1: 2014/07/17(木) 10:03:20 ID:KNEzC/6Q
―――新リヴァイ班 隠れ家

ミカサ「…今日は私はチヴィイ兵長に女子部屋の掃除を任された。私の手にかかればこんなの5分で終わる……」

ザッザッザッザッザッザッ!

ミカサ「我ながら早い掃除だ。…ん?」

ごそごそ…

ミカサ「ヒストリアの布団の下に何か書物のようなものが…?」

ミカサ(まさか、工O本…)

ミカサ「いや、あの清純無垢なヒストリアがそんなものを読むわけが無い…」

ガサガサ

ミカサ「……これは………日記?」
進撃の巨人(34) (週刊少年マガジンコミックス)
2: 2014/07/17(木) 10:10:14 ID:KNEzC/6Q
ミカサ「…」

ミカサ(いや、日記はいわばその人のプライベート…勝手に覗くなど人としてダメな行為)


ミカサ(…)

ミカサ(でもつまり…日記にはその人の本心が現れる………ちょっと気になる)

ミカサ(…お父さん、お母さん、ハンネスさん、神様、仏様、エレン様……今日は私、少し悪い子になります…許してください)

ピラッ

ミカサ(…これは、訓練生の頃の日付…)

○月○日
皆に内緒で育ててる捨て犬…立派に育ってきた。でもそろそろ訓練生は卒業だから…お別れしなきゃダメだよね。私がいなくても大丈夫かな…捨てられたとか思わないかな、不安だよ(;_;)

ミカサ「………」

ミカサ「かわええ」

3: 2014/07/17(木) 10:26:07 ID:KNEzC/6Q
○月○日
ライナーがやたらと私をみてくる……なんでだろう。何かしたのかな。悪い事したのかな。何だか怖いから、ライナーにはもっと気を遣ってた方がいいのかな…そうしたら、もし悪い事してても許してくれるかな。

ミカサ(…)

ミカサ(ヒストリア…そんな不要な心配するからライナーが余計に勘違いするのよ…)

ピラッ

ミカサ(おっと、ページ飛ばしすぎてしまった…まぁいいか)

ミカサ(卒業後は日記書いてないのね…まぁ確かに書く余裕なんか無かったし)

ミカサ(次の日付は…私達がこの隠れ家に来てすぐの日)

○月○日
今日から私達はここで身を隠す事になりました。久しぶりに会ったサシャのはっちゃけぶりは素晴らしかったです、きっと彼女は長生きしてくれます。夕食の時、皆に自分の過去を話しました。皆は私をどう思ったんだろう…こんな暗いやつで嫌われたかな。本当の私は空っぽな人間だから…
暗いことばかりじゃダメだよね、他の事も書こう。ご飯が美味しかった。

ミカサ(…)

ミカサ(大丈夫よ、あなたは空っぽじゃないわ)

4: 2014/07/17(木) 10:44:56 ID:KNEzC/6Q
○月○日
ユミルはどうしてあっちに行ってしまったんだろう。今は落ち着いてきたから日記も書けるけど…やっぱり悲しい。初めて私に、絵本で見たのお母さんのように…接してくれた人だったから。
今日もつい、ユミルを悪く言ってる思ってコニーに言い返してしまった。気持ち悪いやつだと思われたかな……

ミカサ(…気にしてたのね。まぁ、でも思ってる事をはっきり言えるのはいい事だと思うわ)

○月○日
今日はエレンと初めてマトモに会話しました。クリスタの頃は気持ち悪かったと言われてショックだったけど、今の私は自然体でいいと言ってくれた。怖い人だと思ってたけど意外といい人なんだね。ユミルのイケメンっぷりには到底かなわないけど。

ミカサ(当然、エレンは世界一のイケメンだから。でも本当にユミルが大好きなのね)

○月○日
アルミンwwwアルミンがwww私の格好してオッサンに迫られたってwwwクソワロタwww

お疲れ様、アルミン。ありがとうね


ミカサ(急に違うしゃべり方になったからビックリしたわ……この子、ウケると性格変わるのかしら。しかし、それを表に出さないのは彼女なりの優しさなのだろうか)

ミカサ(しかし最後にはちゃんとアルミンに礼を言う……かわええ子ね」

5: 2014/07/17(木) 10:51:25 ID:KNEzC/6Q
ガチャッ

ミカサ「!」

ヒストリア「…あ」

ミカサ「あ」

ヒストリア「あ」

ミカサ「あ」

ヒストリア「…」

ミカサ「あの…これ、返す…ごめんなさ…」

ヒストリア「///」

ダダダダダッ!

ミカサ「わっ!?」

バサッ!

ヒストリア「…///」

ミカサ「布団の中に隠れてしまった」

6: 2014/07/17(木) 10:55:37 ID:KNEzC/6Q
ヒストリア「…見たの?」モゾモゾ

ミカサ「ええ、ごめんなさい」

ヒストリア「…」

ミカサ「…でも…」

ヒストリア「…」

ミカサ「これだけは言っておこう。あなたは普通の女の子」

ヒストリア「!」

ミカサ「次は償いとして…私の日記を見せてあげる」

ヒストリア「…え?」

ミカサ「エレン観察日記」

ヒストリア「…」

ヒストリア「気持ちはありがたいけどやめとく」

ミカサ「そう、残念」

7: 2014/07/17(木) 10:57:36 ID:KNEzC/6Q
ミカサ「…そろそろご飯の時間。行こうヒストリア」


ミカサ「皆が待ってる」

ヒストリア「…うん」



おしまい

8: 2014/07/17(木) 11:05:44 ID:ncl6gggw
これだけじゃ訓練兵時代は大して関わりのなかったであろうミカサがヒストリアを「普通の子」だと認識するには足りないと思う
もっと日記を見るべきだったんじゃないかな

引用: ミカサ「ヒストリアの日記」