157: 2009/05/24(日) 23:59:46 ID:/NaXgBIM

「なッ、エイラさん…!?」

ついにヘタレを克服したんですの? 克服できたんですの?

「あの、サーニャさん…? これは…」
「あ…ペリーヌさん」
「エイラさんにこの…、膝枕だなんてそんな度胸があったんですの?」

にわかには信じがたい光景ですが…、いいえやはり信じられませんわ!
膝枕は膝枕でも、サーニャさんの方を向くなんてエイラさんにはぜっ…たいに無理ですわ!

「ううん、これは私が勝手に…」

ですわよね、やはりエイラさんはエイラさんでした。
せいぜい寝返りがいいとこですわ。

「膝枕してエイラをこっち向けたの…」
「貴女からしないと膝枕なんて到底無理ですわ…ね…、こっちに向けた?」

膝枕だけではなくて? 何故ですの?

「こうしてるとエイラが甘えてくれるかなぁ、って。それに私もお母さんになったみたいで…」

こっ、この子は…。天然で相手を困らせてますわね…。
エイラさんも大変ですこと。まぁヘタレだから大変なんでしょうけど。

「う、うん……」
「ひゃ…あ…」

でも身動きされてそんな反応してるようじゃまだまだですわね。
ってエイラさんどこに手を置いて!
睡眠中はヘタレでも自由に動けるんですのね…。

158: 2009/05/25(月) 00:00:43 ID:t1o8nSuw
「あ、エイラ…だめ…」
「まぶし…い…」

なっ、ベルトの中に顔を…!?
なんてことを!

「エイラの…えOち…」

うわぁなんか凄いですわ…。
寝てるからとはいえ、こんなことしていたと本人が知ったらどうなるんでしょう。
興味が湧きましたわ。知的好奇心です。

「エイラさん! 貴女なにをしてるかわか――!」
「しーっ! ペリーヌさん、いいの。私嬉しいから…」

ああもう! 嬉しいのはその方がヘタレでこういうのが新鮮に感じられるからでしょうに…。
それに嬉しいじゃなくて興奮…。いやだ、わたくしったら何を…。

とにかくっ! 少しは攻めたほうがよろしくてよ?
ま、まあ私が言えることではありませんけど…。

「うん、ありがとうペリーヌさん…」
「お礼なんかいりませんわ。どちらにしてもそろそろお夕食の時間ですから起こしてさしあげなさい」
「あ、はい…」

まったくこの子は…。

「エイラ、もうすぐごはんだから起きて」
「ん…ぅん……わかっタ…。ふ…あぁ……ぁむ」
「ひゃ…あぁん…」

欠伸に…。なんか見てるこっちが恥ずかしかったですわ…。
ほんっとにこの方たちは…。

……。そうね、面白いことを考えましたわ。

159: 2009/05/25(月) 00:01:54 ID:t1o8nSuw
「サーニャさん、エイラさんの頭をおさえてごらんなさい」
「え? わかり…ました…。えいっ」

ベルトの上からおさえますか…。
まあいいですわ。そっちのほうが効果ありそうですし。

「ン? そういやなんだコレ? うりゃ」
「あっ! エイラぁ…やめ…」

もう逃げられませんわね。いろいろと。
ご愁傷様、エイラさん。

「…サーニャの声? …まさか、コレは…!」
「やっ、だめ、あんまり変に触っちゃ…」
「サーニャの…膝枕? ―――ッ!!!」
「あぁっ、んっ! う、動かないでぇ!」

おほほほ! 成功ですわ!
ヘタレなエイラさんに強制膝枕は嬉しいことでしょう。
サーニャさんもしっかりおさえつけて余計動きに敏感に…。
我ながらうまくいきすぎた気がしますが…。でも面白いから良しとしましょう。

…おや?

「はぁっ、はぁっ、…エイラ?」
「………」
「…気を失ったようですわね」

ちょっとやりすぎたかしら…。

「エイラさん、起きなさいエイラさん」
「エイラ…」

「う、うぅ…サーニャが、サーニャがぁ…」
「エイラ、私は大丈夫だから起きて、ね。ほら、おはようのちゅ」

!!!?

こ の 子 は 本 物 の 小 悪 魔 で す わ ! !

160: 2009/05/25(月) 00:03:10 ID:t1o8nSuw
半分くらいは自分のせいで気絶させたような相手にキ、キキキ、キスですって!?

あぁエイラさん…再び気絶…。
無理もないですわね…。
普通の方でも耐えられそうな気はしませんわ。

「エイラ? ねぇ、起きて。エイラったら」

自分のしたことわかってるのかしら…。
それにそんなにギュッと抱きかかえていたら一生起きれませんわよ?

魔性の女、サーニャ・リトヴャク…。
彼女が相手ではエイラさんのヘタレは一生治らないでしょうね。

サーニャさん……恐ろしい子!


END


―――――

以上です。
小悪魔の意味が違ってる感があるけど気にしない。

引用: ストライクウィッチーズでレズ百合萌え 避難所3