1: 2014/06/08(日) 16:18:09 ID:DrNJo9.Q
一朝一

妹「ちょっとー!お兄ちゃん!早く起きてよー」バンッ

妹「ってあれ?いない?」キョロキョロ

兄「んー…よく寝たー」ニャン

妹「え?!猫の泣き声?!」

兄「んー…何言ってんだ、妹…」ニャンニャーン

妹「ね、猫だぁ!猫がいる!」

兄「は?だから何言って…」

母「何よ、どうしたの?!兄はまだ起きないの?!もう知らないわよ!」バンッ

妹「おおお、お母さん…猫が…いる」

兄「え?は?どこだよ、何で俺の部屋に猫がいるの?!」ニャンニャン

母「ほ、本当だわ…」

3: 2014/06/12(木) 00:37:43 ID:Kevf5Jks
妹「けど…そこら辺にはいないみたいだし…」

母「もしかしたら布団の中?!」

妹「そ、そうだね!!」

母・妹「せーのっっっ」ガバッ

兄「えOちょ、まっ」ニャ

母「………………」

妹「………可愛いっペロペロしたいっ」キャーキャー

兄「……………え?」ニャ?

妹「うぅっお母さんっこの子買いt」

母「捨ててきなさい!」

妹「何でよっやだっ買う!」

母「ダメったらダメ!」

妹「へえ…わかった」サッ

母「え?!メガホン?」

妹「窓開けてーっと ガラガラ……スゥーッ みなさぁーん!!○○家の妻は~っ」

6: 2014/07/08(火) 16:42:11 ID:Fk4xuH66
一朝一

妹「ちょっとー!お兄ちゃん!早く起きてよー」バンッ

妹「ってあれ?いない?」キョロキョロ

猫「にゃー」

妹「え?!猫の泣き声?!」

猫「にゃぉー」

妹「ね、猫だぁ!猫がいる!」

猫「にゃ?」

母「何よ、どうしたの?!兄はまだ起きないの?!もう知らないわよ!」バンッ

妹「おおお、お母さん…猫が…いる」

猫「フシャァァア」

母「ほ、本当だわ…」

7: 2014/07/08(火) 17:09:03 ID:Fk4xuH66
妹「けど…そこら辺にはいないみたいだし…」

母「もしかしたら布団の中?」

妹「そ、そうだね!!」

母・妹「せーのっっっ」ガバッ

猫「にゃう? にゃあ」

母「………………」

妹「…………」

猫「…………にゃー…」

母「捨ててきなさい」

妹「な、何でっ?」

母「どこから入って来たか分からないけれど、野生の猫は汚いわよ」

8: 2014/07/08(火) 17:28:26 ID:Fk4xuH66
母「…もう出掛けたのかしら?
ほら妹。友達と一緒に行くんでしょう
待たせてない?」


妹「ええ!?
もうこんな時間!?」


母「いってらっしゃい
その猫もどこか適当な所で置いてきなさい」


妹「…置いてくって…まあいいや
行ってきます!」


猫「にゃにゃ!」


妹「わっ! ついてきた」

9: 2014/07/08(火) 17:49:17 ID:Fk4xuH66
―通学路―

妹友「おーい、妹ー」

妹「おま…ぜー…た…はー…せ…」

妹友「…大丈夫? 深呼吸深呼吸」

妹「すー…はー……うぇっ」


妹友「おおう吐かないでよ?」

妹友「どしたの今日は」

妹「お兄ちゃん起こしに行ってて」

妹友「なるほど…ああ、ここからなら間に合うし歩きながら話そう」

妹「うん」

10: 2014/07/08(火) 18:10:38 ID:Fk4xuH66

妹友「ふーん。
布団にその猫がねぇ」

猫「にゃう」

妹「お兄ちゃんが内緒で飼ってたのかな?人懐っこくて」

妹友「確かに。
野生ならこんなに近寄らないし
何でか妹ちゃんにぴったりくっついて歩くし」

妹「あ、信号赤だ」

猫「にゃ」

妹友「止まると止まるわね」

妹「賢いなあ」

妹友「芸とか仕込まれてるの?」

11: 2014/07/08(火) 20:13:02 ID:Fk4xuH66
―学校―

猫「なーう」

妹友「結局学校まで付いてきたね」

妹「どうしよう…さすがに中に入れるのは駄目だよね」

妹友「ちょい待ってね。
猫さんおすわり」


猫「うにゃ」ピタ

妹「おお座った!」

妹友「出来るとは思わなかったけど…」


妹友「この隙に行こう。
この猫も飽きたらどっかに行くでしょ」


妹「う、うん?」

13: 2014/07/12(土) 15:08:47 ID:QN2pzaI2


猫「…にゃう」


『捨ててきなさい』


猫「にゃーう…」ウロウロ


『どこか適当な所で置いてきなさい』


猫「…うなー…」



猫「…」グー


猫「…にゃぁう」

14: 2014/07/19(土) 11:08:23 ID:IKACz8jk
キーンコーン

妹「おなかすいたー」

妹友「おーす妹。一緒に食べよう」


妹「いいよー。……ってあれ?」

妹友「ん? 何?」

妹「外に。猫がいるよ」

妹友「どこどこ……あ、ほんとだ。」


猫「なぅー…」


妹「待ってたのかな」

妹友「んー…?」

15: 2014/07/19(土) 11:25:28 ID:IKACz8jk
猫「ぅー…」

妹友「なんか元気なさそうだけど?」

妹「…あ!」


妹「朝はそのまま連れて来ちゃったんだった。 猫さんは朝から何も食べてないんだよ!」


妹友「なーる。
どうする、何か食べさせる?」


妹「もちろん!
あ、正門から入れるのはさすがに駄目だよね」


妹友「裏門の方からにしよう
猫の誘導は任せて。あの子賢そうだし
すぐに来ると思う」

16: 2014/07/27(日) 09:45:48 ID:CAg3OrR.


妹友「猫さん猫さん」

猫「にゃぅ…?」

妹友「こっちこっち」

猫「うなー……」


妹友「ご飯があるよー。ほらほらー」

猫「にゃん!!」

シュタタタタタ


妹友「すごい食い付いた!?」

17: 2014/07/27(日) 13:16:37 ID:CAg3OrR.
猫「にゃん!にゃん!」

妹「とってもお腹空いてたんだね。
じゃあ食べよっか!」


妹友「と、待って。 確かネギとかチョコとかは体に毒だって聞いた事があるよ」

妹「煮干しとかは大丈夫かな」

妹友「私もそこまで詳しいわけじゃないし…うーん」


猫「にゃーん!にゃん!」


妹友「こらっ暴れるな
食い意地張ってるなこのやろう」

妹「待ちきれなかったみたいだね」

18: 2014/07/27(日) 13:56:03 ID:CAg3OrR.
妹「どうぞ」

猫「にゃっ?」


妹友「手渡し?」

妹「うん。
地面に置くのはちょっと汚いかなって思って」


妹友「まあ、箸で食べさせるのも
あれか」


猫「にゃ…にゃう?」


妹「はい猫さん。どうぞ」


猫「…………にゃん!」

ペロ パク

妹「ひゃっ。
あはは、くすぐったい」

19: 2014/07/27(日) 14:11:04 ID:CAg3OrR.

猫「にゃう」

妹「よしよし」ナデナデ


妹友「しかし、妹によく懐いてるね。
この猫」

妹「お兄ちゃんの飼い猫?だからじゃないかな」ナデナデ


妹友「でも妹が顔合わすのは今日が初めてでしょ? そんなすぐに信用するものなの、猫って?」

妹「さあ…人に慣れてるのかも」ナデナデ


妹友「まあ慣れてそうではあるね。
妹が執拗に撫でてるのに一切抵抗しないし」

妹「だって…可愛いからつい」

妹友「次私もいい?」

20: 2014/07/27(日) 15:06:05 ID:CAg3OrR.

キーンコーン

妹友「あ、お昼休み終わる」

妹「えっと…猫さんおすわり」


猫「にゃ」ピタ


妹「こうすると動かないんだっけ?」

妹友「たまたまかもしれないけど。
猫どうするの?」

妹「とりあえず今はここに
放課後また迎えに行くねっ」


猫「にゃーん」

21: 2014/07/28(月) 23:45:45 ID:0ff/BlJM


猫「…」


猫「…にゃぅーん」


猫「…」


猫「フカー…」


猫「…」


猫「…zzz」

23: 2014/08/02(土) 13:15:05 ID:6OaHjCYo
猫「zzz…」

猫「zzz…」ナデ

猫「…にゃぅん」

「…目覚めた」

猫「にゃぅ?」


「驚かせてしまった
だが、地に伏せ眠っているのは
しのびなかった」

「俗世に乗っ取り
膝枕というものをした
寝心地はどうだ」

  カーヴァンクル
「<魅惑の愛獣>」

猫「………………にゃ?」

厨二「数千年振りの邂逅だ
この世界では、私は厨ニという存在」

厨二「無闇に私の正体を曝すわけにはいかない」

猫「………………にゃーん」

24: 2014/08/02(土) 15:09:10 ID:6OaHjCYo
厨二「お前がいるということは
ここに混沌の王が…?」

厨二「お前と私がこの世界で出逢う事は
運命だったということか」

猫「にゃ……にゃうーん」

厨二「そうか、やはりお前も私の存在を感じたのか」

猫「にゃ!?」


厨二「では共に行こう
この世界の混沌は私達が…」


猫「にゃー!にゃー!」

25: 2014/08/02(土) 15:35:54 ID:6OaHjCYo
妹「おまたせー!…って誰かいる?」


猫「にゃにゃん!」 シュタタ

厨二「あ…」


妹友「他のクラスで見掛けたような…」


厨二「厨二。この世界ではそう呼ばれている」

妹「この世界?」

厨二「知らなくていい
関わらない方が身の為になる」

妹「?」

妹友(あ、この人アレな人だ)

26: 2014/08/02(土) 17:09:52 ID:6OaHjCYo

        カーヴァンクル
厨二「つまり、<魅惑の愛猫>は
お前の<従者>(サーバント)になったのか」


妹「鯖?
今日朝家にいたんだ。捨てるのは可哀想だったから…」


妹「時間が無くて何も言えなかったけど
帰ったらお母さんと話すよ。

飼ってもいいかなーって」


猫「にゃ!」


妹友「飼うことにしたんだ?」

妹「うん。
元々お兄ちゃんが飼ってたのかもしれないから、公認のペットにするんだ!」

30: 2014/08/03(日) 18:10:19 ID:QVaccMS.
厨二「私は行く」

妹「行くってどこに」

厨二「混沌を封印する
今日は障気が濃い」

妹「こんとん?」


妹友「あー…帰るって言ってるんだよ。たぶん」


妹「そうなんだ。
遊んでくれてありがとう! またね厨二ちゃん!」

厨二「この逢瀬は胡蝶の夢
お前は本当は何も見えてはいない」

         -イノセント・チルドレン-
厨二「さらばだ。<無垢なる子供達>」

ザッ

妹「行っちゃった。
不思議な人だったね」

妹友「あれはね、不思議じゃなくて変わってるって言うの」

猫「にゃうーん」

31: 2014/08/03(日) 20:25:14 ID:QVaccMS.


猫「にゃ?」

妹「わあっ軽い!」


妹友「抱っこまで出来るんだ
警戒心ないのかこの猫」

妹「かわいいなーもう!」ギュー


猫「ぐぶに゛ゃ゛ぁ゛」


妹友「妹、キマってる」

妹「ひゃあ! ご、ごめん猫さん!」


猫「……なーん」

32: 2014/08/03(日) 20:30:56 ID:QVaccMS.
妹友「あーこれ嫌われたかな」

妹「そんな!?」


猫「にゃーう」すりすり


妹「…猫さん」


妹友「ほへー、根性あるね
命知らずっていうか」

妹「…抱き締めてもいい?」


猫「にゃ!?」


妹友「はーい、こっちに避難しようかー」

猫「にゃん!」


妹「そんなあ!?」

33: 2014/08/07(木) 00:10:28 ID:iLZzZpaM


妹「たーだいまっ」

母「…ええ。分かりました
お願いします、それでは」ガチャ


妹「電話?」

母「え…!?
お、お帰りなさい。何時帰ってきたの」

妹「今帰ってきたばかりだけど」


母「そ…そう。
友君のお母さんと電話してたのよ
兄は暫く友君の家に泊まるって」

猫「にゃ?」

妹「へ?急な話だね」

母「あら…その猫は今朝の」


妹「あ!
お母さんその事で少々お話が!」

34: 2014/08/07(木) 00:20:24 ID:iLZzZpaM


母「駄目よ」

妹「そんな!?」

猫「にゃう!」


母「妹は飽きっぽいし、すぐに面倒くさがるもの」

妹「うぐ…的確に急所に入るんだけど」

母「事実でしょ?」

妹「おうっ」

猫「……にゃーん」


母「それに衛生面だって、
1から躾ていかないといけないわ」

妹「それなら大丈夫!
この猫さんは賢いんだよ!」

母「え?」

35: 2014/08/07(木) 01:03:14 ID:iLZzZpaM
妹「おすわり!」

猫「にゃ」ピタ


母「へぇ…座るのね
でも、それだけなの?」

妹「ううん。私の横をぴったりくっ付いて歩いたり、信号が赤なら止まるよ!」

妹「今ならだっこが出来るおまけ付き!」
猫「にゃ!」


母「確かに…凄いけれど
だっこは関係な」

妹「飼うなら今ですよ奥さん!」

母「話を聞きなさい。
それに娘はあなたでしょう」

36: 2014/08/12(火) 17:04:35 ID:CVfvE/yw
妹「…駄目、かな?」

猫「にゃーん」

母「…」


母「…分かったわ」

妹「やった!」

母「けど、ひとつ条件」

妹「…何でございましょう?」


母「ちゃんと面倒を見なさいね。
飽きてにほったらかす
なんて事は絶対にしないように」


妹「もちろん。分かってるよ!」

37: 2014/08/12(火) 17:16:21 ID:CVfvE/yw
-
-

妹「ようこそ母家へ
今日から猫さんも一家の一員だよ!」

猫「にゃおー!」


妹「喜んでるのかな?
…あ、もうすぐ晩ご飯だ
猫さんは缶詰だね」

猫「にゃ!?」


妹「少し調べたけど、食べさせたらいけないのって結構あるみたいだし…」


妹「ペットフードが安全かな。
栄養もたっぷりだもん」


猫「…にゃーん…」

39: 2014/08/13(水) 17:33:45 ID:gXPsFJkE
-
-

妹「いただきまーす!」

母「はい。どうぞ」


妹「猫さんはこっちのお皿ね。
…食べるかな?」

母「安い物でごめんなさいね」

猫「うにゃー」

猫「……………」

猫「…ぱく」

妹「食べた!」

猫「……」

妹「猫さん、おいしい?」

猫「…にゃにゃー」

妹「おかわりは沢山あるよ!」

猫「」

40: 2014/08/13(水) 17:54:50 ID:gXPsFJkE
妹「お兄ちゃんがいないと静かだなー」

母「え…?」

妹「今友君の家なんでしょ?」

母「え…えぇ、そうよ」

妹「今頃おかずの奪い合いのバトルをしてる頃かと」

猫「うにゃ!?」

母「妹じゃないんだから。
人様のお家でしないでしょ」

妹「酷い言われようだ!
でも今日から暫くは私の独占状態だね
これなら暫くは帰って来ないで良いかも」

猫「にゃー!にゃん!」

母「全く妹は…。あら、もう食べ終わったの。おかわりは必要?」

猫「にゃ!?にゃん!にゃん!」ブンブン

妹「みたいだね。私持ってくる!」

猫「」

41: 2014/08/18(月) 11:46:43 ID:/uNOvxNQ
-
猫「…にゃーう…」

妹「ん…元気ない?」

猫「ぅにゃーん」

母「お風呂先に入ったわ。
妹も早く入りなさい」

妹「あ、はーい」

妹「…」

妹「ねぇお母さん、この子も一緒に入れてもいい?」

母「ええ?」

猫「にゃ!?」

妹「掃除は私がするから!」


母「…仕方ないわね」

猫「にゃん!?」

妹「やった! 猫さん一緒にお風呂入ろー」

猫「にゃーー?!」ズルズル

44: 2014/08/31(日) 18:07:55 ID:0EM.DPko
風呂場

バタン

妹「もう逃げられないぞー」

猫「なーう…」


妹「お湯が苦手なのかな?
はい、こっちこっち」

ジャー

猫「にゃぶっ」

妹「現役の学生の裸を見れるなんてこの幸せ者め!」


猫「にゃー」ブルブル


妹「て、猫に言ってもね
…見せる相手もいないけど」

猫「にゃ」

45: 2014/09/01(月) 01:20:07 ID:hTSpRr8I
妹「猫さんは桶の方ね。こっちは深いし溺れそうだから」

猫「にゃー」

チャプン


妹「はふぅ…」

猫「にゃふ…」


妹「1日の疲れが取れてくよー」

猫「なー…」

妹「んー…!」

猫「…」

妹「…そういえば」

猫「にゃ」

妹「いつからお兄ちゃんと一緒にお風呂入るのやめたんだっけ」

猫「ぎにゃぅ!?」バシャーン

妹「?」

46: 2014/09/04(木) 07:56:43 ID:hZDbyJMY


猫「にゃうー」

ジャー

妹「シャワー大丈夫みたいだね」


猫「にゃー」


妹「…何でずっと壁の方を見てるんだろ?」


猫「にゃ」

47: 2014/09/04(木) 08:08:32 ID:hZDbyJMY
妹「あがったー」

猫「にゃにゃー」ブルブルブル


妹「濡れた体をタオルで拭きます!
猫さん、こっち来てー」

猫「にゃ」


妹「…」


猫「…」


妹「…こっち向け」

猫「んにゃ」

妹「意地でも向かない気かー」

猫「にゃっ」

48: 2014/09/09(火) 17:10:24 ID:Z3jx/p7c
ゴォォォ

猫「ぅー」

妹「ドライヤーとか怖がらないんだ」

猫「にゃー」

妹(服着たら来てくれた。
…紳士な猫さん?)

妹「…オスなのかな?」


猫「にゃー」

妹「ん? もういいの」

猫「にゃ」


妹(なんとなくだけど猫さんの言ってる事が分かる気がする)

52: 2014/11/24(月) 09:24:23 ID:ZagVRDr6
妹「寝ます」

猫「にゃー」


妹「…」

猫「にゃ?」


妹「おいで。一緒に寝よう?」


猫「うにゃー」タタッ


妹「あ、逃げた!」

53: 2014/11/24(月) 09:44:02 ID:ZagVRDr6
猫「…」

猫「にゃぅー」カリカリ


猫「にゃー」

猫「うー」ペチペチ


母「あら妹の猫ね…。
駄目じゃない、目を離しちゃ」


猫「にゃ?」


母「そこは妹のお兄さんの部屋よ。
気になるの?」

猫「にゃっ」

母「…そういえば、今朝はその部屋の布団の中にいたのよね」

猫「にゃうー」

54: 2014/11/24(月) 10:17:25 ID:ZagVRDr6
ガチャ

母「ここがお兄さんの部屋よ。 汚さないでね」

猫「にゃー」

母「…けど、何だか不思議ね。
今日初めてあなたに会ったのに
ずっと昔からいるような感覚なの」

猫「…」

妹『おかーさーん! 猫さん見なかったー?』

猫「にゃっ!?」

母「あらあら
あなた怯えて逃げて来たの?
…困った娘ね。」

猫「にゃー…」

55: 2014/11/24(月) 10:18:24 ID:ZagVRDr6
母「今日はここにいなさい
あの子はああいう性格なの、嫌いにならないであげてね」

猫「にゃー」

母「それと…今朝はごめんなさいね
捨ててきなさい、なんて言ってしまって」
猫「にゃ」

母「なんて、猫に謝って…私も少し変わっているのかしら?」

56: 2014/11/24(月) 10:33:34 ID:ZagVRDr6
妹「あ、お母さん! 猫さん見なかった?」

母「そんな大声出さなくても聞こえてるわ。 でも、私は見なかったわね」


妹「そっかあ…」

母「あの猫がどうかしたの?」


妹「一緒に寝ようと思って!
呼んだんだけど」

母「逃げられたのね」

妹「その通りです…」


母「…まあ、良かったんじゃない?
妹は寝相が悪いのだから、もし一緒に寝たら潰れてたわよ?」


妹「そんなあー…」

57: 2014/11/24(月) 17:48:38 ID:ZagVRDr6
ガチャ

妹「結局見付からなかった」


妹「もういいや、寝よう…あれ?
メール来てる…お兄ちゃんだ」


妹「なになに…暫くおかずが独占されるから食べ過ぎて太らないように…って」


妹「余計なお世話!」

58: 2014/11/24(月) 20:16:43 ID:ZagVRDr6
―朝―

猫「zzz……にゃ?」


猫「くああ…にゃう」


猫「にゃ、にゃにゃう?………にゃー…」


ガチャ


妹「あ、ここにいたんだ!」


猫「にゃ?」


妹「おはよう猫さん!」


猫「にゃー」

59: 2014/11/25(火) 13:06:19 ID:uIX9wUgo
母「おはよう。朝から仲良しね」


猫「にゃー」

妹「おはようお母さん。
あ、朝ごはんは少なめにしてね」


母「どうしたの? いつもなら
しっかり食べるじゃない」


妹「ぬぐ…いいの。 乙女の事情があるんだから!」


母「…。ああ、太っ」


妹「違うから! 全然違うから!」

60: 2014/11/26(水) 13:11:06 ID:QbDAU9Do



妹「と、もうこんな時間」

母「いってらっしゃい」


妹「本当は連れて行きたいんだけど…」

猫「にゃ?」


母「学校にペットを持ち込んじゃ駄目よ。ほら急いで、遅刻するわ」


妹「…はーい。
いってきまーす!」


猫「にゃ」

61: 2014/11/26(水) 13:29:00 ID:QbDAU9Do
ガチャ


母「…」

母「…はあ」


猫「にゃ?」


母「…いつかは分かってしまうわ。
妹には、何て言えば良いの」


猫「にゃぅー」

母「兄が行方不明なった、だなんて」


猫「…にゃ」



引用: 兄「猫になったww」ニャーン