36: 2012/11/28(水) 00:28:28.36 ID:aYOnudA/o
【ひびかな】

響の部屋

響「けほっ、けほっ……」

奏「響、大丈夫?」

響「あ゛ー……う゛ー……」

響「喉いたい……頭いたーい……」

奏「熱があるんだから当然よ。水飲む?」

響「うん……飲ませて」

奏「じゃあ身体起こすわよ」

響「うう゛ー……」

37: 2012/11/28(水) 00:29:24.00 ID:aYOnudA/o
奏「はいお水。口あけて」

響「ゴクッ…ゴクッ…」

奏「それにしても珍しいわね、響が風邪ひくなんて」

響「今日サッカーの試合あったのに……」

奏「こんな状況で行けるわけないでしょ。今は身体を休めることに集中しなさい」

響「うぅ~……眠れないよぉ、奏ぇ……」

奏「子守唄でも歌う? …って、汗が凄いわね。パジャマ着替えたほうがいいじゃないかしら」

響「う゛ー……」

奏「響、もう一度起きれる? 着替えるわよ」

響「奏が着替えさせてくれるの…?」

奏「えっ……ま、まぁしょうがないわね」

38: 2012/11/28(水) 00:30:05.65 ID:aYOnudA/o
奏「じゃあ脱がすけど……いい?」

響「うん……」

奏「手上げて、上着から脱がすから」

響「はーい……」

奏(な、なんかドキドキしてきた。響の服脱がしちゃってる……)

響「奏…?」

奏「あっ、えっと……汗拭きましょうか、ね」

ふきふき

響「奏ぇー……」

奏「どうしたの?」

響「ブラジャー外して……」

39: 2012/11/28(水) 00:30:34.24 ID:aYOnudA/o
奏「ぶっ…ブラッ!?」

響「だって外したほうが楽なんだもん……」

奏「……ゴクリ」

響「はやくしてよー……」

奏「わ…分かったわよもう! 響ったらしょうがないんだから!」

プチ…

奏「は、外したわよ」

響「あぁ゛~……」

奏「…胸辺りも汗かいてるわね。ふ、拭く?」

響「おねがーい……」

奏「も、もう響ってばしょうがないんだからー」フキフキ

奏(響……か、かわいい)

40: 2012/11/28(水) 00:31:49.01 ID:aYOnudA/o
奏「はい、これでオッケーね」

響「ふぅ……」

奏「……下も脱ぐ?」

響「……?」

奏「ぬ、脱いだほうがいいわよね。汗も拭かなきゃいけないし、全部着替えたほうがいいんだから!」

響「う、うん……」

奏「はい、足上げて!」

響「か、奏…ちょっと…」

奏(パ、パOツ……響のパOツ!!)

響「奏……なんか今日すごい元気だね……」

奏「そんなことないわ!!」

41: 2012/11/28(水) 00:32:31.72 ID:aYOnudA/o
奏「それにしても、見た目じゃわかんないけどやっぱり鍛えてる足って違うのね」フキフキ

響「うん……?」

奏「筋肉がついてる。私の足とは全然違うわ」

響「奏……」

奏「なに?」

響「なんか……手つきがいやらしい……」

奏「な、なに言ってるのよ! 気のせいよ!!」フキフキ

奏「ところで……パンツも履きかえる?」

響「いい…」

奏「あ…そう」

42: 2012/11/28(水) 00:33:07.37 ID:aYOnudA/o
・・・・・

奏「はいっ、これで着替え完了」

響「はぁ……」

奏「どう、スッキリした?」

響「うん……」

奏「あとは何かして欲しいことある?」

響「奏……」

奏「なぁに?」

響「側にいて……」

奏「え…」

響「……お願い」

奏「な、なに言ってるのよ、当然じゃない。響を一人にさせるわけないでしょ」

43: 2012/11/28(水) 00:33:47.22 ID:aYOnudA/o
響「よかった……」

奏「早く治るといいわね」

響「でもここのままずっと風邪ひいてたら……奏とずっと一緒にいられるね……」

奏「!!」

奏「ば…馬鹿なこと言わないの。風邪で弱ってる響きなんて見ていられないわ」

奏「……早く元気になっていつもの笑顔を見せてよ」

響「えへへ……」

響「奏…今日はありがと…」

奏「どういたしまして」

響「奏ぇ……」

奏「なぁに、響」

響「大好き……」

奏「私も、大好き」

44: 2012/11/28(水) 00:34:44.11 ID:aYOnudA/o
奏「さ、もう寝ないとね。明日には元気になってるわ」

響「うん……おやすみ……」

奏「おやすみ、響」

響「すぅ……すぅ……」

奏「ふふっ、響の寝顔かわいい」

響「ぐぅ……」

奏「……風邪なんてひいてなくても、ずっと側にいてあげるわよ」

奏「響……ん……」

響「ん~……」

奏「ちゅ……ずっと一緒よ、響」

45: 2012/11/28(水) 00:35:26.53 ID:aYOnudA/o
翌日、奏の部屋

奏「ごほっ…ごほっ…」

響「もー、わたしが元気になったのに奏が風邪ひいてどうすんの」

奏「げほっ…ごほっ…」

響「まったく、奏ってばしょうがないんだから」

奏「げふんげふん!! だ…誰のせいでこうなったと思って…」

響「はい、おかゆ作ったから食べて。これ食べれば元気出るよ」

奏「……くさい」

響「ええ!? 味はおいしいから大丈夫だよ!」

奏「い、いいから…食欲ないから…」

響「よし! じゃあ奏が早く元気になるよう応援してあげる!!」

奏「は…はぁ…?」

響「フレーフレー! かーなーでっ! 頑張れ頑張れ奏!!」

奏「……」

奏(早く…部屋から出てって欲しい…)



おわり

引用: 安価で指定されたカプで短編プリキュア百合SSを書く