353: 2006/07/23(日) 07:23:51.39 ID:anEiuS0m0
キョン「ハルヒ!目を覚ませ!お前にとって面白いことって
    そんな化け物といることなのか!?」
ハルヒ「キョン…私は彼を愛してしまったの!ほっといてよ!!」
キョン「ハルヒ…そんな…」
範馬勇次郎「ガキ…、そんなにこの女が欲しいなら
      戦って奪ってみろよ!!ひゃはははは!!!」
キョン「くっ…、くそ…」
ハルヒ「あんたなんかに勝てるわけないわ!キョン…もうどっかいって」
キョン「ハルヒ…」
勇次郎「俺の最強の遺伝子を産むのに相応しい女だ!!
    雑魚はどっかいってろ!ひゃははは!!」

涼宮ハルヒの憂鬱 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)
357: 2006/07/23(日) 07:31:07.61 ID:anEiuS0m0
>>353の続き
キョン「くそっ!俺は…ハルヒのことが好きだったんだ
    ようやく気づいた。なのに…あんな化け物に心を寄せやがって、うぅ・・・えっぐ」
大蛇独歩「兄ちゃん、男が泣くなんてかっこわるいぜ!」
キョン「なんだよ!ほっていてくれ…」
独歩「兄ちゃん、取られた女を奪い返すのが男ってもんだ。
   動物の常識ってもんだ!惚れてんならやってやれよ」
キョン「あんな化け物に勝てるわけがない…」
独歩「男じゃねーな、俺が喧嘩のしかた教えてやるよ」
キョン「ほっといてください!!」
独歩「たっく、いまどきの若者は
   まってるぜ」

キョン「ちくしょう…、そうだ!長門なら何とかしてくれるかも」

358: 2006/07/23(日) 07:42:39.15 ID:anEiuS0m0
長門「情報統合思念体は範馬勇次郎に興味と脅威を感じている」
キョン「どういうことだ?」
長門「範馬勇次郎の戦闘能力はTFEI端末にもどうにもできない」
キョン「そ、そんなお前らの組織にもどーにもならないのか??」
古泉「範馬勇次郎の話ですか、はっきりいってどうにもなりませんよ」
キョン「古泉!?なんでお前が知ってるんだ?」
古泉「範馬勇次郎は私の機関の監視下にもあります
   彼が生まれたときから国はすでに動いていましたよ。」
キョン「どういうことだ?」
古泉「彼の脅威は、はっきりいって核弾頭以上です
   それほどの戦闘能力をもつ存在なんですよ」
キョン「そ、それじゃあ!ハルヒはどうするんだよ!!」
古泉「私にはどうにもなりません、ひとつ言えることは
   ほっとくべきです」
キョン「そ、そんな・・・」


359: 2006/07/23(日) 07:50:26.73 ID:anEiuS0m0
キョン「うぅっ、えぐっ…ううぅ」
みくる「キョン君、元気だして
    はい、お茶」
キョン「朝比奈さん…」
みくる「キョン君、諦めちゃだめですよ
    女心なんてどーにでもなっちゃうんですぅ」
キョン「は、はぁ…」
みくる「キョン君の気持ちをぶつけてやるんです!」
キョン「でも…あいつはあの化け物に…」
みくる「キョン君は男の子でしょ
    好きだっていってやるんですぅ!」
キョン「……」

362: 2006/07/23(日) 07:55:57.73 ID:anEiuS0m0
独歩「お、兄ちゃん来たか」
キョン「喧嘩を教えてください」
独歩「一言いっとくぜ、喧嘩に勝てる可能性はほとんどねぇぜ
   てか、氏ぬな」
キョン「いいんです、俺は…ハルヒのことが好きですから」
独歩「ふふっ、いい貌(かお)してるぜぇ
   よし、教えてやるよ」


363: 2006/07/23(日) 08:07:55.26 ID:anEiuS0m0
バシッ!!バキッ!!ヅゥパ!!ドホパ!

独歩「どうした兄ちゃん、一発も殴れてねえぜ」
キョン「うぅ…ちゃ、ちゃんと空手を教えてくださいよ…」
独歩「兄ちゃん、喧嘩しにいくんだぜ
   空手の試合じゃねぇ、俺は喧嘩を教えてるんだ」
キョン「でもこれじゃ…ただ我武者羅に殴りかかっててるだけじゃ…」
     バシッ!!
キョン「ぐふぅ!!そ、そんな急に…」
独歩「喧嘩をしてるんだぜぇ兄ちゃん、そんなんじゃ娘っ子も兄ちゃんなんて見ねぇよな」
キョン「く…くそおおおおおおおおおお!!」

バン!!

キョン「ハァハァ…」
独歩「いいパンチだったぜ…兄ちゃん
   その気持ち、あの娘っ子にぶつけてこい」
キョン「あ、ありがとうございます!!!」

366: 2006/07/23(日) 08:15:45.10 ID:anEiuS0m0
勇次郎「いい女だぁ、俺の子供を産め」
ハルヒ「はい…勇次郎さま」

キョン「ハルヒから離れろ!!!」

ハルヒ「キョン!なんできたのよ!?」
キョン「うるせー!おい勇次郎!俺と勝負しろ!!!」
ハルヒ「ちょっと、あんたに勝てるわけないでしょ!」
勇次郎「ふふふ…がははははは!!!コゾウが俺と勝負だと…
    いいだろ…だが命の保障はしないぜ」
ハルヒ「勇次郎さま、やめて!あんなのほっとけばいいのよ!」
キョン「勇次郎!氏ねぇ!!!!!!!」

368: 2006/07/23(日) 08:23:00.80 ID:anEiuS0m0
ドガッ!バシィ!!ドア!!ザアア!!!バシ!!

キョン「おえぇ…くそ…」
ハルヒ「キョン!やめて、わかったでしょ?勇次郎さまにかかればあんたなんて
    小指でも殺せるのよ!」
キョン「うるせー…」
ハルヒ「キョン…!?」
勇次郎「いいぜ、もっともて遊んでやるぜ
    ひゃはははあはは」

ドゥガ!!ボキ!!ボギ!!グジャ!!ジョバ!!!

ハルヒ「キョン!もう氏んじゃう!お願いだから降参して!」
キョン「そんなのできるわけねぇよ」
ハルヒ「な、なんでよ…氏んじゃうよ!」
キョン「好きなんだよ!お前のことが!!」
ハルヒ「え…」
キョン「氏ぬほど好きだから…奪い取らないと気がすまねぇ!!」
ハルヒ「キョン…」

371: 2006/07/23(日) 08:36:59.28 ID:anEiuS0m0
勇次郎「ひゃははは!!そろそろこのお遊びも終わりにしとくか…」
キョン「く・・・・くそ」
勇次郎「氏ねぇええええ!!!!」

ハルヒ「やめて!!!」

キョン「は、ハルヒ…」
勇次郎「そこをどけ、お前も氏ぬぜ」
ハルヒ「私が求めてた面白いことって、あなたじゃなかったわ…」
勇次郎「ほう…、俺以上にエキサイティングに人間の本能どうり生きてる人間はいねぇぜ
    そんな俺が面白くねぇと?」
ハルヒ「私は超人的なあなたに魅力を感じたは。
    あなたといれば楽しい毎日だと思った、でも違うって気づいたの」
勇次郎「ほう…」
ハルヒ「私…やっぱりキョン達と一緒にSOS団の活動をしてるほうが楽しいって気づいたの」
キョン「ハルヒ…」
ハルヒ「だからあなたとはもういられない…」

勇次郎「ひゃははははは!!笑えるぜ!!!!!!」
キョン「何が笑えるんだ?」
勇次郎「俺はこの世で一番面白く生きてると思ってたぜ!!
    そんな俺がつんまねーんだとよ!はははは」
ハルヒ「私はただ…」
勇次郎「いいんだぜ、ただいっとくぜ
    男を選ぶ権利は女にある、ひゃはははは」
ハルヒ「////」

こうしてハルヒはキョンのもとに帰ってきたのでした

372: 2006/07/23(日) 08:50:47.43 ID:0m3MttNoO
以下、デュクシに代わりましてドホパがお送りいたします

466: 2006/07/23(日) 11:53:31.28 ID:anEiuS0m0
キョン「誰か助けてくれ…」

高校のころは毎日が楽しかった。ハルヒの基地外っぷりに振り回される毎日が、どうしようもなく面白かった。
戻れるものなら、今すぐにでも1年前に戻りたい。
高校生活を無事卒業した俺は
ハルヒにワンツーマンで勉強を教わった成果があったのか、又は無駄に高い退屈な予備校に通った成果があったのか
都内の3流大学に合格できた。
ハルヒは地元の国立大学に合格したらしい、どうでもいいが古泉の奴は例の機関に就職したらしい。
みくるさんは未来に帰らず都内の大学に在学中だったかな。
長門は情報統合思念体との関係が断たれたらしく、今は古本屋でバイトしているとか。
みんなそれぞれの人生を歩んでるなか俺は

ひきこもっていた。

467: 2006/07/23(日) 11:54:23.80 ID:anEiuS0m0
俺が引きこもった理由はいろいろあるが、まず大学で友達ができなかったことだ。
都内に出て、誰も知らない世界で一人暮らしをすることがこんなにも辛いことだとは知らなかった。
気がつけばいつも一人。すると、自分の存在が笑われている錯覚に陥る。
いや、実際笑われていた。もうどうしようもなかった。
部屋の中で脱法ドラッグ、タバコ、工口ゲー、ネトゲーの毎日。
どうしようもなくなっていた。
部屋を出たくない。
外が怖い。人が怖い。
こんな俺の姿を誰よりも一番見せたくない人がいる。それは
ハルヒだ。

あいつは今頃楽しい大学ライフを送ってるんだろう。俺のことなんか忘れろ。
今も届くハルヒからのメール
『キョン!今度の休日こっちに帰りなさい。SOS団はまだ続いてるんだからね』
俺は無視した。今の俺の惨状をハルヒにだけは見せたくない。今の俺を見てハルヒはきっと俺のことを嫌いになる。
だが幾ら無視してもあいつのメールは止まらない。
『私のメールを無視するなんていい根性ね!こんど無視したら氏刑よ!』
『いいキョン!これ以上無視するとこっちからあんたの家に乗り込むんだから!わかってるの?』
ハルヒよ、いいかげん駄目人間の俺のことなんか忘れて彼氏でも作れ…。俺はもう駄目なんだ。


475: 2006/07/23(日) 12:07:10.31 ID:anEiuS0m0
>>467の続き

しかしだ、本音をいうと本当は会いたかった。いますぐにでもハルヒに会いたくてしょうがなかった。
この寂しい毎日を俺は脱却したかった。ハルヒに会いたい。
でも、怖い。こんな俺を見て嫌われたどうしよう。そんな不安に駆られる。
だけど、こんな駄目になった俺を素直に受け入れてくれそうな人間が頭に浮かんだ。
いや、人間じゃないな。対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース
ようするに長門だ。
あいつならこんな俺にも救いの手を出してくれるかもしれない。
無口で無表情で何を話していいかわからない長門だが、いまの俺にとっては天使に近い存在だ。
よし、長門に会いにいこう。




505: 2006/07/23(日) 12:22:54.47 ID:anEiuS0m0
>>475の続き

久しぶりの電車に乗る、窒息しそなぐらい息苦しい。
人の少ない夜更けの時間を選らんだが、やはり人はいる。
酔っ払いのリーマンやらコンパ帰りの大学生やら、とにかく息苦しい。
ようやく地元の駅に着いた、懐かしさで胸がいっぱいになる。
懐かしい街並を眺めながら長門のマンションに向かった。
玄関の前までいくと、なぜか緊張した。
長門は変わってないだろうか?
まて、もしかしたら長門は引っ越したのではないか?
インターフォンを押すのを躊躇う。
その時だった。私服姿の長門が俺の前に現れた。
キョン「よお」
長門「…………」
よかった。長門は相変わらずだ。

525: 2006/07/23(日) 12:40:48.30 ID:anEiuS0m0
>>523
今集中してるからあとにするお

618: 2006/07/23(日) 15:29:12.66 ID:anEiuS0m0
>>505の続き書きますよ

キョン「遅い帰りだな、彼氏でもできたか?」
長門「バイト」
長門の部屋は相変わらず殺風景だった。
こんな相変わらずの長門が俺を妙に和む、というか落ち着く。
キョン「ところでハルヒから連絡はあったか?」
長門「時々…」
やっぱりな、ハルヒのやつSOS団を存続させる気でいるらしい。まったく、もっと大学生活を桜花したらどうだ。
長門「今日は何のよう?」
以外にも長門から話を持ちかけてきた。
キョン「いや、久しぶりに会いたいと思って」
長門「そう…」
少し変なことを言ってる俺の返答を素直に受け入れてくれる長門は、やっぱり落ち着く。


620: 2006/07/23(日) 15:30:53.92 ID:anEiuS0m0
>>618

結局、長門の家に泊まることにした。別に疚しい気持ちなんてない。
ただ長門の家にいったのが夜中だっただけだ。
俺は客間で寝ることになった。いつか朝比奈さんと冷凍冷却された部屋だ。
俺は横になり目を瞑ってみたが、全然眠くない。昼夜逆転の生活を送っていた俺にとってこの時間帯は活動時間だ。
俺はしかたなく、長門を起こさないように外にでた。
近所の公園でタバコをふかしながらボーとする。
少し元気になった俺がいた。
すると目の前にトボトボとあるく人影が現れた。
長門「寝ないの?」
長門だった。
キョン「寝れなくてな」
長門はしばらく黙っていた。
妙な間だった。
長門「涼宮ハルヒ」
キョン「えっ…」
長門「あなたが会いたいのは涼宮ハルヒ、私ではない」

622: 2006/07/23(日) 15:31:49.88 ID:anEiuS0m0
>>620

長門からこんあ言葉が出るなんてな。俺はタバコを踏んづけた後長門にいってやった。
キョン「違うよ、ハルヒにも会いたいけどお前にも会いたかっいた。
    俺はまたSOS団に会いたいんだ」
長門「…そう」
キョン「でも、今の俺にはSOS団に戻る資格なんてない」
長門が神妙な面持ちで俺を見つめる。
素直に言うんだ、駄目になった俺の惨状を。俺が半年間まともに人と話していないことを。
その時長門は俺に優しくいった。
長門「無理しなくてもいい、私がそばにいる。面倒もみる」

どうやら長門は俺のことをお見通しらしい、さすが対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース
まてよ、長門は情報統合思念体と関係を断ってから能力はなくなってるはず…まぁいいか。とりあえず、長門のその言葉に助けられた。

引用: ハルヒ「ちょっと キョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」