1: 2014/08/03(日) 22:29:51 ID:vSx7lbNE
ジョジョの三部を一気読みした日の夜。
バトル系の夢を見た。
ニート「タロット大アルカナ22枚にまつわる能力が人々に授けられぇ?」
ニート「能力を得た者同士戦うとぉ?」
ニート「理由も事情もなく戦う運命ぇ?」
ニート「そして俺のカードは>>2だとぉ?」
バトル系の夢を見た。
ニート「タロット大アルカナ22枚にまつわる能力が人々に授けられぇ?」
ニート「能力を得た者同士戦うとぉ?」
ニート「理由も事情もなく戦う運命ぇ?」
ニート「そして俺のカードは>>2だとぉ?」
2: 2014/08/03(日) 22:41:32 ID:YTQ22Nb.
魔術師
3: 2014/08/03(日) 23:43:57 ID:vSx7lbNE
ニート「始まりとかなんとかを表すカードぉ」
ニート「強い意思、信頼、納得による創造ぉ?」
ニート「全てはタネのある手品。正当さこそパワーだとぉ」
ヒュオオオオ...
ニート「唐突にデカい橋の上ぇ」
ザッ...ザッ...
ニート「そして向こうから誰か来てるぅ」
ニート「見たとこ職業は>>4かねぇ?」
ニート「強い意思、信頼、納得による創造ぉ?」
ニート「全てはタネのある手品。正当さこそパワーだとぉ」
ヒュオオオオ...
ニート「唐突にデカい橋の上ぇ」
ザッ...ザッ...
ニート「そして向こうから誰か来てるぅ」
ニート「見たとこ職業は>>4かねぇ?」
4: 2014/08/03(日) 23:46:23 ID:Vx/7IaCY
警察官
5: 2014/08/04(月) 00:47:02 ID:4ftn1akI
警察官「...............」ザッ
ニート「どうもぉ」
警察官「............あんたが敵か」ギロッ
ニート「そんなかんじぃ」ヘラヘラ
警察官「.........俺は警察官。カードは>>6」
警察官「...あんたは?」
ニート「魔術師のニートぉ」
ニート「どうもぉ」
警察官「............あんたが敵か」ギロッ
ニート「そんなかんじぃ」ヘラヘラ
警察官「.........俺は警察官。カードは>>6」
警察官「...あんたは?」
ニート「魔術師のニートぉ」
6: 2014/08/04(月) 00:58:04 ID:ijSlNqWQ
正義
8: 2014/08/05(火) 15:02:25 ID:S175fZBs
警察官「...正義のカードはバランスを表す」
警察官「安定、公平、均等...正当性」
警察官「...正義の前で努力は報われ、騒乱は落ち着く」
ニート「なるぅ」
警察官「....正義の前にあんたはどう映るかな?ニートの...」
警察官「...........クソ底辺が」
ニート「あちゃぁ」
警察官「安定、公平、均等...正当性」
警察官「...正義の前で努力は報われ、騒乱は落ち着く」
ニート「なるぅ」
警察官「....正義の前にあんたはどう映るかな?ニートの...」
警察官「...........クソ底辺が」
ニート「あちゃぁ」
9: 2014/08/05(火) 15:02:56 ID:S175fZBs
『天秤』
警察官「........」
ニート「その手の天秤はぁ?」
警察官「....ひとつ聞いておく。」
警察官「...あんた、俺を頃す気か?」
ニート「まぁ一応ぉ」
警察官「...」ニヤァ
警察官「........」
ニート「その手の天秤はぁ?」
警察官「....ひとつ聞いておく。」
警察官「...あんた、俺を頃す気か?」
ニート「まぁ一応ぉ」
警察官「...」ニヤァ
10: 2014/08/05(火) 15:03:35 ID:S175fZBs
ググッ
ニート「徐に天秤が傾きぃ」
カタン
ニート「......んでぇ?」
警察官「...正義の審理は既に始まっている」
警察官「そして裁きも下っている」
ニート「.................」
ニート「................あらぁ?」ピクッ
警察官「...気づいたか?」
ニートの体は割と普段から動きが重い!
しかしこの時の重みはいつもと違っていた!
警察官「.....裁きは『重圧』。」
ニート「徐に天秤が傾きぃ」
カタン
ニート「......んでぇ?」
警察官「...正義の審理は既に始まっている」
警察官「そして裁きも下っている」
ニート「.................」
ニート「................あらぁ?」ピクッ
警察官「...気づいたか?」
ニートの体は割と普段から動きが重い!
しかしこの時の重みはいつもと違っていた!
警察官「.....裁きは『重圧』。」
11: 2014/08/05(火) 15:04:12 ID:S175fZBs
ガクッ
ニート「いつにも増して重ぇ~よ、ずっしりと重ぇ」ズシィ
警察官「...正義とは個人が持つべきものだ」
警察官「そして...俺の正義において...」
警察官「『殺人』などというものは...」
警察官「...何にも勝る重い罪だ...」
ニート「へぇ」
警察官「...罪には罰だ...あんたには...とりわけ重いやつを...」
ニート「大した罰だぁ。俺の脚じゃもう立てねぇ」
ニート「いつにも増して重ぇ~よ、ずっしりと重ぇ」ズシィ
警察官「...正義とは個人が持つべきものだ」
警察官「そして...俺の正義において...」
警察官「『殺人』などというものは...」
警察官「...何にも勝る重い罪だ...」
ニート「へぇ」
警察官「...罪には罰だ...あんたには...とりわけ重いやつを...」
ニート「大した罰だぁ。俺の脚じゃもう立てねぇ」
12: 2014/08/05(火) 15:04:45 ID:S175fZBs
警察官「...あんた、齢はいくつだ」
ニート「いくつでしょぉ~」
警察官「」イラッ
カタン
ニート「うおぅ」ズシッ
警察官「...あんた、働く気は無いのか」
ニート「親の金が尽きたらねぇ」
警察官「」イラッ
カタン
ニート「またぁ」ズシッ
ニート「いくつでしょぉ~」
警察官「」イラッ
カタン
ニート「うおぅ」ズシッ
警察官「...あんた、働く気は無いのか」
ニート「親の金が尽きたらねぇ」
警察官「」イラッ
カタン
ニート「またぁ」ズシッ
13: 2014/08/05(火) 15:05:32 ID:S175fZBs
ニート「どんどん重くなってくもん、困っちゃうねぇ」
警察官「...口の減らないヤツだ」
ニート「お褒めの言葉をありがとぉ」
ニートは考えていた。
あの天秤の傾きを戻せば、この重圧も消えるのではないかと。
ニート「...魔術師の奇術ぅ」
警察官「...口の減らないヤツだ」
ニート「お褒めの言葉をありがとぉ」
ニートは考えていた。
あの天秤の傾きを戻せば、この重圧も消えるのではないかと。
ニート「...魔術師の奇術ぅ」
14: 2014/08/05(火) 15:06:05 ID:S175fZBs
警察官「...アンタみたいな人間のクズは、質問すればしただけボロが出るはずだ」
警察官「...このまま重圧は増え続け...そして天秤の傾きが最大に達した時」
警察官「...あんたはつぶれる」
ヒョコッ
ニート「怖い怖あぃ」
ソォーッ
警察官「.........?」
ソッ
警察官「........」チラッ
『右手が二つ』
警察官「ハァ!?」ビクッ
警察官「...このまま重圧は増え続け...そして天秤の傾きが最大に達した時」
警察官「...あんたはつぶれる」
ヒョコッ
ニート「怖い怖あぃ」
ソォーッ
警察官「.........?」
ソッ
警察官「........」チラッ
『右手が二つ』
警察官「ハァ!?」ビクッ
15: 2014/08/05(火) 15:06:45 ID:S175fZBs
天秤を持つ右手。
警察官の服の袖口から、新たにもうひとつ右手が覗いていた。
ニート「気づいたぁ」
警察官「なっ...これはっ!」
ニート「しかしもはや遅いぃ」
二つ目の右手は既に天秤に触れている。
警察官「...天秤の傾きを...無理矢理戻す気か」
ニート「ご名答ぉ」
カタン
警察官の服の袖口から、新たにもうひとつ右手が覗いていた。
ニート「気づいたぁ」
警察官「なっ...これはっ!」
ニート「しかしもはや遅いぃ」
二つ目の右手は既に天秤に触れている。
警察官「...天秤の傾きを...無理矢理戻す気か」
ニート「ご名答ぉ」
カタン
16: 2014/08/05(火) 15:07:26 ID:S175fZBs
警察官「.....っ」ズシッ
ニート「ほれ見ろぉ。軽くなったぜ」スクッ
警察官「」ニヤァ
クワン クワン
天秤が揺れる。
警察官「.....大罪を犯したな」
ニート「えぇ?」
警察官「.......正義に逆らうなど...」
警察官「最も分かりやすい罪じゃないか...?」
カタン
天秤が傾く。
今までで一番大きく。
ニート「ほれ見ろぉ。軽くなったぜ」スクッ
警察官「」ニヤァ
クワン クワン
天秤が揺れる。
警察官「.....大罪を犯したな」
ニート「えぇ?」
警察官「.......正義に逆らうなど...」
警察官「最も分かりやすい罪じゃないか...?」
カタン
天秤が傾く。
今までで一番大きく。
17: 2014/08/05(火) 15:08:06 ID:S175fZBs
ニート「まんまと罠にかかった的なぁ?」ズズズ
警察官「くくく...」ムクッ
ズシィィィィッ
ニート「っ」グシャアッ
警察官「...あんたはもはや...はいずることも出来ん」
ニート「.........キツぅ」ズシィィッ
ピシッ
あまりの重みに、コンクリートの地面に亀裂が走る。
警察官「くくく...」ムクッ
ズシィィィィッ
ニート「っ」グシャアッ
警察官「...あんたはもはや...はいずることも出来ん」
ニート「.........キツぅ」ズシィィッ
ピシッ
あまりの重みに、コンクリートの地面に亀裂が走る。
18: 2014/08/05(火) 15:09:00 ID:S175fZBs
警察官「.....魔術師の奇術..」
警察官「ほんのちょっぴり驚いたが...結局自分の首を絞めただけだったな」
ニート「.......くぅ...」
ザッ
警察官がニートの方へ近づく。
警察官「ほんのちょっぴり驚いたが...結局自分の首を絞めただけだったな」
ニート「.......くぅ...」
ザッ
警察官がニートの方へ近づく。
19: 2014/08/05(火) 15:09:34 ID:S175fZBs
警察官「....正義の逆...ってなんだと思う..?」ザッザッ
ニート「...............」
警察官「...悪か?ならば悪とは?...悪とはなんだ?」ザッザッ
警察官「...誰もが自分の正義のもとに動いている。悪を志して生きるものなどいない」ザッザッ
警察官「...だから..敗者の持つ正義が悪と呼ばれるんだ...」
ニート「........っ」
警察官がニートを見下ろす。
警察官「あんたのような....」ザッ
警察官「地面に這いつくばる、敗者が悪なんだよっ!!」
ニート「...ってことはぁ」
『小爆発』
ニート「...............」
警察官「...悪か?ならば悪とは?...悪とはなんだ?」ザッザッ
警察官「...誰もが自分の正義のもとに動いている。悪を志して生きるものなどいない」ザッザッ
警察官「...だから..敗者の持つ正義が悪と呼ばれるんだ...」
ニート「........っ」
警察官がニートを見下ろす。
警察官「あんたのような....」ザッ
警察官「地面に這いつくばる、敗者が悪なんだよっ!!」
ニート「...ってことはぁ」
『小爆発』
20: 2014/08/05(火) 15:10:17 ID:S175fZBs
ドンドンドンドンドンドン!!!
二人を挟むように、無数の爆発が地面に二本の線を刻む。
警察官「!?」ギョッ
ニート「つまり悪ってのはぁ...」
ビキビキビキビキッ
ニート「てめぇの方じゃねぇーかぁ!?」
『大爆発』ドグォォォォォォォォォォォォォォン
二人を挟むように、無数の爆発が地面に二本の線を刻む。
警察官「!?」ギョッ
ニート「つまり悪ってのはぁ...」
ビキビキビキビキッ
ニート「てめぇの方じゃねぇーかぁ!?」
『大爆発』ドグォォォォォォォォォォォォォォン
21: 2014/08/05(火) 15:11:52 ID:S175fZBs
二人のいる橋の下で起きた大爆発!
それは橋を支える柱を砕き!
小爆発で切り抜かれた区画を打ち上げた!!
警察官「うっ...ぬあぁぁぁああっ!!?」グワォォオン
ニート「派手な奇術だろぉ!?」グルンッ
二人を乗せたまま、橋は空中でひっくり返る!
警察官「こいつっ!お、俺も道連れに!!?」
ニート「」ニヤッ
カタン
それは橋を支える柱を砕き!
小爆発で切り抜かれた区画を打ち上げた!!
警察官「うっ...ぬあぁぁぁああっ!!?」グワォォオン
ニート「派手な奇術だろぉ!?」グルンッ
二人を乗せたまま、橋は空中でひっくり返る!
警察官「こいつっ!お、俺も道連れに!!?」
ニート「」ニヤッ
カタン
22: 2014/08/05(火) 15:12:38 ID:S175fZBs
警察官「はっ...っ!」
ニート「俺が動かしたんじゃないしぃ?」
警察官「こ...これは!」ドドドド
警察官「てっ天秤がっ!ひっくり返ってっ!!」
カタンコ
警察官「俺が下にいぃぃぃぃいいい!!!」
ズッシィィィィィィィィィィィィィィン
ニート「自分の能力で落ちてけぇ...」
ニート「俺が動かしたんじゃないしぃ?」
警察官「こ...これは!」ドドドド
警察官「てっ天秤がっ!ひっくり返ってっ!!」
カタンコ
警察官「俺が下にいぃぃぃぃいいい!!!」
ズッシィィィィィィィィィィィィィィン
ニート「自分の能力で落ちてけぇ...」
23: 2014/08/05(火) 15:13:15 ID:S175fZBs
警察官「なっ...」グンッ
ニート「俺が地面を這いつくばるだとぉ?」
警察官「あっ...がぁぁっ」ヒュッ
ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
ニート「ならてめぇは地の下、海の底だぁ」
警察官「」ドボォンッ
ニート「敗者が悪とか言ったなぁ?ならもう天秤の傾きは変わらんなぁ」
ブクブクブクブク
ニート「俺が地面を這いつくばるだとぉ?」
警察官「あっ...がぁぁっ」ヒュッ
ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
ニート「ならてめぇは地の下、海の底だぁ」
警察官「」ドボォンッ
ニート「敗者が悪とか言ったなぁ?ならもう天秤の傾きは変わらんなぁ」
ブクブクブクブク
24: 2014/08/05(火) 15:13:53 ID:S175fZBs
打ち上げられた橋はさらに回転!
丸ごと一回転してもとの位置に収まった!!
ニート「...........」ドォォォォォォォォォン
ニート「...勝てる!と確信を持った時、魔術師の奇術に不可能はないしぃ?」スクッ
ニート「あんな自己中野郎なんざ敵じゃなかったなぁ」パッパッ
ニート「さっさと次行くかぁ」ザッ
ニートは勝利を掴み、橋を先へ進む!
しかし橋の先では次なる敵、>>がそれを迎え撃つ態勢であった!!
丸ごと一回転してもとの位置に収まった!!
ニート「...........」ドォォォォォォォォォン
ニート「...勝てる!と確信を持った時、魔術師の奇術に不可能はないしぃ?」スクッ
ニート「あんな自己中野郎なんざ敵じゃなかったなぁ」パッパッ
ニート「さっさと次行くかぁ」ザッ
ニートは勝利を掴み、橋を先へ進む!
しかし橋の先では次なる敵、>>がそれを迎え撃つ態勢であった!!
26: 2014/08/05(火) 15:18:14 ID:eFLAubLg
爺
27: 2014/08/05(火) 15:28:40 ID:S175fZBs
ニート「勝負を決めるのはタロットの理解度ぉ」テクテク
ニート「自分の授かったカードの意味をどれだけ理解し、体現できるかで勝負が決まるぅ」テクテク
ニート「さっきの独善野郎は『正義』ってもんをさっぱり理解してなかった。雑魚敵もいいとこだぁ」テクテク
ニート「俺も『魔術師』しっかり研究してかねーとなぁ」ザッ
『巨大な扉』
....の向こう。
爺「どうやら来たか...敵が」シィィィィン
爺「扉を開けさせはせんよ...お前はその場で」
爺「私の顔すらも見ない内に...」ドドドド
爺「我が『>>28』のカードがぶち頃す」スォォォォォッ
ニート「自分の授かったカードの意味をどれだけ理解し、体現できるかで勝負が決まるぅ」テクテク
ニート「さっきの独善野郎は『正義』ってもんをさっぱり理解してなかった。雑魚敵もいいとこだぁ」テクテク
ニート「俺も『魔術師』しっかり研究してかねーとなぁ」ザッ
『巨大な扉』
....の向こう。
爺「どうやら来たか...敵が」シィィィィン
爺「扉を開けさせはせんよ...お前はその場で」
爺「私の顔すらも見ない内に...」ドドドド
爺「我が『>>28』のカードがぶち頃す」スォォォォォッ
28: 2014/08/05(火) 15:40:58 ID:rRF5WV8I
吊るされた男
31: 2014/09/08(月) 23:05:32 ID:x25OcqmY
ニート「なんだぁこの門...バカでかい二枚の扉ぁ」
ニート「木製。重そうだがぁ...」チラッ
ニート「門自体がこっちに傾いてる。開ける分には力は要らなさそうだなぁ」
爺「...」ゴトッ
爺「覚悟を決めねばならない」ギュゥゥッ
ブシュッ
爺「勝利にはそれが必要なのだから...な」ブッブシュッ
ニート「木製。重そうだがぁ...」チラッ
ニート「門自体がこっちに傾いてる。開ける分には力は要らなさそうだなぁ」
爺「...」ゴトッ
爺「覚悟を決めねばならない」ギュゥゥッ
ブシュッ
爺「勝利にはそれが必要なのだから...な」ブッブシュッ
32: 2014/09/08(月) 23:06:04 ID:x25OcqmY
ニート「んっ...んっ」グッグッ
ニート「開かないなぁ...錠か何かかかってんのか」フゥ
ニート「どーおすっかなぁ...こっちには何も無いし。向こうに誰か...」
ドガァァンッ!!!!
ニート「....」ビリビリビリ
ニート「....なんだぁー?」チラッ
ニートが見上げた先には、扉を突き破り飛び出す...
『槍穂』
ニート「開かないなぁ...錠か何かかかってんのか」フゥ
ニート「どーおすっかなぁ...こっちには何も無いし。向こうに誰か...」
ドガァァンッ!!!!
ニート「....」ビリビリビリ
ニート「....なんだぁー?」チラッ
ニートが見上げた先には、扉を突き破り飛び出す...
『槍穂』
33: 2014/09/08(月) 23:06:51 ID:x25OcqmY
爺「高さが足りなかったか」ゴトン
爺「投げる力が足りなかった。すなわちそれは...」グッ
爺「痛みが足りなかった...ということ」ブシュゥッ
爺「今度はしくじらん....」ググッ
爺「ふんぬぅっ!!!」ブンッ
シュゴォーッ
爺「投げる力が足りなかった。すなわちそれは...」グッ
爺「痛みが足りなかった...ということ」ブシュゥッ
爺「今度はしくじらん....」ググッ
爺「ふんぬぅっ!!!」ブンッ
シュゴォーッ
34: 2014/09/08(月) 23:08:13 ID:x25OcqmY
ニート「これは....まさか新手の敵かぁ」
ニート「ならすぐに次の攻撃がぁ...」
ヒュッ
ニート「きたぁっ!」バッ
ズガンッ!!
ニート「ならすぐに次の攻撃がぁ...」
ヒュッ
ニート「きたぁっ!」バッ
ズガンッ!!
35: 2014/09/08(月) 23:09:10 ID:x25OcqmY
ニートが間一髪避けたそれは投槍。
それも相当重いもののようで、石の地面を砕き刺さっていた。
ニート「向こうから、扉を飛び越えるように投げられたわけかぁ」
ニート「しかしなんつー威力だ...当たってたら今頃ぐちゃみそだなぁ」
『投槍』
ニート「だがよ、それより気になるのが...なんだこの槍ぃ」
ニート「柄にいくつもトゲがついてて、まるでバラの茎じゃねーかぁ」
それも相当重いもののようで、石の地面を砕き刺さっていた。
ニート「向こうから、扉を飛び越えるように投げられたわけかぁ」
ニート「しかしなんつー威力だ...当たってたら今頃ぐちゃみそだなぁ」
『投槍』
ニート「だがよ、それより気になるのが...なんだこの槍ぃ」
ニート「柄にいくつもトゲがついてて、まるでバラの茎じゃねーかぁ」
36: 2014/09/08(月) 23:10:16 ID:x25OcqmY
ヒュッ
ニート「また来たぁっ!」バッ
ズガンッ!! パタタッ
ニート「ん?今何かぁ...」
飛んできた槍から地面に飛散した液体。
ニート「こりゃ...血じゃねーのかぁ?」
ニート「見れば槍の柄も血まみれだぁ」
ニート「ってことは...まさか、敵はこの槍を手で力いっぱい握り締めて投げたってのかぁ?」
ニート「バカな!そんなんで投げられるわけぇ....」
ヒュッ ヒュッ
ニート「また来たぁっ!」バッ
ズガンッ!! パタタッ
ニート「ん?今何かぁ...」
飛んできた槍から地面に飛散した液体。
ニート「こりゃ...血じゃねーのかぁ?」
ニート「見れば槍の柄も血まみれだぁ」
ニート「ってことは...まさか、敵はこの槍を手で力いっぱい握り締めて投げたってのかぁ?」
ニート「バカな!そんなんで投げられるわけぇ....」
ヒュッ ヒュッ
37: 2014/09/08(月) 23:11:27 ID:x25OcqmY
ズガズガンッ!!
爺「手応えがないな」ボタボタ
爺「槍を投げるほど手の傷は増えていく...だがしかし!」ギュッ
爺「この流した血こそ!私を導いてくれる!信じられる確かな証!」ブシュッ
爺「躊躇ってはならない!次こそ仕留めるっ!!」ブンッ
ニート「くそぉっ!!」ズガンッ!!
ニート「このまんまじゃやられる一方だ!こっちから仕掛ける必要があるぅ!!」ザッ
ニート「....魔術師の奇術ぅ」スォォッ
言うとニートはどこからともなく引き出す。
『ロープ』
爺「手応えがないな」ボタボタ
爺「槍を投げるほど手の傷は増えていく...だがしかし!」ギュッ
爺「この流した血こそ!私を導いてくれる!信じられる確かな証!」ブシュッ
爺「躊躇ってはならない!次こそ仕留めるっ!!」ブンッ
ニート「くそぉっ!!」ズガンッ!!
ニート「このまんまじゃやられる一方だ!こっちから仕掛ける必要があるぅ!!」ザッ
ニート「....魔術師の奇術ぅ」スォォッ
言うとニートはどこからともなく引き出す。
『ロープ』
38: 2014/09/08(月) 23:12:41 ID:x25OcqmY
ニート「この槍を使わせてもらうぜぇ」ザッ
ニート「トゲのついた柄じゃ握れねぇ!だから俺は握らねぇ!!」グルッ ギュッ
ロープを槍の柄へ結びつけた。
ニート「よぉしぃ...」ズゴッ
ニート「それそれそぉれぇ」グルングルン
ニート「ほいっとぉ!!」ブンッ
ロープを掴み槍を振り回して勢いをつけると、槍を上空へ放り投げた!
ニート「トゲのついた柄じゃ握れねぇ!だから俺は握らねぇ!!」グルッ ギュッ
ロープを槍の柄へ結びつけた。
ニート「よぉしぃ...」ズゴッ
ニート「それそれそぉれぇ」グルングルン
ニート「ほいっとぉ!!」ブンッ
ロープを掴み槍を振り回して勢いをつけると、槍を上空へ放り投げた!
39: 2014/09/08(月) 23:13:16 ID:x25OcqmY
ズガシィッ!!
爺「なんだ?」
ニート「よし...引っかかったぜぇ」グッグッ
忍者の鉤縄のごとく、槍は扉の上部に引っかかり食い込んだ。
ニート「そしてこうなりゃ...」グンッ
ニート「トゲはロープをしっかり固定してくれてるってわけだぁ!」ダンッ
ロープを握り扉に足をつけ、ニートは扉を上っていく。
爺「なんだ?」
ニート「よし...引っかかったぜぇ」グッグッ
忍者の鉤縄のごとく、槍は扉の上部に引っかかり食い込んだ。
ニート「そしてこうなりゃ...」グンッ
ニート「トゲはロープをしっかり固定してくれてるってわけだぁ!」ダンッ
ロープを握り扉に足をつけ、ニートは扉を上っていく。
40: 2014/09/08(月) 23:20:06 ID:x25OcqmY
ニート「はぁっ...はぁ...これ、体力ないニートにはキツいぜぇ」ゼェゼェ
ニート「おまけに扉がこっちに傾斜してるから...角度的にもぉっ」グラッ
うっかり扉から足が離れ、ニートが振り子と揺れた瞬間。
ズガァンッ!!
扉を突き破って槍が覗いた。
ニート「...おっとぉ」ヒヤッ
ニート「おまけに扉がこっちに傾斜してるから...角度的にもぉっ」グラッ
うっかり扉から足が離れ、ニートが振り子と揺れた瞬間。
ズガァンッ!!
扉を突き破って槍が覗いた。
ニート「...おっとぉ」ヒヤッ
41: 2014/09/08(月) 23:23:05 ID:x25OcqmY
爺「また外れただと?何故だ...」
爺「くっ、扉を越えさせはせんぞっ!!」ブンッ
ニート「あぶねぇっあぶねえぇ!!」ズガンッ!
ニート「早いとこ上らないとねぇ!力振り絞ってくぜぇ」ダッダッダッ
ズガンズガンッ!!
ダッダッダッダッ ...ガシッ!
ついに扉の上部へたどり着き、ニートが顔を覗かせる...
ズガァァンッ!!!
爺「仕留めた...」
ニート「ダミーだよぉ」ダンッ
ニートは扉を越え、下へ降りていた。
爺「くっ、扉を越えさせはせんぞっ!!」ブンッ
ニート「あぶねぇっあぶねえぇ!!」ズガンッ!
ニート「早いとこ上らないとねぇ!力振り絞ってくぜぇ」ダッダッダッ
ズガンズガンッ!!
ダッダッダッダッ ...ガシッ!
ついに扉の上部へたどり着き、ニートが顔を覗かせる...
ズガァァンッ!!!
爺「仕留めた...」
ニート「ダミーだよぉ」ダンッ
ニートは扉を越え、下へ降りていた。
42: 2014/09/08(月) 23:24:21 ID:x25OcqmY
ニート「扉には木の閂か...しかしぃ」
ニート「相手がこんな杖ついた爺だとはなぁ?」
爺「ふん...相手がこんなフヌケ面だとはな」
ニート「無職同士、仲良くしようやぁ」
爺「ふざけるな、出来損ないの屑め」
ニート「あちゃぁ」
爺「私は貴様の年の頃...仕事に燃えていた」
爺「それからの人生!私は社会のため家族のため働き続けた!!」
爺「その苦労、貴様にはわかるまい?そう、貴様は何もしていないのだから...」
ニート「ぐぅの音も出ませんねぇ」
ニート「相手がこんな杖ついた爺だとはなぁ?」
爺「ふん...相手がこんなフヌケ面だとはな」
ニート「無職同士、仲良くしようやぁ」
爺「ふざけるな、出来損ないの屑め」
ニート「あちゃぁ」
爺「私は貴様の年の頃...仕事に燃えていた」
爺「それからの人生!私は社会のため家族のため働き続けた!!」
爺「その苦労、貴様にはわかるまい?そう、貴様は何もしていないのだから...」
ニート「ぐぅの音も出ませんねぇ」
43: 2014/09/08(月) 23:26:20 ID:x25OcqmY
爺「私のカードは『吊された男』」
爺「それが表すものは修行、忍耐、試練...犠牲」
爺「自ら払った犠牲は報われ、正当な結果が得られる」
爺「犠牲だ。犠牲こそがパワー!!」
ニート「...それであの槍のトゲってわけかぁ。」
ニート「血を流し痛みを得ることで力が出るってわけだなぁ?」
爺「その通り。傷つくことへの覚悟を決めれば...」
爺「...私は無敵だ」
爺「それが表すものは修行、忍耐、試練...犠牲」
爺「自ら払った犠牲は報われ、正当な結果が得られる」
爺「犠牲だ。犠牲こそがパワー!!」
ニート「...それであの槍のトゲってわけかぁ。」
ニート「血を流し痛みを得ることで力が出るってわけだなぁ?」
爺「その通り。傷つくことへの覚悟を決めれば...」
爺「...私は無敵だ」
44: 2014/09/08(月) 23:27:30 ID:x25OcqmY
爺「いくぞっ!」ブンッ
ニート「おわぁっ!」ズガンッ
爺「まだまだ...まだ!」ブシュッ
ニート「(マジかあの爺...あそこまで躊躇わずに血を流せるもんかぁ?)」ダッダッ
爺「貴様はもう疲労困憊のはずっ!仕留めるのも時間の問題だっ!!」ブンッ
ニート「.....おいおい、俺を誰だと思ってんだぁ?」ニヤッ
ニート「魔術師ってのはな、普通に走ったりはしないんだよ...そう、もっと軽やかにぃ!」タッカタッ
ニート「ステップ刻んでよぉ!ハハッ、楽しいねぇ!?」タタッカータッタカッ
ニート「おわぁっ!」ズガンッ
爺「まだまだ...まだ!」ブシュッ
ニート「(マジかあの爺...あそこまで躊躇わずに血を流せるもんかぁ?)」ダッダッ
爺「貴様はもう疲労困憊のはずっ!仕留めるのも時間の問題だっ!!」ブンッ
ニート「.....おいおい、俺を誰だと思ってんだぁ?」ニヤッ
ニート「魔術師ってのはな、普通に走ったりはしないんだよ...そう、もっと軽やかにぃ!」タッカタッ
ニート「ステップ刻んでよぉ!ハハッ、楽しいねぇ!?」タタッカータッタカッ
45: 2014/09/08(月) 23:53:05 ID:x25OcqmY
爺「避けるなっ!」ブンッブンッ
ニート「アハハッハッハハハーハッ!」タカターカカッタッカー
爺「この!このぉ!!」ブシュッブンッ
ニート「見ろよこのステップ♪アハハーハッハー!!」カタカタカタッカ
笑いながら、ニートは爺の周囲を踊り回る。
爺「ぜぇ...ぜぇ...」
ニート「おやおやおやおやぁ?爺さんはもうバテバテかなぁ!?」タタカタカッタッ
爺「....はっ...この、『吊された男』を舐めるなよ...」ギンッ
ニート「アハハッハッハハハーハッ!」タカターカカッタッカー
爺「この!このぉ!!」ブシュッブンッ
ニート「見ろよこのステップ♪アハハーハッハー!!」カタカタカタッカ
笑いながら、ニートは爺の周囲を踊り回る。
爺「ぜぇ...ぜぇ...」
ニート「おやおやおやおやぁ?爺さんはもうバテバテかなぁ!?」タタカタカッタッ
爺「....はっ...この、『吊された男』を舐めるなよ...」ギンッ
46: 2014/09/08(月) 23:54:34 ID:x25OcqmY
爺「『犠牲』が私を勝利へ導く!」バッ
爺「私の払った『犠牲』は一寸たりとも無駄にはならん!それに等しい結果を生み出してくれる!!」
爺「すなわち!」グワッ
ドスッ!!
ニート「!?」ギョッ
爺が槍で自らの右足を突き刺した。
ニート「いっ....」ブッ
爺「私の払った『犠牲』は一寸たりとも無駄にはならん!それに等しい結果を生み出してくれる!!」
爺「すなわち!」グワッ
ドスッ!!
ニート「!?」ギョッ
爺が槍で自らの右足を突き刺した。
ニート「いっ....」ブッ
47: 2014/09/08(月) 23:56:19 ID:x25OcqmY
ニート「いだぁぁぁああぁあぁあああぁあっ!!!」ブシュウウーッ
爺「くっ....これが『吊された男』だ」
爺「私が自ら足を刺せば!そっくりそのまま貴様も足に傷を負うのだっ!」
ニート「なん...だとぉ...」ガクッ
爺「そして体制を崩したな...今が好機!!」ブシュッ
ニート「くぅ!?」ゾクッ
爺「氏ねっ!!」ブンッ
ニート「がぁっ」ゴロンッ
ニートは地面を転がり危うく避ける。
爺「くっ....これが『吊された男』だ」
爺「私が自ら足を刺せば!そっくりそのまま貴様も足に傷を負うのだっ!」
ニート「なん...だとぉ...」ガクッ
爺「そして体制を崩したな...今が好機!!」ブシュッ
ニート「くぅ!?」ゾクッ
爺「氏ねっ!!」ブンッ
ニート「がぁっ」ゴロンッ
ニートは地面を転がり危うく避ける。
48: 2014/09/08(月) 23:59:28 ID:x25OcqmY
ドガンッ!!
ニート「くそぉっ!!」ゴロゴロ
爺「お得意のステップとやらはどうした!え?魔術師よ!?」ブンッブンッ
ニート「がぃっ」ドシンッ
扉の元まで戻ってきたニートが扉にぶつかった。
爺「これでトドメぇぇっ!!!」ブンッ
ニート「ノォォォォォッ!!!」シュゴォォーッ
扉に背をつけるニートに槍が迫る。
ニート「くそぉっ!!」ゴロゴロ
爺「お得意のステップとやらはどうした!え?魔術師よ!?」ブンッブンッ
ニート「がぃっ」ドシンッ
扉の元まで戻ってきたニートが扉にぶつかった。
爺「これでトドメぇぇっ!!!」ブンッ
ニート「ノォォォォォッ!!!」シュゴォォーッ
扉に背をつけるニートに槍が迫る。
49: 2014/09/09(火) 00:00:30 ID:XwjS..9I
ドガァァァンッ!!!
ニート「......」ガクッ
槍はニートの腹部を貫いた。
爺「フン...魔術師なぞ、所詮ただのつまらんハッタリ屋よ」
ニート「なぁんてねぇ?」クイッ
爺「!?」
破れたシャツの向こうに、ニートの腹は見えない。
ニート「串刺しマジックなんてね...定番中の定番じゃないのぉ?」
爺「な...こいつっ」
ニート「俺ぁ魔術師だぜぇ?でかい箱なんぞ無くとも...このシャツで隠れるだけで十分よぉ」ニヤァッ
ニート「......」ガクッ
槍はニートの腹部を貫いた。
爺「フン...魔術師なぞ、所詮ただのつまらんハッタリ屋よ」
ニート「なぁんてねぇ?」クイッ
爺「!?」
破れたシャツの向こうに、ニートの腹は見えない。
ニート「串刺しマジックなんてね...定番中の定番じゃないのぉ?」
爺「な...こいつっ」
ニート「俺ぁ魔術師だぜぇ?でかい箱なんぞ無くとも...このシャツで隠れるだけで十分よぉ」ニヤァッ
50: 2014/09/09(火) 00:02:39 ID:XwjS..9I
爺「はっ...だがしかし!」
爺「その槍は貴様の動きを止める!次の一撃で最後、もう避けられはせんぞ!!」グワッ
ニート「やいボケ爺。お前はもう負けているぅ」ビシッ
ギギッ
爺「は...?」
ギギギギギッ
木のきしむ音が響く。
ニート「今の一撃、確かに貫き砕いたなぁ」
ニート「俺の腹でなく、この扉の閂をぉ!!」ギギギギッ
ギギギィィーーーーッ
扉が開いてゆく。
爺「その槍は貴様の動きを止める!次の一撃で最後、もう避けられはせんぞ!!」グワッ
ニート「やいボケ爺。お前はもう負けているぅ」ビシッ
ギギッ
爺「は...?」
ギギギギギッ
木のきしむ音が響く。
ニート「今の一撃、確かに貫き砕いたなぁ」
ニート「俺の腹でなく、この扉の閂をぉ!!」ギギギギッ
ギギギィィーーーーッ
扉が開いてゆく。
51: 2014/09/09(火) 00:03:28 ID:XwjS..9I
爺「はん....それがどうしたと」
ニート「まだ気づかんの?だからお前はボケ爺だというんだよぉ」
爺「なにを」グンッ
爺「いっ!?」ズルゥッ
ドシィン
突然足をとられた爺が尻餅をつく。
爺「なっ....これ、これはっ!!」
『ロープ』
ニート「まだ気づかんの?だからお前はボケ爺だというんだよぉ」
爺「なにを」グンッ
爺「いっ!?」ズルゥッ
ドシィン
突然足をとられた爺が尻餅をつく。
爺「なっ....これ、これはっ!!」
『ロープ』
52: 2014/09/09(火) 00:05:07 ID:XwjS..9I
ロープが爺の右足を絡め、引き倒していた。
爺「い、いつの間にっ!」
ニート「マジックってのは難しくてなぁ...仕込みがバレたら台無しなんだぁ」
ニート「だから用意の間、別の所に注意を引いておくのが大切なんだなぁ」
爺「なん...」
ニート「そしてもうひとつぅ!!」ビシッ
ニート「今あんたが倒れたのはロープが引っ張られたからだ!ではロープを誰が引いたのかぁ?」
爺「そ....そんな、これは...」ズゴォォォォォ
『扉』
ニート「ロープの両端は、扉の上部に刺さる二本の槍に繋がっているんだぜぇ!!」
爺「い、いつの間にっ!」
ニート「マジックってのは難しくてなぁ...仕込みがバレたら台無しなんだぁ」
ニート「だから用意の間、別の所に注意を引いておくのが大切なんだなぁ」
爺「なん...」
ニート「そしてもうひとつぅ!!」ビシッ
ニート「今あんたが倒れたのはロープが引っ張られたからだ!ではロープを誰が引いたのかぁ?」
爺「そ....そんな、これは...」ズゴォォォォォ
『扉』
ニート「ロープの両端は、扉の上部に刺さる二本の槍に繋がっているんだぜぇ!!」
53: 2014/09/09(火) 00:06:22 ID:XwjS..9I
爺「ぬっ、くっ...ひ、引っ張られる!!」ズルズルズル
ニート「あのデカい扉だぜぇ?あんたみたいな爺の踏ん張れるもんじゃないなぁ」
爺「放せ...放せ!放すんだぁぁあ!!」ズルズルズルズル
ニート「もう終わりなんだぜ...あんたは終わり。」
爺「ぬわぁぁぁあぁあああ!!!」フオッ
ロープに吊られ、爺の体が浮き上がる。
ニート「そして完成かな!『吊された男』ぉ」
ギギギギギィィィィーーーー
爺「」プラーン
ドォーーー--------ン
二枚の扉の間に張られたロープに右足を固定され、爺は逆さに吊された。
ニート「あのデカい扉だぜぇ?あんたみたいな爺の踏ん張れるもんじゃないなぁ」
爺「放せ...放せ!放すんだぁぁあ!!」ズルズルズルズル
ニート「もう終わりなんだぜ...あんたは終わり。」
爺「ぬわぁぁぁあぁあああ!!!」フオッ
ロープに吊られ、爺の体が浮き上がる。
ニート「そして完成かな!『吊された男』ぉ」
ギギギギギィィィィーーーー
爺「」プラーン
ドォーーー--------ン
二枚の扉の間に張られたロープに右足を固定され、爺は逆さに吊された。
54: 2014/09/09(火) 00:07:09 ID:XwjS..9I
爺「ぬっ、くっ...ひ、引っ張られる!!」ズルズルズル
ニート「あのデカい扉だぜぇ?あんたみたいな爺の踏ん張れるもんじゃないなぁ」
爺「放せ...放せ!放すんだぁぁあ!!」ズルズルズルズル
ニート「もう終わりなんだぜ...あんたは終わり。」
爺「ぬわぁぁぁあぁあああ!!!」フオッ
ロープに吊られ、爺の体が浮き上がる。
ニート「そして完成かな!『吊された男』ぉ」
ギギギギギィィィィーーーー
爺「」プラーン
ドォーーー--------ン
二枚の扉の間に張られたロープに右足を固定され、爺は逆さに吊された。
ニート「あのデカい扉だぜぇ?あんたみたいな爺の踏ん張れるもんじゃないなぁ」
爺「放せ...放せ!放すんだぁぁあ!!」ズルズルズルズル
ニート「もう終わりなんだぜ...あんたは終わり。」
爺「ぬわぁぁぁあぁあああ!!!」フオッ
ロープに吊られ、爺の体が浮き上がる。
ニート「そして完成かな!『吊された男』ぉ」
ギギギギギィィィィーーーー
爺「」プラーン
ドォーーー--------ン
二枚の扉の間に張られたロープに右足を固定され、爺は逆さに吊された。
55: 2014/09/09(火) 00:10:45 ID:XwjS..9I
ニート「勝利ぃ!ま、あの覚悟と威力にはちょっぴり驚いたがぁ...」ザッ
ニート「結局は衰えたジジイに過ぎなかったってことだぁ。楽勝楽勝ぉ」スタスタ
ポタッ ポタッ
爺「.......」プラーン
ポタッ ポタッ
爺「....覚悟なくして勝利なし」
爺「今こそ痛みが必要だ...犠牲が道を切り開く」グッ
ブヅンッ
ニート「...」ブシュッ
ニート「結局は衰えたジジイに過ぎなかったってことだぁ。楽勝楽勝ぉ」スタスタ
ポタッ ポタッ
爺「.......」プラーン
ポタッ ポタッ
爺「....覚悟なくして勝利なし」
爺「今こそ痛みが必要だ...犠牲が道を切り開く」グッ
ブヅンッ
ニート「...」ブシュッ
56: 2014/09/09(火) 22:50:58 ID:XwjS..9I
ニート「がっ」ドテッ
爺「」ドサッ
ニート「いつぅっ....な、なん...?」チラッ
『右足』
ニート「....は」
『千切れた右足』
ニート「お....おい...おいおいおいおいおい」
『千切れたニートの右足』
ニート「なんだよこれはぁぁぁあぁああああぁああぁぁぁあぁああぁ!!!!」
爺「」ドサッ
ニート「いつぅっ....な、なん...?」チラッ
『右足』
ニート「....は」
『千切れた右足』
ニート「お....おい...おいおいおいおいおい」
『千切れたニートの右足』
ニート「なんだよこれはぁぁぁあぁああああぁああぁぁぁあぁああぁ!!!!」
57: 2014/09/09(火) 22:51:41 ID:XwjS..9I
ニート「俺の、俺の足がっ!!俺の足がぁぁぁあぁああぁ!!!」ブッシュゥゥー
ニートの足首から血が噴き出す。
爺「....うろたえている場合ではないのだ」ズルッ
爺「真の覚悟はここからだ」
爺もまた右足首から先が無い。
ロープから逃れるため、槍で自ら切断したためだった。
ニートの足首から血が噴き出す。
爺「....うろたえている場合ではないのだ」ズルッ
爺「真の覚悟はここからだ」
爺もまた右足首から先が無い。
ロープから逃れるため、槍で自ら切断したためだった。
58: 2014/09/09(火) 22:52:58 ID:XwjS..9I
爺「私の傷は...直接貴様に向かう」ガチャッ
爺「貴様と私と我慢比べだ...最後の最後、生き残るのはどちらか」グッ
爺「付き合ってもらおう」ブンッ
グサァッ!!
爺が左手の中心を槍で貫く。
ニート「いっぎっひぁああぁああぁぁぁ!!!」ブシュゥゥーッ
ニートの左手にも同じように穴が開く。
爺「貴様と私と我慢比べだ...最後の最後、生き残るのはどちらか」グッ
爺「付き合ってもらおう」ブンッ
グサァッ!!
爺が左手の中心を槍で貫く。
ニート「いっぎっひぁああぁああぁぁぁ!!!」ブシュゥゥーッ
ニートの左手にも同じように穴が開く。
59: 2014/09/09(火) 22:53:36 ID:XwjS..9I
爺「お前は今までどれだけの苦痛を経験してきた?」ドガンッ!!
爺が左腕を槍で打つ。
ニート「あっ...くぐぅぅぅぅっ...」ボギンッ
爺「軟弱に腑抜けた若い者めが...そんなものに私がっ!」ドガンッ!!
ニート「がっぐ...ぐぅぁぁああっ」ベギッ
爺「負けることなど!!あってはならない事だろうがっ!!!」ドガンッ!!ドガンッ!!
ニート「あぁぁぁぁああああっ!!!」バギボギッ
爺が左腕を槍で打つ。
ニート「あっ...くぐぅぅぅぅっ...」ボギンッ
爺「軟弱に腑抜けた若い者めが...そんなものに私がっ!」ドガンッ!!
ニート「がっぐ...ぐぅぁぁああっ」ベギッ
爺「負けることなど!!あってはならない事だろうがっ!!!」ドガンッ!!ドガンッ!!
ニート「あぁぁぁぁああああっ!!!」バギボギッ
60: 2014/09/09(火) 22:54:47 ID:XwjS..9I
ニート「(なんてやつだ...こいつマジだ...勝利のためなら全てを差し出す覚悟がある...)」
爺「我々の対決は...どうなれば決着かな?意識を失った時か?命を失った時か?」ドガンッ!!
ニート「犠牲が道を切り開く。そう、そうだ...失ったものを無駄にしてはいけねぇ」ググッ
ニート「俺の失ったこの『右足』はぁ...」チラッ
ニート「勝利のために活用しなければならねぇっ!!」ガシッ
爺「我々の対決は...どうなれば決着かな?意識を失った時か?命を失った時か?」ドガンッ!!
ニート「犠牲が道を切り開く。そう、そうだ...失ったものを無駄にしてはいけねぇ」ググッ
ニート「俺の失ったこの『右足』はぁ...」チラッ
ニート「勝利のために活用しなければならねぇっ!!」ガシッ
61: 2014/09/09(火) 22:57:37 ID:XwjS..9I
爺「もはや左腕の感覚は無いか?なら足を打ってやろうか!!」
ニート「魔術師の奇術ぅ」スォォッ
『操り人形』
ニート「操り人形の奇術!すなわちこのニートの動きに爺の体は同期するぅ!」
ニート「力のいる奇術だぜぇ...だがな、そぉ。特定の一部分だけならぁ...」
ニート「俺のこの千切れた『右足』!!そして未だロープに絡められたままの『爺の右足』ぃ!!」
ニート「この二つの部分の動きを同期させるんだぜぇ!!」
ニート「魔術師の奇術ぅ」スォォッ
『操り人形』
ニート「操り人形の奇術!すなわちこのニートの動きに爺の体は同期するぅ!」
ニート「力のいる奇術だぜぇ...だがな、そぉ。特定の一部分だけならぁ...」
ニート「俺のこの千切れた『右足』!!そして未だロープに絡められたままの『爺の右足』ぃ!!」
ニート「この二つの部分の動きを同期させるんだぜぇ!!」
62: 2014/09/09(火) 23:00:29 ID:XwjS..9I
ギギギ...
爺「どうだ!まだか!これでもかっ!!」ドガンドガンッ
ニート「くっ...うぅぅっ...」ビクンッビクン
爺「食らえ!折れろ!果ててしまえ!!!」ドガドガ
ニート「もう少し...あとちょっとだけ耐えろ...それで終わるんだからよぉ...」ググッ
ギギギ...
爺「はぁ...はぁ...く、くそがぁ...」ゼェゼェ
ギギギ...
爺「...?」チラッ
爺「この...音は...」
爺「どうだ!まだか!これでもかっ!!」ドガンドガンッ
ニート「くっ...うぅぅっ...」ビクンッビクン
爺「食らえ!折れろ!果ててしまえ!!!」ドガドガ
ニート「もう少し...あとちょっとだけ耐えろ...それで終わるんだからよぉ...」ググッ
ギギギ...
爺「はぁ...はぁ...く、くそがぁ...」ゼェゼェ
ギギギ...
爺「...?」チラッ
爺「この...音は...」
63: 2014/09/09(火) 23:01:27 ID:XwjS..9I
扉「」ギギギッ
爺「なに!?と、扉が...閉じていくぞ!!」
ニート「ふぅっ...ふぅ...」グッグッ
爺「貴様の仕業かっ!!何をしたのだ!?」
ニート「ひひひ...知りたいかぁ...」ググッ
ニート「あんたの真上を見なぁ!」
爺「なにぃ...?」チラッ
ギギギ...
右足「」ギギ...ギギギ...
爺「なに!?と、扉が...閉じていくぞ!!」
ニート「ふぅっ...ふぅ...」グッグッ
爺「貴様の仕業かっ!!何をしたのだ!?」
ニート「ひひひ...知りたいかぁ...」ググッ
ニート「あんたの真上を見なぁ!」
爺「なにぃ...?」チラッ
ギギギ...
右足「」ギギ...ギギギ...
64: 2014/09/09(火) 23:03:40 ID:XwjS..9I
爺「あれは...私の千切れた右足...」
右足「」ギギギ...
爺「それが...ひ、ひとりでに!?回転しているのか!!」
爺「そしてロープを巻き取り、両の扉を引っ張り...閉めていっているというのか!!」
ニート「そのとぉーりっ!!『操り人形』俺がこの右足を回せば、あんたの右足も回転するんだぜぇ!!」
ニート「あんたの這いつくばるその位置!!丁度そこが扉の合わさる部分ピッタリなんだよなぁ...」
ニート「このまま扉で挟み潰し、やっぱり俺の勝利確定ってわけだぁ!!」
右足「」ギギギ...
爺「それが...ひ、ひとりでに!?回転しているのか!!」
爺「そしてロープを巻き取り、両の扉を引っ張り...閉めていっているというのか!!」
ニート「そのとぉーりっ!!『操り人形』俺がこの右足を回せば、あんたの右足も回転するんだぜぇ!!」
ニート「あんたの這いつくばるその位置!!丁度そこが扉の合わさる部分ピッタリなんだよなぁ...」
ニート「このまま扉で挟み潰し、やっぱり俺の勝利確定ってわけだぁ!!」
65: 2014/09/09(火) 23:06:07 ID:XwjS..9I
爺「ふん....だがな、貴様も体力は使い果たし...左腕は利かず」
爺「その右足を扱うのにも苦労してるんじゃないのか...?」
ニート「ぎくりぃ」
爺「扉が閉まるまでには余裕があるくらいだが...まず早速その右腕も」グッ
爺「潰させてもらうっ!!」グサァッ!!
ニート「うっ...ぐぅぅ...ふっ」ブシュゥゥーッ
爺「...」ボタッボタッ
ニート「ふぅーっ...ふぅー...」ボタボタ
爺「...耐える気か...貴様...」
爺「その右足を扱うのにも苦労してるんじゃないのか...?」
ニート「ぎくりぃ」
爺「扉が閉まるまでには余裕があるくらいだが...まず早速その右腕も」グッ
爺「潰させてもらうっ!!」グサァッ!!
ニート「うっ...ぐぅぅ...ふっ」ブシュゥゥーッ
爺「...」ボタッボタッ
ニート「ふぅーっ...ふぅー...」ボタボタ
爺「...耐える気か...貴様...」
66: 2014/09/09(火) 23:07:19 ID:XwjS..9I
ニート「あと少しなんだぁ...すぐに扉は閉まるぅ」ググッ
ニート「こらえるんだ...耐えるんだ...勝利はすぐそこだぜぇ」グッグッ
爺「貴様ぁぁーーっ!!!」グオオッ
ニート「右腕、も...いてぇー...力が入らねぇ...」
ニート「さらに...フィードバック」
ニート「あの右足で巻き取ってできたロープの塊...!それが大きくなるにつれてぇ...」
ニート「この右足の回転も重くなってきてるぅ...っ」
ニート「こらえるんだ...耐えるんだ...勝利はすぐそこだぜぇ」グッグッ
爺「貴様ぁぁーーっ!!!」グオオッ
ニート「右腕、も...いてぇー...力が入らねぇ...」
ニート「さらに...フィードバック」
ニート「あの右足で巻き取ってできたロープの塊...!それが大きくなるにつれてぇ...」
ニート「この右足の回転も重くなってきてるぅ...っ」
67: 2014/09/09(火) 23:08:56 ID:XwjS..9I
ギギギ...
爺「勝利のためなら...全てを!」グッ
爺「犠牲をためらってはならないのだぁぁぁ!!!」ブンッ
ドグサァッ!!!
ニート「ぶっ...げぇぇーっ!!!」ブシャァァーッ
爺がついに自らの腹を突き刺した。
爺「やめろ...扉を閉めるんじゃない...!」ボタボタ
爺「諦めろ!!敗北を認めろ!!そうすれば終わるのに!!」
ニート「....」ググッ
ギギギ...
爺「き...貴様...」ギリッ
爺「勝利のためなら...全てを!」グッ
爺「犠牲をためらってはならないのだぁぁぁ!!!」ブンッ
ドグサァッ!!!
ニート「ぶっ...げぇぇーっ!!!」ブシャァァーッ
爺がついに自らの腹を突き刺した。
爺「やめろ...扉を閉めるんじゃない...!」ボタボタ
爺「諦めろ!!敗北を認めろ!!そうすれば終わるのに!!」
ニート「....」ググッ
ギギギ...
爺「き...貴様...」ギリッ
68: 2014/09/09(火) 23:13:00 ID:XwjS..9I
ギギギ...
扉は爺のすぐ横まで迫っていた。
爺「いいかよく聞け...やめるなら今だぞ」
ニート「.....」
爺「次に私は自らを突き刺す...『左胸』だ...分かるな?」
ニート「...」ギリッ
爺「氏ぬぞ...貴様は...『心臓』を貫かれて生きられる者などいるものか...」
ニート「あそぉ...あんたも氏ぬけどなぁ...」
爺「いいとも!『勝利』が得られるならばよ....私は満足よ...この命も差し出そう」
ニート「.....」
爺「貴様はどうかな...?その覚悟があるのか?」
爺「いやあるわけが無い!!ここまで見せた覚悟は大したものだったが...」
爺「貴様は今まで氏にそうな目に遭ったことが、一度でもあるか!?」
扉は爺のすぐ横まで迫っていた。
爺「いいかよく聞け...やめるなら今だぞ」
ニート「.....」
爺「次に私は自らを突き刺す...『左胸』だ...分かるな?」
ニート「...」ギリッ
爺「氏ぬぞ...貴様は...『心臓』を貫かれて生きられる者などいるものか...」
ニート「あそぉ...あんたも氏ぬけどなぁ...」
爺「いいとも!『勝利』が得られるならばよ....私は満足よ...この命も差し出そう」
ニート「.....」
爺「貴様はどうかな...?その覚悟があるのか?」
爺「いやあるわけが無い!!ここまで見せた覚悟は大したものだったが...」
爺「貴様は今まで氏にそうな目に遭ったことが、一度でもあるか!?」
69: 2014/09/09(火) 23:14:31 ID:XwjS..9I
爺「みっつ数える。そして胸を突き刺す...」
ニート「...よせよぉ」
爺「ひとつ...」グッ
ニート「くっ...ダメだこいつはっ!扉を...早くぅっ」ググッ
爺「ふたつ...」ギリッ
ニート「あぁーもぉぉぉぉ!!!」スクッ
ニート「うぉぉぉぉぉおおおおおっ!!!」グググッ
ニートが立ち上がる。
ニート「...よせよぉ」
爺「ひとつ...」グッ
ニート「くっ...ダメだこいつはっ!扉を...早くぅっ」ググッ
爺「ふたつ...」ギリッ
ニート「あぁーもぉぉぉぉ!!!」スクッ
ニート「うぉぉぉぉぉおおおおおっ!!!」グググッ
ニートが立ち上がる。
70: 2014/09/09(火) 23:24:54 ID:XwjS..9I
爺「みっつ!!」ブンッ
ニート「おおおぉぉぉぉぉぉぉおおっ!!」グラリ
立ち上がろうとも、片足では体を支えることはできない。
立ったのもつかの間、ニートの体は傾き倒れていく。
ニート「だがしかしこれでいいぃっ!!」グオオッ
ニート「」ドサァッ
爺「氏ぬっ!!」ゴォォォーッ
ニート「」ゴロッ
ニート「おおおぉぉぉぉぉぉぉおおっ!!」グラリ
立ち上がろうとも、片足では体を支えることはできない。
立ったのもつかの間、ニートの体は傾き倒れていく。
ニート「だがしかしこれでいいぃっ!!」グオオッ
ニート「」ドサァッ
爺「氏ぬっ!!」ゴォォォーッ
ニート「」ゴロッ
71: 2014/09/09(火) 23:26:42 ID:XwjS..9I
ニートはただ倒れたわけでは無かった!
右足を抱え込むと、体を丸めっ!!
倒れる勢いそのままに、地面を大きく転がった!!
『でんぐり返し』
バダムッ
右足を抱え込むと、体を丸めっ!!
倒れる勢いそのままに、地面を大きく転がった!!
『でんぐり返し』
バダムッ
72: 2014/09/09(火) 23:28:17 ID:XwjS..9I
ニート「....」ゼェッゼェッ
ニート「....ギリっギリ...最後の一押し...」ゼェゼェ
ニート「」ズルッ
ニートが扉の方へ這い寄る。
ニート「閂...をなぁ...また開いちゃたまらんもんよぉ...」ガシャン
ニート「...」チラリ
『千切れた両腕』
ニート「...扉の向こうの様子は...見たくねーからなぁ...」
ニート「....ギリっギリ...最後の一押し...」ゼェゼェ
ニート「」ズルッ
ニートが扉の方へ這い寄る。
ニート「閂...をなぁ...また開いちゃたまらんもんよぉ...」ガシャン
ニート「...」チラリ
『千切れた両腕』
ニート「...扉の向こうの様子は...見たくねーからなぁ...」
73: 2014/09/09(火) 23:29:52 ID:XwjS..9I
『吊された男』 再起不能
74: 2014/09/09(火) 23:31:26 ID:XwjS..9I
ニート「ひでぇー...傷だわ...こりゃ」ゼェゼェ
ニート「この足も...なんとかしねーとな...困ったもんだぜぇ...」グッ
ニート「...しばらく...おとなしくせざるを得ないかぁ...」ズルッ
ニートは落ちていた棒を支えに歩きだす。
振り返った先に見えたのは建物の並ぶ街であった。
おわり
ニート「この足も...なんとかしねーとな...困ったもんだぜぇ...」グッ
ニート「...しばらく...おとなしくせざるを得ないかぁ...」ズルッ
ニートは落ちていた棒を支えに歩きだす。
振り返った先に見えたのは建物の並ぶ街であった。
おわり
引用: ニート「タロット体現バトルゥ?」
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