1: 2014/10/19(日) 01:50:52.48 ID:4ZT844/e0
・日向×西園寺
2: 2014/10/19(日) 01:53:42.96 ID:4ZT844/e0
西園寺「寝れない…」
その夜、超高校級の舞踏家【西園寺日寄子】はひどく退屈していた。
だらりと寝そべっていたベットから起き上がって伸びをすると、急に甘いものが食べたくなってくる。
しかし、そんな時に限ってスーパーマーケットから溜め込んでいたお菓子が底をついていた。
また、溜め込みに行かないと…しかし、女子が一度で大量のお菓子をコテージへ持ち込むのは一苦労だ。それに現在は夜時間。 めんどくさい。 そんな時はいつもの一言。
西園寺「おにぃ!」
夜時間なのにも関わらず日向のコテージへ向かい、二度インターホンを押す。
ピンポーンピンポーン
しかし、いつも西園寺の言う通りに使い走りをする、日向の反応がない。
その夜、超高校級の舞踏家【西園寺日寄子】はひどく退屈していた。
だらりと寝そべっていたベットから起き上がって伸びをすると、急に甘いものが食べたくなってくる。
しかし、そんな時に限ってスーパーマーケットから溜め込んでいたお菓子が底をついていた。
また、溜め込みに行かないと…しかし、女子が一度で大量のお菓子をコテージへ持ち込むのは一苦労だ。それに現在は夜時間。 めんどくさい。 そんな時はいつもの一言。
西園寺「おにぃ!」
夜時間なのにも関わらず日向のコテージへ向かい、二度インターホンを押す。
ピンポーンピンポーン
しかし、いつも西園寺の言う通りに使い走りをする、日向の反応がない。
3: 2014/10/19(日) 01:58:28.63 ID:4ZT844/e0
鍵は澪田が壊してからそのままで、ドアはすんなりと開いた。日向は今日も誰かと過ごしていたようで心身共に疲れきっていた。脇のベットの上ですっかり寝入っている。
西園寺「ねー、おにぃ。私眠れなくて困ってるんだぁ…グミが食べたいなぁ。それと金平糖も」
せっかく可愛くおねだりしても、全然目を覚まそうとしない。西園寺はお菓子だけではなく、 頼みの日向にも置いていかれる形になってすっかり臍を曲げてしまった。
西園寺「もう。可愛い私のお願い聞いてよ。ど・れ・い」
むにむにと頬を抓っても、鼻をつまんでも、アンテナを捻り上げても、日向は夢の中に行ったっきりだ。
西園寺「おにぃのバカ!」
何をしても日向を起こすことが出来ず、西園寺はぽつんと床に座り込んだ。
こんなことがある筈ない、いつも嫌々ながらでも私の頼みは何でも聞いてくれた男だ。
今までだってそうなら、これからだって。 そう、この島から脱出した後も。
西園寺「ねー、おにぃ。私眠れなくて困ってるんだぁ…グミが食べたいなぁ。それと金平糖も」
せっかく可愛くおねだりしても、全然目を覚まそうとしない。西園寺はお菓子だけではなく、 頼みの日向にも置いていかれる形になってすっかり臍を曲げてしまった。
西園寺「もう。可愛い私のお願い聞いてよ。ど・れ・い」
むにむにと頬を抓っても、鼻をつまんでも、アンテナを捻り上げても、日向は夢の中に行ったっきりだ。
西園寺「おにぃのバカ!」
何をしても日向を起こすことが出来ず、西園寺はぽつんと床に座り込んだ。
こんなことがある筈ない、いつも嫌々ながらでも私の頼みは何でも聞いてくれた男だ。
今までだってそうなら、これからだって。 そう、この島から脱出した後も。
4: 2014/10/19(日) 02:12:37.82 ID:4ZT844/e0
西園寺「…呑気な顔しちゃってさぁ」
自分の大好きなお菓子が食べられないことも大きいけれど、今の西園寺にとってはまず願いを聞いてくれないこの男を何とかしたいという気持ちがあった。
西園寺「無防備な顔して……私にならそんな顔してても大丈夫だと思ってるんでしょ!」
先程よりも強く鼻をつまむ。日向はわずかに眉根を寄せて身じろいしただけだったが、 西園寺を満足させるにはそれで充分だった。
西園寺「今日もおにぃは私をほったらかしにして、他の女子と遊んでたんだよねー」
西園寺「おにぃ、私だって女の子なの。おにぃが他の女子と仲良くしてたら複雑なんだからね」
自分の大好きなお菓子が食べられないことも大きいけれど、今の西園寺にとってはまず願いを聞いてくれないこの男を何とかしたいという気持ちがあった。
西園寺「無防備な顔して……私にならそんな顔してても大丈夫だと思ってるんでしょ!」
先程よりも強く鼻をつまむ。日向はわずかに眉根を寄せて身じろいしただけだったが、 西園寺を満足させるにはそれで充分だった。
西園寺「今日もおにぃは私をほったらかしにして、他の女子と遊んでたんだよねー」
西園寺「おにぃ、私だって女の子なの。おにぃが他の女子と仲良くしてたら複雑なんだからね」
5: 2014/10/19(日) 02:15:27.05 ID:4ZT844/e0
西園寺の心の中の暗い感情が炸裂した。 高校生になっても子供みたいに駄々をこねている西園寺にとって、日向は数少ない理解者だった。
だから、西園寺にとって日向はずっと一緒にいられると思っていた存在……なのに…クラスメイトの女性陣が脳裏をよぎる。
あいつらが全部邪魔をする。 いつの頃からか知らないが、日向の側には常に誰かが纏わりつくようになった。
それが女子であると、絆だなどと言われても感覚がついていかない。そんなことがあってはならない。
決して彼女たちを嫌っている訳ではない。しかし今夜だけは何故か…大好きな小泉でさえ許せなかった。
西園寺「おにぃ、おにぃはずっと私の味方だよね? ずっとずうっと私と一緒だよね。 離れたりしないよね。 やだよそんなの」
だから、西園寺にとって日向はずっと一緒にいられると思っていた存在……なのに…クラスメイトの女性陣が脳裏をよぎる。
あいつらが全部邪魔をする。 いつの頃からか知らないが、日向の側には常に誰かが纏わりつくようになった。
それが女子であると、絆だなどと言われても感覚がついていかない。そんなことがあってはならない。
決して彼女たちを嫌っている訳ではない。しかし今夜だけは何故か…大好きな小泉でさえ許せなかった。
西園寺「おにぃ、おにぃはずっと私の味方だよね? ずっとずうっと私と一緒だよね。 離れたりしないよね。 やだよそんなの」
6: 2014/10/19(日) 02:18:44.87 ID:4ZT844/e0
普段なら絶対言わない言葉だ。それを言わせるのはいつも表に出てこない感情がこんな時に限って溢れて止まらないから。西園寺すらも意識していない感情だった。
西園寺「おにぃ、他の女とやらしいことなんかしてないよね」
日向「んー…」
その時初めて、まるで返事のように日向が声を発した。
西園寺「して、ないよね」
日向「んー」
西園寺「だったら、私がしてあげる」
コテージの中には他に誰もいない。現在は夜時間だし他の人が突然やって来る可能性は低い。
後は日向の目が覚めさえしなければ良いのだが、別にこうなったら途中で起きても構わないとさえ思っていた。
西園寺「おにぃ、他の女とやらしいことなんかしてないよね」
日向「んー…」
その時初めて、まるで返事のように日向が声を発した。
西園寺「して、ないよね」
日向「んー」
西園寺「だったら、私がしてあげる」
コテージの中には他に誰もいない。現在は夜時間だし他の人が突然やって来る可能性は低い。
後は日向の目が覚めさえしなければ良いのだが、別にこうなったら途中で起きても構わないとさえ思っていた。
11: 2014/10/19(日) 02:28:44.74 ID:4ZT844/e0
日向「あー、もう朝か…」
西園寺「…はっ」
日向「うおぉっ?! な…何で西園寺がここにいるんだよ!」
昨夜、あの後西園寺は疲労でベットにもたれながら寝てしまった。しかし、何食わぬ顔でいつも通りのきつい言葉を投げつける。
西園寺「いいご身分で。私がいたからいいようなものの、鍵が空いてるんだよ? 誰かが夜中に頃しに来たらどうすんの」
日向「さらっと物騒な事言うな…お前だって今寝てたぞ」
西園寺「あ、おにぃ。起き抜けの運動代わりにスーパーマーケットでお菓子たくさんとってきて」
日向「…は?」
西園寺「…はっ」
日向「うおぉっ?! な…何で西園寺がここにいるんだよ!」
昨夜、あの後西園寺は疲労でベットにもたれながら寝てしまった。しかし、何食わぬ顔でいつも通りのきつい言葉を投げつける。
西園寺「いいご身分で。私がいたからいいようなものの、鍵が空いてるんだよ? 誰かが夜中に頃しに来たらどうすんの」
日向「さらっと物騒な事言うな…お前だって今寝てたぞ」
西園寺「あ、おにぃ。起き抜けの運動代わりにスーパーマーケットでお菓子たくさんとってきて」
日向「…は?」
12: 2014/10/19(日) 02:32:38.81 ID:4ZT844/e0
日向「急に何を、ってか自分で行けばいいだろ」
西園寺「だって、私じゃ一度にたくさんお菓子運べないもん、往復するのも疲れるし…」
日向「はぁ…別にいいけどレストランで皆と朝食をとった後でな。」
呆れた顔を浮かべながらも、結局は言いなりになりコテージへ出る日向。西園寺もその背中を追いレストランへ向かう。
西園寺「おにぃってほんとお人好しだよね…まぁ、そこがいいんだけど」
日向「勝手に言ってろよ」
こちらがデレても凛とした態度をとる日向を見ながら、西園寺は黄色い欲望を燃え上がらせていた。
私を好きって言わないおにぃには、まだご褒美なんてあげない。私の初めてが欲しくて堪らなくなるように、そのうちしてあげるんだから。
グミが好きな少女の西園寺に、ひとつの黄色い秘密が出来た。
終里
西園寺「だって、私じゃ一度にたくさんお菓子運べないもん、往復するのも疲れるし…」
日向「はぁ…別にいいけどレストランで皆と朝食をとった後でな。」
呆れた顔を浮かべながらも、結局は言いなりになりコテージへ出る日向。西園寺もその背中を追いレストランへ向かう。
西園寺「おにぃってほんとお人好しだよね…まぁ、そこがいいんだけど」
日向「勝手に言ってろよ」
こちらがデレても凛とした態度をとる日向を見ながら、西園寺は黄色い欲望を燃え上がらせていた。
私を好きって言わないおにぃには、まだご褒美なんてあげない。私の初めてが欲しくて堪らなくなるように、そのうちしてあげるんだから。
グミが好きな少女の西園寺に、ひとつの黄色い秘密が出来た。
終里
13: 2014/10/19(日) 02:34:19.79 ID:4ZT844/e0
日向×西園寺 日向×澪田とかも好きなのに七海罪木に比べると少ないよ
見てくれた人がいたらありがとう
Html化出してきます
見てくれた人がいたらありがとう
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