1: 2014/07/31(木) 21:41:57 ID:CW9Bv0tw
男「締まったハリのある脚」

男「岩のように硬い拳」

男「某大怪獣のような胸筋・・・」

男「俺の筋肉は何て美しいんだ」

男「鍛えたぜ、鍛えまくったぜ・・・」

男「学校行かずに鍛えたぜ・・・」

男「おかげで世間からはただのバカと言われているぜ・・・グスッ」

男「慰めてくれるのは妹だけだ・・・」
ふらいんぐうぃっち

2: 2014/07/31(木) 21:48:49 ID:CW9Bv0tw
妹「お兄ちゃん」

男「妹・・・」

妹「お兄ちゃん、何で泣いてるの」

男「そんな風に心配してくれるのは妹だけだ」

妹「また自分は筋肉以外とりえの無いダメ男だとか考えてたの?」

男「うん」

妹「妹ね、お兄ちゃんの上腕二頭筋の腕枕好きなんだ」

男「そうなのか?」

妹「高さが丁度いいの」

4: 2014/07/31(木) 22:04:11 ID:CW9Bv0tw
男「なんて事だ」

男「誇れる範囲が、全身から右腕に絞られてしまった」

男「俺は腕以外魅力のない男なんだ」

男「家の風呂に入れない、自転車に乗ったら壊れる、着られる服はパンツだけ・・・」

男「しかも小学校の最初らへんしか行って無かったからバカだ」

男「そう・・・あの日から俺の運命は変わったんだ」

男「あのダンベルを拾った日から・・・」

5: 2014/07/31(木) 22:12:50 ID:CW9Bv0tw
~数年前~

男「はあ・・・風邪ひいちまった・・・」

男「夕べは全裸で2時までゲームやってたからな・・・」

カタン

男「・・・今のは新聞をうちのポストに入れた音だな」

男「取りに行くか・・・最後から二番目のページの左上も気になるしな」

男「うっ・・・立った瞬間に目まいが・・・」

男「これは家が元々傾いてるからだけじゃないな」

6: 2014/07/31(木) 22:21:22 ID:CW9Bv0tw
ガラッ

男「頭痛てえ・・・」

男「ん?あれは何だ」

ダンベル~ン

男「ダンベルが落ちてる」

◆おとこはダンベルをひろった!◆

男「暇だから筋トレでもするか」

7: 2014/07/31(木) 22:28:06 ID:CW9Bv0tw
男「イッチニ、サーンシ!」

男「ゴーロク、シーチハーチ!」

母「うるさっ!」

男「キュージュー、ジュイチジューニ!」

母「ちゃんと寝てる?」ガラッ

男「zzz」

母「寝言か、うるさいな。てかどんな夢見てんの」

8: 2014/07/31(木) 22:35:24 ID:CW9Bv0tw
男「ニヒャクロクジュ、ニヒャクロクジュイチ!」

男「ダメだ、もう腕が上がらない」

男「しかも急激に喉がかわいた」

母「男、ちょっと熱計って」ガラッ

男(結構上がってそうだぞ)

ピー、ピー、ピー♪

男「44.6℃・・・」

母「ょんじゅぅよんッッッッ!?!?!?」

母「今ありったけのアイスノン持ってくるからそこで寝てろ!」

10: 2014/07/31(木) 23:52:11 ID:CW9Bv0tw
~数日後~

男「どうやら熱は下がったようだ」

男「10日ぶりの学校だな」

男「行ってきま ガンッ

男「あ、あれ・・・」

男「嘘だろ」 ガンガン

男「玄関から出られない」

男「力ずくで出てやる!」 バキメキゴガッ

11: 2014/08/01(金) 00:02:33 ID:VnfDUGFc
パリーン

母「」ガタッ

母「地震!?」

男「玄関壊れたァァァ・・・」

男「まあいいやァァァ・・・♪」

妹「今の音何ー?」

母「ああ神よ・・・私の約40年の人生はここで絶たれてしまうのでしょうか?」

妹「地震が来たのか・・・」

12: 2014/08/01(金) 00:13:13 ID:VnfDUGFc
妹「大丈夫ー?地震あったみたいだね」

母「また寿命が5年縮んだ」

妹「このボロ家もいつ崩れるかわかんないもんね」

母「さっき玄関の方からすごい音がしたんだけど」

妹「見てくる」

妹「!」

妹「奇跡だ!」

13: 2014/08/01(金) 00:18:28 ID:VnfDUGFc
妹「家の傾きが直ってる!」

母「ドアの立て付けもよくなった」

14: 2014/08/01(金) 00:28:51 ID:VnfDUGFc
男「サーンジュ、サーンジュイチ、サーンジュサン!」

男「よし、今日は合計756回上げたぞ!」

男「だが授業の内容は全く頭に入っていない!」

男「まあ、過ぎたことじゃないか。気にしてはいない」

男「イーチニ、サーンシ、ゴーロク、シーチハチ!」

男「ハッハッハ、今日も快調、甲斐町会長!」

男「ハッハッハッハッハッハハハハハ!」

15: 2014/08/01(金) 00:35:03 ID:VnfDUGFc
男「ただいま∀」

母「誰ッスか?」

男「えっ?どうしたんだい?」

母「何そのしゃべり方・・・きもいよ」

男「酷いなキミ、僕は君の愛する息子だよ」

母「はアー?」ホジホジポリポリ

男「何を疑うかッ!」

16: 2014/08/01(金) 00:39:33 ID:VnfDUGFc
妹「お兄ちゃんお帰りー」

男「ただいm ゴキャ

男「ゴフッ」

男「何をするんだキミ!」

母「気安く人の娘に触るな!」

男「彼女は僕の妹だ!」

母「氏ねよこの口リコン!」

妹「え・・・どゆこと?」オドオド

17: 2014/08/01(金) 10:28:31 ID:VnfDUGFc
男「よく見ろ、ちょっと体はマッチョだけど、顔は男君だ」

男「着てる服も男のだし、パンツだって同じだ」

母「何脱いでんだ!」

男「ハハハすまんすまん!」

母(1,1,0)ウシロデケータイ

男「何をしているんだい?母さん?」

母「110番通報します」

男「なぜだ!僕はキミの息子じゃないか!」

母「もしもし、変質者が現れたのですが」

18: 2014/08/01(金) 10:36:35 ID:VnfDUGFc
~数日後~

”変Oマッチョ男は実の息子だった!!”

母「まさかあいつが男だったなんて・・・」

妹「妹は最初から気づいてたよ」

母「顔だけ見れば男なんだけどね・・・話し方も性格も変わってたから・・・」

妹「うん、やけに陽気だったよね」

母「ちょっとああいう男は・・・無理」

19: 2014/08/01(金) 10:45:49 ID:VnfDUGFc
母「ゴリマッチョだしハキハキしすぎだし馴れ馴れしいし」

妹「言い方ひどいね」

母「とにかくあいつだけは性的対象外」

妹(そこまで言わなくても・・・男可哀想だよ)

男「イーチニ、サーンシ!」

母「うるさいうざい氏ね!」

妹「」ビクビク

男「=”-□<ιち,、-ち・・・」

20: 2014/08/01(金) 10:49:14 ID:VnfDUGFc
妹「お兄ちゃん・・・」ガラッ

男「妹・・・実は俺、男なんだ・・・」

妹「うん」

男「信じてくれるか?」

妹「うん」

男「母は何か言ってたか?」

妹「うん、言ってた。いろいろひどいこと」

男「そうか・・・板挟みにしてしまって申し訳ない」

21: 2014/08/01(金) 10:53:44 ID:VnfDUGFc
妹「でも、妹はお兄ちゃんのこと大好きだよ」

男「本当か?」

妹「うんっ!大好きぃ」ギュ

男「妹、もう夜遅いから寝ろよ」

妹「お兄ちゃんと寝る」ギュー

男「マジかよ」

妹「おやすみーzzz」

母「・・・見ましたよ・・・フフ」

22: 2014/08/01(金) 14:52:07 ID:VnfDUGFc
母「町中のガソリンを買い占めた」

母「これで家を炭にしてしまおう」

母「キモいゴリ男と、添い寝する淫乱女・・・どちらも私の人生には必要ない」

チャポチャポポ

母「シネ」

ゴゥッ

妹「うーん・・・あっつい・・・」

男「暑い?あれ、何か焦げ臭い・・・」

23: 2014/08/01(金) 14:58:16 ID:VnfDUGFc
妹「お兄ちゃん、火が出てるよ!」

男「クソ、妹!逃げるぞ!」

妹「あっ、階段が外れてる!」

男「何だと・・・!」

妹「早く、窓から逃げよう」

男「待て、ここは3階だぞ!落ちたら氏ぬ!」

妹「どうしよう・・・」

男「よし、俺がクッションになろう」

24: 2014/08/01(金) 15:04:39 ID:VnfDUGFc
ヒィユゥゥゥゥ・・・

バキ!!

男「痛っ!」

妹「お兄ちゃん!?」

男「片足が折れちまった・・・」

母「・・・トドメだ。こっち向け」

男「お前のせいだったのか・・・」

母「頃す。八つ裂きにする」カチャ

25: 2014/08/01(金) 15:09:04 ID:VnfDUGFc
ヴイイイイ・・・

妹「チェーンソーだ!」

男「ああ!妹!」

ギュィイイイイイイイ

妹「助けてー!」

男「待ってろ、妹!今行くぞ!」ピョンピョン

母「チ!」ポイ

妹「わっ!」ドサ

26: 2014/08/01(金) 15:16:13 ID:VnfDUGFc
男「うおおおおおおおおおお!」

母「シネやああああああああ!」

ギュイン

男「しまったあああああもう一本の脚がああああああ!」

母「食らええええええええ!」ギュギュギューゥィーーン

ザク・・・

母「ぐはっ・・・!」

母「手がすべってしまったァァァ・・・」

27: 2014/08/01(金) 15:31:11 ID:VnfDUGFc




男「という過去があったのだ」

妹「そんなこともあったねー」

男「いたのか」

妹「その時のお兄ちゃんの姿は情けなかったけど・・・」

妹「でも結果二人とも生きてるから結果オーライだよね」

妹「じゃあ妹学校行ってくるねー」

男「なんて事だ」

男「妹にまで呆れられてしまった」

男「ああ、どうせ俺はダメな奴だ・・・」


                                   END

28: 2014/08/01(金) 16:12:20 ID:23dJgRx6
えっ。

31: 2014/08/27(水) 17:16:24 ID:RIh0JmI6
えっ…

引用: 男「見事な肉付きだ」