579: 2013/12/01(日) 15:37:27 ID:0eaAdga2

580: 2013/12/01(日) 15:40:58 ID:0eaAdga2


戦刃「どこにしまっていたの?そんな小刀」

苗木「内緒。しいて言えば引退してからも大道芸人として暮らしてはいけるくらいの技術を持ってるから」

戦刃「苗木くん、忍者の引退は氏ぬ時だけだよ」

苗木「そういえばそうだ」


戦刃さんの構えは拳銃とナイフを重ねて持った構え、さる兵士が編み出した体術だそうな。
攻撃しようものなら、手痛い反撃を食らうだろう。

そう、ただの『兵士』が攻撃したのなら、だ。

構わずに僕は右足の『蹴り』を戦刃さんの腹部に向け下から上へとくらわせる。
しかし、僕の足は簡単に受け止められてしまった。

だが


戦刃「あぐっ…!?」

苗木「どうしたの戦刃さん。右足を離してくれるとありがたいんだけど」
ダンガンロンパ The Animation
581: 2013/12/01(日) 15:42:02 ID:0eaAdga2
戦刃さんは『信じられない』といった表情をしていた。
僕が右手に持っていた『小刀』が自分の『左すねに刺さっていた』のだから。

戦刃「いつのまに刀を投げたの……」

苗木「なげてなんかいないさ。刺したんだよ。直接『右で』」

戦刃「右手にそういう動きはなかったはず……まさか」

苗木「わかった?よくわかったね」


そう、ぼくは右手に持っていた小刀をけりを繰り出すと同時に『右足の指に挟まるように落し』、
そのまま突き刺しつつ蹴りを放ったのだ。
そして。

メゴッ

戦刃「うっっぷ!?げぇっ!!」

ビシャビシャッ!!

あっけにとられていた戦刃さんの腹を蹴り飛ばす。入った。
体制を立て直しつつもそのまま嘔吐した。だが、追撃を入れられない。
銃口は僕に向けられ、僕の足元へ1発2発と打ち込まれた。

582: 2013/12/01(日) 15:43:25 ID:0eaAdga2

苗木「危ない危ない」

ぐっ!ブシュッ!

戦刃「はぁ……はぁ……」

刺さっていた小刀を抜く戦刃さん。
正解だ。それには毒が入っている。解毒剤を投与しなければ最悪あと2時間全身に回る。。
しかし早いうちに抜けば解毒剤がなくとも応急処置で何とかなるかもしれない。
忍者を想定したいい戦い方だ。

苗木「返してくれるといいなぁ、その刀」

戦刃「こっちにきて……とりにこればいいじゃない」

苗木「遠慮するよ、それじゃあこっち」

間髪入れず銃弾が僕にぶち込まれる。1発2発と急所を打ち抜いた。
ザクロの実が弾けるようにあたりに肉片が飛び散る。

583: 2013/12/01(日) 15:44:16 ID:0eaAdga2
戦刃「やった……」

苗木「残念。変わり身だよ」

戦刃「!?」

弾を撃ち込まれていたのはパーカーだった。
肉片が飛び散ったように見えたのもあらかじめ仕込んでおいた血糊だ。
ふいに後ろから声をかけられた戦刃さんが振り向くも、もう遅い。
あらかじめ切っておいた火薬入りのベルトを戦刃さんのベストに巻き付け、
ナイフで思いっきりベルトを切りつける。


シュゴォッ!!!

戦刃「しまったっ!!?あああああああっ!!!」

苗木「はやくベスト脱がなきゃ燃えるよ?はやくはやく」

まるで踊りを踊るかのように燃え盛ろうとしているベストを脱ぎだす戦刃さん、
だが、銃の構えはとこうとしない、もう少しで全部脱げるというところで弾丸を天井と僕のいた方向に打ち出す。
そうか、スプリンクラー機能が作動するのにかけて天井を高熱の弾丸で撃ったな。
誤作動はこのベストの燃え具合からしてないだろうが、安全牌をとったか。

584: 2013/12/01(日) 15:45:24 ID:0eaAdga2
シャアアアアアア……

戦刃「はぁ…はぁ…すごいよ苗木くん」

苗木「みずもしたたるいい女だよ戦刃さん」

学生服を完全に脱いだ僕を見て戦刃さんは感嘆の声を上げる。
上下ともに体に完全にフィットするように作られた帷子を着こんでいるからだ。
それでも戦刃さんのせいでところどころ血がにじんでいる。黒い色してるからわかんないと思うけど。


戦刃「その小刀どうなってるの、さっきからその刀の周りから異様に蒸気が出てるけど」

苗木「この刀は特別性でね、熱をくわえられるとものすごい高温になるんだ。」

戦刃「いったいな……ぜ?」

苗木「さぁ、なんででしょう。 どうしたんだい?そんな顔をして」

苗木「このスプリンクラーが止まるまでに見つけられるかな?僕の『霧隠』を見破ることができるかな」

戦刃「消えた…!?」


少しの蒸気さえあればいい、それを利用して隠れることができるのだから。

585: 2013/12/01(日) 15:46:44 ID:0eaAdga2
体育館

霧切「こ、これはっ……!」

体育館にたどりついた私はその異様な光景になんとコメントすればいいかわからなかった。
日曜18時30分にやっているアニメのエンディングの最後にでてくる簡素な家の上にツナギを着たモノクマがちょこんと座り、
みんなはモノクマと戦っていた。爆発はしないのだろうか?


左右田「じわじわとなぶり頃しにしてやるぜぇー!!」

恐らくあのモノクマを操っている人物が爆発しないようにしているのだろう。
バカでよかった。爆発するのだったら簡単にこの体育館は阿鼻叫喚に包まれていただろうに。

葉隠「き、霧切っち!助けてくれだべ!!俺のズボンがモノクマにずたずたに!」

霧切「どうでもいいから現状を説明して頂戴」

葉隠「どーでもよくねえべ!あれはれっきとしたゆいしょただしいぶふぉっ!!」

彼の言葉は彼の頭に蹴りを入れてきたモノクマによって阻まれた。
そんなに威力はないみたい。

豚神「霧切!無事か!!」

霧切「豚神くん!現状はどうなってるの!!」

586: 2013/12/01(日) 15:47:39 ID:0eaAdga2
豚神「あの家が爆弾を作り出している、だがそうはさせまいとモノクマたちが襲いかかってきたんだ!!」

澪田「けっこータフっすけどがんばって戦えばなんとか壊せるっぽいっす!!」

豚神「大神まかせだがな……」

霧切「大神さんは…」



いた、向こうで次から次へと投げ入れられるモノクマをジャンプしてはアタックして地面にたたきつけている。

朝日奈「つかまえた!!いくよさくらちゃん!!」

大神「応ッ!!」

朝日奈「トス!」

大神「ふんっ!!」

バキャッ!!!

朝日奈「もういっぱつ!!トス!!」

大神「ふうんっ!!」

ゴシャッ!!

587: 2013/12/01(日) 15:48:37 ID:0eaAdga2
豚神「あの家が爆弾を作り出している、だがそうはさせまいとモノクマたちが襲いかかってきたんだ!!」

澪田「けっこータフっすけどがんばって戦えばなんとか壊せるっぽいっす!!」

豚神「大神まかせだがな……」

霧切「大神さんは…」



いた、向こうで次から次へと投げ入れられるモノクマをジャンプしてはアタックして地面にたたきつけている。

朝日奈「つかまえた!!いくよさくらちゃん!!」

大神「応ッ!!」

朝日奈「トス!」

大神「ふんっ!!」

バキャッ!!!

朝日奈「もういっぱつ!!トス!!」

大神「ふうんっ!!」

ゴシャッ!!

588: 2013/12/01(日) 15:49:33 ID:0eaAdga2
豚神「あの家が爆弾を作り出しているからそれを破壊しようとした。だがそうはさせまいとモノクマたちが襲いかかってきたんだ!!」

澪田「けっこータフっすけどがんばって戦えばなんとか壊せるっぽいっす!!」

豚神「大神まかせだがな……」

霧切「大神さんは…」



いた、向こうで次から次へと投げ入れられるモノクマをジャンプしてはアタックして地面にたたきつけている。

朝日奈「つかまえた!!いくよさくらちゃん!!」

大神「応ッ!!」

589: 2013/12/01(日) 15:50:08 ID:0eaAdga2
朝日奈「トス!」

大神「ふんっ!!」

バキャッ!!!

朝日奈「もういっぱつ!!トス!!」

大神「ふうんっ!!」

ゴシャッ!!

さすがは超高校級のスイマーであり運動関係は万能な朝日奈さん、うまくモノクマを捕まえてはバレーのトスの要領で大神さんに投げつけ、
大神さんはその勢いを殺さずに利用してアタックしている。
彼女がオリンピックのバレーチームに出たら優勝間違いないわ。


セレス「よるんじゃねえええええ!!!」

ガシャーンッ

セレスさんがバスケットボールを入れるかごを普段の彼女からは想像できない力で持ち上げ、
モノクマたちにかぶせ、その上に乗っかった。あのかごに入ったモノクマは身動きが取れないようにされてるのか。
しかしそれを邪魔しようとまた新たなモノクマがちかづき…

590: 2013/12/01(日) 15:51:16 ID:0eaAdga2
多重投稿スマソ

セレス「よるなぁああああ!!」

ヤクザキックよろしく蹴り飛ばすセレスさん。人間、窮地に立つとああも強くなるのね。

舞園「無事でしたか霧切さん!」

霧切「舞園さん、あなたも」

舞園「ええ、なんとか攻撃を防いでいる状態ですがいつまでたってもあの家を壊せません!」

霧切「なにか手段は…… そうだ、RPGはいま誰が持っているの?」

舞園「山田君です!!」

霧切「いちかばちかそれにかけるしかないわ」

舞園「た、ただ 山田君が」

霧切「どうしたの!?」


舞園「山田君がRPGを取られないようにと服の中にしまって」

霧切「じゃあ、引き裂いてでも取りに行かなきゃ」

舞園「手伝います!」ギラリ

霧切「どこに持っていたのその包丁」

591: 2013/12/01(日) 15:52:45 ID:0eaAdga2
戦刃「ふっ!!」

がっ!!

苗木「やるね戦刃さん 見えないのによくわかるね」

戦刃「攻撃に走る時に殺気が来るからそれをたどったの」

苗木「お見事だね!!じゃあこいつでどうだ!!」


そういうといきなり宙に動くこけしが現れ、握りつぶされる。
そこにいたか!と思い銃を構えた矢先に

ドゴォッ!!!


戦刃「ぐぅっ!?」

苗木「『雷遁 紫電掌』!!」

バリバリバリバリバリ!!!

戦刃「ぐあああああああっ!!!」

腹部にまたも強烈な一撃と電撃が繰り出される。
その威力に耐え切れず、私はわざとその身を衝撃に任せ、退路をとる。
なぜ?動くこけしの電力はそんなにないはずなのに。

592: 2013/12/01(日) 15:53:45 ID:0eaAdga2

苗木「僕はね、電気を利用することでその電力を高めることができるんだ」

バリッバリッと帯電しつつ苗木君は言う。
恐ろしい、これが忍者。

ゆえに頃したい。自然と笑みがこぼれる。
最高の戦場がここにあるのだから。


モノクマ「おいこらぁー なにやってんのさ!」

戦刃「じゅ、盾子ちゃん」

無理やりモノクマに1階までひっぱられる。痛いよ盾子ちゃん!


モノクマ「遊んでるからこうなるんだってばもう!ほら、ぼくからのプレゼントやるよ!!」

そういうとモノクマが一挺の拳銃を取り出す。
これは……
すごい!すごいよ盾子ちゃん!!これ私が前ほしいって言ってたやつだよ!!やったぁ!!

593: 2013/12/01(日) 15:54:21 ID:0eaAdga2
霧が晴れるように苗木君が姿を現す。



苗木「もう降参かい?いくさb」


ズガァアアアアンッ!!

苗木「!!」

ブシャッ!!


苗木「かすっただけなのに……右側頭部が少しえぐれたっ……それに今の銃声は」

戦刃「これで終わりだよ苗木くん!!腕も足もこれでふきとばしてあげるから!!あっはっはっはっは!!」


苗木「!! ここまでやるか……しかも反動も気にしてないみたいだしホントばけものだよ戦刃さんは」


苗木「『フェイファー・ツェリザカ』 よりによってそんなものを……!!」

610: 2013/12/08(日) 18:00:11 ID:qimwcNHo
銃身長 335mm 全長  550㎜装弾数 5発

弾は本来象などの大型動物を仕留める為の600 N.E.……本来はマグナムライフルに用いられる弾だ。

重量は拳銃なのに6kgを越える。両手撃ちじゃないと腕どころか上半身が危ない。
もっとも、両手打ちでもその衝撃は計り知れないものを、だ。

それを彼女は


プロのガンマンがマグナムを撃つがごとくあまりブレずに撃ってきた。

化け物め!!だが今のようにぎりぎり避けられたしなんとか……

戦刃「ねえ、苗木くん。この銃だったら大神さんでもバラバラになるよね」

そう彼女は言うと、僕の目の前で回れ右。そして


戦刃「鬼さんこちら 手のなる方へ」

戦刃「赤黒いクラスメイトが見たくないならおはやめに」


走った。……そうきたかっ!!!



苗木「戦刃ぁあああああああ!!!」

611: 2013/12/08(日) 18:01:24 ID:qimwcNHo
ドサーッ!!

戦刃さんに気を取られていたせいでこっそり近づいてきていたモノクマに押し倒される。
時間稼ぎするつもりだ、僕ほどではないが彼女の健脚ならばすぐに体育館へ行けるだろう。
いや、下手したらどこかに隠れたかあるいは移動中の桑田くんたちが!!


モノクマ「僕にかまわずいけぇー!ぶひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

戦刃「骨は拾うよ盾子ちゃん!!」

モノクマ「いや、しなねーから!!」


モノクマ「さて、苗木君。なんだかこうしてみるとなんだか騎乗位みたいで、ムラムラしてきますなぁ!!」

仰向けになったぼくの肩を押さえつけ、上半身を動かせないようにするモノクマ。
こいつ、ふざけているようでしっかりしてやがる。
でも。


苗木「足は届くんだけど」

ぐにゃっ

613: 2013/12/08(日) 18:04:18 ID:qimwcNHo


両足でモノクマの頭をつかみ、ひねる。
しがみつこうとしていたモノクマだったが、簡単に吹っ飛ぶ。

モノクマ「もーう、カニばさみだなんてひどいよ苗木くん!!」

苗木「ゲットォ!!」

がしっ

モノクマ「へ?きゃー、さらわれるー」

モノクマを抱き上げ戦刃さんが走った方へ向かう。
待ってろよ!!




桑田「ひぃー…ひぃー…疲れる。大和田ぁ、ダイエットしろよ」


大和田「ふとってねぇよ……イテテ……」

石丸「すまない桑田くん……ぼくたちがふがいないばっかりに」

桑田「イインチョ、生きてるだけマシだって。軍人相手だぜー?」

俺とジェノサイダーはケガした3人を引っ張って寄宿舎に行こうとなんとか頑張っていた。
いやー、男二人ひきずるのってすげえ疲れる……

614: 2013/12/08(日) 18:05:22 ID:qimwcNHo
途中体育館を横切ったが、なんか激しく争う音が聞こえる。でも、今コブつきの俺たちが行っても無意味だ。
でも恐らくあの自爆メカは大多数がプールで爆発しただろうし、それをつくる機械とかってのも体育館だ。
3人を安全なところに置いたらこの俺が参上してホームラン決めてやるぜ!!

十神「おいジェノサイダー、許可するから俺も石丸や大和田みたいに首根っこつかんで運べ。 息が荒い」

ジェノ「ふんすーふんすーふんすー、いやさぁーおんぶじゃないとただよってくる御曹司スメェルが嗅げないジャン!」

……しかもアレよく見たらケツ触ってね?

十神「ええい、臭いが嗅ぎたければ後で洗ってない俺のスーツをくれてやるからともかく急げ!!」

ジェノ「え?マジ?やっべええたぎるわあああ」


十神そういえばなんでジャージなんだっけ……あ、トイレに誰かが転んだあとが……やっぱり十神……


ズガァアアアアンッ!!

十神「なんだ!?」

石丸「銃声…にしてはでかすぎる!!」

大和田「まだトンでもねえの隠し持っていたのかよ……」

ジェノ「しかたねー、急いで逃げんぞ!!」

ジェノサイダーがいつになく真面目になり、走り始めた。
……俺も急がねえとマキシマムヤベーって!!!

615: 2013/12/08(日) 18:06:05 ID:qimwcNHo

桑田「ふぬおおおおおお!!タイヤ引きとかくそだせえけどやっときゃよかったぁあ!!」

十神「チっ……!!戦刃のやつが来る!だがあの銃声からしてマグナムか……いやそれにしては……」




戦刃「みぃーつけたー」


遠くからでもぞっとするような声が聞こえる。
振り返るとベスト脱いでなんか濡れて透けて見えてる戦刃がいた。
いつもだったらそういうオイシイのいたらラッキー!っておもうんだけど……

桑田「なんだぁそれぇ!?」

十神「桑田ぁあ!ジェノサイダーぁあ!!走れ!!5人とも氏ぬぞ!!あの銃を使わせるな!」

ジェノ「なにあれすっげえなっげぇ…… って5人とも!?」

616: 2013/12/08(日) 18:07:24 ID:qimwcNHo
ケタケタと戦刃が笑っている。肩を回してまるでこれから運動するぞーみたいに張り切ってる。
あの馬鹿でかい銃を眺めながら。

戦刃「ゲームとかだとマグナム一発で集団のゾンビとか倒せるけどさすがに無理だよね」

戦刃「でもこれだと本当に一発でいけるかもしれないね」





戦刃「ねーえ?試していいよね?ねぇー?」

617: 2013/12/08(日) 18:07:56 ID:qimwcNHo
戦刃が構える。
だめだ、曲がり角にすら付きやしねえ。
外れるのを祈るか?いやむりだ、あいつの銃の扱いはハンパねえ!!

桑田「アホアホアホアホアホアホアホ!!!ためしていいわけねーだろっての!!バカか!とことん残念だな!!」

戦刃「うん、一人目。」

あー、俺のバカ。なにやってんだ。チクショー……ここまでか……



「―――――――――!!!」

「――――――!?」


あー、もう音も何も聞こえやしない 氏ぬのってこういうんだろうなー

野球したかったぁ……







ズガァアアアアアアンッ!!!

618: 2013/12/08(日) 18:08:43 ID:qimwcNHo
同時刻 体育館

山田「んほおおおおお!葉隠康比呂どのやめて!!ふくがやぶけちゃ~う!!」

葉隠「気持ち悪いこと言ってないで早くだすべ!!ええい、どうやって服の中に入れたべ!取れないべ!!」


私たちは身を守りつつ山田君が服の中にしまっていたRPGをどうにか取り出そうと悪戦苦闘していた。
しかし……パンツの中に入れようとしたって言うにも限度というのがあるじゃないの……!!」

澪田「やべーっす!!たまがそろそろキレるっすー!!和一ちゃん!さっきの謝るから弾くれっすー!!」

左右田「アホかテメエ!だれが敵に弾渡すかってのバーカ!!豚神といっしょにテメエも氏ね!!」

澪田「シャラップファッキンチェリーボーイッ!!澪田はこんなところで氏んでたまるかっす!」

澪田「そうっすねー、白夜ちゃんと結婚してこどもいっぱいつくって音楽めっちゃたのしんで100歳以上でぽっくりだったら氏んでやってもいいっす」

左右田「大往生だよ!!それ!!超大往生!!」


なんだかこっぱずかしい告白が聞こえつつ、モノクマをある程度片づけた大神さんが近づいてきた。

大神「山田ぁあああああ!!!」

山田「ひぃいいいえええ!!」

葉隠「あ、わかったべ!!山田っちごとあの機械にぶつけるんだべな!!」

舞園「特攻!?」

619: 2013/12/08(日) 18:09:18 ID:qimwcNHo
大神「ふうううううんん!!」

山田「ひぇええええええ!!!」

大神さんは山田君の襟をつかみ、そして






びりびりびりびり

一気に引き裂いた



山田「なんか、破けた!  ってキャー////モーレツ!!」

セレス「きたねえもんみせてんじゃねえええええ!!!」

セレスさんが次々と近づいてくるモノクマをかいくぐりつつ、叫んだ。
なにはともあれ、大神さんがRPGを回収した!

霧切「大神さん!!そのRPGをつかってあの家を撃って!!」

大神「し、しかし使い方がわからん!!」

豚神「まかせろ!!」ダッ

620: 2013/12/08(日) 18:09:50 ID:qimwcNHo
豚神君がその巨体からは想像できない速さで大神さんからRPGを奪い取り構える
家の上でのうのうとすわっていたツナギのモノクマもこれはまずいと降りてきた。

左右田「あーくそ、しかたねえな」

豚神「チっ、どけよプランクトン」

左右田「なんだ?挑発のつもりか?もしかして逆転できるとでもおもってたか?」

そういうや否や、そのモノクマはどこからとりだしたのかマシンガンを構える。
しまった……!!


左右田「逆転なんてねーよばーか!!!もう舐めプは終わりだ!!ぶっ頃してやるよ!!」

ここからあのモノクマを狙おうにも無理、かといってほかの人もあのマシンガンの前ではとてもじゃないけど……
なにかあのモノクマを妨害する手は!!

澪田「(や、やばいっす、このままじゃ白夜ちゃんと唯吹までもがハチの巣に!!考えるっすどうにかする手段を!)」


澪田「(ぽくぽくぽくちーん)」


澪田「和一ちゃあああん!!」

左右田「あ?命乞いか?悪いけど聞けな」

621: 2013/12/08(日) 18:11:04 ID:qimwcNHo










澪田「ソニアちゃん実はとんでもねえちOちんついてるっすよー!!!40cmくらいー!!!!!」

















澪田「ソニアちゃん実はとんでもねえちOちんついてるっすよー!!!40cmくらいー!!!!!」

622: 2013/12/08(日) 18:11:57 ID:qimwcNHo


……………


あたりが静寂に包まれた。
そしてなぜ、2回言ったのか。


左右田「……え?」

大神「づああああああ!!!」

その隙を狙って大神さんがツナギのモノクマの頭上から手刀で強烈な一撃を喰らわせて、体育館の床にめり込ませた。


澪田「いやー、すごかったすよー あ、白夜ちゃん降りるっすね。  あれはっすねーンフフフ夜中のことだったんすよ」

左右田「あばばばばっばばばばばばば」

淡々と何かを語りだす澪田さんだが、あのモノクマはバグでも起こしたのか変な挙動をとっている。



澪田「なんでも王族だと生えてくるらしくていやはやそれはもうすごいのなんの」

豚神「決着だな みんな伏せろ!!澪田も!!」


ズガアアアアンッ!!

623: 2013/12/08(日) 18:14:45 ID:qimwcNHo
RPGによってモノクマ特攻隊を作っていた家が破壊される。
と、同時に動いていたほかのモノクマたちも動きを止めた。
どうやらこのモノクマたちを操る言にも使われていたみたいね。

澪田さんはまだ語り続けている。


澪田「いやーすごかったす。それはもう60cm…あれ?30cmだっけ?」

山田「えっと…あれは……ツナギのモノクマの中の人が大ショック受けてる?ってことですかな」

セレス「そうみたいですわね、それにしても40cmだなんて恐ろしいですわね」

不二咲「そ、そうだよねぇ……」

舞園「え、えっとー…澪田さんまだ続くんですかその話……」

たしかにまずいわね、いろんな意味で。
山田君がうーん、ふたなりか ありかも?とか言い出した。最低ね。

624: 2013/12/08(日) 18:15:54 ID:qimwcNHo



澪田「んーっと……えっとー   まぁ、嘘なんすけどね てへりん☆」




左右田「嘘かよおおおおおおおおおおおおお!!!!よかったぁああああああああああ!!!」


その場にいた全員がずっこけた。
と、同時に

バァンッ!!と乱暴に体育館のドアが開け放たれる。

霧切「あれは……」


???「くっ……このっ!!」

???「もう好き勝手させないぞ!」


霧切「苗木くんっ!!!」

625: 2013/12/08(日) 18:18:07 ID:qimwcNHo
数分前

桑田「……アポ?生きてる……」

目をつむってた俺が見たのは……

なんかバラバラになってる機械の破片と

しゃがんで苦しそうにしている戦刃と

ふぅと一息ついている苗木だった。



桑田「苗木ぃいいいいいい!!」


苗木「ゴメン、ゴメンみんな。間に合ってよかった」

戦刃「うっぐううっ……」

苗木「いやーよかった、戦刃さんなら撃ちかえしてくれると思ったからわざと大げさな名前で投げつけたんだ」



苗木「モノクマを」

626: 2013/12/08(日) 18:18:47 ID:qimwcNHo
回想


苗木「忍法超強力秘密爆弾!!!」

モノクマ「おわぁーーー!?」



ズガァアアアアアアンッ!!!


回想終り




モノクマ(頭だけ)「ちょっとおおおおジジッ なにしてくれガガガ んだよ!!」

戦刃「不覚っ……」


破片が当たったせいかかなりのダメージを受けているみたいだ。
いや、それだけじゃない?

苗木「戦刃さんの胸から上に行くように投げつけたからね」

苗木「とっさにいつもやってるように撃ったんだろうけど、そのせいで体に負担をかけてしまっ

627: 2013/12/08(日) 18:19:29 ID:qimwcNHo
戦刃「クソッ!!」ダッ


おわっ!こっちに近づいてくる!!
人質に取られるっ!?みんなはやくにげ……

ジェノ「おいレモンちゃーん!みんなもうアタシがはこんでっからはよにげてこいよー!」

桑田「アポアポアポアポォ!?あとレモンじゃねえ!!」

お前一人で運べんのかよ!!っていうかもうそんなとこ行ってんのかよ!!
ど、どうしよう……何かいい策は……ん?ポッケに……あっ!


桑田「まてまてまてまてまちやがれ!!それ以上近づいたらこの手榴弾なげんぞ!!」


戦刃「その前に撃ちかえ……(ビキッ)ぐぅっ!!」

桑田「へっへっへ、もうまともに撃てないんじゃねえ?……そんじゃ苗木たのんだああああ!!!」ダッ

ありがとー!!豚神ー!!
お前のおかげで助かったー!!


戦刃「こうなったら体育館のほうにっ!!」

苗木「行かせないぞ!!」シュッ!

戦刃「あまいっ!!」カキンッ

628: 2013/12/08(日) 18:22:14 ID:qimwcNHo
苗木「もー……なんで至近距離の手裏剣もはじきかえせるかなぁ!!」シュッ!!

戦刃「私はプロだもん。よし、だいぶ体も動かせるようになってきた」

苗木「速いっての!!」

戦刃「体育館だったらまだ人質が」


ズガアアアアンッ!!


戦刃「爆発音!?でもっ!!」

苗木「みんな!!!」


先に走り出した戦刃さんを追いかける、
戦刃さんはもうドアに手を伸ばし……

629: 2013/12/08(日) 18:25:55 ID:qimwcNHo
開け放った!!

だが、彼女が構えられないよう、後ろからくないを投げつけ注意をそらす!!

戦刃「くっ……このっ!!」

苗木「もう好き勝手させないぞ!」

霧切「苗木くんっ!!

霧切さんが叫ぶ声が聞こえる、しかし僕の目に映るのは目の前にいる戦刃さんだけだ。
ここで終わらせるしかない!

苗木「決着をつけてやる!!」

戦刃「ありがとう苗木くん!!さようなら苗木くん!!」

630: 2013/12/08(日) 18:30:43 ID:qimwcNHo

両手持ちしていた銃を片手もちにきりかえ、顎めがけグリップでなぐりかかる戦刃さん!
受け止めるのはマズイ!!かわすしかない!!
ギリギリのところで身を引いてなんとかかわす!!



だが




戦刃「かかった!!」カチッ

苗木「!!ナイフ!?いつの間に持って!!」



ビィイインッ!!ドスッ!!!


苗木「ごぶっ!!!」

深々と銀色の刃が僕の腹に突き刺さる。
すこしだけ、血が口から零れ落ちる。

631: 2013/12/08(日) 18:40:42 ID:qimwcNHo
苗木「スぺツ……ナズッ……!!」

戦刃「あっはっはっはっはぁ!!!あたったあ!あのときとはちがってあたったぁ!!」

狂ったように笑い出す戦刃さん。と、思った矢先、急にしおらしくなる。

戦刃「でも……苗木君の氏に顔見れるのはいいけどもうおしゃべりとかできないね」

戦刃「う…うぅ…そんなのやだよ……おしゃべりしたいよ……」ポロポロ



戦刃「本当はもっと普通の女の子みたいにいろんなところに遊びに行ったりとかしたかったよ」

戦刃「でも、盾子ちゃんのお願い聞いてあげなきゃいけないし」

戦刃「盾子ちゃんには私しかいないし」

戦刃「苗木くんのまわりにはかわいい人いっぱいいるし」

戦刃「でもでも、私が一番なえぎくんのことすきなんだもん」


アップダウンが激しい彼女は見ていて痛々しい。
と、同時に本当に愛されてるんだなぁ僕と頭のどこかでのんきにそう思った。

……まったく、本当に残念だな。戦刃さんは。

632: 2013/12/08(日) 18:42:26 ID:qimwcNHo
戦刃「だからね盾子ちゃんには悪いけど」

戦刃「苗木君を私の手で頃して完全にわたしのものにしてから」


チャキッ



戦刃「私もすぐに追いかけるからねぇえええ!」










……残念すぎて………ほおっておくのが怖いよ!!

633: 2013/12/08(日) 18:50:36 ID:qimwcNHo
苗木「プッ!!!」

ビシャァッ!!

戦刃「!!?血を!でも!」

血を吐いて目潰しにしようとしたんだね、でもあの時とは違う。
そう来ると思ってすぐさま顔を大きくズラし




???「しぇあああああ!!!」

ドゴォッ!!!

戦刃「うっぐぼぉぇっ!!?」

びちゃびちゃっ!!


ズラした瞬間、何者かがうしろから私のずらした方向とは逆の横腹を蹴り飛ばした!!
いつの間に!?だが、いくら大神さんでも気配を消すことなんてできないはず!!
すぐさま後ろを向いた私の目に映ったのは―――――

634: 2013/12/08(日) 18:52:19 ID:qimwcNHo
苗木「僕だよ」





苗木……くん?



おかしい、苗木くんが後ろに回ってこれるわけがない。
いくら忍者とはいえこんなにはやくは!!


苗木「戦刃さん、 後ろ」

戦刃「!?」


???「だぁっ!!」

がしっ!!

戦刃「なんで!?」

苗木「隙だらけだよ。すぐ後ろにいるのに」


なんでなんでなんで!?今前にいた苗木君がなんで!?
なんで後ろから羽交い絞めにしているの!?

635: 2013/12/08(日) 19:09:24 ID:qimwcNHo
木「「答えは簡単だ これがいわゆる」」



葉隠「ぎゃ、ぎゃあああああ!!苗木っちがふたりだべえええ!!」


私たちの攻防を見ていて手も足も出せずただ茫然と見ていたギャラリーが騒ぎ始める。
当然だ、同じ人間が2人も目の前にいるからだ。
ありえない、これじゃまるで……

戦刃「分身の……術!?」

苗木1「そう!!」

ガコッ!!!

戦刃「うっぐぁああああ!?」

後ろに回っていた苗木くんが一気に両腕の関節をはずす。
そして間髪入れずに前にいた苗木くんが私の足に蹴りを喰らわせる

636: 2013/12/08(日) 19:10:09 ID:qimwcNHo
ガキッ!!!

戦刃「ぐううううっ!!」

苗木2「もっと普通の女の子みたいにだって?それは違うよ!!なろうと思えばなれたんだよ!!」

ガコッ!!

戦刃「ぐぁああああっ!!!」

足の関節も外された。
そう思った次には首根っこをつかまれる。


苗木1「それを君は自ら放棄したんだ!!」

苗木2「可能性という希望を捨てて、闘いを捨てることへの未知に対する怖さから逃げるため!」

二人がかりでそのまま上に放り投げられる、何の抵抗もできずに真上に飛んでいく
そういえばあの時も……





苗木『でも上に飛び上がったのが運のつきだよ!!』

戦刃『!?』

637: 2013/12/08(日) 19:11:23 ID:qimwcNHo
苗木2「妹のためだとか言い訳して絶望へ逃げたんだ!!!無理やりにでも絶望でいるため氏に顔が見たいだとかバカなことを言って!」

苗木くんがしゃがんだ苗木くんを足場にして飛び上がる。
うん、やっぱりあの時と同じだ。


苗木『最後まであきらめたりしない!!』

苗木1「僕は絶対に!!たとえ少しでも可能性があるのなら!!」

飛び上がった苗木君が私を『あの時と同じように捕まえ』、そして。


苗木『目の前の希望に向かって!!』


逃げられないよう、私の腕や足の関節に負荷をかけ、しがみついたまま頭から私を。

苗木「走って行くんだ!!」


落としていく。

638: 2013/12/08(日) 19:12:50 ID:qimwcNHo
戦刃「あはは…… あのときと同じこと言ってる……」

苗木『希望は!!』

苗木「前へ!!!」





苗木『「  進 む ん だ  !  !  」』




戦刃「だいすき…… 苗木くん……」



ドォォォォォンッ!!!

苗木「奥義 龍頭堕とし。  身動き取れない狂った龍は頭を砕いて朽ち果てろ。」

656: 2013/12/23(月) 15:23:47 ID:G5EAmBrU
体育館での戦いが終り、僕たちは食堂に集合していた。


桑田「な、苗木よぉ腹ささりっぱなしだけど大丈夫なのか?」

苗木「ああ、コレ?刺さった瞬間に筋肉で締めたから大丈夫だよ。むしろ抜いたら血が出るからさ」

霧切「それはよかったわ。」

十神「まて苗木もう一つ聞かせろ」




戦刃「……」ぐったり



十神「なぜとどめを刺さなかったんだ。今は気絶していても起きたらどうなるかわからんぞ」

葉隠「そ、そうだべ!コキャっとやっちまえばいいべ!」

657: 2013/12/23(月) 15:34:27 ID:G5EAmBrU
苗木「多分、戦刃さんを頃したら僕がクロ扱いされてたろうからね」

十神「なんだと?」

苗木「一応戦刃さんはここの生徒だったしね。こじつけようと思えばこじつけられたよ」

十神「逃げればいいだろ」

苗木「この密室ではにげるのには限界があるんだよ」

苗木「どのみちどうにかこうにか江ノ島の奴は僕かそれ以外の生徒をオシオキと称して頃しに来るかもね」

十神「くっ……」

苗木「それに戦刃さんには利用価値があるし」

十神「そいつが口を割るとは思わないがな」



葉隠「と、とりあえず4階が空きっぱなしだったそうだからみんなで探索に行くべ」

658: 2013/12/23(月) 16:02:16 ID:G5EAmBrU
朝日奈「私は大和田や石丸の様子を見るね」

不二咲「ぼ、ぼくも」

大神「われも看病をしよう。」

澪田「じゃあ唯吹は冒険野郎マグガイバーっす!ひゃっほーう!!」

桑田「あっ、こらさきにいくんじゃねえ!」


霧切「苗木くんはどうするの?」

苗木「ちょっと戦刃さんをね」

霧切「?」

山田「な、苗木誠殿もってきましたぞ……でも『蝋燭と釘と裁縫道具』でなにを?」

霧切「……まさか拷問?」

659: 2013/12/23(月) 16:07:44 ID:G5EAmBrU
苗木「さあ、なににつかうんだろうね あ、あと葉隠くん」

葉隠「なんだべ?」

苗木「モノモノヤシーンでガムといいもの当てたからあげるよ」

葉隠「おっ、やったべ!しかもこれってピッキング道具だべ!これであけまくってくるべ!」

苗木「あとそのガムをね……」ごにょごにょ

葉隠「?よくわからんがわかったべ」






苗木の部屋のシャワールーム


体が動かない。
正しくは動かすことができない。

でも、生きている……?

660: 2013/12/23(月) 16:15:14 ID:G5EAmBrU
苗木「起きた?戦刃さん……ぐっ」

戦刃「苗木くん……」


目の前で苗木くんが自分のおなかに熱した釘を当てている。
刺さった部分の雑菌を消毒しているんだろう、ナイフに雑菌や毒がついていてもいいように焼いているんだろう。
そのあと、釣り糸でおなかを縫っている。慣れているのか傷が最初からなかったようになっていた。

苗木「あえて生かしておいた理由はわかるかな?」

戦刃「……私から情報を聞き出すの?」

苗木「戦刃さんからまともな情報が聞けるとは思わないよ」

戦刃「むぅ」

苗木「とりあえずさっきの戦いはお疲れ様」

戦刃「あ、ありがとう。えへへ」

あぁ、楽しかったなぁ。本当に楽しかった。
苗木くんとお互いの力を出し切って最後まで全力で戦ったんだっけ。
まけちゃたけどいままでやってきた闘いの中で一番よかった。
これでいつ氏んじゃっても悔いはない。

661: 2013/12/23(月) 17:20:13 ID:G5EAmBrU
戦刃「あ、もしかして私を頃すの?……苗木くんなら……いいよ?」

苗木「はい戦刃ぁあああ!使い方間違ってるよ!」

戦刃「ご、ごめん」

苗木「ここにマッ○があったらまた説教してるところだったけど……」

ガコッガコッ

戦刃「!?」

そういうと苗木くんは私の関節を元に戻した。
どういうつもりなんだろう。

苗木「どういうつもりかって?これからやることやるのに戦刃さんがぐにゃぐにゃじゃつまらないからだよ」

戦刃「これからやること……あっ拷問!絶対にはかないよ!」







苗木「まぁ、するんだけどね」


はい?

662: 2013/12/23(月) 17:20:56 ID:G5EAmBrU
苗木「大体君が戦ってる最中に誘いすぎなんだよね」

た、たしかにそんなこと言ってたようなないような気がするけど
え?ちょっとまってナニをするって?


苗木「」

戦刃「えええええええ////」

苗木「それから聞けるものは全部聞こうかなって」

戦刃「す、すけべだよ苗木くん!」

ずるいずるいよ苗木くん!えええええOちなことして情報を聞き出すなんてビXチだよ!
絶対に喋らないよ!

663: 2013/12/23(月) 17:21:28 ID:G5EAmBrU

苗木「それに……自分の意思でしたいと思ったの戦刃さんだけだし」

戦刃「うううううそだよぜったい」

苗木「君に初めて会ってお酒飲ませるとき口移ししてから  えと うん……////」

あああああだめだよ苗木くんそのかおは!!
かわいすぎるよ!


苗木「ねえ…戦刃さん。  いいでしょ?」


戦刃「………」

………


戦刃「うん……わたしのはじめて……もらってください」

664: 2013/12/23(月) 17:22:27 ID:G5EAmBrU
苗木「やったぁ」

ちゅっ

戦刃「んぁっ……」

苗木「いっぱいしてあげる」

戦刃「え、えへへ……//んっ」


葉隠「んー、このドアが怪しいべ」クチャクチャ

俺はみるからに怪しいドアに立ち向かっていたべ。
モノクマの顔が描いてあるドア。きっとこの奥に黒幕がいる。そんな感じだべ。
ここをバァーンとあけて黒幕である江ノ島っちをぎゃふんといわせてやるべ!


豚神「葉隠。このドアはなにか怪しいな」

葉隠「そうだべ!だからこのドアをフィッシングするべ!」

豚神「ピッキングだ。フィッシングは釣りか詐欺だ。俺の専売特許だな」

葉隠「ええっ!?豚神っちマグロ一本釣りとかもできるんだべ!?」

豚神「そっちじゃない。そっちじゃ」


さっそくおれは苗木っちからもらった道具、針金二本を鍵穴にさしてやったべ。

665: 2013/12/23(月) 17:23:06 ID:G5EAmBrU
葉隠「黒幕の穴にさしこんだべ!!」

豚神「……」

葉隠「ぐへへへ、いまからがちゃっとお前の入り口を開けちゃうべ!」カチャカチャ


モノクマ?「コラー!なにしてんのさ!」


葉隠「うわああモノクマだべ!!コントロール系は不二咲っちが乗っ取ったはずだべ!っていうか」


モノクマ(人体模型)「プロトタイプなんですけど!なんですけど!!」

葉隠「うわぁきもい!きもいべ!!」

モノクマ「いやぁこれにしようか熊にしようかまよってたんだよね。絵的にアレだからくまにしたんだぁ」

モノクマ「それよりさぁなにしてんのさ、そんなんで鍵あくわけないでしょ!」

豚神「そうだ、葉隠。素人のお前じゃむりだ」

666: 2013/12/23(月) 17:23:42 ID:G5EAmBrU
葉隠「いや、俺には秘密兵器がある」クッチャクッチャ

モノクマ「ガムはきだしなよ」

葉隠「ぷぇっ!」

モノクマ「うわきたね!!」

葉隠「ふふふ、針金の先にガムをつけることで」


葉隠「なんか鍵の中のが付着するんだべ!!」

モノクマ「……」

葉隠「そいや!!」

ずぼっぼきっ

豚神「いまぼきっていわなかったか?」

葉隠「い、いってないべ」

モノクマ「なにしてんのさ!!」

葉隠「ひぇえええ で、でも学校の備品壊したわけじゃないから……  俺は悪くないべぇえええ!」ダッ

豚神「おいまて葉隠ええええ!!」

モノクマ「うおっおくまでこびりついてるっ!!何このガム!!」

667: 2013/12/23(月) 17:24:14 ID:G5EAmBrU
食堂

十神「とにかくわかったのは4階に職員室などがあったくらいか」

葉隠「あ、あとはモノクマの顔が描かれたドアがあったんだけど……その」

豚神「葉隠がピッキングしようとしてなぜか針金とガムを突っ込んで放置して逃げてきた」

澪田「いみねーっすよねそれ!!」

大神「だが黒幕が居そうな場所と言えばそこしかないな……」

霧切「ところで苗木くんは大丈夫かしら? ちょっとみてくるわ」

大神「我も行こう」



戦刃「はぁ…はぁ……苗木くん……////」

苗木「えっと、もしかしてまだやるつもり?」

戦刃「もっとぉ……////」

苗木「いやーあのこれ以上はちょっと」


ピンポーン

苗木「ま、まずいっ!」

668: 2013/12/23(月) 17:24:50 ID:G5EAmBrU
刃「わたしでてくるね」

苗木「そっちのほうがまずい!!」

大神「ぬ、鍵がかかってないな」


苗木「あ、部屋に入られた」



苗木の部屋にみんな来た。



霧切「どういうことかしら 説明して頂戴苗木くん」

苗木「僕はただ尋問してただけだよ」

霧切「戦刃さんは?」

戦刃(一応縛られてる)「苗木君といっしょにシャワー浴びただけだもん」

霧切「そう……そうなの」

戦刃「ふつうだね!」

霧切「やることやってるじゃないの!」

669: 2013/12/23(月) 17:25:23 ID:G5EAmBrU
十神「まったく、俺たちを殺そうとした奴といちゃつくなんてずいぶんと太い神経をしているな」

澪田「そうっすねー細いほうの白夜ちゃんは太くなった方がいいっすよ」

豚神「いやそういう問題じゃないだろう」

山田「爆発しろ」

舞園「イマナラ戦刃さんも包丁でいけますかね?」

セレス「無理でしょう、ですからしまいなさい。しまえ。」


苗木「まぁまぁ情報も聞けたからいいでしょ」

霧切「まったく……しかたないわね話してみなさい」




霧切「まとめるわ」

・モノクマがつかってた隠し通路はモノクマ以下の大きさじゃないと通れないくらい狭い

・食材の調達はどうやって調達してるのかわからない

・人間が江ノ島に会うには情報処理室から行かないと無理

670: 2013/12/23(月) 17:25:56 ID:G5EAmBrU
霧切「というわけね」

十神「豚神、おまえは調達のときに一緒に来たと言っていたな。どうやってきた?」

豚神「それが学校の近くまで来たら眠らされてな。気がつけば2階男子トイレの隠し部屋だ」

澪田「どうやって入れたんすかねー」

苗木「どちらにせよ情報処理室の鍵をどうにかしないと……」

葉隠「あーそれがな苗木っち…… 俺、ピッキングしようとしたら失敗したんだべ」

苗木「ええっ!?」

葉隠「なえぎっちのいうと」

苗木「はぁぁぁくしょんっ!!」

葉隠「うわっきたねっ」

苗木「ごめんごめん」

葉隠「とにかくガムをつめこんじゃったんだべ」

十神「なにをやってるんだお前は」

苗木「とりあえず今日は休んで明日考えようよ みんな今日はいろいろありすぎたし」

671: 2013/12/23(月) 17:26:51 ID:G5EAmBrU
大神「そうだな……我も歩けるようになったとはいえ本調子ではない」

霧切「そうね……」

各々が部屋に帰ろうとするとモニターの電源がついた

モノクマ「いやー、まさか残姉ちゃんが処O喪失するなんておめでとう」

戦刃「ありがとう盾子ちゃん!」

苗木「はぁ……」

モノクマ「まぁ、残姉ちゃんの立場上なにされても文句言えないからつかの間の幸せを楽しみなよ残姉ちゃん」

戦刃「えー」

モノクマ「えー言うな。 男子の専用肉便器とかにされちゃうかもよー」

戦刃「私は苗木君せんようだよ!」

モノクマ「アホ!!だから残念なんだよ!あ、そうそうオマエラに朗報です」


モノクマ「あと三日以内にだれか氏ななかったらこの学校の空気をきれいにする装置を解除したのちに、外にいるたくさんの絶望たちが
     校内に入ってくるようにしちゃいまーす!!」


苗木「なんだって!!」

672: 2013/12/23(月) 17:27:53 ID:G5EAmBrU
モノクマ「うぷぷぷ、おどろいた?ねえ苗木君おどろいた?18人vs100人以上のバトル。はたして勝てるかなぁ。
     やりたくなかったらコロシアイしなよ!ぎゃっはっはっは!!」

ぶつんっ

十神「クソッ、あと三日だとっ!」

霧切「三日のうちになんとかしないといけないのね」

苗木「戦刃さん、絶望たちは強いの?」

戦刃「苗木くんほどではないけど『なんでもできるやつ』がと『幸運なやつ』が一番まずい」

苗木「そうか……こりゃ、100人倒せるようにしなきゃ」

葉隠「現実的に考えてむちゃだべー!!」


苗木「と、とりあえず今日はみんな寝た方がいいよもうすぐ22時だよ!」

霧切「(やたら帰らそうとしているわね。なにかあったのかしら)」

苗木「ほらほら霧切さんも」

霧切「こ、こら押さないで頂戴」

葉隠「あっ、わかったべ今から二人でを」

苗木「おやすみ!!」 バタンっ

673: 2013/12/23(月) 17:28:24 ID:G5EAmBrU
舞園「はぁ……まさか苗木くんが……」

セレス「ところで私ウィッグとれば戦刃さんにみえません?ほら」

葉隠「まず筋肉が違うべ ん?霧切っち どうした?」


霧切「(ポケットの中に何か入ってるわ……) みんなちょっと来て」



霧切「紙……?」








『 こんやじゅうに  あける  』



霧切「!!」

674: 2013/12/23(月) 17:29:34 ID:G5EAmBrU
数時間前
シャワールームの中、シャワーを出しっぱなしにしつつ、
横たわった戦刃さんの中にまた精をだす。
多分これで満足したと思う。そろそろ本題に入ろう。
彼女のためにも僕らのためにもなる本題を。

戦刃「はぁ…はぁ……」

苗木「ねえ、戦刃さん。今こうして僕は君を犯したわけだ」

戦刃「う、うん」

苗木「なんも未練もないかい?」

戦刃「うん……あ、わかったやっぱり私殺されるの?」

苗木「そんなことしないよ!むしろあとつげふんげふん」

戦刃「えっ、あとつなに?」

苗木「それはそうと戦刃さんは『人の氏に顔が見たい』んだよね」

戦刃「……たしかにそうだけどもういどうでもよくなってきて」

苗木「うそだね」

戦刃「え?」

苗木「どうしても見れない氏に顔が一つだけあるだろ?それを見てないから満足してないんじゃない?」

675: 2013/12/23(月) 17:30:20 ID:G5EAmBrU
戦刃「……うん」

苗木「僕が協力してあげるよ」

戦刃「でも私が見れない氏に顔って『   』 だよ?そしたらなおさら」

苗木「方法はあるんだ。」 ごにょごにょごにょ


戦刃「……」

苗木「……ごめん」

戦刃「しょ、しょうがないよね。でも、ね。みたいって思う私もいるんだぁ」

戦刃さんは泣きながら顔を崩して笑っている。
悲しめばいいのか期待しているのか複雑な表情だ。


戦刃「わかった、わかったよ。ずっと苗木くんといるためだもん。わがままだけどしかたないよね」

苗木「ごめん。本当にゴメン。君を利用する形で」

戦刃「苗木くん」

苗木「ん?」

戦刃「大好き」

そしてまた僕たちは行為に臨んだ。

676: 2013/12/23(月) 17:30:54 ID:G5EAmBrU
私様はこの生活がはじまってから何十回目になるかわからないシャワーを浴び終え、
再びモニターを監視する。
めずらしく今日はみんなねてるな。
まぁ、大和田や石丸は重傷だしな。 あと澪田と豚神がなんか十神の部屋で寝てる。
迷惑そうだな十神。


江ノ島「さーって 苗木と残姉ちゃんはなにしてんのかなぁっと  ん?」

部屋ん中には二人ともいなかった。
さてはモノクマ用の出入り口から侵入しようとしてるな?
ですが無駄です。モノクマしか通れないよう特別な細工がしてあるのです。
そんなことも忘れたのでしょうか残姉ちゃんは。


江ノ島「ってか今どこいんだろ……  ん?」


情報処理室の中にいつのまにか二人ともいた。
もしかしてこのドアをぶち破るつもりだろうか。
無駄無駄、このドアは残姉ちゃんに渡したツェリザカでも開かないんだよ。


江ノ島「うぷぷぷぷぷ、これをペナルティ扱いにして明日の昼に空気止めてやろうかな?」

677: 2013/12/23(月) 17:31:51 ID:G5EAmBrU
そして、残姉ちゃんがツェリザカを構える。
あー、あけるつもりだわ。無駄だってのに。本当に残念です。


苗木も寄り添うように残姉ちゃんを支える。
ラブラブですネーうぷぷぷ。


江ノ島「にしても音声聞こえづらいな ボリュームでかくするか」

戦刃さんを連れ、情報処理室の前まで来た。
得物はフェイファーツェリザカ。最強の拳銃。

678: 2013/12/23(月) 17:32:28 ID:G5EAmBrU
戦刃「『あそこ』を狙えばいいんだよね」

苗木「うん。でも弾はのこり少ない。一発目で仕留めるきもちでいかなきゃ」

戦刃「わかってる……」

ガタガタガタ

苗木「戦刃さん……」

戦刃「苗木くん、私……わたし」


ぎゅっ

苗木「……撃って」

戦刃「……ごめん。 ありがとう」

ゆっくりと彼女は 引き金を引いた。



弾はそのまま

鍵穴に向かって 飛んで行った。



葉隠「んー、苗木っちがあげるって言ってたガムよーくみたらこれ変な名前だべ  えっと  『プラスチック?』

679: 2013/12/23(月) 17:33:25 ID:G5EAmBrU
ズガアアアアアアアアアンッ!!!!


葉隠「だべええええええ!!」


江ノ島「がっ、あっ がっ」


み、耳が 鼓膜が破れるっ 至近距離で爆発っておまえっ
音声拾ってくるはすぐ近くだわでハウリングしまくって


江ノ島「絶望的ィイイイイ! でもなんで爆発なんて」


キィッ

江ノ島「!!」


苗木「江ノ島さん、初めまして?かな」

戦刃「ごめんね、盾子ちゃん、ごめんね」


残姉ちゃんはごめんねごめんねと言いながら顔を両手で隠している。
なにがごめんねだばっきゃろー。こっちは耳が痛いんだッツーの。

680: 2013/12/23(月) 17:34:11 ID:G5EAmBrU
苗木「もしかしたら鍵の部分は特殊合金とかじゃないのかもと思って、葉隠くんにガムと称して渡した『プラスチック爆弾』を詰めてもらったんだよ」

江ノ島「おまえっ、そんなもんモノモノマシーンにはっ!」

苗木「僕が元々持ってたんだ。ベルトのバックルのすぐ近くの部分に隠してたみたい。」


うわぁーそんなところついてくるか!絶望的ィ!!

これからどんなことされんだろうと思いつつアタシは気づいてなかった。



残姉ちゃんの口の端が笑っていることに。





続く


次回最終回 希望の忍者と絶望の軍人

704: 2013/12/30(月) 05:23:59 ID:HOZPrVX6
1年前 12月某日 某所


山田「ふう、設置完了ですぞ。あとは始まるのを待つだけ」

オタたち「ぐへへ……」

山田「(ンアッー!新刊おいてないでなんかずっとモン○ンやってるあれはダミーサークル※しかもあんなに!)」

※ サークルチケットてにいれて速攻並ぶためや
そういうやつにサークルチケット売るために本とか出さないくせにサークル申請するやつら。

山田「(拙者の好きなサークルさんも参加できないときがあるのにこいつらは!許せん!)」



妙に小さな忍者コススタッフ「ドーモ、ダミーサークル=サン。裏コミケスタッフのシードリングです。」

オタたち「アイエエエ!?」

山田「裏コミケスタッフ……だと?」

ダミーサークルのオタたちは恐怖、そして失禁した。

705: 2013/12/30(月) 05:28:58 ID:HOZPrVX6

裏コミケスタッフ。
たまに徹夜組が海に落ちたり、漏らしてはいけないものをいつのまにか処置したり、
熱中症で倒れたオタクたちを蘇生させたりという噂がたまに流れるがすべて彼らの仕業である。
明らかに裏稼業の者が携わっているのでぶっちゃけコワイ。


シードリング「貴公らはブラックリストに載っていてなおかつマナーが悪い。」

シードリング「よって海に捨てる」

冬の海は下手したら氏ぬ。
古事記にもそう書いてある。

オタA 「イヤー!」

ひときわ太ったオタクが型に沿った動きでシードリングに襲いかかる。
だが

シードリング「イヤー!」

シードリングのヒザが、オタの拳に当たり、そして

オタA 「グワー!」

おお、見よ!砕かれた拳からはおびただしい鮮血がほどばしる!
だがシードリングは続け様に拳を踏みつける

706: 2013/12/30(月) 05:37:56 ID:oaRK.XHA
シードリング「いま砕いたのは利き腕だ。果たして治るかどうか」

オタA 「グワー!グワー!」

山田「アイエエエ!」

他のスタッフ「いま見たものは他言しないこと、いいね?」

山田「アッハイ」

やがて他のスタッフがなにもなかったかのように回収していった。

山田「にしてもすごいのを見ましたぞ……あ、始まる」


欲望渦巻くコミケがまたいつものように始まるのだ。
山田はいつのまにか来た売り子の苗木とその妹と今日も自分の作品を売るのに精を出すのだ。



シードリング「英訳されないといいなあ」

こまる「むりだよたぶん」


コミケはルール守ろうね!

713: 2014/01/02(木) 07:05:27 ID:xCPR.R8o
葉隠「校内放送のマイクを通してでっけー音がしたべ!!」

ピンポーンピンポーン

葉隠「だ、だれだべ!」

ガチャっ

霧切「わたしよ」

葉隠「霧切っち!!」

霧切「どうやら苗木くんと戦刃さんがやってくれたようね」

葉隠「こんなでっかい音がする鍵の開け方って爆弾かなにかか!?でもどうやって」

霧切「(たぶん食べてたガムが爆薬だったのね……)」

十神「いくぞおまえら!」

霧切「あ、スーツに戻ってる」

714: 2014/01/02(木) 07:06:05 ID:xCPR.R8o



苗木「さぁ、もう逃げられないよ江ノ島さん」

江ノ島「ああ……これは詰みですね」

江ノ島「どうぞ一思いに頃してしまいなさいな」

江ノ島「そりゃあもうむごたらしく残酷にな!!!」

苗木「……それはしないよ」

江ノ島「あん?」

苗木「きみは、いままでやってきたことを償わなきゃいけない。一生かけてもだ」

715: 2014/01/02(木) 07:06:43 ID:xCPR.R8o

江ノ島「……」

江ノ島「うざい」

江ノ島「うざいうざいうざいうざいうざいうざいうざい!!」

江ノ島「さむいさむいさむいさむいさむいさむいさむい!!」

江ノ島「あんだけ殺気に満ちたツラしてたり、許さない許さないとか言ってた割にこれぇ!?」

江ノ島「おいおいまじかよ期待させてこれかよ!!忍者だのなんだの言っておいて最後は偽善者かよ!!」

苗木「なんとでも言えよ!!むしろお前が望んでた絶望なんてやるもんか!!」

江ノ島「あー、つまんねーの……ん?」


がしっ

苗木「い、戦刃さん?」


戦刃「苗木くん、ゴメン」

ゴスッ!!

戦刃「みねうちだから 安心して」

苗木「そん……な……」

716: 2014/01/02(木) 07:08:02 ID:xCPR.R8o

江ノ島「……えーっとなに?どゆこと?」

戦刃「盾子ちゃん。逃げて」

江ノ島「はぁ?」

戦刃「苗木君は罪を償えというけど、そんなもの私たちには無理だもん。だから盾子ちゃんだけでも逃げて」

江ノ島「素晴らしい姉妹愛ですがあなたはどうするのです?」

戦刃「……氏ぬのは私一人だけでいい」

江ノ島「……」


江ノ島「うぷぷぷ」

江ノ島「うぷぷぷぷ うぷぷぷぷ うぷぷぷぷぷぷぷぷぷ!!」

江ノ島「まっさか残念なお姉ちゃんがここまで身を呈してくれるなんて!!」

江ノ島「うぷぷぷぷ でもさ、このままのかっこじゃ逃げたらバレバレなんですけどぉー」

戦刃「そういうと思って対策考えてきた」

江ノ島「へぇー。まあいいやとりあえずモノクマ操縦室の下のアタシのプライベートルーム行こうぜ」

戦刃「わかった」

717: 2014/01/02(木) 07:08:48 ID:xCPR.R8o
ギィ  バタン

苗木「……」

苗木「……」




苗木「クスッ」



江ノ島のプライベートルーム

江ノ島「で、対策って?」

戦刃「簡単だよ」

戦刃「盾子ちゃんが私の変装をするの、そして何食わぬ顔で出てくの」

江ノ島「えー、ダサい汚い気持ち悪い」

戦刃「ひ、ひどいよ盾子ちゃん」

江ノ島「だいたい変装してどうすんだよー」

戦刃「隠し通路使って玄関から逃げて。私は盾子ちゃんに変装して時間稼ぐから」

江ノ島「アタシの髪型のカツラまで持ってきてるし……まあいいでしょう」

718: 2014/01/02(木) 07:13:39 ID:xCPR.R8o
私は盾子ちゃんの髪の毛をバッサリと切り落とし、私と同じように整える。
この髪形はなるべく戦闘の邪魔にならないように私自身がカットしているのだから慣れている。
それにしても盾子ちゃんの髪の毛はなんというかいいかんじ。ふわふわしてる。

江ノ島「あぁ……残姉ちゃんと同じ髪型なんて絶望的です……」

戦刃「染めるよー」

江ノ島「やけに手際いいなオイ」

戦刃「変装とかよくやるから」

江ノ島「なるほど」

そういえば盾子ちゃんの髪の毛をこういうふうにいじるのなんて初めて。
双子なんだからもっとこういう機会があったんだろうになぁ。
だんだん私と同じ『顔』が目の前に現れてくる。
現れてくる。



戦刃「できたよ盾子ちゃん」

江ノ島「うわぁ……おっOいある以外残姉ちゃんじゃないですか……絶望的です」

戦刃「うん、あとは」

719: 2014/01/02(木) 07:15:59 ID:xCPR.R8o
目の前に盾子ちゃん。盾子ちゃん。私のかわいい妹の盾子ちゃん。

戦刃「盾子ちゃん」

江ノ島「ん?」

盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん
盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん
盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん
盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん
盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん
盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん
盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん
盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん
盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん
盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん
盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん
盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん盾子ちゃん


           盾子ちゃん?



          イイエ、アナタハ   




            『私』

720: 2014/01/02(木) 07:16:36 ID:xCPR.R8o
情報処理室の前までやってきた私たちは目を疑った。
ドアの前に規則正しくガスマスクと小型の酸素ボンベが15人分置いてある。

霧切「これは……いったい?」

十神「どういうことだこれは おい、なぜ情報処理室を開けないんだ」

葉隠「内側から鍵がかかってるんだべ!?どういうことだべ!?」

豚神「……15人分のマスクと酸素……まさか、バカな!なんてことを!」

十神「どういうことだ説明しろ!豚神!!」

豚神「……今の外の世界は大気が汚染されている、この学校が普通に呼吸ができるのは空気清浄器が機能しているからなんだ」

豚神「だが、空気清浄器は……ヤツの生命がなくなると同時に停止してしまう」

不二咲「それって……」

豚神「あいつら……俺と澪田の分まで置いて行って……」

霧切「!! あけなさい!苗木君!!あけて!!」

721: 2014/01/02(木) 07:21:07 ID:xCPR.R8o

情報処理室も防音処置されているかもしれないが、そんなこと関係なしに私はドアをガチャガチャひねったり、
叩いたりした。しかし返事は帰ってこない。


そのかわり、1枚の紙がドアの隙間から出てきた。

霧切「これは!」


みんなへ

僕と戦刃さんの勝手な行動を許してほしい。
でも所詮僕と戦刃さんは裏の人間。みんなと一緒に出て行ったら迷惑をかけてしまう。
それにこれからやろうとしていることは非人道的なことだからどうしてもみんなに見せることができない。

記憶を失ったものの、あの写真から見てとてもいい学園生活をみんなと過ごせたんだと思う。
ありがとう。
どうかみんなが無事脱出して生き抜いてくれることを祈るよ。

苗木誠


十神「あいつ……!!」

霧切「最後まで、最後までひっかきまわしていくのね…… 苗木君のくせに生意気よっ……!!」

722: 2014/01/02(木) 07:25:57 ID:xCPR.R8o
江ノ島「あ… え?」

深々とナイフを『私』の脇腹に突き刺したことで、『私』がぽかんとした表情を浮かべる。
まだ自覚がないのだろう、手首を右にひねりぐりぐりまわす。

江ノ島「ごぶっ!?ぐぅっ!!?」

『盾子ちゃん』の顔が苦悶の表情を浮かべる。
『私』の顔が苦悶の表情を浮かべる。


江ノ島「な、なにやってんの……アンタっ、どういうつもりよ……」

戦刃「ふ、ふふふなるほど『私』が刺されて苦しんでいる顔はそういう顔なんだね。……『盾子ちゃん』ずるいよ」

江ノ島「はぁっ…?げふっ!」

おもいっきりナイフを引き抜く。
あえて急所ははずしたのでそんなに出血はない。

723: 2014/01/02(木) 07:26:49 ID:xCPR.R8o
戦刃「『盾子ちゃん』が愛する人をあんなふうに頃したとき私がどう思ってたか知ってる?」

戦刃「うらやましかったんだよぉ とってもうらやましかった 愛する人を自分の手であんなふうに頃すんだもん」

戦刃「それにくらべ私の学園生活は苗木君の『おあずけ』や盾子ちゃんの『命令』でフラストレーションがたまってたんだよ」

戦刃「それに加えてコロシアイ学園生活ではずーっと『盾子ちゃん』のふり」

戦刃「苗木君も 『ありがとう、江ノ島さん』 『大丈夫?江ノ島さん』  『いっしょに頑張ろうね江ノ島さん』」


戦刃「江ノ島さん!江ノ島さん!江ノ島さん!江ノ島さん!!!」

戦刃「私の名前は戦刃むくろなのに!!!」


『盾子ちゃん』 いや?『私』?に
足払いをかけ、その場に転ばせる。その後間髪入れずに傷口を踏みつける。


江ノ島「うぐぁっ!!」

724: 2014/01/02(木) 07:27:19 ID:xCPR.R8o
戦刃「ずるいっ!ずるいんだよ盾子ちゃんはっ!ずるいよ!!」

傷口をあえて避けてほかの部位を踏み砕いていく。
踏んでいくたびに『私』は血反吐を吐いたり逃げようともがく。
逃げるな。

江ノ島「(やばい、ここまで残念だと思ってなかった。しかもこいつ)」



江ノ島「(笑ってるし)」



戦刃「はぁー……はぁー……でもね、盾子ちゃんそれでも私は盾子ちゃんが大好き」

戦刃「おんなじ顔おんなじ声それでも全然違う盾子ちゃん」

戦刃「だからすごいんだよ盾子ちゃんは 私が見たいものを2つ兼ねることができる」

ゆっくりと『私 盾子ちゃん』の首に手をかける。
やわらかい。とってもやわらかい。

725: 2014/01/02(木) 07:28:05 ID:xCPR.R8o
江ノ島「あんた……まさか  あぐっ」

戦刃「私の見てみたかった氏に顔 盾子ちゃんの氏に顔」

戦刃「あの盾子ちゃんが氏ぬときはどんな顔をするのか見てみたくて、いまこうして首を絞めてるの」


戦刃「そして、もうひとつ  私が本当なら見れないもの」





戦刃「自分の氏に顔」





戦刃「うぷぷぷぷ、おかしいよね自分が氏を迎える瞬間の顔をみたいんだもの」

戦刃「でもね、みたいのはみたいんだもんしかたないんだもん」

戦刃「だからね、盾子ちゃん」

まだ苦しそうにしている盾子ちゃんに向かってさらに続ける。

戦刃「氏んで?氏んで?お願い盾子ちゃん氏んでください。ねえ私今から殺される気分はどう?ねえねえ」

726: 2014/01/02(木) 07:28:37 ID:xCPR.R8o
江ノ島「はぁ…はぁ…ごぼっ……」

戦刃「返事してよ!!」

傷口に一撃。

江ノ島「があっ!!? はぁ…はぁ…アンタ……ホントバカなんじゃないの?」

戦刃「口答えするな!」

また一撃。

江ノ島「はぁっ!?うぐっ!」

戦刃「あああごめんね盾子ちゃん私に見えた   あああだれがこんな目にあわせてあっ、私だうぷぷぷぷぷぷぷ」

また首を絞める手に力を入れる。
はぁ……盾子ちゃんかわいい 盾子ちゃんかわいいよ
すこし力を緩め口の端から漏れてる血を舌ですくったのちに、盾子ちゃんの口の中にむりやりねじこむ。
途中、舌を噛み切ろうとしてきたけど2、3発殴ったらおとなしくなった。

727: 2014/01/02(木) 07:29:44 ID:xCPR.R8o
戦刃「ちゅっはぁ……盾子ちゃん盾子ちゃん」

江ノ島「う、うぷぷぷ……まさか氏ぬのが実の姉にヤられるなんて……絶望的ぃ」

だんだんと盾子ちゃんの力がなくなってくるのを感じる。
ああああ、盾子ちゃんが氏んじゃう。

戦刃「あああああいやだよ盾子ちゃん氏んじゃいやだ。だからお願い最後の一言を言って」

ギュウウウウッ

江ノ島「う……げ…… お、  おねえちゃ」

戦刃「なあに なあに盾子ちゃん」



江ノ島「うぷ、ぷ あいし て る」



戦刃「そう」




ゴキッ

江ノ島「」

728: 2014/01/02(木) 07:30:19 ID:xCPR.R8o
奇妙な達成感が私の中で満ちていく。
どうしても見ることのできなかった表情をみることができたし、今まであった胸のもやもやも全部言えた。
あとは盾子ちゃんと仲直りするだけ。
許してくれるかなぁ?


戦刃「盾子ちゃんおきて」

ゆさゆさ

江ノ島「……」

戦刃「もう、お寝坊さんだよ起きて」

江ノ島「……」

戦刃「……あっそうか」





戦刃「盾子ちゃん氏んじゃったんだ」

729: 2014/01/02(木) 07:31:03 ID:xCPR.R8o

戦刃「……え?」


戦刃「盾子ちゃんが氏んじゃった?」

戦刃「わた、私のせいで」





戦刃「ああああああああああああああ!!!」

苗木「大丈夫?戦刃さん」

戦刃「苗木くん!!」

ガシッ

戦刃「うえええええ……盾子ちゃんが、盾子ちゃんが」

苗木「きみにだけつらい思いさせてごめん」

戦刃「……でも、でもこれでよかったんだよ ほら盾子ちゃんすごい満足した顔で氏んでる……」

戦刃「でも、でも盾子ちゃん盾子ちゃんっ ううう」

730: 2014/01/02(木) 07:31:34 ID:xCPR.R8o

苗木「氏体は丁寧に埋葬しよう」

戦刃「うん…うん!   その前に苗木くん」

苗木「なんだい?」

戦刃「えと…その……え、 えOちしよう」

苗木「はぁ……ふつう妹の氏体の前でヤる?」

戦刃「でもほら盾子ちゃん満足してるみたいだしえへへ」

苗木「あとでしてあげるから だからさ」


苗木「思いっきり泣けよ」

戦刃「……ごめっ、ごめんっもうちょっとだけっ…うっ……」


戦刃「うわあああああああああああああああああん!!」


苗木「ホント、ごまかそうとしたって無理なんだから……まったく」



こうして、コロシアイ学園生活は幕を閉じた。

731: 2014/01/02(木) 09:10:39 ID:xCPR.R8o
エピローグ

双影再び~影に潜む2つの希望~


あれから2年がたったわ。
あの直後空気清浄機が停止したのを確認した私たちはなんとか学園を脱出。
(なぜか玄関が開いていた)
その直後希望ヶ峰学園の卒業生が結成した未来機関に保護され、みんなそれぞれの役職に就いたの。

朝日奈さんと大神さんはその持前の体力と力で復興作業に従事しているの。
ドーナツのためならえんやこらとほほえましく頑張っていたわ。
一方大神さんは自分の道場の門下生を氏に追いやった絶望と決着をつけたわ。
というより、大神さんが発見した時点でその絶望は巨漢であるにもかかわらず、『関節をすべて外されていた』みたいだけど。
大神さんは彼を殺さずに後述する『新世界プログラム』にかけると言っていたわ。
大神さん曰く、「こやつも人の道を踏み外すことなく正しき道を行けばこの上ない『マネージャー』であっただろうから」
ですって。

山田くんはセレスさんと事務の仕事をしながら、コロシアイ学園生活の内容を漫画にしてまとめてたわ。
一番最後のシーンが江ノ島盾子が『自殺』したことになっているけどね。
一方セレスさんはぶつくさいいながら淡々と事務の仕事をしているわ。そういえばあれカツラなのね。

732: 2014/01/02(木) 09:11:17 ID:xCPR.R8o
腐川さんはジェノサイダー翔の件もあって大丈夫なのかとおもったけど、ぎりぎり大丈夫だったみたい。
彼女はコロシアイ学園生活の内容を小説として出したわ。小説だからかなりノンフィクションな内容で、
苗木くんと戦刃さんがナニしてたことまで書いてたの。やらしい顔しながら。

葉隠くんはなんだかんだで占いで役に立ってるわ。『超高校級の希望』の居場所を特定したのも彼のおかげよ。
もっとも、誰かさんがその占いを聞いてたのか私たちが現場に行ったころには『超高校級の希望』は気絶していたけど。
報酬で言ったら10億ものだと十神くんが言ったら彼ってば泡吹いて倒れたわ。


桑田くんと舞園さんは澪田さんと豚神くんをひきつれて人々に歌やパフォーマンスで慰安しているわ。
やっぱりアイドルの力ってすごいのかすぐ人々は元気になっていたわ。もっとも、桑田くんは澪田さんと豚神くんのテクニックに
ギリギリついていってるって感じだけどね。頑張りなさい。
……それにしても豚神君ってドラムもできるのね。


大和田くんは各地で暴れている絶望を鎮圧するため奮闘しているわ。北に絶望がいたのならメンチビームでびびらせて、
東に絶望がいたのならバス停ぶん回して圧倒し、西に壊れた家があったらそれを直してあげて、南にとんでもない強さの絶望がいたら、
白くなった石丸くんを連れて『マブダチスペシャル』?とかいうのを使ってたらしいわ。
そういえば最近『超高校級の体操部』を捕まえたのも大和田君だったわ。

733: 2014/01/02(木) 09:11:48 ID:xCPR.R8o
石丸くんは絶望を更生させたり社会秩序を立て直すため頑張っているわ。あの性格だから上の人とよく衝突するけど、プッツンくると
白くなって口調が荒々しくなって意地でも意見を通しちゃうたくましさを手に入れたの。……石田って名前はどうかと思う。


不二咲くんは絶望たちを更生させるためのプログラムの『新世界プログラム』の開発に着手しているわ。アルターエゴもいっしょにな
ってがんばっているの。初めは反対意見も多かったけど彼の意志と熱意が上に届いたのかOKをもらえたの。もう少しで完成すると言ってたわね。


そして私と十神くんは



澪田「いやー、わるいっすねーおごってもらっちゃってー」

十神「気にするな。これから大仕事があるんだからな」

澪田「? ただごはん食べに行くだけなのにっすか?」

豚神「……レストランの名前の時点で な。なにかやらされるとは思っていた。」

霧切「ここよ」


フレンチレストラン HANAMURA

734: 2014/01/02(木) 09:38:06 ID:xCPR.R8o
ウェイトレス「いらっしゃいませー」

セミロングの髪のウェイトレスがてきぱきと愛想よく私たちを案内する。
何も言っていないのにVIPの部屋に連れて行かれた。

ウェイトレス「しばらくしたら当店のシェフがお会いしてメニューをお聞きしますので少々お待ちください」

霧切「ありがとう。 ……あなた前どこかで会わなかった?」

ウェイトレス「もー、ナンパですか?」

澪田「ゆりっすか!」

霧切「ちがうわよ」

ウェイトレス「ここのシェフよりはましですけどねー あっ言っちゃった」

シェフ「おいおい竹田くん。僕はセクハラなんてしないよ!だから今晩どうだい」

ウェイトレス「あっシェフ」

扉からこっそり頭だけ出してシェフらしき男が顔を出す。
顔はほっそりしているがその特徴的なリーゼントみたいな髪型は『相変わらず』だった。

シェフ「ところで竹田くーん、君といっしょに入ってきたコック見習いの単刃さんなんだけどさー すごいワイルドに今ジャガイモ切ってて」

シェフ「なんというかジャガイモ全部切っちゃって竹田「単刃ぁああああああ!!」

ウェイトレスの子はダッシュで部屋から出て行ったわ。

735: 2014/01/02(木) 09:39:03 ID:xCPR.R8o
シェフ「さて……と」

豚神「……」

十神「フン」

澪田「あれ?シェフさんどーっかでみたことあるっすね」

シェフ「ん?いやあそりゃそうさぁそもそも店の名前で気づいてよねっ」

豚神「そうはいっても『当時』とちがって貴様、身長と体重が変わったじゃないか」

澪田「え?しりあいなんすか?」


花村「ぼくだよ、花村輝々だよ」


澪田「あー、なんだ 輝々ちゃんか……  えぇえー!!?」

そう、私たちはいまだに各地にいる超高校級の絶望の一人である花村輝々を捕まえに来たのだ。
彼のような非戦闘員の絶望でも他の絶望の場所を知っているかもしれないから。

花村「どうだい?イケメンになったろう?まぁまだ160cmなんだけどね」

澪田「メガシンカっす!!ほっそりしたっす!」

十神「それで、おとなしく捕まってくれるか?」

花村「あー、それね。うん」

736: 2014/01/02(木) 09:40:03 ID:xCPR.R8o
花村「だれがつかまるかばぁろぉめえええええ!!」
ジャキジャキジャキッ!!
霧切「!!」

床下や天井からモノクママスクをつけたコックがあらわれ、私たちに銃を向ける。
やはり伏兵がいたのね。

花村「きみたちぃ、きみたちはさぁ 江ノ島さんの氏体をさぁ」

花村「もぐもぐしたろぉ!ぜったいそうだ!!」

霧切「ちがうわ。私たちは彼女が氏んでから間髪入れずに脱出したもの」

後で調べて分かったことだが、江ノ島盾子の氏体はバラバラになって骨だけしか残っていなかった。
しかも焼いた形跡があるのでおそらく何者かが氏体をバラバラにして燃やしたのだろう。
だれがやったかは一目瞭然であるが。

花村「おいしかったんだろうなぁ江ノ島さん、おっOいとかおっOいとか……げへへ」

豚神「自分の肉でも食ってろ豚」

花村「豚が豚っていうなぁ!!」

澪田「白夜ちゃんは夜になると狼に変身して澪田を食べまくるっすよ!性的な意味で(真顔)」

花村「知らんちゅうに!もうええわうったれ!!ぶっころしちゃれええええ!!」

霧切「くっ……」

まずはテーブルを使って盾にしてやりすごそうか……と思った瞬間。

737: 2014/01/02(木) 09:40:42 ID:xCPR.R8o
扉からひょっこりとコック帽をかぶり眼帯をした人が顔を出した。

単刃「シェフー、大変です。じゃがいもが うわあ」

ごろごろごろ

花村「いやいやいやなにやってんの」



竹田「伏せて!!霧切さん!!」

霧切「!!!」


カッ!!

ズガァァァァンッ!!

澪田「わきゃー!?」

十神「なんだ!?」

豚神「スタングレネードだ!!」

まぶしい閃光と強烈な音があたりに響き、気がつくと

738: 2014/01/02(木) 09:41:29 ID:xCPR.R8o

花村「あ、あひぇええええ!?」

竹田「はい、確保」

コック「こいつ!なにをして」ガォンッ!!

コック「ぐあっ!?」

単刃「安心して、急所は外してる。それにしてもやっぱり眼帯はジャマ」

ぽいっ

十神「お、おまえは!!」



戦刃「お久しぶり」

花村「ゲェーッ!!単刃くんが戦刃さんだっただとぉ!?」

戦刃「私の変装は完璧だから」(ドヤァ)

豚神「いや気づけよ!!」

澪田「むくろちゃんは地味だからわからなかった説が微レ存?」

739: 2014/01/02(木) 09:42:02 ID:xCPR.R8o

戦刃「ガーン」

霧切「ということはウェイトレスの竹田さんは」


苗木「そう、僕だよ霧切さん」

ヘッドドレスでうまくアンテナを隠していた彼は髪がセミロングでウェイトレスな格好をしていたせいかすごく魅力的にみえた。
ハァハァ

霧切「それにしても、生きてたなら生きてたって言ってくれてもいいじゃない。」

十神「そうだ、お前らなら未来機関でもやっていけるだろ」

戦刃「それは無理。未来機関でも私たちはお尋ね者だから」

豚神「だろうな。かたや元超高校級の絶望もう片方は忍者だ」

霧切「強すぎるがゆえに追われているのね」

苗木「まぁ、そんなとこだよ」

戦刃「ちなみに霧切さん」

霧切「なにかしら」



戦刃「わたしの本名は苗木むくろ。結婚しました。」(ドヤァ)

740: 2014/01/02(木) 09:42:32 ID:xCPR.R8o

苗木「ちょっ!いまここでいうの!?」

霧切「そ、それはちがうわ」

苗木「じゃ、じゃあいつかまた」ダッ

戦刃「あっ、待って!」ぽいっ ダッ

花村「はむなぷとら!!」



霧切「………ふ、ふふふな、何かの間違いよ多分」

十神「あきらめろ」

霧切「チクショオオオオ」

741: 2014/01/02(木) 09:43:09 ID:xCPR.R8o
すっかり荒野となった街を戦刃……むくろさんの運転するジープに乗って駆ける。

苗木「まったく、あんなこと言ったら霧切さんが動揺するに決まってるじゃないか」

戦刃「事実だからしかたないもん」

苗木「ふぅ…… で、これから捕まえようとしている絶望は?」

戦刃「『超高校級の幸運』だよ。本当に幸運すぎてまだつかまってないみたい」

苗木「たちわるいなぁ」

戦刃「それでも私は捕まえるよ。盾子ちゃんがやってきたことのせめてもの償いで」

苗木「そうだね」


戦刃「ねえ、誠くん」

苗木「なんだい?」

742: 2014/01/02(木) 09:43:47 ID:xCPR.R8o




戦刃「絶望的に愛してる」

苗木「僕もだよむくろさん」




さみしいときも悲しいときも
いつもあなた(君)が目に浮かぶ

一人の時も会いたいときも
いつもあなた(君)は胸の中

遠く離れていても
たとえ分かれていても

この世の光とともにまぶしく

あの日のあなた(君)が

さみしいときも悲しいときも
いつもあなた(君)が目に浮かぶ


苗木「超高校級の忍者」  終わり

743: 2014/01/02(木) 09:48:33 ID:xCPR.R8o
これにて超高校級の忍者は終了だよぉ。
ここまで長くなるなんて思ってなかったんだよぉ。

書いたきっかけは残姉ちゃんはチートなのになんかそういった活躍が他のSSじゃなかったから思う存分書いてみた。
残姉ちゃんと釣り合うにはやっぱり忍者くらいじゃないとだめじゃねってことで苗木を忍者にしました。
SS初挑戦で今見返したらすごい矛盾点とか直したい部分もあったけど。
息抜きで書いた不二咲「性欲がたまってきた……」シリーズが4スレ行くとは思わなかったけど。

長い間ありがとうございました。次またお会いしましょう。



モノクマ「いやぁ、ボトムズのEDみたいな心境だったんだねェ二人とも」

モノクマ「そんな二人がさ、最初っからむすばれてていっしょに『絶望』のために頑張ったらどうなるか。

モノクマ「次回『 苗木「超高校級の忍者」 戦刃「絶望の忍者と絶望の軍人」』 でまたお会いしましょう。さいならさいならさいなら」

引用: 苗木「超高校級の忍者」