252: 2014/12/13(土) 22:46:00.50 ID:/jbxkIqy0

253: 2014/12/13(土) 22:50:45.74 ID:/jbxkIqy0


「」コンコン

提督「ん、ヴェルちゃんか」

ヴェル「さすが司令官。ノックしただけなのにわかるとはね」ガチャ

提督「これだけ長く一緒にいるとな」

ヴェル「嬉しいな」



ヴェル「полночь(ポルノーチ)……失礼、マルマルマルマル」

提督「言い直さなくていいよ、そろそろ意味がわかってきた」

ヴェル「そうかい?」

提督「あれだろ、深夜零時みたいな感じの」

ヴェル「まさにその通りだね」


提督「んで、今日の時報はヴェルちゃんか」

ヴェル「うん。何回もやってるけど」

提督「暇があれば秘書やってるしなぁ」

海の画集 -「艦これ」公式イラスト集-

254: 2014/12/13(土) 23:00:36.91 ID:/jbxkIqy0


ヴェル「マルヒトマルマル。深夜だね」

提督「今日くらいは寝たかった…」

ヴェル「また書類が片付いてないのかい?」

提督「はい……」

ヴェル「……仕方がない。私も手伝うから早く終わらせよう」

提督「いいのか…?」

ヴェル「これももう慣れたさ。楽しみの一つでもあるよ」


256: 2014/12/13(土) 23:07:02.74 ID:/jbxkIqy0


提督「終わったあああ……!!」

ヴェル「司令官、お疲れさま」

提督「手伝ってくれてありがとうな」

ヴェル「お安い御用さ」









ヴェル「マルフタマルマル。夜は海も静かだね」

提督「たぶん深海さんサイドも寝てるんだろうな」

ヴェル「北方海域のあの子とかサンタクロースの格好になったくらいには緩いし、容易に想像がつくね…」

提督「あれって、こっちとしても攻撃しにくいよなぁ……」

ヴェル「うん……」


提督「昼はあんな騒がしいのに、夜はほんと静かなのね」

ヴェル「静かな海は、嫌いじゃない」


257: 2014/12/13(土) 23:13:54.38 ID:/jbxkIqy0


ヴェル「マルサンマルマル」

提督「ふぁ~あ……もうそんな時間か」

ヴェル「司令官、眠い?」

提督「ちょっとね…」

ヴェル「眠かったらどうぞ。私の膝を貸そうか」ポンポン

提督「…いいのか?」

ヴェル「司令官にならいいさ」

提督「で、でも……」

ヴェル「眠いんだろう?」


提督「……失礼します」ポスッ


ヴェル「ふふっ♪」


258: 2014/12/13(土) 23:18:23.07 ID:/jbxkIqy0


ヴェル「マルヨンマルマル」


ヴェル「司令官、寝なくて平気?」

提督「予想以上に心地よくて眠気すらどっか行った」

ヴェル「お、大袈裟じゃないかな……」


提督「それよりヴェルちゃん寝なくていいの?」

ヴェル「私は任務中に眠くならない」

提督「いまは別に任務中じゃないけど?」

ヴェル「司令官を膝枕する任務中だよ」

提督「どんな任務……」


259: 2014/12/13(土) 23:24:28.82 ID:/jbxkIqy0


ヴェル「マルゴーマルマル。空の色が変わる頃だ。…綺麗だな」

ヴェル「…司令官?」


ヴェル「……寝ちゃったみたいだね」

ヴェル「寝顔も…寝顔も好きだな」

ヴェル「ふふっ」ナデナデ



提督「Zzz…………」


260: 2014/12/13(土) 23:29:32.25 ID:/jbxkIqy0


提督「……うわ、寝てしまった…」

ヴェル「おはよう、司令官」

提督「ごめん、寝ちゃったみたい…」

ヴェル「気にすることないさ。お疲れだったんだろう?」













ヴェル「マルロクマルマル」


提督「日が出てきたな」

ヴェル「うん。一日の始まりだね」

提督「いやー、ヴェルちゃんの膝で迎えられるとは幸せだな」

ヴェル「そのことなんだけど……」

提督「ん?」


ヴェル「司令官、悪いがちょっと重い…」

提督「あ、ごめんね…」

ヴェル「う、ううん。言ったのは私なのにすまない」


ヴェル(いなくなると名残惜しい…言わなきゃよかったかな……)


261: 2014/12/13(土) 23:36:45.46 ID:/jbxkIqy0


ヴェル「マルナナマルマル、朝だ。朝食を摂ろう」

提督「そうだな。何か食べに行く?」

ヴェル「いいのかい?」

提督「朝から間宮さんの食堂で食べれば、元気が付きそうだしな」

ヴェル「そうか、じゃあ行こう」


提督「奢るよ」

ヴェル「そ、そんな、悪いよ司令官…」

提督「膝枕のお礼だ。奢らせてくれ」



ヴェル「……じゃあ、お言葉に甘えて」


262: 2014/12/13(土) 23:42:46.82 ID:/jbxkIqy0


提督「いやぁ、朝から食べたな」

ヴェル「頼みすぎちゃったかな……」

提督「いいのいいの。膝枕の代償なら軽すぎるくらいだ」

ヴェル「そ、そうかい…?」







ヴェル「マルハチマルマル。任務を始めようか」

提督「そうだな。早いとこ片付けよう」

ヴェル「私も手伝うよ」

提督「悪いね…」


ヴェル「平気さ。早く終われば……それだけ司令官との時間も作れる」


263: 2014/12/13(土) 23:49:31.71 ID:/jbxkIqy0


ヴェル「マルキュウマルマル。艦隊に、遠征の指示を」

提督「久しぶりなのに手馴れてるな」

ヴェル「当たり前だよ、いったいどれだけ長くやってきてると思ってるんだい?」

提督「はは、それもそうだな」

ヴェル「たぶんこれ、もう染みついてると思う…」


提督「じゃあ遠征だ。睦月型を中心に頼む」

ヴェル「了解」

提督「それと、入れるところにレベリングの子も」

ヴェル「いつも通りだね。わかったよ」


264: 2014/12/13(土) 23:56:02.93 ID:/jbxkIqy0


ヴェル「ヒトマルマルマル」

提督「悪いね、指示を頼んじゃって」

ヴェル「大丈夫だよ。司令官は書類が山積みなんだし」

提督「ははは……」


ヴェル「司令官。残った艦は、私が引き受けよう」

提督「残った艦……主に戦艦と正規空母、重巡と軽空母だな」

ヴェル「えっ…」

提督「頼める?」

ヴェル「え、えぇ……駆逐艦の私で大丈夫かな…」

提督「大丈夫だよ。みんなヴェルちゃんのレベルより30以上は下だしな」

ヴェル「そ、そうだけど……」

提督「それに………ね?」

ヴェル「え?」


提督「左手のそれ」






ヴェル「……わかったよ」














ヴェル「…………私だけのこれ、嬉しいな…♪」キラン


265: 2014/12/14(日) 00:01:30.80 ID:4EQ1NEF40


ヴェル「ヒトヒトマルマル。皆を連れて、演習してこようか」

提督「ん、そうだな。そろそろやっておくか」

ヴェル「うん。編成は?」

提督「大和、オイゲン、青葉、瑞鳳、千代田…で、どうかな」

ヴェル「……その編成だと、私はMVPは無理そうだね」

提督「無理に獲ろうとしなくても、いつもキラキラ状態だし」

ヴェル「それもそうか。じゃあ行ってくるよ」

提督「頼んだぞ」


266: 2014/12/14(日) 00:09:40.15 ID:4EQ1NEF40


ヴェル「司令官、ただいま」

提督「おかえり。どうだった?」

ヴェル「なぜか知らないけど、2度もMVPを獲れたよ」

提督「ん、潜水艦でもいた?」

ヴェル「いや、昼に撃ち漏らしたのがいてね。夜戦に移ったら、こうなった」

提督「……それはMVP獲るわな」












ヴェル「あ、полдень(ポルデーニ)……失礼、ヒトフタマルマル。気を抜くと言葉が…」

提督「意味わかってるから大丈夫だよ」

ヴェル「で、でも……気を付ける」

提督「ヴェルちゃんらしいな」


267: 2014/12/14(日) 00:15:41.38 ID:4EQ1NEF40
ヴェル「ヒトサンマルマル。今日のランチは…はい、これ。ピロシキだ」

提督「おお!作ってくれたのか」

ヴェル「だって………ね」

提督「……ありがとう」

ヴェル「いつでも作ってあげるよ」

提督「にしても、ピロシキは久しぶりだな」

ヴェル「最近は司令官に作れなかったから…」

提督「ああ……悪かったね」

ヴェル「ううん。今日はいつも以上に、腕によりをかけたよ」


提督「それは美味しいこと間違いなしだな」

268: 2014/12/14(日) 00:23:05.64 ID:4EQ1NEF40


ヴェル「ヒトヨンマルマル。午後の艦隊勤務を始めよう」

提督「そうだけど、疲労とかはないか?」

ヴェル「大丈夫。疲れてはいない」

提督「ならいいけど……疲れたら遠慮なく言うんだぞ」

ヴェル「ありがとう…。でも私は少なくとも大丈夫だよ」

提督「えっ?」


ヴェル「ずっと旗艦にして、MVP調整までして、こんなにキラキラがついてるからね。そう簡単に剥がれないさ」

ヴェル「誰がここまでやってくれたのかは知らないけどね」


提督「うぐ…………」

ヴェル「ふふふっ♪」


269: 2014/12/14(日) 00:27:08.30 ID:4EQ1NEF40


ヴェル「ヒトゴーマルマル。引き続き、訓練だ。疲労の溜まっている艦は休ませよう」

提督「疲労は誰が溜まってるかわかるか?」

ヴェル「今のところ誰も溜まってないよ」

提督「そうか。まあ一応ローテーションで上手くやるかね」

ヴェル「そうだね。それなら疲労は溜まらないと思う」


270: 2014/12/14(日) 00:29:20.16 ID:4EQ1NEF40


ヴェル「ヒトロクマルマル」

提督「そろそろみんな戻ってくるな」

ヴェル「そうだね。全艦隊戻ったら、反省会だ」

提督「……えっなんですかそれ」

ヴェル「たまにはこういうのもいいだろう?」

提督「いや、特にやることないけど…」


夕立「提督さん!今日の報告書書いてきたっぽい!」ガチャ

提督「お、夕立か。ご苦労さん。あとで読むよ」


ヴェル「夕立、ちょうどよかった」

夕立「なになに?」

ヴェル「皆に、反省会をするから集まるように伝えてくれるかな?」

夕立「反省会!?楽しそう!」ポイッポイッ

提督「反省会って楽しいっけ…」

夕立「じゃあ伝えてくるね!」バタン


提督「えぇ……」

ヴェル「大丈夫だよ。なんとかなるさ」


271: 2014/12/14(日) 00:35:52.00 ID:4EQ1NEF40


ヴェル「ヒトナナマルマル。司令官、さぁ皆に一言を」

提督「一言って……」


長門「珍しいな。提督が全員呼んで反省会とは」

提督「いや、まあ…うん」

加賀「それで、なんの反省かしら?」

提督「んー……反省というか、労いというか?」

加賀「労い?」

提督「みんないつもありがとうな」

提督「…………」

天龍「…そ、それだけかよ!?」

提督「えぇ……」


ヴェル「司令官、頑張って。どっか連れていくとかさ」ヒソヒソ

提督「…………てことで、今度みんなでどっか遊びに行くか」


艦娘『!!!!!』

加賀「さ、さささ、さすがに気分が高揚します」ソワソワ

武蔵「ほう?楽しみにしているぞ?提督よ」

暁「い、一人前のレディとして場所を選んで欲しいわ!……ゆ、遊園地とかも、いいわよ?」チラッ

青葉「もちろん代金は、司令官の全額負担ですよね?ねぇ?」


提督「あぁ、勢いで言ってしまった……」


長門「では提督、楽しみにしているぞ?」

提督「……わかったわかった。約束するよ」

長門「では全艦、この長門に続け!部屋に帰るぞ」

赤城「続くほどの距離はありませんよ、長門さん」


長門「そ、そうか?」


272: 2014/12/14(日) 00:37:37.98 ID:4EQ1NEF40


提督「みんな戻ったか」



ヴェル「司令官は太っ腹だね」

提督「差し向けたな……?」

ヴェル「ふふっ、どうかな。楽しみにしてるよ?司令官」

提督「………ヴェルちゃんには敵わんな。計画しておくよ」

ヴェル「その計画は興味がある。私も手伝おう」

提督「なんだかんだで楽しみではあるな。財布がどうなるかは想像もしたくないが…」


273: 2014/12/14(日) 00:39:44.81 ID:4EQ1NEF40


ヴェル「ヒトハチマルマル」

提督「あ、ヴェルちゃんちょっといいかな」

ヴェル「何?司令官。これから演習の予定だけど」

提督「その演習なんだが、連れてって欲しい子がいるんだ」

ヴェル「いいよ。誰だい?」

提督「阿賀野、初雪、望月、卯月、時津風」

ヴェル「ど、どんな選び方を…?」

提督「阿賀野は能代さんと矢矧さんからの要望。その他は天龍からだな」


ヴェル「・・・?意図が分からないけど、まあいいか」


274: 2014/12/14(日) 00:46:20.11 ID:4EQ1NEF40


ヴェル「ヒトキュウマルマル」

ヴェル「演習お疲れさま…って……」


阿賀野「うわ~ん、もう阿賀野、今日は動けないぃ~……」グデー

望月「うわーマジめんどくせぇ~……」グダー

初雪「もうやだ、引きこもる」ガサッ

卯月「うーちゃん疲れたぴょん……」シュン


ヴェル「えぇ……」


時津風「あー、疲れた疲れた。訓練がきついよ響ぃ~…」

ヴェル「え、訓練がきついって?それはすまなかった…」


能代「ほら阿賀野姉!シャキっとしてよ、もう!」

天龍「おいお前ら!こんな程度でへばるなよ!遠征もできないぞ!?」


ヴェル「あぁ……私に訓練を頼んだのはこういうことか」





神通「違います陽炎さん!もっとこう……」

神通「不知火さん!その砲撃はなんですか!もっとよく狙って……」

神通「霞さん、あなたはいい感じですね。黒潮さんもたこ焼き食べてないで、ちゃんと見習ってください!」





ヴェル「神通さんって、ひとたび戦いや訓練になると性格が変わるんだよね」

ヴェル「私じゃなくて神通さんに頼んだほうが良かったんじゃないかな……」


275: 2014/12/14(日) 00:52:59.52 ID:4EQ1NEF40


ヴェル「フタマルマルマル」


提督「そろそろ夕食だな」

ヴェル「夕食も私が作るよ。何か食べたいのとかあるかい?」

提督「お!嬉しいねぇ」

提督「じゃあここは王道だけど、カレーとかって頼める?」

ヴェル「んー……司令官、カレーは…ちょっとわからない」

提督「あ、そうなのか」

ヴェル「ごめんよ。今度覚えてみる」


提督「じゃあ今日はヴェルちゃんに任せるかな」

ヴェル「いいのかい?」

提督「なに作ってくれても、もれなく美味しいし」


ヴェル「それは嬉しいな。じゃあ今日は私が考えるよ」


276: 2014/12/14(日) 00:54:55.57 ID:4EQ1NEF40


ヴェル「フタヒトマルマル」


提督「ん、なに作ってくれてるの?」

ヴェル「あ、司令官。今夜はボルシチでどう?私のは美味い」

提督「もう香りだけでも美味そうだ。楽しみにしてるよ」

ヴェル「ありがとう。みんなにも分けてきていいかな?」

提督「もちろん。きっとみんな喜ぶさ」


ヴェル「私は司令官に一番喜んでもらいたいな」

提督「大丈夫、すでに喜んでる」


277: 2014/12/14(日) 00:57:02.20 ID:4EQ1NEF40


ヴェル「フタフタマルマル。ボルシチ、皆も喜んでくれた。嬉しいな」

提督「ありがとうな。また料理が上手になったんじゃないか?」

ヴェル「そうかな?たしかに練習はしてたけど」

提督「じゃあきっと上手くなってるよ」

ヴェル「本当かい?Спасибо(スパシーバ)…♪」



提督「今日の仕事もあと少しだな」

ヴェル「そうだね。もう一頑張りだ。私も手伝うよ」

提督「大丈夫。もう終わるし」

ヴェル「そ、そう?」

提督「休んでて構わないさ」

ヴェル「うーん……じゃあ少し休んでるね」


ヴェル「♪」ポスッ

提督「………」

ヴェル「司令官の膝の上でね」


提督「……まあいいか。可愛いし」

ヴェル「し、司令官!?声に出てるよ…」

提督「知ってる」

278: 2014/12/14(日) 00:58:08.57 ID:4EQ1NEF40


ヴェル「フタサンマルマル」

提督「ちょうど終わったあああ…!」

ヴェル「司令官、今日も一日、お疲れ様」

提督「いつもより早く終わったな」

ヴェル「秘書がいないと、だいたいは日を跨ぐしね」

提督「この量は異常だと思う……え、てかこれ他の鎮守府のも混ざってる…」ペラッ

ヴェル「そんなのばっかりだったりして…」


提督「ありそうで怖い……」


279: 2014/12/14(日) 01:01:05.79 ID:4EQ1NEF40


提督「今日は早めに寝れるな」

ヴェル「そうだね。早めに寝ちゃおうか」

提督「そうするか。部屋に戻っていいぞ」

ヴェル「何を言ってるんだい?ここで寝るよ」

提督「えっ」


ヴェル「というか、ここで寝たいな。…ダメ?」ユビワ キラーン

提督「……布団一つしかないけどよろしいか」

ヴェル「それを見越してお願いしたんだよ?」

提督「…………つまり」

ヴェル「…そういうこと」



提督「もう今日は憲兵に捕まってもいいです」















「了解。Верный、出撃する」


280: 2014/12/14(日) 01:09:53.98 ID:4EQ1NEF40
書き溜め分最後は、嫁さんとのイチャラブで終わりたかったのです。反省はしていない


瑞鶴「今日は私が時報担当してあげるんだから」

引用: 艦娘「時報担当」