とも、どうしました?」

穂乃果「どーしたもこーしたも…皆で鍋パしようって話してたじゃん!」

凛「絵里ちゃん達の卒業祝い、第二弾にゃ!」

252: 2025/01/26(日) 16:59:18
海未「ああ、そうでした。買い出しに行くんでしたね。では━」

海未「ジュースを買って来てもらえますか」

穂乃果「ん? 皆で飲む用のやつは買ってあるよ?」

海未「いえ、私にです」

凛「にゃ??」




海未「穂乃果と凛のおごりで」

ほのりん「「なんで!?」」




終わり

253: 2025/01/26(日) 17:00:14
終わりです

読んでくれた人ありがとう!

引用: 【ss】海未「>>3です」