19: 2010/12/23(木) 00:50:43.37 ID:9BHkcsAO
あらすじ
一方さんは打ち止めさんが好きです。一方さんは数学者です、学生の初春さんに相談したりしてます、初春さんは“多分”垣根さんと付き合ってます、垣根さんは打ち止めさんとその先輩の絹旗さんの部活の顧問です。
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結局その後も特に研究するようなことはしなく、初春に早速一品目のパフェを奢ったり他の生徒と会話するぐらいしかしなかった
。
雇われの身でこんなにさせてもらっていると、申し訳ない気持ちを通り越して飼い[ピーーー]つもりなのかと不安になる。
だから気まずさを押し隠してまでも、日も沈んでいない時間帯なのだが家に帰って来てしまった。
さて、ここからが精神力の見せどころだとは思うのだが、果たして今の自分が彼女と2人きりな状況に照れくさくならないかと尋ねてみると、ほぼ無理じゃないのかと思ってしまう。
(今日のメシは俺が当番だなァ。…アイツ、何食べたいンだ?)
そんなことを考えながら、ガチャリ、と玄関のドアを開ける。
20: 2010/12/23(木) 00:54:12.61 ID:9BHkcsAO
ぱっつんぱっつん。
「…………………、………………」
「あっ、おかえりーってミサカはミサカは返事してみたり!」
「………………」
「うん?とっても顔赤くなってるけど、どうしたの?」
糸で操られているかのように、つうと無駄のないラインで一方通行の右手は持ち上がり、その人差し指の先端は打ち止めに向けられていた。
「ふ、く」
「服?ってミサカはミサカは」
打ち止めは、疑問符を浮かべたまま目線を下に向ける。下に、下に--。
「…………あ、はっ」
「……………」
「…ふ、服着るの忘れてた、ってミサカはミサカはぁ」
「………お前の顔も、赤い」
「はう……」
涙目で真っ赤な顔をした打ち止め(16)は、下着姿で半裸を晒している自分の体ではなく何故か被うように口元に両手の平を当てた。
一方通行も打ち止めのためにはその場で180°ほど回転するべきなのだが、まるで動く気配を見せない標識のようにその場に立ちつくしていた。
その理由は二つほどある。
21: 2010/12/23(木) 00:55:27.21 ID:9BHkcsAO
ひとつはこの状況に自分の認識が追いついていないから、そして実は本命のもうひとつは--。
「ご、ごめん……。ちょっと着てくるねってミサカはミサカは戻ってみたり……」
「あァ」
何故彼女が黄緑と黄色を基調とした春色のような下着だけで半裸で出てきたのか理由は定かではないし、あんなに顔を赤くして目を見開いて少し涙目で戸惑っていたのだから恥ずかしいのだろうなとは推測できる。
何よりモラルとして凝視するのはふさわしくないことだってよく分かる。
「分かってる、分かってンだよ」
22: 2010/12/23(木) 00:56:49.29 ID:9BHkcsAO
細い足首、若干内股気味という絶妙な角度、ほんの少し赤みのついた膝、柔らかさ純度100%の太もも、扇情的な腰から腹にかけてのくびれのライン、縦に伸びた臍、美しい形の胸、髪の毛に隠されてちらりと見えた鎖骨、なだらかな肩のライン、細く噛みつきたくなるような首筋、ふっくらとした唇、通った鼻、ぱっちりとした目、慌てた声、だからといって癇癪を起こすわけでもない性格。
これら全てで構成される“打ち止め”が気になって仕方なかった。だから、あえて見惚れていた。
瞼を閉じると、無邪気だったり困惑していたり涙目な顔が浮かんでくる。
率直に言うと、服を着ていないのもそれは確かに興奮する。如実に描写できるほど記憶に残っているのだから、嬉しくないわけではない。
だが、あの困ったような表情や途端に弱気になる性格がとてもとても愛おしい。
だからあんな態度を他の男に見せるなんて考えただけでも焦燥感でいっぱいになる。今だって、彼女が自分の手から離れた所に居るということに心はじくじくと痛む。
いっそ自分がさらったり軟禁などして、自分と彼女だけの世界を構築してしまおうか。
二人で完結して、入り込む隙間のない世界は美しいのではないか。
23: 2010/12/23(木) 00:59:18.09 ID:9BHkcsAO
(オイオイ。今更かもしれねェが、馬鹿言ってンじゃねェよ、俺)
玄関でいつまでもほうけているわけにはいかないので、その場で靴を脱ぐ。
(同じ遺伝子の奴らを散々頃しといて、しかもその記憶を全部持ってる16のガキに欲情すンなっつゥの)
(---ホント、ふざけンじゃねェ)
呆れて笑いがこみ上げてきた。なるほど、自分はこの感情を愚かだと認識しているのだなという安堵も感じたが、それと目じゃないぐらいの胸への圧迫感に、愚劣さに目眩がしそうだった。
どうしようもなく大切で、なのに、何故愛してしまったのかという後悔。
「ごめん、お騒がせしましたってミサカはミサカははにかんでみたり」
「どォして、あンな格好だったンだよ」
「お風呂入ってて、……ちょっとねっ」
「風邪ひくなよ」
「あなたが看病してくれるから良いもん!ってミサカはミサカは人差し指を突き出してみる!」
「むしろ近寄りもしねェよ」
「ひっどーい!」
今日も今日とて、この少女の父として兄として、“家族”として振る舞おう。もう、それで良いから。それが幸せだ。
連敗記録更新だなと、一方通行は揺れるアホ毛に目をとらえられながら明日のカフェテリアのメニューを思いだそうとしていた。
24: 2010/12/23(木) 01:04:18.49 ID:9BHkcsAO
saga忘れたり、カウントミスって本当にすみませんでした。タイトルもへんてこですみません。
最近のpixivの通行止め率に血の涙を降らせながら喜んでいるわけですが、如何せん文字はねえなとシュンとしたわけで駄文ながら書かせていただいてますが、未来設定でも無い限り通行止めのいちゃいちゃって年齢的にアウトな感じでしたね。
何が言いたいかっつうと、そろそろみなさん通行止めの本気出そうぜみたいな、自分が言えた義理ではないですけども。
最近のpixivの通行止め率に血の涙を降らせながら喜んでいるわけですが、如何せん文字はねえなとシュンとしたわけで駄文ながら書かせていただいてますが、未来設定でも無い限り通行止めのいちゃいちゃって年齢的にアウトな感じでしたね。
何が言いたいかっつうと、そろそろみなさん通行止めの本気出そうぜみたいな、自分が言えた義理ではないですけども。
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