40:涼宮ハルヒの嫉妬Ver.カオス 2006/08/01(火) 01:02:57.73 ID:gq3BY9h+0
今は10月の下旬で、昼間は暖かいが夜になれば寒い。
時刻はもう6時半である。
既に外は真っ暗で、街灯がついている。

俺は俺が起きるのを待っていたハルヒと一緒に帰ることにした。
ハルヒは忍者の衣装のままだった。

「なぁハルヒ、寒くないのか?」
「寒いわよ。でも着替えるの面倒だったからこのままでいいわ」
「でも上着を羽織るくらいなら面倒じゃないだろ?」
「このままでいいの!」
「そうか・・・」

夜道を歩く男子高生徒と白い忍者。
明らかに不審者である。
無言のまま帰り道を歩いているとハルヒが口を開いた。

「ねぇ、キョン。あんた告白ってした事ある?」
「ないね。お前はあるのか?」
「されたことなら何度でもあるけど、自分からしたことは無いわ」

57: 2006/08/01(火) 01:17:58.39 ID:gq3BY9h+0
>>40

「今まで好きな人は出来なかったのか?」
「私ね、こういう性格だけど恋の話題はダメなの。
 なんか恥ずかしくって。恋がダメというよりは、恥ずかしいのが嫌なの。
 なんか照れちゃうと何も喋れなくなって、モジモジしちゃうのよ。
 もちろん他人からの告白は別よ。あれは別に恥ずかしくともなんとも無いわ」

「ふーん。あ、そうだ、明日の活動はどうするんだ?明日は土曜日だろ」
「ん?明日はもちろんいつもの場所に集合よ。
 あ、ここらへんまででいいわ。じゃあね、また明日」
そしてハルヒは忍者のように走っていった。

次の日、いつもの駅前に集合した俺たちは、
いつものように一番最後に来た俺のおごりで喫茶店に入った。
「じゃあ今から班を2つに分けるからするから」
と言ってハルヒは色をつけた爪楊枝を出した。

俺は朝比奈さんと同じ班になった。

「ちょっと待って!やっぱり5人で散策しましょ!」
とハルヒは言った。

118: 2006/08/01(火) 02:21:45.34 ID:gq3BY9h+0
>>57

俺たち5人組は街中を散策した。
特に目的も無かったので本屋に行って立ち読みをしたり
服屋をいろいろと見て回ったりした。

今日の女子3人は忍者の格好をしていた。
ハルヒは白、朝比奈さんは黒、長門はピンクである。
まぁ、服装の趣味はひとそれぞれだし、忍者の格好をしてはいけないという法律は無い。
それはいい。忍者だろうが気にしない。

女子3人は街行く人の視線を浴びながら一日を過ごした。
ハルヒと長門は特に気にすることなく歩いていた。
朝比奈さんはつねに人目を気にしながら歩いており
解散時間になる頃には精神的疲労で倒れそうなほど疲れている感じだった。

なんだかんだで解散時間である。

「とろこで古泉、なんでお前は全裸なんだ?」

古泉は全裸だった。

129: 2006/08/01(火) 02:50:40.00 ID:gq3BY9h+0
>>118

古泉は全裸のまま叫びだした。

「これは人類のありのままの姿ですよ!
 僕を否定するということは人類を否定することになります!
 ここ数千年の間で人類は服を着ました!
 しかし!これは進化ではありません!退化なのです!
 昔は人類は猿のように体中に毛が生えてたました!
 しかしある時期を境に人類は毛が抜け、裸になりました!
 まさに進化ですよ!しかし5000年ほど前から服を着だしました!
 そこからが退化の始まりです!我々人類は進化しているようで退化してるのです!
 今の人間に出来ることはなんでしょうか!地球を汚すことしか出来ません!
 我々は母なる地球のために生きています!いや、生かされてます!
 しかし人類は汚してばかりだ!これは母なる地球に対しての冒涜であり、地球上の生物として退化である!」

古泉は警察に逮捕された。

133: 2006/08/01(火) 03:03:38.30 ID:gq3BY9h+0
>>129
ハルヒは言った。
「逃げるわよ!」
これはさすがに逃げるのが一番いい選択だな。
俺たちも古泉の仲間だと思われて逮捕されるかもしれん。

古泉のことである。拷問をされても仲間を売るようなことはしないだろう。
安心しろ古泉、出所した後は鍋パーティーでもしようぜ。

俺とハルヒと長門は全力で走った。
しかし朝比奈さんは足をガクガクと震わせ、走れそうになかった。
「朝比奈さん!」
俺が戻ろうとしたらハルヒに止められた。
「私たちまで捕まってどうするの!とにかく逃げるのよ!」

朝比奈さんはパトカーに囲まれた。
「こちら北署、こちら北署、全裸男の仲間と思われし女を包囲しました」
「ひぇ~、私はこの人とは関係ないですよ~。ただの忍者ですよ~」

手錠をかけられた古泉が暴れだした。
「僕は新人類です!旧人類に僕を拘束する権利などありません!
 自ら服を着るなど猿以下の存在ですよ!その女の子も離してあげなさい!」
「ひぇ~、あなた誰ですか~?私はただの忍者です~。あなたなんか知りませよ~」

結局、古泉だけが連行された。

140: 2006/08/01(火) 03:22:43.00 ID:gq3BY9h+0
>>133
「古泉・・・」
俺は胸が痛くなった。
仲間を見捨てた自分に対して胸が痛くなった。

「なぁハルヒ、お前、忍者の格好してるだろ?
 古泉を助けに行かないか?」
「なんでよ!無理に決まってるじゃない!」
「長門!なんとかしてくれ!」
「・・・無理」

その後、俺たちはそれぞれの家に帰った。

リビングでテレビを見ていると妹が
「キョンくーん、古泉君がテレビに出てるよ~」と叫びだした。
俺は妹の目を隠し、テレビを消した。

どうするんだよ古泉。

144: 2006/08/01(火) 03:31:31.77 ID:gq3BY9h+0
>>140
次の日、俺とハルヒは文芸部室で喧嘩をした。

「おいハルヒ!なんで古泉を見捨てたりしたんだ!
 古泉だけならともかく、朝比奈さんまで見捨てるとは何事だ!」
「だってしょうがないじゃない!警察に勝てるわけないじゃん!」
「それとこれとは別問題だ!例え勝てなくても助けるのが仲間だろ!」

朝比奈さんは泣いていた。
「あのぉ、、2人とも喧嘩はやめてください・・・うぅ」

俺はすかさず朝比奈さんへ言った。
「朝比奈さんもなんで古泉を裏切ったんですか!」
朝比奈さんは大泣きして俺の言葉は耳に届いていないようだった。

151: 2006/08/01(火) 03:42:44.83 ID:gq3BY9h+0
>>144
その日、俺は留置所に行った。
古泉が牢屋に閉じ込められているはずである。

5メートルはありそうな塀を眺めていたら
中から古泉の声がした。何を言っているのかは分からない。
しかしいつもの演説的なものであることは分かった。

俺は門番の人に頼んで古泉との面会を許してもらった。

何重もの門をくぐり、薄暗い廊下を歩き、何枚もの扉を通り、面会室へたどり着いた。
透明な防弾ガラスの向こうに古泉はいた。

「古泉、、元気か?」
「会いに来てくれたのですね。とても嬉しいです。
 しかし僕のことはもう忘れてください。僕は犯罪者です。
 僕に関われば世間はあなたのことも犯罪者だと思うでしょう。」
「そうか、、お前がそう望むなら俺は何も言わない。お前とはもう関わらない」
「ありがとうございます。僕にとってそれが一番うれしいことです」

じゃあな、古泉。

引用: ハルヒ「ちょっと キョン!あたしのプリン食べたでしょ!」