リヴァイ「嫌か？」

ヒストリア「私には…とても…」

リヴァイ「わかった。じゃあ逃げろ」ググッ

ヒストリア「う…！？」

サシャ「リヴァイ兵長！？」

リヴァイ「俺達も全力でお前を捕まえてあらゆる手段を使ってお前を従わせる。どうもこれがお前の運命らしい」

コニー「兵長…何を！？」

リヴァイ「それが嫌なら戦え、俺を倒してみろ」パッ

ヒストリア「ゲホッ！ゲホッ！」ドサッ

サシャ「ヒストリア！」

ヒストリア「ゴホッ！ゴホッ！」

ジャン「こんなことしなくても！」

リヴァイ「…お前らは明日何をしてると思う？明日も飯を食ってると思うか？明日も充分な睡眠を取れると思っているか？隣にいる奴が…明日も隣にいると思うか？」

リヴァイ「…すべてお前次第だ、ヒストリア。従うか…戦うか。どっちでもいいから選べ…ただし」


リヴァイ「時間がねえから今すぐ決めろ！！」




ヒストリア「もうやってらんねえええええっ！！！！！」



リヴァイ「え？」

ヒストリア「もうやってらんねえよ、ちくしょおおおおおっ！！！」

リヴァイ「…」

サシャ「ひ、ヒストリア…？」

ヒストリア「もうなんなの！？どうして私いつもこうなの！？本当なんなの！？もうやだよ！自分の運の無さに腹立つよちくしょおおおおおっ！！！」ドタドタドタ

ガンッ！！！

ヒストリア「いったい、足の小指ぶつけたぁ！！！」ゴロゴロゴロゴロ

アルミン「ヒストリア！落ち着いて！」

エレン「ほら、水飲んで落ち着け！」

ヒストリア「はあ…はあ…」ゴクゴク

ミカサ「確かに気持ちは分かる。あまりに理不尽が続くと発狂しそうになる」

ヒストリア「もうどうしていつもこんな目に会うの！一体なにが面白くて私の体は不幸な目に会うの！なんなのもう！！！」

リヴァイ「…戦う事を選んだか、ヒストリア」

ニファ「ただ癇癪を起こしただけでは…」

ヒストリア「妾の娘として生まれて？母親からも回りからも愛されず育ってきて？しかもお姉ちゃんの記憶消されてて？あ、これは言っちゃダメだね。お姉ちゃんの記憶は消えてる事になってるんだから、うん」

エレン「わかった、わかったから落ち着け…」

ミカサ「いえ、気がすむまでいわせてあげよう…エレン」

ヒストリア「そんで母親をケニーとかいう変なオッサンに殺されて？親父に捨てられて？そんでクリスタしちゃって？」

コニー「クリスタしちゃってってなんだよ」

ヒストリア「そして更には大親友で家族のユミルが冷や汗ノッポと私に対して求婚してくる鎧ゴリラのとこに行っちゃって？ヒストリアしちゃった！！！」

ヒストリア「ざっけんじゃないわよ！！！」バンッ

リヴァイ「癇癪を起こしたい気持ちはわかる。とりあえず落ち着け」

サシャ「ヒストリア！私がいます！」

ヒストリア「サシャは優しいね」ﾎﾛﾘ

ヒストリア「そんで更には更には更には…女王になれと！！！」

ヒストリア「あはははは！傑作だねこりゃ、なんかもうあはははは！！！笑うしかねぇなこりゃ！！！」

コニー「ヒストリア！俺もいるから落ち着け！」

ジャン「俺もいる！」

アルミン「僕も！」

ミカサ「私も」

エレン「みんなお前の味方だ！」

ヒストリア「…ふう……うん、皆ありがとう。癇癪起こしたらちょっとは落ち着いたよ」

リヴァイ「そうか…落ち着いたなら、女王になってもら」

ヒストリア「ああ、待ってまだ言いたいことあるから」

リヴァイ「忙しい奴だな」

ヒストリア「もうさ…本当にもう…ねえ！？」

サシャ「ですねぇ！」

ヒストリア「漫画内だけでなく三次元でも酷く言われてんのよ私。メンヘラだのヤンデレだのエレン誘拐して裏切るだの散々言われてたのよ。でも冷静にちゃんと見たらそんなことないのに！！ないのに！！ちょっと目付き悪くて無口なだけで酷いわよ！私はただ自分を模索中なだけよこの野郎！！」

アルミン「ヒストリア…それ以上はもう…」

ヒストリア「しかもSSじゃメンヘラにされたりレOビアンにされたりアホな性格にされたりもうなんなの！ユミルとは結婚したいけどさあ！！」

エレン「やっぱりレOビアンじゃねぇか！！」

アルミン（しかもそのアホなキャラはまさに今の君だよ）

ジャン「てかSSはキャラ崩壊前提みたいなもんだし書くひとの自由だから文句言う筋合いは無いだろ」

ヒストリア「ごめん…癇癪を起こしててムキになっちゃんだ」

サシャ「仕方ないです、色々ありましたから…１日くらい癇癪を起こしたっていいんです」

ヒストリア「はあ……スッキリした」

リヴァイ「よし、ならばお前にはやはり女王になってもらわなければならん。そうしないとこの壁内に未来はな…」

ヒストリア「もういいんじゃないですかね？」

リヴァイ「！？」

エレン「おい、どういう事だよ」

ヒストリア「私さ…もう疲れたんです。私はただ静かに皆と暮らしたいんです。落ち着ける場所が欲しいんです…その為なら私は何だってやります」

リヴァイ「…どういう事だ？」

ヒストリア「どうせ漫画なんだから、どんな欝展開が来ても修正液で消してペンで描き直せばどうとでもなります」

アルミン「コラアアアアアアッ！！！」

ミカサ「何言ってんだこのアホは」

「…いけないわ、このままじゃ『進撃の巨人』がめちゃくちゃになってしまう……私の出番ね」

ガチャン

黒髪「ヒストリア！そんなこと言っちゃダメでしょ！！」

リヴァイ「誰だ！？」

ヒストリア「あ、お姉ちゃん」

エレン「夢に出てきた人」

黒髪「あ、ヒストリアがお世話になっております」ペコ

リヴァイ「いや」

黒髪「皆もヒストリアと仲良くしてくれてありがとう」

エレン「いえいえ」

ヒストリア「お姉ちゃん、何しに来たの！？」

黒髪「このままじゃ原作がめちゃくちゃになっちゃうからね…直しに来たの」

ヒストリア「え？」

黒髪「…みんな、じゃあね」


ピリッ

―――――

―――


――



ヒストリア「…あ？」

エレン「…どうした？」

ヒストリア「さっきまで夢を見てたんだけど…何だっけ思い出せない」

エレン「俺もたまにあるよそれ。…アルミンやミカサや皆は無事だろうか。相手は本当にリーブス商会なのか…」

ヒストリア「…」

エレン「…」

おしまい

もうちょっと見たかったがおつ