157: 2006/07/15(土) 16:29:27.62 ID:btzLj8GU0
「おはよう」

俺は信じられない光景を見た、朝教室に来たかと思えばあのハルヒがクラスのおそらく
名前も知らない男子に笑顔で挨拶してる。しかも女子グループの中でだ。また変わった世界に迷い込んだか?
いや、俺はここまで来るのになんの変化も感じられなかった。って事はだ。
ただハルヒの性格が変わっただけ・・・・・か。
ハルヒの性格が変わるのに世界改変や閉鎖空間なんて関係あるか

「なあ国木田、なんかハルヒ変わったな」
「そうだね、さっき僕にも挨拶してきたよ。キョンと付き合っていくうちにまともになったんじゃない?」

ただ昨日のハルヒと今日のハルヒがまったく違うってことだけだな
ようやくあいつもこの世界に慣れてきたか。ハルヒは自分の席に戻っていた
俺も自分の席に座りながら
「何考えてやがる」

「どうゆう意味よ?」

いつもの勢いだ、さっき見たときとはずいぶん違うな、もしかしたら俺にだけ厳しいのか?


158: 2006/07/15(土) 16:31:33.91 ID:btzLj8GU0
「やけに皆に優しいじゃねえか」

「だから何だっての?私が同級生と接するのがそんなに嫌?」

やっぱりいつものハルヒじゃねえか、逆にいつもよりきついぐらいだ。どうせなら俺にも優しくしてほしい、おそらくそっちのほうがかわいいだろうし。

「別に、ただめずらしいと思っただけだよ」

だがお前が皆と話してるところを見るとなんか変な気持ちになるな・・・風邪か?

「ふん」

なんでだろうな、俺に対する態度がいつもより倍きついぞ?

「今日SOS団はなにするんだ?」

この質問は俺自身わかってたかもしれない、SOS団なんて同好会未満の集団はいつも通りなにもせず過ごすだろう。

「そうだ、私今日SOS団には行けないわ、皆で何かやってて」

162: 2006/07/15(土) 16:36:02.46 ID:btzLj8GU0
「今日陸上部に出ようと思ってるの、悪い?」

OK、どうやらハルヒは壊れちまったようだ。関わらないでおこう。
結局いつものように授業を終えて昼休みに入ったんだが、あのハルヒが教室から出て行っていないのだ。
なんと女子グループの中心で笑ってやがる。なんだ?もしかして朝倉が中に入ったのか?だったら気をつけないとな。しかもさっきから俺のほうチラチラ見てやがるし。

谷「なんか涼宮も不気味なぐらいまともになったよな?猫かぶってるんじゃないか?」

確かにあいつは猫かぶってるときがある。すぐに戻るけどさ。

国「でも皆、涼宮さんとこ行って話してるよね」

谷「大方、いつもとのギャップに引かれてるんだろ俺は近寄りたくないね、また振られ・・ゲフンゲフン・・・いやなんでもない」

キョン「おい谷口、チャック開いてるぞ」

谷「え?ああ開いてたか」ギギギギ

そのまま昼休みが終わり、放課後になって部室に行く。
ノックして入ったが長門しかいない・・・・そうかハルヒは陸上とか言ってたな・・・

163: 2006/07/15(土) 16:38:07.14 ID:btzLj8GU0
「ハルヒがなにか変なんだが、世界が変わってるとか無いか?」

「無い、涼宮ハルヒの精神やこの世界が改変された形跡は無い」

そうか、何も無いか・・・じゃああいつもSOS団に来る時間がへるのかな・・・気付くと長門は俺のことをジーっと見ている。俺の顔になにか付いてるか?

「あなたは涼宮ハルヒに会えないとさびしい?」

くっ長門、痛いとこ突いてきやがる。たしかに俺はハルヒがいないと寂しいかも知れない。
それはもちろんSOS団団長としての意味も有り、もう一つは・・・・・・・・口にしたくは無いが、俺はハルヒが好きだってことだ

「さびしいな、あいつにあえないとつらい」

って俺は長門に何話してるんだ、

「あなたは涼宮ハルヒに明確な好意をいだいている」

ああそうだなわかってる、お前と話してるうちに気付いた。
長門は話し終えるといつも通り本に向き直った。

164: 2006/07/15(土) 16:42:59.64 ID:xF3btwZH0
キョン「よぉ、今日は何の会議だ?」

ハルヒ「別に。ただの雑談よ。
    谷口のバカ、文化祭でナンパばっかしてたから、
    キョンもいつああなるのか心配ねって話してたところ。」

小泉 (ア0ル!!?)

キョン「そうかい。言っとくが俺は谷口みたいな真似はせんよ。
    地球が壊れたってああなるもんか。」

小泉 (ア0ル!!!?)

ハルヒ「そうね。バカキョンも、少しは団員としての自覚があるじゃない。」

朝比奈さん「小泉くん、顔あかいですよぉ~、どうしたんですかぁ~?」

長門 「小泉一樹は会話中からある単語を想像して赤面しているだけ。
    思春期の少年によくあること。心配はいらない。」

キョン (そんな単語あったか?)

ハルヒ (そんな言葉あったかしら…?)

朝比奈さん(小泉くん、それは禁則事項ですぅぅ…恥)

朝比奈さん…(´д`;)

166: 2006/07/15(土) 16:49:39.23 ID:btzLj8GU0
「そうだよな・・・悪い俺帰る」
気まずくなったから俺は帰ろうとしたところに長門の声がかかってきた。

「あなたは涼宮ハルヒに会いに行ったほうがいい」

長門は俺が望んでたことを口にした、そうしたいけど、ハルヒに迷惑じゃないのか?

「それは行ってみないとわからない・・・・私には涼宮ハルヒは自分が変化したことにあなたがなにか反応を起こすか実験してるように見える」

俺の反応?まったく悪趣味だな、何考えてやがる

「わかった、行ってくるよ」
ハルヒになんで来るのよ!!と怒鳴られたらスタコラサッサと帰るぜ。
俺がグラウンドに行ったときに陸上部は学校から出てランニング中だったのだろう、居なかった。
はりきって来たのにやる気を削がれたな。長門なら知ってただろうけど、なんで教えてくれなかった?

168: 2006/07/15(土) 16:52:15.73 ID:btzLj8GU0
そのまま俺はグラウンドのそばで待っとくことにした。
30分ぐらいしたころか?ハルヒは帰ってきた。どうやらこれで部活は終わりのようだな。ハルヒは俺が待ってることにに気付いた。

「あ!キョン、待ってたの?」

ハルヒはいつもの笑顔に戻ってた。いたずらが成功した子供のような笑顔で

「なら、一緒に帰りましょ」

やれやれ、だけど妙に優しいのより俺はこっちのハルヒが好きだ。一緒に坂道を下りながら決意した。

この後告白しよう――――――


終わり

引用: ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」