716: 2006/07/24(月) 18:56:17.20 ID:iP5x5Pb70
小ネタのつもりが予想に反し長くなったがw

[前編]

皆「王様だーれだっ!」
ハルヒ「あたしよー!じゃあ1番の人、後ろ向いて振り返りながら大好きって言ってー!!」


おぃおぃ待てよ!1番ってまさか・・・
まさかではない。俺の持ってるものには間違いなく1番の文字が。

朝比奈「一番だーれ?」

俺は恐る恐るモノを持ち上げる。
キョン「あ・・・・・俺なんだが・・・」

その瞬間、空気が凍りついた。

しばらくして、古泉はやれやれ、といった様子で肩をすくめるとなぜか部屋から出て行く。
朝比奈さんも赤い顔をして妹を連れて部屋を出て行く。
長門はいつもどおりの表情で部屋を出て行く。


部屋には俺とハルヒだけ。

「なあ・・・ホントに言うのか?」
涼宮ハルヒの憂鬱 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)
721: 2006/07/24(月) 18:57:49.79 ID:iP5x5Pb70
[中編]…っと言うのか?

しばらくして固まっていた春日がようやく落ち着いたらしく、答える。

「え…あ…あぁ…た、ただのゲームなんだからねっ!!・・・は、はやく言いなさいよ!!」

やれやれ。本当はもっと後になってから言いたかったが。まあ言いか。

「ハルヒ、今から言うことは遊びじゃなくて本当のことなんだ。いいな?」
「え?・・・ちょ、ちょっとそれって・・・」

俺は後ろを向く。そして振り返る前に「ハルヒ」と呼び、振り返ってできるだけ優しい声で

「大好きだ」



しばらく俺もハルヒも固まったままだった。
あーあーあーあーあー言っちゃったなー
まあ言いか。本当の気持ちなんだし。

723: 2006/07/24(月) 18:58:24.91 ID:iP5x5Pb70
[後編]

しばらくするとフリーズしていたハルヒが動き出し、俺の肩に手をかける。

だんだん二人が近くなる。それにあわせるように二人とも目を瞑る。

そしてふたつがひとつになる。

しばらくしてどちらともなく唇を離す。ハルヒは俺の胸に顔を埋めながら
「私も・・・キョンのことが・・・大好きだよ」

その夜、二人は――

724: 2006/07/24(月) 18:58:52.36 ID:iP5x5Pb70
[エピローグ]

孤島からの帰り、古泉に訊いてみた。
「なあ古泉、“アレ”は偶然なのか?」
この場合の“アレ”が何をさすかは・・・ご想像に任せさせていただく。

すると古泉はさわやかな笑みを浮かべながら答えた。
「何言ってるんです。もちろん彼女がそう望んだからに決まってるじゃないですか」
そう答えた。


― fin ―

引用: ハルヒ「ちょっと キョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」