4: 2012/11/25(日) 23:20:53.97 ID:TRZsI3Iro
【らぶせつ】

ラブ「せーつなっ、日曜に買い物行かない?」

せつな「買い物? いいけど、何を買うの?」

ラブ「冬服だよ冬服! せつな冬に着るもの一着もないでしょ? わたしも新しい冬服欲しいし、一緒に買いに行こ」

せつな「ええ、分かったわ」

ラブ「じゃあ美希たんとブッキーにも連絡しておくね」

せつな「冬服、か……」

せつな(もうそんな季節になってたのね、確かに最近少し肌寒くなってきたわ……)

せつな(季節が過ぎるのはあっという間ね。ついこの前まで夏だったのに)

せつな(ラブに出会ってからは、何だか時間の進みが早く感じるわ)

5: 2012/11/25(日) 23:28:03.18 ID:TRZsI3Iro
美希『ごめーん、その日予定入ってるの』

ラブ「えっ、そうなんだ……」

美希『また今度ね、別の日に埋め合わせするわ。じゃね』

ラブ「うん、じゃあね」ピッ

ラブ「ブッキーは大丈夫かな…」

prrrr prrrr

ラブ「あっ、もしもしブッキー? 日曜日冬服買いに行こうと思うんだけど、ブッキーその日空いてる?」

ラブ「うん、うん」

ラブ「……えっ、ブッキーも予定入ってるの? そっかぁ」

ラブ「うん、美希たんも予定があるから行けないって。……ううん、いいのいいの気にしないで。また今度ね」ピッ

6: 2012/11/25(日) 23:51:55.97 ID:TRZsI3Iro
ラブ「せつなー、美希たんもブッキーも日曜は予定があって行けないんだって」

せつな「そう…それならしょうがないわね」

ラブ「日曜はあたしとせつなの二人で買い物に行こっか」

せつな「ラブと二人……ええ、いいわよ」

ラブ「よしっ、じゃあ決定!」

せつな「結局、いつもみたいに二人で買い物に行くことになったわね」

ラブ「美希たんがいてくれれば、ファッションのアドバイスとかもらえるんだけどなぁ」

せつな「あら、私だってファッションセンスはあるわよ。美希のコーディネートだってしたことあるんだから」

ラブ「そういえばそうだっけ。じゃあ洋服選びはせつなに任せてみようかな」

せつな「任せて、精一杯がんばるわ」

7: 2012/11/26(月) 00:01:57.45 ID:aDj7tuWwo
日曜日

せつな「うーん……」

ラブ「あのー…せつな?」

せつな「ちょっと待ってて! 今ラブに似合う服を選ぶから」

ラブ「そう言ってもう二時間以上経ってるんだけど……」

せつな「…これに決めたわ。ラブ、試着してみて」

ラブ「う、うん……」

ラブ(ほっ、ようやく決まった…)

8: 2012/11/26(月) 00:13:45.82 ID:aDj7tuWwo
ラブ「どう、似合う?」

せつな「……」

ラブ「せつな?」

せつな「ダメね、もう一度選び直すわ」

ラブ「えぇ~……」

せつな「イメージしてたのと違ってたの。やっぱりラブには暖色系の方が似合うのかも…」ブツブツ

ラブ「も~、なんでもいいよぉ~。それよりせつな、自分の服は選ばないの?」

せつな「私よりまずラブの服よ!」

ラブ「そんなせつなが真剣にならなくても…」

せつな「ダメよ、ラブには可愛い服を着てもらいたいの。待ってて、すぐに選びなおすから」

ラブ「……はぁ」

9: 2012/11/26(月) 00:27:01.02 ID:aDj7tuWwo
・・・・・数時間後

ラブ「よ、ようやく買い終わった~……」

せつな「いい買い物ができたわ、これで冬が来てもバッチリね」

ラブ「せつな、今日はやけに服選びにこだわってたね。どうしたの?」

せつな「だって、良い服を選んでラブに喜んで欲しかったから」

ラブ「えっ、あたしに…?」

せつな「ラブにはいつも幸せをもらってるから、その恩返しがしたかったの。だからできるだけ良い洋服を選びたくて…」

ラブ「幸せって、あたしは特に何もしてないけど」

せつな「そんなことないわ。ラブが一緒にいてくれるだけで私は十分幸せなの」

せつな「だって、ラブと一緒に暮らし始めてから毎日がとても楽しいんだもの」

10: 2012/11/26(月) 00:42:21.08 ID:aDj7tuWwo
ラブ「せつな……」

せつな「だから、ラブには喜んでもらえるようにできるだけ頑張ったんだけど…」

ラブ「もう、せつなってば。そんなこと言ったらあたしだっていつもせつなに幸せを貰ってるよ」

ラブ「あたしもせつなと一緒だと、すっごく楽しいもん!」

せつな「ほ、本当に…?」

ラブ「うん、本当だよ。だから別に恩返しとか必要ないんだよ」

ラブ「せつなと同じで、あたしもせつなが一緒にいてくれるだけで十分なの」

せつな「ラブ……」

ラブ「でも今日はありがとうね。せつながあたしのために一生懸命服を選んでくれたのは嬉しかった」

ラブ「もう少し買い物の時間は短かったほうがよかったけど……」

11: 2012/11/26(月) 00:51:24.69 ID:aDj7tuWwo
せつな「あっ…ごめんなさい。つい夢中になっちゃって……」

ラブ「あははっ、まぁせつならしいけど」

せつな「……なんだか少し寒くなってきたわね。買った服今着ちゃう?」

ラブ「うーん、それもいいけど……」

ギュッ

せつな「!!」

ラブ「こうやってくっついてたらすぐ暖かくなるよ」

せつな「ラ、ラブってば…抱きつかれたら歩きづらいわ」

ラブ「えへへ。でもあったかいよ、せつな」

12: 2012/11/26(月) 01:08:41.95 ID:aDj7tuWwo
せつな「……私も、あたたかいわ」

せつな(こんな温もり、生まれて初めてかも……)

ラブ「ねえ、せつな」

せつな「なに、ラブ?」

ラブ「美希たんとブッキーには悪いかもしれないけど……今日はせつなと二人っきりで過ごせてよかった」

せつな「私もよ、ラブ」

ラブ「ねえせつな」

せつな「今度はなに?」

ラブ「今日はせつなの部屋で寝てもいい?」

せつな「わ、私の部屋で?」

ラブ「だって夜も寒いんだもん。いいでしょ? ねっ」

せつな「ラブってば……しょうがないんだから」

ラブ「えへへ」

せつな「…ふふっ」


おわり

引用: 安価で指定されたカプで短編プリキュア百合SSを書く