1: 2012/06/02(土) 23:09:02.59 ID:RzL9GgcE0
フレア「お風呂が煮えたぎってるんですけど!!」

アオ「自分の部屋で入ればいいだろ!! 俺は熱めが好きなんだって……」

フレア「火傷するかと思ったわよ!」

アオ「フレア……なんで泣いてるんだよ?」

フレア「な、泣いてないわよ!」

アオ「ビックリしちゃったの?」

フレア「う、うるさい! うるさい!」ズビッ…

4: 2012/06/02(土) 23:18:21.40 ID:RzL9GgcE0
アオ「まったく、いきなり湯船に浸かろうとするから、ビックリするんじゃないか。人の部屋のお風呂で、それも一番風呂に身体も洗わずに入ろうとするなんて、バチが当たったんだよ」

フレア「か、身体洗ってから湯船に入る文化がないのよ」

アオ「じゃあ俺が二番目に入る時はフレアが垢ふやかしてこそぎ落としたお湯につかるわけ? 冗談じゃないよ」

フレア「ゴメン……。あんた、わざとお湯熱くしたんじゃないわよね……?」

アオ「まさか、設定温度なんて、ボタン押す時に表示されてるじゃないか。ちゃんと見てないフレアが悪い。まったく濡れた足で走り回ってさ」

フレア「し、仕方ないでしょ、驚いて、腹立ってそれどころじゃなかったんだもん」

アオ「その割にはしっかりバスタオル巻いてるじゃないか」

フレア「バスタオル念入りに巻いてるうちに段々ふつふつと腹が立ってきたのよ!」

5: 2012/06/02(土) 23:26:45.33 ID:RzL9GgcE0
フレア「足突っ込んだ瞬間なんて喘ぐのが精一杯だったわよ!」

アオ「はぁ、さっさと着替えてくるかシャワーで済ませてきたら?」

フレア「私は湯船に浸かりたいのよ。折角バスタブとあれが別になってるお風呂なんだから」

アオ「そもそもなんでこの寮ユニットバスじゃないんだよ。おかしいじゃないか。外国の会社の社員寮なのに」

フレア「日本の文化って結構海外でも見直されてるのよ? 引き戸ってあるでしょ? あれとか、ドアと比べて凄い省スペースだって今海外でブームになったりしてるのよ」ガラガラッ…

アオ「なーんか胡散臭い説明だな」

フレア「ゴメーーン! アオ君、やっぱり熱すぎて入れそうにないんだけどぉ……!」

アオ「だから身体洗う前に入るなって言ってるだろ!」

6: 2012/06/02(土) 23:32:12.91 ID:RzL9GgcE0
アオ「バスタブに水を放出しながら、洗面器でお湯を八分目くらい汲んで、それをまた水でうめながら身体にかけるんだよ」

フレア『私シャワーじゃないと身体洗えないんだけどー!』

アオ「あーーもうっ!」ガラガラッ…

フレア「キャーーー!! ちょっとなんで入ってくるの!!?」

アオ「ちゃんとタオル巻いてるじゃないか!! って、なんでバスタオルを風呂に持ち込んでるんだよ!!?」

フレア「こ、こんな広い空間で裸になる習慣ないのよ!!」

アオ「何が日本文化の評価だよ! そう言うのダブルスタンダードって言うんだ!」

フレア「覗いてるくせに偉そうなこと言わないで!!」

8: 2012/06/02(土) 23:35:07.51 ID:RzL9GgcE0
アオ「背中流してやるから早く出て帰れよ!」

フレア「いいっ! いいから! 自分で出来るから!!」

アオ「言ったな! じゃあ入った後身体洗ったらちゃんと流してから湯船に入れよ!? 入り終わったら栓抜いたりするなよ! もったいないから!!」

フレア「わかってるわよそのくらい! 何だと思ってるのよ!」

アオ「ガOジン!!!」

フレア「自分が言われて嫌だったことを人にしないの!」

アオ「ふん!」

9: 2012/06/02(土) 23:41:13.90 ID:RzL9GgcE0
フレア「もう、全然ゆっくりできなかったじゃない」

アオ「もう帰れよ……」

フレア「アオ君はあの煮えたぎったお風呂に浸かってきたら?」

アオ「あぁ浸かるさ。俺の入りたい時にね」

フレア「あ、ズルい! それって冷めてから入るってこと?」

アオ「45度の湯になんか浸かれるかよ」

フレア「な、な、何が、熱めが、好き、よ! 私火傷し損じゃない!」

アオ「そもそも、風呂自動ボタン押す時に、ちゃんと設定温度を見なかったフレアが悪い」

フレア「フレアさんでしょ!」

アオ「フレアさん!!!」

フレア「あーーイライラするぅ!!」

10: 2012/06/02(土) 23:45:03.28 ID:RzL9GgcE0
フレア「い、い、から、早く、入って来なさいよ! わ、た、し、背中流してあ、げ、るっ」

アオ「………」ガラガラッ、キュッ、ジョボボボボボ…(水)

フレア「……」キュッ、ピタ…

アオ「………」キュッ、ジョボボボボボ(水)

フレア「……」キュッ、ピタ…







アオ「上等だ。オモテに出ろ」

フレア「吠えづらかくんじゃないわよ」

12: 2012/06/02(土) 23:50:47.15 ID:RzL9GgcE0
アオ「うっ、女の子に喧嘩で負けた……」

フレア「中学入りたてくらいならまだ女子の方が強いわよ。身長も私の方が高いし」

アオ「くっ、入ればいいんだろ、入れば」

フレア「さぁ、自分で溜めた熱湯に悶えるがいいわ」

アオ「………」カポン、ザバザザ…ワシャワシャワシャ…

アオ「シャンプーとって」

フレア「う、うん」

アオ「………」ワシャワシャワシャ…

フレア「………」

アオ「ちょっとそこどいて」

フレア「う、うん」

アオ「ふぅ……」ザバー…

フレア「普通に入れるんじゃない!!!」

アオ「風呂で大声出すなよ響くだろ!」

13: 2012/06/02(土) 23:54:06.02 ID:RzL9GgcE0
アオ「まぁさっきちょっぴりうめれたし、元々熱めが好きだしね」

フレア「………」チャポチャポ…

アオ「どう?」

フレア「熱過ぎ……普通に入れそうにないんだけど……」

アオ「夏場は熱めでサッサと上がった方がいいらしいぞ」

フレア「ふーん……」

アオ「さて、上がるか」

フレア「待って、私も入る」

アオ「何を言ってるんだフレア……」

フレア「さっき入りそびれたから今入るの」

14: 2012/06/02(土) 23:56:20.26 ID:RzL9GgcE0
フレア「ちょっとそっち詰めなさいよ」

アオ「俺もう逆上せちゃうよ…」

フレア「じゃあバスタブのへりにでも座ってなさいよ」

アオ「………」ヨジ…

フレア「ちょっ、真正面に座んないでよ! 見えるじゃない!!」

アオ「横でも見えると思うんだけど……」

15: 2012/06/02(土) 23:58:45.06 ID:RzL9GgcE0
フレア「…………」

アオ「顔真っ赤だよ? もう上がったら?」

フレア「はぁはぁ」

アオ「フレアって水鉄砲できる? 俺の片手で出来るよ?」ピュッピュッ

フレア「…………」

アオ「ほらほら」ピュッピュッ

フレア「………」グデン

アオ「逆手でもできるよ」ピュッピュッ

フレア「あんた、どんだけ……」グタッ

20: 2012/06/03(日) 00:05:34.06 ID:RzL9GgcE0
アオ「脇の下冷やすといいんだって。じっちゃんが言ってた。ゲネラシオンブルの制服はその辺便利だよな。熱中症対策なのかな」

フレア「肌着だけでいいわよ……」

アオ「自分で着れる?」

フレア「………無理そう」

アオ「はっ、甘えるな」

フレア「…………はぁはぁはぁ」

アオ「ゴメン、冗談、手伝うよ……」

22: 2012/06/03(日) 00:10:01.34 ID:cZbDgdP90
アオ「はいバンザイして、フレア」

フレア「………」バンザイ

アオ「ところでさぁフレア」モシャモシャ

フレア「……今更、見えてるとか言わないわよね」モゾモゾ

アオ「いや、そうじゃないんだけどさ、ま、いいや、別に興味無かったし」

フレア「また今度ね」

アオ「ノーサンキュー」

フレア「グスン」

アオ「わかったよ、流させてやるよ、背中くらい……」

25: 2012/06/03(日) 00:14:03.61 ID:cZbDgdP90
エレナ「アオ君が童Oのくせに女の子喘がせてると聞いて!!」ガラガラッ

アオ「ほら、フレア、エレナさん来たよ。送ってって貰いなよ」

フレア「…………」

アオ「駄目だな。完全に伸びてる、おーいこら、バカキンパ」

フレア「ムリ、アルケナイ」

アオ「かわい子ぶっても泊めてかないからな」








エレナ「なんだこれは、私はお呼びじゃねぇってかおい」

29: 2012/06/03(日) 00:25:16.72 ID:cZbDgdP90
エレナ「ふーーーん、一緒にお風呂入ったんだ、ふーん、狭い湯船で密着し合ったんだ、はーーん、ふーーーん」

アオ「噂を広めるのはやめてくれよ……」

エレナ「で、何もなかったんだ」

アオ「だって、フレアとはそういうのじゃないだろ」

エレナ「じゃあどういうのなんだね?」

アオ「フレアは面倒見のいいお姉さんだろ?」

エレナ「なるほど、じゃあ、私は?」

アオ「恋人だろ?」

エレナ「言うね、頃し文句だね」

アオ「エレナさんはこういう冗談が言えるから楽しいよ」

エレナ「フレアに言うと怒るもんね」

アオ「うん、照れとかじゃなくて本気で怒るから言えない」

フレア「……………」

30: 2012/06/03(日) 00:29:20.33 ID:cZbDgdP90
フレア「アオ君、私ってそんなに冗談通じないように見られてるの?」

アオ「うわ、聞き耳を立ててたんだ……」

エレナ「ぶっちゃけ引く……」

フレア「……真面目に答えて」

アオ「ほらね、そういうところがさ」

エレナ「通じてないんだにゃぁ」

フレア「………もう、知らない!」フラフラ…

エレナ「フレア、危ないよ、背中がくすんでみえるよ」

フレア「ついてこないで!!」

エレナ「………」

アオ「………さて、寝るか」

エレナ「私も寝ようっと」

アオ「おい」

31: 2012/06/03(日) 00:34:03.68 ID:cZbDgdP90
アオ「泊まって行く気か? 泊まって行く気なんだな?」

エレナ「えーいーじゃーん、一緒にねんねこしよーよぉ」

アオ「帰って下さい」

エレナ「……私もさぁ、夜中に突然氏んだらどうなるんだろーとか考えちゃって薄ら寒くなることとかあってさぁ、そんなとき、もしも傍らにアオ君が寝てたら、いっぱい、いっぱい、キスしてもらって怖い夢とか吹っ飛ばして貰うのにーって」

アオ「エレナさんは一緒に寝るとなんかスOベなことしてくるからヤダ」

エレナ「何もしないからーっ」

アオ「いや、嘘だね。絶対嘘、何度それに騙されたことか」

33: 2012/06/03(日) 00:37:13.22 ID:cZbDgdP90
____


エレナ「アオくーん、今日泊まっていっていい?」

アオ「いいんですか? 男子寮に泊まったりして、問題にならないの?」

エレナ「黙ってればバレないよん、お風呂借りるねー」




エレナ『あっつ!! アオ君熱湯張ったな!』

アオ「適当にうめてくださーーい」




エレナ「くそぅ覚えてろよ……」ジョボボボボボボ(水)

34: 2012/06/03(日) 00:43:19.10 ID:cZbDgdP90
エレナ「先にお湯貰ったよん」ヒリヒリ

アオ「じゃあ俺も入るかな」

エレナ「お湯熱めだったね、アオ君あれ平気なの?」

アオ「フタ開けて、身体洗ってればいい具合になるんだけどね」

エレナ「ふーーん」







アオ「……ふぅ」ワシャワシャワシャ…(髪)

エレナ「アーオ君が、背中流してあーげる!」ガララッ

アオ「ぶっっっ!!!」

36: 2012/06/03(日) 00:49:32.56 ID:cZbDgdP90
アオ「行き成り入ってこないでよ……ビックリして頭皮引っ掻いちゃったじゃないか……」

エレナ「案外動じてないね、女の子とお風呂なんて良く入ってたの?」

アオ「まぁね、アンマーも若かったし」

エレナ「お母さんは全然別物っしょ、と言うかアオくんってさ、なんでお母さんをアンマーって言うの?」

アオ「アンマーは沖縄の言葉でお母様って」

エレナ「お母さん、空から降ってきたんでしょ? 沖縄の人じゃないじゃん」

アオ「……知らないよ。そんなこと」

38: 2012/06/03(日) 00:52:53.80 ID:cZbDgdP90
エレナ「力加減はいっかがかなぁ」ワシャワシャワシャ…

アオ「………」

エレナ「さっきの話が気に障ったのかな?」

アオ「別に」

エレナ「ふーん、アオ君はマザコンなんだ」

アオ「どう言う意味だよそれ」

エレナ「お母さんみたいな人と結婚したいんでしょ?」

アオ「……だからさ、どういう」

エレナ「フレアはファザコンなんだよー。似てるねーアオ君と」

アオ「…………」

39: 2012/06/03(日) 00:57:20.95 ID:cZbDgdP90
アオ「フレアはお父さんを憎んでるって言ってた」

エレナ「それ本気で信じたの? 本当に憎んでたら顔だって見たくないでしょー? わざわざお父さんの会社で働いて、それも命の危険すら伴うお仕事だよ? 嫌いなわけないじゃん。アオ君、君はフレアにいいように寄りかかられてるだけだよ」

アオ「意味がわかんないって……」

エレナ「わっかんないかなぁー」

アオ「…………」

41: 2012/06/03(日) 01:02:49.98 ID:cZbDgdP90
エレナ「フレア、チョビヒゲのギリお兄さんに、アオ君が父親をヘイトしてるって聞いた途端に君に馴れ馴れしくなってさ、笑っちゃったよもー」

アオ「そんなふうに思ってたのかよ……」

エレナ「思ってたよー」

アオ「……くっつくなよ」

エレナ「アオ君と一緒にお風呂入って暮れた女の子は、こんなくっ付き方したのかなぁ」

アオ「…………」

エレナ「アオ君とフレアのお父さんへの思いは全くの逆だよ。駄目だよアオ君。フレアは本当はお父さんが大好きで仕方が無いだけなんだから、君とは全然、これっぽっちも、似てなんかいないからね」

アオ「似てるって言ったり、似てないって言ったり……どっちなんだよ」

エレナ「簡単だよ、フレアはアオ君のことも、自分のことも、これっぽっちも理解してないってことだよ」

42: 2012/06/03(日) 01:06:38.55 ID:cZbDgdP90
アオ「…………」

エレナ「急に黙っちゃったね」ワシャワシャワシャ…

アオ「さっきの流れで一体何を喋れっていうんだ……」

エレナ「別にーー、どこか痒いところはありませんかー、とかぁ?」

アオ「……ないよ別に」

エレナ「本当かなぁ、こことか、掻いて欲しかったりするんじゃないかなぁ」ヌルン

アオ「ちょ、エレナ! 本気でどこ触ってるんだよ!!?」

エレナ「おとなしくして」

アオ「や、やめろって! 変だよそんなの!」

エレナ「アオ君、一個聞いてもいい?」

アオ「な、なんだよ」

エレナ「アオ君って精通してる?」

43: 2012/06/03(日) 01:11:52.92 ID:cZbDgdP90






アオ「あの時は正直本当にエレナさんがおっかなかった……」

エレナ「ゴメンゴメン、アオ君がすっごく可愛いくってぇ、ついつい強引に迫っちゃった! テヘ」

アオ「テヘッ、じゃないよ……」

エレナ「でも、精通って何だよって聞き返されたら何だか急に阿呆らしくなって、萎えちゃった! テヘペロッ!」

アオ「……そんなのの有無なんてどうやってわかるって言うんだよ」

エレナ「そっかぁ、アオ君自分でしたりしないんだもんねー。そりゃわからないよねぇ。めんこいやつよのぉ」

アオ「いや、その……」

エレナ「……は? もしかして、あれから……?」

アオ「うん……」

エレナ「……出た?」

アオ「……ちょっと」

エレナ「君には失望した」

44: 2012/06/03(日) 01:14:42.59 ID:cZbDgdP90
アオ「……………」

フレア「……どうしたの?」

アオ「フレア……」

フレア「エレナと、何かあった?」

アオ「俺は……とんでもないことをしてしまったんだ……」

フレア「……私で良ければ、話、聞くよ」

45: 2012/06/03(日) 01:20:34.86 ID:cZbDgdP90
ガゼル「はぁ!!? 何歳くらいで初めてテメェでマス掻いただぁ!!?」

フレア「ちょ、ちょっと! 声が大きい!」

ガゼル「お嬢ちゃん……あんた、大丈夫か?」

フレア「だから、色々あってって、説明したじゃないですか!!」

ガゼル「知るかよアオの野郎のことなんて……。なんでそれで俺がそんなこと暴露しなきゃなんねーんだよ……」

フレア「ふ、ふーん、ガゼルさんってもっと豪快な人だと思ってました。ちょっとでもいいなって思ってた私がバカでした! さようなら!」

ガゼル「見かけるに反して繊細なら褒め言葉だろうが、見かけ通りのバカでどうするよ……おい、お嬢ちゃん! 俺の実体験は言えねーけど、アドバイスならしてやるよ」

フレア「……なんですか?」

ガゼル「12でマス掻きデビューはちょっとはぇえな」

46: 2012/06/03(日) 01:22:54.01 ID:cZbDgdP90
フレア「だってさ……」

アオ「……………」

フレア「き、気にすること無いわよ……。その、男の子なら誰だってその内その、始めることらしいし」

アオ「……………」

フレア「それに、ほら、原因はエレナにもあるんじゃ……そうだ、そうよ、なんでエレナとあんたそんなに仲良かったのよ! おかしいじゃない!!」

アオ「えっ、今更?」

47: 2012/06/03(日) 01:27:02.15 ID:cZbDgdP90






アオ「なんか、今思い起こすと懐かしいな……あの時は本当に氏んじゃおうかと思ってたよ」

エレナ「純朴で可愛らしいアオ君がおサルさんになっちゃうかと思ったら、無償に腹が立ってねぇ」

アオ「俺、あれ以来してないから」

エレナ「ふーん、えらいじゃん」

アオ「あそこまで、怒られたらする気も起きないよ……」

エレナ(まぁそれが狙いだったし)

アオ「で、結局、一緒に寝てるわけだけど、本当に何もしないんだろうな?」

エレナ「あんまり念をおすとして欲しいみたいに捉えちゃうぞ」

48: 2012/06/03(日) 01:30:47.64 ID:cZbDgdP90
__翌日

フレア「……アオ君、ちょっと」

アオ「あ、フレア、昨日は冗談が通じないとか言ってゴメン」

フレア「……エレナが、昨日朝帰りだったんだけど」

アオ「え、朝? 昼までいたと思ったけど」

フレア「ふーーん、そう、ぜーんぜん、悪びれないんだ……」

49: 2012/06/03(日) 01:33:19.59 ID:cZbDgdP90
フレア「私には、帰れって言ったくせに、エレナはどうして泊めてやったの?」

アオ「エレナにも言ったよ。でも全然帰る気なくて、仕方ないからさ、止めてやるしかなかったんだよ」

フレア「ふ、ふーーん……そうなんだ。仕方が無かったんだ……」

アオ「フレア、怒ってるの?」

フレア「怒って、な、い、わよ……」

アオ「でもじゃあなんで泣いてるんだ?」

フレア「な、泣いてないわよ!!」

51: 2012/06/03(日) 01:37:04.46 ID:cZbDgdP90
フレア「アオ君、私の裸見ても全然動じないし!!」

アオ「動じたら、俺のこと信じて入ってきたフレアに失礼だと思って」

フレア「動じない方が失礼よ!」

アオ「されに行き成り逆上せちゃってそれどころじゃなかったしさ」

フレア「うっ、それは、そうだけど……。そ、それだってそうよ、アオ君私のこと抱っこして運ぶ途中に色んなとこ触ったでしょ! なんでなにも反応が無いわけ!」

アオ「だってさぁ」

フレア「だって何よ!!」

アオ「だってフレアは別に俺のことなんてちっとも好きじゃないじゃないか……」

56: 2012/06/03(日) 01:42:21.31 ID:cZbDgdP90
フレア「好きじゃ無いって……どういうことよ……別に、アオ君のことは、そんなんじゃないし」

アオ「なら別に文句言うこともないだろ」

フレア「そうだけど、そう、だけど……」

アオ「問題ないな」

フレア「そうだけど、エレナとばっかり、あんまり仲良くされるのも、嫌、なのよ……」

アオ「……あのさ、フレア、俺のこと、無理やり自分の仲間みたいに思うのやめろよ、いい気分じゃないよ」

フレア「はっ、何言ってるの、意味が」

アオ「何があの人の嫌がることをやる、だよ。君はただ、お父さんに構ってもらいたいだけにしか見えないよ」

フレア「……アオ君、それは取り消しなさい」

アオ「俺たちが、社長に息子のようなものだって言われたら不機嫌になったり、命がけの仕事をわざわざこなしたり、フレア、そんなにパパが好きなら」

フレア「好きなら何だっていうのよ!!」

57: 2012/06/03(日) 01:47:13.98 ID:cZbDgdP90
フレア「なんだって言うのよ!! あんたに何がわかるの!! 親のいないあんたに何がわかるって」

アオ「わからないよ。わかりはしないんだ。ちゃんと生きてそこいる親を憎む気持ちなんてさ。だから、俺にはフレアがファザコンのガキにしか見えないんだ」

フレア「………アオ君、キミまで私を、孤独にするの?」

アオ「………なんで初めから、そう言わなかったんだよ」

フレア「………だって」

アオ「フレアは俺の大切な仲間だよ。見捨てたりなんかしないよ」

フレア「………ん」

アオ(同士だとは思わないけどね)

58: 2012/06/03(日) 01:54:41.17 ID:cZbDgdP90
フレア「……」

エレナ「ちょっとフレア、あんた最近上の空ーなんですけど、大丈夫なんですかね? ファザコンからアオコンに乗り換えたせいで、IFO乗りとしての執念みたいのが薄れてない?」

フレア「仕事はちゃんとやってるでしょ?」

エレナ「そりゃあ、この頃簡単な任務ばっかりだったじゃない。敵さんもゴリ押ししてくるような感じじゃ無かったし、過去に出現したタイプばかりだったし」

フレア「平気よ。最悪、アオ君が守ってくれるもん」

62: 2012/06/03(日) 01:57:38.52 ID:cZbDgdP90
ゲオルグ__『シークレットを亜種と断定、形状自体は以前沖縄に出現した小型の物と同種ですが、あらゆるデータが以前の物と一致しません。敵は全くの未知数です。気を引き締めて』

エレナ「だから、具体的な解決作を言えっての……!」

フレア「アオ君、いける?」

アオ「やるしかないんだろ、なら、やってやるさ!」

63: 2012/06/03(日) 02:01:25.24 ID:cZbDgdP90
エレナ「まずったな、完全にフラグ立てちった……これは完全にファフナーで言うところのスカラベ型亜種のパターンっすよ……」

アオ「現実はアニメじゃないよ」

フレア「そうよ、現実はもっと残酷……」









アオ「フレア! フレア!!」

エレナ「アオ君! フレアはもうダメ!! それよりこっちを援護して!!」

アオ「じょ、冗談だろ!!? 見捨てる気かよ!!」

エレナ「あーーだめだ! もうだめ!! 氏ぬ!!!」

64: 2012/06/03(日) 02:03:07.02 ID:cZbDgdP90
アオ「くそっくそっくそっくそっ!!!」

アオ「こいつ、堕ちろ堕ちろ堕ちろ堕ちろよぉ!!!!!」


フレア「………」

エレナ「………」


アオ「」

65: 2012/06/03(日) 02:04:58.23 ID:cZbDgdP90
エレナ「……はっ、夢か」

フレア「夢じゃないわよ」

アオ「生きてることが不思議だよ……」

エレナ「マジで氏ぬかと思った……」




フレア「でもスカブバーストは起こってしまった……」

エレナ「そっか……」

アオ「……」

66: 2012/06/03(日) 02:10:02.59 ID:cZbDgdP90
アオ「やめるって……どういうことだよ、フレア」

フレア「そう言うことよ、アオ君の言った通り、私はどうせ、あの人に構って欲しかっただけ。それもなんだか憑き物が落ちちゃったみたい。どうだとよくなっちゃった……」

アオ「……IFOに乗れるのは、俺たちだけなんだぞ?」

フレア「……氏ぬのは怖いわ」

アオ「……見損なったよ」

フレア「だって、だって、やっぱり氏ぬのは怖いじゃない! ねぇ、アオ君! アオ君もやめよう! 私、アオ君となら、ずっといっしょに」

アオ「俺は、戦うよ……逃げたりなんかできない、ニルバーシュは、母さんが乗ってた機体なんだ……。俺にとって、ニルバーシュに乗ることが……」

フレア「マザコン……いいわよ、もう、知らない……」

67: 2012/06/03(日) 02:12:48.78 ID:cZbDgdP90
アオ「エレナさんは、やめないの?」

エレナ「……ぶっちゃけ辞めたい」

アオ「あははっ、エレナさんらしいや」

エレナ「でもまあ、アオ君が頑張るって言うなら、ほっとけないし? まぁ氏なない程度に適度にやるっちゃ」

アオ「頼りにしてるよ」

エレナ「……あーフレアの武装、私のIFOに付けないとなぁ」

69: 2012/06/03(日) 02:14:40.09 ID:cZbDgdP90
だめだもうこんなん馬鹿馬鹿しい

70: 2012/06/03(日) 02:15:50.64 ID:cZbDgdP90
エレナ「かーーーっっ!! 自小説って書きたいようにプロットも作らずに書きなぐってると厨二になっていけねーや! かーーあっほらしい! あっほらしぃ!!!」

71: 2012/06/03(日) 02:16:07.13 ID:cZbDgdP90
おしまい

引用: フレア「あっづ!! ちょ、ちょっとアオ君!!」