31: 2006/08/09(水) 03:08:22.72 ID:CH3NXjXe0
部室にて

めずらしくハルヒと長門二人っきり。

ハルヒ「暇ねえ・・・・・・」

長門が机の上にとあるビンを置いた

ハルヒ「有希、なによそれ?」
長門「素直になる薬」
ハルヒ「え?なんなのよそれ?」
長門「これを飲めば素直になれる」

それだけ言って長門はカバン持って出て行った。

ハルヒ「フン、あほくさい。そんなのウソっぱちに決まってるじゃない」

ハルヒ「・・・・・・・・(そわそわ)」

ハルヒ「・・・・・・・・(きょどきょど)」

ハルヒ「・・・・・・・・(こそこそ)」
涼宮ハルヒの劇場 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)

40: 2006/08/09(水) 03:18:51.99 ID:CH3NXjXe0
ハルヒ「・・・・・ちょっとぐらいもらってもいいわよね。有希には必要なさそうだし」

ビンをカバンにしまうハルヒ。

ハルヒ「・・・・・その、薬の成分に興味あるだけだからね。特に深い意味はないのよ///」

ハルヒ「・・・・・かえろ」


家に帰ってカバンからビンを取り出す。

ハルヒ「液体の薬なのね・・・特に匂いはしないわね」

ハルヒ「持続時間とかあるのかしら・・・?明日学校で飲んだほうがいいわね」

ハルヒ「・・・・・・・やだ!私ったらなに考えてんのよ///」

ハルヒ「・・・そうよ、これは実験だわ。ただの実験なのよ」


自分を納得させたハルヒはその晩はやめに布団に入った。

45: 2006/08/09(水) 03:30:49.26 ID:CH3NXjXe0


翌日、朝早く教室に着いたハルヒ

ハルヒ「じ、じゃ飲んでみよっかな(ドキドキ)」

ハルヒ「(ゴクリ)・・・・・特に味はしないわね」

そのうちキョンがやってきた。

キョン「よう、ハルヒ。朝からご機嫌そうだな」
ハルヒ(え、キ、キョン!どどどどどどうしよう!どうしたらいいの・・・まだ心の準備が)
キョン「なにあわててんだ?」
ハルヒ(とりあえずなんか言わなきゃ)

ハルヒ「おはよう。朝からマヌケ面してるわね。アンタの面見てるとこっちまでマヌケがうつりそうだわ」

ハルヒ(ちょ・・・ちょっと!なに言ってんのよ・・・・・やだ、キョン怒ってるわ・・・あやまらなきゃ)

ハルヒ「いつか言おうと思ってたんだけど、アンタの話はいつもくどすぎるのよ。
     それにノリも悪いし頭も悪い。生きてて恥ずかしくないの?」

ハルヒ(や、やだ。私なに言ってんだろ。ちょ・・・キョン完全に怒っちゃったわ・・・どうしよう・・・・・)

52: 2006/08/09(水) 03:45:50.99 ID:CH3NXjXe0

休み時間

ハルヒ「有希、ちょっと話があるんだけど・・・・・」
長門「あの薬、飲んだ?」
ハルヒ「え、いや、その、ちょっとだけ・・・・・」
長門「あの薬を飲めば、普段思ってても言えないことを言ってしまう」

ハルヒ「素直ってそういう意味だったの!?どうやって元に戻すのよ?」
長門「一日立てば自然に戻る」
ハルヒ「そうじゃなくて、今すぐ元に戻れる薬はないかって聞いてんの!」
長門「・・・・・ない」
ハルヒ「ど、どうしたらいいのよ・・・・・」
長門「今日一日はおとなしく過ごすべき」

ハルヒ「・・・なんだか腹が立ってきたわね。だいたいアンタ人とまともにしゃべれなくて平気なの?
     そのキャラわざとやってるわけ?この根暗女」
長門「・・・・・ひどい」

ハルヒ「みんな思ってることを言っただけよ。そういやアンタも空気読めない子よね。
     無口キャラかなんだかしんないけど、本読んでりゃそれで許されると思ってたら
     大間違いよ。一回でいいから30秒以上会話してみなさいよ」

言いたいことだけ言ってハルヒは教室に帰っていった。

長門「・・・・・(クスン)」

58: 2006/08/09(水) 04:01:52.03 ID:CH3NXjXe0
昼休み、中庭らへん

ハルヒ「まずい・・・・これは本格的にまずいわ。さっきの有希、ちょっと涙目になってたわね。
     ひどいこと言っちゃったなあ・・・・・今日は早く家に帰っておとなしくしとこう」

めがっさ「おんやあ?そこにいるのはハルにゃんじゃないかい?」
みくる「ふふ、こんにちは!なにしてるんですか?」

ハルヒ「ギャーお約束!」

めがっさ「どうしたんだい急に慌てて?気分でも悪いにょろ?」

ハルヒ(まずいまずいまずい!普段だってツッコミ入れたくて仕方なかったのに、
     今こられたりしたら・・・・もう・・・・)

みくる「もうお昼食べたんですかぁ?」

61: 2006/08/09(水) 04:11:40.82 ID:CH3NXjXe0
ハルヒ「・・・いつもにょろにょろうるさいのよ!あんたヘビの生まれ変わりなの?」

めがっさ「ど、どうしたにょろ?ハルにゃんめがっさおかしいにょろ」

ハルヒ「おかしいのはアンタの頭でしょ!そのしゃべりキモいのよ!
     流行語大賞でも狙ってんの!それともキャラが中途半端だから
     無理に特徴つけようとしてんの!」

みくる「す、涼宮さんひどいですぅ・・・」

ハルヒ「うるさい工口ゲヒロイン!アンタはキャラ作りがあざとすぎんのよ!
     上目づかいで男に媚びてんじゃないわよ!泣いたら許してもらえると
     思ってんでしょ!いいかげんチチが垂れて邪魔になんないの?」

みくる「ふぇ、ふぇ~ん・・・ひどいです」

ハルヒ「もうどっか行ってよバカコンビ!」

そこまで言うとハルヒは走っていった。

63: 2006/08/09(水) 04:24:07.71 ID:CH3NXjXe0

キョン「・・・・・という夢を見た」
ハルヒ「あっそ」



終わり。

引用: ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」