585: 2015/09/03(木) 22:04:17.69 ID:O8UuAc/20
速吸「セーンパイ♪ポカリですよ!」スッ


※初投稿です。速吸にポカリを貰いたいだけの人生だった…


提督「お、サンキュー速吸。いつも助かるぜ」

速吸「いえいえ……いつも頑張っているセンパイの為ですから、これくらいお安い御用です!」

提督「ん?部員の為、じゃねーの?」ニヤニヤ

速吸「あっ………///セ、センパイのいじわるっ!」

提督「はっはっは!しっかりやれよなマネージャー!」




速吸「これいつまでやるんですか?」

提督「急に素に戻らないで下さい」
586: 2015/09/03(木) 22:07:20.68 ID:O8UuAc/20
速吸「はぁ……着任早々一体どういう仕事なのでしょうか」

提督「いいかい?これは重要な任務なんだよ。しかも君にしか出来ない非常に重要な任務だ」キリッ

速吸「あ、はい。そういうことなら………続けます?」

提督「うむ、任せた」




速吸「……でも、珍しいですね?センパイが居残りで練習なんて」

提督「どうしてもさ、次の大会には出たいんだ。佐藤にも加藤にも譲れねぇ……!」

速吸「(誰?)そ、そうなんですか。でも、私もセンパイに頑張って欲しいです」

提督「馬鹿野郎っ!」クワッ

速吸「えー……」

提督「お前はマネージャーだろ!?だったら俺のことなんか……!」




速吸「あ、はい。では佐藤君に出て貰いましょう」

提督「待て」

587: 2015/09/03(木) 22:08:47.76 ID:O8UuAc/20
速吸「はい?」

提督「うーん、ちょっと違うかなーって」

速吸「しかし提督さんが」

提督「あ、あれツンデレだから。本当は~だからね!っていうあれ」

速吸「なるほどー。速吸、いける気がします!」グッ

提督「よーし良い子だ!さぁリベンジだ速吸ー!」

速吸「はい!抜錨します!」



提督「俺のことなんか……!」

速吸「(あ、そこからやるんですね)……センパイ……」

提督「確かに佐藤も加藤もすげぇぜ!?でも俺だって練習を積んできたんだ!」

速吸「…はい、私も見てきました。センパイの……頑張ってる姿を…」

提督「あ……へへ、わりぃな速吸…。つい、愚痴っちまった」

速吸「い、いえそんな!私の方こそ力になれなくて…」

提督「ったく、優しいやつだよお前は。俺なんかの為に、なんでここまでしてくれるんだ?」



速吸「あ、はい。提督さんのご命令なので」

提督「ダウト」ビシッ

588: 2015/09/03(木) 22:09:42.06 ID:O8UuAc/20
速吸「……はっ」

提督「はっ、じゃない!命令だけど!任務だけどさー!」

速吸「ご、ごめんなさい提督さん。不甲斐ないです…」シュン

提督「(う、ちょっと言い過ぎたかも)あぁ、いや!うん、着任したばっかだからな。無理もない、この任務は難易度が高いからな!」

速吸「提督……!はい、速吸はこの程度では負けません!提督、続きをお願いします!」

提督「(え、この子めっさ真面目)お、おう!頼んだぜハヤスィーー!」



提督「……なんでここまでしてくれるんだ?」

速吸「はい、センパイは……センパイはいつも練習に励んできました。例え凡才だろうと、凡人だろうと、三流だろうと!」

提督「ったく、胸に刺さるぜ……。佐藤や加藤みたいな天才にはそうやって食らいつくしか無かったから、さ」

速吸「誰よりもひたむきに!前向きに!貪欲に!私はそうやって努力してきたセンパイをずっと傍で見てきたんです!」

提督「速吸……」

速吸「才能が無いって言われても…!意味が無いって言われても…!」

提督「速吸…!」




速吸「クソ提督って言われても…!ドスOベ変O提督って言われても…!ウチのテイトクは使えないデースって言われても…!」

提督「んんー?」

589: 2015/09/03(木) 22:10:56.40 ID:O8UuAc/20
速吸「しれぇはもう少しどうにかならないんでしょうかって言われても…!大破している頭は治せませんねって言われても…!」

提督「止まれ速吸!一回止めれ!止めれぇぇ!!」

速吸「あ、はい」ピタッ

提督「なんで途中から身内ネタになってるの!?そんなリアル鎮守府状況なんて聞きたかないよ!俺そんな風に言われてるの!?」

速吸「はい!よりこの任務に完成度を出そうと思いまして!」

提督「そんなのは求めていない!……いいじゃないかっ……夢ぐらい…見ても…!」

速吸「!分かりましたよ提督さん!提督さんはあまりにも鎮守府の現実が辛いので、逃避の一環として入りたての私にこの任務を与えたのですね!」

提督「ぐ……ぅ!?あ、あのなぁ!」ドン

速吸「きゃっ!?」

提督「あ…………(勢いで壁ドンしてしまった…!?)」

速吸「て、提督さん……」

提督「すすすすまない!決してわざとでは……!いやまずはどこう!はやす―――」

速吸「………………」キュッ

590: 2015/09/03(木) 22:12:42.17 ID:O8UuAc/20
速吸「センパイ、は」

提督「(続けるのか!?)あ、あぁ…」

速吸「センパイは、ですね。色んな人からどう言われようと、凄く、頑張ってますよ」

提督「そ、そうか?はは……でもさ、さっき速吸が言ってた様に俺は……」

速吸「確かに私はここに着任したばかりです。知らないこともたくさん、あります」

提督「(あ、あれ?妄想と現実がごっちゃになってる?)あぁ、まぁそれは仕方ないさ」

速吸「でも、です。私はセンパイが必氏になって私に会いに来てくれたことを知っています」

提督「あー……もうすぐイベントが終わっちゃうからな。間に合ってよかったよ」

速吸「私、それが嬉しかったんです。決して簡単じゃないのに、無理して攻略する必要も無いのになんで、って…」

提督「カッコいい理由なんてなかったよ。なんとか間に合わせてやる!って意固地になってただけで」

速吸「ふふ、でも私は理由なんてどうでも良かったんです。私に会いに来てくれたってことだけで………あれ?」

提督「ど、どうした?」

速吸「変ですね…?この気持ちって………///」

提督「あ、あのー」



速吸「え!?あぅ、というかセンパイ近いです!!」ゴス

提督「ごっはぁ!?」

591: 2015/09/03(木) 22:13:57.53 ID:O8UuAc/20
速吸「あぁ!つい拳が!?だ、大丈夫ですかセンパイ!!」

提督「お、おう……。いらんことした俺が悪かったから……も、もう下がっていいぞ…」

速吸「はい!速吸、失礼しましたー!!」


ガチャン…


提督「はー……あの分だと……俺の気持ちに気付くのはもう少し後になりそうだな…」

fin


どうも、お目汚し失礼しました

592: 2015/09/03(木) 22:14:49.37 ID:7jZilS8xo
おつおつ
かわいいなぁ早吸くん

引用: 艦これSS投稿スレ4隻目